JPS6228089Y2 - - Google Patents

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JPS6228089Y2
JPS6228089Y2 JP1984071146U JP7114684U JPS6228089Y2 JP S6228089 Y2 JPS6228089 Y2 JP S6228089Y2 JP 1984071146 U JP1984071146 U JP 1984071146U JP 7114684 U JP7114684 U JP 7114684U JP S6228089 Y2 JPS6228089 Y2 JP S6228089Y2
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mos transistor
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
(以下MOSと称する)による演算増幅器に関する
ものである。
更に詳述すれば、C−MOS構成を使用した演
算増幅器に関するものである。
本考案の第一の目的は、C−MOSを使用した
構成による演算増幅器の提供にある。
本考案の第二の目的は、その上記演算増幅器、
その演算増幅器を構成する差動増幅器等のアナロ
グ回路が通常のMOS製造プロセスで容易にモノ
リシツクに製造されるそのモノリシツク化の容易
性にある。
最近、飛躍的なデイジタル部のMOS化の著し
い中で、アナログ部をそのMOS製造プロセスの
余り変更なく、できれば全くプロセスの変更を与
えずに構成できれば、各種アナログ回路とデイジ
タル回路が同一MOSチツプに集積され、価格、
信頼性、設計の容易性、応用性から理想的な構成
となる。C−MOSは通常オフ・ロジツクである
ためにトランジエントステイトのみ電力を消費す
る極めて低消費電力の素子構成である。
スイツチングレベルにしてもMOSのスレツシ
ユホルドで決まるために一方がONすれば他方は
OFFするといつた具合に安定であつてそのOFF
インピーダンスが極めて高いために論理振動が電
源電圧まである。更に入力バイアス電流にしても
絶縁ゲートであるためにMOSは10-12A程度であ
り、演算増幅器の理想的な高入力インピーダンス
が達成される。
本考案はこのことに鑑みてC−MOSを使用し
た演算増幅器を提供せんとするものである。
第1図に掲げられるMOSの電流、電圧特性は
第2図のようにそのゲートG−ソースS間電圧V
GSを一定に保ち、ドレインD−ソースS間電圧V
DSを変えてD・S間電流IDSをとると、MOSの
スレツシユホルド電圧をVGTとすれば、VDS=V
GS−VGTを境界にして不飽和領域A、飽和領域B
が観測される。Bは第一次近似でVDSの線型変化
領域であつて、例えば第3図に示されるように負
荷直線LがVGS=VG2SのIDS=VD2Sなる点で交
わつている時、VGS=VG2S+(VG1S−VG2S)の
信号が入ると、VDS=VD1Sに、又VGS=VG2S
(VG3S−VG2S)の信号が入るとVDS=VD3Sにな
ることによつて、ゲートに入る信号をドレインで
線型増幅することができる。又、別の見方をすれ
ば、第2図のBは電流の飽和する、すなわち電流
飽和領域である。この2つの基本的な特性を好妙
に使い、目的とする演算増幅器を構成する。
本考案の演算増幅器は、第4図に示されるよう
に基準電圧源C、及びその電圧を受ける定電流バ
イアス部D、入力部ミラー・ペア差動段E及び
F,E及びFの差動出力をレベル・シフトしつつ
増幅するレベルシフト増幅段G、その出力をさら
に増幅し所望の低インピーダンスで出力する出力
段Hとから構成される。E及びFにDの出力は直
列に接続され、全体として差動増幅器を構成す
る。基準電圧源Cを入れる理由は、演算増幅器に
おける電源電圧変動、温度変動を極めて小さくさ
せるためである。例えばEおよびFに生ずるオフ
セツト電圧の電源、温度による変動は安定な基準
