JPS623517A - 巡回形デイジタルフイルタ - Google Patents

巡回形デイジタルフイルタ

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JPS623517A
JPS623517A JP14290385A JP14290385A JPS623517A JP S623517 A JPS623517 A JP S623517A JP 14290385 A JP14290385 A JP 14290385A JP 14290385 A JP14290385 A JP 14290385A JP S623517 A JPS623517 A JP S623517A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、標本化されたディジタル信号を処理するのに
用いられる帰還路を有した巡回形ディジタルフィルタに
関するものである。
従来の技術 第7図は従来の巡回形ディンタルフィルタの一例を示す
ブロック図である。1は標本化周期°rで標本化された
ディジタル信号を入力する入力端子、2は出力端子であ
る。3は信号を標本化周期Tだけ遅延させる遅延回路、
4は遅延回路3より得た信号に乗数Kを乗じて帰還路出
力とする乗算回路、6は入力端子1より得た入力信号と
前記乗算回路4出力とを加えて出力端子2と遅延回路3
に導く加算回路である。
以上のように構成された従来の巡回形ディジタルフィル
タについてその動作を離散時間システムを表わす2変換
式を用いて説明する。
Z変換式では、m倍(mは整数)の標本化周期mTの時
間遅延を示す遅延演算子はZ で表わされる。よって第
7図従来の巡回形ディジタルフィルタの特性を示す伝達
方程式H(z)は次式のようになる。
H@−一一一7= ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・(1)−KZ ここで一般に、第7図のように出力側から入力側へ信号
が帰還するような帰還路を有する系では。
その糸の安定性は帰還路ゲインが1より小さいことにあ
る。これを第7図の従来例について考える。
時刻tnにおける入力端子1の入力信号をun。
出力端子2よりの出力信号をマnとするならば、第7図
より次式が得られる。
マn= un + KTn−+  −”−”(2)今、
時刻toより無人力状態、つまりn≧0においてuyl
=Qとすれば、出力信号vH(n≧0)は次式のように
なる。
vn=Kn−V(1,n≧0・・・・・・・・・(3)
この(3)式より、無人力状態においてもK)1である
なら系は発散し、またに=1であってもTn =To 
 (一定)となり糸は収束しない。しかし、K (1に
おいてはnが十分に大きければvO=0となり糸は安定
する。
以上のことよシ、第7図の従来例のような帰還路を有す
る巡回形ディジタルフィルタでは、その帰還ゲインが1
より小さければ糸の安定性は保証される。
しかし、ディジタル信号処理の場合、信号の伝送時の桁
数(ただし、ディジタル信号処理ではひと桁は1ピツト
である。)が問題となる。精度が必要であれば桁数を大
きくすればよいが、回路規模を考慮すれば適当な桁数(
有効桁数)への丸め操作を加えて制限しなければならな
い。この丸め操作の手法については、切り捨て、四捨五
入などがある。切り捨て操作は、有効桁数の最小位桁よ
り小さな部分は切り捨てる、つまりゼロとする操作であ
り、四捨五入の操作は、有効桁数の最小位桁のひとつ小
さい桁にピットがあれば切り上げ、なければ切り捨てる
操作であって、これらふたつの操作はその操作に要する
回路規模も小さくて有効な方法である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、安定性が保証され
ていても、帰還路出力の丸め操作による誤差によって糸
が安定しない場合が生じる。以下、図を使って説明する
。ただし、ディジタル信号処理で負の数を表現するのに
はいくつかの方法があるが、その中でも2の補数表現に
よる方法がごく一般的であるので、以下数は2の補数で
表現するものとする。
第8図は切り捨てによる丸め操作の入出力図である。横
軸Xに丸められる数、縦軸yに丸められた数をとる。た
だし、Xおよびyの単位については、丸められた数yの
有効桁が表わしうる最小識別量を1としており、以下の
丸め操作に関しても同様とする。
今、第7図の従来例において、時刻tnの乗算回路4の
出力をwnとすれば出力端子2よりの出力信号Vn−1
を庚って、 1jn==に一7n−l  、 0(K(1・・・・・
・・・・・・・・・・(4)となる。ここで、マn −
4が負であった時を考える。
たとえば、Vn−1=  3ならば、(4)式よシWn
