JPS6217632Y2 - - Google Patents

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JPS6217632Y2
JPS6217632Y2 JP20235482U JP20235482U JPS6217632Y2 JP S6217632 Y2 JPS6217632 Y2 JP S6217632Y2 JP 20235482 U JP20235482 U JP 20235482U JP 20235482 U JP20235482 U JP 20235482U JP S6217632 Y2 JPS6217632 Y2 JP S6217632Y2
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JP
Japan
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frp
leaf spring
spring
recess
cross
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JP20235482U
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JPS59100125U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案はFRP(繊維強化プラスチツク)を使
用したリーフスプリングに関する。
(考案の技術的背景) 例えば自動車の車体に設けられるシヤーシスプ
リングには、リーフスプリングを使用することが
多いが、このリーフスプリングには車体の軽量化
を目的として、FRP(繊維強化プラスチツク)
を材料としたリーフスプリングが用いられる傾向
にある。
一般に、シヤーシスプリングとして使用される
リーフスプリング1は、第1図に示すように、そ
の両端部を車体のフレーム側に支持固定され、そ
のほぼ中央部に車輪2のアクスル3が載せられ保
持されている。このリーフスプリング1にFRP
を材料としたFRPリーフスプリングを用いた場
合の一従来例を第2図乃至第5図に示す。この
FRPリーフスプリング4は、主バネ5であるバ
ネ鋼を材料とした鋼板バネと、子バネ6である
FRPを材料としたFRP板バネの2葉から成る複
合リーフスプリングである。主バネ5の中央には
孔が開けられ、この孔にはビス材8が逆様に打ち
込まれ、ビス材8のヘツドが主バネ5の下面にお
いて半円球状の凸部9を形成している。この凸部
9に対応して、子バネ6の上面において同一寸法
の半円球状の凹部10が形成されている。この凸
部9と凹部10が嵌合された状態で、主バネ5と
子バネ6は重ねられる。この嵌合部分において、
主バネ5の上面には、コムパツド11、スプリン
グリテーナ12が敷かれ、さらにその上に支持部
13を介してアクスル3を内蔵するアクスルハウ
ジング14が載せられる。そして、アクスルハウ
ジング14の外周にUボルト15が懸けられ、こ
のUボルト15がFRPスプリング4の下面に位
置するUボルトシート16に係合し、ナツト17
により締め付けることによつて、FRPスプリン
グ4は主バネ5と子バネ6が強く一体化し、アク
スルハウジング14の保持も完全となる。
このようなリーフスプリング4において、主バ
ネ5と子バネ6との位置決めのため、及び車輪2
が縁石へ接触した際等に子バネ6が前後左右方向
にずれるのを防止するため、凸部9と凹部10と
の嵌合は重要である。そして、FRP板バネであ
る子バネ6の凹部10の形成は、成形金型に半円
球状の凸部を設けて、強化繊維を押し分ける様に
して形成するものである。
(背景技術の問題点) このような凹部10の形成において、FRP板
バネの凹部10付近の樹脂は凹部10周囲に逃げ
てしまい、凹部10付近に繊維含有率の高い部位
が生ずるが、凹部10が半円球状である場合に
は、特に、FRP板バネの幅方向に繊維含有率の
高い部位を生じてしまう。このため、第4図に示
すように、引張応力の高いFRP板バネの上表面
において繊維間の接着強度が低下することとな
り、クラツク18が生じてFRP板バネの曲げ強
度及び疲労寿命低下の主要因となつていた。
この曲げ強度等の低下は、凹部10が半円球状
である場合に限らず、第5図に示すように、凹部
10が略半楕円球状である場合にも言えるもので
あつた。
(考案の目的) 本考案は、前記問題点に鑑みてなされたもので
あり、FRP板バネの凹部に鋼板バネの凸部が嵌
合されて構成されるFRPリーフスプリングにお
いて、FRP板バネの凹部を工夫して曲げ強度等
の低下しないFRPリーフスプリングを提供する
ことを目的とする。
(考案の概要) 本考案は、FRP板バネの凹部が、略かまぼこ
状であつて、略半円形を有する側面をFRP板バ
ネの繊維に平行に位置し、繊維に対し垂直に切断
した断面形状の横幅を各断面において一定である
ように形成されたもので、これによりFRP板バ
ネの成形時に、凹部付近の幅方向に繊維含有率の
高い部位を生じないようにしたものである。
(考案の実施例) 本考案の実施例を第6図乃至第10図において
説明する。但し、凹部以外の部分は第2図及び第
3図における従来例と同一であるので説明を省略
する。
第7図に示す第一実施例の凹部101は、典型
的なかまぼこ状をしており、水平面の形状は矩形
で側面の形状は略半円形である。正面の形状は矩
形であつて、凹部101の底の部分は角が丸くな
つている。又、繊維に対して垂直に切つた断面も
矩形であり、この矩形の横幅は各断面において一
定であり、正面図の矩形の横幅と同一である。こ
の第一実施例の凹部101を形成する場合の、成
形金型の凸部も、この凹部101と同一形状を有
するが、各断面の横幅が一定しているため、従来
の半円球状等の場合に比して幅方向に繊維含有率
の高い部分を生ずることがない。
第8図に示す第二実施例の凹部102は、第一
実施例の凹部101とほぼ同様のかまぼこ状を有
するが、正面の形状は底部が狭くなつた逆台形と
なつている。この逆台形の底辺は、繊維長さ方向
に変化する各断面において凹部102の中央の断
面になるほど短くなつており、凹部102は中央
で絞られた形になつている。このため、各断面形
