JPS61188445A - ポリエステル樹脂 - Google Patents
ポリエステル樹脂Info
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- JPS61188445A JPS61188445A JP2618885A JP2618885A JPS61188445A JP S61188445 A JPS61188445 A JP S61188445A JP 2618885 A JP2618885 A JP 2618885A JP 2618885 A JP2618885 A JP 2618885A JP S61188445 A JPS61188445 A JP S61188445A
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- JP
- Japan
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- polyethylene terephthalate
- temperature
- polytetramethylene adipamide
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、結晶化速度を向上させることによって、成形
性を改良したポリエチレンテレフタレート樹脂に関する
。
性を改良したポリエチレンテレフタレート樹脂に関する
。
ポリエチレンテレフタレフトは、その優れた性質から、
繊維、フィルム、不織布、ボトル等に広く使用されてい
る。しかしながら、その結晶化速度が小さいために、通
常の熱可塑性樹脂の射出成形に用いられる、70〜10
0℃付近の低温金型温度では、十分に結晶化させること
が出来ず、良好な成形品を得ることが出来なかった。そ
こでやむを得ず、120℃以上の高温金型を用いる(特
公昭45−18788)か、結晶核剤等の結晶化促進剤
を添加(特公昭46−29977、特公昭47−145
02、特公昭47−27140等)して結晶性を改良し
て、実用に供せられているが、満足すべき技術が確立さ
れたとは言いがたい。
繊維、フィルム、不織布、ボトル等に広く使用されてい
る。しかしながら、その結晶化速度が小さいために、通
常の熱可塑性樹脂の射出成形に用いられる、70〜10
0℃付近の低温金型温度では、十分に結晶化させること
が出来ず、良好な成形品を得ることが出来なかった。そ
こでやむを得ず、120℃以上の高温金型を用いる(特
公昭45−18788)か、結晶核剤等の結晶化促進剤
を添加(特公昭46−29977、特公昭47−145
02、特公昭47−27140等)して結晶性を改良し
て、実用に供せられているが、満足すべき技術が確立さ
れたとは言いがたい。
本出願人も、芳香族ポリアミドがポリエチレンテレフタ
レートの結晶核剤として有用なことを見出して、既に提
案(特開昭57−61046、特開昭57−90039
)している。
レートの結晶核剤として有用なことを見出して、既に提
案(特開昭57−61046、特開昭57−90039
)している。
しかしながら、芳香族ポリアミドは溶剤に溶けない上に
、ポリマーが強靭であるため、ポリエチレンテレフタレ
ートの結晶核剤に相応しい粒子サイズ迄、微粒子化する
のが極めて困難であった。
、ポリマーが強靭であるため、ポリエチレンテレフタレ
ートの結晶核剤に相応しい粒子サイズ迄、微粒子化する
のが極めて困難であった。
結晶核剤として有効であるためには、成分そのものはも
とより、粒子の細かさと、ポリマー中への分散が重要な
因子である。ポリマーにもよるが、一般には数μm以下
の微粒子で、ポリマー中になるべく均一に分散されてい
るのが良い。
とより、粒子の細かさと、ポリマー中への分散が重要な
因子である。ポリマーにもよるが、一般には数μm以下
の微粒子で、ポリマー中になるべく均一に分散されてい
るのが良い。
本発明者は、ポリエチレンテレフタレート中に微分散出
来て、良好な結晶核剤として機能するポリアミド化合物
を種々検討した結果、ポリテトラメチレンアジパミドが
所期の性能を備えていることを見出して、本発明を成す
に至った。
来て、良好な結晶核剤として機能するポリアミド化合物
を種々検討した結果、ポリテトラメチレンアジパミドが
所期の性能を備えていることを見出して、本発明を成す
に至った。
すなわち、本発明は、ポリテトラメチレンアジパミドを
0.02〜10重量%含有して成る、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂である。
0.02〜10重量%含有して成る、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂である。
本発明では、ポリテトラメチレンアジパミドを結晶核剤
として用いる。ポリテトラメチレンアジパミドは、公知
の方法で作ることが出来る。例えば、それぞれアルコー
ルに溶かした1、4−ジアミノブタンとアジピン酸を混
合して、これらの塩を作り、この塩を濾過、乾燥後30
〜60%程度の濃度で水に溶かす。これにやや過剰のア
ミンを加えてから、200〜230℃で数時間脱水濃縮
して、ひとまずプレポリマー乃至オリゴマーを作る。
として用いる。ポリテトラメチレンアジパミドは、公知
