JP3176803B2 - 地下室構造 - Google Patents

地下室構造

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JP3176803B2 JP18219194A JP18219194A JP3176803B2 JP 3176803 B2 JP3176803 B2 JP 3176803B2 JP 18219194 A JP18219194 A JP 18219194A JP 18219194 A JP18219194 A JP 18219194A JP 3176803 B2 JP3176803 B2 JP 3176803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下室構造にかかり、
特に、深基礎で囲まれた空間が地下室用空間となってい
る建物に利用できる。
【0002】
【背景技術】建物に収納スペース等のための地下室を設
けるため、地中に深基礎を設け、この深基礎で囲まれた
空間を地下室用空間とするとともに、地上に突出した深
基礎の上部に地上建物を構築するようにしたものが知ら
れている(特開平2−125071号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、地下室用
空間のための深基礎を地中に設けた場合、この深基礎に
は周囲からの土圧が作用する。このため、従来では、地
上に突出した深基礎の上部に臥梁等の水平梁を架け渡
し、この水平梁で土圧を支持しなければならなかった。
これによると、深基礎の上部に地上建物以外に水平梁を
設けなければならず、この結果、構造が複雑になり、ま
た、必要とされる部材点数が多くなるという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、土圧を支持するための構
造の簡単化を図ることができ、また、必要とされる部材
点数を少なくできるようになる地下室構造を提供すると
ころにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる地下室構
造は、内部に配筋材が設けられた深基礎を地中に設けら
、この深基礎で囲まれた空間を地下室用空間とされて
いるとともに、地上に突出した前記深基礎の上部に地上
建物を構成する建物ユニットが固定され、この建物ユニ
ットの骨組みを形成している下梁が前記深基礎上に架け
渡されているとともに前記配筋材に連結されていること
を特徴とするものである。
【0006】以上において、深基礎は現場打ちコンクリ
ートで形成されてもよく、また、プレキャストコンクリ
ート(PC)で形成されてもよい。また、深基礎は地下
室周囲の擁壁になるものでもよい。
【0007】また、配筋材と下梁は地下室用空間の垂直
面における左右両側辺、下辺、上辺の四辺を囲む四角枠
を形成する。
【0008】建物ユニットには、下梁と平行であって深
基礎上に架け渡される補強梁が設けられる。このような
補強梁が建物ユニットに設けられた場合には、深基礎の
内部には補強配筋材が設けられ、この補強配筋材は補強
梁と連結される。
【0009】
【作用】本発明では、深基礎の上部に構築される地上建
物は建物ユニットによって構成され、この建物ユニット
の骨組みは下梁を含んで形成され、この下梁は深基礎上
に架け渡されるため、深基礎に作用する土圧を下梁によ
って有効に支持できるようになり、建物ユニットの下梁
は従来の水平梁を兼ねたものになるため、構造の簡単
化、部材点数の削減を達成できる。
【0010】また、建物ユニットの下梁が深基礎の内部
に設けられた配筋材と連結されているから、深基礎によ
る地下室の強度を大きくできる。さらに、配筋材と下梁
が、地下室用空間の垂直面における左右両側辺、下辺、
上辺の四辺を囲む四角枠を形成している場合には、地下
室の強度を一層大きくできる。
【0011】建物ユニットに下梁と平行であって深基礎
上に架け渡される補強梁が設けられている場合には、こ
の補強梁によっても深基礎に作用する土圧を支持できる
ため、土圧の支持を一層有効に行える。この補強梁と、
深基礎の内部に設けられた補強配筋材とが連結されてい
る場合には、地下室の強度はさらに一層大きくなる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、地中に設けられた深基礎1と浅基礎
2とが示され、これらの基礎1,2は接続されている。
深基礎1で囲まれた地下空間は地下室用空間3となって
おり、地上に突出した深基礎1の上部1Aと浅基礎2の
上部2Aには地上建物4が構築される。この地上建物4
は複数の建物ユニット5を組み合わせて構成されるユニ
ット式建物であり、図1では4個の建物ユニット5が示
されているが、本実施例では深基礎1の上部1Aと浅基
礎2の上部2Aに共に3個の建物ユニット5が配置され
