JPS6127360Y2 - - Google Patents

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JPS6127360Y2
JPS6127360Y2 JP2450982U JP2450982U JPS6127360Y2 JP S6127360 Y2 JPS6127360 Y2 JP S6127360Y2 JP 2450982 U JP2450982 U JP 2450982U JP 2450982 U JP2450982 U JP 2450982U JP S6127360 Y2 JPS6127360 Y2 JP S6127360Y2
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JP
Japan
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propeller
wake
rudder
blades
flow
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JP2450982U
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JPS58126600U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、省エネルギ化を促進する羽根を取り
付けた舵に関する。
船舶を直進、または旋回させる舵の効果を高め
るには、流速の速いプロペラ後流中に舵を配置す
るのが有利であり、このため舵は通常プロペラの
後方に配置される。しかし舵は、上記のほか船体
を推進させる機能を有している。即ちプロペラの
後流を受けることにより、舵は揚力を発生し、こ
の揚力の推進方向成分が僅かながら船舶の推進に
寄与している。
斯る観点から推進作用を利用するようした従来
の舵としては、例えば特公昭29−4519号公報に示
すように、舵のプロペラ回転中心高さ及びプロペ
ラ回転半径の外径位置近傍に羽根を取り付けたも
のがある。
しかしながら、後述のように羽根の取り付け高
さはプロペラ回転中心からプロペラ半径の略0.2
〜0.4倍上方の位置にするのが回転エネルギを有
効に推力に変換するために望ましいにも拘らず、
上述の舵では羽根をプロペラ回転中心高さ及びプ
ロペラ回転半径の外径位置近傍に取り付けている
ため、プロペラ後流の回転エネルギを十分に推力
に変換することができないという問題があつた。
本考案は、前述の実情に鑑み、プロペラの後流
をさらに効果的に利用することにより、推進効果
の大きい舵を提供する目的でなしたもので、この
舵は、プロペラの後方に配置した舵板の両側部に
側方に張出す羽根を取り付け、該羽根の取り付け
高さをプロペラ回転中心からプロペラ半径の略
0.2〜0.4倍上方の位置とすることにより、プロペ
ラ後流中の回転エネルギの大きい流れを利用する
ことにより、舵の推進効果を充分に発揮させるも
のである。
以下、本考案の原理を述べ、実施例につき図面
を参照しつつ説明する。
先ず、プロペラ後流の利用の仕方について述べ
る。
プロペラ後流は、プロペラの誘導速度により第
1図に示す如きプロペラと同方向(矢印i)の回
転流a〜hを回転方向成分とする螺旋状の流れを
形成している。従つて第2図に示す如くプロペラ
後流中に配置される舵板3の周りにも、回転流a
〜hを含む螺旋状の流れが存在し、舵板に流入す
る回転流d及びhに相当する螺旋状流れの部分、
即ち斜流VD及びVH(第3図参照)により舵板3
に推進力が発生する。
この推進力の大きさTは、流入する斜流VD
びVHがそれぞれ発生する揚力をLD及びLH、こ
の揚力LD及びLHと舵板の断面中心nとなす角を
それぞれθD及びθHとすると T=LD・cosθD+LH・cosθH …式() で表わされ、式()の右辺の第1項は、プロペ
ラ回転中心jより下方の舵板の部分に、また第2
項はプロペラ軸心jより上方の部分に作用する。
プロペラ後流がプロペラ回転中心jの周りに均
一に分布すると考えると、羽根4第2図の2点鎖
線に示すように回転中心jと同じ高さに取り付
け、回転流b及びfを利用するのが有利と考えら
れるが、プロペラ後流の分布をさらに詳しく研究
した結果、船体後流がプロペラ後流に及ぼす影響
を無視することはできないということが判明し
た。
即ち、上述したように羽根4は、プロペラ後流
