JPS6216283A - フロツピ−デイスク用ジヤケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ａ、産業上の利用分野 本発明は、小型コンピュータやワードプロセッサの外部
記憶媒体となるフロッピーディスクの改良技術に係わり
、更に詳しくは、磁気ディスクを収容するフロッピーデ
ィスクのジャケットに関する。

ｂ、従来技術 ０Ａｌｉ器の普及に伴い、コンピータ−、マイクロコン
ピュータ、ワードプロセッサ等の記憶部分を受けもつフ
ロッピーディスクが広く使用されるようになってきた。

従来、フロッピーディスクは一定条件に管理されたコン
ピューター室など良好な環境下で使用されていたが、最
近では一般事務所９作業場、商店。

家庭など温度、湿度の調和がなされてない条件で、しか
もクリーン度の劣る環境で使われることが多くなってき
た。また使用されるドライブも薄型化が進みフロッピー
ディスクが高温状態で使用される場合が多くなってきた
。更に使用される磁気ディスクの高密度化が進み、１ビ
ット当りの面積が小さくなるためエラー発生の頻度が増
加する傾向がある。

ところが、このような条件下においても、高い信頼性を
もってフロッピーディスクが作動することが要求されて
おり、フロッピーディスクの信頼性を高めるための品質
向上が重要な課題となっている。

フロッピーディスクは円板状に打ち抜かれた磁気記録媒
体であるフレキシブルディスク（以下ディスク）と、そ
れを内蔵するジャケット（ケースまたはシェルと呼ばれ
ることがある）から構成されている。このジャケットの
内側には、磁気記録媒体上のゴミを除去する目的で、ラ
イナーが内張すされている。

ディスクが回転すると、ライナーとディスクとが適度に
接触し、ディスク上の異物が効率的に除去される作用を
備えている。

ところで、ディスク上に付着する異物としてはジャケッ
トの外部から間口部を通じて侵入するものと、ジャケッ
トの内部で発生するものがある。

前者としては砂ゴミ、ホコリ、繊維状のゴミなどがある
。

また多者としては、ライナー自体から発生するゴミや繊
維の切れ端である毛羽なとがあり、フロッピーディスク
の信頼性に大きな影響を与える。

ライナーは通常レーヨンを主体とづる不織了５よりなり
、繊維を接着剤で固着するバインダー系不織布又は繊維
を加熱融着させるようなノーバインダー系不織布が主と
して使用されてきた。

かかるレーヨン主体の不織布は、クリーニング性は比較
的良好であるが不織布より脱離する樹脂粉１毛羽の発生
が多い点と、湿度による物性変化が大きい欠点を有する
。

またジャケットは製造された直後には良好なりリーニン
グ性を有する形状を有しているが、温度変化、湿度変化
を受けることによって、形状変化が起り、クリーニング
性が不良の状態に変形することがある。

Ｃ１発明の目的 本発明はかかる点に鑑みなされたもので、フロッピーデ
ィスクの信頼性を向上すべく検討を進めた結果、環境条
件の変動に際してエラーの発生の少いジャケット構成体
を供給するものである。

ｄ１発明の構成 本発明は、フロッピーディスクを内蔵させるためのジャ
ケットに関するものであって、特に環境変化に対応可能
なジャケットである。このジャケットは後塩素化塩化ビ
ニル樹脂を主成分とするプラスチックのシートと、この
シートの内側（ディスク側）に貼着したポリアクリロニ
トリルを主成分とする繊維質のライナーとからなる複合
材料である。このジャケットは、二つ折にされてその周
辺を接合し、所定の位置に開口部や切欠き部を設けであ
る。

本発明はジャケットを改良したものであって、その改良
点は、ジャケットの耐熱性を高め、使用環境条件の変化
によって変形を受は難いように、後塩素化塩化ビニル樹
脂をシートの主成分とする事、更にシートに貼着するラ
イナーとしてポリアクリロニトリルを主成分とする繊維
質のライナーを用いることによって、従来広く使用され
ているレーヨンを主体とするライナーに比較して寸法変
化を安定させ後塩素塩化ビニル樹脂を主成分とするシー
トの変化を押えると共に、ポリアクリロニトリル繊維を
主体とする不織布のゴミ保持力の擾秀さを発祥して、使
用環境下でエラーの発生の非常に少いジャケット構成と
したものである。

