JPS62290809A - 高炉の原料装入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベルレス装入装置を用いた高炉の原料装入方
法に関するものである。

（従来技術〕 従来、ベルレス装入装置を用いて、炉内にコークスと鉱
石を交互に装入する方式の高炉では、第５図乃至第７図
に示したように、旋回シュート１の傾動角度θをコーク
ス又は鉱石の装入途中で変化させ、炉の横断面半径方向
における鉱石とコークスの層厚を調整するように原料を
装入して、その層厚比を制御することで炉内のガス流分
布を制御し、これにより安定した中心ガス流を維持して
、燃料コストの節減及び設備保全が図られている。

ところが、第６図に示したように、炉壁２側から順次炉
中心部へ前記旋回シュート１の傾動角度θを変化させな
がら各コークス層形成に必要な装入コークスを一度に装
入する方法では、コークスの粒径は様々であって第５図
の炉頂固定ホッパー３から旋回シュート１へのコークス
供給スピードが変化するため、最終装入部である炉中心
部へ一定量のコークスを装入できなくなるおそれがあり
、その結果、燃料コストの節減および良好な設備保全を
保つのに必要な炉内中心ガス流の維持が困難になるとい
った問題点があった。また、コークスの装入は、炉壁２
側から旋回して炉中心部へ向かう比較的長い渦巻き線状
となるので、炉の横断面円周方向のコークス層厚が不揃
いとなり易く、その結果、高炉の操業に悪影響を及ぼす
。

一方、第７図に示したように、炉中心部から順次炉壁２
側へ向かい前記旋回シュート１の傾動角度θを変化させ
ながら各コークス層の形成に必要な装入コークスを炉内
へ一度に装入する方法では、炉中心部にコークスのみの
領域を確保することは可能であるが、少量のコークスを
一定量だけ入れるには制御性が甚だ悪く、そのため安定
した中心ガス流を維持することは困難である。また、コ
ークスの装入が比較的長い渦巻き線状となるのは第６図
の従来例と同様であることより、炉の横断面円周方向の
コークス層厚の不揃いに起因する高炉操業への悪影響を
回避することは出来ない。

このように、炉内に安定した中心ガス流を維持するため
には、高炉の中心部にコークス層のみで形成される領域
を生成することが重要であるにも拘らず、上記従来例で
はいずれも実現できていないのが実情である。特に、炉
内中心部にコークス領域の生成が抑制される操業条件、
例えばベレント鉱を使用する高炉にあっては、炉中心部
への鉱石の流れ込みが激しく、炉中心部のコークス領域
は著しく減少するので、安定した中心ガス流を維持する
ことは極めて困難であるといった問題点を有する。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の問題点を考慮してなされたもので
あって、ペレット鉱多配合原料の操業など操業条件の如
何を問わず炉内に安定した中心ガス流を維持して、燃料
コストの低減および良好な設備保全を可能とした高炉の
原料装入方法の提供を目的とするものである。

〔発明の構成〕

本発明に係る高炉の原料装入方法は、コークスと鉱石を
交互に装入して、炉内にコークス層と鉱石層とを交互に
積層形成する高炉の原料装入方法に於いて、各コークス
層を形成するのに必要な装入コークスの大部分を炉内横
断全面に層状に装入した後、その残りの一定秤量された
コークスを炉中心部位の層状コークス上へ別装入して、
上記のコークス層を形成することによって、炉中心部に
コークスのみから成る中心部コークス領域を形成するよ
うにしたことを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第４図に基づいて順次説
明すれば、以下の通りである。

（１）　先ず、第１図に示したように、原料装入用の旋
回シュート１１の下端吐出部を旋回させる。

旋回シュート１１の傾動角度θ１は、炉中心と炉壁１２
との中間地点から炉壁１２までの範囲内で順次変更可能
となるように設定され、旋回シュート１１はその傾動角
度θ１を次第に上記設定範囲内で変化させながら炉内を
旋回させて、各コークス層を形成するのに必要な装入コ
ークスの大部分を炉内横断全面に層状となるように旋回
シュート１１の下端吐出部より炉内に装入させる。尚、
上記旋回シュー１−１１の傾動角度θ、の変更区間は、
炉中心から炉壁１２に至るまでの全範囲ではなく、炉中
心と炉壁１２の中間地点から炉壁１２に至るまでの範囲
に設定され、その範囲内で上記の傾動角度θ、が次第に
変更されるものである。

