JPS61204795A - 紙幣識別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の属する技術分野］ 本発明は、複数の紙幣を取扱う紙幣識別機に用いて好適
な紙幣識別方式に関するものである。

［従来技術とその問題点］ 紙幣識別機の紙幣識別方式として、従来は、紙幣の搬送
速度等に対応する基準パルスを用いて一定の間隔毎に信
号検出ゾーンを生成して識別する方法がよく知られてい
る。ところが、複数の紙幣を取扱う場合や、挿入方向に
よって検出対象となる印刷図柄が異なるにも拘らず、上
述のように共通の検出ゾーン分割を採用する場合、たと
えば第２図に例示するように、一種類の紙幣で挿入方向
によって印刷図柄ＬＡおよびＩＢが異なる場合（ここで
、花の模様の部分ＩＡおよび人物像の部分ＩＢに磁性成
分が含有されているものとする）には識別すべき紙幣１
を矢印Ａで示す方向から紙幣識別機に挿入したときのゾ
ーン分割はＡ１〜Ａ９となり、同様に矢印Ｂで示す方向
から紙幣識別機に挿入したときのゾーン分割は８１〜Ｂ
９となる。いま、紙Ｗｉ１が第２図に示すように、矢印
Ａ方向で挿入された場合および矢印Ｂで挿入された場合
のいずれにおいても同一の形式で検出ゾーン分割を行う
従来の場合には、紙幣が矢印へ方向から挿入されたとき
には特に問題はないが、矢印Ｂ方向から挿入されたとき
には人物像の部分ＩＢがゾーン８２〜Ｂ４に分離され、
更に花模様の部分ＩＡが２つのゾーンＢ７と８８に分離
されてしまう。その結果、各ゾーン当りの検出パルス数
が減少して、印刷図柄によらない汚れなどによるノイズ
パルスと区別がつきにくくなり、識別性能が低下するこ
とになる。

紙幣ｌの特徴要素が隣り合った２ゾーンにまたがって検
出されてしまうことが起こり、例えば顔料に含まれる磁
性成分による信号パルスを計数するような場合には、信
号パルス数が各々のゾーンにおいて分割されてしまうの
で、全体が１つのゾーンとして検出される場合に比べて
半減するので、特徴要素の有無の弁別に余裕がなくなっ
たり、汚れなどによる外乱信号との区別ができなくなる
など、特徴要素の識別に不都合を生ずるという欠点があ
った。

［発明の目的］ そこで、本発明の目的は、上述のように、印刷図柄が異
る場合でも、それらの図柄に合致するようにゾーン分割
に柔軟性を持たせることにより紙幣の特徴要素を確実に
検知できるようにする紙幣識別方式を提供することにあ
る。

［発明の要点］ かかる目的を達成するために、本発明では識別きれる紙
幣によって定まる所定の検出ゾーンまでは複数の紙幣も
しくは挿入方向に共通なゾーン分割により信号検出を行
ない、所定のゾーンについての検出結果または所定のゾ
ーンについての検出結果とそれ以前のゾーンについての
検出結果との演算結果により挿入された紙幣の種類また
は挿入方向を判定し、その判定結果に応じて、その後の
識別ゾーン分割を変更することによって、紙幣の違いや
印刷図柄の違いにかかわらず特徴要素を確実に検知でき
るようにする。

［発明の実施例］ 以下に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

以下では、一種類の紙幣で挿入方向によって印刷図柄が
第２図のように異なる場合の実施例について説明する。

簡単のために、紙幣識別機は第１図に示すように紙幣に
対して中央部に１個の磁気センサ２を配置しであるもの
とし、紙幣１が表面を上側にして２方向から挿入するこ
とが許容される場合について説明する。

第１図において、ｌは第２図に示した紙幣、２は紙幣１
の中央部をトレースするように配設された磁気センサ、
３は磁気センサ２の出力を増幅してパルス化するパルス
化回路、４は紙幣識別機の制御回路、５は紙幣１の位置
検出センサ、６は紙幣ｌの移動速度に比例したタイミン
グクロックを発生するクロック発生回路である。

