JPS62173171A - 丸鋸用基板の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、外周部にダイヤモンド複合焼結体等の砥石を
有する円板状の丸鋸に関し、特に、外周部にて砥石を固
着保持する基板の構造に関するものである。

（従来の技術） 従来の技術として、第１０図〜第１１図に示す構造のも
のがあった。

即ち、第１０図に示すように、円板状に形成した基板本
体１の外周部に周方向に間隔をおいて半径方向外方に突
出する多数の砥石保持脚２を設ける。

上記砥石保持脚２は、第１０図および第１１図に示すよ
うに、基板本体１外周部の左右両側を切削除去すること
により、基板本体１の厚さ方向中心部位置させ、その厚
さＴ２を基板本体の厚さＴ１よりも小寸にするとともに
、周方向を所定ピッチで部分的に切欠き除去する。これ
により上記砥石保持脚２は、薄肉かつ周方向に不連続な
鋸歯状に形成されてなる。

３はスロットであり、基板本体の外周部の数箇所をその
外端から軸心方向に向かって大きく切欠いてなる。

なお、４はダイヤモンド複合焼結体からなる砥石であり
、各スロット３間にて砥石保持脚２を鋳込むことによっ
て基板本体１の外周部に固着されてなる。

（発明が解決しようとする問題点） 上記従来のものは、各砥石保持脚２が基板本体１の厚さ
方向中心部にて全て同一円周線上に位置することになる
。

このため、第１２図に示すように、使用によって砥石４
が摩耗し、砥石保持脚２の先端面２ａが砥石４上面から
露出してきた場合、上記先端面２ａが砥石４の厚さ方向
中心部にて周方向に直線状に露出することになり、該中
心部の切削機能が頗る低下することになる。

従って上記従来のものは、丸鋸の寿命が少なくなる欠点
があった。

これの対策として、第１３図に示すように砥石保持脚２
−１の突出量を小さくするとともに、その断面積を逆三
角形、即ち蟻柄状に形成して砥石の固着力を増大するよ
うにしたもの。

あるいは、第１４図に示すように、砥石保持脚２−２の
相隣る先端部を左右方向に交互に屈曲するようにしたも
のがあった。

しかしながら、第１３図のものは、砥石保持脚２−１の
突出量が小さくなった分だけは、丸鋸の寿命が延びるこ
とになるが、砥石保持脚２−１の先端が砥石４の上面か
ら露出すると、第１１図のものと同様に切削機能が低下
することになる。

また、第１４図のものは、砥石保持脚２−２の屈曲した
先端部が消耗するに従って各砥石保持脚２−２が基板本
体１の厚さ方向中心部に集合することになり、切削機能
が次第に低下することになる。

本発明は、上記欠点を解消した新規な丸鋸用基板の構造
を得ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、円板状に形成され
た基板本体の外周部に周方向に間隔をおいて半径方向外
方に突出する多数の砥石保持脚を設けてなる丸鋸用基板
において、周方向に相隣る砥石保持脚を基板本体の厚さ
方向に互いに偏倚させる構成にしたものである。

（作用） 本発明は上記構成にしたものであるから、各砥石保持脚
は、基板本体の厚さ方向に散在することになる。

このため、砥石保持脚に取付けた砥石が使用によって摩
耗し、上記砥石保持脚の先端面が砥石の外周面から露出
する事態になった場合、この先端面は砥石の外周面に対
し厚さ方向に散逸した状態で露出することになる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

まず図面において、第１図は本発明の実施例を示す基板
の要部側面図、第２図はその平面図、第３図は第１図の
ｍ　−ｍ断面図である。

第１図において、５は鋼板材により円板状に形成した基
板本体であり、その外周部には周方向に等ピッチで半径
方向外方に突出する多数の台座５ａを形成してなる。

上記各台座５ａにはそれぞれ２個の砥石保持脚６ａ・６
ｂを以下のようにして半径方向外方に突出固定する。

まず、第４図に示すように、各台座５ａに周方向に間隔
をおいて半径方向外方に突出する２個の脚材６ａ−１・
６ｂ−１を設ける。

次いで第５図に示すように、パンチＡにより一方の脚材
６ａ−１を基板本体５の一方の側面に向かって加圧変形
させ、その厚さＴａを基板本体５の厚さＴの略半分とな
る如く形成する。