の方法で作ることが出来る。例えば、それぞれアルコー
ルに溶かした1、4−ジアミノブタンとアジピン酸を混
合して、これらの塩を作り、この塩を濾過、乾燥後30
〜60%程度の濃度で水に溶かす。これにやや過剰のア
ミンを加えてから、200〜230℃で数時間脱水濃縮
して、ひとまずプレポリマー乃至オリゴマーを作る。
これは比較的脆く、手ですりつぶしただけでも簡単に粉
末になるので、通常の粉砕機、例えばハンマーミルやボ
ールミル等で任意の粒子サイズに微粉砕することが出来
る。このようにして粉砕されたプレポリマーを、融点以
下の温度で常法により固相重合する。例えば、常圧で窒
素を流しながら、260℃程度の温度で、3〜5時間、
反応させると固相重合が起こり、プレポリマーの時の粒
子サイズのままでポリテトラメチレンアジパミド・ポリ
マーを得ることが出来る。ここでプレポリマーの後重合
を粉末状で行なうことが大事で、ポリテトラメチレンア
ジパミドの融点約290〜300℃より低い温度を用い
るのが良い。もし融点より高い温度で後重合すると、溶
融状態で重合されるために、重合度は上がるものの、ポ
リマーは融着してしまって、粉末状で得ることが出来な
くなる。
末になるので、通常の粉砕機、例えばハンマーミルやボ
ールミル等で任意の粒子サイズに微粉砕することが出来
る。このようにして粉砕されたプレポリマーを、融点以
下の温度で常法により固相重合する。例えば、常圧で窒
素を流しながら、260℃程度の温度で、3〜5時間、
反応させると固相重合が起こり、プレポリマーの時の粒
子サイズのままでポリテトラメチレンアジパミド・ポリ
マーを得ることが出来る。ここでプレポリマーの後重合
を粉末状で行なうことが大事で、ポリテトラメチレンア
ジパミドの融点約290〜300℃より低い温度を用い
るのが良い。もし融点より高い温度で後重合すると、溶
融状態で重合されるために、重合度は上がるものの、ポ
リマーは融着してしまって、粉末状で得ることが出来な
くなる。
1.4−ジアミノブタンとアジピン酸から塩を作る装置
は通常ナイロン塩を作る装置等を用いることが出来る。
は通常ナイロン塩を作る装置等を用いることが出来る。
プレポリマーを作るための装置は、通常のポリアミドの
重縮合に用いる反応釜等を用いることが出来る。塩から
プレポリマーを作る反応は、上記の方法の他、溶剤を用
いた系、例えばピロリドンやN−メチルピロリドン中で
行なっても良い。プレポリマーの粘度ηFは、1.0〜
1.5程度になるように、反応温度と時間を調節するの
が望ましい。ここでηFとは、プレポリマーあるいはポ
リテトラメチレンアジパミド・ポリマー1gを95.5
%の硫酸100m1に溶解した溶液の25℃に於ける落
球時間Tと、硫酸溶剤だけの落球時間T0から次式で求
めた値である。
重縮合に用いる反応釜等を用いることが出来る。塩から
プレポリマーを作る反応は、上記の方法の他、溶剤を用
いた系、例えばピロリドンやN−メチルピロリドン中で
行なっても良い。プレポリマーの粘度ηFは、1.0〜
1.5程度になるように、反応温度と時間を調節するの
が望ましい。ここでηFとは、プレポリマーあるいはポ
リテトラメチレンアジパミド・ポリマー1gを95.5
%の硫酸100m1に溶解した溶液の25℃に於ける落
球時間Tと、硫酸溶剤だけの落球時間T0から次式で求
めた値である。
ηr= −
T。
プレポリマーの固相重合は通常のポリアミドの固相重合
装置やタンブラ−型の乾燥機等を用いることが出来る。
装置やタンブラ−型の乾燥機等を用いることが出来る。
固相重合は、常圧で窒素等の不活性気体を流しつつ行な
うか、減圧下に行なっても良い。固相重合後のポリテト
ラメチレンアジパミドの粘度ηrは3.0〜4.5にす
るのが良い。
うか、減圧下に行なっても良い。固相重合後のポリテト
ラメチレンアジパミドの粘度ηrは3.0〜4.5にす
るのが良い。
このようにして得られたポリテトラメチレンアジパミド
をポリエチレンテレフタレート中に添加し分散させるが
、添加量は0.02〜lO重量%、好ましくは0.05
〜5重量%が必要である。もし添加量が0.02重量%
より少ないと、ポリエチレンテレフタレートを所期の速
さで結晶化させることが出来ない。また添加量が10重
量%より多いと、結晶核剤としての機能は飽和に達して
、添加量を増した程の効果は得られな(なる上に、ポリ
エチレンテレフタレート中で相溶しないポリテトラメチ
レンアジパミドが入り込んだことによる、相剥離現象を
起こして、ポリエチレンテレフタレートの物性が損われ
るので好ましくない。
をポリエチレンテレフタレート中に添加し分散させるが
、添加量は0.02〜lO重量%、好ましくは0.05
〜5重量%が必要である。もし添加量が0.02重量%
より少ないと、ポリエチレンテレフタレートを所期の速
さで結晶化させることが出来ない。また添加量が10重
量%より多いと、結晶核剤としての機能は飽和に達して
、添加量を増した程の効果は得られな(なる上に、ポリ
エチレンテレフタレート中で相溶しないポリテトラメチ
レンアジパミドが入り込んだことによる、相剥離現象を
起こして、ポリエチレンテレフタレートの物性が損われ
るので好ましくない。
ポリテトラメチレンアジパミドは、ポリエチレンテレフ
タレートを溶融しておいて、添加するのが良い。例えば
、ポリエチレンテレフタレートのチップとポリテトラメ
