JPH087638A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明器具の組み立ての作業性を向上する。 【構成】 取付基板41に、ランプソケット51、安定器4
6、コンデンサ47、端子台48、および配線用の電線53な
ど、水銀ランプＬの点灯に必要な電気部品を取り付け
て、点灯ユニット55を構成する。この点灯ユニット55
を、器具本体21に取り付け、照明器具を構成する。グロ
ーブユニット61に、着脱可能な遮光板71を取り付ける。 【効果】 電気部品の取付作業が容易になる。点灯ユニ
ット55を先行して組み立て通電点灯検査を実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、道路灯として
用いられる照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、図７および図８に示す照
明器具１が知られている。この照明器具１は、下面を開
口した器具本体２を備え、この器具本体２の内面に、安
定器４、コンデンサ５、端子台６などの電気配線部品が
取り付けられているとともに、ランプソケット取付台７
が取り付けられ、このランプソケット取付台７に、水銀
灯Ｌを装着するランプソケット８が取り付けられ、これ
ら電気配線部品４，５，６，８同士の間が、電線により
互いに電気的に接続されている。

【０００３】また、器具本体２の内面には、水銀灯Ｌの
両側に位置して、内側面が鏡面状をなす一対の反射板
９，９が取り付けられ、配光特性の向上が図られてい
る。

【０００４】さらに、器具本体２の外面には、屈曲され
たアーム10がねじ止めされ、このアーム10を介して器具
本体２が電柱に取り付けられるようになっている。

【０００５】さらに、器具本体２の下側には、グローブ
枠11が嵌合され、このグローブ枠11に透光性を有するグ
ローブ12が水密に取り付けられている。また、このグロ
ーブ枠11は、一端部が蝶番14により器具本体２に回動自
在に取り付けられているとともに、他端部が止めねじに
より器具本体２に係脱可能に固定され、開閉できるよう
になっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、安定器４、コンデンサ５、端子台６、およ
びランプソケット８などの電気配線部品を器具本体２に
取り付けると、照明器具１の組み立て時には、大きく重
い器具本体１を裏返した状態で、この器具本体１に各電
気配線部品４，５，６，８をねじ、ナットなどを用いて
固定する作業が必要で、組み立て作業性が悪いとの問題
を有している。また、点灯試験を行うためには、この器
具本体１に各電気配線部品４，５，６，８を取り付け配
線を行う必要があるため、作業性が悪いとの問題を有し
ている。

【０００７】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、組み立て作業性を良好にできるとともに、点灯試
験も容易に行うことができる照明器具を提供することを
目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の照明器具は、器
具本体と、この器具本体に取り付けられ、ランプソケッ
ト、点灯装置、端子台、およびこれらを互いに接続する
配線が一体に取り付けられた取付基板とを具備したもの
である。

【０００９】

【作用】本発明の照明器具では、ランプソケット、点灯
装置、端子台、およびこれらを互いに接続する配線を取
付基板に一体に取り付け、この取付基板を器具本体に取
り付けるようにしたため、器具本体に各部品を直接取り
付ける必要がなく、照明器具の組み立て作業が容易にな
る。また、取付基板にランプソケット、点灯装置、端子
台、およびこれらを互いに接続する配線を取り付けた状
態で、この取付基板を器具本体に取り付けることなく点
灯検査が可能になる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の照明器具の一実施例の構成を
図面を参照して説明する。

【００１１】図１ないし図４において、21は器具本体
で、この器具本体21は、平面長方形状をなす上板部22
と、この上板部22の周縁部から下方に向かって拡開状に
延設された側板部23とにより、下面を開口した略箱状に
形成されている。また、側板部23の縁部からは、外側に
向かって枠状をなす取付枠部24が延設され、さらに、こ
の取付枠部24の外縁部からは、下側に向かって角筒状を
なす嵌合枠部25が延設されている。

【００１２】そして、この器具本体21の上板部22の後部
上面には、取付アーム27がねじ28およびナットなどによ
り固定されている。また、この取付アーム27は、断面略
コの字状をなし、側面視略Ｌ字状に彎曲されているとと
もに、複数の取付孔29が形成されている。さらに、両側
の側板部23の前側部の内面には、相対向する一対の反射
板31，31が取り付けられている。そして、これら反射板
31，31は、内面側が回転放物面状などの曲面状をなす鏡
面に形成されている。また、後側に位置する側板部23に
は、電源線導入口33が開口形成されているとともに、こ
の電源線導入口33には、環状をなすパッキング材34が装
着されている。さらに、この器具本体21の前側の嵌合枠
部25の外側面には、両側一対の蝶番35，35が取り付けら
れている。