電圧源Cと、定電流バイアス部Dにより大幅に改
善することができる。このような構成を具体化し
た第1例が第5図に示してある。
第5図はVDD−Vg−VSS二電源構成の演算増
幅器である。第5図について順次説明しよう。
基準電圧源Cは中間電圧Vgに対して基準電圧
を発生させる。電源変動、温度変動に対して安定
であるように、その電圧は発生させねばならな
い。又、中間電圧VgがVDDとVSSの丁度中間の
電位でなくとも安定な回路構成を設定する。この
要請とMOSのみで構成するために基準電圧は
MOSのスレツシユホルドの差を中間電圧Vgに対
し発生させる形式とする。
Nチヤンネルトランジスタ1及び2は全く同じ
特性の素子であつて、VDD−VSS=Vddとする
と、その出力はVSSを基準としてVdd−Vgとな
る。Nチヤンネルトランジスタ3及び4はコンダ
クタンス係数は等しいがスレツシユホルドが違
い、そのスレツシユホルドを3はVTNとするとそ
の出力VstはVst=VTN−VGTN+Vgとなる。こ
のスレツシユホルドの違うNチヤンネルトランジ
スタの製造はイオン打ち込みでチヤネルドーピン
グすることによつて造られる。通常のC−MOS
は低濃度N-基盤にP-層が形成されているため、
そもそもP-層を所望のVTNとなるように比較的
高濃度とし、VGTNを得るためには、例えば31P+
をチヤネルドーピングでゲートから打ち込んで造
ることができる。その時、3,4を同じゲート膜
厚、ほぼ等しいチヤネル長、チヤネル幅にしてあ
れば、3,4のトランジスタはコンダクタンス係
数のほぼ等しい、スレツシユホルドの違うトラン
ジスタとすることができ、又、温度特性もスレツ
シユホルドのシフトがネツトな打ち込み量を
Nnet、電荷素量を、単位ゲート容量をCoxとする
とpNnet/Coxで与えられるために同等であると
見て良 く、コンダクタンス係数も同等であると見てさし
つかえない。
ところが逆にP-層を低濃度とし、11B+チヤネ
ルドーピングで高いスレツシユホルドを得る方法
はその方法が非常に構造敏感であつて、コンダク
タンス係数、スレツシユホルドがその構造敏感性
を反映し、3,4のトランジスタのコンダクタン
ス係数を理論的、実験的に補正して等しくするこ
とは難しい。またゲート膜厚を3で厚く、4で薄
くコントロールする方法は、コンダクタンス係数
はそのジオメトリーで同等にできるとしても、ス
レツシユホルドの温度特性がゲート膜厚に依存す
るためにこれも良くない。結局、最初に述べた方
法で基準電圧を得ることができる。以下、このよ
うなチヤネルドーピングによる低いスレツシユホ
ルドのトランジスタは第5図のようにゲートに破
線をそえて表わすことにする。又、Cの回路にお
いてNチヤネルトランジスタを採用したのは、通
常のC−MOSではPチヤネルトランジスタのサ
ブストレートN-が共通であつて、電源に浮かす
ことができるサブストレートはP-だけだからで
ある。さらに1,2のトランジスタの特性を一致
させるためにはボデイ効果を生じない。サブスト
レートソースの共通な使用が必要だからである。
ところでCの回路構成は第6図のようにしても同
様に行なうことができる。この回路では18,2
0のNチヤネルトランジスタのコンダクタンス係
数の比と19,21のPチヤネルトランジスタの
コンダクタンス係数の比を一致させることによ
り、19,21のPチヤネルトランジスタのスレ
ツシユホルドの差を基準電圧として発生させるこ
とができる。この場合もスレツシユホルドの違つ
たものを造るためにはそもそも高濃度のN-基盤
を採用し、低いスレツシユホルドのトランジスタ
を造るためには例えば11B+によりチヤネルドーピ
ングする。或いはチヤネルドーピングを19,2
1両方に施し、そのドーピング量を19と21で
変えてももちろん良い。このことは第5図におけ
る3,4についても言えることである。又、1
8,20のトランジスタはゲートに破線をそえな
い高いスレツシユホルドのものであつても良い
し、VgがVdd/2の時は第5図においてはNチヤネ
