JPS61261331A - 難燃剤組成物 - Google Patents

難燃剤組成物

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JPS61261331A
JPS61261331A JP10060985A JP10060985A JPS61261331A JP S61261331 A JPS61261331 A JP S61261331A JP 10060985 A JP10060985 A JP 10060985A JP 10060985 A JP10060985 A JP 10060985A JP S61261331 A JPS61261331 A JP S61261331A
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JP
Japan
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flame retardant
group
alkenyl
benzyl
phenyl
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JP10060985A
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Osamu Ito
修 伊東
Michito Sato
道人 佐藤
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Lion Akzo Co Ltd
Original Assignee
Lion Akzo Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 鼓車立夏 本発明は、難燃剤組成物に関する。
玄米ム艮亙 合成樹脂などの有機質からなる材料は、種々の優れた性
質を有し、汎用材料として広く用いられているが、炭化
水素から構成される物質・材料であるため、燃え易いと
いう欠点がある。
そこで、これら有機質材料に難燃性を付与するために、
従来から種々の方法が採られている。
これらの方法には、たとえば、難燃剤を用いる方法、あ
るいは、不燃性の材料と複合させる方法などがある。こ
の難燃剤を用いる方法には、特開昭59−8736号公
報、特開昭59−12939号公報、特開昭58−22
5116号公報、特開昭58−225121号公報、特
開昭58−194953号公報、特開昭58−2250
34号公報などがあり、リン、ハロゲンまたはこの両者
を含有する無機系あるいは有機系の化合物、金属酸化物
、金属水酸化物などを、添加型または反応型の難燃剤と
して用いることが報告されている。
また、不難性の材料と複合させる方法には。
特開昭55−27267号公報、特開昭54−6888
4号公報などがあり、ガラス繊維や、アルミニウム、銅
などの板や箔、亜鉛鉄鋼板などの金属板、石コウボード
、石綿セメント、石綿ケイ酸カルシウムなどの無機質材
料の板などと複合させたラミネート板あるいは積層板と
し、材料としての難燃性を高めることが報告されている
しかしながら、この不燃性の材料と組合せる方法は、有
機質材料それ自体の難燃性を高めるものではなく、有機
質材料に着火すれば燃える。
一方、従来の添加型あるいは反応型の難燃剤を用いた方
法では、難燃性が経時的に劣化する傾向を有し、良好な
難燃性を保持する為には多量の添加を必要とする。その
為、得られた有機質材料の強度などの物性が低下し、経
時による劣化を招いてしまう欠点があった。また、金属
基体上に難燃剤を配合した有機質材料を適用したものに
あっては、経口により、難燃剤に起因する酸性物質のた
めに金属基体の腐食が起こるという問題があった。さら
に、燃焼時の煙の発生が難燃剤を使用しない場合よりも
むしろ増加し、しかも、発生した煙に有害物質が含まれ
るという問題もあった。
そこで、リンやハロゲンなどを含むような難燃剤を使用
することなく、有機質の材料等に難燃性を付与すること
も検討されている。このような麺燃化方法としては、た
とえば、特公昭51−24315号公報に、硼酸、硼砂
