JPS62266296A - 断熱体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、クーラボックス、冷蔵庫等に用いられる断熱
体およびその製造方法に関するものである。

「従来技術とその問題点」 プラスデックフオーム製の断熱材をはるかに陵駕する断
熱性能を有するものとして、真空断熱材が提ｆＪ（され
ている。“この真空断熱材の最大の長所は、薄いしので
も優れｆこ断熱性能を発揮する点にある。この種の真空
断熱Ｈ’　１は、第６図に示すように、フィルム２が周
縁部３でヒートシール等により張り合イつされてなる包
袋・１の中にパーライト粉末等の断熱材料よりなる芯材
５が充填されｆこらので、包袋４内は、減圧真空状態と
されている。

このような真空断熱材ｌの中でら、優れた断熱性能を有
する乙のとして、包袋ｔ１をなすフィルム２を第２゛図
に示すような金属箔６とプラスチックフィルムとか積層
されたラミネートフィルム（以下、金属箔ラミネートフ
ィルムと略称する）で形成するか、あるいはフィルム２
を金属あるいは金属酸化物の蒸着が施されたプラスデッ
クフィルム（以下、蒸着フィルムという。）で形成した
ものがある。この真空断熱ｔ第１は、金属箔６や蒸着膜
６Ａによって水分等のガス透過が阻止されて包袋４内の
減圧真空状態が維持されるので、寿命が比較的長い利点
がある。

しかしながら、包袋４をなすフィルム２が蒸着フィルム
によって形成されているものでは、このフィルム２側か
らのガス透過を十分阻止できず、より長期の使用に供さ
れると、やはり断熱性能の低下を招く不満があった。ま
た、金属箔ラミネートフィルムの使用ではガスの透過は
低減されるが、張り合わせｊＭ：で熱橋が形成されるた
め伝熱が生じ、断熱性能上好ましくない。

このような不満に対処し得る断熱材として、第８図に示
すものが提案されている。この断熱体７は、蒸着フィル
ム製の包袋４からなる真空断熱材１を外装材８に収容し
、外装材８と真空断熱材１との間に発泡ボリウレクン層
９を設けたものである。

この断熱体７では、真空断熱材ｌの周囲が、発泡ポリウ
レタン層９を形成する際に用いるフレオンガス雰囲気と
なる。フレオンは分子債が大きく、フィルムを透過し難
い気体で、その結末、この断熱体７にあっては、真空断
熱材Ｉの減圧真空状態が長期間維持され、長い耐用期間
を有するｆ’Ｊ点かある。

ところが、この断熱体７では、真空断熱材１の　。

周囲を発泡ポリウレタン層９で覆わねばならないので、
その厚さが大となり、真空断熱材の最大の長所である薄
さが損なわれてしまう不満があったり、また、発泡ウレ
タン内への埋設することは真空断熱体を中心にするよう
に空間二支持して発泡ウレタンを注入する必要があり、
製造作業が繁雑となり作業性が悪かった。

「問題点を解決するための手段」 第１の発明の断熱体は、金属箔ラミネートフィルムと蒸
着フィルムとが周縁部で張り合イっされてなる包袋に芯
何か充填された真空断熱体本体の、蒸着フィルム側の面
に発泡ポリウレタン層を積層１、たちのである。

また、第２の発明の断熱体の製造方法は、真空断熱体本
体の金属箔ラミネートフィルム側が金型のキャビテイ面
に接するように、真空断熱体本体を発泡成形用金型のキ
ャビティ内にセットし、ついでこのキャビティにウレタ
ン原液を注入することによって第１の発明の断熱体を製
造する方法である。

「実施例」 以下、図面を参照して本発明の断熱体およびその製造方
法を詳しく説明する。

第１図は、第１の発明の断熱体の一実施例を示→ヒ−Ｍ
−２１１１，）ｔｆゲＬ＋！Ｗ：Ｍ７ｊ−−ｉ−／トケ
’ｎｊ”ｕＩＱＩＪｋａ泡ポリウレタン層である。真空
断熱体本体１１は、包袋１３内に芯材１４が充填されて
なるものである。また、包袋１３内は＋ｘ＋ｏ−’〜５
×１０−　’Ｔｏｒｒ程度の減圧真空状態とされている
。

この断熱体の包袋１３は、金属箔ラミネートフィルム１
５と蒸着フィルム１６とがヒートシール等により周縁部
で張り合わされてなるものである。

金属箔ラミネートフィルム１５は、プラスチックフィル
ムに金属箔１５ａが積層されてなるものである。プラス
チックフィルムには、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム（ＰＥＴフィルム）やポリエチレンフィルム（ＰＥ
フィルム）、ポリ塩化ビニリデンフィルム等のプラスチ
ックフィルム、あるいはこれらのフィルムがラミネート
されたフィルム、またはこれらのフィルムにアルミニウ
ム、酸化アルミニウム等の金属、金属酸化物の蒸着か施
されたフィルムなどを各種利用できる。上記金属箔１５
ａには、アルミニウム、ステンレスなどの３種金属の箔
を利用できる。この例の断熱体では、金属箔ラミネート
フィルムＩ５に、ＰＥフ１′ルム１５ｂとアルミニウム
製の金属箔１５ａとＰＥＴフィルム１５ｃとが順次積層
されたしのが用いられている。

