JPS622201A - ランプ用レンズ - Google Patents

ランプ用レンズ

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Publication number
JPS622201A
JPS622201A JP14057385A JP14057385A JPS622201A JP S622201 A JPS622201 A JP S622201A JP 14057385 A JP14057385 A JP 14057385A JP 14057385 A JP14057385 A JP 14057385A JP S622201 A JPS622201 A JP S622201A
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JP
Japan
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alkyl methacrylate
monomer
polymer
lens
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP14057385A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Matsumaru
松丸 重雄
Shuji Isoi
修二 磯井
Akihiro Mochizuki
望月 明廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS622201A publication Critical patent/JPS622201A/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ランプ用レンズに関するものである。
詳しく述べると透明性、耐候性に優れかつ高い耐熱性を
有するメタクリル系樹脂製のランプ用レンズに関するも
のである。
(従来の技術) 自動車、オートパイ等のヘッドランプ用レンズは、一般
に表面が平滑で、その内側面には多数の小さな長方形状
の小レンズ群が形成されていて、それぞれの小さなレン
ズが反射鏡からの反射光綜を適当に屈折透過し、車両の
夜間走行に適した方向に光を拡散分配するものである。
従来、このようなヘッドランプ用レンズは、透過率がよ
く透明なかつ熱膨張係数の非常に小さな ゛硬質ガラス
により成形されていた。
さて、最近、自動車、オートバイ等のヘッドランプには
、軽量化、また部品の配置的問題および車内空間の有効
利用等の点から薄形化が望まれている。さらに、車両の
デザイン面、特に空気力学的特性の向上を考慮する上か
ら、ヘッドランプの異形化が望まれている。例えば自動
車用ヘッドランプを角型でしかも横長のものとすると、
ボンネット前端部を低く設計できるので、空気抵抗を減
せるものである。
しかしながら、このにうな要望に望じたヘッドランプに
対応するヘッドランプ用レンズを、従来のガラス製品で
得ることは困難であった。すなわち、ガラス製ヘッドラ
ンプ用レンズでは軽量化には限度がおり、また第1図に
示すような薄形でかつ角形のしかも横長のものになれば
なるほど、レンズのプリズム部やフレネル部の工夫と高
い精度が要求され、成形性の劣るガラスによっては、丸
形のものであれば照明分布がほぼ一定のものとし得るが
、このような薄形でかつ角形のしかも横長のものとする
ほどヘッドランプの四隅が暗くなり配光ムラを生じるも
のとしてしまうためであった。
また最近は、ハロゲン電球の出現により1.ヘッドラン
プは、不活性ガスを封入したシールドビームから電球交
換式のものへとその主流が移行している。該電球交換式
ヘッドランプの場合、これに用いられるヘッドランプ用
レンズは、車両のデザインに応じて容易に種々の形状と
することができるのみならず、該ヘッドランプ用レンズ
の材質に対してガス不透過性が要求されることもない。
このJ:うな点からガラス製ヘッドランプ用レンズに代
わるものとして、軽量でかつ加工性に優れた合成樹脂製
のヘッドランプ用レンズが検討されており、例えば、実
用化されているものとしてポリカーボネート製のヘッド
ランプ用レンズがある。
しかしながら、このポリカーボネート製のヘッドランプ
用レンズは耐候性の面で問題があり、使用に際して経時
的に黄変してしまうということが起きていた。このため
、このポリカーボネート製のヘッドランプ用レンズの場