チレンアジパミドの粉末とをl軸あるいは2軸等の押出
機に供給し、ポリエチレンテレフタレート(融点約25
5〜260℃)は溶融するが、ポリテトラメチレンアジ
パミド(融点約290〜300℃)は溶融しない温度、
例えば270〜285℃で混練して、分散添加する方法
や、加熱、攪拌装置を備えた容器にこれら両者を投入し
て、270〜295℃程度の温度に加温しつつ攪拌混合
した後、不活性気体等で加圧して容器底部のスリット等
から排出させて製造する方法等、従来公知の方法を取り
得る。ポリテトラメチレンアジパミドはポリエチレンテ
レフタレート中になるべく均一に、微分散させるために
、溶融しない温度で混合するのが好ましいが、多少溶融
してもポリテトラメチレンアジパミド粒子同志が凝集し
て大きな粒子になることが防げるなら、さしつかえない
。
タレートを溶融しておいて、添加するのが良い。例えば
、ポリエチレンテレフタレートのチップとポリテトラメ
チレンアジパミドの粉末とをl軸あるいは2軸等の押出
機に供給し、ポリエチレンテレフタレート(融点約25
5〜260℃)は溶融するが、ポリテトラメチレンアジ
パミド(融点約290〜300℃)は溶融しない温度、
例えば270〜285℃で混練して、分散添加する方法
や、加熱、攪拌装置を備えた容器にこれら両者を投入し
て、270〜295℃程度の温度に加温しつつ攪拌混合
した後、不活性気体等で加圧して容器底部のスリット等
から排出させて製造する方法等、従来公知の方法を取り
得る。ポリテトラメチレンアジパミドはポリエチレンテ
レフタレート中になるべく均一に、微分散させるために
、溶融しない温度で混合するのが好ましいが、多少溶融
してもポリテトラメチレンアジパミド粒子同志が凝集し
て大きな粒子になることが防げるなら、さしつかえない
。
本発明に用いるポリエチレンテレフタレートは、通常の
射出成形や押出成形に用いる程度の粘度、例えばηSp
/cが0.4以上のものならどのようなものでもよい。
射出成形や押出成形に用いる程度の粘度、例えばηSp
/cが0.4以上のものならどのようなものでもよい。
ここでηSp/cとは約1gのポリエチレンテレフタレ
ートをフェノールとテトラクロロエタン=60 : 4
0重量部の混合溶剤100m1に溶かした溶液の35℃
における落球時間と、溶剤だけの落球時間との比ηFか
ら次式で求めた値である。
ートをフェノールとテトラクロロエタン=60 : 4
0重量部の混合溶剤100m1に溶かした溶液の35℃
における落球時間と、溶剤だけの落球時間との比ηFか
ら次式で求めた値である。
C:溶剤中のポリエチレンテレフタレート濃度このよう
なポリエチレンテレフタレートは常法に従って作ること
が出来る。例えば、ジメチルテレフタレートと約2倍モ
ルのエチレングリコールを、エステル交換触媒、例えば
マンガンやカルシウムの酢酸塩等の存在下、常圧、加熱
下にエステル交換反応させて、ビス−β−ヒドロキシエ
チルテレフタレートを作った後、重縮合触媒、例えば酸
化アンチモン等の存在下、減圧、加熱下に重縮合反応す
るエステル交換法や、テレフタル酸とビス−β−ヒドロ
キシエチルテレフタレートをエステル化触媒、例えばチ
タン、亜鉛化合物等の存在下、直接エステル化してオリ
ゴマーを作った後、減圧下で重縮合する直接エステル化
法等を用いることが出来る。重合中に、リン化合物、多
価フェノール等、エステルの重合で常用される安定剤等
の添加剤を加えてもさしつかえない。
なポリエチレンテレフタレートは常法に従って作ること
が出来る。例えば、ジメチルテレフタレートと約2倍モ
ルのエチレングリコールを、エステル交換触媒、例えば
マンガンやカルシウムの酢酸塩等の存在下、常圧、加熱
下にエステル交換反応させて、ビス−β−ヒドロキシエ
チルテレフタレートを作った後、重縮合触媒、例えば酸
化アンチモン等の存在下、減圧、加熱下に重縮合反応す
るエステル交換法や、テレフタル酸とビス−β−ヒドロ
キシエチルテレフタレートをエステル化触媒、例えばチ
タン、亜鉛化合物等の存在下、直接エステル化してオリ
ゴマーを作った後、減圧下で重縮合する直接エステル化
法等を用いることが出来る。重合中に、リン化合物、多
価フェノール等、エステルの重合で常用される安定剤等
の添加剤を加えてもさしつかえない。
ポリエチレンテレフタレートには、テレフタル酸成分と
エチレングリコール以外の共重合成分、例えば、イソフ
タル酸、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸等地の
酸成分、■、4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタツール、ネオペンチルグリコ
ール等地のグリコニル成分、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコールエーテル
成分等が共重合されていてもよい。
エチレングリコール以外の共重合成分、例えば、イソフ
タル酸、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸等地の
酸成分、■、4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタツール、ネオペンチルグリコ
ール等地のグリコニル成分、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコールエーテル
