JPS61188138A - 防食構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は防食すべき鉄筋コンクリート用の防ｉ構造体に
関するものである。　　　９・従来技術　　　　　　　
　　　・ 従来、防食テープ等を防食対象物の表面に被覆する際、
その性能が保・持され耐久性が維持されるよう、防食テ
ープ等からなる防食材層をその外側から剛性のあるプデ
・、スチック保護カバーをかぶせて押しつけるようにし
ている。この場合、対象物の表面に凹凸が存在す、ると
、被覆した防食材層外面にも凹凸が発生し、保・護カバ
ーと防食材層との間に部分的に隙間が生゛じ゛、保護カ
バーを押しつけても防食材層を充分に対象物に密着し得
ないという問題が生ずる。

かかる欠点を排除す、るため、従来、、防食材層と保護
カバーとの間にプラスチック発泡体を介在せしめ、発泡
体の有する変形作用によって保護カバーから及ぼされる
締付力を防食材層にあたえて対象物表面に防食材層を密
着させようと試みられていた。

しかし、プラスチック発泡体はクリープ圧縮永久歪を生
じて疲労し易く、長期にわたってその効果を期待しがた
く、耐久性のある防食構造とすることがむづがしい。

発明の目的 本発明は上記の如き欠点を排除した鉄筋コンクリートに
対す一防食構造体を提供するものであり、その要旨とす
るところは、防食すべき鉄筋コンクリートの表面に防食
材層である粘着材層、吸水性ポリマーが配合された膨潤
材層及び保護力、＜一層を順次に施してなる鉄筋コンク
リート中の鉄筋を防食する防食構造体に存し、さらに本
発明は上記の如き構造体に於て、粘着材層と膨潤材層と
の間に発泡体層を介在せしめた防食構造体及び上記膨潤
材層に於てその外側半部のみ吸水性ポリマーが配合され
、内側半部に防水効果を附加し、外側半部のみを膨潤材
層とした防食構造体に存する。

発明の構成 本発明の構造体に於ける粘着材層を構成する粘着材とし
ては、（Ｉ）主としてブチルゴム（その際必要に応じて
ポリエチレンあるいはビニールの薄いフィルムを基材と
する）及び■原油より減圧蒸溜により分離された石油ワ
ックスの一種で白色、褐色の半透明ゼリー状物質であっ
て、その主成分がパラフィン系及びオレフィン系の炭化
水素であるペトロラタム粘着材（その際必要に応じて不
織布を基材とする）が用いられ、防食性を発揮する。

膨潤材としては、未加硫ゴム、加硫ゴム、その他のプラ
スチックを基材とし、それに吸水咋ポリマーを配合した
ものであり、体積膨張率が５〜１０００％のものが好ま
しく使用される。

膨潤材層を上記の如（異なる２層となす場合は、混練、
圧延段階にて吸水性ポリマーを配合したものと配合しな
いものとに別けてそれぞれ処理役成型段階にて両者をは
り合せる。基材を未加硫ゴムとする場合はそのまま使用
し、加硫ゴムとする場合にはプレスにて一体に加硫する
。

膨潤材層を上記の如く２層になすと、粘着材層側に防水
効果が附与されるので、水分の遮断が二重に行え、防食
効果がさらに向上する。

本発明の防食構造体に於ては、さらに粘着材層と膨潤材
層との間に゛発泡層を介在せしめることが可能であり、
かかる発泡層としては、ゴムあるいはプラスチックの独
立気泡発泡体、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
合成ゴム、天然ゴムの独立気泡発泡体が使用される。

上記め発泡体を粘着材層と膨潤材層との間に介在せしめ
ることにより、膨潤材の容積膨潤と相まって鉄筋コツク
リート表面゛の凹凸により生ずる隙間をより完全に塞さ
ぎ得る。

以下添付図面により本発明を゛さらに詳細に説明す　る
″。

ｆＩ￥Ｌ図は本発明による防食構造体の一実施態様を示
す破断縦断面を示す図であり、（１）は鉄筋プンクリー
）、（２）は粘着材層、（３）は膨潤材層、（４）は保
護カバーをそれぞれ示す。

かかる構造体は、粘着材層（２）と膨潤材層（３）とを
一体にしたものを鉄筋コンクリート（１）にとりつけ、
これに保護カバー（４）を挿着するか、あるいはテープ
杖にした粘着材Ｊｉｌ　（２）をあらかじめ鉄筋コンク
リート（１）に巻きつけるかあるいは貼り合せ、膨潤材
層（８）を内面に貼り合せた保護カバー（４）を粘着材
ｍ（２）上にかぶせてとりつける。

