JPS6148367A - 芳香剤容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗面所、その他の屋内及びホ内等の適宜な箇
所に載置し、揮敗口を被覆した多孔性シートを進して分
香を揮散させる芳香剤に関するもので、本発明の芳香剤
は、使用中芳香の香調及び強さを略一定に保持できる効
果を有する。

［従来の技術〕 香料には、無数の種類があるが、一般に気化した有香分
子が鼻腔にはいって嗅神経を刺激することによって、に
おいを感するという観点から、揮発度にしたがって分灯
１すると下記の如く３つに分１μされる。そして、通常
の調合香料は、分翅のｙｌｌなる、即ち揮発度（プゑ気
圧）の異なる２以上の香料を２１！、１合して造られて
いる。

（１）Ｉ・７ブノー１−　揮発度が高く、におい紙にっ
けてお（と２時間以内に揮散して、あとににおいが残ら
ないもので、調合香料のにおいの第一印象をよくするた
めに必要なものである。

（２）ミにルノート：中程度のＩｌｉ発戊を有し、にお
い紙につけておくと２〜６ｕ、胃１：１においが１，１
抗する程瓜のもので、調合香料のにおいの特徴を示す重
要な部分をなす。

（３）ハースノート。揮発度が低く（呆ヤ１′？性に−
・１み、６時間以上に巧い紙ににおいが残るもので、；
１１，１合香料のにおいの特徴を示す）；５分で・ｂろ
。

而して、通常の芳香剤は、上記の調合香料をゲルや種々
の含浸体等の担体に担持させ該担体中がら揮１′、！Ｉ
させ得るように構成されており、その目的、使用形！ぶ
に応し、Ｉｌｉ　ｌｉｔ度を関節可能ム容器に収容され
たり、ノート又はフィルムで包装されて大川に供されて
いる。ノート又はフィルムで包装さ九た芳香剤としては
、（タリえば、ｑ４１’　ｆ３ｉＪ昭５７−１３９３４
６？ｒ公報及び特開昭５４−１２００７５２００７５号
公報香剤又はエヤ・フレノンユナーがある。

また、種々異なる蒸気圧の香料成分を配合して成る香料
を、出来る限り一定の香ε周で揮散させる方法として、
特公昭５８−５０７４０号公報に記載の香料のｌ’Ｊ　
ｆｉ＆方法が知られている。

〔発明を解決しようとする問題点〕

芳香剤に用いられる上述の如き調合香料は、蒸気圧の異
なる２以上の香料成分により構成されており、蒸気圧の
高い成分、即ち、揮散し易い成分の方が短時間で消失し
易く経時的に調合香料の組成が変化するため、揮散成分
の組成が変化し芳香の香調が変化してしまう欠点がある
。

また、特公昭５８−５０７４０号公報に記載の香料の揮
散方法は、上記の欠点を解決するために・香料をその蒸
気圧の大きさに従って２以上のグループに分け、揮散面
積をグループ毎に設定し、蒸気圧の異なる香料を別々に
揮散させ得るようにしたものであるが、このような方法
による場合、現実的には分は得るグループ数に制限を受
は目的とする咽合杏を得る上で困ｙｌｆを伴う上、容器
の構造にも；ｈり限を受ける。

また、特開昭５７−１３９３４６号公報に記載の芳香剤
は、多孔性ノートで香料を包装してなるものである。し
かし、この多孔性シートは、１■敗香を透過させるが、
水を透過させないノートとじて選択された、撥水性を有
する多孔性シートであり、この発明は、香料の外部から
の濡れ防止について配慮してはいるが、調合香料の揮散
を、経時的に変化しないように揮散させるための孔径の
大きさ及び膜厚については全く考慮されておらず、香料
を直接多孔性シートで包装している。