ル トランジスタ1,2は省略し、3のNチヤネルト
ランジスタのゲート電位をVgとすることができ
る。
次にC部基準電圧を受けてD部定電流バイアス
回路は、その基準電圧を中間電圧Vgを基準とし
た値からVSSを基準とした値に変換し、差動増幅
器E,Fの定電流源9のゲート電位を一定に保ち
良好な定電流バイアスを達成する。
Nチヤネルトランジスタ5及び7のコンダクタ
ンス係数の比とPチヤネルトランジスタ6及び8
のコンダクタンス係数の比を一致させることによ
り、定電流源Nチヤネルトランジスタ9のゲート
電圧はVSSを基準としてVTN−VGTNとなる。こ
のようにするためにはスレツシユホルドを予めV
TN>2VGTNとするように選ぶ必要がある。VG
TN−VGTNとしたことによつて定電流源9のゲ
ート電位が、電源変動、温度変動に対して安定で
あつて、その定電流性は非常に安定となる。この
トランジスタの定電流性が効果的に発揮されるた
めには、第2図B定電流性が良くなるようにVTN
−2VGTNが演算増幅器の速度、すなわちスルーレ
イトを所望の値より落とさない範囲で少なくする
ことが必要である。
次にE,F,及びトランジスタ9を含めた差動
増幅段は、本考案の最も特徴とする回路であり、
演算増幅器の性能はこの回路に依存するといつて
も過言ではない。Nチヤネルトランジスタ10及
び12、Pチヤネルトランジスタ11及び13は
それぞれ特性の全く等しいミラーペアーの素子で
ある。従つて12のゲート電圧すなわち反転入力
I,10のゲート電圧、すなわち非反転入力VN
が等しい同相入力の時は、それぞれの出力VDI
とVDNIが等しくなつている。Pチヤネルトラン
ジスタ11のゲート・ドレインが接続され、さら
にそれが13のゲートとも接続されているために
ミラーペアーの11,13はともに第2図Bの領
域にあるからである。しかも同相入力は出力とし
て増幅されない。なぜなら、定電流源9に流れ込
む電流は一定であり、その半分ずつが、11,1
3から流れ出すから、11,13の実効ゲート電
圧は一定であり、従つて、VDNI,VDIが一定と
なるからである。
又、VNI=VI+αとなる入力が入つた場合
は、VNI=(VI+α/2)+α/2,VI=(VI+α
/2)−α/2 のようにα/2の同相、α/2の差動入力と考えられ、
1 2の実効ゲート電位増加は−α/2,10の実効ゲー ト電位増加はα/2、従つて10,11のコンダクタ ンス係数がほぼ等しい時は11、すなわち13の
実効ゲート電位増加もα/2となることによつて、1 2,13のドレイン接続端子の電圧VDIは12の
トランジスタに電流をもつと流し込み、13のト
ランジスタからはもつと流さないように移動し、
そのシンク・ソースの一致する点で平衡となる効
果的な差動入力の増幅をする。それは、第3図に
おけるLの代わりに、VGS=VG2Sのトランジス
タ曲線をVDS=Vddの点から対称に描き、それを
負荷曲線としたことにほぼ他ならず、Lの傾きが
ほぼ零であるような構成であり、そのVGIS〓VG
2S−αなる信号が増幅されたことになるからであ
る。従つて、この差動増幅器の同相抑圧比は高
く、さらに、定電流源9のゲート電圧が電源変
動、温度変動に対し安定であるために、同相抑圧
比のそれも安定である。VSI,VSNIはオフセツ
ト調整用端子で、第7図のように3端子可変抵抗
で調整してもよいし、第8図のように22,23
の抵抗を半導体内の拡散抵抗、多結晶シリコン抵
抗等でモノリシツクに構成し、トランジスタ1
1、抵抗22と、トランジスタ13、抵抗23間
とを外部で2端子可変抵抗で調整することもでき
る。
又、第5図においてトランジスタ10,12と
トランジスタ9の間に第7図の回路を設けてもよ
い。即ち、トランジスタ10のソースを第7図の
SNIに、トランジスタ12のソースを第7図の
SIに接続し、トランジスタ9のドレインを第7
図のVDDに接続しても同様の効果が得られる。
又、このようなオフセツト電圧をそもそも低く
押える設計上の工夫も大切である。例えば、素子