【００１３】また、41は取付基板で、この取付基板41
は、平面略矩形状をなす基板部42と、前側上方に向かっ
て傾斜し、かつ、前側上方に向かって次第に幅寸法が小
さくなる台形状をなすランプソケット取付板部43とが、
前側下方に向かって傾斜した連接板部44により連接され
て一体に形成されている。そして、この基板部42の上面
には、点灯装置を構成する安定器46およびコンデンサ47
がねじおよびナットにより取り付けられているととも
に、この基板部42の下面には、端子台48が取り付けられ
ている。また、この基板部42には、後側の縁部に連通す
る電源引込用の切欠部42a が形成されているとともに、
この基板部42の下面には、両側一対の取付金具49，49が
固定されている。

【００１４】さらに、ランプソケット取付板部43の前面
には、このランプソケット取付板部43の幅方向の中央部
に位置して、ランプソケット51が取り付けられ、このラ
ンプソケット51に、水銀ランプＬが装着されている。

【００１５】そして、この取付基板41に一体に取り付け
られた安定器46、コンデンサ47、端子台48、およびラン
プソケット51などの電気部品を配線としての電線53によ
り互いに接続して、点灯ユニット55が構成されている。

【００１６】そして、この点灯ユニット55は、器具本体
21の嵌合枠部25の後側部に嵌合され、取付基板41の周縁
部近傍と取付枠部24とにそれぞれ形成された取付孔57，
58に装着されるねじ60およびこのねじ60に螺合されるナ
ット60a により、器具本体21に固定されている。また、
この状態で、ランプソケット51に取り付けられた水銀ラ
ンプＬは、両側一対の反射板31，31に光学的に対向する
ようになっている。

【００１７】また、器具本体21の下側部には、グローブ
ユニット61が取り付けられ、このグローブユニット61に
より、器具本体21の下側の開口およびこの器具本体21に
取り付けた点灯ユニット55が水密に覆われるようになっ
ている。そして、このグローブユニット61は、グローブ
枠62に、透光性を有するグローブ63を取り付けて構成さ
れている。また、このグローブ枠62は、平面略長方形状
をなす下板部64の前側部に、グローブ63が装着されるグ
ローブ取付孔64a が形成されているとともに、下板部64
の後側部には、両側一対の固定部64b が上側に向かって
凹設され、さらに、この下板部64の周縁部からは、上側
に向かって角筒状をなす嵌合枠部64c が延設されてい
る。

【００１８】そして、グローブ63は、透光性を有する材
料により上面を開口した略箱状に一体に形成されている
とともに、上側の縁部からは四方に向かって取付板部66
が延設されている。そして、このグローブ63は、グロー
ブ取付孔64a に上側から嵌入された状態で、断面略Ｌ字
状をなすグローブ押え67a ，67b を前後左右の各取付板
部66の上面にあてがい、これらグローブ押え67a ，67b
をグローブ枠62の下板部64にねじ69にて固定することに
より、各取付板部66がグローブ押え67a ，67bとグロー
ブ枠62との間に挟持された状態で、グローブ枠62に固定
されている。

【００１９】なお、グローブ枠62の上面には図示しない
防水パッキングが装着され、グローブ63に密着するよう
になっている。

【００２０】また、このグローブユニット61には、必要
に応じて、遮光板71が取り付けられるようになってい
る。この遮光板71は、透光性を有しない遮光部72と、こ
の遮光部72の上端縁から延設された取付部73と、遮光部
72の両側部から延設された補強部74，74とが透光性を有
しない材質により一体に形成されている。そして、この
遮光板71は、後側のグローブ押え67a に代えて用いら
れ、ねじ69にて取付部73をグローブ枠62に取り付けるこ
とにより、グローブ枠62に固定されるようになってい
る。そして、この状態で、遮光部72がグローブ63の内側
に沿って配設され、水銀ランプＬから後方に照射される
光線を遮るようになっている。

