JPS61261258A - 低膨脹セラミックス - Google Patents

低膨脹セラミックス

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JPS61261258A
JPS61261258A JP60102384A JP10238485A JPS61261258A JP S61261258 A JPS61261258 A JP S61261258A JP 60102384 A JP60102384 A JP 60102384A JP 10238485 A JP10238485 A JP 10238485A JP S61261258 A JPS61261258 A JP S61261258A
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ceramics
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低膨脹セラミックスに関するもので、更にくわ
しくは、緻密質で耐熱衝撃性、機密性、耐熱性さらに実
使用時の寸法安定性にも優れたコージェライト系緻密質
低膨脹セラミックスに関するものである。
(従来の技術) 近年工業技術の進歩に伴い、耐熱性、耐熱衝撃性1こ優
れた材料の要求が増加している。セラミックスの耐熱衝
撃性は、材料の熱膨張率、熱伝導率、強度、弾性率、ポ
アソン比等の特性に影響されると共に、製品の大きさや
形状、さらに加熱、冷却状態即ち熱移動速度にも影響さ
れる。
耐熱衝撃性に影響するこれらの諸因子のうち特に熱膨脹
係数の寄与率が大であり、とりわけ、熱移動速度が大で
あるときには熱膨脹係数のみに大きく左右されることが
知られており、耐熱衝撃性に優れた低膨脹材料の開発が
強く望まれている。
従来比較的低膨脹なセラミック材料として、コージェラ
イトが知られているが、一般にコージェライトは、緻密
焼結化が難しく、特に室温から800tlでの熱膨脹係
数が2.0X10−6/l:以下となるような低膨脹性
を示すコージェライト素地では、カルシア、アルカリ、
カリ、ソーダのような融剤となるべき不純物量を極めて
少量に限定する必要があるためガラス相が非常に少なく
多孔質になる。
特に近年自動車排気ガス浄化用触媒担体として使用され
ているコージェライト質ハニカム構造体は、室温から8
00℃までの熱膨脹係数が1.5X10−6/℃以下で
あることを必要とするため、不純物の少ないタルク、カ
オリン、アルミナ等の原料が使用され、コージェライト
焼結体の気孔率はせいぜい25〜45%の範囲のものし
か得られない。
従ってこのようなコージェライトセラミックスを例えば
、ハニカム構造にして回転蓄熱式熱交換体に応用した場
合、その開気孔率が大きいためハニカム構造体貫通孔を
形成する隔壁表面の気孔、特に連通気孔を通して加熱流
体と熱回収側流体との相互間に流体のリークが発生し、
熱交換効率及び熱交換体が使用されるシステム全体の効
率が低下する重大な欠点を有している。また、ターボチ
ャージャーローターのハウジングエギゾーストマニホー
ルド等に応用した場合、開気孔率が大きいため、圧力の
高い空気が漏れてしまい重大な欠点となる。このような
ことから耐熱衝撃性に優れた、低膨脹で緻密質なコージ
ェライトセラミックスが強く望まれていた。
更に、このような高温にさらされる高温構造材料では、
寸法安定性が要求され、実使用時の寸法変化率は±0.
05%以下であることが望まれている。
本発明の目的は熱膨脹係数が2.0X10−6/℃以下
と低膨脹で、開気孔率が15%以下、500〜1200
℃で1000時間保持した後の寸法変化率は±0.05
%以下の緻密なコージェライト系セラミックスおよび製
法を提供しようとするものである。
従来緻密なコージェライトセラミックスを得る方法とし
ては、コージェライト組成のパッチ調合物を溶融して成
形後、結晶化処理を行い、ガラスセラミックス化する方
法が知られている。例えば、1977年発行の「ジャー
ナル・オブ・ザ・カナディアン・セラミック・ソサエテ
ィ」第46巻に掲載されたトッピングとマースイの論文
゛は、コージェライトのSlO□の20%以内をAlP
O4で置換したものを提案している。同論文によれば、
AIPO,を添加した原料主成分を1600℃で融解後
冷刈したコージェライトガラスを生成し、再加熱後冷却
してコージェライトの結晶を生成させている。得られる
コージェライトは緻密であるが、析出するコージェライ
ト結晶相の配向を制御できないため熱膨脹係数が小さい
ものでも2.15 X 10−’ / t:と未だ大き
い欠点がある。
特開昭59−13741号公報と特開昭5Q−9294
3号公報の発明は、Y2O3又はZnDを添加した主原
料成分にB2O3及び/又はP2O,を添加し、焼成し
て得た結晶化ガラス成分を2〜7μに微粉砕してガラス
フリフトとし、所要形状に成形後、再度焼成結晶化させ
てなる結晶化ガラス体を提案している。このものは熱膨
脹係数が2.4〜2.6 Xl0−’/lど大きい欠点
がある。
コージェライトセラミックスが低膨脹性を示す理由は、
例えば昭和50年(1975年)5月27日にアーウィ
ン・エム・ラッチマン他に与えられた「アニソトロピッ
ク・コージェライトモノリス」という名称の米国特許第
3.885.977号明細書(対応日本出願:特開昭5
