JPS6231282Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6231282Y2
JPS6231282Y2 JP1982142722U JP14272282U JPS6231282Y2 JP S6231282 Y2 JPS6231282 Y2 JP S6231282Y2 JP 1982142722 U JP1982142722 U JP 1982142722U JP 14272282 U JP14272282 U JP 14272282U JP S6231282 Y2 JPS6231282 Y2 JP S6231282Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball joint
reinforcing plate
suspension arm
height
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982142722U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5945108U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14272282U priority Critical patent/JPS5945108U/ja
Publication of JPS5945108U publication Critical patent/JPS5945108U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6231282Y2 publication Critical patent/JPS6231282Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、自動車に使用されるウイツシユボー
ン式サスペンシヨンのサスペンシヨンアームに関
するものである。
【従来の技術】
従来汎用のウイツシユボーン式サスペンシヨン
のサスペンシヨンアームは、第1図に示すような
構造となつている。 サスペンシヨンアーム本体1は、板材からプレ
ス加工により一体成形された先端部11と一対の
拡開端部12とを備えている。先端部11には図
示しないステアリングナツクルに固定されるボー
ルジヨイント3が取り付けられる。また、一対の
拡開端部12はこれも図示しない車体に軸2によ
つて回動自在に支承される。なお、サスペンシヨ
ンアーム本体1と軸2とはA字形をなしている。 このサスペンシヨンアーム本体1において、ボ
ールジヨイント3が取り付けられる先端部11
は、強度上の点から断面形状が普通コ字形に形成
されている。そして、この先端部11に対してボ
ールジヨイント3を複数本のボルト、図示例では
4本のボルトa〜dにより締結して取り付けてい
る。 しかし、サスペンシヨンアーム本体1の強度が
不足する場合がある。そこで、一般的にはボール
ジヨイント取付部の強度を確保するために、サス
ペンシヨンアーム本体1とボールジヨイント3の
間、またはボールジヨイント3を挾んでサスペン
シヨンアーム本体1の反対側に、前記先端部11
の断面形状に対応したコ字形断面形状をなす補強
板4を溶接にて固定することにより対策される場
合が多い。 第2図はこの補強板の詳細形状を示す。補強板
4は平面部4aとその両側の脚部4bとから構成
されている。平面部4aにはボールジヨイント取
付用のボルト孔a′〜d′が4個あけられている。両
側脚部4bの下端部は溶接にてサスペンシヨンア
ーム本体1の側壁13に一体的に固定されるが、
その脚部4bの高さlは従来すべて同じ寸法に形
成されている。 なお、サスペンシヨンアームにおいて最も補強
を必要とする(剛性が弱い)車輪を支持するナツ
クル取付部である先端部と、車体のブラケツトに
回動自在に支持される一方の拡開端部との間に、
補強板を溶接したものも提案されている。(例え
ば、実開昭59−30703号公報参照)。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、上述した形状をなす補強板4を
備えたサスペンシヨンアームの構造にあつては、
ボールジヨイント3からサスペンシヨンアーム本
体1に荷重が加わつた場合、4本のボルトa〜d
にかかる荷重は不均ーなものとなる。 すなわち、ボールジヨイント3に入つた入力に
よりサスペンシヨンアーム本体1で分担するモー
メントは、軸2から離れた外側のボルト(ボール
ジヨイント取付部に近いボルト)付近が最大とな
り、軸2に近い内側のボルト(ボールジヨイント
取付部から遠いボルト)付近になると小さくな
る。つまり、ボールジヨイント3が取り付けられ
る先端側に位置するボルトa、bが分担する荷重
は、拡開端部12側に位置するボルトc・dで分
担する荷重より大きくなる。その結果、補強板4
の応力分布も不均一なものとなり、最も応力が高
くなるボールジヨイント取付部付近の平面部4a
と脚部4bの屈曲部分eから亀裂が発生する問題
がある。これは、補強板4が受ける荷重を主に脚
部4c下端部の溶接部分でサスペンシヨンアーム
本体1に受け持たせているが、その溶接位置は脚
部4bの高さが同じで一定しているためである。 なお、この問題を回避するために、補強板4に
おける脚部4bの高さlをボールジヨイント取付
部付近の強度を十分確保し得る寸法に設定するこ
とが考えられるが、ボールジヨイント取付部から
離れた部分では過度な補強となり、材料の無駄、
重量の増加が生ずる。 従つて、本考案の目的は、上記した従来の問題
点に鑑み、補強板が必要にして十分な荷重を受け
持ち、かつサスペンシヨンアームのボールジヨイ
ント取付部の応力分布も均一となるようにするこ
とにある。
【問題点を解決するための手段】
そこで本考案は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。 すなわち、本考案は、上記ウイツシユボーン式
サスペンシヨンのサスペンシヨンアームにおい
て、コ字形断面形状をなす補強板の両側脚部の高
さを、ボールジヨイントが取り付けられる先端側
に位置するボルト孔付近の方が車体に支承される
端部側に位置するボルト孔付近よりも高くなるよ
うに設定したことを特徴とする。 具体的には、第1図および第3図を例にとつて
説明すると、本考案に係るウイツシユボーン式サ
スペンシヨンのサスペンシヨンアームは、ボール
ジヨイント3が取り付けられるコ字形断面形状を
