JPS6123226B2 - - Google Patents

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JPS6123226B2
JPS6123226B2 JP7418976A JP7418976A JPS6123226B2 JP S6123226 B2 JPS6123226 B2 JP S6123226B2 JP 7418976 A JP7418976 A JP 7418976A JP 7418976 A JP7418976 A JP 7418976A JP S6123226 B2 JPS6123226 B2 JP S6123226B2
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JP
Japan
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acid
parts
solid content
weight
resin
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Application number
JP7418976A
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English (en)
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JPS53231A (en
Inventor
Shinji Sugiura
Shunichi Kodama
Tadashi Watanabe
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP7418976A priority Critical patent/JPS53231A/ja
Publication of JPS53231A publication Critical patent/JPS53231A/ja
Publication of JPS6123226B2 publication Critical patent/JPS6123226B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
近時、塗料の分野においても大気汚染の深刻化
からくる溶剤の使用規制への対策、および資源の
浪費に対する反省より、低公害、省資源をはかる
ことが要求されている。これらの問題点を同時に
解決できる方策の一つとして、塗料中の溶剤含有
量を減らし、固形分を高濃度化したいわゆる高固
形分型塗料の開発がある。 従来、耐候性、耐薬品性、仕上がり、付着性、
耐食性等にすぐれたアミノアルキド樹脂塗料は、
吹き付け塗装時の固形分濃度が30〜55%で塗装さ
れ、自動車ソリツドカラー上塗り用、中塗り用、
家電用、鋼製家具用などに用いられている。アミ
ノアルキド樹脂塗料は、このように性能的に大き
な特長を持つており、高固形分型アミノアルキド
系ハイソリツド塗料もさまざまな工夫をこらすこ
とにより、塗膜性能上は従来のアミノアルキド樹
脂塗料の特長をもつたものを製造することができ
る。 しかし、高固形分化のためには、アルキド樹脂
またはアミノ樹脂の低粘度化、低分子量化をはか
るため、塗装作業性に重大な欠点を持つようにな
る。第1に樹脂の粘度を下げるため、塗装された
塗料が、焼付け前および焼付け中に非常に流れ易
く、いわゆる「タレ易い」好ましくない性質を示
す。高固形分型塗料ではこの他に溶剤含有量が少
ないため、塗装時及び塗装された後の溶剤の蒸発
が遅くなり、塗着塗料の粘度が上昇しにくい点も
あり、一層「タレ易い」という面もある。 すなわち、高固形分型塗料では、樹脂の低分子
量化(低粘度化)と溶剤蒸発の遅さのため「タレ
易い」ことが大きな欠点となつている。第2に、
高固形分型アミノアルキド樹脂塗料では、樹脂を
低分子量化しておき、それを焼付け時に架橋させ
高分子量化して、塗膜性能を維持する仕組みにな
つているため、架橋反応を起こさせる官能基を樹
脂中に多量に付与するため樹脂の極性が高くな
り、(凝集力が高くなり)いわゆる「ハジキ」欠
陥が生じ易いという問題点がある。第3に、樹脂
の極性が高いことに原因して、被塗物素地に対す
るいわゆる「濡れ易さ」が不足し、塗面状態や付
着性に問題を生じやすいことである。さらに、原
因ははつきりしないが、高固形分型塗料では、被
塗物素地の表面欠陥が塗膜表面に現われ易い問題
点もある。 しかるに本発明者らは、高固形分塗料用溶液型
アルキド樹脂を非水デイスパージヨン型熱硬化性