0−175612号公報)に開示されているように、板
状粘土、積層粘土に起因する平面的配向により、焼成後
のコージェライトセラミックスが、配向して形成される
ためであり、このためガラスセラミックス化による緻密
質コージェライトでは2.0X10−’/℃以上の高い
熱膨脹係数となる。
更に、これからの従来例には、寸法安定性に関する記載
はなんら認められない。
(問題点を解決するための手段) 本発明の低膨脹セラミックスは、ガラスセラミックス化
することなしに、緻密質低膨脹セラミックスを得ようと
するものである。本発明はコージェライトにP2O5を
2〜10重量%含ませることにより、主たる結晶相がコ
ージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で、2
5〜800℃の間の熱膨脹係数が2.OX10−’/℃
以下、500〜1200℃で1000時間保持した後の
寸法変化率が±0.05%以下である低膨脹セラミック
スが得られるのである。
コージェライトに含有するP2O5は焼成時にAlPO
4となり、コージェライト結晶中のSi口、と置換固溶
し、コージェライトセラミックスよりわずかに低融点の
コージェライト系固溶体を生成しめ、焼結中に生成する
液相の量を増大し、コージェライトを容易に緻密化させ
るのである。しかもこの液相は焼結後、冷却中に大部分
コージェライト系固溶体に結晶化してしまうため、カル
シア、アルカリ、カリ、ソーダのような融剤を用いて緻
密化し、コージェライトセラミックスと異なって、熱膨
脹係数が増大することもない。また焼結後、1150〜
1350℃の温度で熱処理することにより、残存してい
るガラス相も完全に結晶化させてしまうため、500〜
1200℃に1000時間保持した後でも、寸法変化率
は±0.05%以下となる。
さらに原料を従来のコージェライトに用いられているタ
ルク、粘土、アルミナ、ブルーサイト、マグネサイト、
水酸化アルミニウムから選定することにより、コージェ
ライト結晶を配向させることができるため、熱膨脹係数
が2.0X10−’/℃以下と低膨脹で緻密質なコージ
ェライト系セラミックスを得ることができる。
本発明における好適な化学組成は、MgO7.5〜20
重量%、Al20322.0〜44.3重量%、510
237.0〜60.0重量%、P2O,2,0〜10.
0重量%である。
孔の直径が5μm以上の細孔容積は、通常0.04cc
/g以下でである。
コージェライト相のMgはZnおよび/またはFeで1
0モル%以下置換された鉄コージェライトまたは鉄亜鉛
コージェライトであっても良い。
本発明の低膨脹セラミックスは化学組成がMgO7.5
〜20重量%、Al20322.0〜44.3重量%、
SiO□37.0〜60重量%、P2O32,0〜10
.0重量%であるパッチを調製し、調整したパッチをス
リップキャスト等の鋳込成形、押出成形等の可塑成形、
ブレス成形等の加圧成形により任意の形状の成形体とし
、この成形体を乾燥後、焼成し、1150〜1350℃
の温度で熱処理することにより、残存しているガラス相
をさらに結晶化させてしまうことにより製造される。
P2O,源となる原料はリン酸アルミニウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれる一種以
上の組合せが好ましく、MgO1A1203、SiO□
源原料は主としてブルーサイト、マグネサイ  ・ト、
タルク、粘土、アルミナから選ばれるのが好ましい。
また、ブルーサイト、マグネサイト、タルク等のMgO
源原料の平均粒径を5μm以下にすることにより、残存
する開気孔の直径を5μm以下に抑制し、開気孔率15
%以下にても充分に機密性に優れた緻密質コージェライ
ト系セラミックスを得ることができる。
(作用) 本発明はコージェライト相中にP2O,を2〜1°0重
量%、AlPO4として固溶させることにより、゛開気
孔率が15%以下で、25〜800℃の間の熱膨脹係数
が2.OXl0−6/l:以下という、緻密質で低膨脹
なコージェライト系セラミックスが得られることを新規
に見出したことによる。P2O,を2重量%以上と限定
した理由は、それ以下では、緻密化に充分な液相が生じ
ないため緻密化しないためであり、P2O510重量%
以下に限定した理由は、それ以上では、P2O,がAl
PO4としての固溶限を超えてしまい高膨張化するため
である。500〜1200℃で1000時間保持した後
の寸法変化率を±0.05以下としたのは、機械的部品
として用いられた場合これ以上の寸法変化をしたのでは
、実使用上問題となるためである。
化学組成をMgO7.5〜20重量%、A1□0322
.0〜44.3重量%、Sin□37.0〜60重量%
、P2ns 2.0〜10.0重量%と限定した理由は
、この範囲を超えては、コージェライト相が充分に生成
しないため、高膨張化してしまうためである。
また残存している開気孔の直径が5μm以上の細孔容積
を0.04 cc/g以下に限定した理由は、加圧した
ガスのリーク量が開気孔率5μm以上の細孔容積に依存
し2O52.04 cc/g以下にすることにより、従
来のコージェライトの半分以下のリーク量に抑制するこ
とができるためである。
またコージェライト相2MgO・2AI2[]3・5S
iO□のMgは、10モル%まで、Znおよび/または