合、予め樹脂組成中にブルーミング剤を配合しておき、
ポリカーボネートの黄赤味を打消すことがしばしば行な
われている。またポリカーボネート製のヘッドランプ用
レンズは、ガラス製のヘッドランプ用レンズと比較して
その価格がかなり高いものとなつしまい、経済的にも不
利であった。
また、ポリカーボネート以外の種々の合成樹脂の使用が
検討されており、特にメタクリル樹脂製のものは、優れ
た耐候性および卓越した透明性により有望であるが、ヘ
ッドランプ点灯時における発熱に耐え得るのに十分な耐
熱性を有するものは今だ開発されていないのが現状であ
った。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、本発明は前述のごとき従来品の有する問題点を
解決しようとするものである。
すなわち、本発明は新規なランプ用レンズを提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、透明性、耐候性に優れ
かつ高い耐熱性を有するランプ用レンズを提供すること
を目的とする。本発明はさらに、成形性に優れ、異形薄
形となし得るランプ用レンズを提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上記諸口的は、(a)アルキルメタクリレート単量体、
アルキルメタクリレートを主成分とするα、β−エチレ
ン性不飽和単量体混合物およびこれらの重合体を含有す
るシラップからなる群から選ばれた樹脂原料と、(b)
該樹脂原料100重量部当り12〜40重量部の架橋剤
とよりなる混合物を重合させて得られる架橋重合体によ
り形成された、熱変形温度が130℃以上であることを
特徴とするランプ用レンズにより達成される。
ここで、ランプとは車輌用、船舶用、航空機用屋外用あ
るいは信号用等に使用するランプであり、−例としてヘ
ッドランプ、フォッグランプ、テールランプ灯光用ラン
プ、ハロゲンランプ、蛍光水銀ランプあるいはナトリウ
ムランプ等がある。
本発明における樹脂1京料(a)として使用される単量
体としてはアルキルメタクリレート単独あるいはアルキ
ルメタクリレートおよびこれと共重合し得るα、β−エ
チレン性不性用飽和単量体混合物がある。このような単
量体混合物の場合には、アルキルメタクリレートが50
モル%以上であることが望ましく、ざらに60モル%以
上であることが好ましい。アルキルメタクリレートとし
ては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレ
ート、等があるがメチルメタクリレ−1〜が特に好まし
い。
共重合性単量体としては、主成分として使用されるアル
キルメタクリレート(例えばメチルメタクリレート)以
外の他のアルキルメタクリレ−1〜(例えば上記のアル
キルメタクリレートや2−エチルへキシルメタクリレ−
1へ、ラウリルメタクリレ−1〜、シクロへギシルメタ
クリレート等)、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレ−1〜、イソプロピルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルへキシ
ルアクリレート、ラウリルアクリレート等のアルキルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、アクリル酸
、メタクリル酸、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリロニ
1〜リル、メタクリロイル基ル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、無水マレイン酸等がある。
また前記アルキルメタクリレートまたはアルキルメタク
リレートを主成分とする単量体混合物の重合体を含有す
るシラップとしては、一般に25℃で1〜20000セ
ンチボイスの粘度を有し、かつ3〜40重量%、好まし
くは4〜20重量%の重合体を含有する単量体溶液であ
る。
本発明にのいて使用される架橋剤(b)としては、分子
内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイル基を有し、
前記(メタ)アクリロイル基の間に存在する原子数が1
0以下である単量体であり、好ましくは次式 %式% を表わす) 、Cl−120Hの基を、R3はト1. 
