JPS62135404A - 低温安定性三層型液状化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画然と三層に分離した美しい外観を有し、低
温下に長期間保存してもケーキングを生じない低温安定
性三層型液状化粧料に関するものである。

従来の技術 これまで多層型液状化粧料としては、液−腹系液一粉体
分散系のような二層型のものが一般的であったが、良好
な感触を保持しながら多量の油分を肌に供給しうろこと
、視覚的にバランスのとれた層を形成し、美しい外観を
呈することなどの理由で、最近三層型液状化粧料が注目
を浴びるようになってきた。

そして、このような三層型液状化粧料としては、液体油
−水溶性塩一水一粉体から成る主成分にポリオキシエチ
レンアルキルエーテルを添加したもの（特開昭５６−９
５１０９号公報）、同じ主成分にソルビタン、ンルビト
ール、ポリグリセリンなどの脂肪酸エステルを添加した
もの（特開昭５８−１７７９１０号公報）が提案されて
いる。

しかしながら、脂肪酸エステルを用いたものは。

各層ごとの分層が不明確な上に、透明部分となるべき層
に濁９を有するため、外観的に不利であるし、またポリ
オキシエチレンアルキルエーテルを用いたものは、外観
の点は改善されているが長期間の保存、特に低温下での
長期間の保存中に下層の粉体分散層がケーキングを起し
、商品価値の低下を招くという欠点がある。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、さらさら感、しっとり感がよく、べた
つき感がない等使用感については、従来の三層型液体化
粧料の長所を保持しながら、かつ低温下に長期間保存し
てもケーキングのような望ましくない変化を生じること
のない安定な三層型液状化粧料を提供することである。

問題点を解決するだめの手段 本発明者らは、低温安定性を有する三層型液状化粧料を
調製するために鋭意研究を重ねた結果、添加するノニオ
ン界面活性剤として、特定の脂肪酸アミドを用いること
により、その目的を達成しうることを見出し、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。

すなわち、不発明は。

（ａ）　　一般式 （式中のＲは炭素数１１〜１７のアルキル又はア（ｃ）
　　無機粉体。

（ｄ）　　水溶性塩及び （ｅ）　　水もしくは水性アルコール を主要配合成分として成る三層型液状化粧料を提供する
ものである。

本発明で（ａ）成分として用いる前記一般式（［）の脂
肪酸アミドには、例えばヤン油脂肪酸ジェタノールアミ
ド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジ
ェタノールアミド、ミリスチン酸ジェタノールアミド、
ステアリン酸ジェタノールアミド、ポリオキシエチレン
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドなどを挙げることが
できる。特に一般式（１）で表わされるもののうちｍ＋
ｎ＝１〜６のものがきわめて美麗な三層分離の外観を与
える上でより好ましい。これらは、単独で用いてもよい
し、また２種以上混合して用いてもよい。

この脂肪酸アミドは、組成物全量に基づき、０．１〜４
重量係、好ましくは０．２〜２重量重量箱囲内の量で配
合される。この量が０．１重量％よりも少ないと、粉末
層の部分が薄くなり、三層型の外観的特徴が失われる上
に、粉体のケーキングを生じやすく、また再分散が困難
になる。他方、この量が４重量％よりも多くなると、振
とう後静置したときに、油層と水層との分離に長時間を
要する上に、両層の界面に濁りを生じるので不適当であ
る。

次に本発明の（ｂ）成分として用いる液体油は、１５〜
２５℃において液状を保ち、かつ水と容易に混和しない
常用の化粧料用オイル、例えば高級脂肪族炭化水素、動
植物油、エステル油、シリコーン油、高級アルコール、
高級脂肪酸などである。

このようなものの例としては、流動パラフィン、スクワ
ラン、ミンク油、ホホバ油、イソプロピルパルミテート
、インプロピル翫イソステアレート、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、インステアリ
ルアルコール、イソステアリン酸などを挙げることがで
きる。これらは単独で用いてもよいし、また２種以上混
合して用いてもよい。この（ｂ）成分は、組成物全量に
基づき１〜２５重量係、好ましくは４〜８重量係の範囲
内で配合する。この量が、１重量％よりも少なくなると
肌への付着性が低下するし、また油がもつしっとり感が
不足する上に、容器の形によっては。

