JPS6122897Y2 - - Google Patents

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JPS6122897Y2
JPS6122897Y2 JP1981080224U JP8022481U JPS6122897Y2 JP S6122897 Y2 JPS6122897 Y2 JP S6122897Y2 JP 1981080224 U JP1981080224 U JP 1981080224U JP 8022481 U JP8022481 U JP 8022481U JP S6122897 Y2 JPS6122897 Y2 JP S6122897Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、自動車工場などにおいてプレスで
加工された製品を、次工程の加工に供するために
搬送する装置に関する。
従来の技術とその問題点 この種の装置としては、製品取出し装置と、製
品吊掛用ハンガを有し、ハンガが製品取出し装置
の搬送経路前方の吊掛位置を通つて移動するよう
に配置されている天井コンベアとを備えており、
製品取出し装置から排出された製品をハンガに吊
掛ける作業は、作業者の手作業によつて行なうよ
うにしているものが知られている。吊掛作業を手
作業で行なうことは作業能率が悪いことは言うま
でもなく、製品が重量物である場合は作業員に重
労働を強いることになり、吊掛作業の自動化が要
望されている。
この種の自動化を達成するものとしては、汎用
の産業用ロボツトを採用することが考えられる
が、従来の産業用のロボツトでは、複雑な動作を
それぞれのアクチユエータによつて行なつている
ために、動作のサイクルタイムが長く、とくに製
品が重量物である場合は、動作がプレスラインの
サイクルに追従することができないこと、確実な
動作を得るためには複雑な制御機構を必要とする
高価なロボツトを採用しなければならないことな
どの問題点があつた。
この考案の目的は、高速動作が可能であり、か
つ複雑な制御を必要としないプレス製品の搬送装
置を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この考案によるプレス製品の搬送装置は、製品
取出し装置と、製品吊掛用ハンガを有し、ハンガ
が製品取出し装置の搬送経路前方の吊掛位置を通
つて移動するように配置されている天井コンベア
とを備えているプレス製品の搬送装置において、
製品取出し装置と天井コンベアの吊掛位置の間に
製品吊掛装置が配置され、製品吊掛装置が、支持
脚と、支持脚に垂直線を中心として自在に回転す
るように支持されている胴体と、胴体に昇降自在
に設けられているアーム支持部材と、アーム支持
部材に水平線を中心として自在に回転するように
支持されかつ先端に製品保持部材を有する製品取
扱いアームと、胴体を可逆回転させる第1機構
と、胴体の可逆回転動作によつてアーム支持部材
を昇降させる第2機構と、アーム支持部材の昇降
動作によつて製品取扱いアームを可逆回転させる
第3機構を備えており、第2機構が、胴体の回転
中心と同心になるように支持脚に固定されている
固定かさ歯車と、固定かさ歯車にかみ合わされて
いる可動かさ歯車と、可動かさ歯車が固定されか
つ胴体の回転中心と直交した状態に胴体に支持さ
れている水平伝導軸と、基端が水平伝導軸に固定
されている揺動アームと、揺動アームの先端とア
ーム支持部材を連結しているロツドとからなるこ
とを特徴とするものである。
実施例 以下、この考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
以下の説明において、前後とは第1図および第
2図を基準として、両図の右方を前、これと反対
側を後といい、左右とは前に向つていう。
プレス製品の搬送装置は、第1図および第2図
にその全体の配置状態を示すように、後から前に
かけて順次配置されている製品取出し装置1、製
品起立装置2、製品吊掛装置3および天井コンベ
ア4からなる。また、天井コンベア4の搬送経路
の途中には、製品押込装置101が配置されてい
る。