樹脂と併用することにより、これらの問題点を解
決することに成功した。すなわち、非水デイスパ
ージヨン型熱硬化性樹脂が粒子であるため、塗料
中の溶剤の蒸発が早くなることと、適度のチキソ
トロピー性が付与されることのため、被塗物上に
塗装された塗着塗料の流動特性が従来の塗装時固
形分濃度の低いアミノアルキド樹脂塗料の流動特
性に近い挙動を示すようになり、タレ易いという
欠点が大巾に改善されることを見い出した。さら
に非水デイスパージヨン型熱硬化性樹脂の粒子表
面は低極性であり、溶液型低粘度アルキド樹脂の
高極性を打ち消し、樹脂全体の凝集力を下げ、ハ
ジキ欠陥を生じにくくするとともに、素地に対す
るヌレ易さを増し、高固形分型アミノアルキド樹
脂塗料の塗装作業性を大巾に改良することが見い
出された。また、高固形分型塗料でしばしば見ら
れる被塗物素地の欠陥の塗膜表面への現われ易さ
も改善された。 すなわち本発明は、 () (a)多塩基酸、多価アルコール、モノカル
ボン酸を用いてなる、多塩基酸/多価アルコー
ル(モル比)が0.85〜0.55でかつ、モノカルボ
ン酸含量が樹脂中の10〜50重量%である溶液型
低粘度アルキド樹脂33〜91重量%(固形分)と
(b)(1)水酸基含有脂肪酸の自己縮合ポリエステル
とアクリル酸グリシジル又はメタクリル酸グリ
シジルとの付加反応物をアクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステルとを共重合して得られ
るグラフト重合体、(2)アクリル酸又はメタクリ
ル酸の長鎖アルキルエステルとアクリル酸又は
メタクリル酸との共重合体とアクリル酸グリシ
ジル又はメタクリル酸グリシジルとの付加反応
物をアクリル単量体と共重合して得られるグラ
フト共重合体及び(3)アルキル化メラミン重合体
から選ばれる少なくとも1種の重合体を分散剤
としてアクリル酸又はメタクリル酸のアルキル
エステル、アクリル酸又はメタクリル酸のヒド
ロキシアルキルエステル、アクリル酸又はメタ
クリル酸、アクリロニトリル又はメタクリロニ
トリル及びスチレンから選ばれる少なくとも1
種の単量体を共重合して得られる非水デイスパ
ージヨン型熱硬化性樹脂の67〜9重量%(固形
分)とからなる混合物の60〜90重量%(固形
分)と () アミノ樹脂40〜10重量%(固形分)、 () ()および()の混合物100重量部に
対して約200重量部以下の顔料および () ()、()および()を安定に分散お
よび溶解させる有機溶剤 とからなる塗装時の固形分濃度65%以上の熱硬
化性高固形分塗料組成物に係わるものである。 本発明の熱硬化性高固形分塗料組成物に用いら
れる()中(a)の熱硬化性溶液型低粘度アルキド
樹脂成分に関しては、多塩基酸としては、たとえ
ば、フタル酸およびその無水物、イソフタル酸、
テレフタル酸、テレフタル酸メチル、テトラヒド
ロフタル酸およびその無水物、ヘキサヒドロフタ
ル酸およびその無水物、テトラクロロフタル酸お
よびその無水物、3,6−エンドメチレン−△
−テトラヒドロフタル酸およびその無水物、コハ
ク酸およびその無水物、無水マレイン酸、フマー
ル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
トリメリツト酸およびその無水物、ピロメリツト
酸およびその無水物などがあり、これらのものは
単独または二種以上混合して使用できる。 多価アルコールとしては、3価以上のものとし
て、たとえば、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキ
サントリオール、ペンタエリスリトールなどがあ
り、2価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4ブタンジオー
ル、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−
1,2−ブタンジオール、トリメチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタ
ンジオール、2,3ジメチルトリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、1,4−ペン
タンジオール、3−メチル−4,5−ペンタンジ
オール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘ
キサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、などがある。これら
