JPS6190710A - 新規なる物質分離方法 - Google Patents

新規なる物質分離方法

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JPS6190710A
JPS6190710A JP59212499A JP21249984A JPS6190710A JP S6190710 A JPS6190710 A JP S6190710A JP 59212499 A JP59212499 A JP 59212499A JP 21249984 A JP21249984 A JP 21249984A JP S6190710 A JPS6190710 A JP S6190710A
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JP
Japan
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resin
composite
acid
inorganic
group
Prior art date
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Application number
JP59212499A
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English (en)
Inventor
Heiichiro Kohanawa
小花和 平一郎
Minoru Akiyama
稔 秋山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to BR8505069A priority patent/BR8505069A/pt
Priority to FR858515129A priority patent/FR2571628B1/fr
Priority to DE19853536397 priority patent/DE3536397A1/de
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2種類以上の金属元素の混合物から1種類以
上の有用な金属元素を分離したり、有用な金属元素同位
体を濃縮分離したり、有機化合物の混合物から特定の有
機物質を濃縮、分離したりするのに有用な物質分離方法
に関する。
[従来の技術] イオン交換樹脂やキレート樹脂等の吸着剤を用いた金属
元素あるいは金属元素同位体の分離方法はよく知られて
いる。たとえば、近年の電子産業における半導体、蛍光
体分野及びガラス素材、合金材料等の技術分野の急速な
発展に伴い、高純度の金属元素に対する需要は急激に高
まっており、効率良く、金属元素を分離、精製する技術
は重要であることから従来の溶媒抽出法にかわって陽イ
オン交換樹脂を用いた希土類の分#(特公昭58−62
51 )やキレート樹脂を用いた各種金属元素の分離が
知られている。また陰イオン交換樹脂を用いたウラン同
位体分離のように有用な金属元素同位体の分離において
もイオン交換樹脂が利用されている。
また、多糖類を用いた生体分子の分離についても研究さ
れている。これらのイオン交換樹脂、キレート樹脂等の
吸着剤を用いて有用金属元素、有用金属元素同位体無機
有機物質等を分離する方法は、一般にクロマトグラフィ
ーとよばれる方法であり、次のような一連の操作により
分離を行なう。
1充填塔に吸着剤を充填する。
2被分離物質を含む溶液を供給し、被分離物質の吸着帯
を形成させる。
3脱離剤を含む脱離液を供給し、吸着帯を移動させる。
4脱離液の供給に従って、充填塔下部より流出する溶液
を一括または分割して採取する。
2の操作の前に受容化剤を含む受容他剤溶液を供給し、
吸着剤が被分離物質を受容、吸着できるようにする操作
を含む態様もあり、一般に帯溶離法といわれる。
このような所謂クロマトグラフィーによって被分離物質
は吸着剤に対する選択性に応じて吸着及び脱着を繰り返
しながら移動して行く。このようにして該充填塔により
流出してくる液を適宜採取して行くことにより、分離、
回収あるいは精製の目的を達成することができるもので
ある。
このようにクロマトグラフィー操作では、吸着剤が充填
された充填塔を、受容化剤を含む溶液や、被分離物質を
含む溶液、あるいは脱離剤を含む溶液が繰り返し流れる
ため、従来のイオン交換樹脂やキレート樹脂等のような
吸着剤では、剛性あるいは物理的強度において満足のい
くものではなく、吸着剤の物理的構造を制限したり、ク
ロマトグラフィー展13FI流量を制限したり、工業的
な充填塔の場合は、その塔長を制限するなどの不都合な
面が多かった。
さらに具体的に言えば、例えば架橋度の低い吸着剤では
展開にともない、その低い剛性のために吸着剤が変形し
て充填空隙率が経時的に低下していき、圧力損失の経時
的上昇をともなって安定した展開が困難な場合、また、
展開流量が低く制限され処理効率が低い場合、さらに受
容化剤、被分離物質、脱離剤というように異なる化学種
が吸着するため、再生、吸着、展開時における吸着剤の
膨潤収縮が大きく、界面が乱れる場合、多孔性吸着剤で
乳量な」―げた場合は吸着剤が破壊されやすくなり、取
り扱いに困難を生じる場合等がある。
従来のイオン交換樹脂やキレート樹脂あるいは多糖類等
の吸着剤の」−記欠点を克服するものとして、無孔性無
機体あるいは多孔性無機体の表面に樹脂をコーティング
して物理的強度を上げようとする方法がすでに知られて
いる。
しかしながら該方法においては、充填塔単位体積当りの
分離機能性物質としての樹脂の含有量が著しく低下する
ため吸着剤単位体積当りの分離能が劣り、工業的には不
適当であること、樹脂の剥離がおこりやすい等の欠陥を
有している。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、従来の
イオン交換樹脂やキレート樹脂あるいは多糖類等の吸着
剤の強度上の欠点を克服し、さらに表面コーティング型
の吸着剤の欠陥を回避して、物理的強度を満足すると同
時に樹脂が持っている分離、吸着等の効果を低下させる
事なく包含した新規な無機有機複合体を用いる物質分離
方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用]本発明によれ
ば、無機多孔体の孔内に、省空間性樹脂を含有せしめた
無機有機複合体、あるいは必要に応じ省空間性樹脂にイ
オン交換基やキレート基を導入した無機有機複合体を用
いることを特徴とする物質分離方法が提供される。
本発明で用い得る無機多孔体粒子について述べる。
(1)無機多孔体粒子は、アルミナ、シリカ、シャモッ
トなどの焼結物あるいは珪そう土などの陶磁原料などの
混合焼成から得られた多孔質陶磁器、多孔質ガラスなど
の、無機材料において多孔性をもつ多孔性材料である。
(2)無機多孔体粒子の孔径は ■少なくとも無機多孔体粒子の最小粒径よりも小さくな
ければならない。
■水銀圧入法を用いて孔径の測定が可能である37A以
上の孔径を有するもの。
本発明に於いて無機多孔体粒子の孔径は、本発明の複合
体とは、又く別途なものであって、本発明の制限を受け
るものではないが、他の孔径の測定法を使用しても、3
7Å以下の孔径を測定する事ができないのでそれ以下の
孔径を明確に定義することは困難である。
(3)無機多孔体粒子の孔容積は、無機多孔体全容積に
占める孔容積を空隙率αとした時、0.01≦α≦0.
89であるものを使用するのが好ましい。一般に空隙率
αは、気体あるいは液体の置換法を利用してピクノメー
ターを用い、かさ比重、真比重より容易に求め得る。
α< 0.01では、無機多孔体粒子の孔内への省空間
樹脂の包含量が少なく、包含された樹脂の吸着性能、分
離性能などの性能を複合体としては発揮する事が小さく
、複合体の性能を著しく低下させる。またα> 0.9
9では、無機多孔体粒子の強度が低下し、その取扱い上
困難である欠点が生じる。
(4)無機多孔体粒子の形状及び粒径にとくに制限はな
い。好ましくは、粒径が1ミクロンから5ミリメートル
である。
本発明での、「省空間」について述べる。
「省空間」とは高分子化合物内の、高分子化合物の空間
排除体積以外の体積部分を言う。高分子化合物中に、液
体が浸入する経路であり、反応空間である。たとえば、
液体の浸入によって、省空間が押し拡げられ、高分子化
合物に膨潤が生ずる場合もある。また、省空間への反応
液体の浸入によって、高分子化合物がイオン交換、付加
反応、置換反応等の有機反応を生ずる事ができる。
高分子化合物の省空間の存在量は、高分子化合物の真比
重とかさ比重から容易に求め得る。省空間の存在量を、
高分子化合物全容積に対する省空間容積の割合、即ち右
室間車γで示せば、である。
真比重、かさ比重は、一般的な方法である置換法、水銀
ヘリウム法などで、簡易に測定する事が可能である。
本発明に於ける、無機多孔体粒子の孔内に含有された省
空間樹脂の、好ましい右室同量の範囲を、右室間車γで
示せば、 0.05≦γ≦0.95  である。
γ< 0.05である複合体は、右室同量が低く、複合
体性能が著しく低下する。即ち、複合体に後反応を実施
する場合やある種の物質を樹脂内へ包含させる必要が生
ずる時、複合体の反応率あるいは包含率は、著しく低下
する。
γ> 0.95である複合体は、逆に包含された樹脂量
が少なく、複合体性能が著しく低下する。即ち、複合体
の樹脂包含分率が低下して、樹脂性能を複合体に於いて
発揮する事ができない。
好ましくは、 0.20≦γ≦0.90 に於ける複合体が、推奨される。
最も好ましくは、 0.50≦γ≦0.80 である。