の回転エネルギを回収して推力に変換するもので
あるから、その取り付け位置は、プロペラ後流の
回転流が大きいところが良い。またプロペラ後流
の回転流の大きさは、プロペラの荷重度、即ち翼
の単位面積当りの推力によつて定まり、プロペラ
の荷重度が大きいと回転流も大きくなる関係にあ
る。さらにプロペラ荷重度は、プロペラ面に流入
する船体後流によつて定まり、また一方、船体後
流の軸方向流速が遅いと、荷重度も大きくなる関
係にある。従つて船体後流のプロペラ軸方向成分
が小さいところは、プロペラ荷重度が大きくな
り、プロペラの回転流も大きくなる。
第4図にプロペラ面7に流入する船体後流のプ
ロペラ軸方向の流速分布を示す。図に示す伴流係
数Wは、船側VS及び船体後流のプロペラ軸方向
の流速VXを用いて次式 W=V−V/VまたはVX=(1−W)VS により定義され、一般に図示のごとくプロペラ回
転中心jよりも上方の領域で大きな数値を示す。
即ち船体後流の軸方向流速VXは小さくなつてい
る。
第4図に示す船体後流が、プロペラ面を通過し
た後のプロペラ後流の回転流の分布を第5図に矢
印a〜hを用いて示す。ここに矢印の長さは流速
の大小を表わし、rはプロペラ半径を示す。第5
図によれば第4図に示す伴流係数Wが大きい領
域、即ち船体後流の軸方向流速VXの小さい領域
における回転流a,b,e,hは大きく、Wが小
さい領域における回転流c,d,f,gは小さく
なつている。従つてプロペラ後流の回転エネルギ
を充分回収するためには、羽根の取り付け位置を
プロペラの回転中心jより上方に選定するのが良
い。
本考案の第1の実施例を第6図及び第7図に示
す。図において符号1はプロペラ、2は舵であつ
て、舵板3の両側部5,5には、プロペラ回転中
心jより上方にpだけ離れた後述の最適位置に、
舵板3の側方に略水平に張出す羽根4が取り付け
られる。羽根4にはプロペラ後流が流入して推進
力を発生するので、羽根を取り付けていない従来
の舵に比べ、この分だけ推進馬力を節減すること
ができる。またプロペラ回転中心j付近に羽根
(第2図の4参照)を取り付けた舵に比べても、
プロペラ回転中心jより上方の、より流速の大き
い回転流b及びhの回転エネルギを回収できるの
で(第6図参照)、より大きな推進力を発生する
ことができる。なお第7図には回転流bびhに相
当する斜流をVB及びVHを用いて示してある。
次に羽根の最適取り付け高さについて述べる。
プロペラ後流は、プロペラ後方の流域全体に広
汎な回転流を発生させるものではなく、回転流の
発生範囲はプロペラ面を断面とする円筒内に略限
られている。第8図は、右回りプロペラを装備し
た船舶における船体後流6がプロペラ面7を通過
して回転エネルギを与えられ、プロペラ後流8と
なつて本考案の舵2に流入する状態を示すもの
で、プロペラ後流8はプロペラ面7で増減される
ことにより、プロペラ直径2rより若干縮小した円
筒内を螺旋状に矢印m方向に回転しながら流れて
いく。
第8図に示すプロペラ後流8を舵2の位置で切
断し後方より見た回転流a〜hの流域を第6図に
示す。回転流は、略半径rのプロペラ面7内に存
在している。従つて回転エネルギを吸収する羽根
4は、この半径rの円内になければ、その作用を
発揮しない。従つて羽根4のおおよその幅lは、
プロペラ軸心jからの距離pが定まると、次式 l=√22 …式() により、一義的に与えられる。
すなわち、羽根4の幅lは、プロペラ回転中心
jの位置で最も長く(l=r)、取り付け位置が
プロペラ回転中心jより上方に移動するのに従つ
て短くなる。一方羽根4の幅lが短かくなると、
羽根の翼面積が減少するため、発生する揚力も小
さくなり、揚力のプロペラ軸方向成分である推力
も小さくなる。従つて羽根の翼面積を大きくとる
ためには、羽根4をプロペラ回転中心jになるべ
く近く取り付けるのがよいことになる。
以上の理由により、舵の高さ方向の最適取り付
け位置は、プロペラ面に流入する船体後流の支配
下にあるプロペラ後流による回転流の大小と羽根
の翼面積の大小を比較検討し揚力の軸方向成分で
ある推力を最大にする位置が最も好ましい。
前述の最適位置は、船体後流分布が船型によつ
て異なるため一律に定まる性質のものではない
が、略プロペラの回転中心より上方にあり、かつ
プロペラ半径の略0.2〜0.4倍離れた位置にあると
考えられる。
本考案の第2の実施例を第9図A,Bに示す。
この例は、羽根4′,4″の断面形状を斜流V
