JPS62100550A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS62100550A
JPS62100550A JP23907985A JP23907985A JPS62100550A JP S62100550 A JPS62100550 A JP S62100550A JP 23907985 A JP23907985 A JP 23907985A JP 23907985 A JP23907985 A JP 23907985A JP S62100550 A JPS62100550 A JP S62100550A
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JP
Japan
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weight
rubber
monomer
thermoplastic resin
polymer
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JP23907985A
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Kazuhiko Yamamoto
和彦 山本
Kenji Nobuhara
延原 謙治
Mamoru Noma
野間 守
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、衝撃強度、成形加工性、耐熱性および成形熱
安定性の改良された熱可塑性樹脂組成物に関する。さら
に詳しくは、アルケニル芳香族単量体と不飽和ジカルボ
ン酸無水物とを共重合して得られる特定の構造を有する
共重合体と特定の構造を有するゴム強化熱可塑性樹脂お
よび特定量のエチレンビスステアリルアミドからなる熱
可塑性樹脂組成物に関する。
b、従来の技術 ゴム強化スチレン系樹脂の耐熱性を改良する方法として
、スチレンの一部または全量をα−メチルスチレンに置
き換えて使用する方法が一般におこなわれている。
例えば代表的なゴム強化スチレン系樹脂であるABS樹
脂について、耐熱性を向上させるため、グラフトモノマ
ーの一部にα−メチルスチレンを用いる方法、あるいは
ポリブタジェンにスチレン、アクリロニトリルをグラフ
ト重合させたグラフト共重合体にα−メチルスチレン−
アクリロニトリル共重合体を混合する方法が知られてい
る。
これらの組成物が、より高い耐熱性を得るためには、α
−メチルスチレンの含量を多くする必要がある。しかし
α−メチルスチレンの含量を多くすると、耐熱性は向上
するが、その反面、 ■ 衝撃強度が低下する。
■ 成形加工性が低下する。
■ 熱安定性が低下する。
などの難点がある。
最近の用途の多様化に伴い、成形材料は、高い耐熱性、
耐衝撃性がもとめられ、また成形品が大型化あるいは構
造が複雑になってきて、すぐれた成形加工性、あるいは
高温成形に耐えるI!ii]熱安定性が、成形材料に求
められている。
しかし、従来のゴム強化スチレン系樹脂にα−メチルス
チレンを使用することによって、よる耐熱性を向上させ
る方法では、耐熱性、耐衝撃強度、成形加工性、熱安定
性の物性バランスを高度なレベルに維持することは困難
であった。
C0発明が解決しようとする問題点 このように従来の方法では、耐熱性、耐衝撃性、成形加
工性のバランスが優れたゴム強化スチレン系樹脂を製造
することは困難であった。そこで、発明者らは鋭意検討
した結果、特定のゴム強化スチレン系樹脂と、特定構造
の芳香族ビニル化合物−無水マレイン酸共重合体からな
る樹脂組成物に、特定量のアルキレンビス脂肪酸アミド
を配合することにより、耐熱性、耐衝撃性、成形加工性
のバランスの優れた樹脂組成物が得られることを見出し
、本発明に到達した。
C0問題点を解決するための手段 本発明は、 (A)アルケニル芳香族単量体と不飽和ジカルボン酸無
水物、および場合によってはさらにこれらと共重合可能
なビニル単量体からなる樹脂質重合体を形成する単量体
混合物を、0℃以下のガラス転移温度を有するゴム質重
合体の存在下または非存在下に共重合して得られる共重
合体あるいはグラフト共重合体で、かつ、不飽和ジカル
ボン酸無水物含量が5〜50重量%、前記ゴム質重合体
含量が0〜30重量%である熱可塑性樹脂5〜70重量
%、および(B)ゴム賞重合体5〜60重量%の存在下