無機多孔体粒子の孔内に含有された省空間樹脂の右室間
車γは、無機多孔体の孔内に包含されている事から、そ
の測定法において、■省空間性樹脂の省空間と、■無機
多孔体の存在孔がOではないときの存在孔との区別を明
確に求めない限り、求める事が困難である。
たとえば先に示した高分子化合物の右室間車γの測定に
用いた、比重による測定では、無機多孔体に包含された
省空間性樹脂の「省空間」量と、包含後残存している無
機体の乳量を、比重等の重量測定で区別する事は、困難
である。またたとえば、液体が゛整線樹脂性液体であっ
て、樹脂内の省空間へ入らず、かつ液体が親無機体性液
体であって無機体内の成孔へ入る、ある液体を用いて、
「省空間」と無機体孔を区別する事ができるが、樹脂が
イオン交換樹脂などの場合には、省空間および存在孔へ
、液体がいずれも親和的であるためその測定法も実施で
きない。また、本発明者らはX線回枡などによる方法も
、試みたが、適当ではなかった。
そこで、本発明では無機多孔体内の樹脂の「右室同量」
を、透過型電子顕微鏡による画像解析と、比重測定との
組合せにより導いた。
即ち、透過型電子顕微鏡を用いた画像解析によって、無
機多孔体孔内に包含された省空間性樹脂容積を、平均的
に求め、複合体全量に対する有空間性樹脂量の比を包含
率にとして求めた。
さらに、無機多孔体の真比重をa、包含する樹脂の真比
重をb、複合体の真比重をCとする時、a、b、cの測
定値より、単位複合体重量当りの樹脂重量を求め、kと
より、無機多孔体孔内の右型間車γを求めた。
樹脂容積(I1文/複合体1m文)=kしかしながら、
この方法は、透過型電子顕微鏡を用いる画像解析を行な
うなど、測定法が高度なため一般的ではない。本発明に
於ける、無機多孔体内の省空間性樹脂の「省空間」は、
上記によって示す事ができるが、一方、無機多孔体の孔
内の樹脂に於ける力学同量は後述するように複合体の製
造掻時に用いられる低分子量化合物及び非重合骨化合物
の添加量によっても、力学同量として表わす事ができる
事を、本発明者らは発見した。
後述のように、複合体の製造時に用いられる高分子物と
低分子物の総容量で低分子物容量を除した値及び、重合
性単量体と非重合性化合物の総容量で非重合性化合物容
量を除した値を、省空間液体量比と称し、本発明の複合
体では、複合体を製造する際に用いた、省空間液体量比
ηが、0.05≦η≦0.95 である事が好ましい。
より好ましくは、 0.20≦η≦0.80 である。
最も好ましくは 0.50≦η≦0.80 である。
本発明は、複合体の孔径、即ち■省空間性樹脂内の「省
空間」の径および■樹脂を包含したのち残存する無機多
孔体の孔の径によってとくに制限をうけるものではない
が、好ましくは平均孔径がが8,000Å以下である。
平均孔径の測定法には、ガス吸着法、水銀圧入法などが
あるが、水銀圧入法は測定法が簡便でしかも広範囲の細
孔径を測定できうるので、本発明ではポロシメーターを
用いて、孔径の測定を実施した。この場合には、37Å
以下の孔については、精度よく測定する事が困難である
。しかしながら、本発明に於いては、ポロシメーターで
は測定できない微細孔を有しているものでも構わない。
平均孔径は、さらに好ましくは、t、oooÅ以下のも
のが良い。
次に、本発明の複合体の無機多孔体粒子に包含する樹脂
量の範囲について述べる。
本発明に於ける包含樹脂量は、無機多孔体の重量をdと
し、包含された省空間性樹脂量をeとする時、eを(d
+e)で除したもので計算する値の包含率βが、 0.05≦β であるのが好ましい。
β< 0.05である複合体は、包含される樹脂量が低
く、複合体性能が著しく低下する。
より好ましくは、包含率βが、 0.20≦β である複合体が、推奨される。
本発明の複合体に、さらに反応を行ない、官能基などの
導入を行なった際にもその複合体の包含率βは、 0.05≦β である。
より好ましくは、 0.20≦β である。
包含率βの測定は、無機多孔体の真比重をa、包含する
樹脂の真比重をb、複合体の真比重をCとする時、a、
b、c、を測定した後、下記の式より容易に求め得る。
包含率β= 複合体tg中の樹脂重量 無機多孔性粒子内に包含させる樹脂は、樹脂内部に於い
てすでに示したような右型間性を無機多孔体内で持ち得
ているよう製造されてあれば、とくに制限はない。即ち
、公知であり、通常、有用に使用されている高分子化合
物を、樹脂として包含させる事が、有孔性を成し得てい
れば、すべて可能である。
本発明では、高分子化合物と低分子化合物からなる混合
物を無機多孔性粒子に含有させ、低分子化合物を抽出し
て、右型間性樹脂を、無機多孔体の孔内に形成する事に
よって得られる複合体が、有孔性のコントロールに最も
適した製法である事から、この方法により製造される複
合体を推奨する。また、無機多孔体の孔内で、反応によ
って、低分子化合物を、高分子化させて、無機多孔体内
に高分子化合物を含有させ、樹脂を形成させて得られる
複合体も推奨される。この典型的な方法が、重合性単量
体と非重合性化合物からなる混合物を無機多孔体の孔内
に含有させ、その後反応によって重合性単量体を高分子
化させ、非重合性化合物を除去し、右型間性樹脂を無機
多孔体の孔内に得て、複合体とする方法である。この方
法に於いては、非重合性化合物の種類や、量の変化によ
ってさきに示した右型間性をコントロールする事ができ
る。また、」二記の重合性単量体に於いて、架橋重合性
単量体を用い、3次元網目構造を無機多孔体の孔内に包
含させる場合、その架橋重合性単量体は、全単量体の1
重量%以上が必要である。
また用いる非重合性化合物の種類は、有機液体である場
合が好ましいが、反応の条件によっては、媒体の関係か
ら、非水溶液体である事も好ましい。また重合性単量体
の性質によっては、非重合性化合物が水又は水溶性液体
である事も好ましい。即ち、右型間性を生じせしめるた
めの非重合性化合物は、一義的には決定されず、用いる
重合性単量体の性質や混合物の含有された無機多孔体の
反応環境により決定する事が好ましい。
本発明で用い得る共重合性単量体の内で非架橋重合性単
量体としては、スチレン、メチルスチレン、ジフェニル
エチレン、エチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニル
ナフタリン、ビニルフェナントレン、ビニルメシチレン
、3,4.8−トリメチルスチレン、1−ビニル−2−
エチルアセチレン、ブタジェン、イソプレン、ピペリレ
ン等の炭化水素化合物;クロルスチレン、メトキシスチ
レン、ブロムスチレン、シアノスチレン、フルオルスチ
レン、ジクロルスチレン、 N、N−ジメチルアミノス
チレン、ニトロスチレン、クロルメチルスチレン、トル
フルオルスチレン、トリフルオルメチルスチレン、アミ
ノスチレン等のスチレレ誘導体;メチルビニルスルフィ
ド、フェニルビニルスルフィド等のビニルスルフィド誘
導体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ア
セトキシアクリロニトリル等のアクリロニトリル誘導体
;アクリル酸、メタクル酸;アクリル酸メチル、アクリ
ル酸ラウリル、アクリル酸クロルメチル、アセトキシア
クリル酸エチル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、
メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸テトラヒドロフ
ルフリル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等のメタクリ
ル酸エステル;マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル
;メチルビニルケトン、エチルイソプロペニルケトン等
のビニルケトン、塩化ビニリデン、臭化ビニリデン、シ
アン化ビニリデン等のビニリデン化合物;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルア
ミド、N−フェニルアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、N、N−ジメチルアミンエチルアクリルアミ
ド等のアクリルアミド誘導体;酢酸ビニル、醋酸ビニル
、カプリン酸ビニル等の脂肪酸ビニル誘導体;チオメタ
クリル酸フェニル、チオアクリル酸メチル、チオ酢酸ビ
ニル等のチオ脂肪酸誘導体;さらに2−ビニルピロール
、N−ビニルピロール、トビニルピロリドン、N−ビニ
ルスクシンイミド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニ
ルカルバゾール、N−ビニルインドール、2−ビニルイ
ミダゾール、5−ビニルイミダゾール、l−ビニル−2
−メチルイミダゾール、1−ビニル−2−ヒドロキシメ
チルイミダゾール、1−ビニル−2−ヒドロキシエチル
イミダゾール、5−ビニルピラゾール、3−メチル−5
−ビニルピラゾール、3−ビニルピラゾリン、ビニルベ
ンゾオキサゾール、3−フェニル−5−ビニル−2−イ
ソオキサゾリン、N−ビニルオキサゾリドン、2−ビニ
ルチアゾール、2−ビニル−4−メチル−チアゾール、
2−ビニル−4−フェニルチアゾール、2−ビニル−4
,5−ジメチルチアゾール、2−ビニルベンゾチアゾー
ル、1−ビニルテトラゾール、2−ビニルテトラゾール
、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−N、
N−ジメチルアミン−4−ビニルピリジン、2−ビニル