の多価アルコールは単独または2種以上混合して
使用できる。またカージユラE(シエル化学社
品)などのモノエポキシ化合物も2価アルコール
として使用できる。 モノカルボン酸としては、飽和ないし不飽和の
炭素数6〜18の脂肪酸、またはそのグリセライ
ド、安息香酸、メチル安息香酸、p−t−ブチル
安息香酸、などが使用できる。また、各種の天然
の油またはその脂肪酸、たとえば、ヤシ油、綿実
油、米ヌカ油、魚油、トール油、大豆油、アマニ
油、桐油、ナタネ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、
など、またはそれらの脂肪酸もモノカルボン酸と
して用いることができる。また、カージユラEの
ようなモノエポキシ化合物を2価のアルコールと
して使用したとき、モノエポキシ化合物中に炭素
数6〜18の脂肪酸残基が含まれているならば、そ
の脂肪酸も、ここでいうモノカルボン酸の一種と
考えられている。 本発明の()中(a)のアルキド樹脂の二塩基酸
比は0.55〜0.85(モル比)である必要がある。 ここでいう二塩基酸比とは、アルキド樹脂成分
中の多価アルコールのモル数に対する多塩基酸の
モル数の比(多塩基酸のモル数/多価アルコール
のモル数)である。二塩基酸比が0.55以下ではア
ルキド樹脂の分子量が低くなり過ぎ、塗膜性能が
低下し、実用的ではない。二塩基酸比が0.85以上
ではアルキド樹脂の分子量が高くなりアルキド樹
脂ワニスの粘度が高くなり、塗装時の固形分濃度
が低下し、高固形分塗料という本来の目的に添わ
なくなる。 本発明に用いる溶液型低粘度アルキド樹脂の製
造方法としては、一般に用いられている溶融縮合
法、共沸縮合法などを用いることができる。反応
温度は160〜240℃が好ましい。 本発明の()中(a)のアルキド樹脂にはモノカ
ルボン酸が10〜50重量%含むことが必要である。 モノカルボン酸はアルキド樹脂の極性を適度に
おとし、非水デイスパージヨンを混合したときの
安定性を増すのに役立つていると思われる。モノ
カルボン酸が10%以下では非水デイスパージヨン
とアルキド樹脂を混合したとき、粘度上昇が大き
く限られた貯蔵安定性しか示さない。またモノカ
ルボン酸含量が50%以上になると、焼付け時の塗
膜の黄変、塗膜硬度の低下、耐候性の低下、塗膜
の脆さ(芳香族モノカルボン酸を用いた場合)な
どが顕著になり好ましくない。 本発明に用いられる()中(b)の非水デイスパ
ージヨン型熱硬化性樹脂の被膜形成性重合体成分
としては、アクリル系重合体が好ましく、たとえ
ばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸ステアリル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルな
どのメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピルなどのアクリル酸エステル類、アクリル
酸、メタクリル酸などのα,β−エチレン性不飽
和酸、n−ブトキシメチルアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、アクリルアミドなど
のアクリルアミド類、n−ブトキシメチルメタク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、
メタクリルアミドなどのメタクリルアミド類など
の単量体からの重合体または共重合体が用いられ
る。また、スチレン、ビニルトルエン、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、ビ
ニルピリジン、ビニルピロリドンなども用いるこ
とができる。 これら非水デイスパージヨンの製造に際用いら
れる分散安定剤としては、たとえば下記のものが
ある。 (1) 12−ヒドロキシステアリン酸などの水酸基を
含有する脂肪酸の自己縮合ポリエステルとアク
リル酸グリシジルまたはメタクリル酸グリシジ
ルとの付加反応物を被膜形成性重合体を得る際
に用いたアクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステルとを共重合して得られるグラフト重
合体。 (2) アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸ステアリル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸ラウリルまたはメタクリル酸
ステアリルなどのアクリル酸またはメタクリル