、アルケニル芳香族s曽体とビニルシアン歌壇体、およ
び場合によってはさらにメタクリル酸エステルm量体か
らなる単量体の合計量95〜40重量%を重合して得ら
れるグラフト共重合体で、かつ該共重合体のメチルエチ
ルケトンに可溶な成分(マトリックス樹脂)の極限粘度
(30℃、メチルエチルケトン中で測定)が0.20〜
0.10dl/gであるゴム強化熱可塑性樹脂95〜3
0重量%とからなり、樹脂組成物中のゴム質重合体の総
量が2〜30重量%である樹脂組成物100重量部に対
して (C)次式で示されるアルキレンビス脂肪酸アミドH2
No(、−R’−R”−R” −CONH21〜10重
量部を配合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物を提供するものである。
本発明に使用する熱可塑性樹脂(A)は、塊状または溶
液重合条件下で、アルケニル芳香族単量体・不飽和ジカ
ルボン酸無水物、および場合によってはこれらと共重合
可能なビニル単量体を含む樹脂質重合体を形成する単量
体100〜70重量部を、0℃以下のガラス転移温度を
有するゴム質重合体0〜30重量部とラジカル共重合さ
せて得られる。
その好ましい共重合方法としては、まずアルケニル芳香
族単量体、および場合によってはこれと共重合するビニ
ル単量体に前記ゴム質重合体を溶解し、必要に応じて分
子量調節剤、重合溶媒を加え、ラジカル重合開始剤の存
在下、アルケニル芳香族単量体あるいはこれとビニル単
量体との混合物と不飽和ジカルボン酸無水物との濃度比
が重合期間中実質的に一定になるように、連続的に不飽
和ジカルボン酸無水物を添加して、反応温度40〜17
0℃で重合する方法が用いられる。
上記アルケニル芳香族単量体は、特に限定はされないが
、例エバスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、0−メチルスチレン、核置換ハロゲン化スチレ
ン、インデンなどを例示することができ、とくにスチレ
ンが好ましい。
また、不飽和ジカルボン酸無水物も、特に限定はなく、
例えば無水マレイン酸、クロロマレイン酸無水物、ジク
ロロマレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン
酸無水物、フェニルマレイン酸無水物、アコニット酸無
水物などを用いることができ、くに無水マレイン酸が好
ましい。これらのアルケニル芳香族単量体および不飽和
ジカルボン酸無水物は、それぞれ2種以上を混合して使
用することもできる。
また、任意成分としての前記単量体と共重合可能なビニ
ル単量体としては、アクリロニトリル、メタクリレート
リルなどのビニルシアン化合物、メチルメタクリレート
、メチルアクリレート、エチルメタクリレートなどの(
メタ)アクリル酸アルキルエステルなどが挙げられ、こ
れらを2種以上混合して使用することもできる。これら
ビニル単量体の含有量は、熱可塑性樹脂(A)中、35
重重量以下であることが好ましい。
不飽和ジカルボン酸無水物の含有量は、熱可塑性樹脂(
A)のうち5〜50重量%、好ましくは10〜35重量
%である。5重量%未満であると、最終的に得られる樹
脂組成物の耐熱性および耐衝撃性が十分に改善されない
。また50重量%を超えると、最終的に得られる樹脂組
成物の流動性および成形時の熱安定性が著しく低下する
0℃以下のガラス転移温度を有するゴム質重合体として
は、ブタジェンを主成分とするブタジェン系ゴム質重合
体(例えばブタジェン単独重合ゴム、スチレン−ブタジ
ェン共重合ゴム、ブタジェン−(メタ)アクリル酸共重
合ゴム、アクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴム)、
クロロブレン系ゴム質重合体、イソプレン系ゴム質重合
体、天然ゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−プロピ
レン共重合系ゴム質重合体、エチレン−ジエン共重合系
ゴム質重合体、シクロオレフィン系ゴム質重合体などを
挙げることができる。
なお、熱可塑性樹脂(A)中のゴム質重合体の割合は、
多(とも30重量%である。30重重量を越えると、重
合溶液の粘度が非常に高くなり、実際的に重合すること
が困難である。
熱可塑性樹脂(八)の好ましい極限粘度(30℃、メチ
ルエチルケトン中で測定、以下同じ)は0.35〜0.