上記のコークス装入によって、上面が播鉢状を成す鉱石
層１３の上に、必要な装入コークスの大部分から成るコ
ークス層１４が形成される。このコークス層１４は、炉
壁側から炉中心部へ向かってコークスが次第に流れ込む
ので、炉横断面半径方向の層厚はほぼ均一に形成される
。また前記旋回シュート１１の傾動角度θ１の変更は従
来例に比して小さな範囲内で行われ、その結果、コーク
スの装入は比較的短い渦巻き線状となるので、炉横断面
円周方向における層厚の均一性も確実に保たれる。

（２）　上記の工程を終えると、次に第２図に示すよう
に、旋回シュート１１の傾動角＝０、すなわち旋回シュ
ート１１の中心線が炉内中心線と一致した状態となるよ
うに旋回シュート１１を設定し、先に装入された大部分
のコークスの残余をなす一定秤量されたコークスを、炉
中心部位の層状コークス上へ吐出させる。これによって
、前工程で形成されたコークス層１４上の中心部に、小
高く盛り上がった中心部コークス領域１４ａが形成され
る。

（３）　しかる後、第３図に示すように、旋回シュート
１１の下端吐出部を旋回させ、前記コークス層１４の炉
壁１２側に向けられた旋回シュート１１の吐出部より、
第１図の工程で形成されたコークス層１４の上面へ鉱石
層１３を形成するのに必要なすべての鉱石が一度に吐出
される。この場合、第２図の工程で形成された中心部コ
ークス領域１４ａは上記の鉱石によって完全に埋め尽く
されることはなく、中心部コークス領域１４ａによって
、鉱石による炉中心部への流れ込みは阻止される。

（４）　以上に示した各工程を順次繰り返し行うことに
よって、第４図に示したように、鉱石層１３とコークス
層１４とが交互に積層された状態の堆積層が形成される
。そして、炉中心部には、中心部コークス領域１４ａの
積み重ねによって、コークスのみから成る柱状のコーク
ス領域が形成される。上記中心部コークス領域１４ａは
一定秤量された少量のコークスによって形成されること
により、上記柱状のコークス領域の横断面積はほぼ一定
となり、これにより安定した中心ガス流を維持すること
が可能となる。

〔発明の効果〕

本発明に係る高炉の原料装入方法は以上のごとく、コー
クスと鉱石を交互に装入して、炉内にコークス層と鉱石
層とを交互に積層形成する高炉の原料装入方法に於いて
、各コークス層を形成するのに必要な装入コークスの大
部分を炉内横断全面に層状に装入した後、その残りの一
定秤量されたコークスを炉中心部位の層状コークス上へ
別装入して、上記のコークス層を形成するものである。

それ故、炉中心部にはコークスのみから成る領域が形成
され、これによって安定した中心ガス流を維持すること
が出来ると共に、高炉炉況の安定化、優れた設備保全、
及び燃料コストの低減が可能となる。また原料装入時に
鉱石の炉中心部への流れ込みによって炉中心部のコーク
ス領域が極端に減少しがちとなるペレット鉱多配合操業
であっても、上記の諸効果は同様に確実に得られるとい
う利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示す工程説明図
、第５図はベルレス装入装置の一例を示す概略図、第６
図および第７図はそれぞれ従来例の装入方法を示す説明
図である。 １１は旋回シュート、１３は鉱石層、１４はコークス層
、１．４２は中心部コークス領域である。 特許出願人　　　　株式会社　神戸製鋼所第３図　　　
　　　第４図 第６回　　　　　　　第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コークスと鉱石を交互に装入して、炉内にコークス層と
   鉱石層とを交互に積層形成する高炉の原料装入方法に於
   いて、各コークス層を形成するのに必要な装入コークス
   の大部分を炉内横断全面に層状に装入した後、その残り
   の一定秤量されたコークスを炉中心部位の層状コークス
   上へ別装入して、上記のコークス層を形成することを特
   徴とする高炉の原料装入方法。