なす先端部11と、軸2によつて車体に回動自在
に支承される端部12とを備えている。 そして、先端部11には、対応する断面形状を
なす補強板4がその両側脚部4bの下端部にて側
壁13に溶接されると共に、その補強板の平面部
4aにあけた複数個のボルト孔a′〜d′を通してボ
ールジヨイント取付ボルトa〜dにより前記先端
部11と平面部4aとが共締めされて一体的に固
定されている。 更に、補強板4の両側脚部4bは、ボールジヨ
イント3が取り付けられる先端側に位置するボル
ト孔a′・b′付近の高さl1が、車体に支承される端
部12側に位置するボルト孔c′・d′付近の高さl2
よりも高くなるように設定されている。
【作用】
ボールジヨイント3に入つた入力によりサスペ
ンシヨンアーム本体1で分担するモーメントは、
先端側のボルト孔付近が最も大きく、内側のボル
ト孔付近になると小さい。すなわち、サスペンシ
ヨンアーム本体1が受ける荷重は、先端のボール
ジヨイント取付部近傍で最も大きく、その取付部
から離れるに従つて小さい。 しかし、上述の手段によれば、サスペンシヨン
アーム本体1の先端部11に溶接される補強板の
両側脚部4bの高さを、ボールジヨイント3が取
り付けられる先端側に位置するボルト孔a′・b′付
近の高さl1の方が、車体に支承される端部12側
に位置するボルト孔c′・d′付近の高さl2よりも高
くなるように設定したため、サスペンシヨンアー
ム本体1におけるボールジヨイント取付部の応力
分布が略均一となる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 第3図は、本考案の一実施例に適用される補強
板の斜視図である。 補強板4は、前記第2図に示す従来例と同様に
平面部4aとその両側の脚部4bとからなるコ字
形断面形状をなしている。平面部4aにはボール
ジヨイント取付用の4個のボルト孔a′〜d′が間隔
を置いてあけられている。 さて、補強板の両側脚部4bの高さは従来のよ
うにすべて同じ寸法になつていない。すなわち、
ボールジヨイント3が取り付けられる先端側に位
置するボルト孔a′・b′付近の高さl1が、車体に支
承される拡開端部12側に位置するボルト孔c′・
d′付近の高さl2よりも高くなるように設定されて
いる。換言すれば、先端のボールジヨイント取付
部に近いボルト孔a′・b′付近の方が、ボールジヨ
イント取付部から遠いボルト孔c′・d′付近よりも
高くなるように設定されている。 この実施例においては、ボールジヨイント取付
部から離れるに従つてその高さが低くなるテーパ
状に形成されている。この補強板4は、その両側
脚部4bの下端部にてサスペンシヨンアーム本体
1の側壁13に溶接される。そして、脚部4bの
高さがボールジヨイント取付部から離れるに従つ
て低くなるテーパ状に形成されている結果、補強
板4のサスペンシヨンアーム本体1への溶接位置
がボールジヨイント取付部から離れるに従つて漸
次上方位置に変移している。 そして、上記補強板4を備えたサスペンシヨン
アームは、第1図に示すように一対の拡開端部1
2が軸2によつて車体に回動自在に支承される一
方、他の先端部11には補強板4の平面部4aに
あけられたボルト孔a′〜d′に通した4本のボール
ジヨイント取付ボルトa〜dによつてステアリン
グナツクルに固定されるボールジヨイント3が取
り付けられる。この際、重合部である先端部11
と補強板の平面部4aとはボールジヨイント取付
ボルトa〜dにより共締される。 上記のように構成された補強板4を固定したサ
スペンシヨンアームにおいては、ボルト入力荷重
の不均一を補強板4にて補うことができる。 すなわち、サスペンシヨンアーム本体1が受け
る荷重は、先端側のボールジヨイント取付部近傍
で最も大きく、その取付部から離れるに従つて小
さい。それ故、ボールジヨイント取付部に近いボ
ルトaおよびbで分担する荷重の方が遠いボルト
cおよびdで分担する荷重よりも大きい。 しかしながら、サスペンシヨンアーム本体1の
先端部11に溶接にて固定される補強板の両側脚
部4bは、ボールジヨイント3が取り付けられる
先端側に位置するボルト孔a′およびb′付近の高さ
l1が、拡開端部12側に位置するボルト孔c′・
d′付近の高さl2よりも高くなるように設定されて
いる。つまり、ボールジヨイント取付部に近いボ
ルト孔付近の高さl1を、ボールジヨイント取付部
から遠いボルト孔付近の高さl2よりも高くなるよ
うに設定したので、サスペンシヨンアーム本体1
のボールジヨイント取付部の応力分布を略均一と
することができる。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、サスペンシヨン
アームのボールジヨイント取付部の応力分布を略
均一にすることができるので、強度上有利であ
る。すなわち、従来のように応力の高い屈曲部分
から亀裂が生ずることがない。 また、補強板は過度な補強部分がなくなり、す
べてに必要にして十分な補強となるので、板材を
無駄なく使用でき、コスト的にも有利となる。 更にまた、重量軽減を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されるウイツシユボーン
式サスペンシヨンのサスペンシヨンアームを示す
斜視図、第2図は同サスペンシヨンアームに用い
られる補強板の従来例を示す斜視図、第3図は本
考案の一実施例に適用される補強板の斜視図であ
る。 符号の説明、1……サスペンシヨンアーム本
体、11……先端部、12……拡開端部(車体に
支承される端部)、13……側壁、2……軸、3
……ボールジヨイント、4……補強板、4a……
補強板の平面部、4b……補強板の脚部、a〜d
……ボールジヨイント取付ボルト、a′〜d′……ボ
ルト孔、e……屈曲部分、l1……脚部の先端側の
高さ、l2……脚部の拡開端部側の高さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボールジヨイントが取り付けられるコ字形断面
    形状をなす先端部と、軸によつて車体に回動自在
    に支承される端部とを備え、前記先端部には対応
    する断面形状をなす補強板がその両側脚部の下端
    部にて側壁に溶接されると共に、その補強板の平
    面部にあけた複数個のボルト孔を通してボールジ
    ヨイント取付ボルトにより前記先端部と平面部と
    が共締めされて一体的に固定されてなるウイツシ
    ユボーン式サスペンシヨンのサスペンシヨンアー