また、上記蒸着フィルム１６は、第２図に示すように、
少なくとも一層の蒸着層ｌｅａが設けられたフィルムで
、ＰＥＴフィルム、ＰＥフィルムや２軸延伸ポリエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体フィルムなどのプラスチ
ックフィルム、あるいはこれらがラミネートされてなる
フィルム等に、アルミニウムやニッケル等の金属あるい
はこれらの酸化物が蒸着された乙のである。この蒸着フ
ィルム１６に金属箔が積層されることはない。また、こ
の蒸着フィルムＩ６には、金属蒸着が施されたプラスチ
ックフィルムにプラスチックフィルムを積層したものが
好適に用いられる。この例の断熱体では、蒸着フィルム
１６として、第２図に示すように、ＰＥＴフィルムａ−
アルミニウム蒸着層ｂ−ＰＥＴフィルムＣ−アルミニウ
ム蒸着層ｄ−Ｐ　Ｅフィルムｅが順次積層されてなるラ
ミネートフィルムが用いられている。

これらフィルム１５．Ｉ　Ｇからなる包袋１３内に充填
される芯材１４には、無機材料の粉体、有機材料の粉体
、例えばパーライト微粉末、ケイ酸カルシウム粉末、珪
藻土粉末、アエロジル、シリカパウダー、プラスチック
粉末、あるいはガラス繊維、セラミックス繊維などの各
種断熱材料からなるものを利用できる。この芯材Ｉ４を
なす断熱Ｈ科は多孔性のものであることが望ましい。

真空断熱体本体１１の蒸着フィルム１６側には、発泡ポ
リウレタン層１２が積層されている。この発泡ポリウレ
タン層Ｉ２は、少なくとも蒸着フィルム１６がなす面の
全体を覆うように形成されている。この発泡ポリウレタ
ン層１２は、硬質フオームであっても、軟質フオームで
あっても良いが、独立気泡からなるものが好適に用いら
れる。また、この発泡ポリウレタン層１２は、後述する
製法により、蒸着フィルム１６と直接接着一体化される
ことが望ましい。

次に、第２の発明の断熱体の製造方法を説明する。

上記第１発明の断熱体を製造ずろには、まず金属箔ラミ
ネートフィルム１５と、蒸着フィルム１Ｇとを三方の周
縁部でヒートシールして袋を作成し、この袋内に芯材１
１１を充填する。ついて、このものを減圧真空下に置き
、残る一つの周縁部をヒートシールして、真空断熱体本
体１！とする。

ついで、この真空断熱体本体１１は、第３図に示すよう
な発泡成形用金型２０にセットされる。

発泡成形用金型２０は、下型２Ｉと上型２２とからなる
ものある。この例の成形用金型２０では、下型２１に凹
部が形成され、その上部開口が平らな上型２２で閉じら
れている。また、上型２２には、湯道２３か設けられて
、これによりキャビティ２４が形成されている。真空断
熱体本体１１は、金属箔ラミネートフィルム１５側が下
型２１に接するようにセットされろ。この後、金型２０
のキャビティ２４には、湯道２３を介してウレタン原液
が注入される。ウレタンの発泡剤としては、フレオンが
好適に用いられる。注入されたウレタン原断熱体本体Ｉ
Ｉの蒸着フィルム１６に接着する。

これにより真空断熱体本体１１と発泡ポリウレタンｅ　
ｌ　２が一体となり、本発明の断熱体が得られる。なお
、金型のキャビテイ面には、離型剤を塗布しておくこと
が望ましい。

「作用　」 第１の発明の断熱体にあっては、金属箔ラミネートフィ
ルム１５と蒸着フィルム１６とからなる０袋１３によっ
て真空断熱体本体１１を形成し、この真空断熱体本体２
の蒸着フィルム１６側の而に発泡ポリウレタン層１２を
積層したものなので、金属箔ラミネートフィルム１５側
からの周囲を取り巻く空気の透過はガスバリヤ−性の高
い金属箔１５ａによって阻止され、また蒸着フィルム１
６側からのガス透過は発泡ポリウレタン＠１２によって
防止される。従って、この断熱体は、真空断熱体本体Ｉ
Ｉ内の減圧真空状態が長期間維持される。

しから、本発明の断熱体では、発泡ボリウレタウレタン
層１２による増厚を最小限に留どめることができる。従
って、本発明の断熱体は、長い寿命を有しかつ薄いもの
となる。

また、本発明の断熱体にあっては、真空断熱体本体１１
の包袋１３の一方の面のみを金属箔ラミネートフィルム
１５で形成したので、金属箔１５ａを介して熱が伝導す
ることはない。従って、本発明の断熱体は、優れた断熱
性能を有するものとなる。