Feで置換されていても本発明に規定するコージェライ
ト系セラミックスと同等の特性のコージェライト系セラ
ミックスを得ることができる。
熱処理時間を1150〜1350℃に限定した理由は1
150℃未満の温度では、残存ガラス相の結晶化速度が
遅いため、非常に長時間の熱処理を必要とするためであ
り、1350℃より高温では、残存ガラス相の結晶化が
起こらないからである。
P2O,源を、リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウ
ム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれるリン酸塩化合物
一種または二種以上の組合せとした理由は、リン酸は液
体であるため混合が難しく、不均一になってしまうため
である。またリン酸ではコージェライトの生成温度以下
の低温で局所的に溶融して巨大なボアを生成してしまう
ためこれらの融点の比較的高い水等に不溶性のリン酸塩
化合物の形態で添加することが望ましい。
MgO、Al2O3,5t02源をブルーサイト、マグ
ネサイト、タルク粘土、アルミナ、水酸化アルミニウム
から選んだ理由は、これらの原料から作られた、コージ
ェライト系セラミックスが特に低膨脹化するためである
が、さらに酸化マグネシウム、シリカ等から選定されて
も良い。
MgO源原料の°平均粒径を5μm以下としたのは、コ
ージェライトセラミックスでは、焼結後MgO源原材原
料粒子骸ボアが残存して、開気孔の原因となるためMg
O源原料の平均粒径を5μm以下に限定することにより
、5μmより大きい開気孔を抑制することができ、本発
明の目的である、気密性の高いコージェライトセラミッ
クスが得られるためである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1表に記載する調合割合に従って予め粒度調製された
ブルーサイト、マグネサイト、タルク、アルミナ、水酸
化アルミニウム、粘土、リン酸アルニミウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸鉄を混合した。第2表に用いた原料
の化学分析値を示す。
この混合物100重量部に水5〜10重量部、でんぷん
糊(水分80%)20重量部を加えニーグーで十分に混
練し真空押出成形機にてピッチ1.0IIl[D、薄壁
の厚さ0.10mmの三角セル形状を有する65mm四
方長さが120 +++mのハニカム柱状体に押出した
。このハニカム成形体を乾燥後第1表に記載した焼成条
件で焼成し、さらに1150℃〜1350℃の高温で熱
処理し、本発明の実施例1〜13、参考例15〜29の
コージェライト系セラミックハニカムを得た。
第1表に示した各種コージェライト系セラミックハニカ
ムについて粉末X線回折によりコージェライト結晶を定
量すると共に、25℃から800℃温度範囲における熱
膨脹係数、開気孔率、水銀圧入式ポロシメーターにより
セラミックハニカム薄壁部の直径5μm以上の細孔容積
、加圧空気の薄壁からのリーク量をそれぞれ測定比較し
た。加圧空気の薄壁からのリーク量はコージェライト系
セラミックハニカムの一方の端面に中央に201111
11X20+1110の正方形の穴を有する55X55
mmのゴム製パツキンを装着し、もう一方の端面に穴の
無い65X65aunのゴム製パツキンを装着密閉し、
前記ゴム製パツキンの穴に1.4kg/cdの加圧空気
を導入し、加圧空気の流量を測定して単位面積当り、単
位時間当りのリーク量(kg/m”sec )とした。
さらに5 mm X5uX50Lのセラミックハニカム
試料を1200℃にて1000時間保持した後の寸法変
化率をマイクロメーターにて測定した。結果は第1表に
示す通りである。また第1表中タルクの*は平均粒径が
2.0μmのもの、**は平均粒径が10.0μmのも
のを示し、その他はすべて平均粒径は5.0μmである
第1表に示す実施例1〜13、参考例15〜29の結果
、およびその結果に基づ< P2O5含有量と開気孔率
および熱膨脹係数の関係を示す第1図から明らかなよう
に、コージェライト組成にP2O,を2.0〜10.0
重量%含有させると、本発明で目的とする開気孔率が1
5%以下であると共に25〜800℃の間の熱膨脹係数
が2.OXl0−6/℃以下である低膨脹セラミックス
が得られた。また、P2O,が2.0〜10.0重量%
の範囲内であっても、MgO7.5〜20.0重量%、
Al20322.0〜4463重量%、5iO737,
0〜60.0重量%の範囲が好ましいことが第1表から
れかる。
また、コージェライト相のMgOをZnまたはFeで部
分的に置換しても本発明の低膨脹セラミックスを得るこ
とかできる。
さらに、1.4 kg/caf加圧空気のセラミックハ
ニカム薄壁からのリーク量と孔の直径が5μm以上の細
孔容積との相関関係を示す第2図から明らかなように、
リーク量と孔の直径が5μm以上の細孔容積には高い相
関が認められる。第4図には実施例6および参考例16
.18の細孔径分布曲線を示す。直径5μm以上の総細
孔容積の少ない実施例5に比してリーク量が第2図から
明らかなように著しく低くなる。さらに第2図より5μ
m以上の総細孔容積を0.04cc/g以下にすること
によりリーク量を通常のコージェライトの半分以下に低