ジャケット用のプラスチックシートは後塩素化ポリ塩素
化ビニル樹脂を使用するが、このものに５０重量パーセ
ント以下の割合でポリ塩化ビニル制能、（メタ）アクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリオレオン系樹脂等を混合する
事も可能である。また改質剤として少量の合成ゴムを加
えてもよい。更に着色剤としてカーボンブラック、ｇＡ
料等を加える事が一般的である。同様に安定剤、滑剤等
の添加剤を加えてもよい。

従来フロッピーディスク用ジャケットとしては塩化ビニ
ル樹脂を主とするシートが使われていたが、このものは
高温下、例えば５０〜６０℃の条件下、ではジャケット
変形を起す場合があり、ライナーとディクスの適度の接
触が不良となりソフトエラーを越しやづい。

これらの熱変形は、後塩素化塩化ビニル樹脂を用いたシ
ートをジャケット材に使用することによって大巾に改善
される。この熱変形の状態を調査してみると示唆熱分析
における５０℃〜１２０℃附近にみられる吸熱ピークに
関係する。これらの吸熱ピークが８５℃以下では５０℃
〜６０℃での熱変形を押えることが困難である。好まし
くは９０℃以上の吸熱ピークを示すシートを使用するの
がよい。明確な吸熱ピークを生じさせる為には、例えば
、多塩素化塩化ビニル樹脂を、熱処理する事によっても
達せられる。

本発明において使用するライナー材はポリアクリロニト
リルを主成分とする繊維からなる不織布からなる。これ
らの不織布はポリアクリロニトリルを主とする繊維以外
に少量の熱可塑性ｍ維、例えばポリエステル繊維、ポリ
オレフィン系ｍ維を含んでもよい。更に繊維改質剤とし
て、例えば、油剤、静電防止剤を含んでもよい。ジャケ
ットの温度、湿度・変動時のジャケット変形を抑えるた
めにアクリルライナーのモジュラスを低目に設定するこ
とが望ましい。これは温度・湿度変化によるライナーの
変形応力をシートに伝え難くする為である。ライナー自
身のマシン方向の１％伸長時のモジュラスが４００（Ｊ
１ｃｍ巾以下１ある事が望ましい。また適度のクリーニ
ング性を保持させるために５０ｇ１ｃｍ巾以上の１％伸
長時のモジュラスを保有り°ることか望ましい。

一般にシートとライナーとはタッキングという工程によ
って両者を貼着する。シートとライナーを充分接着させ
ておくためには必要部分のタッキングのドツト間隔を３
　ｍｍ以下にすることが好ましい。また各ドツトの大き
さを０．５ｍｍ以上にすることが好ましい。アクリルラ
イナーと後塩素化塩化ビニル樹脂の接着強度は比較的弱
いため四隅等接着を必須とする部分に上記タッキングを
施すことが望ましい。

このよいにタッキングされたジャケット材は通常の方法
で折り曲げてジャケット形成する。

本発明の磁気ディスクカートリッジは、上述のメタ塩素
化塩化ビニル樹脂を主体とするアクリル繊維からなるラ
イナーより作成することを特徴とし、その構造はその自
体公知の構造をとることができる。この構造を例示する
ものとして第１図〜第３図を示す。

磁気ディスクカートリッジ１は、通常クリーニングシー
ト３が裏張りされ、ドーナツ状に打ち抜かれた磁気ディ
スク２を回転可能に収納するスペースを形成する構造を
とり、１方側に３つの貼合用縁部５．　５’　、　　５
″を有する長方形シート素材４を中央（破線６）より折
り曲げて作る。クリーニングシート３はポリアクリロニ
トリルを主とする繊維からなる不織布等からなり、該シ
ート３はシート素材４に部分的に熱融着することにより
固定されている。このクリ−ニゲシート３は磁気ディス
ク２とカートリッジ１の間に介在するようになる。