プレス製品は、自動車のサイドパネルMであ
る。サイドパネルMは左右勝手違いのものが一対
あるが、そのうちの左側のものを第3図および第
4図に詳しく示す。サイドパネルMは前後に長い
略方形状をなしている。第3図において、サイド
パネルMの前後および上下が定められているが、
その前後はサイドパネルMが自動車となつた状態
を基準とするものであり、上述した第1図および
第2図を基準として定めた前後とは異なる。
製品取出し装置1は、その全体を図示しない
が、プレスより前向にのびてきているベルト・コ
ンベアであつて、左右のサイドパネルMのいずれ
をも、その表面を上に向けかつその前部を搬送方
向前方に向けた状態で搬送する。この搬送中に、
左右のサイドパネルMの長手方向はいずれもその
搬送方向と直交する方向を向いているが、左側の
サイドパネルMの前部は左方を向き、右側のサイ
ドパネルMの前部は右方を向いている。
起立装置2は、第5図から第7図に詳細に示す
ように、左右一対の受取用コンベア12、揺動ア
ーム15、アーム駆動装置、および整列装置24
から構成されている。各受取用コンベア12は、
フレーム11上に設けられた前後一対のローラ1
3と、これらのローラ13間に掛けられたベルト
14とから構成されるベルト・コンベアである。
このコンベア12は前下りに傾斜しており、その
後端は製品取出し装置1の前端とわずかに間隙を
おいて相対している。揺動アーム15は、左右方
向に互いに間隔をあけて平行に配置された部材1
5aと、これらをその先端で連結する連結部材1
5bと、各部材15bをその基端で連結する回転
軸16とから構成されている。回転軸16は軸受
23によつてフレーム11に受けられている。こ
の揺動アーム15は、回転軸16を中心として受
取用コンベア12と平行な傾斜状態からほぼ垂直
に起立した状態まで揺動する。揺動アーム15が
傾斜状態にあるときには、その部材15aが受取
用コンベア12のベルト14上面よりも若干下方
に位置している。また、先端の連結部材15b
は、製品取出し装置1の終端に設けられた受渡し
用の横部材1aとほんの少しの間隙をあけて対向
している。アーム駆動装置は、揺動アーム15右
方のフレーム11上に前から後にかけて順次取付
けられた駆動モータ17、クラツチおよびブレー
キ18、減速機19、ならびにクランク機構から
構成されている。減速機19の出力19aにクラ
ンク・アーム20がその一端で連結されており、
このクランク・アーム20の他端は、回転軸16
の一端に固定されたリンク22にロツド21を介
して連結されている。整列装置24は、受取用コ
ンベア12上に送られたサイドパネルMの位置決
めを行なうもので、左右方向に互いに接近・離隔
自在な左右一対の整列兼案内壁25およびその駆
動用シリンダ27を含んでいる。各案内壁25は
円弧状にのびる案内部分25aを有し、この部分
25aによつて起立されるサイドパネルM前後縁
部を案内する。また、整列兼案内壁25は、フレ
ーム11上に固定されるコンベアの幅方向にのび
るレール26にそつて摺動自在にのせられてい
る。シリンダ27は、レール26の両端付近に固
定され、そのシリンダ・ロツドが案内壁25に連
結されている。
製品取出し装置1によつて運ばれてきたサイド
パネルMが受取用コンベア12に受渡しされる
と、整列兼案内壁25がシリンダ27によつて互
いに接近する方向に移動され、かつ揺動アーム1
5が起立することにより、サイドパネルMが位置
決めされた状態でほぼ垂直状態に起こされる。
製品吊掛装置3は、第8図から第13図および
第17図に詳しく示すように、支持脚61と、支
持脚61に垂直線を中心として自在に回転するよ
うに支持されている胴体62と、胴体62に昇降
自在に設けられている一対のアーム支持部材5
と、各アーム支持部材5にそれぞれ水平線を中心
として自在に回転するように支持されかつ先端に
製品保持部材30を有する一対の製品取扱いアー
ム6とを備えている。
支持脚61は、短円柱状をなし、かつ床F上を
移動自在な可動台7に上方突出垂直状に固定され
ている。支持脚61の外周面には胴体支持用軸受
63がはめ被せられている。
胴体62は、水平断面正方形の角筒状をなし、