60である。該極限粘度が0.35未満では衝撃強度が
低下し、その結果、実用成形品のウェルド部の強度が低
下する傾向にある。一方、0.60を越えると成形加工
性が悪くなる傾向を示すので好まし7くない。
本発明に使用するゴム強化熱可塑性樹脂(B)は、乳化
重合条件下でゴム質重合体成分5〜60重量%、アルケ
ニル芳香族単量体、ビニルシアン単量体および場合によ
って:9(、メタクリル酸エステル単量体からなる単量
体混合物成分95〜40重量%からなるグラフト共重合
体である。
本発明のゴム強化熱可塑性樹脂(B)は、ゴム質重合体
および単量体成分が上述の範囲にあれば■ ゴム質重合
体の存在下に上述の単量体成分をグラフト共重合させた
グラフト共重合体を製造する方法 ■ グラフト共重合体と上述の単量体成分からなる共重
合体とをブレンドして上述の組成範囲のグラフト共重合
体を製造する方法 のいずれの方法によって得たものでもよい。
上記樹脂(R)を構成するグラフト共重合体のグラフト
率は、耐衝撃性、成形熱安定性、加熱寸法安定性の面か
ら好ましくは20〜120%、さらに好ましくは30〜
100%である。ここでグラフト率は、次式により求め
られる。
上記樹脂(B)に含まれるマトリックス樹脂の極限粘度
は、耐衝撃性、加熱寸法安定性の面から0.20〜0゜
70、好ましくは0.25〜0.45である。極限粘度
が0.20未満であると耐熱性と耐衝撃性の優れたもの
が得られず、一方、0.70を超えると成形加工性が低
下するので好ましくない。
ゴム質重合体、アルケニル芳香族単量体、ビニルシアン
単量体およびメタクリル酸〕〜ステルit体は、上述の
熱可塑性樹脂(A)で挙げた化合物が用いられる。また
好ましい化合物もそこに示されたものと同じである。
ゴム強化熱可塑性樹脂(A)は、乳化重合法、懸濁重合
法、溶液重合法、バルク重合法および該重合法の組合せ
による方法などのいずれかの方法で製造することができ
る。
マトリックス樹脂の極限粘度を調整する方法は、一般に
知られている方法、例えば重合温度および分子量調節剤
、重合開始剤の添加址および種類を適宜コントロールす
ることにより調節することができる。
熱可塑性樹脂(A)/ゴム強化熱可塑性樹脂(B)の組
成比は、重量%で5/95〜70/30好ましくは10
/90〜60/40である。
樹脂(A)が5重量%未満であると耐熱性が低ドし、一
方、70重量%を超えると成形加り性1、耐衝?性が低
下するので好ましくない。
樹脂(A)と樹脂(B)からなる樹脂組成物中のゴム質
重合体の含有率は5〜30重量%、好ましくは10〜2
5重量%である。5重量%未満では耐衝撃性が低く、一
方、30重量%を超えると耐衝撃性、成形加工性が劣る
ので好ましくない。
アルキレンビス脂肪酸アミド(C)としては、次の一般
式で示される化合物から選ばれる少なくとも1種である
H2NOC−R’   R” −R3−CONH2上式
において、R1、R3の好ましい炭素数は10〜20で
あり、さらに好まし7くは16〜20である。またR2
の好ましい炭素数は2〜8であり、さらに好ましくは2
〜4、特に好ましくは2である。かかる化合物として特
に好ましいのはエチレンビスステアリルアミドである。
アルキレンビス脂肪酸アミドは、十述の樹脂組成物10
0重量部に対して1〜10重量部、好ましくは1゜5〜
5重量部配合される。
アルキレンビス脂肪酸アミドを上述の範囲で配合するこ
とで、樹脂組成物中の耐熱性を低ドさぜることなく、耐
衝撃性、成形加工性を大幅に改良することができ、した
がって従来の樹脂組成物に比べ一段とすぐれた耐熱性、
耐衝撃性、成形加工性、耐熱安定性のバランスを有する
樹脂組成物が得られる。アルキレンビス脂肪酸アミドが
1重量部未:茜であると、本発明の目的とする効果が得
られず、一方、10重量部を超えると耐熱性、耐衝撃性
が低下するので好ましくない。
本発明組成物の各成分の混合には通常の方法が用いられ
る。例えばミキサーで各成分を混合したのち、押出機に
て200・〜280℃で溶融混練して造粒4″る。
さらに簡単には各成分を直接成形機内で溶融1児練し。
て成形することができる。
本発明の組成物には、酸化防止剤、例えば2,6一ジー
t、−ブ千ルー4−メチルフェノール、2− (1−メ
チルシクロヘキシルl−4,6−シメチルフエノール、
2,2′  −メチレン−ビス−(4−エチル−6−t
−ブチルフェノール)、4.4’  −チオビス=(6