ここで、制御回路４は第３図に示す制御手順でゾーン分
割の変更を行なう、まず、ステップＳ１では紙幣識別を
開始する。すなわち、位置検出センサ５が紙幣の先端を
検出した後の２ゾ一ン分だけは矢印ＡおよびＢで示す挿
入方向の如何に拘わらず所定の同一ゾーン分割方法に従
い２ゾ一ン分だけパルス化回路３の出力計数を行う（ス
テップＳ２）、このとき、紙幣ｌが矢印Ａの方向で挿入
されていた場合には、第２図のゾーンＡ１およびＡ２の
ように検出ゾーンが分割される。ここで、ゾーンＡ１お
よびＡ２には印刷図柄が存在しないので、検出パルス数
は殆ど零である。他方、紙幣１がＢ方向から挿入された
場合には、ゾーンＢｌ　、　８２のようにゾーン分割さ
れることになり、ゾーン旧においては検出パルス数が殆
ど零であり、ゾーンＢ２については人物像の一部によっ
て相当数の検出パルス数が計数される。

次のステップＳ３では、このような場合、すなわち、第
２番目の検出ゾーンのパルス計数結果が実験的に定まる
所定の値より大きい場合には、矢印Ｂの方向から挿入さ
れたと判定し、他方、所定の値より小さい場合には矢印
Ａの方向から挿入されたと判定する。

矢印Ａの方向と判定された場合にはステップＳ４に進ん
で、第３ゾーン以降は第２図のゾーンＡ３〜Ａ９のよう
にゾーン分割するが、矢印Ｂの方向と判定された場合に
はステップＳ５に進んで第３ゾーン以降は、例えば第２
図のゾーンＢ３’　〜Ｂ９’のように変更してゾーン分
割を行なう、これによれば、各印刷図柄とゾーン分割と
が対応し、上述のような欠点が回避されることになる。

以上では、同一の紙幣の挿入方向によってゾーン分割を
変更する場合について説明してきたが、複数種類の紙幣
についても、挿入された紙幣を判定した結果に基づいて
ゾーン分割の形式を変更すればよい。

また、上述の実施例では１つのゾーンの検出結果に基づ
いて挿入方向または紙幣の種類を判定しているが、これ
を複数のゾーンに対する判定結果から求めた演算結果に
基づくようにすることもできる。さらにまた、磁気セン
サを複数個となして複数のトレースラインを有する場合
についても本発明を容易にかつ有効に適用できる。

［発明の効果］ 本発明によれば、被検出紙幣からの信号検出の途中にそ
の紙幣の種類や挿入方向を判定して、それ以後のゾーン
分割をその印刷図柄に合うような形式に変更して識別を
継続することができ、以て一層確実な紙幣識別を行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明紙幣識別方式を実施する紙幣識別機の構
成の一例を示す線図、 第２図は紙幣識別機で取扱う紙幣をそのゾーン分割の形
式と共に示す説明図。 第３図は本発明紙幣識別方式における制御手順の一実施
例を示すフローチーヤードである。 ｌ・・・紙幣、 ２・・・磁気センサ。 ３・・・パルス化回路、 ４・・・制御回路、 ５・・・位置検出センサ、 ６・・・タイミングクロック発生回路。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）複数の種類の紙幣を識別するにあたって、識別の途
   中までは共通の識別ゾーン分割を行い、少なくともひと
   つの特定のゾーンについての識別結果に基づいて紙幣の
   種類を判定し、それ以後のゾーン分割を、判定された種
   類の紙幣に対応するゾーン分割に変更して識別動作を継
   続させることを特徴とする紙幣識別方式。 ２）一種類の紙幣を識別するにあたって、識別の途中ま
   では各挿入方向に共通な識別ゾーン分割を行い、少なく
   ともひとつの特定のゾーンについての識別結果に基づい
   て挿入方向を判定し、それ以後のゾーン分割を、判定さ
   れた挿入方向に対応するゾーン分割に変更して識別動作
   を継続させることを特徴とする紙幣識別方式。