るようになっている。これらの建物ユニット5は一階建
物ユニットであり、これらの上に二階建物ユニットを積
載してもよい。
【0013】各建物ユニット5の骨組みは、図2に示さ
れているように、四隅の四本の柱6と、これらの柱6の
上端同士を接合する各二本の長辺上梁7、短辺上梁8
と、柱6の下端同士を接合する各二本の長辺下梁9、短
辺下梁10とを含んで形成され、図面では省略されてい
るが、この骨組みに外壁材、内壁材、天井材、床材等が
取り付けられている。
【0014】図1の通り、深基礎1は、南側の前壁部1
1と、北側の後壁部12と、左右の壁部13,14と、
図2で示されたベース部15とからなり、現場打ちコン
クリートまたはプレキャストコンクリートからなるこれ
らの壁部11〜14とベース部15とで囲まれた空間が
前述した地下室用空間3である。各建物ユニット5の長
辺下梁9は、左右の壁部13,14に跨がるように深基
礎1の上部1Aに架け渡されている。
【0015】図2で示されているように、深基礎1の左
右の壁部13,14の内部には上下に延びる配筋材1
6,17が設けられ、また、ベース部15の内部にはこ
れらの配筋材16,17と連結された左右に延びる配筋
材18が設けられている。配筋材16〜18が設けられ
た位置は、各建物ユニット5の柱6,長辺下梁9の位置
と一致している。配筋材16〜18は、左右の壁部1
3,14、ベース部15の各内部に埋設されている主筋
と補助筋からなる基礎補強筋のうちの主筋であり、図面
上、補助筋は示されていない。
【0016】配筋材16〜18のうち、少なくとも配筋
材16,17は図3に示されている通り、建物ユニット
5の柱6と同様に角柱材で形成され、その上端は深基礎
1の上部1Aに露出している。配筋材16,17の上部
にはシース管19が挿入固定されており、シース管19
にはグラウト材20が充填されている。
【0017】工場で生産された建物ユニット5は建設現
場でクレーンにより吊り上げられ、この建物ユニット5
の柱6の下端にはアンカー部材21がねじ込み式に取り
付けられる。建物ユニット5はクレーンで徐々におろさ
れ、アンカー部材21がシース管19のグラウト材20
内に挿入される。グラウト材20が硬化すると、建物ユ
ニット5の長辺下梁9は柱6、アンカー部材21、グラ
ウト材20、シース管19を介して図2で示された配筋
材16,17と連結されることになり、さらに配筋材1
6,17を介して配筋材18とも連結されることにな
る。
【0018】図4に示すとおり、深基礎1で囲まれた地
下室用空間3には、左右の壁部13,14の内側面に沿
って内壁パネル22,23が、ベース部15の上面に沿
って床パネル24がそれぞれ取り付けられ、これらのパ
ネル22〜24等により、地下室が仕上げられる。この
地下室は、収納スペースあるいは居室スペースとして使
用され、前記地上建物4と図示しない階段で結ばれる。
【0019】本実施例では、図1,図2に示されている
ように、深基礎1の前壁部11には前方へ突出した突出
部25が形成されており、この突出部25の内部は地下
室への採光と通気を行うためのドライエリア26となっ
ており、このため、前壁部11にはドライエリア26と
地下室とを連通させる切欠部27が設けられている。
【0020】なお、図2に示されているように、1個の
建物ユニット5について二本ある長辺下梁9の中央部
に、これらの下梁9と平行になった補強梁28を二本の
短辺下梁10間に設けてもよい。このように補強梁28
を設ける場合には、補強梁28と一致した左右の壁部1
3,14、ベース部15の各内部位置に補強配筋材29
〜31を設け、これらを互いに連結する。補強梁28と
補強配筋材29,30との連結は、短辺下梁10に図3
で示したアンカー部材21と同様なアンカー部材を取り
付け、補強配筋材29,30の上部の内部にはシース管
19と同様なシース管を挿入固定し、このシース管に充
填したグラウト材にアンカー部材を挿入することにより
行う。この結果、補強梁28は、深基礎1に結合されな
がら深基礎1の上部1Aに架け渡されることになる。
【0021】以上説明した本実施例によれば、地上建物
4は複数の建物ユニット5で構成され、これらの建物ユ
ニット5の骨組みを形成している下梁9は深基礎1の上
部1Aに架け渡されているため、図4に示すとおり、深
基礎1に作用する土圧Fをこの下梁9によって有効に支
持できるようになり、すなわち、下梁9は土圧Fを受け
るための梁を兼ねることになり、本実施例では臥梁等の
水平梁を設けて土圧を支持する構造にする必要がなく、
水平梁を省略できるため、構造の簡単化、部材点数の削
減を達成できる。
【0022】また、下梁9は深基礎1の内部に設けられ
た配筋材16〜18と連結されているため、これらの配
筋材16〜18も土圧Fを支持し、地下室強度を大きく
できる。特に、配筋材16〜18と下梁9は、地下室用
空間3の垂直面における左右両側辺、下辺、上辺の四辺