その下部において胴体支持用軸受63にこれを取
囲んだ状態で支持されている。胴体62の組対す
る一対の側壁外面には、一対のアーム支持部材5
の昇降を案内するための一対のレール68がそれ
ぞれ設けられている。
胴体62の下端部には環状の平歯車64が胴体
62の回転中心と同心となるように固定されてお
り、これには左右方向に進退するラツク65がか
み合されている。ラツク65を進退させる機構
は、第1図に示すように、胴体62の左方の可動
台7上に後から前にかけて順次取付けられている
駆動モータ200、減速機201、小歯車203
を有する歯車箱202、小歯車203にかみ合わ
された下歯車204および下歯車204の回転中
心軸に基端が固定されかつ先端ラツク65の一端
に連結されたアーム205からなり、ラツク65
の揺動をともなう進退により、平歯車64ととも
に胴体62がその回転中心を中心として180度可
逆回転をする。
アーム支持部材5は、レール68をつかんでい
る摺動部材69を有する昇降体66と、昇降体6
6にプラケツト67を介して水平に支持されてい
る固定外筒82と、これに軸受70aを介しては
め入れられている回転内筒70とからなる。
支持脚61の上端にはこれの軸心と同心をなる
ように固定かさ歯車76が上向きに設けられてお
り、これには可動かさ歯車77がかみ合わされて
いる。可動かさ歯車77は水平伝達軸78に固定
されている。水平伝達軸78は、胴体62の回転
中心と直交した状態でその両側壁にまたがるよう
に胴体62に軸受81を介して支持されている。
水平伝達軸78の両端は胴体62から突出してお
り、その突出端にはアーム79の基端がそれぞれ
固定されている。各アーム79の先端はロツド8
0によつて昇降体66に連結されている。
胴体62が可逆回転すると、これとともに水平
伝達軸78が回転し、一対のかさ歯車76,77
のかみ合いににより水平伝達軸78がその軸心を
中心として回転する。水平伝達軸78の回転はア
ーム79およびロツド80によつてアーム支持部
材5に往復直線運動として伝達され、その結果、
アーム支持部材5が昇降する。
製品取扱いアーム6は、回転内筒70にはめ入
れられている水平軸状後腕部60と、後腕部60
の一端にプラケツト31を介して連結されかつ後
腕部60に対し約120度の角度をなして折れ曲つ
ている前腕部22と、前腕部22の先端に揺動自
在に設けられている手先部33とからなる。後腕
部60にはこれの全長にわたつてスプライン60
aが形成されるとともに、これに一対の円筒状摺
動案内部材70aがはめ合わされている。これら
の案内部材70aが回転内筒70の内面に固定さ
れ、これによりアーム支持部材5に対し後腕部6
0がその軸方向に移動自在でかつ回転自在となつ
ている。前腕部22は互いに間隔をおいて並べら
れた一対の平行部材よりなり、これらの先端には
円筒体39が渡し止められている。円筒体39内
にはこれの両端にはめ入れられた軸受41によつ
て支持された回転軸33cが収められている。円
筒体39の長さの中間にはギヤケース40が一体
に設けられており、キヤケース40内には、第1
0図に詳しく示すように、回転軸33cに固定さ
れた平歯車42およびこれにかみ合うラツク43
が収められている。ラツク43は、ギヤケース4
0に取付けられたシリンダ38のロツドに連結さ
れている。手先部33は、一端が回転軸33cの
両突出端に固定されかつ概ね互いに平行にのびて
いる平行部材33aと、これらの他端を連結固定
しかつ両端が平行部材33aの外方にのびている
長尺板状取付部材33bとからなる。取付部材3
3bは、第8図において、後腕部60の軸心延長
線と交差している。製品保持装置30は、取付部
材33bの一端にこれと直交しかつ方向転換機構
44を介して取付けられている第1支持アーム3
4と、これの両端にそれぞれ取付けられている2
セツトのクランク機構36と、取付部材33bの
他端にこれと直交状に固定されている第2支持ア
ーム35と、第2支持アーム35の一端に支持棒
52を介して取付けられているバキユーム・カツ
プ37とからなる。方向転換機構44は、第1支
持アーム34は取付部材33bに回転自在に取付
ける軸と、第1支持アーム34を取付部材33b
