JPS62194963A - 車両用アンチスキツド装置 - Google Patents

車両用アンチスキツド装置

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JPS62194963A
JPS62194963A JP3768386A JP3768386A JPS62194963A JP S62194963 A JPS62194963 A JP S62194963A JP 3768386 A JP3768386 A JP 3768386A JP 3768386 A JP3768386 A JP 3768386A JP S62194963 A JPS62194963 A JP S62194963A
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JP
Japan
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wheel
brake
pressure
wheels
control
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JP3768386A
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English (en)
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Akira Fukushima
明 福島
Takao Suzuki
孝夫 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両のブレーキ時の車輪ロックを防正する車両
用アンチスキッド装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のアンチスキッド装置は、特開昭60−35647
号などに示されるように、車輪速度センサの信号をもと
に車輪速度、車輪加減速度、又は車体速度を近似した基
準速度などを作成し、それらの組合せにより最適なブレ
ーキ力の変調を得るようにしている。
また、車輪へのブレーキ力を緩め、保持、増加の各モー
ドの選択切換にて調整するものとしては特開昭59−2
06250号などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これら従来装置では、時々刻々変化する路面と車輪間の
μ−5特性を知ることができないので、各種路面での最
適ブレーキ力を得るには若干の時間遅れがあり、また前
輪と後輪の制御特性にずれが生じ、その時間遅れおよび
特性ずれがブレーキ力の変動幅を大きくし、振動発生な
どのブレーキフィーリングが悪化するという問題がある
本発明は上記問題に鑑みたもので、車両のブレーキ時に
路面と車輪間の特性に合わせてブレーキ力調整するとと
もに、前輪と後輪の関連を最適化したブレーキ力調整を
行い、安定したブレーキフィーリングを得ることを目的
としている。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明では、第1図の概要構成図に示すよう
に、車両のブレーキ時に車輪に印加するブレーキ力を増
加、緩めの各モードで調整する第1、第2ブレーキ調整
手段c、  dを、前輪aおよび後輪すの各ブレーキ系
にそれぞれ設け、その前輪aと路面間の摩擦状態を求め
、その摩擦状態により前記第1ブレーキ調整手段Cを制
御する第1制御手段と、前輪の前記摩擦状態により後輪
すの目標ブレーキ力を演算する目標演算手段fと、その
後輪すのブレーキ力を検出する後輪ブレーキ検出手段g
と、その後輪ブレーキ力が前記目標ブレーキ力に達する
まで前記第2ブレーキ調整手段dを制御する第2制御手
段りとを備える構成にしている。 ・ 〔作用〕 上記構成によれば、車両のブレーキ時にその前輪の摩擦
状態に応じて第1制御手段eより第1ブレーキ調整手段
Cに緩め指令、増加指令を加えて前輪のロック防止制御
を行い、また前輪aの前記摩擦状態により後輪すの目標
ブレーキ力を求め、その目標ブレーキ力に向かって後輪
のブレーキ力を調整するように第2ブレーキ調整手段d
を第2制御手段りにより制御しており、前輪および後輪
の双方に安定したブレーキ力調整を行っている。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例について詳細に説明する。
第2図はその装置全体の構成を示す全体構成図である。