10,12を例にとると、それは第9−a図を改
善した第9−b図に示されるように素子を2つづ
つ点対称に配置することによつて、素子の特性を
決めるコンダクタンス係数(移動度、ゲート膜
厚、チヤネル長、チヤネル幅)、スレツシユホル
ド、それに、第2図B領域の∂VDS/∂IDSG
一定で与 えられる飽和抵抗をも、ほぼそろえることができ
る。それは、ウエハー内における特性の分布の偏
りを補正することができるからである。さらに素
子のパターン上の問題の上に、もう一点、演算増
幅器のスルー・レイトを所望の値より落とさない
範囲で、差動増幅段の定電流値を小さく、すなわ
ち定電流源9の実効ゲート電圧VTN−2VGTNを小
さく押えることである。又、9のゲート電圧が一
定に保たれていることと、コンダクタンス係数が
第9−b図の考慮からばらつきが低く押えられる
ことで、オフセツト電圧の電源変動、ひいては電
源変動除去比も向上させることができる。温度変
動もコンダクタンス係数のばらつきが低く押えら
れること、9の実効ゲート電圧電圧が小さくされ
ていることから向上させることができる。さら
に、差動入力素子がNチヤネルトランジスタであ
ることから、下は2VGTNのやや下から上はVDD
ほぼ上までの入力を入れることができる。さらに
下をVGTNのやや下までの入力に向上させるため
には、ボデイ効果によるスレツシユホルドの増減
から来るオフセツトの変動をあまり問題としなけ
れば、第10図の如く24,25のサブストレー
トをVSSにすることができる。
次に、差動増幅段の出力を受けてレベル・シフ
ト回路Gは差動出力のレベルをシフトしつつ、さ
らに増幅する。同時に、差動増幅部、定電流源、
レベル・シフト回路を含む系全体としての変動、
例えば温度、電源の変動は、増幅しない。なぜな
ら、それらの要因に対してNチヤネルトランジス
タ14,Pチヤネルトランジスタ15がそれぞれ
のソースからドレイン方向に見て同方向に変動す
るために、出力VLが変化しないからである。
又、ここでも、増幅の仕方は第3図においてVGS
=VG2Sのトランジスタ曲線をVDS=Vddの点か
ら対称に描き、その曲線に対してVGS=VG2S
曲線を負荷曲線としたことにほぼ他ならず、その
増幅率は高い。
最後に、VLの出力を受けて出力バツフアを構
成するNチヤネルトランジスタ16、Pチヤネル
トランジスタ17のインバータが入力を増幅しつ
つ出力する。16,17とも高いスレツシユホル
ドとしたのは、出力V0の線型増幅の範囲を広げ
るためで、出力インピーダンスを下げる方に重点
が置かれるならば、チヤネル長を他の増幅段より
小さくするか、或いは第11図のように26,2
7をチヤネル・ドーピングによる低いスレツシユ
ホルドにすることができる。さらに出力回路のゲ
インを犠牲にしても低インピーダンス出力とする
ためには、第12図のように、28,29Nチヤ
ネルトランジスタによるソース・フオロワー出力
構成ができる。この29のサブストレートはソー
スと共通にしなくともVSSに接続することでほぼ
同様の効果を得ることができる。
又、C−MOSではNチヤネルサブストレート
を形成するP-層を使つてコレクタ接地NPNのエ
ミツタフオロア回路が同時に造られるため、これ
に抵抗体として拡散或いは多結晶シリコンを接続
するか、例えば第12図28の如くNチヤネル
MOSを負荷とする等して低インピーダンスエミ
ツタフオロア出力回路も可能である。
第5図の演算増幅器を差動増幅器として用い、
pとVI,VNI間で帰還をかけない構成ならば問
題はないが、帰還をかける形式で問題となるのは
発振に対する安定性である。周波数補正コンデン
サーをつけて補正する場合には、第13図a、第
13図bのように30,31のコンデンサーをつ
けることで補正される。もちろん、30のVDD
SS或いはVgに替え得る。又、31の方が30
に比べて同じ周波数補正ではレベルシフト段の増
幅率分の1にほぼ容量を小さくできる。さらに、
ボルテージ・フオロワーのように最も発振の起り
