JPS621975A - 傾斜地における建築物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は傾斜地の地形を生かした傾斜地における建築
物に関するものである。

（発明が解決しようとする問題点） 傾斜地では本来傾面が不安定であり、また斜面」二の雨
水の流出による表面浸蝕、地震による斜面の崩壊等の危
険性があるため、基本的にはここへ建物を建てることは
好ましくない。そこで通常は切土・盛土等の宅地造成工
事が必要となる。勾配の度合いによっては斜面を利用し
た手法が採られることもあるが、この場合にも斜面に整
地を施す必要は残る。

しかしこうした造成工事はコスト高となることの他に、
地形の形質変更を伴うことにより地滑り、地盤の崩落の
原因となり、更にまた自然環境を損う等の難点がある。

この発明は以上の事情を基に々されたもので、斜面の元
の状態を留めたま捷、斜面を安定化する杭と特殊な構造
の上部構造とを一体化することにより斜面の安定化を図
るとともに、上記の諸問題を解決しようとするものであ
る。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明では傾斜した地盤中に斜面を安定化する斜面安定
杭を設けることにより前記した各種の問照点を解決する
。

斜面安定杭は地盤中に深く抜入ねされて斜面の崩落を防
止するとともに、これを安定化し、その頭部は独立基礎
を構成して上部構造の主体構造を支持する。斜面安定杭
の設置は斜面上に局部的に行えばよく、斜面に対する工
事はこの斜面安定杭の工事のみであるので斜面の地形は
保持される。

主体構造は斜面安定杭の頭部に固定１〜た主柱である斜
材の骨組材を基本骨組とした］・ラス構造を水平梁、連
結梁により一体化した構造であり、トラスを任意に組み
合せることに」：す主体構造の規模を自由に変化させる
ことを可能にする。

斜面に設置される複数の斜面安定杭は、その頭部に固定
したトラス構造並びにトラス構造を連結する水平梁、連
結梁によって一体化されることによりそれぞれ独立して
挙動することなく、複数の斜面安定杭が一体となって斜
面の安定化に作用する。

そして居室は水平梁、連結梁上に載置、もしくはこれら
に懸架されることによって主体構造に丈長されて構成さ
れる。

（実施例） 以下本発明を一実施例を示す図面とともに説明１゛る。

この発明は傾斜した地盤１中に斜面安定杭２を設置し、
この斜面安定杭２の頭部２ａ−１−に主体構；告Ａを形
成し、主体構造Ａに居室Ｂを支持させて々るものである
。

斜面安定杭２と１〜てｒ１深礎杭や′Ａ管杭等が用いら
れ、斜面の崩落を防１１−するに充分な深さ捷で枳入れ
されて斜面方向及び斜面垂直方向に複数設置される。そ
してその頭部２ａは地盤１の勾配に従った段差が設定さ
れてそれぞれ地勢に応じた個別の基礎高が与えられる。

主体構造Ａは第１図のように斜面方向の斜面安定杭２の
頭部２ａに鉄骨の骨絹拐３を接合し、それらの先端部を
相互に接合して三角形状に形成されるトラス構造Ｃを斜
面垂直方向に連結梁４により連結して一体的に形成され
る。

トラス構造Ｃは第２図、第４図に示すように基本市に斜
面方向に独立した斜面安定杭２，２の頭部２ａ、２ａ及
び相互に接合された骨組材３，３に水平に水平梁５を架
設して形成されるもので、更に補強に筋違６を適所に配
置する。これらの骨組材３．水平梁５．筋違６相互の接
合はピン接合とし、骨組材３の斜面安定杭頭部２ａへの
接合も同じく第３図のようにビン接合とする。

こうして斜面垂直方向に対向し、斜面方向に形成された
トラス構造Ｃ１Ｃを第１図のように連結梁４により一体
化して主体構造Ａを形成する。このような上部構造の主
体構造Ａを介して、独立して設置された複数の斜面安定
杭２は互いに連結され、それらが一体と々つで斜面の崩
壊に対して抵抗することが可能となる。この主体構造Ａ
は斜面安定杭頭部骨組材３．水平梁５及び筋違６の任意
の配置、組み方によってその規模に変化が与えられると
ともに、建築物としての多様性を持つ。

居室Ｂは主体構造Ａに嵌め込まれて構成され、水平梁５
に載置、もしくは懸架されて支持される。

そして居室Ｂの床部は地盤１から浮くので通気性にＪ確
保される。

（発明の効果） この発明は以上の通り構成され、斜面の造成を施すこと
なく傾斜地に建築するものであるので、造成工事に伴う
さまざまな問題点は解決されるとともに、前述したよう
に斜面に独立して深く設置された複数の斜面安定杭の頭
部に、水平梁を配置したトラス構造を固定することでこ
れら複数の斜面安定杭が一体となり、これにより有効に
斜面の安定を図ることができる。

更に居室は上部構造に懸架され、その底部が地盤から浮
いた状態に々っているため、斜面を流下する雨水により
その表面が浸蝕されても、まだ地震により崩壊してもこ
れら災害による被害を受けることはない。

また斜面安定杭の配置の仕方、数、及びトラス構造の組
み方を適当に調整することにより地勢の影響を受けるこ
となく多様性に富む建築物を造ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は主体構造の概要を示した斜視図であり第２図、
第４図はその斜面方向断面図、第３図は斜面安定杭頭部
の接合部を示した断面図であり、第５図は本発明の施Ｉ
ｎ例を示した斜視図である。 Ａ：主体構造、Ｂ：居室、Ｃニドラス構造１：地盤、２
：斜面安定杭、２ａ：斜面安定杭の頭部、３：骨組材、
４：連結梁、５：水平梁６：筋違。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）傾斜した地盤中に、その勾配に従つた段差を設定
   して斜面方向及び斜面垂直方向に埋設された斜面安定杭
   の頭部に骨組材を接合するとともに、斜面方向の斜面安
   定杭の頭部に接合された骨組材をその先端部において交
   差させて相互に接合し、この接合された骨組材に水平深
   を斜面方向に、水平に架設して斜面方向に形成され、斜
   面垂直方向に対向したトラス構造を連結梁により連結し
   て斜面上に各斜面安定杭とともに一体した主体構造を形
   成し、この主体構造に支持させて居室を構成してなる傾
   斜地における建築物。