油層が外部から見えなくなり、三層型にした意味がなく
なる。他方、この量が２５重量％よりも多くなるとべた
つき感が増大し、好ましくない。

本発明の（Ｃ）成分で用いられる無機粉体としては酸化
ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、タ
ルク、マイカ、カオリン、ベントナイト、酸化チタン、
オキ７塩ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化ク
ロム、カラミンなどが挙げられる。このうち肌に塗布し
た時のサラサラ感が良好な粉体としては、タルク、ケイ
酸マグネシウム、酸化ケイ素が挙げられ、この中でもつ
ともケーキングが起りにくく、かつ明確な三層を呈する
ものとして酸化ケイ素が特に好ましい。この（ｃ）成分
は、組成物全量に基づき１〜７重８％、好ましくは２〜
４重量重量節囲の量で配合される。この量が１重量％未
満では、粉体層の部分が少なくなりすぎて、三層型の外
観を形成しにくくなるし、また８重量部よりも多くする
と、皮膚に塗布したとき、粉が析出して、肌がかさかさ
した状態になる。

本発明の（、ｉ）成分として用いる水溶性塩は、水に易
溶で、水に溶解した際油分のエマルジョンを塩析させ１
分層を促進させる作用を有し、特に粉末を軟凝集させ、
ケーキングの形成を抑制するものが好ましい。このよう
な水溶性塩としては、例えばクエン酸ナトリウム、エテ
ト酸ナトリウム、ＰＣＡソーダ、テトラポリリン酸ナト
リウム、リン酸二水素カリウム、リン酸−水素カリウム
、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素−ナトリウム、
塩化ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸ナトリウムなどを挙げ
ることができる。この（ｄ）成分は、組成物の全量に基
づき、０．１〜７Ｍ量係、好ましくは０．２〜４重量重
量節囲の１で配合される。この量が０．１重量％未満で
は、油層の乳濁や、油層と水層の界面での濁シを生じ外
観不良となる上に、粉体のケーキング、再分散性の低下
の原因となる。また、この量が５重量部よりも多くなる
と、振とうしたときに、三層の均一分散が困難になる。

本発明の（ｅ）成分として用いる水または水性アルコー
ルのうチ水性アルコールは、エタノール、インプロパツ
ールであり、これらを配合することにより美しい分層状
態、再分散性、清涼感、水層中の防腐殺菌効果が得られ
る。水性アルコールのアルコール濃度は２５％以下、好
ましくはｌＯ〜２０鴫の範囲であり、アルコール濃度が
２５％以上になると美しい三層状の外観が得ら九にくく
なり好ましくない。

本発明の化粧水には、前記した主要配合成分に加えて、
所望に応じさらに三層型液状化粧水に慣用されている種
々の添加剤を配合することができる。このような添加剤
としては、例えば保湿剤、抗炎症剤等薬効成分、香料、
着色剤、殺菌剤、防腐剤などを挙げることができる。

発明の効果 本発明の化粧水は、きわめて良好な使用感を示す上に、
低温下において長期間にわたって保存しても画然と分け
られた美麗な三層状態を維持し、かつケーキングが起ら
ないので、寒冷地においても商品価値の低下をもたらす
ことなく陳列したり、貯蔵することができるという利点
がある。

実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１ ジメチルシリコーン（粘度５ｅａｓ）４．８重量部と、
イソプロピルパルミテート１．２重量部と緑２０２号（
着色剤）　０．０００３重量部とを混合し、油層部を調
製する。

他方、水７６．２重量部にクエン酸ナトリウム０．４重
量部とヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド０．４重量部と
を加え溶解させて水層部を調製する。

次に、無水酸化ケイ素２．０重量部とエタノール１５．
０重量部とを混合し、この混合物に前記の水層部を加え
、さらに油層を添加し混合することにより三層型収れん
化粧水を得た。この化粧水は、静置すると淡青色の油層
部（最上層）と、無色透明の水層部（中間層）と白色の
粉末層部（最下層）の３層に画然と分離し、美しい外観
を呈した。これを室温（２５℃）、低温（−５℃）で６
か月貯蔵後、振とりすると、なんらケーキングを起すこ
となく粉体が分散するとともに水層と油層が混合乳化し
て均一な混和状態を形成した。これをさらに１日間静置
して三層を復元させたところ、油層、水層、粉末層は再
び画然と分離していた。

この化粧水を使用した場合、べたつき感は全く認められ
ず、良好な清涼感、さっばり感を示した。

比軟例１ 実施例１におけるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの代
すに、ソルビタンモノオレ−トヲ用い、他は全く同じ処
方で化粧水を調製し、実施例１と同じ条件で６か月貯蔵
した。

この化粧水は、油層に粉体が吸着し、画然とした３層の
分離を生じなかった。このものを１日間静置したのち、
再分散させたところ、粉体がケーキングを生じているた
め、粉体を均一に分散することができなかった。

実施例２ 実施例１のヤシ油脂肪酸ジェタノールアミドの代りに、
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸エタノールアミド（２
ＥＯ）を用い、他は全く同じ処方で化粧水を調製し、実
施例１と同じ条件で６か月貯蔵した。

