JPS62218119A - 射出成形機の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、改良された制御系統を備えた射出成形機の制
御方法に関するものである。

（従来の技術） 射出成形機の射出工程は、溶融樹脂が金型キャビティ末
端に到達する迄の充填工程およびその後の溶融樹脂の冷
却固化に伴う収縮を補うために押圧する保圧工程からな
る。そして、充填工程から保圧工程への切換えによる保
圧工程の動作開始時期は良品成形を行うための重要要素
の一つであり、特に繰返しのショット毎にこの動作開始
時期が安定していることが品質管理上重要である。

従来、この充填工程から保圧工程への切換制御をスクリ
ュー（または射出プランジャ）の「位置」によって切換
える方法、射出シリンダ内の「油圧」によって切換える
方法、金型キャビティ内の「樹脂圧」による方法あるい
は本発明がその改良の対象としたスクリューの「前進速
度」によって切換える方法がある。

この「前進速度」による方法は１例えば第１図の一部（
図示上左半分）たるスクリュー位置検出器ｌからの位置
信号を微分器等の変換器２により速度信号に変換しくあ
るいは直接速度検出器により）、前進速度を検出し、該
検出値とあらかじめ保圧切換速度設定器３に設定した値
とを比較器４によって比較し、スクリュー射出速度が充
填に伴い低下し両者が一致したときシーケンサ１０に切
換信号を出力し、充填工程から保圧工程に切換える制御
方法である。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は」−記スクリユーの「前進速度」による方法を
改良し、その問題点を解決せんとしたものである。

第２図は、スクリューの「前進速度」による制御時の各
パラメータをモデル的に示すグラフである。縦軸は圧力
（油圧または樹脂圧）と速度（スクリュー速度またはプ
ランジャ速度）を示し、横軸はスクリュー位置および時
間（充填工程と保圧工程）を示す。Ｐ、、Ｐ２、・・・
Ｐｎは充填工程の各段階での圧力設定値、ｐ、　　、　
　Ｐ２　、　　・働・ｐｎは保圧工程の各段階での圧力
設定値、また破ＭＰは実際の圧力変化を示している。実
線で示したＶ、　、Ｖ２．・・・Ｖｎは充填工程の各段
階で制御された実際の速度変化を、同じ＜Ｖ、、Ｖ２・
・・ｖｎは保圧工程の各段階で制御された実際の速度変
化をそれぞれ示す。Ｐｓ点は充填完了時のピーク圧力を
示し、充填工程最終段階の設定値Ｐｎとほぼ一致する。

この時、油圧リリーフ弁から圧油が逃げている状態とな
り、そのためスクリュー速度Ｖｎは低下する。そして、
スクリュー速度Ｖｎが低下し、保圧切換速度設定器３に
予め設定された設定値ｖＨに一致したとき、保圧工程に
切換える。この切換点が保圧工程切換点ＰＨとなる。こ
のような従来法では、可塑化時に、何らかの原因によっ
てその計量値がΔεだけ変動した場合、射出工程におけ
る射出動作は予め設定された計量設定値および速度切換
位置設定値により多段に分割されたストロークｓ、　、
　　Ｓｆｉ　　・・・Ｓｎではなく、第２図下段に示す
ように変動する。即ち第１段のストロークＳｌはｓ、’
（＝ｓ、＋Δε）に、また最終段のストロークｓｎは５
ｎ（＝ｓｎ−Δε）にそれぞれ変化する。なぜならば、
充填容積は金型キャビティー容積によって決まっており
、スクリュー径は同一であるため、充填ストロークＳは
一定、即ちＳ　”　Ｓ　、　＋　Ｓ　ｚ　＋　”　”　
＋　Ｓ　ｎ＝Ｓ　＋ｓ２＋・拳φ＋ｓｎであり、金型キ
ャビティーが満杯となるにしたがって、前述のように最
終段での充填速度Ｖｎは同様に低下して次の保圧工程に
切換えられるからである。

以上のように、充填速度の低下によって保圧工程に切換
１え゛る場合、計量値が何らかの原因によって変動する
と、多段に分割されたストロークのうち第１段のストロ
ークと最終段のストロークが変化し、また実際の圧力変
化Ｐも変動するため安定した成形品が得られないという
問題点がある。

（問題点を゛解決するための手段） このような問題点を解決するため１本発明では計量値が
変動した場合、その偏差ΔＣを演算し、その演算結果を
すでに設定された計量設定値および速度切換位置設定値
にそれぞれ加減算して、計量補正値および速度切換位置
補正イ１を求めることにより、多□段に分割された充填
ストロークＳｌ。