減することができた。また、1200℃にて保持したと
きの寸法変化率の時間依存性を示す第3図から明らかな
ように、本発明の範囲である1150〜1350℃の高
温で熱処理することにより1200℃で1000時間保
持した後でも従来寸法変化率が小さくて良好とされてい
たコージェライトとほぼ同等の±0.05%以下を達成
することができた。
以上のことから本発明の範囲のセラミックスによると、
気密性が良好であると共に熱膨脹係数および高温での寸
法変化率が通常のコージェライトと同じ程度であるので
良好な耐衝撃性も得られ、高温構造材料として極めて優
れた特性を得ることができた。
第4図および第5図は参考例16および参考例18の微
構造組織をそれぞれ示していて、多孔質であり大きな気
孔が存在していることがわかる。また第6図は実施例4
の微構造組織を示し、上述した参考例に比べて大きな気
孔が少なく緻密質であることがわかる。また第7図は実
施例4に対するCuK (K線によるX線回折チャート
を示し、このチャートから主たる結晶相がコージェライ
ト相であることがわかる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したところから明らかなように、本発明
の低膨脹セラミックスおよびその製造法によれば、コー
ジェライト相中にP2O,を2〜10重量%含有させた
ものを焼成後さらに1150〜1350℃で熱処理する
ことにより、コージェライトと同等の低膨脹性を維持し
つつ素地の緻密化を達成できると共に、P2O,の添加
によって損なわれた高温での寸法変化率をコージェライ
トと同等の程度まで低減できる低膨脹セラミックスを得
ることができる。
そのため、その応用範囲は熱交換体としてのセラミック
・リジェネレータにとどまらずセラミック・レキュペレ
ータ、セラミックターボチャージャーローター用ハウジ
ング等、機密性を必要とする低膨脹材料として広く十分
な実用性を備えている。
【図面の簡単な説明】
第1図はコージェライト系セラミックハニカムのP2O
5含有量と開気孔率および熱膨脹係数の関係を示す図、 第2図は1.4kg/cut加圧空気のセラミックハニ
カム薄壁からのリーク量と孔の直径が5μm以上の細孔
容積との相関を表わす図、 第3図は1200℃にて保持したときの寸法変化率の時
間依存性を示す図、 第4図は細孔分布曲線を示す図、 第5図および第6図は従来の低膨脹セラミックスの微構
造を示す図、 第7図は本発明の低膨脹セラミックスの微構造を示す図
、 第8図は化学組成を同定するのに使用したX線回折チャ
ートを示す図である。 第2図 14蚤5)tm工久上め召ヨ了りの系色未田了し容木葭
(Cシ≠)0 10θ200300400500600
7o0800 Ql)o 10o01200’C−U 
’Plf MA? 第4図 mコ1−イ予 (ミグロンン 第7図 100)1領 手  続  補  正  書(方式〕      L明
特許庁長官  宇  賀  道  部 殿「 2、発明の名称 ティホウチョウ               セイホ
ウ低膨脹セラミックスおよび製法      の3、補
正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 副書第22頁第14行〜第17行を以下のよに訂正する
。 苓5図および第6図は従来の低彫脹セラミッスの結晶の
構造を拡大して示す写真、 fs7図は本発明の低膨脹セラミックスの結晶構造を示
す写真、」 手  続  補  正  書 昭和61年 8月13日   1゜ 1、事件の表示 昭和60年特許願第102384号 2、発明の名称 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 (訂正)明   細   書 発明の名称  低膨脹セラミックスおよび製法特許請求
の範囲 1、P2O5を2〜10重量%含み、結晶相の主成分が
コージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で、
25〜800℃の間の熱膨脹係数が2.0X10−6/
℃以下、500〜1200℃で1000時間保持した後
の寸法変化率が±0.05%以下である低膨脹セラミッ
クス。 2、化学組成がMgO7.5〜20.0重量%、A12
0322.0〜44.3重量%、SiO□37.0〜6
0.0重量%、P2O52,0〜10.0重量%である
特許請求の範囲第1項記載の低膨脹セラミックス。 3、直径が5μm以上の細孔の総細孔容積が0.04c
c/g以下で、25〜8°00℃の間の熱膨脹係数が2
.0−6/℃以下である特許請求範囲第1項または第2
項記載の低膨脹セラミックス。 4、 コージェライト相のMgがZn、 Feで10モ
ル%以下置換された特許請求範囲第1項ないし第3項の
いずれかに記載の低膨脹セラミックス。 56  化学組成がMgO7.5〜20.0重量%、A
l20322.0〜44.3重量%、SiO237.0
〜60重量%、P2O52,0〜10.0重量%である
パッチを調製  :すること、このパッチを成形するこ
と、およびこの成形体を焼成すること、および焼成体を
1150℃〜1350℃で熱処理し1瀦晶相の主成分が
コージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で、
25〜800℃の間の熱膨脹係数が2、OX10−’/