および尿素の3虞分を含む水溶液を不飽和ポリエステル
樹脂中に微分散させることが提案されている。また。
特公昭46−3397号公報には、ポリオキシアルキレ
ンポリオールとしてジオキシジフェニル化合物とメチロ
ール化合物のアルキレンオキサイド付加物を使用して、
難燃性ポリウレタン発泡体を製造することが報告されて
いる。
しかしこれらの方法は、特殊な方法であったす、物性が
劣化したり、得られるものの難燃性が不充分であったり
、また、難燃剤を添加したことで、かえって煙の量が増
加するなど、実用上の問題が多いのが現状である。
本発明者らは、先に一般式(1)で表わされるアルコオ
キシレート四級アンモニウムホウ酸エステル塩が、添加
型としては勿論のこと、ヒドロキシル基を有することか
ら反応型難燃剤として合成樹脂向けに有用であり、合成
樹脂に低発煙性の難燃性を付与しうろことを見出し、特
願昭59−204343号として提案した。
見肌立1枚 本発明は、有機質材料の特性の劣化を防止して、難燃性
を有効に、かつ、高度に付与することのできる難燃剤組
成物を提供することを目的とする。
mへ4虞。
本発明者らは、さらに鋭意研究を進めたところ、この一
般式CI)のアルコオキシレート四級アンモニウムホウ
酸エステルを含む難燃剤と、従来から用いられている実
用上の問題点の多い難燃剤を組合せて用いることにより
、従来からの欠点が抑えられ、より高度な難燃性を発現
できることを見出した。
本発明の難燃剤組成物は、以下の(a)および(b)を
組合せて用いることを特徴とする。
(a)一般式(1)で表されるアルコオキシレート四級
アンモニウムホウ酸エステル塩。
〔式中、R’、R”、R’、R’、x、R”、R”。
はそれぞれ以下のものを表わす R1:炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基ま
たはアルケニル基(但し、該アルキル基またはアルケニ
ル基には炭素鎖中にエーテル結合を有するものも含まれ
る)、フェニル基あるいはベンジル基 R”、R”:+CH2−CH0+YH(但し、yは1〜
15)、炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基
またはアルケニル基(但し、該アルキル基またはアルケ
ニル基には炭素鎖中にエーテル結合を有するものも含ま
れる)、フェニル基およびベンジル基から選ばれ R2
とR3は同一でも異なってもよいR4=水素、炭素数1
〜10の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニ
ル基、フェニル基、ベンジル基またはハロゲン化アルキ
ル基 x:1〜15 R”、R”:水素、炭素数1〜10の直鎖または分岐の
アルキル基またはアルケニル基(但し、該アルキル基ま
たはアルケニル基には炭素顔中にエーテル結合を有する
ものも含まれる)、フェニル基およびベンジル基から選
ばれ、R”とR11は同一でも異なってもよい〕 (b)無機系および/または有機系の難燃剤以下1本発
明についてさらに詳細に説明する。
本発明の一般式(1)のアルコオキシレート四級アンモ
ニウムホウ酸エステル塩は R2およびR1が+CH,
−CH0+yHであるか否かによって、ヒドロキシル基
を1〜3個有したモノオール、ジオールまたはトリオー
ルの形をとることができる。本発明の難燃剤はこのよう
に1〜3官能性であるので、この官能基を利用すること
により、添加型難燃剤としてばかりか、樹脂の構成成分
となる反応型難燃剤としても使用できる。特に、ジオー
ルまたはトリオールのポリオール型のものが好適である
四級窒素に結合するR1としては、上記した置換基の中
でも硬化牛脂アルキルに代表されるような炭素数8〜2
2の長鎖アルキル基またはアルケニル基が好ましい、ま
た、R1としては、アルキル基またはアルケニル基の炭
素鎖の途中にエーテル酸素を有するものも用いられ、こ
の具体例トL、テitR’−0−R’−(式中、R’ハ
炭炭素素数1〜20アルキル基であり、R1は炭素数2
〜5のアルキレン基である。)が挙げられす る。R2およびR3が+CHz  CHO+ y H以
外の置換基である場合も、R1の場合と同じである。