−t−ブチル−3−メチルフェア)−ル)、ジラウリル
チオジプロピオネート、トリス(ジ−ノニルフェニル)
ホスファイト、ワックス;紫外線吸収剤、例えばp−t
−プチルフェニルサリシレート、2゜2′ −ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2− (2’  
−−ヒドロキシ−4′ −n−オクトキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール;滑剤、例えばパラフィンワックス、
ステアリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチレンビス
ステアロアミド、n−ブチルステアレート、ケトンワッ
クス、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、ヒド
ロキシステアリン酸トリグリセリド;難燃剤、例えば酸
化アンチモン、水酸化アルミニウム、はう酸亜鉛、トリ
クレジルホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート、塩素化パラフィン、テトラブロモブタン、
ヘキサブロモベンゼン、テトラブロモビスフェノールA
;帯電防止剤、例えばステアロアミドプロピルジメチル
−β−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレート;着色
剤、例えば酸化チタン、カーボンブラック;充填剤、例
えば炭酸カルシウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガ
ラス球、カーボン繊維;顔料などを必要に応じて添加す
ることができる。
また本発明の組成物には、さらに他の熱可塑性樹脂、例
えばスチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリア
ミド、アクリル樹脂、ポリエステルなどを配合すること
も゛、二きる。
本発明の組成物は、自動車部品、電気製品、家庭用品、
各種工業用品など乙こ好適に使用することができる。
e、実施例 次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的Qこ説明する
なお、本実施例で用いる熱可塑性樹脂(A)およびゴム
強化熱可塑性樹脂(B)は下記の方法によって製造した
〔熱可塑性樹脂(A)の製造方法〕
スチレンー無述7−[、−4ジ」UU1釦生但(以下S
T/門A H(1)と記す) 攪拌装置付ステンレス製反応器に、スチレン850g、
メチルエチルケトン400g、ベンゾイルパーオキサイ
ド2gを仕込んだ。窒素で内部の空気を置換したのち、
ジャケットに温水(90℃)を入れて加熱した。
反応器内温が50℃に達したところで、無水マレイン酸
12h、メチルエチルケトン 量可変式連続添加装置を使用して以下の速度で添加した
無水マレイン酸の溶液を215+n6/時の速さで2時
間加え、次に96m6/時の速さで3時間加え、次に5
7mf/時の速さで5時間加え、さらに添加完了まで3
0ml!/時の速さで加えた。無水マレイン酸溶液の添
加完了後、内温を90℃に保って2時間攪拌を継筒した
。重合転化率は85%であった。重合体中の無水マレイ
ン酸の共重合量は15.7重量%であった。
重合終了後、酸化防止剤として2.2’  −メチレン
−ビス− (4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
5gを加え、続いて残留モノマーおよび溶媒を減圧下で
除き乾燥した。
スチレ2二員木乙ど工y勧ー車一介体供(以下S T 
/ M A R (2)と記す)攪拌装置イ」ステンレ
ス製反応器に、スチレン758g、メチルエチルケトン
400gを仕込み、攪拌しながらベンゾイルパーオキサ
イド2gを添加し、窒素で内部の空気を置換したのち、
ジャケットに温水(90℃)を入れて加熱した。反応容
器の内温か50℃に達したところで、無水マレイン酸2
20g、メチルエチルケトン800gからなる溶液を、
流量加変式連続装置を使用して以下の速度で添加した。
無水マレイン酸の溶液を791m l! /時の速さで
30分間加え、次!:1m217m 6 /時の速さで
2時間加え、75111 β/時の速さで3時間加え、
さらに添加完了まで29mff/時の速さで加えた。