−4,6−シメチルトリアジン、2−ビニル−4,6−
ジフェニルトリアジン、インプロペニルトリアジン、ビ
ニルキノリン等の、含窒素複素環式化合物;ビニルフラ
ン、2−ビニルベンゾフラン、ビニルチオフェン等の異
部環状ビニル化合物などがある。
また、単量体の内で架橋重合性単量体としては、ジビニ
ルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジ
ビニルナフタリン、ジビニルエチルベンゼン、ジビニル
フェナントレン、トリビニルベンゼン、ジビニルジフェ
ニル、ジビニルジフェニルメタン、ジビニルジベンジル
、ジビニルフェニルエーテル、ジビニルジフェニルスル
フィド、ジビニルジフェニルアミン、ジビニルスルホン
、ジビニルケトン、ジビニルフラン、ジビニルピリジン
、ジビニルキノリン、ジ(ビニルピリジノエチル)エチ
レンジアミン、フタル酩ジアリル、マレイン酸ジアリル
、フマル酸ジアリル、コハク酸ジアリル、炭酸ジアリル
、シュウ酸ジアリル、アジピン酪ジアリル、セバシン酪
ジアリル、酒石酸ジアリル、ジアリルアミン、トリアリ
ルアミン、リン酸トリアリル、トリカルバリル酸トリア
リル、アコニット酸トリアリル、クエン酸トリアリル、
N、N ′−エチレンジアクリルアミド、 N、N′−
メチレンジアクリルアミド、 N、N ′−メチレンジ
メタクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラメタクリレート、1.3−プチレンゲリコールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
トリメチルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、トリアリルイソシアヌレー
ト、1,3.5−)リアクリロイルへキサヒドロ−1,
3,5−)リアジン、ジアリールメラミン、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド等が含まれる また、重合性単量体に官能基を有するものを用いて複合
体を製造する事により、官能基を有する複合体あるいは
反応性を有する複合体を得る事もできる。また、得られ
た複合体へ官能基、反応基を導入して、官能基を有する
複合体あるいは反応性を有する複合体を最終的に得る事
もできる。たとえば、この方法により製造した複合体に
官能基あるいは反応基を有するものとしてキレート配位
子を含む高分子化合物や、イオン交換樹脂などの機能性
高分子化合物を樹脂として含有した複合体が最も本発明
の目的に適合する。一般的にキレート樹脂に於いては、
あらかじめキレート生成基をもつ単量体を重合あるいは
共重合の結果得られ2す る。さらには配位基を含む化合物をビニル化しこれを付
加重合する事によって得られる。即ち、無機多孔体粒子
の孔内に、キレート生成基をもつ単量体を含有させ、重
縮合、重付加、付加縮合、脱離重合などを行なわせしめ
て、キレート樹脂を無機多孔体粒子の孔内にて成形せし
める事によって樹脂を包含させる事ができる。たとえば
、フェノール性OHt持、アミノ基を有する芳香族配位
子とホルムアルデヒドとの付加縮合、あるいはフェノー
ル、ホルムアルデヒドとの共付加縮合を行ない樹脂を包
含する事ができる。またさらには、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル等のポリマーやセルロースなどの天然有機高
分子などを利用した反応によって、キレート樹脂として
導入する事も可能である。また、イオン交換樹脂も、ス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体を母体とした各種反
応、たとえばスルホン化、クロロメチル化、アミン化等
によって、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体を包含
した複合体への官能基の導入などによるイオン交換樹脂
を始めとして、官能基を単量体自体に有しているビニル
ピリジンなどの使用で、重合のみで得られるイオン交換
樹脂も、右型間性樹脂として包含できる。
本発明におけるイオン交換基とは、カチオン、及びアニ
オンの交換基を言う。これらのものの化学構造に特に制
限はなく、カチオン及び/またはアニオンを交換する性
質を有するものであれば何でもよい。
右型間性樹脂にカチオン交換基を導入したものとして好
ましい例を挙げれば、スルホン基、またはカルボキシル
基を有する重合物がある。さらに具体例を挙げれば、集
合単位の中にポリビニルベンゼンスルホン酸、ポリビニ
ル安息香酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸などを
含有する三次元ポリマーがある。
右型間性樹脂にアニオン交換基を導入したものでは1級
ないし3級のアミン基を有するもの、或いは4級アンモ
ニウム基を有するものが好ましい例として挙げられる。
さらに具体例を挙げるならば、ポリスチレンやポリアク
リルアミドの側鎖に−C;H2−NR,R2(R,、R
2は水素、炭化水素基、アルカノール基、アミノアルキ
ル基などを表わす)で表わされる官能基を含有するもの
、または、対アニオンを表わす)で表わされる4級アン
モニウム基を含有するもの、重合単位としてビニルピリ
ジン、ビニルイミダゾールに代表される様な塩基性の窒
素を含む複素環を官能基として有する化合物などが挙げ
られる。複素環はピリジン、イミダゾールに限らず、ピ
ラゾール、チアゾール、トリアゾール、カルバゾール、
ベンズイミダゾール、インドールなどもその例として挙
げられる。
さらに右型間性樹脂にキレート基を導入したものとは、
金属イオンを捕捉する性質を有するものを言い、その化
学構造に特に制限はないが、具体例を挙げるならば、ポ
リビニルアルコールに代表されるヒドロキシル基を有す
るポリマー、ビニルメチルケトン、メタクロイルアセト
ンに代表されるケトン性カルボニル基を有するポリマー
、サリチル酸ホルムアルデヒド樹脂に代表されるヒドロ
キシカルボニル基を有するポリマー、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、ポリイタコン・酸、マレイン酩チオ
フェン、またはイミノジ酢酸基を有するポリマーに代表
されるカルボキシル基を有するポリマー、アミン基、オ
キシム基、アゾ基などを有するポリマー、チオアルコー
ル、チオフェノール基を有するポリマー、チオケトン、
ジチオラート、チオアミド、チオ尿素基を有するポリマ
ー、第1、第2、第3アルキルアリールホスフイン基を
有するポリマー、カテコール基を有するポリマーなどが
その例として挙げられる。
無機多孔体粒子の孔内に樹脂を包含させた複合体に於い
て、樹脂が外部表面に存在している場合がある。ここで
言う外部表面とは、使用する無機多孔体粒子の細孔内を
含めた全表面から無機多孔体粒子の細孔内表面を除く表
面の事を言う。即ち、外部表面とは、無孔性粒子に於い
ては、全表面と同一であり、多孔性粒子に於いては、粒
子の外部空間と接している表面と等しい。
本発明の複合体に於いて、外部表面に存在する樹脂重量
を、元の無機多孔体粒子の孔内量を含めた全容量で除し
た値、即ちこれを外部表面樹脂孔用とする時に、 p≦0.01 である事が好ましい。
たとえば、複合体を液体クロマトグラフィーの充填剤等
に用いる時、複合体同志の摩擦などにより複合体の外部
表面樹脂の剥離が生じ、剥離された樹脂がフィルターな
どをつめた圧損が上昇する場合がある事や、剥離した樹
脂の充填剤への混入によって充填剤の分散性能、吸着性
能の不安定性が生じる場合がある。また、ポンプ、撹拌
機などをもちい複合体のスラリー輸送や、混合撹拌など
によっても、外部表面樹脂の剥離が生ずる場合もある。
外部樹脂の剥離によって起こる上記の欠点を生じせしめ
ぬためには、複合体が川≦0.01である事が好ましい
外部表面樹脂比用な測定するには、複合体として用いる
無機多孔体粒子の全容積と、複合体粒子の全容積の差か
ら、容易に求めうる。
即ち、無機多孔体粒子の全容積をXとし、複合体粒子の
全容積をYとすれば、 である。無機多孔体粒子の全容積、複合体粒子の全容積
は、メスシリンダー等を用いて簡単に測れる。
本発明に於いては、ル≦0.01である複合体を外部表
面に右型間性樹脂が存在していない複合体として定義す
る。
また、複合体に於いて、外部表面樹脂pが、用≦0.0
1であるようなものを製造する際には、無機多孔体粒子
への混合物の含有後に、混合物とは反応せず溶解しない
分散液体に無機多孔体粒子を分散させ強制的撹拌を行な
わせしめたり、また、混合物とは反応せず溶解しない液
体で無機多孔体粒子の表面を洗い流して、S機多孔体粒
子の表面を洗い流して、無機多孔体粒子の表面に存在す
る混合物中に含まれた単量体を除去するのが好ましい方
法である。
これらの無機有機複合体は、多孔性イオン交換樹脂、多
孔性キレート樹脂としての性能と、無機多孔体の剛性、
物理的強度の双方の性質を兼ね備えた吸着剤であり、分
離性能及び剛性、強度を要求されるクロマトグラフィー
用吸着剤として、金属元素分離、金属元素同位体分離或
は有機物質分離に極めて有用であることがわかった。
さらに表面コーティング型に比べて、樹脂の剥離もなく
、安定した展開が可能であり、さらに従来のイオン交換
樹脂やキレート樹脂に対して分離量の低下もなかった。
たとえば、無機多孔体の孔内に右型間性樹脂を含有せし
め、アニオン交換基を導入した無機有機複合体を使用し
たウラン同位体分離を行なう具体的方法を示せば、U 
(Vl)イオンを含むウランイオンの形に置換された無
