JPS62297654A - 空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、空気調和装置に関し、特に、空気調和効果を
効率的に発揮するための対策に関する。

（従来の技術） ＝　　１　− 一般に、空気調和装置は、空気吹出口に配置された風向
板を手動で回転させることにより送風方向を設定するも
のである。

このため、例えば暖房運転時において、運転開始時に強
風量、下向吹出の状態を行うと、温風が床面付近の居住
空間にまで十分に達して速やかな暖房効果が得られるが
、反面、それを長く続けると居住者に不快感（ドラフト
感）を与える。さりとて、このドラフト感を解消するた
め、弱風量。

水平吹出の状態を行うと、温風が床面付近まで達しない
ので、運転開始時の速やかな暖月効果を発揮させること
ができないという問題点がある。

一方、従来、特公昭６０−５４５６４号公報には、吹出
口に風向を周期的に変更せしめる風向変更装置と、吹出
口面積を絞る絞り装置とを設けて、室内外の温度差が大
きいときには、風向装置を作動させ風向きを周期的に空
化させるとともに絞り１１で吹出口面積を絞り、高速の
風を室内上下に分散させて室内上下の温度差をなくす一
方、室内が均−温皮になってくると、風向変更＃Ａ置を
停止させるとともに吹出口面積を拡げて、低速の風を室
内全体に拡散させドラフト感をなくそうとするものが開
示されている。

（発明が解決しようとする問題点） そこで、上述の如く運転開始時の速やかな空調効果の発
揮とその後のドラフト感の防止との両立を図るため、上
記公報の技術を用いて、運転開始時には強ＪＩＩ量、下
向吹出に、その後は弱風量、水平吹出にすることが考え
られる。

しかし、その場合には、風向を変更させる風向変更装置
と吹出口面積を絞る絞り装置とが必要であり、いずれも
モータや駆動機構が必要で装置が複雑になり、コストも
高くつくという問題が生じる。

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、１つの風向変更羽根のみで、風向きと風速とを同
時に変更できるようにすることにより、簡易な機構で上
述の要求を満たすことにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、第１図
に示すように、風向変更羽根で送風制御を行う空気調和
装置を対象とする。そして、前方に向って開口する吹出
口（４）に上下方向に回動自在に配設され、該吹出口の
開口面積を可変にするとともに、吹出口（４）からの吹
出流方向をほぼ水平方向と斜め下向きとの間で変化させ
る風向変更羽根（５）と、運転開始時には吹出流方向を
斜め下向きにかつ吹出口（４）を絞る一方、その後は、
吹出流方向をほぼ水平方向に、かつ吹出口（４）を全開
にするように上記風向変更羽根（５）を駆動制御する駆
動制御手段（１６）とを備えたことにある。

（作用） 以上の構成により、本発明では、空気調和装置の空気の
吹出口（４）に配置された風向変更羽根（５）が、駆動
制御手段（１６）により回動制御され、空気調和装置の
運転開始時においては、斜め下方に回動させられて風向
きを斜め下向きにするとともに、吹出口（４）の開口面
積を絞るので、高速かつ収束された送風により速やかに
室内居住空間の湿度が目標値に近づけられる。その後は
、上記風向変更羽根（５）が水平方向に回動させられて
風向きを水平方向に覆るとともに吹出口（４）を全開に
するので、水平方向の低速かつ拡散した送風により居住
者のドラフト感が解消される。この場合、運転開始時の
速やかな空調効果の発揮とその侵のドラフト感の解消と
が１つの風向変更羽根（５）の回動制御で行われるので
、構造が簡易なものとなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図〜第３図に基づいて詳細
に説明する。