無水マレ・イン酸溶液の添加完了後、内温を90℃に保
って2時間攪拌を継続した。重合転化率は90%であっ
た。重合体の無水マレイン酸の共重合量は24.6%で
あった。重合終了後、酸化防止剤として2.2’ −メ
チレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル5gを加え、続いて残留モノマーおよび溶媒を減圧下
で除き乾燥した。
スチレン−無水ヱ4追Z醇1丘藤廻 (以下ST/MA旧3)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器に、スチレン520g、
無水マレイン酸490g、メチルエチルケトン4000
g 。
ベンゾイルパーオキサイド2gを仕込んだ。窒素で内部
の空気を置換したのち、ジャケラ1−に温水(90℃)
を入れて加熱し、5時間反応させた。重合転化率は99
%であった。重合体中の無水マレイン酸の共重合量は4
7.5重量%であった。
重合終了後、酸化防止剤として2.2′ −メチレン−
ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)5g
を加え、続いて残留モノマーおよび溶媒を減圧下で除き
乾燥した。
スチレy二員氷乙に仁響突1倉生虱 (以下ST/M^H(4)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器に、スチレン950g、
無水マレイン酸60g、メチルエチルケトン4000g
 。
ベンゾイルパーオキサイド2gを仕込んだ。窒素で内部
の空気を置換したのち、ジャケットに温水(90℃)を
入れて加熱し7.5時間反応させた。重合転化率は84
%であった。重合体中の無水マレイン酸の共重合量は5
.0重量%であった。重合終了後、酸化防止剤として2
.2’−メチレン−ビス−(4メチル−6−t−ブチル
フェノール)5gを加え、続いて残留子ツマ−および溶
媒を減圧下で除き乾燥した。
〔ゴム強化熱可塑性樹脂(B)の製造方法]1゜ グラ
フト共重合体G−1、G−2、G−3の製法平均粒径2
300人のポリブタジェンラテックス26部、平均粒径
4400Å以上の粒子を65%含む、結合スチレン含量
25重量%のスチレン−ブタジェン共重合体ラテックス
4部、スチレン52部、アクリロニトリル18部、不均
化ロジン酸カリウム2.0部を含む石けん水溶液100
部、t−=Fボデシルルカプタン1.0部、硫酸第1鉄
0.005部を含む水溶液10部46よびピロ燐酸ナト
リウム0.35部とデキストローズ0゜25部を含む水
溶液50部の混合物を密閉された耐圧容器に仕込み、窒
素置換して十分に攪拌しながら系の温度を70℃に昇温
したのち、クメンハイドロパーオキサイド0.4部を添
加して重合を開始する。3時間後、生成重合体ラテック
スを取出し、2.2′  −メチレン−ビス−(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)1.0部を乳化状態
で混合後、硫酸で凝固して洗浄、脱水、乾燥により白色
粉末状ABS G−1を得た。G−2についてはt−ド
デシルメルカプタン0.8部、G〜3についてはt−ド
デシルメルカプタン0.7部を用い(B4)と同様の方
法で重合を行なった。以下に得られた樹脂の特性を示す
G−I   G−2G−3 ゴム質重合体含有率(χ)   30   30   
30マトリツクスの極限粘度 0.25  0.32 
 0.38グ  ラ  フ  ト  率(χ)    
 52     58     632、 グラフト共
重合体G−4の製法 G−1の重合方法に於いて、平均粒径2300人のポリ
ブタジェンラテックス52部、粒径4400Å以上の粒
子を65%含む結合スチレン含量25重量%のスチレン
−ブタジェン共重合体ラテ・ノクス8部、スチレン24
.6部、アクリロニトリル15.4部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.5部を用いた以外は、G〜1と同様の方
法で重合を行ない、下記の特性のゲラブト共重合体G−
4を得た。
ゴム含有率(1) 60 マトリックスの極限粘度  0.5 グ  ラ  フ  ト  率 (χ)453、 グラフ
ト共重合体G−5の製法 G−1の重合法に於いて、t−4デシルメルカプタンを
1.5部使用し、他はG−1と同一条件で11グ合を行
ないG−5を得た。