成分等が共重合されていてもよい。
0.02〜10重量%のポリテトラメチレンアジパミド
を添加したポリエチレンテレフタレート樹脂には、他の
ポリマー、例えばポリブチレンテレフタレート、シクロ
ヘキサンジメタツールとテレフタル酸からのポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリエステルボリエーテルブロ
ックボリマー、エチレン・プロピレンゴムやアイオノマ
ー等のようなゴム質、ゴム質に無水マレイン酸等の官能
基をグラフトしたポリ17−等を添加してもさしつかえ
ない。
を添加したポリエチレンテレフタレート樹脂には、他の
ポリマー、例えばポリブチレンテレフタレート、シクロ
ヘキサンジメタツールとテレフタル酸からのポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリエステルボリエーテルブロ
ックボリマー、エチレン・プロピレンゴムやアイオノマ
ー等のようなゴム質、ゴム質に無水マレイン酸等の官能
基をグラフトしたポリ17−等を添加してもさしつかえ
ない。
さらに結晶化を促進するための第二の成分、例えば、ネ
オペンチルグリコールジベンゾエート、アルキルトルエ
ンスルホンアミド等の低分子可塑−剤、ポリアルキレン
グリコール等のポリエーテル、ポリブチレンアジペート
、ポリプロピレンセバケート、ポリ−ε−カプロラクト
ン等の脂肪族ポリエステル、タルク、カーボンブラック
、フェノールスルホン酸ジアルカリ金属塩、ヒドロキシ
ナフタレンスルホン酸ジアルカリ金属塩等の結晶核剤等
を含有していてもよい。またポリエチレンテレフタレー
ト等通常のポリマーに常用される各種添加剤、例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の補強繊維、タ
ルク、マイカ、シリカ、ウオラストナイト、ガラスピー
ズ等のフィラー、これらのための集束剤やカプリング剤
、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線安定剤等の安定剤、難
燃剤、難燃助剤、アスベスト等のドリッピング防止剤、
可塑剤、顔料、染料等の着色剤、離型剤、滑剤等を所望
に応じて随時添加してもよい。
オペンチルグリコールジベンゾエート、アルキルトルエ
ンスルホンアミド等の低分子可塑−剤、ポリアルキレン
グリコール等のポリエーテル、ポリブチレンアジペート
、ポリプロピレンセバケート、ポリ−ε−カプロラクト
ン等の脂肪族ポリエステル、タルク、カーボンブラック
、フェノールスルホン酸ジアルカリ金属塩、ヒドロキシ
ナフタレンスルホン酸ジアルカリ金属塩等の結晶核剤等
を含有していてもよい。またポリエチレンテレフタレー
ト等通常のポリマーに常用される各種添加剤、例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の補強繊維、タ
ルク、マイカ、シリカ、ウオラストナイト、ガラスピー
ズ等のフィラー、これらのための集束剤やカプリング剤
、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線安定剤等の安定剤、難
燃剤、難燃助剤、アスベスト等のドリッピング防止剤、
可塑剤、顔料、染料等の着色剤、離型剤、滑剤等を所望
に応じて随時添加してもよい。
本発明に於いて、例えば、平均粒径が2μmのポリテト
ラメチレンアジパミドを、0.5重量%添加した、ηs
p/cが0.70のポリエチレンテレフタレートを示差
走査熱量計(以後DSCと略称する)の資料缶に入れて
、275℃で溶融した後、210℃に急冷して等温結晶
化させた時、210℃にしてから結晶化によって現れる
発熱ピークの半分の高さを描く迄の時間(以下等温結晶
化時間と呼ぶ)は約8秒であり、何も添加しないηsp
/cが0.7のポリエチレンテレフタレートの約6分3
0秒に較べて、大幅に結晶化時間が短縮される。核剤と
して最も一般的なタルクを2%添加した同一粘度のポリ
エチレンテレフタレートの等温結晶化時間が約60秒で
あるから、本発明のポリテトラメチレンアジパミドが、
タルクに較べて、はるかに優れた結晶核剤であるといえ
る。
ラメチレンアジパミドを、0.5重量%添加した、ηs
p/cが0.70のポリエチレンテレフタレートを示差
走査熱量計(以後DSCと略称する)の資料缶に入れて
、275℃で溶融した後、210℃に急冷して等温結晶
化させた時、210℃にしてから結晶化によって現れる
発熱ピークの半分の高さを描く迄の時間(以下等温結晶
化時間と呼ぶ)は約8秒であり、何も添加しないηsp
/cが0.7のポリエチレンテレフタレートの約6分3
0秒に較べて、大幅に結晶化時間が短縮される。核剤と
して最も一般的なタルクを2%添加した同一粘度のポリ
エチレンテレフタレートの等温結晶化時間が約60秒で
あるから、本発明のポリテトラメチレンアジパミドが、
タルクに較べて、はるかに優れた結晶核剤であるといえ
る。
同じポリテトラメチレンアジパミドを0.5、直径13
μm、長さ311のガラス繊維を30、ηsp/cが0
.75のポリエチレンテレフタレートを69.5重量%
の割合いで混練したポリエチレンテレフタレート樹脂か
ら、85℃の低温金型に射出成形して得られた厚さ0.