第１図に、本発明の実施例である壁掛形空気調和装置の
側面構成図を示す。第１図において、（１）は本体ケー
シングの前面に設けられた吸込口、（２）は送風の熱交
換を行う熱交換器、（３）は送風用のファンであり、（
４）は本体ケーシングの下部に設けられた前方に向って
開口する空気の吹出口であって上記吸込口（１）から取
入れた空気を熱交換器（２）で熱交換した後、上記ファ
ン（３）によって上記吹出口（４）から吹出すようにな
されている。（５）は吹出口における送風の方向と風速
をコントロールする風向変更羽根、（６）は吹出口（４
）を形成する本体ケーシングの内壁であり、上記風向変
更羽根（５）は、その後端部を内壁（６）上側に回動自
在に枢支されている。（７）は上記風向変更羽根（５）
と内壁（６）下側との間に連結されたＮｉ−Ｔｉ合金系
等の形状記憶合金よりなる形状記憶バネ、（８）は該形
状記憶バネ（７）を加熱するためのヒータ、（９）は上
記形状記憶バネ（７）の反対側から上記風向変更羽根（
５）を引張るバイアスバネである。゛ 第２図（イ）および（ロ）は上記形状記憶バネ（７）の
基本特性を示すものである。上記形状記憶バネ（７）は
、常温付近の低温時には、外部応力に対して変形し易く
、上記バイアスバネ（９）の引張力により伸張して、第
２図（イ）のように風向変更羽根（５）をほぼ水平方向
に回動させ、かつ吹出口（４）を全開にするが、ヒータ
（８）により加熱されて上記形状記憶バネ（７）の温度
が上昇すると、もとの形状に戻ろうとする形状記憶効果
を生じて縮もうとするので、第２図（ロ）のように風向
変更羽根（５）を下方に引張って下向きに回動させ、か
つ吹出口（４）を絞るようにするものである。上記形状
記憶バネ（７）とヒータ（８）と上記バイアスバネ（９
）とで、上記風向変更羽根（５）を回動せしめるアクチ
ュエータ（１５）を構成している。

また、第１図に於いて、（１０）は上記ヒータに電圧を
印加する電源、（１１）は該電源の電圧を制御する制御
回路、（１２）はタイマー、（１３）は吹出口（４）付
近に配置されるｆｆｌ速センサー、（１４）は室内に配
置される室温センサーである。上記制御回路（１１）は
、上記タイマー（１２）　、風速センサー＜１３＞、お
よび室温センサー（１４）などの信号に応じて、上記ヒ
ータ電１１！（１０）の電圧を変化させて上記ヒータ（
８）の発熱量を変化させるものであり、暖房運転時にお
いて、部屋が十分暖まっていない運転開始時には、ヒー
タ電源（１０）をオン状態に制御し上記アクチュエータ
（１５）を駆動させて、風向変更羽根（５）を下向きに
移動させることにより吹出口（４）を絞らせ、一定時間
運転後部屋が十分暖まった時には、ヒータ電源（１０）
を停止させ、」コ、記アクヂュエータ（１５）により風
向変更羽根（５）を水平方向に駆動させ吹出口（４）を
全開にするものである。以上は冷房運転時にも同様であ
って、上記ヒータ（８）、ヒータ電源（１０）、制御回
路（１１）、タイマー（１２）、風速センサー（１３）
、室温センサー（１４）、およびアクブーユエータ（１
５）により、風向変更羽根（５）の動作を制御する駆動
制御手段（１６）が構成される。

したがって、例えば暖房運転時、部屋が十分暖まってい
ないので急速な室温上昇が要求される運転開始時には、
駆動制御手段（１６）により風向変更羽根（５）を下方
に回動させ、送風方向を斜め下向きに、かつ吹出口（４
）の開口面積を絞るので、高速下向きの温風を送風して
室内の床面材近の居住空間を速やかに暖め、居住者に暖
房作用を迅速に与える。また、その後部屋が十分暖まっ
た時には、風向変更羽根（５）をほぼ水平方向に回動さ
せ、送風方向を水平にかつ吹出口（４）を全開にするの
で、低速かつ拡散した温風を送風して、居住者にドラフ
ト感を与えず快適な暖房感を維持させる。さらに、窓や
ドアの開放等の外乱に−より急激に室内の温度が変化し
た時にも駆動制御手段（１６）の信号を受けてアクチュ
エータ（１５）が風向変更羽根（５）を再び下方に回動
させ、風向きを下方に絞り、風速を幽めて急速に室内の
居住空間を暖めるので、居住者の快適感を維持すること
ができる。