℃以下、500〜1200℃で1000時間保持した後
の寸法変化率が±0.05%以下であることを特徴とす
る低膨脹セラミックスの製法。 6、  P2O5源原料がリン酸アルミニウム、リン酸
マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれた一種
以上の組合せであり、MgO、Al2O3,5tO2[
が主としてブルーサイト、マグネサイト、タルク、粘土
、アルミナから選ばれた特許請求範囲第5項に記載の低
膨脹セラミックスの製法。 7、  MgO源原料の平均粒径が5μm以下である特
許請求範囲第6項に記載の低膨脹セラミックスの製法。 1、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は低膨脹セラミックスに関するもので、更にくわ
しくは、緻密質で耐熱衝撃性、気密性、耐熱性さらに実
使用時の寸法安定性にも優れたコージェライト系緻密質
低膨脹セラミックスに関するものである。 (従来の技術) 近年工業技術の進歩に伴い、耐熱性、耐熱衝撃性に優れ
た材料の要求が増加している。セラミックスの耐熱衝撃
性は、材料の熱膨張率、熱伝導率、強度、弾性率、ポア
ソン比等の特性に影響されると共に、製品の大きさや形
状、さらに加熱、冷却状態即ち熱移動速度にも影響され
る。 耐熱衝撃性に影響するこれらの諸因子のうち特に熱膨脹
係数の寄与率が大であり、とりわけ、熱移動速度が大で
あるときには熱膨脹係数のみに大きく左右されることが
知られており、耐熱′衝撃性−に優れた低膨脹材料の開
発が強く望まれている。 従来比較的低膨脹なセラミック材料として、コージェラ
イトが知られているが、一般にコージェライトは、緻密
焼結化が難しく、特に室温から800℃までの熱膨脹係
数が2. OX 10−’ / t:以下となるような
低膨脹性を示すコージェライト素地では、カルシア、ア
ルカリ、カリ、ソーダのような融剤となるべき不純物量
を極めて少量に限定する必要があるためガラス相が非常
に少なく多孔質になる。 特に近年自動車排気ガス浄化用触媒担体として使用され
ているコージェライト質ハニカム構造体は、室温から8
00℃までの熱膨脹係数が1.5X10−’/℃以下で
あることを必要とするため、不純物の少ないタルク、カ
オリン、アルミナ等の原料が使用され、コージェライト
焼結体の気孔率はせいぜい25〜45%の範囲のものし
か得られない。 従ってこのようなコージェライトセラミックスを例えば
、ハニカム構造にして回転蓄熱式熱交換体に応用した場
合、その開気孔率が大きいためハニカム構造体貫通孔を
形成する隔壁表面の気孔、特に連通気孔を通して加熱流
体と熱回収側流体との相互間に流体のリークが発生し、
熱交換効率及び熱交換体が使用されるシステム全体の効
率が低下する重大な欠点を有している。また、ターボチ
ャージャーローターのハウジングエギゾーストマ二ホー
ルド等に応用した場合、開気孔率が大きいため、圧力の
高い空気が漏れてしまい重大な欠点となる。このような
ことから耐熱衝撃性に優れた、低膨脹で緻密質なコージ
ェライトセラミックスが強く望まれていた。 更に、このような高温にさらされる高温構造材料では、
寸法安定性が要求され、実使用時の寸法変化率は±0.
05%以下であることが望まれている。 本発明の目的は熱膨脹係数が2.0X10−6/l:以
下と低膨脹で、開気孔率が15%以下、500〜120
0℃で1000時間保持した後の寸法変化率は±0.0
5%以下の緻密なコージェライト系セラミックスおよび
製法を提供しようとするものである。 従来緻密なコージェライトセラミックスを得る    
   1方法としては、コージェライト組成のパッチ調
合物を溶融して成形後、結晶化処理を行い、ガラスセラ
ミックス化する方法が知られている。例えば、1977
年発行の「ジャーナル・オブ・ザ・カナディアン・セラ
ミック・ソサエティ」第46巻に掲載されたトッピング
とマースイの論文は、コージェライトのSiO□の20
%以内をAlPO4で置換したものを提案している。同
論文によれば、AlPO4を添加した原料主成分を16
00℃で融解後冷却したコージェライトガラスを生成し
、再加熱後冷却してコージェライトの結晶を生成させて
いる。得られるコージェライトは緻密であるが、析出す
るコージェライト結晶相の配向を制御できないため熱膨
脹係数が小さいものでも2.15X10−’/℃と未だ
大きい欠点がある。 特開昭59−13741号公報と特開昭59−9294
3号公報の発明は、Y2O3又はZnOを添加した主原
料成分にB2O3及び/又はP2O,を添加し、焼成し
て得た結晶化ガラス成分を2〜7μに微粉砕してガラス
フリフトとし、所要形状に成形後、再度焼成結晶化させ
てなる結晶化ガラス体を提案している。このものは熱膨
脹係数が2.4〜2.6 Xl0−6/lと大きい欠点
がある。 コージェライトセラミックスが低膨脹性を示す理由は、
例えば昭和50年(1975年)5月27日にアーウィ
ン・エム・ラッチマン他に与えられた「アニソトロピッ
ク・コージェライトモノリス」という名称の米国特許第
3.885.977号明細書(対応日本出願:特開昭5
0−75611号公報)に開示されているように、板状
粘土、積層粘土に起因する平面的配向により、焼成後の
コージェライトセラミックスが、配向して形成されるた