8鶴の成形片の一部を取り、D S ’cで毎分20℃
の速度で昇温しで行くと、100℃付近で低温結晶化の
小さな発熱ピークHccが描かれる。融点の吸熱ピーク
Tm迄昇温した後、同速度で降温すると、215℃付近
で高温結晶化に伴う発熱ピークl(cが現れる。それぞ
れピーク面積を測って求めた)(c c / Hcの値
は、0.13であった。ポリテトラメチレンアジパミド
を添加せずに、ポリエチレンテレフタレートとガラス繊
維を70 : 30重量%の割合いで混練した樹脂から
の、同一条件の成形品のHcc/HcO値は、0.65
、同様に上記タルクを核剤として用いた樹脂からの成形
品のそれは0.42であった。
μm、長さ311のガラス繊維を30、ηsp/cが0
.75のポリエチレンテレフタレートを69.5重量%
の割合いで混練したポリエチレンテレフタレート樹脂か
ら、85℃の低温金型に射出成形して得られた厚さ0.
8鶴の成形片の一部を取り、D S ’cで毎分20℃
の速度で昇温しで行くと、100℃付近で低温結晶化の
小さな発熱ピークHccが描かれる。融点の吸熱ピーク
Tm迄昇温した後、同速度で降温すると、215℃付近
で高温結晶化に伴う発熱ピークl(cが現れる。それぞ
れピーク面積を測って求めた)(c c / Hcの値
は、0.13であった。ポリテトラメチレンアジパミド
を添加せずに、ポリエチレンテレフタレートとガラス繊
維を70 : 30重量%の割合いで混練した樹脂から
の、同一条件の成形品のHcc/HcO値は、0.65
、同様に上記タルクを核剤として用いた樹脂からの成形
品のそれは0.42であった。
この)l c c / Hcの値は、85℃の金型温度
迄急冷した時に、どの程度結晶化しているかを表すもの
で、値が小さい程85℃の低温で結晶化が進んでいるこ
とを意味する。この指標でも、ポリテトラメチレンアジ
パミドは優れた結晶化促進効果を有することが分る。
迄急冷した時に、どの程度結晶化しているかを表すもの
で、値が小さい程85℃の低温で結晶化が進んでいるこ
とを意味する。この指標でも、ポリテトラメチレンアジ
パミドは優れた結晶化促進効果を有することが分る。
ステアリン酸ナトリウム0.5、上記と同じガラス繊維
30、ηSρ/Cが0.75のポリエチレンテレフタレ
ート69.5重量%の割合いで混練して得た樹脂から、
85℃の型温でJIS−1号ダンベルを成形した。ステ
アリン酸ナトリウムは核剤としてかなりよく作用し、成
形品は金型からきれいに駿型した。その引張強さは12
10 ktr/crl、ノツチ付きアイゾツト衝撃強さ
は4.6kg cm/c+nであった。これに対して上
側で用いたポリテトラメチレンアジパミド、ガラス繊維
入りの樹脂から同一条件で成形した同形のダンベルは、
離型性が極めて良く、その引張強さは1580kg/c
J、ノツチ付きアイゾツト衝撃強さは8.2kg am
/cmであり、ステアリン酸ナトリウムよりずっと優れ
た物性を示した。このように本願のポリテトラメチレン
アジパミドは、結晶性を向上させるばかりでなく、樹脂
の物性を劣化させることの少ない、極めて優れた結晶核
剤である。
30、ηSρ/Cが0.75のポリエチレンテレフタレ
ート69.5重量%の割合いで混練して得た樹脂から、
85℃の型温でJIS−1号ダンベルを成形した。ステ
アリン酸ナトリウムは核剤としてかなりよく作用し、成
形品は金型からきれいに駿型した。その引張強さは12
10 ktr/crl、ノツチ付きアイゾツト衝撃強さ
は4.6kg cm/c+nであった。これに対して上
側で用いたポリテトラメチレンアジパミド、ガラス繊維
入りの樹脂から同一条件で成形した同形のダンベルは、
離型性が極めて良く、その引張強さは1580kg/c
J、ノツチ付きアイゾツト衝撃強さは8.2kg am
/cmであり、ステアリン酸ナトリウムよりずっと優れ
た物性を示した。このように本願のポリテトラメチレン
アジパミドは、結晶性を向上させるばかりでなく、樹脂
の物性を劣化させることの少ない、極めて優れた結晶核
剤である。
以上のようにして得られる本発明の、ポリテトラメチレ
ンアジパミドを0.02〜10重量%含有して成るポリ
エチレンテレフタレート樹脂は、著しく結晶化速度の向
上が計られているので、従来ポリエチレンテレフタレー
トが成形しにくいとされていた70〜100℃付近の低
温金型温度でも、十分に結晶化した成形品を、良好な離
型性で得ることが出来る。従来のポリエチレンテレフタ
レートが、高温金型の温度調節のために、油を使用しな
ければならず、特別の高価な設備とエネルギーを必要と
する上に、型温調節に時間がかかるため、サイクルタイ
ムが長(なって、低生産性を予価なくされていたのに対
して、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂は、水
(湯)で型温調節が出来るようになるので、通常の温調
設備と低エネルギーで済む上に、型温調節時間も短縮さ
れるので、ハイサイクルで成形出来、高生産性が得られ
る。
ンアジパミドを0.02〜10重量%含有して成るポリ