また、−分子中のアルキレンオキシドの平均付加モル数
(x+yまたはx+2y)は2〜45が好ましく、特に
、トリオールのときは、x+2y;3〜45が好ましい
本発明のアルコキシレート四級アンモニウムホウ酸エス
テル塩は、エチレングリコール、プロピレングリコール
、2,3−ブタンジオールなどのジオールとホウ酸とか
らアルキレングリコールのホウ酸エステルを製造し、牛
脂アルキル1級アミン、牛脂アルキル2級アミン、牛脂
アルキル3級アミン、ヤシアルキル1級アミン、ヤシア
ルキル2−級アミン、ジメチルエタノールアミン、トリ
エチルアミンなどのアミンとともに、酸化エチレン、酸
化プロピレンなどのフルキレンオキサイドを、単独また
は併用してランダム重合あるいはブロック重合などによ
り付加反応させることにより得ることができる。なお、
この原料アミンのN−結合基は、目的物によって適宜選
択され、たとえば、アルキル基中にエーテル結合を有す
るエーテルアミンを用いることもできる。
本発明の(a)アルコオキシレート四級アンモニウムホ
ウ酸エステル塩を含む難燃剤と組合せることのできる(
b)fi機系および/または有機系の難燃剤について以
下に記述する。
無機系難燃剤としては、酸化アンチモン、赤リン、二酸
化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、ドーソナイト、アルミ
ン酸カルシウム6水和物、2水和石コウ、水酸化カルシ
ウム、硼酸亜鉛、硼砂、カオリンクレー、炭酸カルシウ
ムなどを用いることができる。
有機系難燃剤としては、ハロゲン系、リン系、塩素系難
燃剤が例示される。
ハロゲン系難燃剤としては、テトラブロモビスフェノー
ルA(TBA)、デカブロモジフェニルオキサイド(D
 B D P O)、ヘキサブロモベンゼン、トリジブ
ロモフェノール、ヘキサブロモシクロドデカン、ペンタ
ブロモモノクロロシクロヘキサンなどを用いることがで
きる。
リン系燃難剤には、添加型のリン酸エステルと反応型の
含リンポリオールとがあり、ハロゲンを含むものと含ま
ないものとに分けられる。
非含ハロゲン、添加型リン酸エステルとしては、トリク
レジルフォスフェート(TCP)、トリイソプロピルフ
ェニルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェ
ート、クレシルフェニルフォスフェート(CDP)、ト
リフェニルフォスフェート(T P P)などがあり、
また、含ハロゲン・添加型リン酸エステルとしては、ト
リス(クロロエチル)フォスフェート(TCEP)、ト
リス(クロロプロピル)フォスフェート、トリス(2,
3−ジブロモプロピル)フォスフェート(TDBP)、
トリス(ブロモクロロプロピル)フォスフェート、トリ
ス(2−オキシプロピル)フォスフェート、ポリフォス
フェートなどが挙げられる。
反応型含リンポリオールとしては、ジエチルN、N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネート
などがあり、また、市販品としては、反応型含リンポリ
オールとしてファイアロール6、ファイアロール7など
が、反応型含ハロゲンポリオールとしてThermol
in RF 230、Ixolなどが、また反応型含窒
素ポリオールとしてAZポポジール、アクトコールGR
−70,GR−71シリーズなど(以上、登録商標名)
があり、これらを本発明に用いることができる。
これらの(b)無機系および/または有機系の難燃剤は
、単独で本発明に用いてもよいし、また、いくつかを組
合せて用いてもよい。
(a)アルコオキシレート四級アンモニウムホウ酸エス
テル塩と(b)無機系および/または有機系の難燃剤と
は、(a )/(b )= 5 /95〜95/ 5の
範囲で組み合すせて使用するのが適当であり、好ましく
は50150〜90/10の範囲である。
本発明の難燃剤組成物を有機質からなる材料に添加する
ことにより難燃性が付与される。この添加はMIM剤組
成物を有機質からなる材料に物理的に混合してもよく、
また、ヒドロキシル基を利用して化学的に結合させても
よい。反応型の難燃剤として本発明で使用するアルコオ
キシレート四級アンモニウムホウ酸エステル塩が利用さ