CH3の基をそれぞれ表わし、R1,R2およびR3゛
は同時に水素ではなく、(M)Aはメタクリロイル基ま
たはアクリロイル基を表わす。]で表わされる単量体で
ある。
これらの単量体の具体的な例示としては、ジメチロール
エタンジメタクリレート、1,1−ジメチロールプロパ
ンジメタクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジ
メタクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、およびテトラメチロールメタントリ(メタ)
アクリレート、テトラメチロールメタンジメタクリレー
ト、等を挙げることができる。
これらの架橋剤の配合量は、前記樹脂原料100重旦重
囲対して12〜40重量部、好ましくは12〜35重量
部、最も好ましくは15〜30重量部である。すなわち
、10重量部未満では、得られるランプ用レンズの耐熱
性が十分でなく、ランプ点燈時に該レンズが歪み、熱変
形等を起こして、ランプ光の照明分布を不適なものとし
、また30重量部を越えると、ランプ用レンズを構成す
るポリマー中に未架橋の二重結合を有する側鎖が残存す
ることとなり、耐候性を劣化させるためである。
しかして、本発明のランプ用レンズは、熱変形温度が1
30℃以上、好ましくは140℃以上であり、実用温度
としても120℃以上を有するものであって、例えば、
外気温50℃ですれ違いビーム用のハロゲン電球(55
W>を点灯しても、所定の照明分布を達し得るものとな
る。また、メタクリル系樹脂の特性を享受しているため
に透明性、耐候性にも優れ、従来のポリカーボネ−1へ
のように経時的に黄変するというようなことも見られな
い。さらに架橋されたことににつて耐衝撃性の諸物性も
向上した値を有している。
本発明のランプ用レンズの製造方法としては、特に制限
はないが、例えば前記樹脂原料(a)と架橋剤(b)と
の混合物を重合開始剤の存在化に加熱することにより重
合させ、該混合物中に存在する単量体の全量が反応する
ことなくその一部が反応した段階で反応を停止すること
によリゲル状の部分m合体をまず形成し、このゲル状部
分重合体を所望のランプ用レンズの形状に相当する型空
間をイ1する金型へ投入して圧縮成形することで容易に
製造され得る。
この場合、ゲル状部分重量体であるメタクリル系樹脂成
形材料中に存在する重合体の含有率は(a)アルキルメ
タクリレート単量体、アルキルメタクリレートを主成分
とするα、β−エチレン性不飽和単量体混合物およびこ
れらの部分重合体よりなる群から選ばれた樹脂原料およ
び(b)架橋剤の混合物中の重合体含有率よりも10〜
80重量%増加した値で、かつ95重量%を越えず、好
ましくは15〜70重量%増加した値でかつ85重量%
を越えず、最も好ましくは20〜70重量%増加した値
でかつ70重量%を越えない範囲である。前記の重合体
含有率の値が10ffi1%に満たない場合は生成物が
ゲル状を呈ざない場合もあり、成形時における発泡製品
にクラックが発生しやすく、取り扱いが不便でおり、8
0%増加した値または95%の上限を越える場合は成形
時に良好な流動を示さず、ともに本発明の目的に沿わな
い。
部分重合体中の重合体含率は抽出法ににり求めることが
できる。
重合開始剤としては、種々のものが使用できるが、低温
活性重合開始剤と高温活性重合開始剤とを併用すれば、
前記ゲル状部分重合体の生成反応を低温活性重合開始剤
の作用により行なわせ、ついでこのようにして得られる
ゲル状成形材料をざらに加熱して所望の物品に成形する
際、前記高温活性重合開始剤の作用により行なうことが
できる。
しかしながら、高温活性開始剤または低温活性開始剤の
いづれか一方の重合開始剤のみ使用も可能である。
低温活性重合開始剤としては、例えば10時間半減期を
得るための分解温度が50’C以下の過酸化物およびア
ゾ化合物ラジカル重合開始剤がよい。この成形材料の保
存安定性を高める上で、成形材お1を得るための重合過
程で低温活性重合開始剤は、できるだけ消失することが
好ましいので、前記分解温度は26〜45℃が好ましく
、特に26〜41℃が好ましい。また、前記低温活性重
合開始剤の使用量は、樹脂原料(a)と架橋剤(b)と
の合計量に対して0.002〜1重量%、好ましくは0
0OO5〜0.1重量%使用される。
このような低温活性重合開始剤としては、例えば(I)
アセチルシクロへキシルスルホニルパーオキサイド、イ
ソブチリルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカ
ノエート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、シミリス
チルパーオキシジカーボネート、2,2°−アゾビス(
4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、(
II )ジー(2−■トキシエチル)パーオキシジカー
ボネート、ジー(メトキシイソプロピル)パーオキシジ
カーボネート、ジー(2−エチルヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート、(III )ジー(3−メチル−3−
メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、2.2゛−アゾビス(
2,4−ジメチルバレロニ]・リル)等があり、これら
のうち、好ましくは(I)および(11)のグループに
属する化合物であり、特に好ましくは(I、 )のグル
ープに屈する化合物である。
高温活性重合開始剤としては、分解温度が60〜220
’Cの過酸化物等の重合開始剤が好ましく、    □
成形サイクルを向上し、保存安定性を保つためには90
〜170℃、ざらに好ましくは120〜170℃の分解
温度を有する重合開始剤である。また、前記高温活性重
合開始剤の使用量は、樹脂原料(a)と架橋剤(b)と
の合計量に対して0゜02〜2.0重量%、好ましくは
0.05〜2゜O重量%使用される。
このような高温活性重合開始剤としては、例えば(IV
)t−プチルクミルパーオキザイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド、ジー1−ブチルパーオ
キサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジー(1−ブヂルパーオキシ)
へ二1ニシン−3,1,1,3,3−テ1〜ラメチルブ
チルハイドロパーオキ1ナイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−シバイドロバ−オキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、1,1,2.2−テトラフェニル−1,2−エタン
ジオール、(V)1.1−ビス(t−ブチルパーオキシ
) −3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−
ブチルパーオキシマレイックアシッド、t−ブチルパー
オキシラウレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5
−トリメチルヘキサノエート、シクロヘキサノンパーオ
キサイド、t−プチルパーオキシイソプロピルカーボネ
−1・、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパ
ーオキシ)ヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)オクタン、t−ブチルパーオキシアセテート、2
,2−ビス(t−ブチルパーオキシ〉ブタン、t−プチ
ルパーオキシベンゾエ−1−ln−ブチル−4,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ジーt−ブヂ
ルジパーオキシイソフタレート、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、α、α′ −ビス(t−ブチルパーオキ
シイソプロビル)ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、(VI)t−ブチルハイドロパーオキサイド
、m−トルオイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、2,3
−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン、オクタノイル
パーオキサイド、デカノルパーオキサイド、ラウロイル
パーオヤサイド、ステアロイルパーオキサイド、プロピ
オニルパーオキサイド、サクシニックアシッドパーオキ
サイド、アセチルパーオキサイド、1,1°−アゾビス
(シクロヘキサン1−カーボニトリル)等があり、これ
らのうち、好ましくは(ff )および(V)のグルー
プに属する化合物で必り、特に好ましくは(Iv)のグ
ループに属する化合物である。
前記のように、ゲル状部分重合体とするには、前記樹脂
原料(a)と架橋剤(b)との混合物を前記重合開始剤
の存在下に加熱して重合させる。
この重合反応は10〜80’C1好ましくは35〜65
℃の温度で10〜200分間、好ましくは2O〜150
分間行なわれる。しかして、低温活性および高温活性の
両組合開始剤を併用する場合には、低温活性重合開始剤
はほぼ全量消費されるが高温活性重合開始剤は、前記反
応温度では分解せずにそのまま残留しているので、該ゲ
ル状部分重合体を使用しての成形反応時に消費される。
所望重合率のゲル状部分重合物は、急冷などにより重合
反応を停止することにより得ることができるが、さらに
前記樹脂原料(a)と架橋剤(b)との混合物を前記重
合開始剤の存在下に加熱重合させるに当り、特定の調節
剤の特定量を添加することにより、更に容易に所望重合
率のゲル状重合体であるメタクリル系成形材料を得るこ
とができる。このような特定の調節剤としては1.4(
8)−P−メンタジェン、2,6−シメチルー 2.4
.6−オクタトリエン、1.4−P−メンタジェン、1
.4−シクロへキサジエン、およびα−メヂルスチレン
ニ量体がある。
このような調節剤は前記樹脂1京料(a)と架橋剤(b
)との合計邑に対して0.0001〜O05重量%、好
ましくはO0O○1〜0.2重量%最ち好ましくは0.
