JPS6232925Y2

JPS6232925Y2 -

Info

Publication number: JPS6232925Y2
Application number: JP1981192412U
Authority: JP
Priority date: 1981-12-23
Filing date: 1981-12-23
Publication date: 1987-08-22
Also published as: JPS5897068U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は自動車用エアバツク装置に係り、特
にエアバツクを格納するリアクシヨンプレートを
改良した自動車用エアバツク装置に関する。

従来、第１図に示されるように、着座乗員に向
けてインストルメントパネル１に形成されたエア
バツク飛出開口２と、このエアバツク飛出開口２
の背後に配置されるとともに内部に折たたみ状態
のエアバツク３を格納する箱状のリアクシヨンプ
レート４と、前記エアバツグ飛出開口２を閉じる
ように配置されるとともに、前記エアバツク３の
展開時に、これにより押し開けられ、該エアバツ
ク３の乗員前面への展開を可能とするエアバツク
ドア５とを有してなる自動車用エアバツク装置が
ある。

前記第１図に示される従来の自動車用エアバツ
ク装置は、そのリアクシヨンプレート４の下端４
Ａは前記エアバツグドア５の下端縁部５Ａにイン
サート６により締付固定され、またその上端４Ｂ
はインストルメントパネルリーンホースメント７
の下端にボルト８、ナツト９により、前記エアバ
ツグドア上端縁部５Ｂの裏側位置で締付固定され
ている。

図の符号１０は衝撃発生時に高圧ガスを発生さ
せ、これによつて前記エアバツグ３を展開させる
ためのガスジエネレータを示す。

この自動車用エアバツグ装置は、衝撃発生時に
ガスジエネレータ１０から高圧ガスが発生され、
これよつてエアバツグ３が膨張されるときに、エ
アバツグドア５が内部から押されて変型し、この
時上端縁部５Ｂがエアバツグ飛出開口上端の裏側
部分から抜け出して、下端縁部５Ａを中心として
折曲げ開口され、これによつてエアバツグ３がエ
アバツグ飛出開口２から飛び出して着座乗員の前
面に展開されるようにするものである。

この時、前記リアクシヨンプレート４の上端４
Ｂと、前記エアバツグドア５の上端縁部５Ｂとの
間に隙間Ｓがあるため、エアバツグ３が展開時
に、前記隙間Ｓに入り込み、前記エアバツグ飛出
開口２の周囲のエアバツグドアトリム１１に引つ
掛かつたり、更に該エアバツグ３がこのエアバツ
グドアトリム１１を剥がして、その内部にある補
強用インサート１２に引つ掛かり、これによつて
損傷し、あるいは安定した展開をすることができ
ない場合があるという問題点があつた。

この考案は上記従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、エアバツグ展開時にエアバツグを
損傷させることなく、かつ安定して展開させるこ
とができるようにした自動車用エアバツグ装置を
提供することを目的とする。

この考案は、着座乗員に向けてインストルメン
トパネルに形成されたエアバツグ飛出開口と、こ
のエアバツク飛出開口の少なくとも上端部及び車
体幅方向両側端部を含む周縁部内に配置されこれ
を補強する補強用インサートと、前記飛出開口の
背後に配置されるとともに内部に折たたみ状態の
エアバツグを格納する箱状のリアクシヨンプレー
トと、前記エアバツグ飛出開口を閉じるように配
置されるとともに、前記エアバツグの展開時に、
これにより押し開けられ、該エアバツグの乗員前
面への展開を可能とするエアバツグドアと、を有
する自動車用エアバツグ装置において、前記リア
クシヨンプレートの上端縁および車体幅方向両側
縁を、該エアバツグドア裏面に接近させ、外方に
屈曲するフランジ部を形成し、かつ、該フランジ
部内端を前記エアバツグ飛出開口の内側面よりも
内方に位置させるとともに、前記リアクシヨンプ
レートの前記フランジ部およびエアバツグドア周
縁部を前記エアバツグ飛出開口周縁部の裏面側に
これに接近して延在させ、かつ、該延在部分およ
び前記フランジ部と前記エアバツグ飛出開口周縁
部の補強用インサートとを、インストルメントパ
ネル表側からみて一部を重ね合わせることによつ
て上記目的を達成するものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。この実施例において、前記第１図に示される
従来の自動車用エアバツグ装置と同一または相当
部分には同一の符号を付することによつて説明を
省略する。

この実施例は、第２図ないし第５図に示される
ように、着座乗員に向けてインストルメントパネ
ル１に形成されたエアバツグ飛出開口２と、この
エアバツグ飛出開口２の背後に配置されるととも
に内部に折たたみ状態のエアバツグ３を格納する
箱状のリアクシヨンプレート１４と、前記エアバ
ツグ飛出開口２を閉じるように配置されるととも
に、前記エアバツグ３の展開時に、これにより押
し開けられ、該エアバツグ３の乗員前面への展開
を可能とするエアバツグドア５とを有する自動車
用エアバツグ装置において、前記リアクシヨンプ
レート１４の上端および両側端を前記エアバツグ
ドア５の裏面に接近させるとともに外方に屈曲す
るフランジ部１４Ｂ，１４Ｃを形成し、かつ該フ
ランジ部内端を前記エアバツグ飛出開口２の内側
面２Ａよりも内方に位置させたものである。