磁気ディスク２は柔軟性及び弾力性を有する、例えばポ
リエステルフィルムなどの合成樹脂製ベースフィルムの
片面または両面に磁気記録層を形成したものからなり、
通常ドーナツ状に打ち抜かれて製造される。磁気ディス
ク２の中央部の貫孔７は記録・再生装置の回軸駆動軸に
係合する孔であり、磁気ディスク２の外周部には所定値
の記録トラックが形成されている。

前記長方形シート素材４において中央折り曲げ線（破線
６）で区分された２つの正方形物分には磁気ディスク２
の貫孔７に対応しかつ該貫孔７よりも直径が大きく貫孔
７の周辺部分が露出するような駆動用開口８とディスク
２の記録トラックにわたって磁気ヘッドがアクレスする
ための記録・再生用開口つとディスク２の周方向のトラ
ックの開始点を検出し、これによりディスク２の径方向
移動開始点を定め、磁気ヘッドを正しくトラッキングさ
せるための開始点検出孔１０がそれぞれ設けられている
。

この様に、片面にクリ−ニゲシート３を融着した長方形
シート索体４はクリ−ニゲシート３を内側にしてその中
央折り曲げ線６で折り曲げられ、形成された中空部に磁
気ディスク２を挿入し、しかるのち各貼合用縁部５．　
５’　　５″を折り曲げてシート素体４の他の正方形部
分外面に熱融着して、磁気ディスク２を収納したディス
クを作ることができる。

本発明の磁気ディスクツコートリッジは、熱安定性にす
ぐれ、高温時に伸びや反りなどの熱安定性が小さく、収
納する磁気ディスクの記録・再生特性の安定化がはかれ
、ソフトエラーがすくないという利点を有する。

ｅ、実施例 次に本発明を実施例により詳しく説明する。

〈実施例１〉 多塩素化ポリ塩化ビニール （日本カーバイ１へ■ＦＪＴ　　７４２）　　　　１０
０重ω部カーボンブラック　　　　　　　　　２重量部
メチル・メタクリレート・ブタジェン・スチレン共重合
体（鐘淵化学カネエース３−２２）１０重量部 安定剤 （ジブチルすすマレート系）１．５重石部滑　　剤　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．５重口
部からなる組成物から２１０μｍの厚さのシートを作成
した。シートは６０℃にて２０時間熱処理した。

１％伸長時のモジュラスが１６５ｇ／Ｃｍのアクリル不
織布ライナーを用いて、ジャケットを作成しｌこ　。

このものは０℃から６０℃にわたってジャケラ１〜の変
形が少くエラー発祥も小さく良好であった。

ここで、特性の評価方法について記す。

（１）　　ジャケットの熱変形性 フロッピーディスク２０枚と準備し、１０毎ごとに１０
枚入り収納ケース″に入れて立置きし、６０℃８０％Ｒ
Ｈの恒温恒湿オーブンにて７２時間熱処理を行った。こ
の処理済みのフロッピーディスクをＪ）　３　　Ｃ６２
９１にて規定されたドロップスルーゲージを用い、スリ
ット間隔のみを２　、４　ｕｒｕｒに変更して、スリッ
ト通過の可否を判定した。テストした２０枚中のうちス
リットを通過し得なかった不良枚数で表わした。

（２）　　テンポラリ−エラー ５１／４インチの９６ＴＰＩフロツピーデイスク装置を
用い、イニシャライズした全信号をリトライ　（ｒｅｔ
ｒｙ　）　０回でくり返し５００回まで読み取りを行い
、セクタ一単位でのＣＲＣエラーの発生回数を数えた。

サンプル１０枚について測定し、その総計で評価した。

なお測定はセミクリーンの環境で次の２つの条件で行っ
た。

条件Ａ：常温上質状態（２３℃５５％Ｒ）−１）での測
定。

条件Ｃ：６０℃７２時間熱処理後に常温上質状態で測定
。（上述の熱変形テストと同一条 件で処理したもので、変形を起したジ ャケットの場合にはエラーレートが高 くなる傾向がある） （３）　　シートの示差熱分析最大吸熱ピーク温度真空
理工■製、示差走査熱量計　Ｄ　Ｓ　Ｃ−１５００を用
いて、昇温速度１０℃／分にて測定した。