005〜0.1重問%の範囲で使用することができる。
調節剤の添加量が0゜0001重量%に満たない場合は
所望の調節効果が発揮されず、添加量が0.5重世%を
越える場合は所望重合率に到達することができない。
所望の重合率は前記調節剤の量、低温活性ラジカル重合
開始剤の量、重合温度を選ぶことによって調整すること
ができる。すなわら、低温活性開始剤の量を減少させる
にしたがって、低重合率のところで重合速度が著るしく
緩やかとなる。また、調節剤の開を多く用いるほど調節
剤を使用しない場合に比べて低い重合率で重合速度が緩
やかとなり、かつ、そこに到達する時間も長くなる。ま
た重合温度が低いほど、同一調合組成ではより低重合率
で重合速度が緩慢になる。
重合の途中での急冷による重合反応の停止あるいは重合
開始剤の減少による重合速度の緩慢化により所望重合率
のゲル状重合体を得ることができるが、調節剤を使用す
る第2の方法によれば、より簡単な操作で、再現性よく
所望重合率のゲル状部分重合体を得ることができ、さら
に、保存安定性のよいゲル状部分重合体を得ることがで
きる。
このようにして1qられるゲル状部分重合物はベトつか
ず、形状保持性を有しているので、シート、ロッド、ブ
ロック、ベレットなど任意の形状で取り扱うことができ
る。さらに常温または高められた温度で剪断応力を与え
ることにより流動するものである。
従って、該ゲル状部分m合物は圧縮成形に用いることが
でき、例えば、まず第2a図に示すように、予め80〜
160’C1好ましくは90〜140℃に保たれた雌型
11内へ所定聞のゲル状AIS分重合物12を投入する
。次に雄型13で押し込み、所定形状となるまで圧縮す
るのであるが、最初から高圧をか(プて圧縮すると、該
ゲル状部分重合物に含まれる中但体成分が、その沸点が
せいぜい100℃程度でおるために、パリとして該成形
金型外へ流出してしまう虞れが大きく、一定の製品を提
供すること7J’できない。従って、第2b図に示すよ
うに、III型1型内1内型13を、パリを生じないよ
うな位置まで押込み、低圧、例えば5〜45kp/cm
2 、好ましくは10〜25 kMcm2で一定時間保
圧して重合をある程度進行させる。この低圧で保圧する
時間は、樹脂1原料、架橋剤および重合開始剤の種類な
どにより異なってくるが、例えば高化式フローテスター
中に該ゲル状部分重合物を入れて加圧し、時間経過に対
する重合収縮量の関係を調べ、全収縮量の5〜30%、
好ましくは約10%となる時間を求め、この時間を保圧
時間とすればよい。
次に第2C図に示すように、最終形状へと高圧、例えば
65〜300kg/Cm2 、好ましくは90〜250
 kMcm2で保圧して硬化させる。この高圧での保圧
は、得られる成形物が、この後の後重合処理の温度、時
間に耐え得るのに十分な程度に硬化するまで行なわれ、
通常3〜30分程度の保圧時間である。このようにして
得られた成形物14は、第2d図に示すようにM型11
と雄型13とを解除して取り出された後、第2e図に示
すように、さらに120〜140’C,好ましくは12
5〜135℃の温度で、例えば熱風循環型のオーブン1
5等を用いてさらに後重合に供される。この後重合によ
り成形品14に高い耐熱性が付与される。後重合時間は
、130’Cで6〜13時間、好ましくは8〜12時間
、最も好ましくは約10時間である。すなわち6時間未
満であると後重合が不充分であり成形品の熱変形温度が
上がらず、また10時間を過ぎると成形品を構成する架
橋重合体の熱分解が起こり始め、熱変形温度が低下し、
13時間を越えると所望の熱変形温度を維持できないた
めである。
本発明のランプ用レンズは、注型重合法等の上記以外の
方法により製造されたものであっても、本発明の範囲を
逸脱しない限りにおいて、本発明に含有される。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
実施例1 第1表に示す樹脂原料と、架4n剤(ネオペンチルグリ
コールジメタリレート)の混合物に、第1表に示す重合
開始剤を混合溶解し、2枚のガラス板で間隔1.0 m
mになる様に組立てられたセルに注入し、50〜60’
C12,O〜2.5時間重合して、ゲル状部分重合体を
得た。該ゲル状部分重合体の重合体含有率は、第1表に
示すとうりであった。このゲル状部分重合体3250を
縦2oomm、横180m1ll、の押し込みの平板金
型に投入して、金型温度130℃で、初圧23 kg/