ｓ２・・・ｓｎを一定とし、射出工程時にはこれら補正
値にしたがって充填工程を行い、金型キャビティーが満
杯となるにしたがって低下する最終段の速度Ｖｎが予め
保圧切換速度設定器に設定された保圧切換速度Ｖ、とな
った時点で保圧工程に切換えるものである。

（作用） 本発明によれば、可塑化による計量値が変動しても、射
出工程時に充填ストロークＳの多段に分割された各スト
ロークＳ、、Ｓｚ、・−・ｓｎは変化せず、各射出工程
において速度、圧力とも同一状態で再現できるものであ
る。

（実施例） 本発明の実施例を第１図、第３図により説明する。２０
はバレル、２１はスクリュー、２２はシリンダ、２３は
射出プランジャであり、これらにより通常の射出装置を
構成している。

ｌはスクリュー位置を検出するスクリュー位置検出器、
２は該位置検出器１からの位ｌ信号を速度信号に変換す
る微分器等の変換器、３は保圧工程に切換える時点の速
度を設定する保圧切換速度設定器、４は変換器２の出力
と保圧切換速度設定器３の設定値とを比較する比較器で
ある。５は計量設定器、６は計量設定器５の設定値とス
クリュー位置検出器ｌの出力たる可塑化時の計量検出値
とを比較して両者の偏差を算出する偏差演算器である。

また７−１・・・７−ｎは速度切換位置設定器、８は計
量補正器、９−１　・・・９−ｎは速度切換位置補正器
である。

次に本実施例の制御方法を説明する。

初期状態においては、充填ストロークＳ、即ち計量設定
器５の設定値は、速度切換位置設定器７−１　＃＃７−
ｎによって５．．５２．”ＳＨに分割されている。成形
作業時計量値がＳ＋ΔＣに変動すると、位置検出器ｌの
出力と計量設定器５との偏差を、偏差演算器６が演算し
、この偏差Δεを計量設定器５及び速度切換位置設定器
７−１・・・７−ｎの各設定値にそれぞれ加減算して、
計量補正器８および速度切換位置補正器９−１　・・−
・９−ｎに与える。その結果、各段のストロークＳ、　
　、Ｓ２　・・・ｓｎが一定に維持され、射出工程時に
この補正された６値がシーケンサ１０に送られ、アンプ
ｌ　ｌ　、　１２を介して流量調整弁１３、圧力調整弁
１４を制御しつつ、充填工程が行われる。

そして最終段のストロークｓｎに至り、金型キャビティ
ーが満杯となるに従ってスクリュー速度は低下し、変換
器２からの速度信号と保圧切換速度設定器３の設定値が
比較器４により比較され両者が一致した時、即ち第３図
にてＶｎが■Ｈとなった時、シーケンサ１０に信号が出
力され保圧工程に切換えられ、流量調整弁１３、圧力調
整弁１４を制御して保圧工程を所定時間制御し、射出工
程を終了する。

（発明の効果） 本発明は以上のような構成なので、第３図に示すように
、計量値が変動しても充填工程はその全ストロークおよ
び分割された多段の各ストロークも同一となり、実際の
圧力変化、速度変化が常に安定して再現され５次の保圧
工程に移行できるので、成形作業状態がきわめて安定し
、良品成形を毎ショット得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の制御ブロック図、第２図は従来
法による制御状態図、第３図は本発明実施例の制御状態
図 １・・スクリュー位置検出器　２・・変換器３・・保圧
切換速度設定器　４・・比較器５・・計量設定器　　　
６・・偏差演算器７−＋　　〜７−ｎ・・・速度切換位
ご設定器８争・計量補正器 ９−１〜９−ｎ・・・速度切換位置補正器１０・・シー
ケンサ　１１．１２・・・アンプ１３−＃流量調整弁　
　１４・・圧力調整弁１５・・ポンプ　　　　２０・・
バレル２１−−スクリュー　　２２・拳射出シリンダ２
３・・射出プランジャ 特許出願人　株式会社　１１　　木　製　鋼　所代　　
理　　人　　　　　　　　　　安　　　１）　　有　　
　三第１皿

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 射出成形機において、計量設定器に設定した計量設定値
   とスクリュー位置検出器による可塑化時の計量検出値と
   の偏差を演算し、該演算結果を上記計量設定器及び速度
   切換位置設定器の各値に加減算して計量補正値および速
   度切換位置補正値を求め、これら補正値により充填工程
   制御を行い、かつ充填工程最終段においてスクリュー速
   度が低下し該速度値が保圧切換速度設定器に予め設定し
   た値と一致した時、保圧工程に切換えることを特徴とす
   る射出成形機の制御方法。