機有機複合体に脱離剤として還元剤溶液を流し、U (
W)イオンをU(l イオンに還元しつつ溶離すること
によりウラン帯状体の後端で235Uを分#濃縮する。
U(’IV)イオン、またはU (W)イオンは水溶液
中で共存する錯形成剤陰イオンと容易に錯イオンを形成
し、水溶液中のウラン濃度共存電解質濃度、錯形成剤陰
イオンの電荷、溶液の水素イオン濃度などによって、配
位数の異なる種々の陰性錯イオンを生じ陰イオン交換体
に容易に吸着される。
又、水溶液中でウラン(Inイオンとウラン(VI)イ
オンを共存させたとき、ウラン235がウラン(■)イ
オンに、ウラン238がウラン(1イオンにより多く分
配することは古くより知られた事実である。U (W)
イオンを核とする陰性錯イオンをあらかじめ陰イオン交
換体に吸着せしめ、これに還元剤を含む電解質溶液を流
してU(VI)錯イオンなU (IV)錯イオンに還元
しつつ溶離する時に、ウラン(l錯イオンに比してウラ
ン(Vl)イオンが選択的に陰イオン交換体に吸着し、
ウラン(VI)イオンに分配したウラン235が樹脂相
に残留し、その濃度がウラン吸着帯の後端部に近づくほ
ど上昇することによって、235Uがウラン吸着帯の還
元剤との境界部分に分離濃縮する。一方、ウラン(IV
)イオンに分配するウラン238は、より多く溶液相に
残留することにより、還元剤溶液の流れに従って吸着帯
中な前方に移動し、ついには陰イオン交換体の外に排除
される。この時、溶液中のウラン濃度および陰イオン濃
度は使用する陰イオン交換体、操作温度および陰イオン
の種類によって異なるが、一般にウラン濃度としては1
(1″IMから6M、陰イオン濃度としては例えば塩素
イオンの場合10’Mから12Mの間で濃縮度を最大と
するように選ばれる。
上記操作でウラン錯体形成のための陰イオンとはU (
W)またはU (IV)イオンと配位数の高い錯イオン
を形成し、生じたウラン錯イオンが負電荷を有して充分
陰イオン交換体に吸着されるものをいう。好ましい陰イ
オンとしては例えばF−1CI−、Br−、NO3−1
SCN−、CN−、s吋−などの無機イオン、ギ酸、酢
酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸などの一価カルポン
酸類、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フタール酸な
との二価カルボン酸類、グリコール酸、β−オキシプロ
ピ第ン酸、乳酸、オキシコハク酸、酒石酸、クエン酸、
スルホサリチル酸などのオキシ酸類、グリシン、アラニ
ン、β−アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸など
のアミノ酸類、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢
酩(EDTA) 、 1・2−シクロヘキサンジアミン
四酢酸などのアミノポリカルボン酸類、およびそれらの
塩が使用される。
本発明に使用される還元剤とは水溶液中でU(■)イオ
ンを速やかにU (IV)イオンに還元し、かつ生じた
酸化型の還元剤がU l)イオンを吸着した陰イオン交
換体に対し充分低い選択性を有し、事実上U (VI)
イオンを陰イオン交換体より溶離せざるが如きものであ
る。たとえば好ましい還元剤としては、亜硫酸塩、亜燐
酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩、および複数の価数を有する
金属で還元状態にある金属イオン、たとえばTi (I
ll) 、 Sn (If) 、 Cu (I) 、 
V (III)等を含む溶液である。
本発明の方法によって235Uを分離して取得しようと
する時は、上記の如<U(W)イオン型の陰イオン交換
体に還元剤を流してウラン吸着体と還元剤との境界部分
より235Uを分離回収する方法の他に酸化剤を含んだ
陰イオン交換体にU(W)イオンまたはU (W)イオ
ンを含む同位体混合溶液を流して陰イオン交換体をU 
(VI)イオンの形に置換し、次いで還元剤溶液を流し
て、U(Vl)イオンをU (+17)イオンに還元溶
離し、還元し溶離されたU (IV)イオンを陰イオン
交換体に含まれた酸化剤に接触することによってU(V
l)イオンに酸化して、陰イオン交換体に再び吸着しつ
つ、ウラン帯状体を移動させ、ウラン帯状体の酸化剤側
の端部では238Uの濃縮を、ウラン帯状体の還元剤側
の端部では235Uの濃縮を同時に行ない、それぞれの
同位体を分離取得する方法もある。
この方法によれば、陰イオン交換体上に形成したウラン
帯状体を充分長い距離を移動させることにより、濃縮度
の高い235Uを分離取得することができる。即ちこの
方法に使用される陰イオン交換体は、一般に塔状に充填
され、−個または複数個の塔において順次ウラン帯状体
を移動せしめることにより充分高い235Uの濃縮度を
得る。
上記の方法でウラン同位体を分離濃縮するとき好ましい
酸化剤としては、陰イオン交換体上に吸着して、それと
接触する溶液中のU(+7)イオンを速やかに酸化して
U (Vl)イオンとなし、それと同時に生じたU (
W)錯イオンと交換して陰イオン交換体より溶離される
が如きものである。このような酸化剤としてはたとえば
沃素酸塩、臭素酸塩、塩素酸塩、次亜塩素酸塩、および
金属の高酸化状態の塩、たとえば第二鉄塩、第二セリウ
ム塩などがある。
本発明に使用されるアニオン交換基を導入した有機多孔
体としては、U (W)の陰イオンを保持し、脱離剤と
して供給される還元剤溶液によって生成するU (■)
イオンを選択的に脱離するが如きものであればすべて使
用可能である。
次に、無機多孔体の孔内に右型間性樹脂を含有せしめ、
これにカチオン交換基を導入した無機有機複合体を用い
、希土類元素を分離する場合には、用いられる好ましい
脱離剤としては、クエン酸、乳酸、グリコール酸、リン
ゴ酸、酒石酸等のオキシカルボン酸類、エチレンジアミ
ン四酢酸、1.2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸、N
−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレン
グリコール−ビス(2−アミノエチル)エーテルN、N
、N ′、N ′−四酸酢酸ジエチレントリアミン五酢
酸、ビス(2−アミノエチル)エーテル−N、N、N 
’ 、N ′−四酸酢酸ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸
等のアミノポリ酢酸類である。
又、置換展開塔において希土類元素から錯形成剤を受容
する錯形成剤受容化剤として好ましいものは、pb (
]’I )イオン、Pd (Ir )イオン、N1(T
I)イオン、v (■)oイオン、Cu(II)イオン
、Hf(J)イオン、Zn (TI)イオン、Zr(I
V)イオン、H+イオン、Ga (Ill )イオン、
Ti(III)イオン、In(II[)イオン、Fe 
(III )イオン、v (m)イオン等である。
具体的分離方法は、 ■ 前記受容化剤を含んだ水溶液を、無機有機複合体を
充填した展開塔に流し、受容化剤を吸着させる。
■ 次に、希土類元素混合物と錯形成剤、例えばEDT
Aを含みpHを調整した水溶液が格上より供給され、希
土類イオンが受容剤イオンと置換して、希土類元素の展
開された吸着帯を形成する。好ましい上記p)l@囲は
、0.1〜B、9−1特に1〜6である。
■ 次いで、脱離剤を溶解してPHを調整した水溶液を
塔上から流し、希土類元素の展開された吸着帯から希土
類元素を順次溶離する。この時の好ましい調整pHは2
〜13、特に3〜10である。
本発明に使用される省空間性樹脂を合成するための非架
橋性重合性単量体及び、架橋重合性単量体としては前記
のものがすべて使用出来るし、カチオン交換基としては
前記のものが使用出来る。
無機多孔体の孔内に、省空間性樹脂を含有せしめ、これ
にキレート基を導入した無機有機複合体F1 を用いることを特徴とするイツトリウム及び希土類元素
を含む3A族、4A族、5A族、6族、3B族元素の分
離において、受容化剤とは、一般に目的とする有用金属
元素よりもキレート基に対する吸着性の小さい物質であ
り、キレート基に吸着した状態で金属元素との接触によ
り容易に置換される物質を総称する。また、脱離剤とは
、一般に目的とする金属元素よりも、キレート樹脂に対
する吸着性の高い物質であり、金属元素を吸着したキレ
ート基と接触する事で、金属元素を容易に置換、脱離す
る物質である。
受容化剤及び脱離剤は、目的とする有用金属元素及び使
用するキレート基の組合わせにより、予備実験等により
適宜選択することができるし、受容化剤を使わない展開
も可能である。
本発明に用いるキレート基は、金属元素とキレート化合
物を形成しうる官能基を有するものであり、官能基は例
えば、ポリアミンカルボン酸、各種オキシム及びオキシ
ン、カテコールの構造をその分子中に有するものであり
、好ましい構造は、ポリアミノカルボン酸である。好ま
しいポリアミノカルボン酸の種類に特に制限はないが、
一般には下記構造式(T)で示される化合物及びさらに
炭化水素基による置換基を含有する化合物である。
これらのポリアミノカルボン酸には、イミノ2酢酸、N
−メチルイミノ2酢酸、N−シクロヘキシルイミノ2酢
酸、N−フェニルイミノ2酢酸等の置換基を有するイミ
ノ2酢酸及びニトリロ3.50 酢酸等の窒素原子1個を有するポリアミノカルボン酸、
エチレンジアミン−N、N、N′、N” 4酢酸、1,
2−プロピレンジアミン−N、N、N’ 、N” 4酢