を囲む四角枠を形成しており、この四角枠は建物ユニッ
ト5の骨組みを形成している左右二本の柱6、下梁9、
上梁7による四角枠と同じであるため、地下室の強度を
建物ユニット5と同様に大きくできる。
【0023】また、建物ユニット5に前述した補強梁2
8を設け、この補強梁28を深基礎1の上部1Aに架け
渡した場合には、図4で示した土圧Fをこの補強梁28
でも支持できるようになり、土圧Fの支持を一層有効に
行える。
【0024】また、深基礎1の内部に補強梁28と連結
された補強配筋材29〜31を設けた場合には、土圧F
に対する地下室の強度はさらに一層向上し、大空間の地
下室をも形成できる。
【0025】なお、各建物ユニット5の柱6、長辺下梁
9毎に深基礎1の内部に設けられた配筋材16同士、1
7同士をつなぐ連結梁を深基礎1の内部に設け、これに
より深基礎1の前述した主筋を三次元的に形成してもよ
い。
【0026】また、前記実施例では、地上建物4を構成
している建物ユニット5は、深基礎1にアンカー部材2
1とグラウト材20が充填されたシース管19とにより
固定されていたが、この固定方法はこれに限定されず、
たとえば、配筋材16,17に深基礎1から上方へ突出
したアンカーボルトを結合し、このアンカーボルトによ
り建物ユニット5を深基礎1に固定するようにしてもよ
い。
【0027】さらに、前記実施例では、3個の建物ユニ
ット5の下方に地下室が形成されるようになっていた
が、本発明は1個または2個、あるいは4個以上の建物
ユニット5の下方に地下室を設ける場合にも適用でき、
また、地上建物4の全部が建物ユニットによって構成さ
れるのではなく、地上建物の一部が軸組み工法、パネル
工法等によりユニット工法以外で構成されていてもよ
い。
【0028】また、前記実施例では深基礎1にはドライ
エリア26を形成する突出部25が設けられていたが、
本発明はこのような突出部が設けられない場合にも適用
可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、深基礎の上部に構築さ
れる地上建物は建物ユニットによって構成され、この建
物ユニットの下梁は深基礎上に架け渡されているため、
深基礎に作用する土圧をこの下梁で支持できるようにな
り、臥梁等の水平梁を特別に設ける必要はないため、土
圧に対する構造の簡単化を図ることができ、また、部材
点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地上建物を簡略化して示した基礎の全体斜視図
である。
【図2】図1で示された建物ユニットおよび深基礎を示
す断面斜視図である。
【図3】建物ユニットと深基礎との結合方法を示す分解
斜視図である。
【図4】深基礎に作用する土圧を示す地下室の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 深基礎 1A 上部 3 地下室用空間 4 地上建物 5 建物ユニット 6 柱 7,8 上梁 9,10 下梁 16〜18 配筋材 26 ドライエリア 28 補強梁 29〜31 補強配筋材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/00 E02D 27/00 E04H 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に配筋材が設けられた深基礎が地中
    に設けられ、この深基礎で囲まれた空間地下室用空間
    とされているとともに、地上に突出した前記深基礎の上
    部に地上建物を構成する建物ユニットが固定され、この
    建物ユニットの骨組みを形成している下梁前記深基礎
    上に架け渡されているとともに前記配筋材に連結されて
    いることを特徴とする地下室構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の地下室構造において、
    前記配筋材と前記下梁は、前記地下室用空間の垂直面に
    おける左右両側辺、下辺、上辺の四辺を囲む四角枠を形
    成していることを特徴とする地下室構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の地下室構造において、
    前記建物ユニットには、前記下梁と平行であって前記深
    基礎上に架け渡された補強梁が設けられていることを特
    徴とする地下室構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の地下室
    構造において、前記深基礎の内部には、前記補強梁と連
    結された補強配筋材が設けられていることを特徴とする
    地下室構造。
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