エチレンテレフタレート樹脂は、著しく結晶化速度の向
上が計られているので、従来ポリエチレンテレフタレー
トが成形しにくいとされていた70〜100℃付近の低
温金型温度でも、十分に結晶化した成形品を、良好な離
型性で得ることが出来る。従来のポリエチレンテレフタ
レートが、高温金型の温度調節のために、油を使用しな
ければならず、特別の高価な設備とエネルギーを必要と
する上に、型温調節に時間がかかるため、サイクルタイ
ムが長(なって、低生産性を予価なくされていたのに対
して、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂は、水
(湯)で型温調節が出来るようになるので、通常の温調
設備と低エネルギーで済む上に、型温調節時間も短縮さ
れるので、ハイサイクルで成形出来、高生産性が得られ
る。
さらに型温か下ることにより、金型への接触に伴う作業
者の火傷等も軽減される利点がある。
者の火傷等も軽減される利点がある。
なお、本発明の樹脂は、射出成形や押出成形だけでなく
、他の用途、例えば、繊維、スパンポンド不織布等にも
、広く利用することが出来る。
、他の用途、例えば、繊維、スパンポンド不織布等にも
、広く利用することが出来る。
次に実施例を用いて、本発明をさらに詳しく説明する。
なお本発明はここに示す実施例だけに限定されるもので
はない。
はない。
参考例(ポリテトラメチレンアジパミドの合成)1.4
−ジアミノブタン30gを7 Qmj!のメタノールに
、アジピン酸SOgを100mlのメタノールに、それ
ぞれ室温で溶解したのち、ビーカ′−中で両者を室温下
に混合すると、白い沈澱を生じた。これを濾過、乾燥し
て、ジアミノブタン・アジピン酸の塩約76gを得た。
−ジアミノブタン30gを7 Qmj!のメタノールに
、アジピン酸SOgを100mlのメタノールに、それ
ぞれ室温で溶解したのち、ビーカ′−中で両者を室温下
に混合すると、白い沈澱を生じた。これを濾過、乾燥し
て、ジアミノブタン・アジピン酸の塩約76gを得た。
この塩45gを常温の水79mlに溶解し、さらに1.
4−ジアミノブタン1gを加えたものを、バルブ付き排
出管、温度計、圧力計を備えたオートクレーブに仕込み
、これをオイルバスで加熱した。200〜220℃迄加
熱すると内圧が上昇したので時々バルブを開いて水蒸気
を放出し、内圧15〜18kg/c+lI、温度200
〜220℃を維持しながら、3時間反応を続け、白色の
粉末約35gを得た。前述の方法で測定したηFは1.
2であった。
4−ジアミノブタン1gを加えたものを、バルブ付き排
出管、温度計、圧力計を備えたオートクレーブに仕込み
、これをオイルバスで加熱した。200〜220℃迄加
熱すると内圧が上昇したので時々バルブを開いて水蒸気
を放出し、内圧15〜18kg/c+lI、温度200
〜220℃を維持しながら、3時間反応を続け、白色の
粉末約35gを得た。前述の方法で測定したηFは1.
2であった。
このプレポリマーをボールミルで粉砕した後、ILのナ
ス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターを用い
て、窒素を流しながら、フラスコを回転させ、260℃
で約5時間固相重合した。
ス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターを用い
て、窒素を流しながら、フラスコを回転させ、260℃
で約5時間固相重合した。
得られた粉末ポリマーのηFは3.9、DSCで測定し
た融点は295℃であった。
た融点は295℃であった。
実施例1.2.3
ジメチルテレフタレートとエチレングリコールから、工
業的に製造されたηSp/cが0.73のポリエチレン
テレフタレートのチップと、参考例で得られたポリテト
ラメチレンアジパミドのうち平均粒径が2μm程度のも
のを、後者の割合いが、それぞれ0.05.0.5.5
.0重量%になるような量で、スクリュー径が30nの
2軸押出機に供給し、278℃で混練し、吐出されたス
トランドをロータリーカッターで切断して、それぞれペ
レットを作った。
業的に製造されたηSp/cが0.73のポリエチレン
テレフタレートのチップと、参考例で得られたポリテト
ラメチレンアジパミドのうち平均粒径が2μm程度のも
のを、後者の割合いが、それぞれ0.05.0.5.5
.0重量%になるような量で、スクリュー径が30nの
2軸押出機に供給し、278℃で混練し、吐出されたス
トランドをロータリーカッターで切断して、それぞれペ
レットを作った。
乾燥したこれらのペレット約10mgをPerkinE
1mer社のnc型DSCの試料缶に入れ、280℃に
昇温しで5分間放置した後、210℃に急冷して等温結
晶化の発熱ピークを描かせ、等温結晶化時間を求めた。
1mer社のnc型DSCの試料缶に入れ、280℃に
昇温しで5分間放置した後、210℃に急冷して等温結
晶化の発熱ピークを描かせ、等温結晶化時間を求めた。
ポリテトラメチレンアジパミド核剤量、0.05.0.