酸の長鎖アルキルエステルとアクリル酸または
メタクリル酸を共重合したのち、その共重合体
のカルボキシル基にアクリル酸グリシジルある
いはメタクリル酸グリシジルを反応させて得ら
れる側鎖二重結合を有する重合体に、被膜形成
性重合体を得る際に用いた上記アクリル単量体
を共重合して得られるグラフト重合体。 (3) ミネラルスピリツト許容率の高いアルキル化
メラミン重合体。 (4) ポリブタジエン、ポリイソプレンなどに被膜
形成性重合体を得る際に用いられたアクリル単
量体をグラフト重合して得られるグラフト重合
体。 (5) ポリブタジエン、ポリイソプレンなどに被膜
形成性重合体を得る際に用いたアクリル単量体
をグラフト重合して得られるグラフト重合体。 非水デイスパージヨンの合成に際しては、有機
液体中にあらかじめ合成した分散安定剤の存在下
で分散粒子の重合を行なつていてもよいし、また
分散粒子の重合と同時に分散安定剤の重合を行な
つてもよい。 上記5つのタイプの分散安定剤または、それら
から派生する分散安定剤を用いた熱硬化性非水デ
イスパージヨンはいずれも本発明に用いることが
できるが、(3)のミネラルスピリツト許容率の高い
メラミン樹脂を分散安定剤とする非水デイスパー
ジヨンを用いたときが塗料安定性などにすぐれて
いる場合が多い。 一般に有機液体中に分散安定剤を溶解させた
後、この溶液に被膜形成重合体を得る際に用いた
上記単量体溶液および重合開始剤を滴下すること
により重合を行なう。この際合成条件を適宜選択
することによつて固形分濃度および粘度を自由に
変化させることができ、たとえば固形分濃度50〜
60%の高固形分濃度においても、低粘度のデイス
パージヨンをきわめて容易に合成することができ
る。 本発明()中のアミノ樹脂としては従来用い
られてきたメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン
樹脂等のほとんどすべてが含まれる。 非水デイスパージヨンを塗料化するには、非水
デイスパージヨン、可塑剤または架橋剤、顔料、
顔料分散剤その他の混合物を、ボールミルまたは
ミキサーで混合してもよいし、顔料、メラミン樹
脂または溶液型低粘度アルキド樹脂と有機溶剤を
ボールミルまたはミキサーで混合した後、非水デ
イスパージヨンを加えてもよい。 本発明の()中、(b)の非水デイスパージヨン
型熱硬化性樹脂を70重量%(固形分)以上用いる
と、塗膜の光沢の低下、溶剤の蒸発の早すぎるこ
とによる塗面の平滑性不良、塗膜の靭軟性の低
下、顔料の耐ワニス別れ性の低下などが顕著にな
り、実用的でなくなる。また、非水デイスパージ
ヨン含量が5重量%(固形分)以下では非水デイ
スパージヨンの持つ特長が発揮されない。 また、低粘度アルキド樹脂の一部を従来型の高
粘度アルキド樹脂(二塩基酸比0.9〜1.0)で置き
換えて使用しても、塗装時の固形分濃度65%以上
であるならば差しつかえない。 本発明中()のアミノ樹脂含有量が10重量%
以下では塗膜の硬化性が不十分となり60重量%以
上では塗膜が脆くなつてしまう。 本発明中、()の顔料の含有量が成分()
と()の総和100重量部に対して200重量部以上
になると、塗膜の光沢低下、塗膜の脆さ、塗膜の
耐候性の低下が顕著になり、実用性のある塗膜は
得られなくなる。顔料は通常一般に用いられるも
のすべてが含まれる。 本発明中()の有機溶剤としては、成分
()、()および()を安定に溶解および分
散させるものならば特に制限はない。すなわち、
各種の芳香族系溶剤、飽和炭化水素系溶剤、アル
コール系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、
エーテル系溶剤などを適宜選択して用いることが
できる。 以下、製造例、実施例、比較例によつて本発明
をより詳細に説明する。部および%は重量部およ
び重量%である。 製造例 1 アルキド樹脂Aの製造 撹拌機、温度計、コンデンサー、水分離器等を
備えた通常のアルキド樹脂製造装置の反応容器
に、無水フタル酸1228部(0.83モル)、エチレン
グリコール124部(0.2モル)、ネオペンチルグリ
コール20.8部(0.1モル)、トリメチロールプロパ
ン93.8部(0.7モル)、ヤシ油脂肪酸84部(0.4モ
ル)を仕込み、さらに微量の発泡防止剤を加え、
加熱撹拌しつつ180℃で2時間保つた後、230℃迄
昇温させ縮合反応を進める。230℃に達してから
1時間後にキシロール14部を加え溶剤共沸法に切
り替え縮合反応を進める。酸価が7に到れば冷却
し、キシロール25部、n−ブタノール39部を加え