−−3K  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・(@となる。この時、 杓くKく1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・(6)ならば、第8図の入出力図におけるX
が=3 (x (−2・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(7)となるので、同図よシyは、 7=−3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(8)となり、結果、無人力状態、つまりun=oの時
には vH!7n−+ =−3・・・・・・・・・・・・・・
・・・(9)となり、第8図の切り捨てによる丸め操作
のために、出力信号マnはゼロに収束しなく、リミット
サイクルを生起させる。さらに、マH−4=−1であっ
た場合にも、0くKく1の範囲でTnがゼロに収束して
いかないことがわかる。
次に第9図に示す四捨五入による丸め操作について、前
記切り捨てによる丸め操作と同様に考える。
Tn−1=   3 の時、 5為〈Kく1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・αυならば、 1n=−3・・・・・・・・・1・・・・・・・・・・
・・・・Dとなって、やはりゼロに収束しないことにな
る。
また、マn−4”−1の場合は、2 <K (1の範囲
でやはりvn =Tn−1となって収束しない。でらに
第9図の場合では、マn−1、つまりXが正の場合でも
同様のことが言える。たとえば、 vn−1= 3 の時、 4偽≦K〈1 ならば、 マn ””n−1” 3・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・α少となり、収束しない。
以上のような点に鑑み本発明は、帰還路を有しているた
め信号の伝送に大きなビット数を必要とするが回路の規
模を考慮する上で丸め操作を行わなければならない巡回
形ディジタルフィルタにおいて、その丸め操作による誤
差によって無人力状態であってもリミットサイクルを生
起させない巡回形ディジタルフィルタを提供するもので
ある。
問題点を解決するための手段 本発明は、帰還路出力が所定の有効桁数に制限される時
に、前記帰還路出力の絶対値に対して有、  効桁以下
の微小な値を絶対値状態で切り捨てる丸め手段を備えた
巡回形ディジタルフィルタである。
作用 本発明は前記した手段により、帰還路をもつ巡回形ディ
ジタルフィルタにおいても、帰還路出力の絶対値に対し
て有効桁以下の丸め操作を行なうために、丸め誤差によ
るリミットサイクルが生起しない。
実施例 第1図は本発明の第1の実施例における巡回形ディジタ
ルフィルタのブロック図を示すものである。6は標本化
周期でで標本化されたデ゛イジタル信号が入力される入
力端子、7は出力端子である。
8は信号を1標本化周期でだけ遅延させる遅延回路、9
は遅延回路8出力に乗数K(ただしo(K〈1)を乗じ
る乗算回路、1Qは乗算回路9出力の絶対直により有効
桁以下の値を切り捨てるか否かを検出してその検出信号
を出力する検出回路、11は入力端子6より得る信号と
有効桁以下の桁を切り捨てた乗算回路9出力と検出回路
10より得る検出信号とを加えて前記出力端子7と遅延
回路8に導く加算回路である。
検出回路10出力である検出信号は、乗算回路9出力の
絶対値に対して、その有効桁以下の値が、その有効桁で
表わしうる最小識別量に帰還路の帰還ゲインである乗数
Kを乗じた値に等しいかまたは小さければ有効桁以下の
値を切υ捨てるものとして0であるが、逆に最小識別量
に乗数Kを乗じた値より大きければ切り上げるものとし
て1となる。この検出回路10の検出信号は、乗算回路
9が出力する帰還路出力を有効桁数で制限された値に対
する有効桁以下の値からの桁上げ(C2Lrry)とし
て加算回路11で加えられる。以上のような丸め操作は
、乗算回路9出力の絶対値によって行われるために、そ
の丸め操作の人出カ図は第2図のように表わされる。こ
こで、丸められる数および丸められた数yの単位は、桁
数制限された帰還路出力の有効桁が表わしうる最小識別
量を1として表わしている。
第2図を見てもわかるように、本実施例の丸め操作は帰
還路出力の絶対値に対して行なっている。
このために帰還路出力が正である場合と負である場合と
で検出操作を区別する必要がある。なぜならば、ディジ
タル信号処理においては、数の表現は一般に2の補数表
現が匣われているためである。
このことを簡単な例を朗って説明する。まず、丸められ
る数を+3.75と−3,76のように絶対値は等しい