めであり、このためガラスセラミックス化による緻密質
コージェライトでは2.0X10−6/℃以上の高い熱
膨脹係数となる。 更に、これらの従来例には、寸法安定性に関する記載は
なんら認められない。 (問題点を解決するための手段) 本発明の低膨脹セラミックスは、ガラスセラミックス化
することなしに、緻密質低膨脹セ)ミックスを得ようと
する〜ものである。本発明はコージエライトにP2O5
を2〜10重量%含ませることにより、結晶相の主成分
がコージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で
、25〜800℃の間の熱膨脹係数が2.OX10−6
/l:以下、500〜1200℃で1000時間保持し
た後の寸法変化率が±0.05%以下である低膨脹セラ
ミックスが得られるのである。 コージェライトに含有するP2O5は焼成時にAlPO
4となり、コージェライト結晶中のS10□と置換固溶
し、コージェライトセラミックスよりわずかに低融点の
コージェライト系固溶体を生成しめ、焼結中に生成する
液相の量を増大し、コージェライトを容易に緻密化させ
るのである。しかもこの液相は焼結後、冷却中に大部分
コージェライト系固溶体に結晶化してしまうため、カル
シア、アルカリ、カリ、ソーダのような融剤を用いて緻
密化させたコージェライトセラミックスと異なって、熱
膨脹係数が増大することもない。また焼結後、1150
〜1350℃の温度で熱処理することにより、残存して
いるガラス相も完全に結晶化させてしまうため、500
〜1200℃に1000時間保持した後でも、寸法変化
率は±0.05%以下となる。 さらに原料を従来のコージェライトに用いられている°
タルク、粘土、アルミナ、ブルーサイト、マグネサイト
、水酸化アルミニウムから選定することにより、コージ
ェライト結晶を配向させることができるため、熱膨脹係
数が2.0X10−6/℃以下と低膨脹で緻密質なコー
ジェライト系セラミックスを得ることができる。 本発明における好適な化学組成は、MgO7.5〜20
重量%、Al2O,22,0〜44.3重量%、5I0
237.0〜60.0重量%、P2O52,0〜10.
0重量%である。 孔の直径が5μm以上の総細孔容積は、通常0.04c
c/g以下でである。 コージェライト相のMgはZnおよび/またはFeで1
0モル%以下置換された鉄コージェライトまたは鉄亜鉛
コージェライトであっても良い。 本発明の低膨脹セラミックスは化学組成がMgO7.5
〜20重量%、Al2O322,0〜44.3重量%、
SiO237.0〜60重量%、P2O52,0〜1O
00重量%であるパッチを調製し、調整したパッチをス
リップキャスト等の鋳込成形、押出成形等の可塑成形、
プレス成形等の加圧成形により任意の形状の成形体とし
、この成形体を乾燥後、1250〜1450℃にて2〜
20h焼成し、1150〜1350℃の温度で熱処理す
ることにより、残存しているガラス相をさらに結晶化さ
せてしまうことにより製造される。 P2O5源となる原料はリン酸アルミニウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれる一種以
上の組合せが好ましく 、MgO、Al2O3、SlO
□源原料は主としてブルーサイト、マグネサイト、タル
ク、粘土、アルミナから選ばれるのが好ましい。 また、ブルーサイト、マグネサイト、タルク等のMgO
源原料の平均粒径を5μm以下にすることにより、残存
する開気孔の直径を5μm以下に抑制し、開気孔率15
%以下にても充分に気密性に優れた緻密質コージェライ
ト系セラミックスを得ることができる。 (作用) 本発明はコージェライト相中にP2O,を2〜10重量
%、AlPO4として固溶させることにより、開気孔率
が15%以下で、25〜800℃の間の熱膨脹係数が2
.OXl0−’/℃以下という、緻密質で低膨脹なコー
ジェライト系セラミックスが得られることを新規に見出
したことによる。P2O,を2重量%以上と限定した理
由は、それ以下では、緻密化に充分な液相が生じないた
め緻密化しないためであり、P2O510重量%以下に
限定した理由は、それ以上では、P2O5がAI凹、と
しての固溶限を超えてしまい高膨張化するためである。 500〜1200℃で1000時間保持した後の寸法変
化率を±0.05以下としたのは、機械的部品として用
いられた場合これ以上の寸法変化をしたのでは、実使用
上問題となるためである。 化学組成をMgO7,5〜20重量%、Al2O322
,0〜44.3重量%、510237.O〜60重量%
、P2O,2,0〜10.0重量%と限定した理由は、
この範囲を超えては、コージェライト相が充分に生成し
ないため、高膨張化してしまうためである。 焼成温度が1250℃以下ではコージェライト相が充分
に生成せず、また1450℃より大では軟化変形してし
まう。同様に焼成時間が2hより短くてはコージェライ
ト相が充分に生成せず、20h以上では温度にもよるが
、軟化による変形が起こる。 また残存している開気孔の直径が5μm以上の総細孔容
積を0.04 cc/g以下に限定した理由は、加圧し
たガスのリーク量が直径5μm以上の細孔の総細孔容積
に依存し2O52.04 cc/g以下にすることによ
り、従来のコージェライトの半分以下のリーク量に抑制
することができるためである。 またコージェライト相2MgO・2A1203・5S1
