JPS6213372A - 転写印刷法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、転写印刷法に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

従来の感熱転写印刷は、第２図に示す如く、供給側ロー
ラ１と巻取側ローラ２との間に配されている転写紙３の
熱溶融性のインクの塗布面と、矢印Ａ方向に回転するプ
ラテンローラ４に巻回されている記録用紙５とが、サー
マルヘッド６によって圧着され、情報信号に応じてサー
マルヘッド６の発熱用抵抗体に電流が流されてサーマル
ヘッド６は加熱され、この熱によって転写紙３のインク
が溶融されて記録用紙５に転写されるものであり、この
際転写流の転写紙３はモータ７からの駆動力を巻取側ロ
ーラ２°が矢印Ｂ方向に受けることにより巻取側ローラ
２に巻き取られるようになっている。

尚、８は、巻取側ローラ２とモータ７との間に設けられ
た両者の速度差を吸収する為のスリップ機構である。

ところが、このようにして得られる転写印刷物は、その
後の研究の結果、その印刷特性が充分でないことがわか
ってきた。

本発明者は、この問題点発生の原因について更に研究を
進めた結果、この印刷特性不良の大きな原因は転写紙の
剥離によるものであることを突き止めた。

すなわち、従来の感熱転写印刷にあっては、転写後直ち
に転写紙が記録用紙から剥離されているので、転写され
たインクの冷却固化が充分でなく、転写されたインクが
転写紙の側に再転写されて戻ることが多く、又、転写紙
３の剥離方向が転写紙３とプラテンローラ４との接触位
置におけるプラテンローラ４の接線方向であることから
、転写紙３の剥離具合が悪く、これらによって印刷特性
が低下していることを究明したのである。

このように、転写紙が剥離される為にモータ７を作動さ
せて巻取側ローラ２を転写紙巻取方向に巻取駆動してい
るのであるが、この場合、巻取側ローラ２とモータ７と
の速度差を吸収する為のスリップ機構８が作動している
にもかかわらず、転写紙３の良好な剥離を行なう為の条
件の設定が困難であり、かつ安定性も良くないことより
、巻取側ローラ２にはトルクムラが起き、転写紙３の剥
離具合が悪いものとなっている。

〔闇題点を解決する為の手段〕

本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、転写印
刷に際して、転写印刷開始と共に巻取側ローラを巻取方
向に駆動回転して転写紙を巻き取るのではす＜、転写印
刷が開始されてからある一定時間経過した後に巻取側ロ
ーラを巻取方向に駆動回転して転写紙を巻き取るように
した転写印刷法を提供するものである。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る転写印刷法の１実施例を示す説明
図であり、同図（、）は記録用紙への転写印刷開始直後
の段階での説明図、同図（ｂ）は記録用紙への転写印刷
途中の段階での説明図、同図（Ｃ）は記録用紙への転写
印刷終了後転写紙巻取中の段階の説明図、同図（ｄ）は
転写印刷作業終了後の段階説明図である。

同図中、１は転写紙３の供給側ローラ、２は転写紙３の
巻取側ローラ、４はプラテンローラ、５は記録用紙、６
はサーマルヘッド、７は巻取側ローラ２を転写紙巻取方
向に回転駆動するモータ、９．１０は転写紙３を案内す
るガイドローラ、１１はセンサーである。

そして、上記のような感熱転写印刷装置において、感熱
転写印刷は次のようにして行なわれる。

まず、第１図（ａ）に示す如く、記録用紙５がプラテン
ローラ４に巻き付けられて保持され、そして転写紙３の
インクの面が記録用紙に重なり合うようサーマルヘッド
６を転写紙３０ベ一ス面に圧着し、情報信号に応じてサ
ーマルヘッド６の発熱用抵抗体に電流が流されてサーマ
ルヘッド６は加熱され、転写紙３のインクが熱溶融し、
記録用紙５にインクが転写されて転写印刷が始まる。

この転写印刷の段階においては、プラテンローラ４は矢
印Ａで示す時計方向に回転し、又、転写紙３の供給側ロ
ーラ１は矢印Ｂ′で示す反時計方向に回転し、転写印刷
が続行され、そして同図（ｂ）に示す如く転写印刷は進
む。

尚、この段階においては、転写紙３の巻取側ローラ２は
転写紙３を巻き取る方向には回転駆動されず、停止状態
にある。

そして、上記の作業が続行され、記録用紙５に対しての
転写印刷が終了する。

このようにして転写印刷が行なわれ、記録用紙５に対す
る転写印刷開始直後からある一定時間経過するまでは、
すなわち第１図（ａ）で示す段階から例えば同図（ｂ）
で示す段階に至るまでは、転写紙３と記録用紙５とは密
着しており、転写紙３が記録用紙５から引き剥されるこ
とはないようになっている。すなわち、巻取側ローラ２
は停止状態にあることから、第１図（ｂ）の段階に至る
まではこれら密着状態にある転写紙３と記録用紙５は供
給側ローラ１上りのみ送り出されるものであるから転写
紙３に記録用紙５からの引き剥し方向への力は作用しな
いので、転写紙３が記録用紙５から引き剥されることは
ないのである。