が正負の極性の異なる2数を考え、そしてこれら2数を
絶対値状態で小数点以下を切り捨て、+3と−3の2数
を得たいとする。金、+3.75および−3,76を5
ビツトの2の補数表現による2進数で表わせば、 となる。これら2数を各々+3および−3の有効な数に
丸めて、各々2進数で(011)2および(101)2
  とするためKは、前記検出回路10出力である検出
信号は丸められる数が+3.76の場合Q、−3,75
の場合1としなければいけない。
が、以上のような検出動作を行う検出回路10は、減算
回路または加算回路、およびゲート回路またはスイッチ
回路等を使って容易に構成できる。
次に、以上のようにして設けた検出回路1oによって帰
還路出力に対して第2図に示すような丸め操作を行うと
なぜリミットサイクルが生起しないかを説明する。
第1図の実施例の構成において、無人力状態、つまり人
力信号Uがゼロである時に、出力信号Vがゼロに収束す
る。つまりリミットサイクルが生起しないための必要十
分条件は、O<K<1の条件下で、 マ=0の時、 [:Kv)=o     ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・(則マ\0の時 1(Kv)l  (l v l  ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・0ηである。以上の条件を第
2図の丸め操作によって実行できればよい。まず、T=
Qの時、Kv=。
であるので第2図より〔Kマ〕=0となり(161式の
条件を満たす。次にV\0の時を考える。まず1マ(≦
1の時はIKvl≦K、となるので第2図より(Kv)
=Oとなるからaη式を満足する。では、ITI)1の
場合を見る。第2図よりKvと〔Kマ〕の関係を求める
と次式のようになる。
1(Kv)l+に−1(1Kvl≦l (Kv 〕I+
K −(1g)(旧式より1(Kv)lは 1(Kv)l(lKvl−に+1   ・・・・・・・
・・・・・・・・a9となる。この119式の右辺はo
 (K (1より、1Kvl−に+1 =K(1マ1−
1)+1−  ・−−−−−−・・■が得られる。今、
1vl)1より(19式右辺は、K(DI−1)−N<
DI−1+1=lv+ −−−−−−r2Dとなる。よ
って+1!10− C2υ式から、1vl)1の場合で
も前記(19式の条件を満たすことがわかる。
以上より、第1図本実施例において第2図のごとき丸め
操作を行うように検出回路10を設ければ、帰還路出力
に丸め操作を施してもリミットサイクルを生起させるこ
とのない巡回形ディジタルフィルタを構成することがで
きる。
次に本発明の第2の実施例について説明する。
本実施例の構成を示すブロック図は前記本発明の第1の
実施例のブロック図と同じであるが、帰還路出力(第1
図乗算回路1o出力)の丸め操作が第3図に示す入出力
図で表わされるものである。
第3図によって示される丸め操作を行うには、前記検出
回路10出力である検出信号は、乗算回路9出力の絶対
値に対して、その有効桁以下の値が帰還ゲインにかかわ
らず絶対値状1!?においての切り捨てを行うものであ
る。この切り捨て操作では、前述の第1の実施例と同様
に乗算回路9出力の正負の極性によって検出信号10出
力が異なる。
つまり、乗算回路9出力の絶対値に対する切り捨て操作
であるため、この乗算回路9呂力が正の場合は常に検出
回路9出力である検出信号はゼロであるが、負の場合は
、乗算回路9出力の有効桁以下の値がゼロでなければ該
検出信号は1を出力し、ゼロの時にだけゼロを出力する
ものである。以上のような動作をするような検出回路1
oは、けっして加減算回路等は必要でなく、ゲート回路
のみで構成できるもので非常に簡単に行える。第4図は
この検出回路9のひとつの回路構成例を示した回路図で
ある。同図においては、12はANDゲート、13はO
Rゲートである。またSは乗算回路9出力の符号ビット
で、正の時は○、負の時は1である。D1+ D21〜
Dt は乗算回路9出力のうち帰還路出力として制限さ
れるべき有効桁に対してその有効桁より小さな桁(1桁
あるとする。
ただしlは正の整数)における各桁のピット値(Qまた
は1)である。またCは検出回路10出力である検出信
号である。このCは乗算回路9出力が正の時、S=Oと
なるのでムNDゲート12によりC=oとなる。また、
乗算回路9出力が負の時、S=1となるが、乗算回路9
出力の有効桁以下の値がゼロの時つまり有効桁以下の各
桁のビット値が全て0の時はORゲート13出力が0と
なってやはりC=oである。しかし、乗算回路9出力が
負でかつ有効桁以下の値がゼロでなければ5==1でか
つORゲート13出力も1となるのでANDゲート12