0□のMgは、10モル%まで、Znおよび/またはF
eで置換されていても本発明に規定するコージェライト
系セラミックスと同等の特性のコージェライト系セラミ
ックスを得ることができる。 熱処理温度を1150〜1350℃に限定した理由は1
150℃未満の温度では、残存ガラス相の結晶化速度が
遅いため、非常に長時間の熱処理を必要とするためであ
り、1350℃より高温では、残存ガラス相の結晶化が
起こらないからである。 P2O5源を、リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウ
ム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれるリン酸塩化合物
一種または二種以上の組合せとした理由は、リン酸は液
体であるため混合が難しく、不均一になってしまうため
である。またリン酸ではコージェライトの生成温度以下
の低温で局所的に溶融して巨大なボアを生成してしまう
ためこれらの融点の比較的高く水等に不溶性のリン酸塩
化合物の形態で添加することが望ましい。 MgO、Al2O3,5in2源をブルーサイト、マグ
ネサイト、タルク粘土、アルミナ、水酸化アルミニウム
から選んだ理由は、これらの原料から作られた、コージ
ェライト系セラミックスが特に低膨脹化するためである
が、さらにMgO源が酸化マグネシウム、5102源が
シリカ等から選定されても良い。 MgO源原料の平均粒径を5μm以下としたのは、コー
ジェライトセラミックスでは、焼結後MgO源原材原料
粒子骸ボアが残存して、開気孔の原因と       
1なるためMgO源原料の平均粒径を5μm以下に限定
することにより、5μmより大きい開気孔を抑制するこ
とができ、本発明の目的である、気密性の高いコージェ
ライトセラミックスが得られるためである。 (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。 第1表に記載する調合割合に従って予め粒度調製された
ブルーサイト、マグネサイト、タルク、アルミナ、水酸
化アルミニウム、粘土、リン酸アルニミウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸鉄を混合した。第2表に用いた原料
の化学分析値を示す。 この混合物100重量部に水5〜IO重量部、でんぷん
糊(水分80%)20重量部を加えニーグーで十分に混
練し真空押出成形機にてピッチ1.0mm、薄壁の厚さ
0.10+++mの三角セル形状を有し、65mm四方
長さが120 mmのハニカム柱状体に押出した。この
ハニカム成形体を乾燥後第1表に記載した焼成条件で焼
成し、さらに1150℃〜1350℃の高温で熱処理し
、本発明の実施例1〜13、参考例15〜29のコージ
ェライト系セラミックハニカムを得た。 第1表に示した各種コージェライト系セラミックハニカ
ムについて粉末X線回折によりコージェライト結晶を定
量すると共に、25℃から800℃温度範囲における熱
膨脹係数、開気孔率、水銀圧入式ポロシメーターにより
セラミックハニカム薄壁部の直径5μm以上の総細孔容
積、加圧空気の薄壁からのリーク量をそれぞれ測定比較
した。加圧空気の薄壁からのリーク量はコージェライト
系セラミックハニカムの一方の端面に中央に20mmX
20m山の正方形の穴を有する65X65mmのゴム製
パツキンを装着し、もう一方の端面に穴の無い65X6
5mmのゴム製パツキンを装着密閉し、前記ゴム製パツ
キンの穴に1.4kg/crdの加圧空気を導入し、加
圧空気の流量を測定して単位面接当り、単位時間当りの
リーク量(kg/m2sec )とした。さらに5mm
x 5 mm X50Lのセラミックハニカム試料を1
200℃にて1000時間保持した後の寸法変化率をマ
イクロメーターにて測定した。結果は第1表に示す通り
である。また第1表中タルクの*印は平均粒径が2.0
 pm (Dもの、**印は平均粒径が10. Oit
mのものを示し、その他はすべて平均粒径は5.0μm
第1表に示す実施例1〜13、参考例15〜29の結果
、およびその結果に基づ<P2O5含有量と開気孔率お
よび熱膨脹係数の関係を示す第1図から明らかなように
、コージェライト組成にP2O5を2.0〜l060重
量%含有させると、本発明で目的とする開気孔率が15
%以下であると共に25〜800℃の間の熱膨脹係数が
2.OXl0−6/℃以下である低膨脹セラミックスが
得られた。また、P2O,が2.0〜10.0重量%の
範囲内でかつMgロア、5〜20.0重量%、Al20
322.0〜44.3重量%、5I0237.0〜60
.0重量%の範囲が好ましいことが第1表かられかる。 また、コージェライト相のMgOをZnまたはFeで部
分的に置換しても本発明の低膨脹セラミックスを得るこ
とかできる。 さらに、1.4 kg/cffi加圧空気のセラミック
ハニカム薄壁からのリーク量と孔の直径が5μm以上の
細孔容積との相関関係を示す第2図から明らかなように
、リーク量と孔の直径が5μm以上の細孔容積には高い
相関が認められる。第4図には実施例6および参考例1
6.18め細孔径分布曲線を示す。直径5μm以上の総
細孔容積の少ない実施例6にあっては、参考例16.1
8に比してリーク量が第2図から明らかなように著しく