酸、l−フェニルエチレンジアミン−N、N、N ′、
N ′4酢酸、シクロヘキシルジアミン−N、N、N 
′、N ’4酢酸等の置換基を有するエチレンジアミン
−N、N、N’ 、N′4酢酸及び窒素原子2個を有す
るポリアミノカルボン酸、ジエチレントリアミン−N、
N、N ’ 、N ” 、N ″5酢酸、ジエチレント
リアミン−N、N、N ’ 、N ’ 4酢酸ジエチレ
ントリアミン−N、N” 、N” 、N” 4酢酸びト
リエチレンテトラミン−N、N、N ′、N ” 、N
″′、N″’6’6ポリエチレンミン、又は酢酸基を導
入したポリエチレンイミン等の窒素原子3個以上を有す
るポリアミノカルボン酸基等がある。ざらにN−ヒドロ
キシエチレンジアミン−N、N’ 、N” 3酢酸、1
,3−ジアミノプロパン−N、N、N′、N’ 4酢酩
、1.4−ジアミノブタン−N、N、N′、N′4酢酸
等のポリアミノカルボン酸も木質的に本発明に使用でき
る。このうち、さらに好ましいポリアミノカルボン酸基
は、イミノ2酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレ
ントリアミン−N、N、N′、N’ 4酢酸、ジエチレ
ントリアミン−N、N′、N′、N′4酢酪及びこれら
の置換体である。
これらのキレート化合物は、化合物より任意の位置の水
素原子を除いたラジカル基としてキレート樹脂中に含有
されている。
キレート基を導入した骨格には、特に制限はなく、天然
に産する高分子化合物または種々の重合性単量体の単独
または共存下での付加重合体、重縮合重合体、付加縮合
重合体、重付加重合体、開原型合体等があり、用いる媒
体に不溶のものである。例えば、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体等の公知の樹脂骨格が使用でき、好まし
くはスチレン−ジビニルベンゼン共重合体に種々の置換
基を導入した構造を有するものである。
本発明に用いる最も好ましいキレート基を導入した有機
多孔体の代表的構造は、構造式(l[[)〜(V)で示
される繰り返し単位を含むものである。これらのキレー
ト樹脂の製造法の例は、クロロメチルスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体とイミノ2酢酸エチルエステルの反
応による方法(構造式(■))、(1,2−ジブロモエ
チル)スチレン−ジビニルベンゼン共重合体とイミノ2
酢酸の反応による方法(構造式(I[[) ) 、クロ
ロメチルスチレン−ジビニルベンゼン共重合体と、ジエ
チレントリアミン、引き続いてクロロ酢酸との反応によ
る方法(構造式(TI) ) 、パラ−(ジアミノエチ
ルアミンエチル)スチレン−ジビニルベンゼン共重合体
とクロロ酢酸の反応による方法(構造式(■))である
構造式(IT) 斗 υ 構造式(II+) 具体的分離方法は、 ■ 展開塔に無機有機複合体を充填し、必要ならば受容
化剤を含む溶液を供給して、被分離物質を受容、吸着で
きるようにする。
■ 被分離物質を含む溶液を供給し、被分離物質の吸着
帯を形成させる。
■ 脱離剤を含む溶液を供給して、帯状の被分離物質吸
着帯を形成させ、移動させる。
■ 脱離剤の供給に従って、充填塔下部より流出する溶
液をフラクションに分画、採取する。
この他、たとえば多糖類等を用いた充填剤による液処理
等のように、特に著しく充填剤の剛性あるいは物理的強
度の劣るものを利用する場合には、極めて展開流量の低
い領域で展開せざるを得す、工業的液処理としては不適
当であったが、本発明のような無機有機複合体を用いれ
ば安定した高流速領域の展開が可能となり、本発明の効
果が特に顕著である。
本発明における無機有機複合体を使用する場合には、展
開流量として0.1cc/cm2min以上が好ましく
、高展開流量における圧力損失等も勘案すれば、展開流
量として1〜5000C/Cl112m1nが好ましく
、10〜500cc/Cm2m1nがさらに好ましい。
[実施例] 次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 内径20mm、長さ1000mmのパイレックスガラス
製ジャケット付カラムを用意し、これにアニオン交換樹
脂を有する無機有機複合体を900mmの高さまで充填
した。
本実施例で用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。
平均孔径が3500人、比孔容積が1.05 m立/g
、粒子の最長径が80〜105用である破砕型多孔性ガ
ラス1kgを、30!lの磁気撹拌機イ1フラスコに入
れて真空ポンプにて減圧とした。
次に、このフラスコに、単量体としてクロロメチルスチ
レン8.0kg 、ジビニルベンゼン1.5kg、有機
液体として安息香酸メチル10kg、ノルマルヘプタン
20kgを溶解した均一混合液体を導入し、減圧下、1
0℃で30分撹拌させた。次にこれをグラスフィルター
上で濾過し、これを水11中とリン酸カルシウム500
gの混合液中に分散させ3500 jpmで2分間強制
撹拌したのち、チッ素雰囲気中で85℃にて20時間重
合を行なった。
反応生成物は、分散液体を濾過後人で充分洗浄を行ない
、ひき続きメタノールで充分洗浄を行ない、加えた有機
液体を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10
!lの反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3文を
加えて、40℃で2時間撹拌した後、20%トリメチル
アミンのエタノール溶液を滴下し、40℃で5時間アミ
ン化を行なって無機有機複合体を得た。この複合体はW
≦0.005であった。
得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータによる有
孔性評価を行なったところ、平均孔径550人孔量乳量
84 m27gであった。また交換容量は1.05me
q/gであった。
このようにして得られた孔径550人、乳量0.64の
アニオン交換樹脂が含有された無機有機複合体(アニオ
ン交換容量1.05meq/gr)を充填剤とした。
l規定塩酸を充填剤全量の約20倍流して充填剤を調整
した。ひきつづき受容化剤としてFe(II[)0.1
M/ρ、塩酸2.0M/Aを含む溶液を約10文供給し
て充填剤にFe(III)を平衡吸着させた。
次にU (IV) 0.15M/文、塩酸2.0M/β
を含む溶液100ccを供給してU (■)イオンを充
填剤に吸着したF[!(III)イオンで順次U (W
)イオンに酸化してU l)の吸着帯を形成した。
これに脱離剤としてTi (m ) 0.3M#2、塩
酸2.0M#2を含む溶液を展開して充填剤に吸着して
いるU (Vl)イオンを還元しつつ脱離した。
カラム底部より流出する溶離液をフラクションに分けて
分取し、それぞれ含有するウラン濃度をγ線シンチレー
ション計測器により定量したところ、ウラン溶離帯の中
央部の平衡濃度として0、IBM/4を得た。また、こ
の平衡濃度の15%、85%に相当するそれぞれ0.0
24M/β、0.138M/βの溶出位置を酸化面、還
元面で確認し、界面幅を測定したところ、それぞれ酸化
面で1.3cm 、還元面で0.5cmであった。
さらにウラン溶離帯後端部の溶離液試料をとり含有する
ウランの同位体比を電子衝撃型質量分析計で測定したと
ころ、同位体存在比(235U゛/23B’[J)とし
て0.007356を得た。これに対し天然ウランの同
位体存在比は0.007252であった。
次に、上記の酸化剤再生、ウラン吸着、還元剤展開とい
う操作を10回繰り返しておこない、展開にともなう圧
力損失を測定したところ、第1表に示すように圧力損失
の経時変化は極めて小さく、さらに充填剤高さの経時変
化もほとんどなく、安定した展開を行なうことが出来た
10回の再生、吸着、展開操作のあと、主に充填塔下部
の充填剤を抜き出し、破壊状態を顕微鏡で観測したとこ
ろ破壊されたと確認されるものは全体の1%未満であっ
た。
比較のため次のようにして合成された無機有機複合体を
使用して同様の実験を行なった。
平均孔径が3500人、比孔容積が1.05 m交/g
、粒子の最長径が80〜105用である破砕型多孔性ガ
ラス1kgを、30文の磁気撹拌機付フラスコに入れて
真空ポンプにて減圧とした。
次に、このフラスコに、単量体としてクロコンチルスチ
レン90kg、ジビニルベンゼン1.5kg 、有機液
体として安息香酸メチル10kg、ノルマルヘプタン2
0kgを溶解した均一混合液体を導入し減圧下、10°
Cで30分撹拌させた。次にこれをグラスフィルター上
で濾過し、これと1kgの塩化ナトリウムをよく混合し
たのち、チッ素雰囲気中で85℃にて20時間重合を行
なった。
反応生成物は、水で充分洗浄を行なって食塩を溶解後、
ひき続きメタノールで充分洗浄を行い、加えた有機液体
を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10文の
反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3文を加えて
、40℃で2時間撹拌した後、20%トリメチルアミン
のエタノール溶液を滴下し、40°Cで5時間アミノ化
を行なって無機有機複合体を得た。
得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータによる有
孔性評価を行なったところ、平均孔径55〇人、乳量0
.f(4’ ml /gであった。また交換容量は1.