る。このようにして得られたワニスの固形分濃度
は80%、ガードナーホルツ粘度(250℃)はZ、
樹脂酸価は7であつた。 製造例 2〜7 アルキド樹脂B〜Gの製造 アルキド樹脂Aの製造例と同じ方法でアルキド
樹脂B〜Gを得た。それらの組成とワニス特数値
を表1に示す。( )内の数はモル数である。
【表】
【表】 製造例 8 非水デイスパージヨンSの製造 メラミン15部、ブチルホルムアルデヒド溶液
(40%)54部、ブチルアルコール3部、および無
水フタール酸0.03部を5分間加熱し還流させる。
その後、ラウリルアルコール23部およびキシロー
ル5部を添加し、8時間混合物を加熱して水を除
去した。ガードナー粘度(25℃)はZ(70%)
で、生成物中のメラミンに対するホルムアルデヒ
ドの比率は約5〜6:1であつた。上の生成物
176部をミネラルスピリツト343.5部、n−オクタ
ン86部、およびベンゾイルパーオキサイド1.3部
の混合物中に溶解した。混合物を窒素雰囲気中で
撹拌しながら80℃に加熱した。 その後、下記単量体混合物を5.5時間かかつて
滴下した。 アクリロニトリル 116 メタクリル酸メチル 116 スチレン 116 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 39 ベンゾイルパーオキサイド 5.2 分散物を生成させる上記の滴下時間中を通じて
温度は80℃に保持した。滴下終了後1時間温度を
80℃に保つた。反応生成物は低粘度のミルク状白
色分散物でで固体ポリマー含量50%であつた。 減圧下で樹脂分を60%まで濃縮した。 製造例 9 非水デイスパージヨンTの製造 ブチルアルコール100部を加熱還流させ、下記
の単量体及び重合開始剤の混合物を3時間で滴下
し、滴下後2時間熟成を行なつた。 ラウリルメタクリレート 33部 2−エチルヘキシルメタクリレート 60部 メタクリル酸 7部 2,2−アゾイソブチロニトリル 2部 得られたアクリル樹脂ワニスは固形分50%、重
量平均分子量15000であつた。ついで、上記ワニ
ス202部に、 グリシジルメタクリレート 1部 4−tert−ブチルピロカテコール 0.02部 ジメチルアミノエタノール 0.1部 を加えて還流の反応温度で5時間行ない共重合性
二重結合を導入した。導入二重結合の数は樹脂酸
価より分子鎖1個当り約0.8個であつた。 上記の生成物50部とエチルシクロヘキサン100
部をフラスコに仕込み還流温度で、下記の単量体
及び重合開始剤を4時間かけて滴下し、さらに2
時間熟成を行なつた。 スチレン 10部 メチルメタクリレート 45部 ブチルメタクリレート 10部 アクリロニトリル 20部 2−ヒドロキシエチル 15部 メタクリレート 2,2−アゾイソブチロニトリル 1部 反応生成物は固形分50%のミルク状白色分散物
であつた。 製造例 10 非水デイスパージヨンUの製造 (イ) 12−ヒドロキシステアリン酸540部とキシレ
ン60部との混合物を窒素雰囲気中で加熱し還流
させ、共沸により水約25部を除去した。 溶液中の非揮発分は90%、また得られたポリ
−12−ヒドロキシステアリン酸の分子量は約
1500であつた。このポリ−12−ヒドロキシステ
アリン酸の溶液560部をキシレン440部で希釈
し、更にハイドロキノン0.5部及びN,N′−ジ
メチルドデシルアミン1部を加え、メタクリル
酸グリシジル60部とともに酸価が0になるまで
還流をつづけた。 (ロ) 酢酸エチル180部及び酢酸ブチル90部の混合
物を還流させながら下記単量体を3時間かかつ
て添加した。 (イ)で得られた溶液 500部 メタクリル酸メチル 200部 アクリル酸エチル 50部 アゾビスイソブチロニトリル 10部 添加終了後更に2時間還流しつづけた。得ら
れた溶液中のグラフト重合体の濃度は49%であ
つた。 (ハ) ミネラルスピリツト8部、(ロ)で得られたグラ
フト重合体溶液1.4部、メタクリル酸メチル3.6
部、アクリル酸エチル0.9部及びアゾビスイソ
ブチロニトリル0.2部を75℃で1時間還流加熱
した。それに下記単量体を4時間かかつて添加
した。 メタクリル酸メチル 79部 メタクリル酸 1部 アクリル酸エチル 20部 アゾビスイソブチロニトリル 1.35部 これと同時に(ロ)で得られたグラフト重合体溶
液9部をミネラルスピリツト5部に溶解した溶
液を、最初の2時間のうちに加えた。更に2時
間75℃で反応させた。反応生成物はポリマー含
量54%であつた。 以下に本発明の実施例と比較例を示す。なお塗
料中にすべてシリコン添加剤L−7001(ユニオン
カーバイト社(米)品)を塗料中の固形分100部