易い場合には、出力回路のゲインを犠牲にして直
接VLを出力としたり、或いは出力回路のチヤネ
ル長を他の増幅段より小さくとるか、若しくは第
11図のように増幅する範囲をかなり狭くしてゲ
インを下げたり、第12図のように出力回路ゲイ
ンを小さく、例えば1にしてしまつたりすれば、
さらに補正容量は出力回路のゲイン分の1に小さ
くできる。この場合で第13図bの形をとるもの
と、例えばVpからVIに容量帰還するなどの補正
の場合では、その補正用コンデンサーを第14図
の如くMOS型容量でモノリシツクに造り込むこ
とができる。第14図においては、32はN-
盤で33はP+高濃度領域、34はゲート酸化
膜、35は配線用のメタル例えばアルミニウム、
36はP+領域とのコンタクトで、アルミニウ
ム、基盤の半導体例えばシリコンとのアロイ形成
領域である。この容量の分布は集中定数で表わす
と、第15図のように形成されるが、容量37
は、その単位面積容量が、ゲート酸化膜の誘電率
をεox,膜厚をτとすると、Eox/τで与えられ
るから、τを小さくすれば容量は大きくなるが、
チヤネルドーピングに適する膜厚はほぼ1000Å内
外以下であるために、他のMOSトランジスタ素
子のゲート膜形成時に同時に造り込むことがで
き、又容量38はP+拡散層が通常1〜数μであ
つて、基盤例えばシリコンの誘導率がゲート膜の
それに比して大といえども、32の基盤濃度がそ
れ程高くないために37>38である。従つて、
第15図における端子35,36は、第13図−
bの場合ではVDI,VLどちらにしても良く、3
5がVDIに36がVLの時は15のトランジスタ
と共通に造ることができる。ドレインが33にゲ
ートが35になるからである。又、容量38の寄
生が問題となる時は、35はVLに、36はVDI
とする方が良く、又入力に容量帰還する形式で
は、35はVpに、36はVIにする方が良い。通
常のC−MOSでは又、容量としてNチヤネル領
域も使用することが出来、第14図で32をP-
に33をN+にすればできる。
ところで、第5図から第15図までの本考案の
演算増幅器は又、通常のC−MOSがN-基盤上に
製造されるのをP-基盤に代えて製造しても何ら
そこなわれるものではない。その時は、拡散形式
をPをNに、NをPにし、コンダクタンスの形式
をPチヤネルはNチヤネルに、NチヤネルはPチ
ヤネルに各々代えるだけである。
又、E,F,G,Hはチヤネルドーピングを
P,Nいずれか若しくはP,N両方ともしない
MOSトランジスターでも構成はできるし、チヤ
ネルドーピングにしてもPチヤネル若しくはNチ
ヤネルのみの一方だけで第5図から第15図まで
の本考案を製造し得る。
例えば、イオン打ち込みは11B+だけにしてC
回路を第6図で構成し、Nチヤネルのゲート破線
をとり、そもそもPチヤネルのチヤネルドーピン
グに合わせて低いスレツシユホールドのものを造
る類である。
雑音に対する安定性を向上させるためには、ト
ランジスタのゲート膜厚を薄く、ゲート面積を大
きくとることである。ゲート膜厚を薄くすること
は飽和抵抗を向上させることからゲインも高くな
り、ゲート面積を大きくとることは、やはり飽和
抵抗がチヤネル長の増大に伴つて向上することか
らゲインを高くする。C−MOSによる3段増幅
段構成では、演算増幅器はゲート膜厚1000Å内外
以下、チヤネル長をマスク上で10μ以上とデイジ
タルのロジツクサイズより大きく基盤濃度を
1014/cm3以上とするアルミゲートトランジスタ構
成で、オープンループゲインを104倍以上とるこ
とができるし、電源電圧も素子の電気的絶縁を施
すダイオードの逆方向リークを減少させるために
そのストツパー間隔を2μ以上とすれば5V以上
の構成となる。
又、上記本考案は差動増幅器として使用するこ
とができ、その使い方は、C或いはDと合わせ
て、若しくは適当なバイアス回路と9のみ含めて
単独に差動段のみの使い方、レベルシフト回路ま
で含めての使い方、出力回路まで含めての使い方
の他、レベルシフト段の出力に差動段を接続して