また、特開昭５４−１２００７５号公報は、重合体フィ
ルを使用することにより揮散速度を門前できるエヤ・フ
レッシュナーを開示しているが、この発明は、香料全体
の揮散速度の調節機能を付与したもので、蒸気圧の異な
る香料成分の揮散速度を別々に調節する機能はない。し
かも、該公報に開示されているフィルムは、多孔性シー
トとは云いｙ・ｔいもので、実用的な揮散速度調節機能
はない。

従って、本発明の目的は、香料を揮散量の異なる成分毎
にグループ分けすることなく、前記の調合香料を経時的
にその香調及び強さを変えずに揮散させ得る芳香剤を提
供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者等は、上記の目的を達成すべく種々検討した結
果、特定の孔径、膜厚を有する多孔性シートを通して調
合香料を揮散させると、調合香料を構成する、蒸気圧の
異なる２以上の香料の揮散量は、香料それぞれの自由１
ｍ敗時の揮散量に比例せず、媚合香料の組成と略同し割
合で多孔性シートを通じて揮散することを知見した。

本発明は、上記知見に晶づきなされたもので、揮散口を
孔径０．１〜２０μｍの無数の孔部を有する膜ＰＪ−１
０〜１０００μｍの多孔性シートで被覆した容器内に調
合香料を収容してなることを特徴とする芳香剤を提供す
ることにより前記の目的を達成したものである。

以下、本発明の芳香剤について詳述する。

本発明の芳香剤に用いる多孔性シートについて説明する
と、多孔性シートは、孔径０．１〜２０μｍ、好ましく
は０．２〜１５μｍ２膜厚１０〜１０００μｍ１好まし
くは、２０〜５００μｍのものが用いられ、孔径が上記
範囲より大きいか又は膜厚が上記範囲より薄いと、香料
の１１１１敗量が自由１■敗の場合に近づいてしまうた
め、多孔性シートの香料の１ｉｆｔ敗抑制機能（ＩｉＩ
ｉ敗調節機能）が失せ、また、孔１番が上記範囲より小
さいか又はｌｌＱ厚が上記範囲より厚いと香料の蒸気圧
の大小に関係なく、−律に揮散が抑制され、何れの場合
にも、所望の１車敗調節機能がｂ３なわれ、本発明の目
的を作成できなくなる。

多孔性シートの祠質は、上記Ｉｌ制゛みのシートをｉシ
ｌることができ且つ上記孔径の孔を設けることが可能な
もので耐香料性を有するものであれば、制限されるもの
はなく、具体的には、ポリエステル、ポリアセタール、
ボリンロキサン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリアミド、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレンオキサイド、ポリ塩化ビニリデン、
ポリテトラフロロエチレン、ポリウレタン、ボリウレク
ンヒドロキソメチルセルロース、セロファン等の１種又
は２種以上から造られるフィルム若しくは不織布、或い
はポリウレタンコーティング布等を挙げることができる
。

また、多孔性ノートは、その製造法には制限されないが
、例えば次のような方法で製造されたものが好適する。

■無機充填剤を３５〜８５重量％含有させた樹脂を前記
の膜厚に延伸させて得られたフィルム。このフィルムは
延伸により樹脂と無機充填剤との間に空隙を生じ、前記
の孔径を有している。

■ホットメルト接着剤を使用した通常の不織布の方法に
より得られた前記膜厚の不繊布、この不織布は、前記の
孔径を有するものとして得られる。

■布く厚さ１−ｉ）にポリウレタン微細化フィルムをコ
ーティング（膜厚４０μｍ）することによりｔｆｆられ
た前記ｈ　ＩｒＪ−及び孔１条のノート。

尚、前記■のフィルムを得るに１１フして使用される無
機充壜剤としては、０．１〜１０００μｍ（平均粒ｉイ
）の粒ｉイの全屈の酸化物、水酸化物及び塩を挙げるこ
とができ、例えば、・酸化マグ不ノウム、アルミナ、シ
リカ、・炭酸カルノウム、塩化マグネノウム、塩基性炭
酸マグ不ソウム、硫酸力ルノウム、硫酸マグ不ノウム、
硫酸アルミニウム、・ケイ酸カルシウム、セメント、ゼ
オライト、粘土等が挙げられる。