れる有機材料としては、ビスフェノールAとエピクロル
ヒドリンに代表されるエポキシ樹脂;エチレングリコー
ルとテレフタル酸とのエステル化反応からビスヒドロキ
シエチルテレフタレートを合成し、その後に重縮合させ
ることに代表されるポリエチレンテレフタレート樹脂;
プロピレングリコール、無水マレイン酸やフマル酸のよ
うな不飽和二塩基酸および無水フタル酸のような飽和二
塩基酸を重縮合させて不飽和アルキドを生成させ、これ
をスチレン等の重合性モノマーとともに重縮合させるこ
とに代表される不飽和ポリエステル樹脂;グリセリンの
ような多価アルコールと多塩基酸とから得られることに
代表されるアルキド樹脂;シュクローズ系のポリオール
やエチレングリコール、プロピレングリコール等のポリ
オールと芳香族イソシアネートとを反応させることに代
表されるポリウレタン樹脂などの合成樹脂が挙げられる
本発明の難燃化組成物の添加量は、それぞれの有機材料
を構成する原料の反応対象物によっても異なるが、最終
的な製品形態の材料100重量部に対して1重量部以上
添加することが適当である。
本発明の難燃剤組成物は、反応型難燃剤組成物としてば
かりでなく、添加型難燃剤としても使用でき、その添加
時期は合成樹脂などの原料を反応させる時点でも、ある
いは、最終的な有機質材料に対してでもよい。熱硬化性
樹脂に添加する場合は、未硬化樹脂の製造時やその硬化
反応時が好適である。たとえば、フェノールとホルムア
ルデヒドのメチロール化反応生成物を熱圧成形して得ら
れることに代表されるフェノール樹脂においては、フェ
ノールとホルムアルデヒドのメチロール化反応時に添加
してもよく。
あるいは、市販されているメチロール化生成物のレゾー
ル系フェノール樹脂またはメチレン化生成物のノボラッ
ク系フェノール樹脂に添加して、硬化させてもよい。こ
のような硬化して不溶不融の樹脂となる前段階の未硬化
の熱硬化性樹脂としては種々のものがあり、たとえば1
種々のグレードのビスフェノール系エポキシ樹脂、モノ
マーを加えである不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、モノマー未添加の不飽和ポリエステル樹脂、アルキ
ド樹脂などがある。
これらの未硬化の熱硬化性樹脂などに、本発明の難燃剤
組成物を最終的な製造形態の材料100重量部に対して
少なくとも1重量部、必要に応じ、硬化剤としての第3
級アミンや強化剤等のその他の添加剤、さらに、モノマ
ー未添加の不飽和ポリエステル樹脂やアルキド樹脂の場
合は所定量の七ツマ−を加えて、常温常圧ないし加熱加
圧下に硬化させて目的生成物を得ることができる。
さらに、たとえば尿素樹脂においては、尿素とホルムア
ルデヒドを重縮合させる場合にpHを中性に保つ必要が
あるが1弱い酸性を示す市販ホルマリンを中和し、また
、アルカリ触媒として本発明の化合物を利用することも
できる。
この方法はメラミン樹脂に対しても有効である。
本発明の難燃剤組成物は、熱可塑性樹脂に添加すること
もできる。たとえば、低密度、高密度あるいは直鎖状低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニルなどに混合して練り込むことにより1M燃
性を付与することができる。
本発明の難燃剤組成物は、一般式(1)のアルコオキシ
レート四級アンモニウムホウ酸エステル塩を含む難燃剤
と、従来から用いられている無機質および/または有機
質の難燃剤とを組合せるものであるので、このそれぞれ
の1!燃剤を、配合した組成物とはせず、有機質の材料
に添加する際に、添加時期をずらせて、あるいは同時に
添加して用いてもよい。
また、本発明の難燃剤組成物は、一般式(1)のアルコ
オキシレート四級アンモニウムホウ酸エステル塩の一部
または全部を、一般式(1)においてホウ素(B)をリ
ン(P)に変えた難燃剤化合物と置き換えて使用しても
よい。このアルコオキシレート四級アンモニウムリン酸
エステル塩は、ホウ酸エステル塩と同様な方法により得
ることができる。即ち、ホウ酸とプロピレングリコール
などのジオールとから得られるアルキレングリコールの
ホウ酸エステルを中間体として製造し、この中間体を用