出力Cは1となる。以上のように、第3図で示すような
丸め操作を行なうには、検出回路10が第4図に示すよ
うな簡単なゲート回路で構成することができる。
次に本実施における丸め操作を施しても、巡回形ディジ
タルフィルタがリミットサイクルを生起させないことを
説明する。
まず、リミットサイクルを生起させないための必要十分
条件は前述のae 、 (17)式で表わされるので、
これら2式が示す条件を第3図の丸め操作によって実行
できればよい。まず、(161式について、マー00時
にマー〇だから第3図より(Kv)=oとなりaD式の
条件を満足する。次にaη式について、V’gQの時、
つまりKv\Oの時の第3図におけるKTとCKT)の
関係を求めると次式のようになる。
+(XV)+≦1Kvl(1(Kv)l+1  ・−・
−・・・・Uまたここで、o (K (1であることか
ら、1(Kv)l≦1Kvl=KIvl<lvl  =
−=−−(23)となって09式の条件をも′満足する
以上のように本実施例において第3図のごとき丸め操作
を行うように検出回路1oを設ければ、帰還路出力に丸
め操作を施こしてもリミットサイクルを生起させること
のない巡回形ディジタルレフィルりを構成することがで
き、しかも検出回路1oが、前述した本発明の第1の実
施例に比べ、簡単なゲート回路のみで構成できるのでな
お有効である。
第6図は本発明の第3の実施例である巡回形ディジタル
フィルタのブロック図である。同図において入力端子6
および出力端子7については前記第1図の実施例と同等
である。また、信号を1標本化周期Tの間遅延する遅延
回路14は、その出力の表わしうる最小識別量が本実施
例の帰還路出力がもつ有効桁で表わしうる最小識別量と
等しいものとする。次に乗算回路16は遅延回路14出
力に乗数に’(o(K’(1)を乗じ、検出回路16は
乗算回路16出力の絶対値により帰還路出力の有効桁以
下の値を切り捨てるか否かを検出してその検出信号を出
力する。減算回路17は遅延回路14出力から乗算回路
16出力を差し引きさらに桁上げ分として検出回路16
出力を加えて帰還路出力とする。加算回路18は入力端
子6からの入力信号と減算回路17からの帰還路出力を
加えて出力端子7と遅延回路14へ導く。以下、本実施
例の動作を説明する。
まず、本実施例の特性を示す伝達方程式H’(z)を次
式に示す。
H′(1)=−−−一−=−一 ・・・・・・・・・・
・・・・伽1−(1−に’)Z” (至)式は前述した(1)式のH(aに比して、(1)
式H(aのXが、(至)式H′(7)では1−に′ と
なっている点だけが異なる。よって第6図において検出
回路16が、減算回路17出力の絶対値に対して丸め検
出を行い、その検出信号を加算回路18に導く構成なら
、前述の第1および第2の実施例と全く同等であること
がわかる。
本実施例では、検出回路18が乗算回路16出力を入力
とし、検出信号を減算回路1了へ導いている。そこで遅
延回路14出力の有効桁と帰還路出力として加算回路1
8に導かれる信号の有効桁とが等しいので、帰還路出力
の有効桁以下の値は、乗算回路16出力よりすべて得ら
れるため減算回路17は乗算回路16出力の全桁に対し
演算する必要はなく帰還路出力の有効桁分だけの演算で
よい。ただし、乗算回路16出力は減算回路1了のマイ
ナス側入力へ導かれているので、減算回路17出力であ
る帰還路出力の正負極性と検出回路16への信号との正
負極性が逆極性となっている。
よって、検出回路16の動作としては、入力される信号
の極性が逆であることを考慮すれば、前記第1および第
2の実施例における検出回路10の動作と同等でよい。
しかしここで注意するのは、検出回路16出力によって
丸め操作が行なわれる信号は、帰還ゲ・イン1−に′ 
 をもった帰還路出力であり、乗数に′を乗じられた乗
算回路14出力でないことである。
以上説明した検出回路16のように、帰還路出力を入力
信号に加える直前に構成する必要は必ずしもなく、結果
的に前述筒1および第2の実施例で用いた第2図および
第3図に示す絶対値状態における丸め操作が帰還路出力
になされていれば、リミットサイクルが生起しない巡回
形ディジタルフィルタが構成できるものであり、かつ本
実施例の減算回路17のように演算すべき桁数が少なく
てよく、回路規模上、より効果的なものが構成できうる
ことかわかる。なお検出回路16出力を減算回路17で
なく、加算回路18へ導いた構成においても、本実施例
と同じ効果を得ることは容易に類推できる。
以上の第1.第2、および第3の実施例において、遅延
回路8(第1図)および遅延回路14(第6図)の信号
を遅延させる遅延時間を1標本化周期Tとしたが−これ
は巡回形ディジタルフィルタの特性上、mT(m=1.