状は変化するが、従来の半円球状のように中央付
近の断面形状が大きくなるのではなく逆に中央付
近で小さくなるため、繊維を幅方向に押しやるこ
とはなく、FRP板バネの幅方向に繊維含有率の
高い部位を生ずることはない。
第9図に示す第三実施例の凹部103は、正面
の形状が半円形であり、各断面形状は凹部103
の端の断面になるほど半円形の頂部が平らになる
形状となる。このため各断面形状は変化するが、
凹部103の内側面は幅方向に変化しないため、
FRP板バネの幅方向に繊維含有率の高い部位を
生ずることはない。
第10図に示す第四実施例の凹部104も、第
三実施例の場合と同様に正面の形状が半円形であ
るが、各断面形状は凹部104の端の断面になる
ほど半円形の頂部が曲率の小さな曲線となつてい
る。この場合も凹部104の内側面は幅方向に変
化しないため、FRP板バネの幅方向に繊維含有
率の高い部位を生ずることはない。
次に、第11図において、本考案の一実施例に
係る略かまぼこ状の凹部と従来の形状を有する凹
部とが形成されたFRP板バネの実験結果を示
す。この実験においては各凹部の深さを一定と
し、従来の形状の凹部には半円球状の凹部と略楕
円球状の凹部採用し、本考案の一実施例に係る凹
部には前記第一実施例のものを採用した。曲げ強
度はこの第一実施例の場合が最も優れていた。
以上に述べた実施例においては、FRPリーフ
スプリングは一枚の鋼板バネと一枚のFRP板バ
ネとから成る2葉の複合リーフスプリングとして
説明したが、他の実施例においては一枚の鋼板バ
ネの上下面に凸部を設け、これに対し凹部を形成
した2枚のFRP板バネを上下面に嵌合して、3
葉の複合リーフスプリングとすることもできる。
(考案の効果) 本考案のリーフスプリングによれば、FRP板
バネの凹部形成時において、凹部付近の繊維を
FRP板の幅方向に押しやることがなく、FRP板
の幅方向に繊維含有率の高い部位を生じることが
ない。よつて、FRP板バネの上表面において繊
維間の接着強度が低下することがなく、曲げ強度
及び疲労寿命が低下することのない優れたFRP
リーフスプリングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図の従来のリーフスプリングの使用された
車体の側面図、第2図Aは第1図のリーフスプリ
ングにFRPリーフスプリングを用いた場合の中
央部拡大断面図、第2図Bは第2図Aの正面断面
図、第3図は第2図のFRPリーフスプリングの
全体側面図、第4図は第3図のリーフスプリング
を構成する従来のFRP板バネの中央平面図、第
5図Aは他の従来のFRPリーフスプリングの中
央側面図、第5図Bは第5図AのFRPリーフス
プリングを構成するFRP板バネの平面図、第6
図Aは本考案に係るFRPリーフスプリングの中
央側面図、第6図Bは第6図AのFRPリーフス
プリングを構成するFRP板バネの平面図、第7
図乃至第10図は本考案のFRPリーフスプリン
グに係る第一乃至第四実施例のFRP板バネの凹
部を示し各図においてA図は平面図、B図は側面
図、C図はA図における−断面図、D図はA
図におけるY−Y断面図、さらに11図は実験結
果を表わすグラフである。 1……リーフスプリング、2……車輪、3……
アクスル、4……FRPリーフスプリング、5…
…主バネ、6……子バネ、8……ビス材、9……
凸部、10……凹部、11……ゴムパツド、12
……スプリングリテーナ、13……支持部、14
……アクスルハウジング、15……Uボルト、1
6……Uボルトシート、17……ナツト、18…
…クラツク、101,102,103,104…
…凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. FRP板バネに形成された凹部に鋼板バネの凸
    部が嵌合されて構成される複合リーフスプリング
    において、FRP板の凹部が、略かまぼこ状であ
    り、略かまぼこ状の略半円形を有する側面を
    FRP板バネの繊維に平行に位置し、さらに繊維
    に対し垂直な断面の断面形状の横幅を各断面にお
    いて一定であるように形成されたことを特徴とす
    るFRPリーフスプリング。
JP20235482U 1982-12-24 1982-12-24 Frpリ−フスプリング Granted JPS59100125U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20235482U JPS59100125U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 Frpリ−フスプリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20235482U JPS59100125U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 Frpリ−フスプリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59100125U JPS59100125U (ja) 1984-07-06
JPS6217632Y2 true JPS6217632Y2 (ja) 1987-05-07

Family

ID=30427824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20235482U Granted JPS59100125U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 Frpリ−フスプリング

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JP (1) JPS59100125U (ja)

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Publication number Publication date
JPS59100125U (ja) 1984-07-06

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