この第2図において、1はブレーキペダルの踏込力を増
力するブレーキブースタ、2はそのブレーキブースタ1
より力に応じたブレーキ液圧を発生するマスクシリンダ
、3はマスクシリンダ2よりのブレーキ液圧を緩め、保
持、再増圧するアクチュエータであり、右前輪アクチュ
エータ3aと左前輪アクチュエータ3bと後輪アクチュ
エータ3cを有している。4は車両の車輪(右前輪)、
4aは左前輪、4bは右後輪、4cは左後輪である。5
は右前輪4の車輪ブレーキで、右前輪アクチュエータ3
aよりの液圧を受けて車輪4にブレーキ力を加えるため
に右前輪4に連結したブレーキディスク6に摩擦力を加
えるものである。7は車輪ブレーキ5における油圧を検
出する油圧センサ、?a、7b、7cは左前輪4a、右
後輪4b、左後輪4cに対応する油圧センサである。8
は車輪センサで、右前輪の車輪速度を検出してその大き
さに比例した周波数の車輪速度信号を発生するものであ
る。8aは左前輪の車輪センサである。
そして、右前輪4に係わる車輪ブレーキ5、ブレーキデ
ィスク6、油圧センサ7、車輪センサ8からなるものと
同じものが左前輪4a、右後輪4b1左後輪4Cのそれ
ぞれに対応して設置されている。
9は油圧センサ7よりの油圧信号を伝える信号線、lO
は車輪センサ8よりの車輪速度信号を伝える信号線、1
1はアクチュエータ3への緩め指令、保持指令、増圧指
令の信号を伝える信号線、12は電子制御ユニットで、
各車輪に対応する前記油圧センサ7.7a、7b、7c
、車輪センサ8.8aよりの各信号を信号wA9,10
から受けて各種演算を行い、車輪ロックを防ぐように信
号線11からアクチュエータ3に制御信号を加えるもの
である。
そして、アクチュエータ3a、3b、3cと各車輪間お
よびマスクシリンダ2とアクチュエータ3a、3b、3
a間はそれぞれの油圧配管で連結している。
また、右前輪アクチュエータ3a、左前輪アクチュエー
タ3b、後輪アクチュエータ3Cは第3図に示す如く、
それぞれ液圧を増圧、保持、減圧モードに切換える電磁
ソレノイドバルブ31と、ブレーキ液圧の緩め時に一時
的にそのブレーキ液を蓄え、その後にマスクシリンダ側
へもどすリザーバおよびポンプ部32とを備えており、
各アクチュエータ3a、3b、3cから出力された液圧
は各液圧配管を介して各車輪ブレーキ5のホイールシリ
ンダに伝達され、各車輪にブレーキをかけている。
アクチュエータ内の電磁ソレノイドバルブ31は、ホイ
ールシリンダがマスクシリンダ側と連通する増圧モード
(a−b)、ポンプ部32側と連通ずる減圧モード(b
−c)、いずれにも連通しない保持モードの3つのモー
ドを有する3位置パルプとして構成している。
次に、電子制御ユニント12の具体構成について第4図
に従って説明する。この第4図において、40はバッテ
リ、41は車両運転開始時に投入するイグニッションス
イッチ、42はブレーキ操作時に連動して閉成するブレ
ーキスイッチである。
7.7a、  7b、7cは各車輪の車輪ブレーキに取
付けてその油圧を検出する油圧センサ、8゜8aは各車
輪の速度を検出する車輪センサ、43は上記各センサよ
りの各種信号を受けて演算制御する制御回路、45は前
記油圧センサ7.7a。
7b、7cよりのアナログの油圧信号を順次ディジタル
信号に変換するA/D変換器、48.49はそれぞれ波
形整形回路で、各車輪センサ8,8aよりの車輪速度に
応じた周波数の車輪速度信号を矩形波の車輪パルス信号
に整形するものである。
50はストップスイッチ42に電気接続して信号変換す
るバッファ回路、51は電源回路で、イグニッションス
イッチ41の投入時にバッテリ40より供給される電源
電圧を定電圧にして装置全体に供給するものである。
52はマイクロコンピュータで、CPU52a。
ROM52 bSRAM52 c、I10回路52dな
どより構成され、各センサよりの信号などを受け、予め
ROM52 bに記憶した制御プログラムに従って所定
のディジタル演算処理を行ない、各種制御信号を発生す
るものである。53,54゜55はマイクロコンピュー
タ52よりの緩め指令、保持指令、増圧指令の制御信号
を受けて駆動出力を発するアクチュエータ駆動回路で、
右前輪アクチュエータ3a、左前輪アクチュエータ3b
、後輪アクチュエータ3Cのそれぞれの電磁ソレノイド
バルブを駆動するものである。56はメインリレー駆動
回路で、常開1妾点57aを有するメインリレー57の
コイル57bに通電して接点57aを閉成させ、アクチ
ュエータ3a、3b、3cへの電源供給による作動待機