の使い方、差動段に差動段を接続しての使い方
等、幾つか用途に合わせて使うことができる。
又、コンパレーターとして、二信号を比較するこ
とにも使用できるし、VDD以上の入力電圧は、ボ
ルテージフオロアーではカツトする、いわば整流
器としても使用できる。
次に、VDD−VSS一電源使用の演算増幅器は、
第5図或いは第6図における基準電圧源C,Dを
それぞれ第16図、第17図の様にすることで可
能である。第16図においては、第5図における
全く特性の等しいNチヤネルトランジスタ1,2
のうち1のゲートをドレインと接続することで内
部に中間電圧をつくり、5のソースをこれと接続
し、5による電流の増加を5と全く特性の等しい
39を新たに1と並列させて接続することでその
中間電圧を安定化させている。なぜなら、5の実
効ゲート電圧は39の実効ゲート電圧になるから
である。第17図においては、全く特性の等しい
40,41のNチヤネルトランジスタで中間電圧
をつくり、5のソースをこれと接続し、5による
電流の増加を5と全く特性の等しい42を新たに
40と並列させて接続することでその中間電圧を
安定化させている。この第16図、第17図にお
いても先述した注意、すなわちN-基盤からでは
なくP-基盤でMOSを造つた場合のこと、さらに
チヤネルドーピングの施し方の有無は有効であ
る。例えば、第16図、第5図のF,E,G,H
においてイオン打ち込みとして、例えば31P+のみ
を使用し、Pチヤネルトランジスタのゲートの破
線をとり、チヤネルドーピングされるNチヤネル
トランジスタのスレツシユホルドに合わせてPチ
ヤネルトランジスタのスレツシユホルドを合わ
せ、N-基盤の濃度を決定するとか、第17図に
おいて、40,41はチヤネルドーピングしない
Nチヤネルトランジスタとするとか、或いは第1
7図、第5図のE,F,G,Hにおいて、イオン
打ち込みとして、例えば11B+のみを使用し、Nチ
ヤネルトランジスタのゲート破線をとり、チヤネ
ルドーピングされるPチヤネルトランジスタのス
レツシユホルドに合わせて、Nチヤネルトランジ
スタのP-層の濃度を決定する類である。又、こ
のような一電源使用ができると、微小信号の増幅
で外部GNDをVDDとする非常に興味ある構成がと
れる。又、先述した差動増幅器、コンパレータ、
整流器等の使用ももちろん可能である。
いずれにしても、上記本考案によつて、C−
MOSによる差動、演算、コンパレータ、整流等
のアナログ回路が論理回路等のデイジタル回路と
同一MOSチツプ上にモノリシツクに造ることが
できる。更に、本考案では差動増幅段を構成する
トランジスタ11,13のゲート電極を、一方の
トランジスタのドレイン電極に接続したので、両
トランジスタを共に飽和領域で動作させることが
できる。しかも、両トランジスタのゲート電極が
共通接続されていることから、飽和領域でのドレ
イン電流がほぼゲート電圧のみに依存する性質に
より両トランジスタのドレイン電流が等しくな
り、この結果、トランジスタ10,12はゲート
電圧が相異しても等しい電流が流れるようにドレ
イン電圧を変化させるように作用するので差動増
幅段の出力VDIは大きな利得を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はMOSを表わす図。第2図は第1図
MOSの電流−電圧特性を示す図。第3図は1,
2図MOSの増幅の方法を示す図。第4図は本考
案の演算増幅器の説明図。第5図は本考案の演算
増幅器の一具体例。第6図〜第15図は第5図本
考案の演算増幅器の他の具体例、バリエーシヨ
ン、あるいは説明図。第16図、及び第17図は
本考案の演算増幅器のもう一つの具体例。 G……ゲート、S……ソース、D……ドレイ
ン、IDS……ドレイン・ソース間電流、VDS……
ドレイン・ソース間電圧、VGS……ゲート・ソー
ス間電圧、VGS−VGT……不飽和(A),飽和(B)領域
の境界のドレイン・ソース間電圧、L……負荷直
線、C……基準電圧源、D……低電流バイアス