いて一般式(I)の化合物を得るが、この代りに、リン
酸とプロピレングリコールなどのジオールとから得られ
るアルキレングリコールのリン酸エステルを中間体とし
て製造し、同様の方法にて一般式(1)中のホウ素の代
りにリンが入った難燃剤化合物を得ることができる。
本発明の難燃剤組成物の添加に際して、あるいはその前
後に、強化剤などの他の合成樹脂用添加剤などの添加剤
を加えることができる。これらの具体例としては、たと
えば、繊維状物や無機充填剤などがあり、マイカ粉、微
細粉末クレー、シリカゲル、石ロウ、珪酸ソーダ、ケイ
砂、パーライト、シラスバルーン、ガラスバルーン、ガ
ラス繊維、岩綿、アスベスト繊維などを用いることがで
きる。
本発明の難燃剤組成物が添加された有機質からなる材料
は、成形品、繊維状製品、接着剤、塗料あるいはパテ状
やエラストマーなどの種々Φ形態をとることができる。
成形品も、通常のプラスチック成形物のほか、木工板、
アルミニウム、銅などの板や箔、亜鉛鉄鋼板などの金属
板、石ロウボード、石綿セメント、石綿ケイ酸カルシウ
ムなどの無機質材料の板や、化粧紙、布等と組合せた積
層板やラミネート板などでもよく、必要に応じて架橋剤
や発泡剤を用いて発泡体の形態をとることもできる。
これらの有機質からなる材料で本発明の難燃剤を用いた
最終製品を得る方法は工業的に行われ′ている通常の方
法などが採用でき、また、現場の施工性を考慮した。た
とえば、ポリウレタン、ユリア樹脂などの2液性や3液
性の注入発泡用あるいはスプレー発泡用の原液とする現
場施ニジステムに採用することもできるし、1液性の原
液として用いてもよい。
1皿豊羞米 本発明の難燃剤組成物によれば、添加される有機質材料
の特性の劣化を防止して、難燃性を付与することができ
る。特願昭59−204343号によれば、一般式(I
)のアルコオキシレート四級アンモニウムホウ酸エステ
ル塩を含む難燃剤を単独で用いても添加される合成樹脂
などの特性の劣化を防止して、難燃性を付与できるが、
この難燃剤にさらに従来から用いられている無機系およ
び/または有機系の離燃剤を組合せることにより、かえ
って発煙量が増すなどの従来から用いられている難燃剤
が本質的に有している欠点を抑え、それぞれ単独で用い
た場合よりも、より高度な難燃性を発現することができ
る。
本発明の燃芝剤組成物は官能基を有し、混合型としては
勿論のこと、反応型の難燃剤としても使用でき、熱硬化
性樹脂や熱可塑性樹脂などの有機質からなる材料に適用
できる。
製造例1 攪拌機、冷却管および温度計を備えた300m Qフラ
スコにホウ酸61.8g(1モル)とプロピレングリコ
ール152.2g (2モル)を仕込み、70℃に加温
しホウ酸を溶解する。ホウ酸が溶解したら120℃まで
加熱する。冷却管には冷却水を通し、反応縮合水を凝縮
させ、100曹悲の受器に受ける。
凝縮水の出方が遅くなったら、反応系内の減圧を開始し
、徐々に圧力を下げ、約15〜20■■HHのゲージ圧
にし、凝縮水の量が理論量の約3モルになるまで減圧を
続ける。
得られたプロピレングリコールのホウ酸エステルを本発
明の難燃剤の原料とした。
このプロピレングリコール・ホウ酸エステル160g(
1モル)を、攪拌機、冷却機および温度計を備えた1ρ
のオートクレーブに、牛脂アルキル1級アミン262g
(1モル)および溶媒としてのジエチレングリコール4
8gと共に仕込み80℃に加熱して反応系内を窒素置換
する。窒素置換を充分に行ったのち酸化エチレンを付加
する。
酸化エチレンは、温度80℃、圧力3.5kg/jGm
axで220g(5モル)まで付加する。次に反応圧力
が1.0kg/cjGまで低下した後、圧力50mdg
まで減圧し未反応の酸化エチレンを除去し、次いで70
℃以下に冷却する。
得られたものはヒドロキシ価608のN、N、N−トリ
ス(ポリオキシエチレン)−N−牛脂脂肪族第四級アン
モニウムのプロピレングリコール・ホウ酸エステル塩で
あった。
製造例2 製造例1で用いたオートクレーブにジ硬化牛脂アルキル
アミン507g(1モル)、製造例1で得られたプロピ
レングリコールホウ酸エステル160g(1モル)およ
び溶媒としてジエチレングリコール96gを用い、製造