状態にするものである。
58はランプ駆動回路で、インジケータランプ59を点
灯させるものである。
次に、上記構成においてその作動を説明する。
まず、その基本的な制御手法について説明する。
今、前輪4,4aについての車輪センサ8,8aよりの
車輪速度信号(Vw )に加えて、油圧センサ7.7a
よりの油圧信号(P)を用い、路面と車輪間のμmS特
性(摩擦係数−スリップ率特性)を次のように検知する
すなわち、前輪車輪速度VWFから求める加減速度d 
VWF/dtと前輪油圧P、に基づいて、次式によりス
リップ率SFでの路面摩擦係数μを得る。
p (SF ) = ((IF /R)  ・dVwr
/d t −IK、・pvl/R’WF  ・・・(1
1SF = (Va  VPr) / Va     
 ・・・(2)但し、IFは車輪の慣性モーメント、R
はタイヤの有効半径、K、は変換係数、WFは前輪荷重
、■、は車体速度。
このμ(SF )に基づいて後輪4b、4cの目標ブレ
ーキPRが次式より求まる。
PR=(R・μ(SF)  ・WM   (I R/ 
R)d Vw*/ d t ) / K *     
 ・・・(3)この目標ブレーキ油圧P、に後輪のブレ
ーキ油圧を調整するか、それよりやや低い値に調整する
ことにより、 R・ μ8 ・WR≧に、t−P、         
・・・(4)(4)式の関係を満たし、後輪4b、4c
のロックを防止して効率の高い制動性能を発揮できる。
続いて、その具体的な作動について、第5図。
第6図のフローチャートおよび第7図の波形図とともに
説明する。
まず、前輪制御を示す第5図において、制御ルーチンは
ステップ102より開始され、車輪センサ8.8aより
の車輪速度VWF、油圧センサ7゜7a、7b、7cよ
りのホイールシリンダ(W/C)圧Pを入力する。そし
て、ステップ104に進んで車体速度V、を次式により
求める。
v、−v。−gΣ(fa−P i d t +bVwc
)・・・(5) 但し、a =に/ (r w) 、b= 1/ (r2
W)、i=l〜n (n=2or3or4) 、’ V
。はブレーキ開始時の車輪速度、■は車輪の慣性モーメ
ント、rは車輪の有効半径、Wは車輪荷重、gは重力加
速度である。
続いて、ステップ106に進み、前輪スリップ率SFを
次式により求める。
SF −(Va  VいF)/Vll      ・・
・(6)そして、次の判定ステップ108に進み、その
前輪スリップ率SFが設定値S、より大きいか否かを判
定する。従って、車両の制動開始時には前輪スリップ率
SFは非常に小さく (略零)、その判定ステップ10
8の判定がノー(N)になり、ステップ116に進んで
i=0のセットを行い、ステップ118における緩め開
始後か否かの判定もノーになり、ステップ122に進ん
で前輪増圧の指令を発する。そして、しばらくの間上記
の各ステップ102,104,106,108,116
.118,122の演算を繰り返して前輪増圧指令を発
し続ける。
この増圧により前輪スリップ率SFが徐々に大きくなり
、設定値SHより大きくなると、判定ステップ108が
ノーからイエスの判定に反転し、判定ステップ110の
判定もイエスになり、ステップ112でi=lのセット
を行い、ステップ114に進んで前輪緩め開始の指令を
発する。よって、その直後の演算サイクルにおける判定
ステップ110の判定がイエスからノーに反転し、判定
ステップ118の判定がイエスとなり、ステップ120
に進み、以後しばらくの問答ステップ102.104,
106,110,118,120の演算を繰り返して前
輪の制動油圧に関し、前輪減速度”>WF+ 、前輪油
圧P、の変化に基づいて第7図に示す緩め一保持一再増
圧一パルス増圧の油圧調整制御を行なう。
そして、次に前輪スリップ率SFが徐々に小さくなり、
設定値Sl(以下になってもステップ108.116,
118,120(7)演算を繰り返し、i=Qに再セッ
トした状態でステップ120による1til目卸をm続
する。
その後、前輪スリップ率SFが再び大きくなり、設定値
S□より大きくなると、判定ステップ108の判定がイ
エスに反転し、ステップ110.112.114に進ん
で再び前輪緩め開始の指令を発し、以後上記と同様の演
算、制御を繰り返す。
次に、後輪制御について第6図、第7図とともに説明す
る。
まず、第5図の前輪制御の演算に続いてステップ202
より開始され、このステップ202では前輪スリップ率
SFをスリップ率判定基準の設定値S、と比較する。S
F<SHが成立すれば車輪はμmS特性の安定領域にあ