【００２１】そして、このグローブユニット61は、グロ
ーブ枠62の嵌合枠部64c の前端部を蝶番35，35に連結
し、グローブ枠62の固定部64b ，64b に下側から装着さ
れた止めねじ75，75を取付基板41の取付金具49，49に螺
合することにより、グローブ枠62の嵌合枠部64c を器具
本体21の嵌合枠部25の内側に嵌合した状態で、器具本体
21に開閉可能に取り付けられている。

【００２２】また、この照明器具は、図５に示すよう
に、取付アーム27の取付孔29に挿通させた金属製のバン
ド77を、電柱78に捲回して締め付けることにより、電柱
78に取り付けられるとともに、電柱78側から導出される
図示しない電源線を電源線導入口33から器具本体21の内
側に導入し、切欠部42a を介して、端子台48に接続する
ようになっている。

【００２３】そして、本実施例によれば、取付基板41
に、ランプソケット51、点灯装置を構成する安定器46お
よびコンデンサ47、端子台48など、水銀ランプＬの点灯
に必要な電気部品を含むすべての電気部品、およびこれ
らを互いに接続する電線53を取り付けて点灯ユニット55
を構成し、この点灯ユニット55を器具本体21に取り付け
るようにしている。そこで、大きく重い器具本体21に電
気部品46，47，48，51を直接取り付ける煩雑な作業の必
要がなく、これら電気部品46，47，48，51を、器具本体
21より小さく軽い取付基板41に装着すればよいため、照
明器具の組み立て作業の作業性が向上し製造コストを低
減することができる。

【００２４】また、点灯ユニット55の組み立てを先行さ
せ、取付基板41にランプソケット51などの電気部品を取
り付けるとともに、これらを互いに接続する電線53を取
り付けた状態で、この点灯ユニット55を器具本体21へ取
り付けることなく、通電点灯検査などを容易に行うこと
ができる。そこで、点灯ユニット55の製造工程を器具本
体21への組み付け工程とは別個の場所で先行して行うこ
とができ、生産日程に余裕を持たせることができる。

【００２５】さらに、グローブ枠62に、水銀ランプＬか
ら照射される光線を遮る遮光板71を装着することによ
り、配光特性を容易に調整することができる。すなわ
ち、遮光板71を用いない状態では、図６に示すように、
照明器具の後側（電柱78側）にも光線が照射されるた
め、この照明器具を民家81の近傍に設置した場合、設置
場所によっては、夜間、水銀ランプＬの光が民家81の窓
82にさしこみ、眩しいとの苦情が出ることがあるが、本
実施例によれば、照明器具を一旦設置した後でも、グロ
ーブユニット61のグローブ枠62に遮光板71を容易に取り
付けて対策ができ、図５に示すように、この遮光板71の
遮光部72により民家81の窓82にさしこむ後方側への光線
を遮り、眩しさを簡単に解消することができる。

【００２６】また、照明器具の前側方の光線を遮る必要
がある場合には、グローブ63の内面の後側に取り付けた
遮光板71に代えて、あるいは、この遮光板71とともに、
グローブ63の内面の前側（蝶番35側）に遮光板71を取り
付けることにより、前側方の光線を遮り、前側方の眩し
さを簡単に解消することができる。

【００２７】

【発明の効果】本発明の照明器具によれば、ランプソケ
ット、点灯装置、端子台、およびこれらを互いに接続す
る配線を取付基板に一体に取り付け、この取付基板を器
具本体に取り付けるようにしたため、器具本体に各部品
を直接取り付ける必要がなく、照明器具の組み立て作業
を容易にすることができる。また、取付基板にランプソ
ケット、点灯装置、端子台、およびこれらを互いに接続
する配線を取り付けた状態で、この取付基板を器具本体
に取り付けることなく点灯検査を容易に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照明器具の一実施例を示す分解斜視図
である。

【図２】同上照明器具の側面図である。

【図３】同上照明器具の底面図である。

【図４】同上照明器具のグローブユニットを開いた状態
の斜視図である。

【図５】同上照明器具の使用状態の説明図である。

【図６】同上照明器具の動作を説明する説明図である。

【図７】従来の照明器具を示す側面図である。

【図８】同上照明器具の斜視図である。

【符号の説明】

21 器具本体 41 取付基板 46 点灯装置を構成する安定器 48 端子台 51 ランプソケット 53 配線としての電線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 器具本体と、 この器具本体に取り付けられ、ランプソケット、点灯装
   置、端子台、およびこれらを互いに接続する配線が一体
   に取り付けられた取付基板とを具備したことを特徴とす
   る照明器具。