低くなる。さらに第2図より5μm以上の細孔の総細孔
容積を02O524cc/g以下にすることによりリー
ク量を通常のコージェライトの半分以下に低減すること
ができた。また、1200℃にて保持したときの寸法変
化率の時間依存性を示す第3図から明らかなように、本
発明の範囲である1150〜1350℃の高温で熱処理
することにより1200℃で1000時間保持した後で
も従来寸法変化率が小さくて良好とされていたコージェ
ライトとほぼ同等の±0.05%以下を達成することが
できた。 以上のことから本発明の範囲のセラミックスによると、
気密性が良好であると共に熱膨脹係数および高温での寸
法変化率が通常のコージェライトと同じ程度であるので
良好な耐衝撃性も得られ、高温構造材料として極めて優
れた特性を得ることができた。 第4図および第5図は参考例16および参考例18の微
構造組織をそれぞれ示していて、多孔質であり大きな気
孔が存在していることがわかる。また第6図は実施例4
の微構造組織を示し、上述した参考例に比べて大きな気
孔が少なく緻密質であることがわかる。また第7図は実
施例4に対するCuKα線によるX線回折チャートを示
し、このチャートから主たる結晶相がコージェライト相
であることがわかる。 (発明の効果) 以上詳細に説明したところから明らかなように、本発明
の低膨脹セラミックスおよびその製造法によれば、コー
ジェライト相中にP2O5を2〜IO重量%含有させた
ものを焼成後さらに1150〜1350℃で熱処理する
ことにより、コージェライトと同等の低膨脹性を維持し
つつ素地の緻密化を達成できると共に、P2O5の添加
によって損なわれた高温での寸法変化率をコージェライ
トと同等の程度まで低減できる低膨脹セラミックスを得
ることができる。 そのため、その応用範囲は熱交換体としてのセラミック
・リジェネレータにとどまらずセラミック・レキュペレ
ータ、セラミックターボチャージャーローター用ハウジ
ング等、機密性を必要とする低膨脹材料として広く十分
な実用性を備えている。 4、図面の簡単な説明 第1図はコージェライト系セラミックハニカムのP2O
,含有量と開気孔率および熱膨脹係数の関係を示す図、 第2図は1.4kg/ci加圧空気のセラミックハニカ
ム薄壁からのリーク量と孔の直径が″5μm以上の総細
孔容積との相関を表わす図、 第3図は1200℃にて保持したときの寸法変化率の時
間依存性を示す図、 第4図は細孔分布曲線を示す図、 第5図および第6図は従来の低膨脹セラミックスの微構
造を示す図、 第7図は本発明の低膨脹セラミックスの微構造を示す図
、 第8図は化学組成を同定するのに使用したX線回折チャ
ートを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、P_2O_5を2〜10重量%含み、主たる結晶相
    がコージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で
    、25〜800℃の間の熱膨脹係数が2.0×10^−
    ^6/℃以下、500〜1200℃で1000時間保持
    した後の寸法変化率が±0.05%以下である低膨脹セ
    ラミックス。 2、化学組成がMgO7.5〜20.0重量%、Al_
    2O_322.0〜44.3重量%、SiO37.0〜
    60.0重量%、P_2O_52.0〜10.0重量%
    である特許請求の範囲第1項記載の低膨脹セラミックス
    。 3、直径が5μm以上の細孔の総細孔容積が0.04c
    c/g以下で、25〜800℃の間の熱膨脹係数が2.
    0×10^−^6/℃以下である特許請求範囲第1項ま
    たは第2項記載の低膨脹セラミックス。 4、コージェライト相のMgがZn、Feで10モル%
    以下置換された特許請求範囲第1項ないし第3項のいず
    れかに記載の低膨脹セラミックス。 5、化学組成がMgO7.5〜20.0重量%、Al_
    2O_322.0〜44.3重量%、SiO_237.
    0〜60重量%、P_2O_52.0〜10.0重量%
    であるパッチを調製すること、このパッチを成形するこ
    と、およびこの成形体を焼成すること、および焼成体を
    1150℃〜1350℃で熱処理し、主たる結晶相がコ
    ージェライト相からなり、開気孔率が15%以下で、2
    5〜800℃の間の熱膨脹係数が2.0×10^−^6
    /℃以下、500〜1200℃で1000時間保持した
    後の寸法変化率が±0.05%以下であることを特徴と
    する低膨脹セラミックスの製法。 6、P_2O_5源原料がリン酸アルミニウム、リン酸
    マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸鉄から選ばれた一種
    以上の組合せであり、MgO、Al_2O_3、SiO
    _2源が主としてブルーサイト、マグネサイト、タルク
    、粘土、アルミナから選ばれた特許請求範囲第5項に記
    載の低膨脹セラミックスの製法。 7、MgO源原料の平均粒径が5μm以下である特許請
    求範囲第6項に記載の低膨脹セラミックスの製法。
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