例1と同様の方法で酸化エチレン220g(5モル)を
付加する。
得られたものはヒドロキシ価409のN、N−ビス(ポ
リオキシエチレン) −N、N−ジ牛脂アルキル第四級
アンモニウムのプロピレングリコール・ホウ酸エステル
塩であった。
製造例3 攪拌機および温度計を備えた300m Qフラスコにプ
ロピレングリコール152.2g(2モル)を仕込み、
攪拌しながら50℃に加温する。次いで、滴下ロートか
ら三塩化リンをゆっくりと少量ずつ滴下し、発生するガ
スをアルカリ溶液に吸収させながら、三塩化リンが13
7.4g(1モル)となるまで滴下する。滴下が終了し
、ガスの発生がなくなったら、1時間熟成後、徐々に加
温し。
120℃にした後、徐々に減圧し、約15〜20+sm
Hgのゲージ圧にして、2時間保持する。
得られたプロピレングリコール・リン酸エステル180
.2g(1モル)を製造例1で用いたオートクレーブに
仕込み、次いで牛脂アルキル1級アミン262g(1モ
ル)および溶媒としてジエチレングリコール48gと共
に、製造例1と同様に80℃まで加熱し、反応系内を充
分にN2置換し、その後に酸化エチレンを220g(5
モル)付加する。
得られたものは、ヒドロキシル価596のN。
N、N−トリス(ポリオキシエチレン)−N−牛脂脂肪
族第四級アンモニウムのプロピレングリコール・リン酸
エステル塩であった。
実施例1 製造例1の難燃剤と、トリス(2,3−ジブロモプロピ
ル)フォスフェート(TDBP)を用い、芳香族ポリエ
ステルポリオール、牛脂−級アミン酸化エチレン5モル
付加物(ライオンアクゾ■製、エソミンT/15)、シ
リコーン系界面活性剤、ウレタン触媒(Dabco T
MR,Air Products製)、三量化触媒(T
−45,M&T Chemical製)およびフロン1
1(フッ化炭化水素)からなる原料とを所定量配合し、
これをB液とする。ついで、この均一混合溶液のB液に
予め秤取しておいた有機イソシアネートのクルードMD
Iの所定量を、室温下で約8〜12秒間高速攪拌する。
この反応混合物を上部解放の容器内に素早く注ぎ込み、
発泡させて実施例1の硬質ポリウレタンフォームを得た
上記難燃剤組成物の中で、製造例1の難燃剤またはTD
BPのみとした以外は上記と同様方法により比較例1お
よび2を得、実施例1と共にフオームの物性比較を実施
し、その結果を表1に示した。
実施例1は、比較例2の如き反応性の低下や物性の低下
を起こすことがなく、比較例1および2のように表面試
験での排気温度が標準の排気温度を越えることもなく 
(T X dθ=0)、難燃1級(不燃)に合格した。
なお、フオームの崩れ易さは、ASTM C−421で
測定し、また、燃焼試験は、JIS A 1321表面
試験によった。また、表面試験に基づく防火材料の判定
基準を表2に示した。
(以下余白) 実施例5および6 製造例1または2の難燃剤とジエチルN、 N−ビス(
2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネートとを
用い、実施例5および6のイソシアネート指数1.10
のポリウレタンフォームおよび4.4のポリイソシアヌ
レートフオームを調製し、その物性と難燃性の試験結果
を表6に示した。
実施例5のポリウレタンフォームおよび実施例6のポリ
イソシアヌレートフオームは、従来の含リンポリオール
系難燃剤による発泡性や物性の低下を起さず、それぞれ
難燃2級および難燃1級に合格した。
実施例7および実験例 従来の難燃剤としてジエチルN、N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)アミノメチルホスホネートを用い、製造例
2の難燃剤またはリンを含有する製造例3の難燃剤とか
ら実施例7のポリイソシアヌレートフオームを調製し、
その結果を表6に示した。また、製造例2を用いない他
は、上記と同様にした実験例を合せて表6に示した。
実施例7は、発泡性および物性を損なうことなく難燃I
Rに合格した。
(以下余白) 実施例8 フラスコ中にプロピレングリコール69重量部、製造例
1の難燃剤19重量部、デカブロムジフェニルエーテル