2.・・・・・・)であってもよいことは言うまでもな
く、さらに乗算回路9および乗算回路16が単なるビッ
トシフトによるものでも同等であることもまた明らかな
ことである。
次に、第6図は本発明の巡回形ディジタルフィルタを応
用した、VTR等に用いられているエンファシス装置の
ブロック図である。入力端子19には、標本化周期Tに
よってディジタル化されたビデオ信号が入力信号として
入力される。差分回路20は、m倍(m=1.2、−−
−−−−)の標本化周期mTの間のビデオ信号の変化分
を取り出して、本発明の巡回形ディジタルフィルタ21
 K導<。
巡回形ディジタルフィルタ21出力は、乗算回路22に
よって乗数人を乗じられた後、加算回路23により入力
端子19からの入力信号に加えられて出力端子24に送
られ出力信号となる。ここで、巡回形テ゛イジタルフィ
ルタ21は前記本発明の第1iたは第2の実施例である
第1図構成と同じであるが、遅延回路8の信号を遅延す
る時間は、ここではmTとする。また、以上のように構
成されたエンファシス装置の伝達方程式E(9)は次式
のようになる。
以下、本エンファシス装置について説明する。
まず、入力端子19に入力されたビデオ信号は差分回路
20によって時間当りの変化分が抽出される。この差分
回路20はそれ自体高域通過形フィルり(HPF)の特
性をもっており、ビデオ信号の直流成分は通過させない
。つまり、入力信号として直流信号が差分回路2oに導
かれれば、その時間当りの変化分がないのでゼロを出力
するものである。この差分回路20出力のような高域成
分のみからなる信号が巡回形フィルり21および乗算回
路22を通って加算回路23で入力信号であるビデオ信
号に加えられて、エンファシス信号として出力される。
このエンファシス信号は、VTR等ではビデオ信号の記
録時に高域成分におけるS/N改善のためにビデオ信号
の高域を強調して相対的な雑音低減をはかるのに使われ
る。このエンファシス装置では、入力のビデオ信号の直
流レベルと出力のエンファシス信号の直流レベルが異っ
てしまうことは最も避けなければならないことのひとつ
である。なぜなら、ビデオ信号の記録時においては、エ
ンファシス装置の後段に周波数変調(FM変調)装置が
あり、この周波数変調は信号の直流レベルによって行わ
れる。よって直流信号レベルが変化すれば画質劣化の要
因となるからである。以上のような意味において、巡回
形ディジタルフィルタ21が、その入力信号にゼロ信号
を得た時(無人力時)にリミットサイクルを生起させず
、入力端子19へ入力されるビデオ信号と出力端子24
からのエンファシス信号との直流信号レベルを一致させ
るということは非常に効果的で実用的価値がある。
以北のエンファシス装置についての効果は、ビデオ信号
の再生時に用いられるデエンファシス装置についても全
く同様のことが言える。また、同じ(VTRの信号処理
回路であるノンリニアエンファシス装置オヨヒノンリニ
アデエンファシス装置についても同様の価値をもつばか
りでなく、該2装置のディジタル信号処理の意味におき
非線形素子として構成されるROMについても、信号の
有効桁数を考慮する上でその容量を小さくできるもので
ある。
次にもうひとつの応用例として、m倍の標本化周期mT
の時間当υの信号の変化分を抽出する差分回路とその差
分回路出力を人力とする本発明の巡回形ディジタルフィ
ルタから構成されるHPFをあげる。このHPFの伝達
方程式0(2)は、となるが、ここで乗数K(0<K<
1)が1に非常に近い(K=1)場合を考える。この時
、G(2)のHPFは直流成分は全く通過させないが、
X=1であるため比較的低域成分の信号についても通過
させるようなHPF特性を有することになる。このHP
F特性を、VTR等の低域変換された色信号と周波数変
調された輝度信号とが混合した再生ビデオ信号に対して
用いて効果が太きいものである。なぜなら該再生ビデオ
信号に直流成分が含まれていれば、低域通過形フィルり
(LPF)によって輝度信号と分離した色信号にも直流
成分が含まれ、これを高域に周波数変換した時に周波数
変換信号成分が出力されるので、この直流成分を除去す
るフィルりが必要となるからである。
以上、6式の右辺第2項や、■式のGEIのように、本
発明の巡回形ディジタルフィルタの前段に差分回路を設
けたHPFの構成において、にの値が1に近ければ入力
信号の有効桁と出力信号の有効桁、さらに帰還される信
号の有効桁をほぼ等しくできる利点がある。上記HPF
において、入力信号の精度を悪くしないで出力するため
には入力信号のダイナミックレンジに対して出力信号の
ダイナミックレンジを多くとも1桁(1ビツト)増やす