に対して0.05部加えた。 実施例 1 製造例4で得られた溶液型低粘度アルキド樹脂
ワニスDを31.3部(固形分25部)、メラミン樹脂
としてCymel#301を30部、ルチル型チタン白JR
−701(帝国化学社品)100部をペイントコンデイ
シヨナーに入れ、ブチルセロソルブ/スワゾール
#1000(丸善石油製品)=1/1のシンナーで適当な
粘度になるよう粘度調節をし顔料分散する。その
後、製造例8で得られた非水デイスパージヨンS
の75部(固形分45部)のp−トルエンスルホン酸
の10%n−ブタノール溶液の16部(固形分1.6
部)加えデイスパーでよく混合する。スワゾール
#1000/n−ブタノール=7/3のシンナーを用
い、#4のフオードカツプで35秒(25℃)に粘度
調節した。リン酸亜鉛処理板上にエポキシ系電着
塗料を塗装し焼付けた後、#400のサンドペーパ
ーで水研ぎ、水洗、乾燥し、ついで熱硬化型アル
キド樹脂系中塗り塗料を塗布し、焼付後#400の
サンドペーパーで水研ぎ、水洗乾燥した。この上
に上記希釈塗料を吹き付け塗装して、150℃で30
分間焼付け、試験塗板とした。 実施例2〜実施例7、比較例1〜比較例5につ
いても同様にして塗料の作成と試験塗板の作成を
行なつた。表2に実施例と比較例の塗料の配合を
示す。( )内の数字は固形分の量である。 表3には表2の各塗料の試験結果を示す。表2
において、比較例1は二塩基酸比が高すぎ、かつ
モノカルボン酸含量の低すぎる溶液型アルキド樹
脂の例であり、塗装時の固形分濃度が低くかつ、
貯蔵時の塗料の増粘が大きい。比較例2は二塩基
酸比の低すぎる溶液型アルキド樹脂を用いた場合
であり、塗膜硬度、耐酸性、耐エキセリン値など
が低下している。比較例3はモノカルボン酸とし
て脂肪酸含有量の多すぎるアルキド樹脂を用いた
場合であり、塗膜硬度、耐ガソリン性、耐酸性な
どが低下している。比較例4は塗料配合において
非水デイスパージヨンの配合量の多すぎる例であ
り、塗面の光沢低下と塗膜の脆弱化が目立つてい
る。比較例5〜8は非水デイスパージヨンの配合
量が少なすぎるか、または非水デイスパージヨン
を含まない例であり、いずれも、限界タレ膜厚が
低く、また、塗膜にハジキや、溝状の塗膜欠陥が
あり実用上問題がある。実施例1〜7はそれぞれ
バランスのとれた性能を示し、塗面状態や塗装作
業性(タレ難いこと)も良好である。比較例と実
施例の比較により本発明の効果は明らかである。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 () (a)多塩基酸、多価アルコール、モノ
    カルボン酸を用いてなる、多塩基酸/多価アル
    コール(モル比)が0.55〜0.85で、モノカルボ
    ン酸含量が樹脂中の10〜50重量%である溶液型
    低粘度アルキド樹脂33〜91重量%(固形分)お
    よび(b)(1)水酸基含有脂肪酸の自己縮合ポリエス
    テルとアクリル酸グリシジル又はメタクリル酸
    グリシジルとの付加反応物とアクリル酸エステ
    ル又はメタクリル酸エステルとを共重合して得
    られるグラフト重合体、(2)アクリル酸又はメタ
    クリル酸の長鎖アルキルエステルとアクリル酸
    又はメタクリル酸との共重合体とアクリル酸グ
    リシジル又はメタクリル酸グリシジルとの付加
    反応物をアクリル単量体と共重合して得られる
    グラフト共重合体及び(3)アルキル化メラミン重
    合体から選ばれる少なくとも1種の重合体を分
    散剤としてアクリル酸又はメタクリル酸のアル
    キルエステルに、アクリル酸又はメタクリル酸
    のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸又
    はメタクリル酸、アクリロニトリル又はメタク
    リロニトリル及びスチレンから選ばれる少なく
    とも1種の単量体を共重合して得られる非水デ
    イスパージヨン型熱硬化性樹脂の67〜9重量%
    (固形分)とからなる混合物の60〜90重量%
    (固形分)と () アミノ樹脂40〜10重量%(固形分)、 () ()および()の混合物100重量部に
    対して約200重量部以下の顔料および () ()、()および()を安定に分散お
    よび溶解させる有機溶剤とからなる塗装時の固
    形分濃度65%以上の熱硬化性高固形分塗料組成
    物。
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