また、第６図に示すように、パンチＢにより他方の脚材
６ｂ−１を基板本体５の他方の側面に向かって加圧変形
させ、その厚さＴｂを基板本体５の厚さＴの略半分とな
る如く形成し、これにより第２図および第３図に示すよ
うに、各砥石保持脚６ａ・６ｂを基板本体５の厚さ方向
に互いに偏倚させてなる。

なお、第１図中７は各台座毎に砥石保持脚６ａ・６ｂを
介して基板本体５に固着する砥石であり、ダイヤモンド
複合焼結体からなる。

また、第１中８は基板本体５の外周部に穿設した抜孔で
ある。

上記実施例によれば、各砥石保持脚６ａ・６ｂは、基板
本体５の厚さ方向に交互に偏倚することになる。

このため、砥石保持脚６ａ・６ｂに取付けた砥石７が使
用によって摩耗し、第７図に示すように、上記砥石保持
脚６ａ・６ｂの先端面ア・イが砥石７の外周面つから露
出した場合、上記先端面ア・イは砥石７の外周面つに対
し厚さ方向に偏倚した状態で露出することになる。

従って、上記先端面ア・イが砥石７の外周面つから露出
した場合でも、砥石７の切削機能は殆ど低下しないこと
になり、該砥石７が台座５ａに達するまでの長期に亘っ
て切削可能となる。

なお、本発明は、第８図および第９図に示すように、台
座５ａ’　を広幅に形成し、この台座５ａ’　に２個以
上の砥石保持脚６ａ’　　・６ｂ’を基板本体５′の厚
さ方向に互いに偏倚させるようにしてもよい。なお、第
８図中７′は各台座５ａ″毎に砥石保持脚６ａ’　　・
６ｂ’に取付けた砥石である。

また、本発明は第１５図に示すように、各砥石保持脚６
ｃ・６ｄを円弧状に形成して、これらを基板本体５ｂの
厚さ方向に互いに偏倚させるようにしてもよい。

（発明の効果） 以上の説明から明らかな如く１本発明は、周方向に相隣
る砥石保持脚を基板本体の厚さ方向に互いに偏倚させる
ようにしたので、この部に砥石を設ければ、該砥石の切
削機能を長期に亘って維持することができる効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す基板の要部側面図、第２
図はその平面図、第３図は第１図の■−■断面図、第４
図〜第７図は本発明の砥石保持脚の加工工程例を示す説
明図、第８図および第９図は本発明の他の実施例を示す
要部側面図およびそのＩＸ−ＩＫ断面図、第１０図およ
び第１１図は従来例を示す要部側面図およびその夏−Ｘ
Ｉ断面図、第１２図はその砥石摩耗状態を示す斜視図、
第１３図および第１４図はそれぞれ他の従来例を示す第
１１図相当の断面図、第１５図は本発明のさらに他の実
施例を示す平面図である。 ５：基板本体、５ａ：台座、６ａ　・６ｂ　：砥石保持
脚、７：砥石、８：抜孔。 出願代理人　　　松　本　　久 肴ａ、（ａ 寸ｔｒｙ 第２　′ａ＋ｃ、　、ｖ 丁１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、円板状に形成された基板本体の外周部に周方向に間
   隔をおいて半径方向外方に突出する多数の砥石保持脚を
   設けてなる丸鋸用基板において、周方向に相隣る砥石保
   持脚を基板本体の厚さ方向に互いに偏倚させたことを特
   徴とする丸鋸用基板の構造。