ると判定し、ステップ204に進み、ポインタjをj=
1とする。続くステップ206では前輪がある点を通過
してから同じ点を後輪が通過するまでの時間り、を次式
より算出する。
tll=WB/Vg            ・・・(
7)上式でWBはホイールベース、■8は車両速度であ
る。続くステップ208では前輪がある点を通過してか
ら同じ点をすでに後輪が通過したか否かをタイムカウン
タTと前記1Bの大小関係より判定する。尚、本フロー
チャートには示さなかったがステップ206及び続くス
テップ208は初回の増圧時に不要なので飛ばしてもよ
い。そして、Tが1Bより大きくなるまではステップ2
10に進み、T=T+t、を計算する。
ステップ212では後輪W/C圧P、を後輪油圧目標値
pR”  (初期値P 、l” = 500 kg/ 
cIll)と比較し、PR<k;PR”が成立すればス
テップ214に進みW/C圧の増圧制御を行なう。
さて、前輪速度VWFが低下し、スリップ率が前記設定
値S0以上となると前記ステップ202より、ステップ
216に進む。これは第7図でいえば車輪速度が■。F
l となり、判定基準速度(スリップ率でいえばSll
相当)をよぎる部分に該当する。
ステップ216ではポインタjがj=1になっているか
どうか判定する。この場合はj=1が成立するのでステ
ップ218に進むとともにポインタj゛をj=j+1と
してアップさせる。同時にタイムカウンタTを零にリセ
ットする。続く、ステップ220ではW/C油圧センサ
による測定値を読み込む。続くステップ222では後輪
W/C圧の目標値P、I*を次式より算出する。
以下余白 PM”  =  (WR/WF  )  ・ (KF 
 /KN  )  ・ P。
+  I  (WN  /WF  )   ・  (I
F  /  r)   Vwy(lF/r)  ※w、
ll / K R−(8)また、上式第二項は一般に第
一項に対し充分小さいと考えられるので第二項を無視し
た次式でもよい。
pRll = (WN /WF )  ・(KF /K
R)  −PF・・・(9) ここで、WRは後輪荷重、WFは前輪荷重、KF。
KRは前輪、後輪W/C圧から前、後輪ブレーキングト
ルクへの変換係数、P、は前輪W/C圧である。またI
P+lllは前、後輪慣性モーメント、rはタイヤ回転
半径、V WF+ V w*は前、後輪加速度である。
続くステップ224では今回のルーチンで算出した後輪
W/C圧の目標値PR″と先回のルーチンで算出し後輪
W/C圧の目標値P RO”(初期値=0)と比較する
。この場合はPR*≧PRO“が成立してステップ22
6に進む。ステップ226では今回のルーチンで算出し
た後輪W/C圧の目標値PR°を記憶しておき次回以降
新たに算出する後輪W/C圧の目標値との比較をするタ
メPRo′=PRIの入れ替えを行ない変数P RO”
として記憶しておく。
続くステップ228,230,232,234は前輪及
び後輪が初期増圧していて前輪が減圧開始した時点から
後輪W/C圧を一旦保持したあと前輪から得られた路面
μ情報をもとに算出した後輪W/C圧の目標値PRO”
まで増圧させるアルゴリズムであり、第7図の1h間の
油圧保持区間に相当する。まず、ステップ228では初
回増圧後かどうかをみるためカウンタCを初期値(=1
)として設けておきC=1が成立すれば初回の増圧と判
定してステップ230に進みカウントアツプしてからス
テップ236に進み後輪W/C圧の保持制御を行なう。
次回のルーチンではステップ228では先回カウントア
ツプされてC=2となっているため、ステップ232に
進み、保持時間をカウントする。
ここで、Lは保持時間をカウントするための変数、t、
は演算周期である。続くステップ234では現在までの
保持時間tを設定値1hと比較し、t<1hが成立すれ
ばまだ設定値に達していないのでステップ236に進み
保持制御を行なう。一方、1<1.が成立しなくなれば
ステップ206,208からステップ212に進み現在
の後輪W/C圧P、と前記後輪W/C圧目標目標値*と
安全係数に、  (例えばに、=0.9)の積に、P、
”との比較を行なう。ステップ212でPR<k、PR
”が成立する間はステップ214に進み増圧制御を行な
う。PR<klPR”が成立しなくなれば後輪油圧P8
は設定値に、P、l”に達したことになるので増圧をや
め、ステップ236に進んで保持制御に移る。
以上のように前輪により得られたμ情報をもとに後輪W
/C圧目標目標値*を算出しながら後輪W/C圧を制御
