JPS61291198A - 感熱転写シ−トおよび感熱転写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、新規な感熱転写シートおよび感熱転写方法に
関し、更に詳しくは、透明物品、例えば透明プラスチッ
ク成形品等に、高品質の絵柄を感熱転写方法によって付
与するための安価な感熱転写シートおよび感熱転写方法
に関する。

（従来の技術） 従来、感熱転写方法によって各種物品に各種絵柄を付与
するための感熱転写シートが知られている。これらの感
熱転写シートは一般的には、基材シートの全面に剥離層
を形成し、その上に所望の絵柄層を形成し、更にその全
面に感熱接着剤層を形成してなるものである。

−Ｉ−記感熱感熱転写シートって絵柄が付与される被転
写材としては、多くの場合不透明な紙類であるが、近年
では紙に加えて各種の透明プラスチックシート等の成形
品も被転写材として使用されるようになってきている。

（発明が解決しようとしている問題点）紙の如き不透明
被転写材に転写された絵柄層は、感熱転写シートにおけ
る場合とは反対側の絵柄層の面が目に見えるものであり
、一方、透明プラスチックシート等の透明被転写材の場
合には透明プラスチックシートを介して絵柄が見られる
ため、転写に使用する感熱転写シートにおける場合と同
じ面の絵柄が１１に見えることになる。

従って、従来公知の感熱転写シートで透明被転写材に転
写すると、透明被転写材および感熱接着剤層を介して絵
柄を見ることになり、そのため絵柄が不鮮明に見えると
いう問題が生じている。

また、従来公知の感熱転写シートではその絵柄が基材シ
ートの全面に形成されていなくても、感熱接着剤層は全
面に形成されているため、上記と同様に透明被転写材に
転写すると、絵柄の存在しない部分においても感熱接着
剤層が転写され、従って透明被転写材の透明感を低下さ
せるという問題が生じている。

更に５上記と同様に一般に剥離層も全面に形成されてい
るため、転写後の被転写材に更に濁りを形成する傾向が
あった。また、剥離層は従来技術では、転写された絵柄
の保護層（オーバープリント層）としても機能するもの
であるが、透明被転写材の場合には、該透明被転写材が
転写された絵柄の充分な保護層として作用するため、不
要な構成となっている。

本発明者は、−１−記の如き従来技術の問題点を解決す
べく鋭意研究の結果、感熱転写シートの基材シートとし
て剥離性を有するものを使用し、更に絵柄を形成するイ
ンキの被膜形成性成分として特定の材料を使用すること
によって、上記従来技術の問題点が解決され、透明被転
写材に優れた転写絵柄を与えることができる感熱転写シ
ートが得られることを知見して本発明を完成した。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、基材シートおよび該基材シートの
一方の面に設けられた絵柄層とからなり、該絵柄層の被
膜形成性成分が加熱によって接着性を示す天然または合
成樹脂からなることを特徴とする感熱転写シートおよび
該感熱転写シートを用いた感熱転写方法である。

次に、本発明を、本発明の感熱転写シートとその使用方
法の好ましい実施態様を図解的に例示する添伺図面を参
照して更に説明する。

添付図面の第１図は本発明の感熱転写シートの断面を図
解的に示すものであり、且つ第２図は本発明の感熱転写
シートを用いて透明性被転写材に転写する方法を図解的
に示すものである。

第１図を参照して説明すると、本発明の感熱転写シート
は、基本的には基材シー）１とその表面に形成された絵
柄層２からなるものであり、基材シートｌとしては、そ
の表面がその表面上にある絵柄層２と容易に剥離可能に
粘着する程度の剥離性を有するシート状物であれば、い
ずれの公知の材料でもよく、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミ
ド等のプラスチ１ツクフイルム、これらのフィルムに離
型剤を塗布した剥離性フィルム、更には上記の如きのフ
ィルムをラミネートしたクラフト紙、グラシン紙、パー
チメント紙、更にはこれらのフィルムや紙にシリコン処
理を施こしたもの等がいずれも使用できる。このような
基材シートｌの厚さは、適当な強度と転写時の熱に対し
て十分な耐熱性を有するものであれば、特に制限はない
。

−１−記基材シート上に設ける絵柄層２は、染料や顔料
等の着色剤、乾燥後絵柄層を形成するための被膜形成性
成分および必要に応じて添加される有機溶剤、その他の
添加剤からなる印刷インキによって形成されるものであ
る。