また、本発明で用いられる調合香料としては、蔑気圧の
異なる２以上の香料を聞合したものであれば制限されな
いが、少なくとも前記のトップノートに、ミドルノート
及び（又は）ヘースノートを調合したものが好ましい。

また、その場合、少なくとも茄気圧の比が５倍以上、特
に２０倍以上異なる２種以上の香料を調合したものが好
ましく、更にトップノート／（ミドルノート子ベースノ
ート）の比が９９／ｌ〜５／９５のものが好ましい。

また、本発明で用いる調合香料は、その形態には制限さ
れず、液体でも固体でも良く、更に適宜な担体に担持さ
せたものであっても良い。

本発明の芳香剤は、揮散口（開口部）を前記の多孔性シ
ートで被覆した容器内に前記の調合香料を収容してなる
もので、上記容器は、その内部に収容する調合香料の（
１敗に差し支えない大きさの揮散口を有するものであれ
ば、何等その形状に制麦されない。そして、前記多孔性
シートは、上記８Ｕ３の開口部を完全に覆うように取（
−，１けられる。

また、容器の大きさも特に制限されないが、＋１！、１
合香料を内部に収容した場合に少な（とも開口部を覆う
多孔性シートと調合香料との間に充分な空間（例えば少
なくとも調合香料の容積の５０％以上の容積）が生じる
大きざのものがｊＩ敗谷の強さを一定に保ち且つ均一な
香調の芳香を１ｍ敗させる上で好ましい。また、多孔性
シートは、適宜容器の開口部に着脱自在な多孔性ノート
支持枠等を介して装着できるようにするのが調合香料の
収容及び詰め換え等を行う上で好ましいが、容器が２１
６体を育する場合には、調合香料の詰め換え等は蓋体を
嵌合する開口部から行うことができるかり、多孔性シー
トは適当な粘着剤、接清刑等を介して所定の開口部に固
定することができる。

また、方体ををする容器を用いる場合には、従来の芳香
剤容器における如く、蓋体と容器との嵌合関係を変化さ
せて１ｉｆｔ　ｌｉ＆　’１をｉルｊ’：ｌ可能とする
等、別の揮散８）ム（筋機能をイリ加することもできる
。

（実施例） 本発明の芳香剤の構造を図面に不１゛実施例について説
明すると、１は容器、２はその上カゴ西部に設けた４個
の開口部、３は該開口部２それぞれを覆って設けた多孔
性シート、４は上記容器１内に収容した液体の調合香料
で、多孔性ノート３は、上記開口部２にその内側から該
開口部２を項って粘着剤等により固定されている。また
、上記容器１には、上記開口部２に対応する開口部２°
を有する方体５を着脱可能に嵌合（螺合）させてあり、
１体５の容器１へのＩＩχ合具合を変化さセることによ
り開口部２の開口量を調節し揮散ｉπを二次的に調整で
きるようになしである。例えば、第２図に示ず如く開口
Ｈ１（２と開口■１（２゛　　とを一致さセた時開口量
を最大にできるようにし、必要に応し開口量を０とする
こともできるようにしである。

次に、本発明の芳香剤の効果を、試験例及び本発明の作
用を示す実施例を挙げて説明する。

試験例 トンプノートとしてリモネン、ミド′ルノートとしてヘ
ンジンアセテート、ベースノートとしてα−メチルイヨ
ノンを、それぞれ別個に下記［揮散の標準条件って揮散
させたことろ、下表に示す結果を得た。

＊下記表中のｌｉ［ｉ敗調節能は、下記［揮散の標準条
件］におけるρり定結果から下記式により算出した。

自由Ｉｍｍ待時１ｆｆ）散９ ｊｌ′Ｊ、上記式中の揮散量ば、各査オ、トを、それぞ
れ虫ｉ１；差を１１測可ｆ１ピな期間放ｉｉ’ｉ　した
後、１．を置去により計？ｊｌｌｌ　（、た値である。