部、E,F……入力ミラーペアー差動段、G……
レベルシフト増幅段、H……出力段、VDD,VSS
……電源のプラス・マイナス電位、VI,VNI
…反転,非反転入力電圧或いはその端子、Vg
…中間電圧電位或いはその端子、VST……基準電
圧或いはその端子、VG……定電流源のゲート電
圧或いはその端子、VDI,VDNI……反転,非反
転入力部トランジスタのドレイン電圧或いはその
端子、VSI,VSNI……E,F差動段Pチヤネル
トランジスタのソース電圧或いはその端子、VL
……レベル・シフト段出力電圧或いはその端子、
p……出力段電力或いはその端子、S10,G10
D10……Nチヤネルトランジスタ10の各ソー
ス・ゲート・ドレイン、S12,G12,D12……Nチ
ヤネルトランジスタ12の各ソース・ゲート・ド
レイン、1〜5,7,9,10,12,14,1
6,18,20,24〜26,28,29,3
9,40〜42……Nチヤネルトランジスタ、
6,8,11,13,15,17,19,21,
27……Pチヤネルトランジスタ、22,23…
…モノリシツクに造られる抵抗、30,31……
コンデンサー、32,33……N-,P+拡散層、
34……ゲート酸化膜、35……ゲート上メタル
配線、36……33とのコンタクト、37,38
……モノリシツクに形成されるコンデンサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも基準電圧源、定電流バイアス部、及
    び差動増幅段よりなる増幅器において、前記基準
    電圧源、定電流バイアス部、及び差動増幅段を構
    成する能動素子はすべて同一半導体基板上に形成
    されたMOSトランジスタによつて構成され、前
    記定電流バイアス部は前記差動増幅段と第2の電
    源電位の間に直列接続される定電流源トランジス
    タを有し、前記定電流源トランジスタのゲート電
    極には前記基準電圧源の出力電圧に基づく電圧が
    印加され、前記差動増幅段は、第1導電型の第1
    のMOSトランジスタと第2導電型の第2のMOS
    トランジスタよりなる第1の直列回路と前記第1
    導電型の第3のMOSトランジスタと前記第2導
    電型の第4のMOSトランジスタよりなる第2の
    直列回路を第2の電源電位と前記定電流源トラン
    ジスタの間に並列接続してなり、前記第1の
    MOSトランジスタと前記第3のMOSトランジス
    タのゲート電極は共通接続されて前記第1の
    MOSトランジスタのドレイン電極に接続され、
    電流飽和領域で作動され、前記第2のMOSトラ
    ンジスタ及び前記第4のMOSトランジスタのゲ
    ート電極はそれぞれ反転入力及び非反転入力とな
    ると共にそれぞれ同一中心に対して点対称に配置
    された2個づつのソース・ドレインゲート電極よ
    り形成されることを特徴とする演算増幅器。
JP7114684U 1984-05-16 1984-05-16 演算増幅器 Granted JPS601017U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007193686A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Seiko Instruments Inc バンドギャップ回路

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JPS4895914A (ja) * 1972-03-21 1973-12-08
JPS5028796A (ja) * 1973-04-30 1975-03-24
US3947778A (en) * 1974-09-11 1976-03-30 Motorola, Inc. Differential amplifier

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