JPS6213289Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はポーチライトなどの照明器具に関す
るものである。

ポーチライトのように、ランプをガラスグロー
ブで覆う構成の照明器具にあつては、ランプを覆
うガラスグローブを取付金具を介して器具本体に
固定する構造がとられているが、ガラスグローブ
の加工精度を高くできないため、従来はこのガラ
スグローブの取付金具を介しての固定が困難であ
つた。

これに対して、従来、ガラスグローブを固定す
る固定部材を器具本体に摺動自在に設けて、ガラ
スグローブの寸法のばらつきを吸収するものがあ
つた（たとえば実開昭50−81687号）。しかし、コ
字形をなすガラスグローブの両側片が平行でなく
傾斜するようにばらついた場合、固定部材でガラ
スグローブを確実に固定することができないとい
う欠点があつた。

したがつて、この考案の目的は、コ字形をなす
ガラスグローブの両側片の間隔のばらつきを吸収
することができるとともに、ガラスグローブの両
側片が平行でない場合にもガラスグローブを確実
に固定することができる照明器具を提供すること
である。

この考案の一実施例を第１図ないし第６図に示
す。すなわち、この照明器具は、ソケツト１を介
してランプ２を設置した器具本体３、前記ランプ
２を包囲する断面コ字状のガラスグローブ４を備
えたポーチライトであつて、前記ガラスグローブ
４の器具本体３への固定を第５図に示す部材によ
つてはたすようにしたものである。

第５図において、前記ガラスグローブ４の幅寸
法Ｗより少し長い帯材からなるグローブ取付基材
６は、両端部に長手方向に向く一対のねじ挿通用
長穴６ａ，６ａを形成し、第１図に示すように前
記器具本体３内のランプ設置面側に横設する。こ
の器具本体３への固定は、グローブ取付基材６の
中胴部に形成されるねじ挿通孔６ｂ，６ｂを介し
てねじ５で固定することによりはたしている。

前記ガラスグローブ４の両側片４ｂの端縁の中
間位置には、第４図に示すように成形のさいにあ
らかじめねじ挿通孔４ａ，４ａを形成しておく。

同じく第５図において、グローブ挟着用垂直片
部７ａと水平取付基部７ｂとからなる概形Ｌ字状
のグローブ挟着部材７を、前記グローブ取付基材
６の各ねじ挿通用長穴６ａ，６ａに対応させて一
対形成し、その垂直片部７ａには前記ガラスグロ
ーブ４のねじ挿通孔４ａに整合するねじ穴８を形
成し、またその水平取付基部７ｂには前記グロー
ブ取付基材６に前記ねじ挿通用長穴６ａを介して
ねじ９′で固定するためのねじ穴９を形成し、グ
ローブ取付基材６に対しグローブ挟着部材７を位
置調整して固定できるようにする。

ついで、前記各グローブ挟着部材７の垂直片部
７ａにそれぞれ対応するワツシヤ１０，１０を介
して、すなわちこのワツシヤ１０のねじ挿通孔１
０ａおよびガラスグローブ４のねじ挿通孔４ａに
別々のグローブ挟着ねじ１１を挿通して前記垂直
片部７ａのねじ穴８に螺合することにより、グロ
ーブ挟着部材７とグローブ挟着ねじ１１の各一対
でガラスグローブ４の両側片４ｂを挟着固定し、
グローブ取付部材６を介して器具本体３にガラス
グローブ４をその両側部端縁が器具本体３の内面
側に対接するように固定する。

第２図において、１２は器具本体３の背面側に
形成した壁面取付用のフランジ部であり、このフ
ランジ部１２と器具本体３とをビス１３で連結す
ることにより一体化をはかつている。

また、前記フランジ部１２の内部は、前記器具
本体３の背面側に設置されランプ点灯回路を構成
するグローランプ１４および安定器１５の収容空
間を構成している。

このように構成したため、グローブ取付基材６
に対し、そのねじ挿通用長穴６ａの介在によりグ
ローブ挟着部材７の取付位置を自在に調整するこ
とができ、ガラスグローブ４の幅寸法に誤差があ
る場合でも、第６図に示すように前記取付位置の
調整によりガラスグローブ４の器具本体３への固
定を極めて簡単に行うことができる。また第７図
に示すように、コ字形をなすガラスグローブ４の
両側片４ｂが平行でなく傾斜して両側片４ｂの両
端部における相互間隔ａ，a′が異なつても、グロ
ーブ挟着部材７がねじ９′のまわりを回動するこ
とによりグローブ挟着部材７の垂直片部７ａを両
側片４ｂに密着させることができ、確実にガラス
グローブ４をグローブ挟着部材７に固定すること
ができる。ランプを設置した器具本体と、この器
具本体に取付けられるとともに両端部に前記両端
部を結ぶ方向と同方向に長いねじ挿通用長穴を形
成したグローブ取付基材と、前記ねじ挿通用長穴
に整合するねじ孔を有するグローブ挟着部材と、
前記ねじ挿通用長穴を通して前記ねじ孔に螺合さ
れて前記グローブ挟着部材を回転可能でかつ摺動
可能に固定するねじと、前記グローブ挟着部材に
ねじ留めされる一対のねじ挿通孔を両側片に有し
て前記ランプを包囲するコ字形のガラスグローブ
とを備えたため、つぎの作用効果がある。

すなわち、コ字形のガラスグローブのねじ挿通
孔間の寸法のばらつきはグローブ挟着部材がねじ
挿通孔用長穴に沿つて摺動することにより吸収で
き、またコ字形のガラスグローブの両側片が平行
でなく傾斜するようにばらついた場合にはグロー
ブ挟着部材がねじを中心に回動することにより吸
収でき、いずれの場合もグローブ挟着部材で確実
にガラスグローブを固定することができる。この
ため、ガラスグローブの無理な固定による割れな
どの不良品の発生を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はそれぞれこの考案の一実
施例を示す半部破断正面図、半部破断側面図およ
び裏面図、第４図はそのガラスグローブの斜視
図、第５図はそのグローブ取付部材の分解斜視
図、第６図はガラスグローブの固定状態を示す一
部破断斜視図、第７図はガラスグローブを裏面側
からみた背面図である。 １……ソケツト、２……ランプ、３……器具本
体、４……ガラスグローブ、４ｂ……両側片、５
……ねじ、６……グローブ取付基材、６ａ……ね
じ挿通用長穴、６ｂ……ねじ挿通孔、７……グロ
ーブ挟着部材、８，９……ねじ穴、９′……ね
じ、１０……ワツシヤ、１１……グローブ挟着ね
じ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプを設置した器具本体と、この器具本体に
   取付けられるとともに両端部に前記両端部を結ぶ
   方向と同方向に長いねじ挿通用長穴を形成したグ
   ローブ取付基材と、前記ねじ挿通用長穴に整合す
   るねじ孔を有するグローブ挟着部材と、前記ねじ
   挿通用長穴を通して前記ねじ孔に螺合されて前記
   グローブ挟着部材を回転可能でかつ摺動可能に固
   定するねじと、前記グローブ挟着部材にねじ留め
   される一対のねじ挿通孔を両側片に有して前記ラ
   ンプを包囲するコ字形のガラスグローブとを備え
   た照明器具。