すなわち、上下方向には第４図において符号Ａ
で示される範囲で前記フランジ部１４Ｂの内端
は、前記エアバツグ飛出開口２の内側面２Ａより
も内方に突出して配置され、また横方向には、第
５図において符号Ｂで示される範囲で、フランジ
部１４Ｃの内端が、前記エアバツグ飛出開口２の
内側面２Ａよりも内方に突出して配置されるもの
である。

また、前記リアクシヨンプレート１４の上端縁
に形成された前記フランジ部１４Ｂ、前記リアク
シヨンプレート１４の車体幅方向両側縁に形成さ
れたフランジ部１４Ｃおよびエアバツグドア５の
上端縁部、両側縁部５Ｃは、前記エアバツグ飛出
開口２の周縁部すなわちエアバツグドアトリム１
１の裏面側にこれに接近して延在され、かつ、該
延在部分と前記エアバツグドアトリム１１の補強
用インサート１２とを、インストルメントパネル
１表側から見て一部が重ね合わされるように配置
されている。

すなわち、上下方向には、第４図において符号
Ｃで示される範囲で、リアクシヨンプレート１４
の上端縁に形成されたフランジ部１４Ｂとエアバ
ツグドアトリム１１の補強用インサート１２が重
ね合わせて配置され、また、左右方向には、第５
図において符号Ｄで示される範囲で、リアクシヨ
ンプレート１４の車体幅方向両側縁に形成された
フランジ部１４Ｃとエアバツグドアトリム１１の
補強用インサート１２とが重ね合わせて配置され
るようにしたものである。

この実施例においては、リアクシヨンプレート
１４とエアバツグドア５との間に隙間Ｓがなく、
更に、リアクシヨンプレート１４のフランジ部１
４Ｂ，１４Ｃの内端が、エアバツグ飛出開口２の
内側面２Ａよりも内方に突出して配置されている
ので、エアバツグ３が、展開時にリアクシヨンプ
レート１４とエアバツグドア５の隙間に入り込ん
だり、エアバツグドアトリム１１に引つ掛かつた
りすることがなく、従つて安定して展開されると
いう利点がある。

また、エアバツグドア５の上端縁部５Ｂ、両側
縁部５Ｃと、リアクシヨンプレート１４のフラン
ジ部１４Ｂ，１４Ｃとが、エアバツグドアトリム
１１の補強用インサート１２と、その一部が重ね
合わせられて配置されているので、エアバツグド
ア５は、その周縁部が、剛性大きいフランジ部１
４Ｂ，１４Ｃ及び補強用インサート１２により挾
み込まれることとなり、エアバツグドア５が更に
安定して支持されるという利点がある。

更にこの実施例においては、エアバツグドア５
が、エアバツグドアトリム１１とフランジ部１４
Ｂ，１４Ｃの間で接近して配置されているので、
安定して支持されるという利点もある。

この実施例においては、前記エアバツグドア５
の下端縁部５Ａは、ボルト１３およびナツト１５
によつてリアクシヨンプレート１４の下端４Ａに
固着されているが、これは、第１図に示される従
来の自動車用エアバツグ装置におけると同様に、
インサート６を介して固着するようにしてもよ
い。

本考案は上記のように構成したので、エアバツ
グの展開時に該エアバツグが損傷することなく、
かつ、安定して展開させることができ、又、エア
バツグドアを安定して支持することができるとい
う優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車用エアバツグ装置を示す
略示断面図、第２図は本考案に係る自動車用エア
バツグ装置の実施例の外観を示す斜視図、第３図
は同実施例におけるリアクシヨンプレートを示す
斜視図、第４図は第２図の−線に沿う拡大断
面図、第５図は第２図の−線に沿う拡大断面
図である。Ｓ……隙間、１……インストルメントパネル、
２……エアバツグ飛出開口、２Ａ……内側面、３
……エアバツグ、５……エアバツグドア、５Ｂ…
…下端縁部、５Ｃ……両側縁部、７……インスト
ルメントパネルリーンホースメント、１０……ガ
スジエネレータ、１１……エアバツグドアトリ
ム、１２……補強用インサート、１４……リアク
シヨンプレート、１４Ｂ，１４Ｃ……フランジ
部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

着座乗員に向けてインストルメントパネルに形
成されたエアバツグ飛出開口と、このエアバツグ
飛出開口の少なくとも上端部および車体幅方向両
側端部を含む周縁部内に配置されこれを補強する
補強用インサートと、エアバツグ飛出開口の背後
に配置されるとともに内部に折たたみ状態のエア
バツグを格納する箱状のリアクシヨンプレート
と、前記エアバツグ飛出開口を閉じるように配置
されるとともに、前記エアバツグの展開時に、こ
れにより押し開けられ、該エアバツグの乗員前面
への展開を可能とするエアバツグドアと、を有す
る自動車用エアバツグ装置において、前記リアク
シヨンプレートの上端および車体幅方向両側縁
を、該エアバツグドア裏面に接近させ、外方に屈
曲するフランジ部を形成し、かつ、該フランジ部
内端を前記エアバツグ飛出開口の内側面よりも内
方に位置させるとともに、前記リアクシヨンプレ
ートの前記フランジ部およびエアバツグドア周縁
部を前記エアバツグ飛出開口周縁部の裏面側にこ
れに接近して延在させ、かつ、該延在部分および
前記フランジ部と前記エアバツグ飛出開口周縁部
の補強用インサートとを、インストルメントパネ
ル表側からみて一部を重ね合わせたことを特徴と
する自動車用エアバツク装置。