従来公知の感熱転写シートの絵柄層は、転写後の耐摩擦
性、耐薬品性、耐熱性その他各種の強度を付与するため
に、一般的には加熱架橋性、常温架橋性等を有する天然
または合成樹脂が被膜形成性成分として広く使用されて
きた。

本発明においては、このような印刷インキの被膜形成性
成分として、従来の被膜形成性成分とは異なり、加熱に
よって軟化し、被転写材に対して接着性を示し、冷却す
ると接着した部分は固化して接着力を保持し、接着して
いない部分は固化して接着性を失なう天然または合成樹
脂を使用することを主たる特徴としている。

このような感熱接着剤は従来の感熱転写シートにおいて
は、絵柄層を被転写材に接着させるために使用されたも
のであり、このような従来公知の感熱接着剤は本発明で
使用する印刷インキの被膜形成性成分としていずれも使
用できるものであり、具体的には、例えば、ポリインプ
レンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジェンゴ
ム、ブタジェンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹脂、
（メタ）アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ均素化オレフィン系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、セルロース系樹脂等
の任意の被膜形成性成分が使用でき、更に必要に応じて
、軟化剤、充填剤、老化防Ｉに剤等の各種添加剤も添加
することができる。このような被膜形成性成分はいずれ
も市場から入手し容易に使用できるものである。

このような被膜形成性成分は、本発明においては必ずし
も可逆的に熱可塑性である必要はなく、ある程度転写時
に架橋反応を生じるものであっても、転写時に接着性を
示すものであればよいのは当然である。

本発明の感熱転写シートの形成に使用する印刷インキは
、その被膜形成性成分が上記の如き感熱接着性を有する
ものを被膜形成性成分として使用する以外は、いずれも
従来公知の技術をそのまま使用することができ、種々の
成分を使用し、且つ組合せを選択することによって、グ
ラビア印刷インキ、シルクスクリーン印刷インキ、グラ
ビアオフセット印刷インキ、オフセット印刷インキ、フ
レキソ印刷インキ等として使用することができる。特に
好適なインキはシルクスクリーン印刷インキである。

このような印刷インキによる絵柄層２の形成自体は、グ
ラビア印刷、シルクスクリーン印刷、グラビアオフセッ
ト印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等従来公知の方
法によって行うことができる。特に好ましいのはシルク
スクリーン印刷である。このようなインキによって形成
される絵柄層２は任意の模様の絵柄でよいが、その厚み
は約１〜　Ｆｏｐ−ｍ程度が好適である。

以上の如き本発明の感熱転写シートを使用して、各種の
被転写材、好ましくは透明被転写材３に絵柄層２を転写
する方法自体は、従来公知の方法に準じてよく、例えば
第２図に示す如く、感熱転写シートを透明被転写材３に
重ね、いずれかあるいは両側から例えば加熱ロール４や
その他の加熱押圧機（図示なし）によって、絵柄層２を
形成している被膜形成性成分が軟化して接着性を示す温
度、例えば約１５０〜２３０℃の温度に加熱加圧し、次
いで基材シートｌを剥離することによって絵柄層２を透
明被転写材３に転写することができる。

本発明方法に使用する被転写材としては、従来公知の感
熱転写方法に用いる被転写材、例えば紙、金属、木材そ
の他不透明な被転写材でも勿論使用できるが、本発明の
感熱転写シートの利点が最も有効に現われるのは蓬明プ
ラスチックシートや透明ガラスの如き透明性のある被転
写材であり、特にそれらの透明成形品の裏面に転写し、
転写された絵柄層を透明シートを介して観察する用途に
最適である゛。但し、このような透明成形品としては一
般にプラスチック製が多いので、絵柄層の被転写材と基
材シートに対する接着性が、被転写材に対する接着性の
方が大となるように、基材シート１、絵柄層２を構成す
る被膜形成性成分および被転写材を選択することが必要
である。

（作用・効果） 以上の如き本発明あ感熱転写シートおよび本発明の感熱
転写方法によれば、特に被転写材として透明シートの如
き透明被転写材を選択した場合には、被転写材と感熱転
写シートとの間に従来技術における如き濁りを生ずる原
品となる接着剤層が存在しないため、濁りのない鮮明な
転写絵柄を形成することができる。また、本発明の感熱
転写シートには、透明被転写材の透明性を害するよう　
。