に直交する姿勢でのみ固定するキーとから構成さ
れており、第1支持アーム34は取付部材33b
に対して180度方向を転換しうるようになつてい
る。クランプ機構36は周知の構成であつて、第
1支持アーム34の端部に固定された取付プラケ
ツト45、このプラケツト45にピン48で枢着
された一対のクランプ・アーム46、クランプ・
アーム46の先端側に設けられたパツド47、お
よびクランプ作動用のシリンダ49から構成され
ている、クランプ・アーム46は、パネルMの第
3図にAで示す2ケ所部分をそれぞれつかむ。シ
リンダ49のロツド先端にはピン50が取付けら
れており、このピン50がクランプ・アーム46
の末端に形成された切欠き内に入つている。ま
た、このクランク機構36は、クランプ・アーム
46によつて挾持されたサイドパネルMの端部が
当接するプレート51を備えている。第2支持ア
ーム35の両端には取付部35aがそれぞれ設け
られている。各取付部35aには支持棒52が挿
通される支持棒52よりやや大き目の孔35bが
あけられ、かつ取付部35aの端部から第2支持
アーム35の長手方向に向う切込みが孔35bま
で入れられている。そして、この切込みによつて
2つに分離された挾持片を締めつけるねじ部材5
3が設けられている。支持棒52は、孔35b内
に挿通されかつねじ部材53を締めつけることに
よつて、取付部35aに強固に固定され、かつね
じ部材53をゆるめることによつて取付部35a
から取外すことができる。バキユーム・カツプ3
7は、パネル8の第3図にBで示す部分を吸着す
る。
製品保持部材30は、サイドパネルMを起立装
置2から受取るときには、第9図に実線で示すほ
ぼ垂直な姿勢にある。そして、シリンダ38を駆
動することによりラツク43が移動し、これによ
つて平歯車42および回転軸33cが角度回転
し、後述するように、保持部材30が垂直線のま
わりを回転するときには保持部材30の回転半径
を小さくする目的で製品保持部材30は第9図中
Dで示すように後方に倒れ、サイドパネルMを天
井コンベア4に掛けるときには同図中Eで示すよ
うに90度振出される。
左側のサイドパネルMに対しては、第8図に実
線で示すように、第1支持アーム34は取付部材
33bの左端に取付けられ、バキユーム・カツプ
37の支持棒52は下側の取付部35aに固定さ
れている。右側のサイドパネルMに対しては、鎖
線で示すように、アーム6全体が180度回転さ
れ、第1支持アーム34も方向転換機構44によ
つて180度転換され、支持棒52が反対側の取付
部35aに差し換えられる。
アーム支持部材5の回転内筒70の一端は固定
外筒82より突出しており、その突出端に回転板
71が固定されている。回転板71は概ね三角形
をなし、その2つの頂点に位置する取付位置a,
bにローラ72がそれぞれ取付けられている。他
方、胴体62のレール68の設けられていない相
対する一対の側壁外面縁部には互いに平行にのび
た一対の上下支持腕73が突出状に取付けられて
おり、それぞれの上下支持腕73の間に2つの第
1および第2垂直板状案内板74,75が互いに
平行に並んだ状態に渡し止められている。各案内
板74,75には案内溝74A,75Aがそれぞ
れ形成されている。各案内溝74A,75Aは、
長い垂直部74a,75aと、その下端に連続す
る短い水平部74b,75bとを有し、全体とし
て略L字形をなしている。2つの水平部74b,
75bは互いに反対方向を向いているが、第1案
内板74の水平部74bは水平線に対し約7度下
を向き、第2案内板75の水平部75bは水平線
に対し約7度上を向いている。
第11図において、第1案内板74の案内溝7
4Aにカム位置aのローラ72がはめ入れられて
いる状態が示されており、これは右側のサイドパ
ネルMを吊掛ける場合に対応するものであるが、
この状態で、アーム支持部材5が上昇すると、ロ
ーラ72は案内溝74Aの水平部74bから垂直
部74aに移り、垂直部74aを上昇していく。
この水平部74bから垂直部74bに移る過程で
回転板71が製品取扱いアーム6の後腕部60を
中心として第11図において反時計方向に97度回
転する。そうすると、回転板71の回転にしたが