12meg/gであった。また、舊= o、oeであっ
た。
このようにして合成された無機有機複合体を前記と同様
に900mmの高さに充填し、前記と同様の酸化剤再生
、ウラン吸着、還元剤展開という操作を10回繰り返し
ておこない、展開にともなう圧力損失を測定したところ
、第、2表に示すように圧力損失の経時変化は少なく、
はぼ安定に運転することができた。10回の繰り返し実
験終了後、カラム底部の複合体を抜き出して観察したと
ころ、無機多孔体の外部表面に露出した樹脂剥離片が若
干発生していた。
比較例1 比較のため、次のようにして合成した無機有機複合体を
用いて同様の実験を行なった。
すなわち、上記実施例と同じ方法で有機液体を含有せし
めずに重合後アミノ化を行って無機有機複合体を得た。
得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータによる有
孔性評価を行なったところ、孔は測定されず、交換容量
として0.12meq/gを得た。
このようにして合成された無機有機複合体を前記と同様
に900mmの高さに充填し、前記と同様の酸化剤再生
、ウラン吸着、J?L元剤展剤展開作を行なった。ウラ
ン吸着帯後端部の溶離液試料をとり、含有するウランあ
同位体比を電子衝撃型質量分析計で測定したところ同位
体存在比(23SU/238U)として0.00728
8を得た。
さらに比較のため次のようにして合成したアニオン交換
樹脂を用いて同様の実験を行なった。すなわち、30文
の四つ目フラスコに撹拌機、温度計をつけ、これに水1
0kg、懸濁剤としてポリアクリル酸ソーダBog及び
食塩120g、スチレン3.6kg、ジビニルベンゼン
0.6kg 、有機液体としてノルマルへブタン4.4
kgを投入してよく撹拌し、油滴を分散せしめた。これ
を70℃で28時間かけて重合し、重合後、冷却して樹
脂をフィルター付洗浄塔に移し、30fLのメタノール
と大過剰の水でよく洗浄した。
洗浄後、10文のクロロメチルメチルエーテル中に投入
し、48時間反応させてクロロメチル化を行ない、ひき
つづき20%トリメチルアミンのエタノール溶液中にて
40℃で5時間アミン化を行なってアニオン交換樹脂を
得た。得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータに
よる有孔性評価を行なったところ、平均孔径670人、
乳量0.fil m文/gであった。また交換容量は2
.84meq/gであった。
このようにして合成されたアニオン交換樹脂を前記と同
様に900mmの高さに充填し、前記と同様の酸化剤再
生、ウラン吸着、還元剤展開の操作を行なった。カラム
底部より流出する溶離液をフラクションに分けて分取し
、それぞれ含有するウラン濃度を、γ線シンチレートヨ
ン計測器により定量し、前記と同様にして酸化面、還元
面での界面幅を測定したところ、酸化面で4.8cm 
、還元面で2.1cmであった。さらにウラン吸着帯後
端部の溶離液試料をとり、含有するウランの同位体比を
電子衝撃型質量分析計で測定したところ同位体存在比(
235U/238 U)として0.007349を得た
次に、酸化剤再生、ウラン吸着、還元剤展開という操作
を10回繰り返しておこない、展開にともなう圧力損失
を測定したところ、第3表に示すように圧力損失の経時
変化はかなり大きく、それにともなって充填剤高さも変
化して、安定な展開が出来なかった。
10回の再生、吸着、展開操作のあと、主に充填塔下部
の充填剤を抜き出し、破壊状態を顕微鏡で観測したとこ
ろ、こ破壊されたと確認されるものは全体の7%であっ
た。
第1表 第2表 第3表 実施例2 内径20mm、長さ1000mmのパイレックスガラス
製ジャケット付カラムを用意し、これにカチオン交換基
を有する無機有機複合体を900mmの高さに充填した
本実施例に用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。すなわち、平均孔径が3500人、比孔容積が
1.15 mJL /g粒子の最長径が80〜105 
gである破砕型多孔性ガラス1kgを、30文の磁気撹
拌機付フラスコに入れて真空ポンプにて減圧した。
次に、このフラスコに、単量体としてスチレン7.3k
g 、ジビニルベンゼン2.7kg 、 !酸化ベンゾ
イル100g、有機液体としてエチルベンゼン15kg
を溶解した均一混合液体を導入し、減圧下、10℃で3
0分撹拌させた。次にこれをグラスフィルター上で濾過
し、さらに水15文を流下した。これと1kgの塩化ナ
トリウムをよく混合したのち、チッ素雰囲気中で85℃
にて20時間重合を行なった。
反応生成物は、水で充分洗浄を行なって食塩を溶解後、
ひき続きメタノールで充分洗浄を行ない、加えた有機液
体を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10文
の反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3文を加え
て、40℃で2時間撹拌した後、クロルスルホン酸2k
gを滴下した。そのまま40℃で2時間反応を続けた後
、反応混合物を氷水中に投入し、炉別後水蒸気蒸留にて
、ジクロルエタンを除去した。得られた反応物を充分乾
燥させ、ポロシメータによる有孔性評価を行なったとこ
ろ、平均孔径140人孔量乳量43 m27gを得た。
また交換容量は1.20meq/gであった。
塩酸I M/j2を含む水溶液を充分量供給して充填剤
を水素イオン型に調整した。
ひきつづき塩化ネオジム、塩化プラセオジム各々151
1IMを含みpH= 3に調整した溶液を希土類イオン
吸着帯がカラム長さの70%になるまで供給した。次に
エチレンジアミン四酢酸(EDTA) 15+sMを含
みpl= 9に調整した水溶液を展開して希土類イオン
をED丁A錯体として脱離した。展開にしたがってカラ
ム下部より流出する溶離液を20層文ごとにフラクショ
ンに分けて採取し、蛍光X線分析装置により希土類元素
イオン濃度を測定した。その結果ネオジム及びプラセオ
ジムを夫々純度98%以上、かつ回収率80%で分離精
製した。
次に、上記の再生、吸着、展開という操作を、10回繰
り返しておこない、展開にどもなう圧力損失を測定した
ところ、第4表に示すように圧力損失の経時変化は極め
て小さく、さらに充填剤高さの経時変化もほとんどなく
、安定した運転を行なうことが出来た。
第4表 10回の再生、吸着、展開の操作のあと、主に充填塔下
部の充填剤を抜き出し、破壊状態を顕微鏡で観測したと
ころ、破壊されたと確認出来るものは全体の1%未満で
あった。
比較のため次のようにして合成された無機有機複合体を
使用して同様の実験を行なった。
平均孔径が3500人、比孔容積が1.15 m立/g
、粒子の最長径が80〜105ルである破砕型多孔性ガ
ラス1kgを、30文の磁気撹拌機付フラスコに入れて
真空ポンプに減圧とした。
次に、このフラスコに単量体としてスチレン?、3kg
 、ジビニルベンゼン2.7kg 、過酸化ベンゾイル
100g、有機液体としてエチルベンゼン15kgを溶
解した均一混合液体を導入し、減圧下、10°Cで30
分撹拌させた。次にこれをグラスフィルター上で濾過し
、これと1kgの塩化ナトリウムをよく混合したのち、
チッ素雰囲気中で85℃にて20時間重合を行なった。
反応生成物は、水で充分洗浄を行なって食塩を溶解後、
ひき続きメタノールで十分洗浄を行ない、加えた有機液
体を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10立
の反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3文を加え
て40°Cで2時間撹拌した′  後、クロルスルホン
酸2kgを滴下した。そのまま40℃で2時間反応を続
けた後、反応混合物を氷水中に投入し、炉別後水蒸気蒸
留にて、ジクロルエタンを除去した。得られた反応物を
充分乾燥させ、ポロシメータによる有孔性評価を行なっ
たところ、平均孔径140人、乳量0.43 m文/g
を得た。
また交換容量は1.25meq/gであった。
このようにして得た無機有機複合体を用いて、前記の再
生、吸着、展開という操作を10回繰り返しておこない
、展開にともなう圧力損失を測定したところ、第5表に
示すように圧力損失の経時変化は少なくほぼ安定に運転
することができた。10回の繰り返し実験終了後、カラ
ム底部の複合体を抜き出して観察したところ、無機多孔
体の外部表面に露出した樹脂剥離片が若干発生していた
第5表 比較例2 比較のため、次のようにして合成したカチオン交換樹脂
を用いて同様の実験を行なった。
30文のフラスコの撹拌機、温度計をつけ、これに水1
0kg、懸濁剤としてポリアクリル酸ソーダElOg及
び食塩120g、スチレン3.8kg 、ジビニルベン
ゼン1.2kg 、有機液体としてエチルベンゼン4k
gを投入してよく撹拌し、油滴を分散せしめた。これを
70℃で28時間かけて重合し、重合後冷却して樹脂を
フィルター付洗浄塔に移し、30文のメタノールと大過
剰の水でよく洗浄した。洗浄後、3iの反応フラスコに
入れ、次にジクロルエタン10文を加えて、40℃で2
時間撹拌した後、クロルスルホン酸2kgを滴下した。
そのまま40℃で2時間反応を続けた後、反応混合物を
氷水中に投入し、炉別後水蒸気蒸留にて、ジクロルエタ
ンを除去した。得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシ
メータによる有孔性評価を行なったところ、平均孔径2
10人、乳量0.47 m文/gとなった。また交換容
量は3.88meq/gであった。
塩酸I M/f!、を含む水溶液を充分量供給して充填
剤を水素イオン型に調整した。
ひきつづき塩化ネオジム、塩化プラセオジム各々15m
Mを含みpH=3に調整した溶液を希土類イオン吸着帯
がカラム長さの70%になるまで供給した。次に工、チ
レンジアミン四酢酸(EDTA) 15mMを含みpl
== 9に調整した水溶液を展開して希土類イオンをE
DTA錯体として脱離した。展開にしたがってカラム下
部より流出する溶離液を20 rslごとにフラクショ
ンに分けて採取し、蛍光X線分析装置により希土類元素
イオン濃度を測定した。その結果ネオジム及びプラセオ
ジムを夫々純度89%以上、かつ回収率85%で分離精
製した。
次に、上記の再生、吸着、展開という操作を、10回繰
り返しておこない、展開にともなう圧力損失を測定した
ところ、第6表に示すように圧力損失の経時変化はかな
り大きく、それにともなって充填剤高さも変化し、安全
な展開が困難であった。
10回の再生、吸着、展開の操作のあと、主に充填塔下
部の充填剤を抜き出し、破壊状態を顕微鏡で観測したと
ころ、破壊されたと確認されたものは全体の3%であっ
た。
゛・、 ゝ\ 第6表 実施例3 内径20mm、長さ1000mmのパイレックスガラス
製ジャケット付カラムを用意し、これにキレート基を有
する無機有機複合体を9QQmmの高さに充填した。
本実施例に用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。
平均孔径350〇人、比孔容積が1.20 m文/g、
粒子の最長径が80〜105 gである破砕型多孔性ガ
ラス1kgを30文の磁気撹拌器付フラスコに入れて真
空ポンプにて減圧とした。
次にこのフラスコにクロロメチルスチレン2kg、ジビ
ニルベンゼン220g、アゾビスイソブチロニトリル2
2g、トルエン3kgを混合溶解させた液を導入し、減
圧下室温で2時間撹拌させた。次にこれをグラスフィル
ター上で濾過し、これを水11中とリン酸とリン酸カル
シウム500gの混合液中に分散させ3500rp+n
で2分間強制撹拌したのち、チッ素雰囲気下で90°C
にて16時間反応させた。反応生成物は水で十分洗浄を
行なって食塩を溶解後ひきつづきアセトンで十分洗浄を
行なった。
つぎに、これにイミノジ酢酸エチルエステル2.2kg
を水10文と共に加え、90℃で15時間反応させた。
生成物は水で十分洗浄を行なったのち、ひきつづき0.