5.5.0重量%の順にそれぞれ、20.8.5秒であ
った。なお結晶核剤を添加しない上記ポリエチレンテレ
フタレートについて同じことを行なったところ、6分4
7秒を要した。
5.5.0重量%の順にそれぞれ、20.8.5秒であ
った。なお結晶核剤を添加しない上記ポリエチレンテレ
フタレートについて同じことを行なったところ、6分4
7秒を要した。
実施例4
実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート・チップ
、直径13μm、長さ3鶴のガラス繊維、参考例で作っ
たポリテトラメチレンアジパミドが、それぞれ69.5
.30.0.5重量%になるような割合いで予め混合し
、この混合物を実施例1と同じ2軸押出機を用いて、2
75℃で混練して、ガラス繊維強化ポリエチレンテレフ
タレート樹脂を作った。
、直径13μm、長さ3鶴のガラス繊維、参考例で作っ
たポリテトラメチレンアジパミドが、それぞれ69.5
.30.0.5重量%になるような割合いで予め混合し
、この混合物を実施例1と同じ2軸押出機を用いて、2
75℃で混練して、ガラス繊維強化ポリエチレンテレフ
タレート樹脂を作った。
この樹脂を130℃で5時間乾燥してから、住友重機械
工業社製の1.5オンス射出成形機で、型温85℃で、
厚さ0.8、長さ130、幅1311のタンザク状試験
片を成形した。試験片は良く結晶化しており、スムーズ
に離型した。この試験片から約10mgを削り取って、
DSCで毎分20℃の速度で昇温すると、100℃付近
に小さな発熱ピークTccが現れた後、257℃付近に
融点の吸熱ピークTmが認められた。280℃で昇温を
止めて10分間維持した後、今度は逆に同じ速度で降温
すると、21□5モ付近に発熱ピークTcが現れた。T
ccとTcのピーク面積Hcc、Hcを測定して、Hc
c / Hcの値を求めた結果、0.15であった。
工業社製の1.5オンス射出成形機で、型温85℃で、
厚さ0.8、長さ130、幅1311のタンザク状試験
片を成形した。試験片は良く結晶化しており、スムーズ
に離型した。この試験片から約10mgを削り取って、
DSCで毎分20℃の速度で昇温すると、100℃付近
に小さな発熱ピークTccが現れた後、257℃付近に
融点の吸熱ピークTmが認められた。280℃で昇温を
止めて10分間維持した後、今度は逆に同じ速度で降温
すると、21□5モ付近に発熱ピークTcが現れた。T
ccとTcのピーク面積Hcc、Hcを測定して、Hc
c / Hcの値を求めた結果、0.15であった。
比較例1
実施例4で用いたのと同上ポリエチレンテレフタレート
・チップとガラス繊維を70対30重量%の割合いで予
め混合し、実施例4と同じ方法で作ったガラス繊維強化
ポリエチレンテレフタレート樹脂ペレットを、同様に乾
燥後、同一条件で同一成形品を成形した。成形品は金型
に粘着してそのままでは離型しないので、手で金型から
引き離した。成形品の色は半透明であった。その一部を
削り取って、実施例4と同様にDSC測定を行ない、H
cc/Hc=0.62の値を得た。
・チップとガラス繊維を70対30重量%の割合いで予
め混合し、実施例4と同じ方法で作ったガラス繊維強化
ポリエチレンテレフタレート樹脂ペレットを、同様に乾
燥後、同一条件で同一成形品を成形した。成形品は金型
に粘着してそのままでは離型しないので、手で金型から
引き離した。成形品の色は半透明であった。その一部を
削り取って、実施例4と同様にDSC測定を行ない、H
cc/Hc=0.62の値を得た。
比較例2
実施例4で用いたのと同じポリエチレンテレフタレート
・チップとガラス繊維、タルク(林化成社製ミクロンホ
ワイト)を、それぞれ67.30゜3重量%の割合いで
予め混合したものを、実施例4と同様に混練、成形した
。成形品は離型しにくく、表面にアバタ状の斑があった
。その一部を取ってDSCで同様にHcc/HcO値を
求めた結果、0.38であった。
・チップとガラス繊維、タルク(林化成社製ミクロンホ
ワイト)を、それぞれ67.30゜3重量%の割合いで
予め混合したものを、実施例4と同様に混練、成形した
。成形品は離型しにくく、表面にアバタ状の斑があった
。その一部を取ってDSCで同様にHcc/HcO値を
求めた結果、0.38であった。
実施例5
実施例4と同様に工業的に製造された、ηsp/cが0
.76のポリエチレンテレフタレート、実施例4で用い
たのと同じガラス繊維、参考例で作ったポリテトラメチ
レンアジパミドを、それぞれ70.30重量%、0.0
5phrの割合いで予め混合し、実施例4と同様に混練
、成形した。離型性は問題なかった。この成形品の一部
を削り取って、DSC測定したH c c / Hcの
値は、0.23であった。
.76のポリエチレンテレフタレート、実施例4で用い
たのと同じガラス繊維、参考例で作ったポリテトラメチ
レンアジパミドを、それぞれ70.30重量%、0.0
5phrの割合いで予め混合し、実施例4と同様に混練
、成形した。離型性は問題なかった。この成形品の一部
を削り取って、DSC測定したH c c / Hcの
値は、0.23であった。
実施例6
実施例4で作ったガラス繊維強化ポリエチレンテレフタ
レート樹脂を、実施例4と同一条件で乾燥し、同じ成形
機を用いて、型温80℃でJIS−1号ダンベルを成形
した。離型性は非常に良く、表面もきれいであった。
レート樹脂を、実施例4と同一条件で乾燥し、同じ成形
機を用いて、型温80℃でJIS−1号ダンベルを成形
した。離型性は非常に良く、表面もきれいであった。
このダンベルの主な物性をASTM規格に則って測定し
次の値を得た。引張強さ1520 kg/cIA、曲げ
強さ1970kg/cj、ノツチ付きアイゾツト衝撃強
さ8.7 kHaII/am、荷重18.6kg/cf
fl下のHDT (耐熱温度)229℃、シリンダ一温
度280℃の成形機の中に30分溶融滞留させておいて
から成形した、同型ダンベルの引張強さと、上記引張強