つて回転内筒70とともにアーム6全体が回転
し、その結果、製品保持部材30が同方向に同角
度回転する。アーム支持部材5が下降する場合
は、製品保持部材30が上述と反対方向に同角度
だけ回転することは言うまでもない。
左側のサイドパネルMを吊掛ける場合は、第1
案内板74の案内溝74Aからカム位置aのロー
ラ72が抜き去られ、その代わりに、第2案内板
75の案内溝75Aにカム位置bのローラ72が
はめ入れられる。そうすると、製品取扱いアーム
6全体が180度回転される。そして、アーム支持
部材5の上昇とともない製品保持部材30が第1
1図において時計方向に83度回転し、アーム支持
部5の下降にともなつて反転する。
胴体62内の上部には駆動モータ85ならびに
そのクラツチ、ブレーキおよび減速機86が配置
されている。モータ85の回転駆動力は減速機8
6等を経て、胴体62の上方に突出している回転
軸87に伝達される。この回転軸87には、回転
アーム88がその中点で取付けられている。他
方、アーム6の後腕部60側方には、ボール・ス
プライン軸90が垂直に配置されている。このス
プライン軸90は、その上端でボール・スプライ
ン軸受94によつて上下摺動自在在に支持され、
この軸受94が軸受93に回転自在に受けられて
いる。軸受93は胴体62の上端に固定されたブ
ラケツト91に設けられている。スプライン軸9
0の下端側にはスプラインが形成されていず、ス
プライン軸90はこの部分で軸受96によつて回
転自在に受けられている。軸受96はアーム支持
部材5の昇降体66に固定されたブラケツト92
に設けられている。スプライン軸受94にはレバ
ー95が取付けられわおり、このレバー95と回
転アーム88とがロツド89によつて連結されて
いる。スプライン軸90の下端には、作動アーム
97の一端が取付けられている。作動アーム97
の他端は上下二股に分けられ、かつ先端に水平ロ
ーラ98が互いに向い合つて回転自在に設けられ
ている。これらのローラ98は、アーム69の後
腕部60の後端部の上下両面に後腕部60の軸方
向と直交する方向に形成された溝99内に入つて
いる。
回転軸87を180度回転することにより回転ア
ーム88も180度回転する。この回転力は、ロツ
ド89およびレバー95を介して軸90に伝達さ
れ、その下端の作動アーム97が所要角度揺動さ
れる。アーム97のローラ98が後腕部60の溝
99に入つているので、作動アーム97の揺動に
よつて後腕部60がその軸方向に動かされる。こ
のような動作によつて、アーム6の先端に取付け
られた製品保持部材30は、サイドパネルMの受
取り位置S1および振出し吊掛け位置S2におい
て進退する。
第14図および第15図は、天井コンベア4お
よび製品押込装置101を示している。
天井コンベア4は、よく知られたパワー・アン
ド・フリー・コンベアであつて、パワー・レール
102、パワー・レール102の下方に平行に設
けられたフリー・レール103、パワー・レール
102に移動自在に支持された多数のパワー・ト
ロリ104、パワー・トロリ104を相互に連結
しているドライプ・チエーン105、ドライプ・
チエーン105に所要間隔おきに設けられた推進
具106、フリー・レール103に移動自在に支
持されたフリー・トロリ107、フリー・トロリ
107に吊下げられたハンガ108とから構成さ
れている。フリー・トロリ107とハンガ108
とによつてキヤリヤが構成される。ドライプ・チ
エーン105は駆動装置(図示略)によつて駆動
される。フリー・トロリ107は、上方に突出し
たドツグ109を備えており、推進具106がド
ツグ109に係合することによつて、フリー・ト
ロリ107がチエーン105によつて駆動され、
キヤリヤが走行する。。キヤリヤの停止位置たと
えば振出し吊掛け位置S2において、推進具10
6とドツグ109との係合を解除する装置があ
り、この係合が解除されると、キヤリヤはその位
置に停止する。ハンガ108は、2つのフリー・
トロリ107にその前後を支持されている。ハン
ガ108は連結杆110と、この連結杆110の
後端に固定された支持腕111と、この支持腕1
11の下端に取付けられた2本の吊掛棒112と