さらに、本発明の断熱体にあっては、一方の面にのみ発
泡ボリウレクン層１２を設けたので、発泡ポリウレタン
Ｉｉ’／１１２を形成する際には、真空断熱体本体１１
を金型２０の内面に接した状態でセットできる。従って
、本発明の断熱体は、発泡ポリウレタン層１２を容易に
形成できろ。

加えて、本発明の断熱体にあっては、一方の面にのみ発
泡ポリウレタン層１２を設けることとしたので、ポリウ
レタン原料の使用量か少なく、材料費の低減を図ること
ができる。

「利用例２ 次に、本発明の断熱体の利用例を、第４図および第５図
に沿って説明する。

この例は、本発明の断熱体１０をクーラボックスに用い
たものである。このクーラボックスは、容器本体３０と
、蓋３Ｉからなるものである。容器本体３０は内ケース
３２と、外ケース３３とが開口部外縁で超音波溶着され
てなる二重構造のもので、内・外ケース３２．３３間に
は断熱空間３４が形成されている。また、この容器本体
３０は、横断面長方形状に形成されている。そして、容
器本体３０の長手方向をなず側壁３０ａ、３０ａの断熱
空間３４には本発明の断熱体３５．３５か収められてい
る。また、残る断熱空間３４には、発泡ポリエヂレン製
の成形体３６が収められている。

この容器本体３０には、ヒンジ３７を介して上記蓋３１
が開閉自在に取り付けられている。まｆここの容器本体
３０には携帯用のハンドル３８が取り付けられている。

上記蓋３１には、発泡スチロール製の成形体３９が収納
されている。またこの蔚３１は、ＩＥめ具４０によって
閉止されるようになっている。

このクーラボックスにあっては、容器本体３０の側壁３
０ａ、３０ａに本発明の断熱体３５．３５を配置しｋの
で、断熱空間３４を狭くすることができ、クーラボック
スの容積効率を向上できろ１１１点がある。

「発明の効果」 以上説明したように、第１の発明の断熱体は、金属箔ラ
ミネートフィルムと蒸着フィルムからなる包袋によって
真空断熱体本体を形成し、その蒸着フィルム側の面に発
泡ポリウレタン層を積層したものなので、真空断熱体本
体内の減圧真空状態が長期間維持される。従って、本発
明の断熱体は十分長期の耐用期間を実現し得ろものとな
る。

また、本発明の断熱体ては、発泡ポリウレタン層が一方
の而にのみ設けられているので、発泡ポリウレタン層に
よる増厚は少なく、しかし、真空断熱体本体の口袋の一
方の面のみを金嘱箔ラミネートフィルムで形成したので
、熱伝導が肯めて少な従って、本発明の断熱体は、優れ
た断熱性能と超寿命を有し、かつ真空断熱体の利点であ
る処の薄さを損なうことらイ１１（い、優れた断熱体と
なる。

加えて、本発明の断熱体にあっては、一方の面にのみ発
、包ポリウレタン層を設けたので、製造が容易で、かつ
高価なウレタン原料の使用量ら少ない。従って、この断
熱体は、製造コストの低減を図ることができる利点を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明の断熱体の一実施例を示す断面図、
第２図は第１図中■部を示す拡大図、第３図は第２の発
明の断熱体の製造方法を説明するための断面図、第４図
は本発明の断熱体のＩ’ｌｌ用しムクーラボックスを示
す短手方向の縦断面図、第５図は同クーラボックスの長
手方向の縦断面図、第６図は従来の断熱体の一例を示す
断面図、第７図は同従来例の要部を示す断面図、第８図
は従来の断熱体の第二の例を示す断面図である。 ＋１・・・真空断熱体本体、１２・・・発泡ボリウレタ
ミネートフィルム、１６・・・蒸着フィルム。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属箔とプラスチックフイルムとが積層されたラ
   ミネートフイルムと、金属あるいは金属酸化物の蒸着層
   を少なくとも一層以上形成したプラスチツクフイルムよ
   りなる蒸着フイルムとが周縁部で張り合わされてなる包
   袋に芯材が充填されその内部が減圧真空状態とされた真
   空断熱体本体と、該真空断熱体本体の上記蒸着フイルム
   側の面に積層に形成する発泡ポリウレタン層とからなる
   断熱体。
2. （２）金属箔とプラスチックフイルムとが積層されたラ
   ミネートフイルムと、金属あるいは金属酸化物の蒸着を
   施したプラスチックフイルムよりなる蒸着フイルムとが
   周縁部で張り合わされてなる包袋に断熱材料よりなる芯
   材を充填し、その包袋内部を減圧状態として真空断熱体
   本体を作成し、次いでこの真空断熱体本体を包袋のラミ
   ネートフイルム側の面がキャビティ面に接するように発
   泡成形用金型のキャビティ内にセツトし、次いでこのキ
   ャビティ内にウレタン原液を注入して発泡ウレタン層を
   成形することを特徴とする断熱体の製造方法。