    ムにおいて、 前記補強板の両側脚部の高さを、前記ボールジ
    ヨイントが取り付けられる先端側に位置するボル
    ト孔付近の方が前記車体に支承される端部側に位
    置するボルト孔付近よりも高くなるように設定し
    たことを特徴とするウイツシユボーン式サスペン
    シヨンのサスペンシヨンアーム。
JP14272282U 1982-09-20 1982-09-20 ウイツシユボ−ン式サスペンシヨンのサスペンシヨンア−ム Granted JPS5945108U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14272282U JPS5945108U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 ウイツシユボ−ン式サスペンシヨンのサスペンシヨンア−ム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14272282U JPS5945108U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 ウイツシユボ−ン式サスペンシヨンのサスペンシヨンア−ム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5945108U JPS5945108U (ja) 1984-03-26
JPS6231282Y2 true JPS6231282Y2 (ja) 1987-08-11

Family

ID=30318801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14272282U Granted JPS5945108U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 ウイツシユボ−ン式サスペンシヨンのサスペンシヨンア−ム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5945108U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060098464A (ko) * 2005-03-03 2006-09-19 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 확장부를 갖는 차량의 리어 스프링 시트

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930703B2 (ja) * 1972-01-26 1984-07-28 ベ−リンガ− マンハイム ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 血糖降下作用を有するインド−ルカルボン酸誘導体の製法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930703U (ja) * 1982-08-21 1984-02-25 三菱自動車工業株式会社 ロアア−ムのリ−ンホ−ス構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930703B2 (ja) * 1972-01-26 1984-07-28 ベ−リンガ− マンハイム ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 血糖降下作用を有するインド−ルカルボン酸誘導体の製法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5945108U (ja) 1984-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5375871A (en) Vehicle suspension system comprising a wide base beam and axle shell
JPH0518231Y2 (ja)
CZ369098A3 (cs) Spřažená náprava pro motorová vozidla
JPH06171545A (ja) 自動車用ステアリングナックルアセンブリ
JPH09240237A (ja) 車両用サスペンションアーム
US4491339A (en) Strut for McPherson type automobile suspensions
US5310210A (en) Upper control arm for vehicle suspension system
US6354627B1 (en) Construction for suspension system mounting portions of body of vehicle
JPH08169205A (ja) 前輪駆動車軸アセンブリ及び車両の車軸アセンブリ用の一体の車軸管及びヨーク・アセンブリ
KR900007460Y1 (ko) 자동차의 현가장치
EP0546612A1 (en) Hollow upper control arm for vehicle suspension system
JPS6231282Y2 (ja)
US5338056A (en) Reinforced hollow upper control arm for vehicle suspension system
JPH07164845A (ja) リヤサスペンションのリンク取付部構造
US20020046676A1 (en) Frame brace and center clamp
JPH11115429A (ja) サスペンションアーム構造
US5280945A (en) Upper control arm for vehicle suspension system
JPS6328710Y2 (ja)
JPS5952303B2 (ja) Frp板ばね装置用目玉部材
JPH0348944Y2 (ja)
JPH0732346Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
EP0560428A2 (en) Hollow triangular upper control arm with improved resonancy
JPH0536794Y2 (ja)
CN216942561U (zh) 控制臂、悬架***和车辆
JPH0324460Y2 (ja)