だけでよい。なぜなら、上記HPFの最大ゲインは、た
とえばの式G(aでZ”=−1とした時で得られて2/
Hにとなシ、この最大ゲイン2/HKはXがo<K<1
の範囲にあることよシ1〈2//HKく2を得るからで
ある。よってこのような出力信号を入力側に帰還する時
の帰還信号も出力信号と同じダイナミックレンジにでき
ることは言うまでもないが、しかし従来の巡回形ディジ
タルフィルタのようなリミットサイクル永生起した場合
、その影響が大きなものになるので帰還路における信号
の桁数を大きくして影響を小さくしなければならなかっ
た。特に、たとえば前述の第3の実施例((財)式H’
(a )において乗数に′が小さければ、そのリミット
サイクルによって生じる直流レベルの誤差幅が大きくな
るので帰還路の信号桁数を大きくしなければいけなかっ
た。しかし、本発明のようにリミットサイクルを全く生
起させない上うな巡回形ディジタルフィルタを1吏えば
、帰還路の信号桁数を出力信号の有効桁数と同等にでき
てその効果は非常に大きい。特に、前記したノンリニア
エンファシス装置、tたはノンリニアエンファシス装置
等の非線形素子を含む装置においては、帰還信号に対し
ROM構成で帰還ゲインを決めるが、その時の帰還信号
の桁数および帰還路出方の桁数が小さくてよいことはR
OM容量を小さくできるので非常に実用的である。さら
に、リカーシブルくし形フィルタ等のように、帰還路の
遅延時間が大きい場合(■式G(aで言えば、mが大き
い場合)に、帰還路信号の桁数が小さくてよいことは、
信号1ビツト(信号1桁)K対して多くの遅延素子を要
するだけに、その回路規模縮少における効果は絶大なも
のとなる。
発明の詳細 な説明したように本発明によれば、高域成分のみをもつ
信号を入力とする巡回形ディジタルレフィルりにおいて
、リミットサイクルの生起することが全くないのでその
実用的効果は大きい。特にy’l’H等のビデオ信号処
理におけるエンファシス/デエンファシス装置やノンリ
ニアエンファシス/ノンリニアデエンフ1シス装置等を
構成してぃるHPFに利用すれば、信号の直流レベルを
変えないばかりでなく、帰還路における信号の桁数を入
力信号および出力信号の有効桁数と同等の大きさで構成
できるので帰還路の回路規模縮少をはかることができ、
さらに効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における第1および第2の実施例の巡回
形ディジタルフィルタのブロック図、第2図は本発明の
第1の実施例における丸め操作の入出力図、第3図は第
2の実施例における丸め操作の入出力図、第4図は第2
の実施例における検出回路の一実施例を示す回路図、第
6図は本発明の第3の実施例の巡回形ディジタルフィル
タのブロック図、第6図は本発明の巡回形ディジタルフ
ィルタを利用したエンファシス装置のブロック図、第7
図は従来の巡回形ディジタルフィルタのブロック図、第
8図および第9図は第7図従来例における丸め操作の入
出力図である。 8.14・・・・・・遅延回路、9,16・・・・・・
乗算回路、IQ、17・・・・・・検出回路、11・・
・・・・加算回路、16・・・・・・減算回路。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名第1
図 /θ 第 2 図 第3図 第5図 第6図 I 第 7 図 ’ms図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の帰還ゲインをもつ帰還路を有し、前記帰還
    路の出力が所定の有効桁数に制限される巡回形ディジタ
    ルフィルタにおいて帰還路出力の絶対値に対して有効桁
    以下の微小な値を絶対値状態で切り捨てる丸め手段を備
    えたことを特徴とする巡回形ディジタルフィルタ。
  2. (2)丸め手段が、帰還路出力の絶対値に対して有効桁
    以下の微小な値が有効桁で表わしうる最小識別量に帰還
    路の帰還ゲインを乗じた値以下であれば有効桁以下の微
    小な値を切り捨てるが、有効桁以下の微小な値が前記最
    小識別量に帰還ゲインを乗じた値より大きければ切り上
    げる手段を有したことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の巡回形ディジタルフィルタ。
JP60142903A 1985-06-28 1985-06-28 巡回形デイジタルフイルタ Expired - Lifetime JPH0732347B2 (ja)

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