5Nの水酸化ナトリウム溶液で80℃にて5時間反応さ
せた。得られた反応物を十分乾燥させ、ポロシメータに
よる有孔性評価を行なったところ、平均孔径520人、
乳量0.54 mg/lを得た。
また交換容量は、2.8meq/gであった。
pl= 8.5に調整したアンモニア水溶液を十分供給
し、充填剤を平衡状態とした。次に、塩化ランタン、塩
化ネオジム各々15IIIMを含みpH=4.0に調整
した溶液を希土類イオン吸着帯がカラム長さの70%に
なるまで供給した後、0.IN塩酸水溶液を供給し、希
土類イオン吸着帯を2時間で上方から下方へ展開移動さ
せた。この際、展開中を通じて希土類イオン吸着帯の両
界面は明瞭なまま保持された。展開に従ってカラム下部
より流出する溶離液を20 mlごとにフラクションに
分けて採取し、蛍光X線分析装置により希土類元素イオ
ン濃度を測定した。
得られた各フラクション液の濃度は希土類金属濃度は2
5 mW/Jlであり、ランタン及びネオジムを夫々純
度89%以上、かつ回収率85%で分離、精製した。
実施例4 内径20mm、長さ1000mmのパイレックスガラス
製ジャケット付カラムを用意し、これにキレート基を有
する無機有機複合体を900+u+の高さに水と共に充
填した。
本実施例に用いた無機有機複合体は次のようにして合成
した。
粒径100〜500 tt、の多孔性シリカゲル(平均
孔径1500人、空隙率70%) 100gを1文のア
ラスコの投入した。別に20%硫酸150gに、カテコ
ール180g、ホルマリン(37%ホルムアルデヒド水
溶液) 130gを溶解した水溶液を調製した。この硫
酸水溶液をフラスコ中に注いで多孔性シリカゲルを含浸
した。次いで10 mmHg以下の減圧下で30秒間脱
気した。この混合物を濾過して得た濡れ状態のシリカゲ
ルを別に用意した3文の三ツ−フラスコに投入した。さ
らに1,2.3−トリクロルプロパン1.5文を注いだ
。還流冷却機、温度計、撹拌機を三ツ−フラスコに装着
した後、強制撹拌を3ooorpmで1分間行ったのち
さらに1100rpの撹拌下90℃まで昇温し、そのま
ま15時間加熱した。冷却した後、生成物を濾過して集
め、洗浄後の水が中性になるまで十分な量の水で洗浄し
た。80℃、12時間乾燥後、276gの無機有機複合
体を得た。
この複合体と、その合成に用いた多孔性シリカゲルの各
赤外線スペクトル(各、KBr錠剤)より差スペクトル
を得たところ、 1140〜1290cm−’  (strong & 
broad; C−0伸縮)13BQcr’  (OH
変角) が見られ、カテコールが複合体に含まれていることがわ
かった。
当方ラムにガリウム5  mM/fL、アルミニウム5
  mM/文を含むpl= 12の苛性ソーダ溶液を5
0ON見供給し、吸着帯を形成した。
次に0.IM/βの塩酸を脱離剤として含む溶液を展開
し、ガリウム、アルミニウムの分離を行なった。溶出液
10 ml毎に分画採取し、常法によりガリウム、アル
ミニウムを分析した結果、前方のフラクション液のうち
最もアルミニウム純度の高いフラクションにおいて純度
80%以上、又後方のガスラム濃度の最も高いフラクシ
ョンにおいても純度80%以上で、それぞれ分離回収出
来た。
実施例5 内径2C1+am、長さ1000mmのパイレックスガ
ラス製ジャケット付カラムを用意し、これにカチオン交
換基を有する無機有機複合体を9001の高さに充填し
た。
木実施例に用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。
平均孔径が3500 A、比孔容積が1.05 m立/
g、粒子の最長径が80〜105にである多孔性ガラス
1kgを、109.の磁気撹拌機付フラスコに入れて真
空ポンプにて減圧とした。
次に、このフラスコに単量体としてスチレン7.3kg
 、ジビニルベンゼン2.7kg 、 過−H化ベンゾ
イル100g、有機液体としてエチルベンゼン15kg
ヲ溶解した均一混合液体を導入し、減圧下、10°Cで
30分撹拌させた。次にこれをグラスフィルター上で濾
過し、ざらに水15文を流下した。これと1kgの塩化
ナトリウムをよく混合したのち、チッ素雰囲気中で85
℃にて20時間重合を行なった。
反応生成物は、水で充分洗浄を行なって食塩を溶解後、
ひき続きメタノールで十分洗浄を行ない、加えた有機液
体を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10文
の反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3文を加え
て、40℃で2時間撹拌した後、クロルスルホン酸2k
gを滴下した。そのまま40°Cで2時間反応を続けた
後、反応混合物を氷水中に投入し、炉別後水蒸気蒸留に
て、ジクロルエタンを除去した。得られた反応物を充分
乾燥させ、ポロシメータによる有孔性評価を行なったと
ころ、平均孔径140人、乳量0.43 ml /gを
得た。
また交換容量は1.25meq/gであった。
Q 塩酸IM#2を含む水溶液を充分量供給して充填剤を水
素イオン型に調整した。
ひきつづき塩化ネオジム、塩化プラセオジム各々15m
M/!lを含みpl= 3に調整した溶液1.5文を供
給した。
次にエチレンジアミン四酢酸(EDTA) 15 mW
/Jlを含みpH=9に調整した水溶液を展開して希土
類イオンをEDTA錯体として脱離した。展開温度は8
0℃、展開流量は30cc/winとした。これはL5
cc/c+a2分になる。
展開にしたがってカラム下部より流出する溶離液を20
 mlごとにフラクションに分けて採取し、蛍光X線分
析装置により希土類元素イオン濃度を測定した。その結
果ネオジム及びプラセオジムを夫々純度89%以上で、
20mMを分離回収した。
この時、EDTA水溶液の展開から希土類吸着帯が洛外
に溶出するまでの時間は75分であった。
上記の再生、吸着、展開という操作を10回繰り返して
おこない、展開にともなう圧力損失を測定したところ、
第7表に示すように、圧力損失の経時変化は極めて小さ
く、安定した展開が可能であった。
次に上記実施例と全く同一の装置及び操作で、EDTA
を含む溶液の展開流量を130cc/winにして実験
を行なった。これは、IL5 cc/cra2winに
相当する。
展開にしたがってカラム下部より流出する溶離液を20
 mlごとにフラクションに分けて採取し、蛍光X線分
析装置により希土類元素イオン濃度を測定した。その結
果ネオジム及びプラセオジムを夫々純度99%以上で1
8.8mMを分離回収した。
この時、EDTA水溶液の展開から希土類吸着帯が塔外
に溶出するまでの時間は51分であった。
上記の再生、吸着、展開という操作を10回繰り返して
おこない、展開にともなう圧力損失を測定したところ、
第8表に示すように、圧力損失の絶対値は展開流量30
cc/sinに比べて高くなっているが経時変化はほと
んど観測されないことがわかる。
次に上記実施例と全く同一の装置及び操作で、EDTA
を含む溶液の展開流量を90cc/minにして実験を
行なった。これは、28.El cc/am2minと
なる。
展開にしたがってカラム下部より流出する溶離液を20
 mlごとにフラクションに分けて採取し、蛍光X線分
析装置により希土類元素イオン濃度を測定した。その結
果ネオジム及びプラセオジムを夫々純度88%以上で1
3.5mMを分離回収した。
この時、EDTA水溶液の展開から希土類吸着帯が塔外
に溶出するまでの時間は25分であった。
上記の再生、吸着、展開という操作を10回繰り返して
おこない、展開にともなう圧力損失を測定したところ、
第9表に示すように、圧力損失の絶対値はさらに高くな
っているが、経時変化はほとんどなく、連続展開が可能
である。
次に」二記実施例で得た分離回収量をEDRA水溶液展
開時間で1時間当りの分離回収量に変換したものを展開
速度に対してプロットすれば、第1図のようになり、単
位時間当りの生産量が展開流量の増加とともに増大する
ことが明らかである。
上記の再生、吸着、展開という操作を1o回繰り返して
おこない、展開にともなう圧力損失を測定したところ、
第1O表に示すように、圧力損失の絶対値は展開流量B
Occ/mir+の場合に比較してさらに高くなってい
るが経時変化はほとんどなく、安定な展開が可能であっ
た。
次に上記実施例と全く同一の装置及び操作で、EDTA
を含む溶液の展開流量を200cc/ff1inにして
実験を行なった。これは、83.7 cc/cm2mi
nとなる。
展開にしたがってカラム下部より流出する溶離液を20
 mlごとにフラクションに分けて採取し、蛍光X線分
析装置により希土類元素イオン濃度を測定した。その結
果ネオジム及びプラセオジムを夫々純度88%以上で9
.2 mWを分離回収した。
この時、EDTA水溶液の展開から希土類吸着帯が塔外
に溶出するまでの時間は11分であった。