5重量部および二酸化アンチモン2.5重量部からなる
難燃剤組成物、コハク酸59重量部およびフマル酸58
重量部を混合し、180℃まで加熱する。生成水を除去
しながら、酸価が5以下になるなで10時間反応させる
。反応終了後、50℃まで冷却し、スチレン56重量部
を攪拌混合する。これに過酸化ベンゾイル1.9重量部
を加えて、金型に流し込み2mm厚のプレート状に硬化
させた。
難燃剤組成物中のデカブロムジフェニルエーテルおよび
二酸化アンチモンを除いた以外は上記と同様の方法で2
mm厚のプレートを得、比較例10とした。
UL−94の薙燃性試験を行ったところ、実施例8は、
94V−0に合格したが、比較例10は94V−1であ
った。
実施例9 フラスコ中にプロピレングリコール38重量部、シクロ
ヘキサン−1,2−ジオール46重量部、製造例2の難
燃剤27重量部および水酸化マグネシウム30重量部か
らなる難燃剤組成物、イソフタル酸84重量部および無
水マレイン酸49重量部を混合し、180℃まで加熱す
る。次いで、生成水を除去しながら酸価が5以下になる
まで、10時間反応させる。反応終了後、50℃まで冷
却し。
スチレン60重量部とナフテン酸コバルト1重量部を添
加混合し、その後に室温まで冷却して過酸化メチルエチ
ルケトンをさらに5重量部混合し溶解する。
このようにして得られた難燃剤組成物含有塗料を厚さ2
mmの木工用板へヶで塗布し室温乾燥する。
難燃剤組成物のうち水酸化マグネシウムを除いた他は、
上記と同様にして比較例11の塗料を得、同じように木
工用板にハケで塗装する。
これらの塗装板を78時間室温乾燥したのち。
ASTM D1692の方法で燃焼時間を測定したとこ
ろ、実゛施例8は、5秒だが、比較例11は30秒であ
った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1、R^2、R^3、R^4、x、R^1
    ^0、R^1^1はそれぞれ以下のものを表わす R^1:炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基
    またはアルケニル基(但し、該 アルキル基またはアルケニル基には炭素 鎖中にエーテル結合を有するものも含ま れる)、フェニル基あるいはベンジル基 R^2、R^3:▲数式、化学式、表等があります▼(
    但し、 yは1〜15)、炭素数1〜30の直鎖または分岐のア
    ルキル基またはアルケニル基 (但し、該アルキル基またはアルケニル 基には炭素鎖中にエーテル結合を有する ものも含まれる)、フェニル基およびベ ンジル基から選ばれ、R^2とR^3は同一でも異なっ
    てもよい R^4:水素、炭素数1〜10の直鎖または分岐したア
    ルキル基またはアルケニル基、 フェニル基、ベンジル基またはハロゲン 化アルキル基 x:1〜15 R^1^0、R^1^1:水素、炭素数1〜10の直鎖
    または分岐のアルキル基またはアルケニル 基(但し、該アルキル基またはアルケニ ル基には炭素鎖中にエーテル結合を有す るものも含まれる)、フェニル基および ベンジル基から選ばれ、R^1^0とR^1^1は同一
    でも異なってもよい〕 で表わされるアルコオキシレート四級アンモニウムホウ
    酸エステル塩と (b)無機系および/または有機系の難燃剤とを組み合
    わせたことを特徴とする難燃剤組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0453821A2 (de) * 1990-04-24 1991-10-30 Chemie Linz GmbH Verwendung von spirocyclischen Borsäureestern als Flammhemmer in Kunststoffen
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WO2014112394A1 (ja) 2013-01-20 2014-07-24 積水化学工業株式会社 難燃性ウレタン樹脂組成物
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