から構成されている。支持腕111は下方に向つ
て二股に分かれており、これらの下端に各吊掛棒
112の基端が片持ち式に固定されている。2本
の吊掛棒112は互いに平行であり、かつ吊掛け
られたサイドパネルMが落下しないようにキヤリ
ヤの進行方向に向つて約7度上に傾いている。ハ
ンガ108はユニバーサル・ジヨイント113を
介して平方向に回転自在にフリー・トロリ107
に吊下げられており、かつピン連結によつて前後
方向および横方向に揺動自在となつている。
製品押込装置101は、振出し吊掛け位置S2
の前方であつてかつそこに停止したキヤリヤの斜
め上方に傾斜状に配置された固定フレーム116
と可動体117とからなる。固定フレーム116
は、取付部材118を介してパワー・レール10
2およびフリー・レール103に取付けられてい
る。固定フレーム116にはその前後の両側に、
上下にのびる案内棒120がブラケツト121に
より取付けられている。これに対して可動体11
7には摺動体122が固定されており、この摺動
体122を案内棒120が摺動自在に貫通するこ
とにより、可動体117は固定フレーム116に
斜め上方に移動自在に支持されている。固定フレ
ーム116の前後中央には、昇降駆動用シリンダ
123がブラケツト124によつて固定されてお
り、そのロツド123aの先端がブラケツトを介
して可動体117の上端から突出した部分125
に連結されている。
可動体117の下端には、ブラケツト128に
よつて押込用シリンダ126がハンガ108の移
動方向に固定されており、そのロツド126aが
同移動方向に突出する。ロツド126a先端には
押動体127が取付けられている。サイドパネル
Mが吊掛棒112の先端付近に吊掛けられると、
シリンダ123によつて可動体117が斜め下方
に下降し、続いてシリンダ126のロツドド12
6aが突出することによつて、吊掛棒112に掛
けられたサイドパネルMを後方に押込め整列させ
る。
第16図を参照して、製品吊掛けの全体的な動
作について説明する。第16図は、左側のサイド
パネルMを吊掛ける場合を示している。
製品取出し装置1によつて送られてきたパネル
Mが起立装置2によつて受け取られて起立させら
れると、製品取扱いアーム6が胴体62から突出
する方向に伸びてきて、受取位置S1において同
パネルMを保持部材30が保持する。この後、ア
ーム6の退入によつて製品保持部材30はサイド
パネルMを把持したまま後退し、かつ第9図中鎖
線Dで示す後向きに傾斜した姿勢となる。
この後、胴体62が垂直線を中心として180度
回転することにより、サイドパネルMは、保持部
材30に保持された状態で180度回転され振出し
吊掛け位置S2にもたらされる。この間に、胴体
62の回転動作によつてアーム支持部材5が上昇
し、アーム支持部材5の上昇動作にともなつて水
平を中心として製品取扱いアーム6が保持部材3
0とともに83度回転するから、保持部材30に保
持されたサイドパネルMもまた上昇しかつ83度回
転する。サイド・パネルMが振出し吊掛け位置S
2に至ると、製品保持部材30が第9図中実線で
示す元の姿勢にり、続いてアーム6が再び進出す
ることにより、製品保持部材30は天井コンベア
4の方向に突き出される。この状態で、製品保持
部材30が第3図中にEで示すように90度回転す
る。そうすると、保持部材30に保持されている
サイドパネルMの第3図中Cで示す箇所に天井コ
ンベア4のハンガ108が位置し、保持部材30
による保持を解除すれば、サイド・パネルMがハ
ンガ108に掛けられる。
受取位置S1にある一方の製品保持部材30が
サイドパネルMを受取つて、これを振出し吊掛け
位置S2に運び、ハンガ108に吊掛ける間に、
振出し吊掛け位置S2にある他方の製品保持部材
30はパネルMを吊掛けたのち受取位置S1に移
動しサイドパネルMを受取つている。そうして、
次に胴体62が上述の回転方向と逆方向に180度
回転することにより、他方の保持部材30がサイ
ドパネルMを保持したまま振出し吊掛け位置S2
に至り、サイドパネルMがハンガ108に吊掛け
る。この間に一方の保持部材30は吊掛位置S2