第7表 /l) 第8表 第9表 第10表 実験例6 TNF  (ガン壊死因子) 7.3 Xl03u/m
uを含む血清からTNFを他のタンパク質から分離濃縮
するため、次のようにして合成された無機有機複合体を
用いた。
市販品のアガロース600gと水9.4kgを60℃に
加熱、撹拌して均一な溶液とした。この溶液に、1.3
−ジブロモプロパン20gを加えた後、すばやく平均孔
径1500人、空隙率70%、粒径100〜500 舊
のシリカゲル6kgを加えて混合した後、熱濾過を行な
った。このシリカゲルを1,2−ジクロロエタン50文
を入れた反応槽へ入れ加熱した後、強制撹拌を400O
rpmで30秒間行ない、さらに4時間加熱を続けた。
反応後、反応物(シリカゲル)をアセトンで充分洗浄し
た後、0.01規定苛性ソーダで中和した。次いで、ジ
エチルアミノエチルクロリド塩酸塩6kgを水30文に
溶解した液を入れたフラスコに反応物(シリカゲル)を
加え、70℃、10時間加熱、撹拌した。充分な水で洗
浄した後、濾過し、無機有機複合体を得た。
この無機有機複合体を内径100mm 、高さ500m
mのパイレックスガラス製カラムに400mmの高さに
水と共に充填した。
これに前記血清6文をチャージさせ、0.15M/Zの
塩化ナトリウムを含む0.04M/βトリス塩酸溶液(
pH7,2)を50 ml /winで24時間洗浄し
た。ひきつづき0.18M/βの塩化ナトリウムを含む
トリス塩酸溶液(pH7,2)を100mJL /wi
nで展開して脱離し、8時間の展開によりTNF活性4
.6X 104u/+JL以上で83%のTNFを分離
回収した。この展開における圧力損失は1  kg/c
i+2であった。
一展開当りの所要時間を減するため洗浄液、脱離液の展
開流量をそれぞれ150+JL /win、300m1
 /winに上げたところTNF活性4.fi X 1
0’ u7’il:以上で69%のTNFを分離回収し
た。この展開における圧力損失は3.2kg/am2で
あり処理に要した時間は洗浄、脱離操作で11時間であ
った。
さらに洗浄液、脱離液の展開流量をそれぞれ450mJ
l /win、900mm /winに上昇させて展開
したところTNF活性4.8 X 104u/rrr1
以上で43%(7) TNFを分離回収した。この展開
における圧力損失は10.3 kg/cm2であった。
また処理に要した時間は洗浄、脱離操作で3.5時間で
あった。
以上の実験により、洗浄、脱離操作1時間当りの高純度
TNF回収量を脱離剤展開流速に対し図示すると第2図
のようになる。
比較例3 比・較のため市販のDEAE−9ephadexで同様
の実験を行なったところ、洗浄液、展開液の展開流量5
0 ml /ll1in、100mJL /minでも
充填剤が変形して充填割高が低下し、それにともなって
圧力損失が20 kg/cm2を越えたので実験を中止
した。
実施例7 内径20mm、長さ1000mmのパイレックスガラス
製ジャケット付カラムを用意し、これにアニオン交換樹
脂を有する無機有機複合体を充填した。
本実施例に用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。
平均孔径が3500人、比孔容積が1.05 mfL 
/g、粒子の最長径が40〜60ルである破砕型多孔性
ガラス1kgを、30文の磁気撹拌機付フラスコに入れ
て真空ポンプにて減圧とした。
次に、このフラスコに単量体としてスチレン9.0kg
 、ジビニルベンゼン1.5kg 、有機液体として安
息香酸メチル10kg、ノルマルヘプタン20kgを溶
解した均一混合液体を導入し、減圧下、10℃で30分
撹拌させた。次にこれをグラスフィルター上でか過し、
これと1kgの塩化ナトリウムをよく混合したのち、チ
ッ素雰囲気中で85℃にて20時間重合を行なった。
反応生成物は、水で充分洗浄を行なって食塩を溶解後、
ひき続きメタノールで十分洗浄を行ない、加えた有機液
体を除去した。充分乾燥した複合体を500g、10文
の反応フラスコに入れ、次にジクロルエタン3立を加え
て、40℃で2時間撹拌した後、20%トリメチルアミ
ンのエタノール溶液を滴下し、40℃で5時間アミノ化
を行なって無機有機複合体を得た。
得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータによる有
孔性評価を行なったところ、平均孔径550人、乳量0
.84 m見/gを得た。また交換容量は1.05me
q/gであった命 このようにして得られた孔径550人、乳量0.64の
アニオン交換樹脂が含有された無機有機複合体(アニオ
ン交換容量1.05meq/gr)を充填剤とした。
1規定塩酸を充填剤全量の約20倍流して充填剤を調整
した。ひきつづき受容化剤としてFe (III )’
0.1M/β、塩酸2.0M/p、を含む溶液を約10
見供給して充填剤にFe(III)を平衡吸着させた。
次にU (IV) 0.15M/見、塩酸2.OM/β
を含む溶液100ccを供給してU’(J)イオンを充
填剤に吸着したFe(III)イオンで順次U (W)
イオンに酸化してU (W)の吸着帯を形成した。
これに脱離剤としてTi (M ) 0.3M/f!、
、塩酸2.0M/βを含む溶液を展開して充填剤に吸着
しているU (W)イオンを還元しつつ脱離した。
展開温度を120℃とし、展開流速は100C/C11
2分、50cc/cff12分、100cc/cm2分
について実験を行った。
また充填剤の高さは、展開流量によって異なり、100
C/Cn12分、50 cc/cm2分、100cc/
cm2分でそれぞれ45mm、 225mm 、 45
0mmとして展開時間が等しくなるようにした。
カラム底部より流出する溶離液をフラクションに分けて
分取し、ウラン溶離奇抜端部の溶離液試料に含有される
ウランの同位体比を(235U/238U)電子衝撃型
質量分析計で測定したところ、展開流量10 cc/C
m2分、50 cc/cm2分、1000C/Cm2分
の実験でそれぞれ0.00727B、0.0072!I
11.0.007302であった。
天然ウランの同位体比は0.007252であった。
[発明の効果] 本発明の物質分離方法にあっては、上記のように無機多
孔体の孔内に右型間性樹脂あるいはそれにイオン交換基
やキレート基を導入した樹脂を含有せしめた無機有機複
合体を用いており、該無機有機複合体は高強度であり、
長時間の使用によっても破壊されずに一定の形状を保持
するので、クロマトグラフィー等に適用された場合にあ
っても圧力損失の経詩的上昇を起こさず安定した展開を
可能にし、展開流量を高くして単位時間当りの液処理量
を大幅に増大させることができ、再生、吸着、展開時に
おける吸着剤の膨潤収縮をなくし、吸着剤界面を乱さず
、しかも吸着剤単位体積当りの分離能を大きくすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって希土類元素の分離をカラムクロ
マトグラフィーにより行なった場合(実施例5)におけ
る展開速度と98%分離回収量との関係を示すグラフで
あり、第2図は本発明によってカラムクロマトグラフィ
ーを行ないTNFを他のタンパク質から分離した場合に
おける展開流量と高純度TNF回収量との関係を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機多孔体の孔内に、有空間性樹脂を含有せしめ
    た無機有機複合体、あるいは必要に応じ、有空間性樹脂
    にイオン交換基やキレート基を導入した無機有機複合体
    を用いることを特徴とする物質分離方法。
JP59212499A 1984-10-12 1984-10-12 新規なる物質分離方法 Pending JPS6190710A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59212499A JPS6190710A (ja) 1984-10-12 1984-10-12 新規なる物質分離方法
US06/784,644 US4732887A (en) 1984-10-12 1985-10-04 Composite porous material, process for production and separation of metallic element
AU48444/85A AU578315B2 (en) 1984-10-12 1985-10-09 Absorbent comprising resin in porous inorganic carrier
CN85108961A CN1007965B (zh) 1984-10-12 1985-10-10 多孔复合材料及其生产方法和用途
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