な、従来技術における如き剥離層も形成されていないの
で、透明被転写材の透明性を害することもない。

従って、本発明によれば、従来技術におけるよりも高品
質の転写製品をより安価に提供することができる。

次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中部または％とあるのは特に断りのない限り重量基
準である。

実施例１ 基材シートとしての厚さ５０ｐＬｍのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの一方の面に、下記組成の４色のシ
ルクスクリーン印刷インキにて厚さ約９ｇｍの絵柄をシ
ルクスクリーン法で印刷し、本発明の感熱転写シートを
得た。

工Ｚ土１戎 顔　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２０部被膜形成性成分（塩化ビニル／ 酢酸ビニル共重合体）　　　　　　　　　５００部有溶
剤（イソホロン）　　　　　　２９部添加剤（シリコー
ン系消泡剤）　　　　　１部活　　度　　　　　４，５
００ｃｐｓ 上記木発明の感熱転写シートをポリメチルメタクリレー
トからなる厚さ１ｍｍのシートの裏面に重ね、２２０°
Ｃのロール転写機により連続的に転写を行った。

を記で得られた転写物の絵柄は、シートを介して観察す
ることができ、極めて優れた鮮明な絵柄を有し、絵柄層
の転写されない部分は元のポリメチルメタクリレートと
同じ高い透明性を有していた。

実施例２ 基材シートとしての厚さ２５ｇｍのポリエチレンテレフ
タレートフィルムの一方の面に、下記組成の４色のグラ
ビア印刷インキにて絵柄を印刷し、本発明の感熱転写シ
ートを得た。

土Ｚ土１誠 顔　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１５部被膜形成性成分（メチルメタクリレート／ブチ
ルメタクリレート共重合樹脂）　４００部有溶剤（メチ
ルエチルケトン／ 酢酸エチル−１／ｌ）　　　　　　　　４４部添加剤（
シリカ系艶消剤）　、　　　　　１部活　　度　　　　
　２００ｃｐＳ 上記本発明の感熱転写シートをポリスチレン樹脂の透明
板材の裏面に重ね、２００℃のロール転写機を使用し転
写を行った。

得られた転写物の絵柄は透明性に優れたものであった。

比較例 基材シートとしての厚さ２５ｐＬｍおよび３８部ｍのポ
リエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に、下記
組成の各インキを用いて剥離層、絵柄層（厚さ３川ｍ）
、感熱接着剤層を順次グラビア印刷にて設け、実施例１
および実施例２と同様の被転写材に転写を行ったところ
、この比較例のものは絵柄が転写されない部分において
も、絵柄が転写された部分においても、剥離層および感
熱接着剤層の塗布口によるムラが、絵柄が転写された部
分においては特に絵柄の濁りが観察され、良好な外観が
得られなかった。

インキ メチルメタクリレート樹脂　　　　　４０部体質顔料（
マイクロシリカ）　　　　　　２部有機溶剤（酢酸エチ
ル／トルエン ＝１／ｌ）　　　　　　　　　　　５８部（塗膜厚さ　
　約ＩＩＬｍ） ム　　　インキ 顔　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２０部メチルメタクリレート樹脂　　　　　４００部有
溶剤（酢酸エチル／トルエン ＝１／１）　　　　　　　　　　　４０部（塗膜厚さ　
　３ｐＬｍ） Ｗ　　　インキ ブチルメタクリレート樹脂　　　　　３０部体質顔料（
マイクロシリカ）　　　　　３部有機溶剤（酢酸エチル
／トルエン ＝１／１）　　　　　　　　　　　　６７部（塗膜厚さ
　　約０．５ｐＬｍ）

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の感熱転写シートの断面を図解的に示
す図であり、第２図は、本発明の感熱転写方法を図解的
に示す図である。 １：基材シ一ト ２；絵柄層 ３；被転写材 ４；ロール 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材シートおよび該基材シートの一方の面に設け
   られた絵柄層とからなり、該絵柄層の被膜形成性成分が
   加熱によって接着性を示す天然または合成樹脂からなる
   ことを特徴とする感熱転写シート。
2. （２）基材シートおよび該基材シートの一方の面に設け
   られた絵柄層とからなり、該絵柄層の被膜形成性成分が
   、加熱によって接着性を示す天然または合成樹脂からな
   る感熱転写シートを、透明被転写材に重合し、加熱転写
   することを特徴とする透明被転写材への感熱転写方法。