上記構造体に於ては、粘着材層によって防食効果が発揮
されるとともに、腐食の要因である水分が防食構造内に
浸入しても、内部の膨潤材が水分を吸収して膨潤してそ
の体積を増加するので、水分の浸入間隙を塞ぎ、′さら
なる膨張が拘束されることによって生じる膨潤圧により
防食材層が鉄筋コンクリート表面に圧着され、鉄筋コン
クリート（１）に例えば凸部（７）が存在し、その形、
状に応じて粘臂材層（２）及び膨潤材ｍ　（３）表面に
も凸部（７′）が生じ（第４図参照）、そのため保護カ
バー（４）をＭＡしても該カバー（４）と膨潤材層（３
）との間に隙間（第４図の６）が生じても、膨潤材１！
ｌ　（３）の吸水膨潤により隙間（６）が膨張した膨潤
材’ＩＩ（３）により埋められて隙間（６）は消失し、
さらに粘着材層（２）を鉄筋コンクリート（１）の表面
に圧着させる（第５図参照）。但し保護カバー（４）お
よび膨潤材Ｊｉ１（３）の間にはあらかじめ膨潤効果を
促進するための吸水用溝または隙間を設ける場合もある
。

また、鉄筋コンクリート（１）に例えば第４図に示すよ
うに凹部（８）が存在する場合、粘着材層（２）、膨潤
材層（３）および保護カバー（４）を設けても図示の如
く凹部（８）はそのまま空隙として残るが、水分を吸収
すると膨潤材ＩＩ　（３）が膨張し、第５図に示す如く
凹部（８）による空隙は完全に消失する。

第２図は本発明による防食構造体の他の実施態様を示す
破断縦断面図であり、図示の如くに粘着材層（２）と膨
潤材層（３）との間にさらに発泡体層（５）が介在し、
したがって膨潤材Ｉｔ　（３）の膨張と相まって、さら
に粘着材Ｂ（２）の鉄筋コンクリート（１）の表面への
圧着を助長する。

上記発泡体層が存在する防食構造体は、例えばテープ吠
枯看材層（２）をあらかじめ鉄筋コンクリート（１）表
面に巻回又は貼着し、その上にあらかじめその内面に膨
潤材１１！ｌ　（３）及び発泡体層（５）を貼着して一
体化した保護カバー（４）を挿着してとりつける。

第３図は本発明によるさらに他の実施態様を示す破断縦
断面図であり、本構造体に於ては膨潤材層が２つの異な
った構造を有するものである。すなわち該層中外側半部
のみが本来の膨潤材すなわち吸水性ポリマーが配合され
た膨潤材ａ（３’）であり、内側半部は吸水性ポリマー
が配合されない層（３″）であり、該層（３＃）は基本
材質は外側の膨潤材１１（３’）と同一であるが、膨潤
性はなく、防水効果があり、これにより防食効果がさら
に期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

添附図面中、ｆｉｉ図は本発明による防食構造体の一実
施ｍｓを示す破断縦断面図、第２図は本発明による防食
構造体の他の実施態様を示す破断縦断面図、第３図は本
発明によるさらに他の実ｊ１ｓ様を示す破断縦断面図、
第４図は鉄筋コンクリート表面に凸部を育する場合の粘
着材層、膨潤材層及び保護カバー装着破断縦断面図、第
５図はｆｇ４図の膨潤材層が吸水膨潤して隙間が消失し
た状態を示す防食構造体の破断縦断面図である。 なお、図示された主要部と符号と対応関係は以下の通り
である。 １・・・・・・鉄筋コンクリート、２・・・・・・粘着
材層、３゜３′・・・・・・膨潤材層、３′・・・・・
・吸水性ポリマーを配合しない層、４・・・・・・保護
カバー、５・・・・・・発泡体層、６・・・・・・隙間
、７．７’・・・・・・凸部、８・・・・・・凹部。 特許出願人　　株式会社ブリデストン 代理人　弁理士　　　１）　　代　　　黒　　　治第１
図 第４図　　　　　第５図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）防食すべき鉄筋コンクリートの表面に粘着材層、
   吸水性ポリマーが配合された膨潤材層、保護カバー層を
   順次に施してなる鉄筋を防食する防食構造体。
2. （２）特許請求の範囲（１）記載の構造体に於て、粘着
   材層と膨潤材層との間に発泡体層が介在した防食構造体
   。
3. （３）特許請求の範囲（１）又は（２）記載の構造体に
   於て、膨潤材層の外側半部のみに吸水性ポリマーが配合
   された防食構造体。