するので第7図に破線で示す従来制御と比較して明らか
なように初回の増圧後も車輪速度の著しい低圧(以下、
車輪の落ち込みと略す)をなくすことができる。従って
基本的には後輪をμmS特性の安定領域で回転させるこ
とになるので後輪速度センサは基本的な制御の構成要素
としては不要になる。
さて路面μが制動中にほとんど不変であれば、以上の制
御アルゴリズムで充分である。しかし、実際には低μ路
から高μ路への乗り移り、あるいはその逆がある。そこ
でまず、前者について再度第6図、第7図をもとに説明
する。
まず、高μ路へ乗り移ったかどうかは第7図に示すよう
に例えば前輪W/C圧を一定時間(20〜100″″″
c)保持した後、徐k(5〜2−kg/Cml毎)に増
圧を行ない、W/C圧がPF2になって車輪が落ち込み
、判定基準速度をVWIIでよぎる(スリップ率でいえ
ば、SF<Si+となる)ことをみて判断する。そして
、新たに前輪W/C圧や車輪加速度として得られた路面
μ情報をもとに後輪W/C圧の目標値PR′を算出し増
圧を行なう。
即ち第6図のフローチャートで説明すると前輪落ち込み
によりステップ202でSF<SHが成立しなくなるの
でステップ216に進む。ステップ216ではポインタ
jが1かどうかを調べるが、車輪が落ち込む前(SF<
Sl+)ではj=1にセントしているのでSF<SHが
成立しなくなった直後である現時点では必すj−1が成
立する。
従って、ステップ218を経由し、ステップ220に進
み、現在の前輪W/C圧PF=PFZを読み込む。続く
ステップ222では今回得られた路面μ情報をもとにし
て前述の第8式若しくは第9式より後輪W/C圧の目標
値PR*を算出する。
続くステップ224では前回得られた後輪W/C圧目標
目標値O”と今回のそれPR*を比較する。
今回は、高μ路に乗り移りPR#≧P RQ”となって
いるのでステップ226,228は進む。このとき、初
回増圧後の保持を既に行なっているのでCf=l、t>
thとなっている。従ってステップ232.234から
ステップ206に進む。
ステップ206,208.210は前述のようにホイー
ルベースの分だけ後輪の増圧開始を待つアルゴリズムで
ある。即ち、ステップ208でT≦18の間はステップ
210に進み、カウントアツプしながらステップ236
に進み、保持制御を行なう。一方、t>C1lが成立す
ると後輪はホイールベースの分だけ動いたことになるの
で低μがら高μへ乗り移ったと判断してステップ212
に進む。ステップ212では新たな高μ路に相当する後
輪W/C圧目標目標値*と全係数に1の積klP、1″
との比較を行いPi<k+P*”が成立する間はステッ
プ214に進み増圧制御を行なう。
一方、PR≧に1PR*となれば増圧をやめ、ステップ
236に進んで保持制御に移る。
以上のように低μ路から高μ路への乗り移りの場合、前
輪で得られたμ情報をもとに後輪W/C圧の制御を行な
うので第7図に示すように従来(破線)のような増圧し
すぎによる後輪の落ち込みがなくなり、後輪をスリップ
率の小さいサイドフォースの大きい領域で使用できるの
で車両の操安性を改善できる。
次に反対の高μ路がら低μ路への乗り移りであるが第7
図に示すように前輪速度がVWF3 となった時の前輪
加速度VWF3、前輪W/C圧PF3がら低μ路に乗り
移ったことをみつける。(第6図でいえば、ステップ2
02,216,218,220.222,224に相当
する。)さて、車両速度が小さい時と大きい時では後輪
がホイールベース分進むまでの時間が違うので、後輪W
/C圧制御も若干界なる。第7図に低速時を実線、高速
時を一定鎖線で示す。即ち、低速時は後輪がホイールベ
ース分進むのち時間的余裕があるので前述のようにt6
時間あるいはそれより少し短い時間W/C圧を保持した
後、減圧制御を移る。
一方、高速時は、t8を演算している最中に後輪がホイ
ールベース分進んでしまうということになるので前輪の
減圧、保持とほとんど同期させて後輪W/C圧を減圧、
保持させ、後輪W/C圧口標値Pどが求まった時点で増
圧し目標値に達したら保持するという強制を行なう。
尚、第6図には省略したが高μ路から低μ路へ乗り移っ
た場合、一般に車輪加速度が大きな負の値となるので例
えばステップ202の前で、加速度を調べてそれが一定
値以下であれば低μ路へ乗り移ったとして直ちにステッ
プ242に飛ぶというアルゴリズムを追加すれば高速時
の同期制御が可能となる。尚、ステップ224,238
,240.242はPROが求まった後の減圧のアルゴ
リズムである。