から受取位置S1に移動する。このように、胴体
62が交互に異なる方向に180度回転することに
より、2つの保持部材30によつてサイドパネル
Mが順次効率良くハンガ108に吊掛けられてい
く。
製品保持部材30が両位置S1,S2の間を回
転するときには、その保持部材30は、第9図中
Dで示すように、後向きに傾いた姿勢に保持され
ている。製品保持部材30が胴体62の中心を中
心として回転するときの回転半径は、保持部材3
0が第14図中実線で示す姿勢のときには第13
図に示すR2であり、保持部材30が第9図中鎖
線で示すDの姿勢のときには第13図に示すR1
である。そして、R1<R2であつて、製品保持
部材30を後者の姿勢に保持した場合の方が回転
半径が小さくなり、その分だけ装置全体がコンパ
クトになり、かつ保持部材30に保持されたサイ
ドパネルMが周囲の障害物、とくにハンガ108
に既に掛けられているサイドパネルMに衝突する
おそれがなくなり、サイドパネルMの保護を図る
ことができる。
左側サイドパネルMを吊掛ける場合には、製品
保持部材30は水平軸を中心として83度だけ回転
する。したがつて、振出し吊掛け位置S2に至つ
たサイドパネルMはその上部がわの縁部が垂線に
対して7度だて傾いている。この状態で、保持部
材30が回転軸33cを中心として90度回転させ
られるので、サイドパネルMの表裏面が垂線に対
して7度傾く。ハンガ108の吊掛棒112は上
述のように水平線に対して7度傾いているから、
サイドパネルMはその面が吊掛棒112に直交し
た状態で吊掛棒112に掛けられる。
右がわのパネルMが吊掛ける場には、製品保持
部材30は左がわのパネルMを吊掛ける場合と逆
の方向に97度だけ回転する。したがつて、吊掛け
位置S2に至つた右がわのサイドパネルMもま
た、左がわのものと同様に、その上部がわの縁部
が垂線に対し7度だけ傾くことになる。
考案の効果 この考案によるプレス製品の搬送装置は、製品
取出し装置と天井コンベアの吊掛位置の間に製品
吊掛装置が配置されているものであるから、プレ
スから取り出された製品を天井コンベアのハンガ
に自動的に吊掛けることができる。
また、製品吊掛装置が、支持脚と、支持脚に垂
直線を中心として自在に回転するように支持され
ている胴体と、胴体に昇降自在に設けられている
アーム支持部材と、アーム支持部材に水平線を中
心として自在に回転するように支持されかつ先端
に製品保持部材を有する製品取扱いアームを備え
ているから、製品の吊掛けに際し製品に3次元の
動作を与えることができる。したがつて、種々の
形状をした製品への対応が可能である。
さらに、製品吊掛装置が、胴体を可逆回転させ
る第1機構と、胴体の可逆回転動作によつてアー
ム支持部材を昇降させる第2機構と、アーム支持
部材の昇降動作によつて製品取扱いアームを可逆
回転させる第3機構を備えているから、1つの駆
動源によつて3つの機構を同時に駆動することが
できる。したがつて、装置の構造がコンパクトな
ものとなり、かつ装置の制御が簡易かつ容易で、
ひいては装置の動作が確実なものとなる。
さらに、第2機構が、胴体の回転中心と同心に
なるように支持脚に固定されている固定かさ歯車
と、固定かさ歯車にかみ合わされている可動かさ
歯車と、可動かさ歯車が固定されかつ胴体の回転
中心と直交した状態に胴体に支持されている水平
伝導軸と、基端が水平伝導軸に固定されている揺
動アームと、揺動アームの先端とアーム支持部材
を連結しているロツドからなり、水平伝達軸、ア
ームおよびロツドがクランク機構を構成するか
ら、アーム支持部材の昇降運動の開始および停止
のときには昇降運動の速度を減速させることがで
き、上述の駆動源が発生馬力の小さなものでよ
い。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図および
第2図は全体的な配置状態を示すもので、第1図
は平面図、第2図は正面図、第3図および第4図
はプレス製品の例を示し、第3図はサイドパネル
の側面図、第4図は同平面図、第5図から第7図
は起立装置を示し、第5図は平面図、第6図は正
面図、第7図は側面図、第8図から第13図は製
品吊掛装置を示し、第8図は正面図、第9図は側