B,VHの流れに適合するようエアロフオイル形と
したものであり、羽根4′,4″に発生する揚力が
より大きくなるようにしたものである。
本考案の第3の実施例を第10図A,Bに示
す。
この例は、羽根4の端部に翼端渦制止板9を直
立に取り付け、羽根4の端部から後流に流出する
随半渦の流出を極力小さくし、渦流の流出による
エネルギ損失を回避するようにしたものである。
なお本考案は、前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば2軸船の各プロペラの後方
に配置した舵に適用してもよいこと等、その他本
考案の要旨を逸脱しない範囲において種種の変更
を加え得ることは勿論である。
本考案の羽根を取り付けた舵は、前述の構成を
有するので、次の優れた効果を発揮する。
(i) プロペラ後方に配置した舵板の両側部のプロ
ペラ回転中心より上方でかつプロペラ半径の略
0.2〜0.4倍離れた位置に、側方に張出す羽根を
設けたので、船体後流内にあるプロペラ後流の
回転エネルギを最も有効に推力に変換すること
ができ、羽根を有しない従来の舵に比べて4〜
5%推進馬力を節減することができ、またプロ
ペラ回転中心付近に羽根を取り付けた舵に比
べ、より大きい推進効果を得ることができる。
(ii) 羽根を単に舵板に取り付けるだけで舵が構成
されるので、既存の船舶にも容易に取り付けら
れ、既存船の省エネルギ化に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプロペラのみによつて生ずるプロペラ
後流の説明図、第2図はプロペラのみによつて生
ずるプロペラ後流中における舵の周りの水流の一
般的な説明図、第3図は一般的な舵の平面図、第
4図は船体後流の分布を示す説明図、第5図は船
体後流内にあるプロペラ後流の回転流の分布を示
す説明図、第6図及び第7図は本考案の第1の実
施例の説明図で、第6図は背面図、第7図は右舷
側面図、第8図は船体後流内のプロペラ後流の流
れの状態の説明図、第9図A,Bは本考案の第2
の実施例を示し、第9図Aは左舷側面図、第9図
Bは右舷側面図、第10図A,Bは本考案の第3
の実施例を示し、第10Aは背面図、第10図B
は右舷側面図である。 図中1はプロペラ、2は舵、3は舵板、4,
4′4″は羽根を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プロペラの後方に舵板を配置し、該舵板の両側
    部に側方に張出す羽根を取り付け、該羽根の取り
    付け高さをプロペラ回転中心からプロペラ半径の
    略0.2〜0.4倍上方の位置としたことを特徴とする
    羽根を取り付けた舵。
JP2450982U 1982-02-23 1982-02-23 羽根を取り付けた舵 Granted JPS58126600U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2450982U JPS58126600U (ja) 1982-02-23 1982-02-23 羽根を取り付けた舵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2450982U JPS58126600U (ja) 1982-02-23 1982-02-23 羽根を取り付けた舵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58126600U JPS58126600U (ja) 1983-08-27
JPS6127360Y2 true JPS6127360Y2 (ja) 1986-08-14

Family

ID=30036508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2450982U Granted JPS58126600U (ja) 1982-02-23 1982-02-23 羽根を取り付けた舵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58126600U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58126600U (ja) 1983-08-27

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