ゴム含有率(χ)  30 7トリツクスの極限粘度  0.18 グ  ラ  フ  ト  率 (X)     4B実
施例1〜12・比較例1〜6 表−1に示した成分を50mm押出機で混合し、ベレッ
トを作成した。
これらベレットを用い、JIS K7210に準拠して
メルトフローレイト(測定条件220 ’C11C11
Oを測定した。
また、ベレットを5oz射出成形機(東芝l5425A
)で成形して試験片を作成し、アイゾツト衝撃強度(A
STM D256 i厚み’A“、ノツチ付23℃)、
熱変形温度(ASTM D648 ;厚み’A’ 、2
64psi、 23℃)を測定した。
結果を表−1に示す。
各実施例および比較例について、表−1より、その結果
を評価する。
実施例1〜12は、本発明の範囲内の樹脂組成物であり
、本発明の目的とする物性が得られている。
比較例1〜6については次のとおりである。
比較例1: 本発明の(C)成分であるエチレンビスス
テアリルアミドを使用しない例であり、成形加工性と耐
衝撃性が悪い。
比較例2: 本発明の(C)成分であるエチレンビスス
テアリルアミドを本発明の範囲を超えて使用した例であ
り、耐熱性と耐衝撃性が悪い。
比較例3: 本発明の(B)成分の71−リソクスの極
限粘度が本発明の範囲未満である例であり、耐熱性、耐
衝撃性が悪い。
比較例4: 本発明の(B)成分のマトリックスの極限
粘度が本発明の範囲を超えた例セあり、成形加工性が悪
い。
比較例5: 本発明の(C)成分の範囲外のメチレンビ
スステアリルアミt′を用いた例であり、耐衝撃性が悪
い。
比較例6: 本願発明の組成物中のゴム含有率が本発明
の範囲を超えた例であり、耐熱性、成形加工性が悪い。
r0本発明の効果 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝Y性、耐熱性、成
形加工性の物性バランスに優れ、最近の厳しい品質要求
に対応できる優れた樹脂材料である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)アルケニル芳香族単量体と不飽和ジカルボ
    ン酸無水物、および場合によってはさらにこれらと共重
    合可能なビニル単量体からなる樹脂質重合体を形成する
    単量体混合物を、0℃以下のガラス転移温度を有するゴ
    ム質重合体の存在下または非存在下に共重合して得られ
    る共重合体あるいはグラフト共重合体で、かつ、不飽和
    ジカルボン酸無水物含量が5〜50重量%、前記ゴム質
    重合体含量が0〜30重量%である熱可塑性樹脂5〜7
    0重量%、および(B)ゴム質重合体5〜60重量%の
    存在下、アルケニル芳香族単量体とビニルシアン単量体
    、および場合によってはさらにメタクリル酸エステル単
    量体からなる単量体の合計量95〜40重量%を重合し
    て得られるグラフト共重合体で、かつ該共重合体のメチ
    ルエチルケトンに可溶な成分の極限粘度(30℃、メチ
    ルエチルケトン中で測定)が0.20〜0.70dl/
    gであるゴム強化熱可塑性樹脂95〜30重量%とから
    なり、樹脂組成物中のゴム質重合体の総量が2〜30重
    量%である樹脂組成物100重量部に対して (C)次式で示されるアルキレンビス脂肪酸アミド H_2NOC−R^1−R^2−R^3−CONH_2
    式中、R^1、R^3は炭素数8以上の直鎖状または分
    岐状のアルキレン基であり、R^1とR^3は同一でも
    異なっていてもよい R^2は炭素数2以上の直鎖状または分岐状のアルキレ
    ン基である 1〜10重量部を配合してなることを特徴とする熱可塑
    性樹脂組成物。
  2. (2)(B)のマトリックス樹脂の極限粘度が0.25
    〜0.45dl/gである特許請求の範囲第(1)項記
    載の樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01210445A (ja) * 1988-02-17 1989-08-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd スチレン‐無水マレイン酸共重合樹脂組成物

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