ステップ224でPR”<PRO”であれば低μ路へ乗
り移ったと判定してステップ238に進み変数を入れ替
えておく。続くステップ240ではkzP、I”と比較
してpg >k2PR”であればステップ242に進み
、減圧制御を行い、一方PR>kzP*”であれば電圧
を打切りステップ236に進んで保持制御を行なう。
尚、ステ・7ブ240のに2は減圧時の安全係数で例え
ばkz=0.8である。以上のように、前輪で得られた
路面μ情報をもとに早目に後輪制御を行なうので従来困
難であった低いμ路への乗り移りの場合も後輪を落ち込
ませることなく、がっ制動摩擦力を増大限利用すること
が可能となった。
なお、上述の実施例ではW/C油圧と車輪加速度をもと
に演算により路面μを推定し、後輪W/C圧目標目標値
出して後輪W/C圧制御を行なっているが、ホイールト
ルクセンサ等で直後、車輪軸トルクから路面μを計Wl
ll l、てトルクの目標値を算出し、W/C油圧でな
(軸トルク値でフィードハックをかけながら後輪W/C
圧制御を行なってもよい。この方法によれば、上述の実
施例に比べ、より速く正確に路面μの状態が分かるので
路面状態の急激な変化に対応した制御が可能となる。な
お、アルゴリズムは第6図でW/C圧Pをトルクに代え
ればよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、車両のブレーキ時に
前輪、後輪のブレーキ力の変調制御を個別に行なうとと
もに、前輪の状態に基づいて後輪の目標ブレーキ力を決
めて後輪のブレーキ力を制御しているため、前輪と後輪
の関連を最適化したブレーキ力調整を行ない、後輪の速
度変動を小さく抑えることができ、安定したブレーキフ
ィーリングを得ることができるという優れた効果がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概要を示す概要構成図、第2図は本発
明の一実施例を示す全体構成図、第3図はそのアクチュ
エータの構成を示す構成図、第4図はその電子制御ユニ
ットの詳細構成を示すブロック図、第5図はその前輪制
御の演算処理を示すフローチャート、第6図はその後輪
制御の演算処理を示すフローチャート、第7図はその制
御状態を示す波形図である。 a・・・前輪、b・・・後輪、C・・・第1ブレーキ調
整手段、d・・・第2ブレーキ調整手段5 e・・・第
1制御手段、「・・・目標演算手段1g・・・後輪ブレ
ーキ検出手段、h・・・第2制御手段、2・・・マスク
シリンダ、3・・・アクチュエータ、4.4a、4b、
4.C・・・車輪。 5・・・車輪ブレーキ、7.7a、7b、7c・・・油
圧センサ、8.8a・・・車輪セン乞 12・・・電子
制御ユニット。 代理人弁理士 岡  部   隆 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車両のブレーキ時に車輪に印加するブレーキ力を増加、
    緩めの各モードで調整する第1、第2ブレーキ調整手段
    を、前輪および後輪の各ブレーキ系にそれぞれ設けた車
    両用アンチスキッド装置において、 その前輪と路面間の摩擦状態を求め、その状態により前
    記第1ブレーキ調整手段を制御する第1制御手段と、 前輪の摩擦状態により後輪の目標ブレーキ力を演算する
    目標演算手段と、 その後輪のブレーキ力を検出する後輪ブレーキ検出手段
    と、 その後輪ブレーキ力が前記目標ブレーキ力に達するまで
    前記第2ブレーキ調整手段を制御する第2制御手段と を備えることを特徴とする車両用アンチスキッド装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5385393A (en) * 1992-06-24 1995-01-31 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Device for calculating coefficient of friction of road surface
US5411325A (en) * 1992-06-24 1995-05-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Two wheeled vehicle braking system using a target slippage ratio for control

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