また、第２図に示されるように、風向変更羽根（５）が
本体ケーシングからはみ出さない構造なので、インテリ
ア性をも改善している。

以上は暖房運転時の作動を示したが、冷房運転時にも、
同様に冷風を制御して、冷房効果を高めることができる
。

また、上記駆動制御手段（１６）によって風向−〇　　
− 変更羽根（５）を制御する方式は上記壁掛形空調装置に
限らず、他の機種にも応用し得る。第３図は、一対の吹
出口を持つ天井埋込形空気調和装置への適用例である。

第３図において、（１′）は吸込口、（２’　ａ　）お
よび（２’　ｂ　）は熱交換器、（３′）はファン、（
４’　ａ　）および（４’　ｂ　）は吹出口、（５’　
ａ　）および（５’　ｂ　）は送風の方向と風速をコン
トロールする風向変更羽根、（７’ａ）および（７’　
ｂ　）は風向変更羽根（５’ａ）（５’ｂ）と吹出口（
４’　ａ　）　　（４’　ｂ　）の各内壁面（６′）と
の間に取付けられた形状記憶バネ、（８’　ａ　）およ
び（８’　ｂ　）は上記形状記憶バネ（７’　ａ　）お
よび（７’　ｂ　）を加熱するヒータ、（９’　ａ　）
および＜９’　ｂ　）は上記形状記憶バネ（７’　ａ　
）および（７’　ｂ　）の反対側から風向変更羽根（５
’　ａ　）および（５’　ｂ　）を引張るバイアスバネ
である。第３図に示される天井押込形空気調和装置の場
合にも、上記実施例と同様にして、２ケ所に設けられた
吹出口（４’　ａ　）および（４’　ｂ　）にて、上記
風向変更羽根（５′−１０〜 ａ）および（５’ｂ）を回動させ、風速と風向きを同時
に変化させることができ、左右の風向変更羽根（５’　
ａ　）および（５’　ｂ　）の回動するタイミングを種
々変化させることにより、空調効果を一層高め得る。

また、以上は駆動制御手段として形状記憶バネを使用し
た実施例について述べたが、風向変更羽根（５）の回動
方法は上記に限定されず、モータにより駆動されるウオ
ームとラックの組合せやカムを使用する等の機械的駆動
制御手段を用いる方法、バイアスバネを利用した電磁石
を駆動制御手段として用いる方法などがある。いずれを
用いても、１個の風向変更羽根の位置を制御することに
より、風向きを変化させると同時に、吹出口開口面積の
変化によって風速を変化させ上記実施例と同様の効果を
得ることができる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、吹出口に設けた
１つの風向変更羽根と筒中な駆動機構とで風向きと風速
とを同時に制御して、運転開始時には高速下向きの送風
で急速に室内の床面付近の居住空間を設定温麿に近づけ
て居住者に良好な空調感を速やかに与えるとともに、そ
の後は水平方向の低速拡散した送風を行って、居住者に
ピラフｌ−感を与えることがない。よって簡単な構造で
もって空調効果の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例を示し、第１図は壁掛
形空気調和装置の側面構成図、第２図（イ）および（ロ
）は第１図の壁掛形空気調和装置の吹出口部分を示す図
で、第２図（イ）は形状記憶バネ（７）が室温付近の時
の風向変更羽根の状態を示し、第２図（ロ）は形状記憶
バネ（７）がヒータ（８）により加熱された時の風向変
更羽根の状態を示す。第３図は本発明を天井埋込形空気
調和装置に適用したときの側面構成図である。 （７１）・・・空気吹出口、（５）・・・風向変更羽根
、（７）・・・形状記憶合金バネ、（８）・・・ヒータ
、（９）・・・バイアスバネ、（１６）・・・駆動制御
手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）前方に向って開口する吹出口（４）に上下方向に
   回動自在に配設され、該吹出口（４）の開口面積を可変
   にするとともに、吹出口（４）からの吹出流方向をほぼ
   水平方向と斜め下向きとの間で変化させる風向変更羽根
   （５）と、運転開始時には吹出流方向を斜め下向きにか
   つ吹出口（４）を絞る一方、その後は吹出流方向をほぼ
   水平方向にかつ吹出口（４）を全開にするように上記風
   向変更羽根（５）を駆動制御する駆動制御手段（１６）
   とを備えたことを特徴とする空気調和装置。