（４）　　ライナーの１％伸長時モジュラス２３℃、５
０〜５５％ＲＨに調湿したライナーからマシン方向に平
行に２０４ＩＩＩ巾のタンザク状試片を切り出し、イン
ストロン型、引張試験機を用い、チャック間１００ｍ、
引張速度５０＃／分（変形速度５０％／分）にて測定し
た。

１％伸長時モジュラスは１％伸長時の荷重を巾１１に換
暮して表わしたものである。

〈実施例２．３及び比較例１．２〉 １％伸長時のモジュラスが各種のアクリルライナーを作
成し、実施例１と同様にしてフロッピーディスクを得た
。結果を表１に記す。

（以下余白） 表１ （以下余白） ライナーの１％伸長時モジュラスが高り゛ぎる場合には
ライナーのバルキー性が失われるため、クリーニング性
が劣り、条件Ａでのエラーレートが増す（比較例２）。

逆に１％伸長時モジュラスが低すぎる場合（比較例１で
も、条件へで高いエラーレートを示すが、これは単繊維
間の結合が十分でなく繊維の脱落を惹起しやすいため発
塵が増加すること、又はライナー面が柔らかすぎて、ク
リーニングのための十分な力がメディアに加わりにくい
ことなどの原因が考えられるが明らかではない。

比較例２ではライナーの１％伸長時モジュラスが大きい
ため、６５℃処理時にライナーの変形応力がシート面に
伝わって、ジＶケットの変形を促したもと考えることが
できる。このため条件Ｃでのエラーレートが高くなって
いる。

以上の如く、ライナーの１％伸長時モジュラスはクリー
ニング性１発塵性及びジャケット変形性等の重要特性と
関連し、モジュラスの最適範囲が存在する。

５０ｇ／ｃｍから４００ｇ／ｃｍが良好な領域である。

〈実施例４及び比較例３〉 実施例１と同一のアクリル繊維からなるライナーと、示
差熱分析（ＤＳＣ）における最大吸熱ピークの異なる０
、２１　＃ＩＩＩ！厚の各種シートを用いて実施例１と
同様にしてフロッピーディスクを得た。

結果を表２に示す。

（以下余白） 表２ （以下余白） ６０℃熱変形不良を低く押え、条件Ｃでのエラーレート
を低く保つためには、シートｏｓｃｉ大吸熱ピークが高
いことが必要である。９０℃以上であることが好ましい
。

本発明の効果 ＤＳＣの最大吸熱ピークが９０’Ｃ以上の後塩素化塩化
ビニルシートと、１％伸長時モジュラスが、５０〜４０
０９／ｃｍのポリアクリロニトリル繊維を主とするライ
ナーとからなるジャケットを用いたフロッピーディスク
は、あらゆる環境で使用してもテンポラリ−エラーが低
り、極めて高い信頼性を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のジャケットの平面図であり、第２図は
ディスクが内蔵された状態のフロッピーディスクの断面
図（第１図のＩ−Ｉ矢視断面）である。また第３図はジ
ャケットを展開した展開図ぐある。 図面において、１はジャケットのシート、２はフレキシ
ブルディスク、３はクリーニングのためのライナーを示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）磁気ディスクと該磁気ディスクを収容するジャケッ
   トとからなるフロッピーディスクに、おいて、前記ジャ
   ケットが後塩素化塩化ビニル樹脂を主とするシートから
   なり、かつ該シートの内側に貼着せしめた繊維質ライナ
   ーがポリアクリロニトリル繊維を主とする不織布である
   ことを特徴とするフロッピーディスク用ジャケット。 ２）ポリアクリロニトリル繊維を主とする不織布のマシ
   ン方向の１％伸長時モデュラスが４００ｇ／ｃｍ以下５
   ０ｇ／ｃｍ以上である特許請求範囲第１項記載のフロッ
   ピーディスク用ジャケット。 ３）後塩素化塩化ビニル樹脂を主とするシートの示差熱
   分析における最大吸熱ピークが９０℃以上である特許請
   求範囲第２項記載のフロッピーディスク用ジャケット。