面図、第10図は第8図の−線にそう断面
図、第11図は正面図、第12図は側面図、第1
3図は平面図、第14図および第15図は製品取
出し装置および製品押込装置を示し、第14図は
正面図、第15図は側面図、第16図は製品吊掛
け動作を示す説明図、第17図は製品吊掛け装置
の斜視図である。 1……製品取出し装置、3……製品吊掛装置、
4……天井コンベア、5……アーム支持部材、6
……製品取扱いアーム、30……製品保持部材、
61……支持脚、62……胴体、71……回転
板、72……ローラ、74,75……案内板、7
4A,75A……案内溝、76,77……かさ歯
車、78……水平伝導軸、79……揺動アーム、
80……ロツド、108……ハンガ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 製品取出し装置1と、製品吊掛用ハンガ108
    を有し、ハンガ108が製品取出し装置1の搬送
    経路前方の吊掛位置を通つて移動するように配置
    されている天井コンベア4とを備えているプレス
    製品の搬送装置において、 製品取出し装置1と天井コンベア4の吊掛位置
    の間に製品吊掛装置3が配置され、 製品吊掛装置3が、支持脚61と、支持脚61
    に垂直線を中心として自在に回転するように支持
    されている胴体62と、胴体62に昇降自在に設
    けられているアーム支持部材5と、アーム支持部
    材5に水平線を中心として自在に回転するように
    支持されかつ先端に製品保持部材30を有する製
    品取扱いアーム6と、胴体62を可逆回転させる
    第1機構と、胴体62の可逆回転動作によつてア
    ーム支持部材5を昇降させる第2機構と、アーム
    支持部材5の昇降動作によつて製品取扱いアーム
    6を可逆回転させる第3機構を備えており、 第2機構が、胴体62の回転中心と同心になる
    ように支持脚61に固定されている固定かさ歯車
    76と、固定かさ歯車76にかみ合わされている
    可動かさ歯車77と、可動かさ歯車77が固定さ
    れかつ胴体62の回転中心と直交した状態に胴体
    62に支持されている水平伝導軸78と、基端が
    水平伝導軸78に固定されている揺動アーム79
    と、揺動アーム79の先端とアーム支持部材5を
    連結しているロツド80とからなる、 ことを特徴とする、プレス製品の搬送装置。
JP1981080224U 1981-05-29 1981-05-29 Expired JPS6122897Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1981080224U JPS6122897Y2 (ja) 1981-05-29 1981-05-29

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JP1981080224U JPS6122897Y2 (ja) 1981-05-29 1981-05-29

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Publication Number Publication Date
JPS57191721U JPS57191721U (ja) 1982-12-04
JPS6122897Y2 true JPS6122897Y2 (ja) 1986-07-09

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ID=29875787

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5546671Y2 (ja) * 1976-12-01 1980-11-01

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JPS57191721U (ja) 1982-12-04

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