そして、第１図（ｂ）の段階から記録用紙５に対しての
転写印刷が終了する第１図（ｃ）に至る段階では、巻取
側ローラ２が転写紙巻取方向に回転せず停止しているも
のの、プラテンローラ４が矢印Ａ方向に回転しているこ
とから、このプラテンローラ４の回転速度の約半分の速
度で、かつ引剥方向は１８０°反転して折り返されるよ
うにして転写紙３は記録用紙５の先端部から徐々に引き
剥されるようになる。

すなわち、転写印刷後に行なわれる転写紙３の記録用紙
５からの剥離は、従来の転写印刷の場合のように転写印
刷直後に剥離角度が００でもって行なわれるのではなく
、転写印刷後ある一定時間経過してから剥離角度が１８
０°でもって徐々に行なわれるので、転写紙３の剥離に
際して記録用紙５に転写されたインクが転写紙３側に再
転写されて戻るようなことは著しく少なくなり、印刷特
性を低下せしむることかなく、良好な印刷物が得られる
ようになったのである。

そして、記録用紙５への転写印刷が終了した第１図（Ｃ
）の段階以降では、サーマルヘッド６の圧着状態を解除
し、モータ７を作動させて巻取側ローラ２を矢印Ｂで示
す転写紙３の巻取方向に回転駆動し、転写紙３の記録用
紙５からの剥離と巻取側ローラ２への巻取動作を行なう
。尚、この巻取側ローラ２による巻取動作は、転写紙３
に設けられている頭出マーク（図示せず）をセンサー１
１が検出するまで行ない、転写紙３の位置出しを行なう
。

その後、多色印刷の場合は引続き第１図（ａ）の状態か
ら、次色の印刷を開始し、印刷完了時には、プラテンロ
ーラ４を矢印Ａとは逆の反時計方向に回転させて、記録
用紙５の排紙作業を行ない、又、次の感熱転写印刷の開
始位置にプラテンローラ４をセットする。

尚、上記実施例では、転写紙３の巻取側ローラ２への巻
取動作は、−画面公金ての転写印刷終了後に行なうもの
としたが、例えば第１図（ｂ）に示す段階から巻取側ロ
ーラ２を巻取方向に駆動して徐々に転写紙３を巻き取る
ようにしてもよい。

〔効果〕

本発明は、転写印刷に際して、転写印刷開始直後から一
定時間経過後に転写紙を重合している記録用紙から剥離
するようにするので、記録用紙から転写紙を剥離する際
に記録用紙に転写されたインクが転写紙側に再転写され
て戻るようなことが著しく少なくなり、印刷特性の劣化
を防止でき、良好な印刷物が得られるものとなり、又、
このような転写印刷法を実施する装置は簡単なものであ
り、特に巻取側ローラとこれを駆動するモータとの間に
両者の速度差を吸収する為のスリップ機構を設けないも
のでも所期の目的が達成できるので、それだけ本発明を
実施する転写印刷装置を低コストなものとすることがで
きる等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る転写印刷法の１実施例を示す説明
図で、同図（、）は記録用紙への転写印刷開始直後の段
階での説明図、同図（ｂ）は記録用紙への転写印刷途中
の段階での説明図、同図（Ｃ）は記録用紙への転写印刷
終了後転写紙巻取中の段階の説明図、同図（ｄ）は転写
印刷作業終了後の段階の説明図、第２図は従来の転写印
刷法を示す説明図である。 １・・・供給側ローラ、２・・・巻取側ローラ、３・・
・転写紙、４・・・プラテンローラ、５・・・記録用紙
、６・・・サーマルヘッド、７・・・モータ、９．１０
・・・ガイトローラ、１１・・・センサー。 特許出願人　　日本ビクター株式会社 −゛−・６ 代　理　人　　宇　　高　　克　　、己　　７９、おじ
、ｆ ＜ａ）７　　　　　　　　　　　ｔｂ）７１　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 巻取側ローラと供給側ローラとの間に配されている転写
   紙を記録用紙に重合し、この重合部においてサーマルヘ
   ッドにより転写紙のインクを記録用紙に転写して転写印
   刷する場合に、この転写印刷開始直後から一定時間経過
   後に前記巻取側ローラを転写紙の巻取方向に巻取駆動す
   るようにしたことを特徴とする転写印刷法。