さとの比(溶融滞留に伴う引張強さ保持率)は92%で
あった。これらの値は本樹脂が80℃の型温で十分結晶
化し、ポリエチレンテレフタレート本来の性能が良く発
揮されていることを表すばかりでなく、ポリテトラメチ
レンアジパミド核剤が、樹脂を劣化させないことを表し
ている。
次の値を得た。引張強さ1520 kg/cIA、曲げ
強さ1970kg/cj、ノツチ付きアイゾツト衝撃強
さ8.7 kHaII/am、荷重18.6kg/cf
fl下のHDT (耐熱温度)229℃、シリンダ一温
度280℃の成形機の中に30分溶融滞留させておいて
から成形した、同型ダンベルの引張強さと、上記引張強
さとの比(溶融滞留に伴う引張強さ保持率)は92%で
あった。これらの値は本樹脂が80℃の型温で十分結晶
化し、ポリエチレンテレフタレート本来の性能が良く発
揮されていることを表すばかりでなく、ポリテトラメチ
レンアジパミド核剤が、樹脂を劣化させないことを表し
ている。
比較例3
ポリテトラメチレンアジパミド0.5重量%の代りに、
安息香酸ナトリウム0.5重量%を用いた以外は、実施
例4と同じ方法で作ったポリエチレンテレフタレート樹
脂を、実施例6と同一方法でダンベルに成形し、物性を
測定した。ダンベルの金型からの離型は比較的良好であ
った。引張強さ1130 kg/ crA、曲げ強さ1
56.0 kg/ cnl、ノツチ付きアイゾツト衝撃
強さ5. Q kg am/ am、荷重18、6 k
g/cnl下のHDT (耐熱温度)205℃、280
℃で30分溶融滞留に伴う引張強さ保持率52%であっ
た。安息香酸ナトリウムはポリエチレンテレフタレート
の結晶化を促進する働きはあるものの、樹脂を劣化させ
てしまい、ポリエチレンテレフタレート本来の性能を引
出すことが出来ないことが分る。
安息香酸ナトリウム0.5重量%を用いた以外は、実施
例4と同じ方法で作ったポリエチレンテレフタレート樹
脂を、実施例6と同一方法でダンベルに成形し、物性を
測定した。ダンベルの金型からの離型は比較的良好であ
った。引張強さ1130 kg/ crA、曲げ強さ1
56.0 kg/ cnl、ノツチ付きアイゾツト衝撃
強さ5. Q kg am/ am、荷重18、6 k
g/cnl下のHDT (耐熱温度)205℃、280
℃で30分溶融滞留に伴う引張強さ保持率52%であっ
た。安息香酸ナトリウムはポリエチレンテレフタレート
の結晶化を促進する働きはあるものの、樹脂を劣化させ
てしまい、ポリエチレンテレフタレート本来の性能を引
出すことが出来ないことが分る。
特許出願人 旭化成工業株式会社
手続補正書(方式)
%式%
1、事件の表示
昭和60年特許願第26188号
2、発明の名称
ポ リ エ ス テ ル 樹 脂3、補正を
する者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号4、補正の対象 明細書全文 別紙の通り −
する者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号4、補正の対象 明細書全文 別紙の通り −
Claims (1)
- ポリテトラメチレンアジパミドを0.02〜10重量%
含有して成る、結晶性の改良されたポリエチレンテレフ
タレート樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618885A JPS61188445A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618885A JPS61188445A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステル樹脂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61188445A true JPS61188445A (ja) | 1986-08-22 |
Family
ID=12186525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2618885A Pending JPS61188445A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61188445A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61204259A (ja) * | 1985-03-07 | 1986-09-10 | Toray Ind Inc | ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物の射出成形方法 |
JP2010265336A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Fuji Kasei Kogyo Co Ltd | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-02-15 JP JP2618885A patent/JPS61188445A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61204259A (ja) * | 1985-03-07 | 1986-09-10 | Toray Ind Inc | ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物の射出成形方法 |
JP2010265336A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Fuji Kasei Kogyo Co Ltd | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
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