上記表に示す結果から、渾散調ＶＪ能の大きさは、トッ
プノートシミドルノート〉ベースノートであることが判
る。即ち、朶気圧が高く揮散し易い香料程多孔性シート
を通しての１ｍ敗が抑；ｂすされ易いことが判る。

［１ｉＩｉ敗の標阜条件コ 昭和電工（ＩＸＩ製のポリエチレンに、無機充」芭剤と
して、炭酸カルシウムを６０重世％含有させ、これを延
伸させ（二軸延伸）、膜１！Ｊ１００μｍ、平均孔径約
５μの多孔性ノートを得た。

内ｉイ９ｃｍ５庁さ２ｃｍのガラス製上部開口円筒容器
に香料２０ｍ１を入れ、その開口部を上記多孔性シート
で覆った。これを湿度７０％、温度２５度、換気回数１
時間当たり６０回の部屋に一定期間放置し揮散量（多孔
性シートを通して揮散量）を測定した。また、ガラス製
円筒容器開口部をオーブンの状５εで同様にｌｆｆ！敗
させた時のｌｆｆ１散量（自由揮散時の揮散量）につい
ても測定した。

実施例ル モン調の調合香料を前記試験例における揮散の標準条件
で（■敗させ、その強さ・香調の経口変化を調べたとこ
ろ、１工数９０日後においても揮散初期と略同じ強さ・
香調を示した。また、、対照として、膜厚１００μｍの
通常のポリエチレンフィルム（低密度）を用いた以外は
、試験例と同様にして調合香料を１正敗させたところ、
１車敗当初から強さが（多孔性シートの場合と比べ）か
なり弱く、且つ揮散９０日後の香調は１１敗初期と比べ
明らかに変化していた。

実施例２ 多孔性シートとして、孔径（μｍ）及び膜厚（μｍ）の
異なる種々のポリエチレン盟の多孔性シー　１−を用い
た以外は、実施例１と同様にして調合香料を１１■敗さ
せ、１車１１＆　９０口後の・′Ａ！さ・香シ１１．Ｉ
の変化の有無を調べた。その結果を下表に示す。

上記表の各掴中右側の記号は香調の評価を、左１、Ｑｌ
ｌの記号は強さの評価をそれぞれ示す。

［評価の基４！Ｉ］ ○：殆ど変化なし △ニ一部変化あり ×：明らかな変化あり 上記表に示す結果から、本発明の孔径、膜厚の多孔性シ
ートを用いた場合のみ本発明の目的を充分達成できるこ
とが判る。

実施例３ 多孔性ノートとして、下表に示す材質の異なる種々の多
孔性シートを用いた以外は実施例１と同様にして調合香
料を揮散させた。その結果１屯散９０日後の性さ・香調
は連敗初期と比べ殆ど変化していなかった。尚、下表に
示す多孔性シートは、原シートの平均孔径、膜厚を、一
部平直ししたものもある。

〔発明の効果〕 本発明の芳香剤は、特定の孔径、膜厚の多孔性ノートを
用いることにより、蒸気圧が高く揮１１にシ易い香料の
方が蒸気圧が低り１１ｉ敗し趙い香料より揮散調節能が
太き（なるようにしであるため、即ち、各香料の多孔性
シートを通しての揮散量の抑制ｖ）果（揮散調節能）の
大きさを、ヘースノート〈ミドルノート〈トップノート
となしであるため、使用中芳香の香調及び強さを略一定
に保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の芳香剤の一実施例を１体を＾「脱して
示す斜視図、第２図はその使用状態を示す側面図である
。 １・・・容器　　２・・・開口部 ３・・・多孔性シート　４・・・調合香料５・・・：体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 揮散口を孔径０．１〜２０μｍの無数の孔部を有する膜
   厚１０〜１０００μｍの多孔性シートで被覆した容器内
   に調合香料を収容してなることを特徴とする芳香剤。