このようにして得た化粧水は、画然と３層に分離し、美
しい外観を呈し、全く調製時と同様の良好な結果を示し
た。

実施例３〜９ 表に示す処方に従って、三層型液状化粧料を調製した。

これらの化粧料はいずれも６か月貯蔵後においても粉体
のケーキングは認められず、振とうにより均一に分散混
和した。また、１日間静置後は画然と３層に分散すると
ともに使用感も良好であった。

比較例２〜５ （ａ）成分としてポリオキシエチレン（５ＫＯ）　／ニ
ルフェニルエーテルｈ’ｔ”）オキシエチレン（３ＥＯ
）オレイルエーテル、ソルビタンモノオレートをそルぞ
れ用い１表に示す処方に従って化粧水を調製し、６か月
貯蔵した。

これらについて、前記した各側とともに次表に示す。

（１）試料組成物を１４０−マヨネーズびんに１００？
入れて、１５分間スターラーにてかきまぜて均一に混和
した１０後Ｋ、美しい外観を呈しているか観察して評価
した。

○・・・美しい三層を呈している。

Δ・・・三層に分離しているが油相が濁っていたり水油
層界面が明確でない。

×・・・三層に分離していない。

（２）静置６か月後に手動で上下に５回振とうしてその
時の均一混和性を観察して評価した。

Ｏ・・・均一に混和する。

△・・・若干粉体がケーキングを起したり、凝集したま
ま分散したりする。

×・・・ケーキングを起し均一に混和しない。

（３）専門パネラ−１５名によって使用後におけるさら
さら感、しっとり感、べたつき感等の官能を客観的に評
価した。

重量％ ｐｏＥ：ポリオキシエチレン 実施例１０ 下記の配合組成の化粧水を調製し、試験したところ静置
時の外観、振とう時の再分散性、使用感についていず礼
も良好な結果が得られた。

組成例Ａ ジメチルシリコン　　　　　　　　　　　６クエン酸　
　　　　　　　　　　　０．１クエン酸ナトリウム　　
　　　　　０．４パラフエノールスルホン酸亜鉛ｏ、ｔ クロルヒドロキシアルミニラＡ　　　　　０．１ソルビ
ツト　　　　　　　　　　　３．０エタ　ノ　−ル　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０
．０トリクロサン　　　　　　　　　　　０．１メチル
パラベン　　　　　　　　０．１酸化ケイ素　　　　　
　　　　　２．０緑２０２号　　　　　　　　０゜００
０３香　　料　　　　　　　　　　　　　　　０．１水
　　　　　　　　　　　　　　　バランス組成例Ｂ （重量％） ジメチルシリコン　　　　　　　　　　　　６塩化ナト
リウム　　　　　　　　　　　　０．５Ｌ−アスコルビ
ン酸　　　　　　　　　２．０アラントイン　　　　　
　　　　　　　０．１クリチルリチン酸ジカリウム　　
　　　　　　０．２乳酸ナトリウム　　　　　　　　　
　　　１．０エタノール　　　　　　　　　　　　　　
１５グルコン酸クロルヘキシジン　　　　　　　　０，
０５メチルパラベン　　　　　　　　　　　０・１酸化
ケイ素　　　　　　　　　　　　　２．０緑２０２号　
　　　　　　　　　０．０００３香　　料　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．１水　　　　　　　
　　　　　　　　　　　バランス組成例Ｃ （重量％） ヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド　　　　　　０．４流
動パラフイン　　　　　　　　　　　　　８塩化ナトリ
ウム　　　　　　　　　　　　０．５酢酸トコフエロー
ル　　　　　　　　　　　　　０．３γ−オリザノール
　　　　　　　　　　０．１ポリエチレングリコール４
０００　　　　　　　１．０エタノール　　　　　　　
　　　　　　１０．０メチルパラベン　　　　　　　　
　　　０．１酸化ケイ素　　　　　　　　　　　　　２
．０緑２０２号　　　　　　　　　　０．０００３香　
　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１水
　　　　　　　　　　　　　　　　　　バランスまた、
この組成例において、酢酸トコフェロールの代りに、α
−１β−１ｒ−ｌδ−１ε−トコフェロール、大豆トコ
フェロール又はビタミンＥアミノ酸エステルを用いても
同様の結果が得られた。　　　゛ 組成例Ｄ （重敬憾）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １（ａ）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中のＲは炭素数１１〜１７のアルキル又はアルケニ
   ル基、ｍ＋ｎは１〜８である） で表わされる脂肪酸アミド、 （ｂ）液体油、 （ｃ）無機粉体、 （ｄ）水溶性塩及び （ｅ）水もしくは水性アルコール を主要配合成分として成る三層型液状化粧料。