cm 2で2分間保持した後圧力を230 kq/cm
 2に上げて20分間保持し、金型を用いて取り出した
。ゲル状重合体は流動して、金型の空間部全体をみたし
、金型どうりの透明な成形品が得られ、またパリの発生
もほとんど見られなかった。jqられた成形品を130
℃で10時間加熱して後重合を行った。この試験片のA
STMD648に基づく熱変形温度は142℃であった
次に得られた部分架橋ゲル重合体325gを縦250m
m、横135ff1m、深さ35mm、肉厚4.5mm
(レンズ厚を除く)の異形灯光用レンズが得られる金型
を用いて、第2a−e図に示すようにして、圧縮成形を
前記条件と同一方向により行ない、成形品を得た。この
成形品を、JISD5500−5.3に基づく耐温度性
試験で、周囲開度50℃で1時間12V55Wのハロゲ
ン球で作動試験を行った結果、機能を損なうようなレン
ズの軟化、き裂、ゆがみ、つやの変化は認められなかっ
た。
実施例2〜6 実施例1と同様の装置、条件を用い種々の配合組成で部
分架橋ゲル重合体を得て、圧縮成形を行い第1表の結果
を1qた。
比較例1 バラベラ1〜EH(協和ガス化学工業株式会社製押出成
形用メタクリル樹脂)を325g取り、実施例1と同一
の金型内に入れ、270℃,30分、150kCIで圧
縮成形を行ない。金型内に35℃のオイル通して冷11
Jlt、、室温になった時点で金型を開放して、灯光用
レンズを成形した。この結果を第1表に示す。
比較例2〜3 部分ゲル重合体を得る家に架橋剤の配合dを変化させて
、実施例3と同様の重合開始剤の配合を行なって、実施
例1と同様の装置を使用し、金型温度120′Cで圧縮
成形を行ない、成形品を得た、結果を第1表に示した。
(以下余白) (発明の効果) 以上述べたように、本発明によるランプ用レンズは(a
)アルキルメタクリレート単量体、アルキルメタクリレ
−1〜を主成分とするα、β−エチレン性不飽和単量体
混合物およびこれらの重合体を含有するシラップからな
る群から選ばれた樹脂原料と、(b>該樹脂原料100
!411部当り12〜40重量部の架橋剤とよりなる混
合物を重合させて得られる架橋重合体により形成された
、熱変形温度が130℃以上であることを特徴とするも
のであるから、透明性、耐候性に優れかつランプ用レン
ズとして十分な耐熱性を有するものであり、ざらに耐衝
撃強度、耐引っかき強度等のその他の諸物性にも優れた
ランプ用レンズである。そして本発明のランプ用レンズ
は加工性に優れるため異形薄形のヘッドランプ用レンズ
を容易に提供できるものである。ざらに従来のポリカー
ボネート類のヘッドランプ用レンズよりも経汎的に有利
に提供できる期待も高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、異形薄形ヘッドランプ用レンズの一例を示す
部分裁断斜視図であり、第2a−e図は、本発明のラン
プ用レンズの製造方法の一例における各工程図である。 11・・・雌型、 12・・・ゲル状部分重合体、13
・・・雄型、 14・・・成形品、15・・・熱風循環
型オーブン。 特許出願人   協和ガス化学工業株式会社第2図 (○)(b) :( (C) 8(d)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)アルキルメタクリレート単量体、アルキル
    メタクリレートを主成分とするα,β−エチレン性不飽
    和単量体混合物およびこれらの重合体を含有するシラッ
    プからなる群から選ばれた樹脂原料と、(b)該樹脂原
    料100重量部当り12〜40重量部の架橋剤とよりな
    る混合物を重合させて得られる架橋重合体により形成さ
    れた、熱変形温度が130℃以上であることを特徴とす
    るランプ用レンズ。
  2. (2)熱変形温度が140℃以上である特許請求の範囲
    第1項に記載のランプ用レンズ。
  3. (3)アルキルメタクリレートのアルキル基の炭素原子
    数が1〜4である特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載のランプ用レンズ。
  4. (4)アルキルメタクリレートがメチルメタクリレート
    である特許請求の範囲第3項に記載のランプ用レンズ。
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