JPS61179819A

JPS61179819A - 金属ストリツプの冷却方法

Info

Publication number: JPS61179819A
Application number: JP1867185A
Authority: JP
Inventors: Norimoto Nagira; 柳楽　紀元; Mineo Murata; 村田　峯生
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1985-02-04
Filing date: 1985-02-04
Publication date: 1986-08-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は鋼板の如き金属ストリップの冷却方法、特に鋼
板連続焼鈍設備における冷却帯内に設置した冷却ロール
によって鋼板を接触冷却する方法に関するものである。

（従来の技術）うに、ペイオフリールｌ（又はｌ）から巻き戻したスト
リップは溶接機２．電気清浄設置１１３．ドライヤー４
．入側ルーパー５を経て連続焼鈍炉へ導入される。この
炉は加熱帯６、均熱帯７、ガスジェット冷却帯８．ロー
ル冷却帯９．過時効帯１２および二次冷却帯１３とから
構成され、ストリップはこれら各ゾーンを通過して所望
の熱処理を受ける。焼鈍炉を出たストリップは出側ルー
パー１４゜スキンパスミル１５．サイドトリマー１６．
インスベクション部１７．オイラー１８を経てテンショ
ンリール１９（又は１９）にて巻き取られる。

上記設備におけるロール冷却帯９では、複数の水冷構造
の冷却ロール１０　（場合によっては一木でもよい）と
、その前後位置に張力を付加する例えばプライドルロー
ル１１．１１を配置しており、ストリップ・はその両面
を交互に冷却ロールに接触しながら所要温度に冷却され
る。

なお、鋼板に張力を与え、冷却ロールで鋼板を均一冷却
する技術は特開昭５９−２０４２８号公報に記載与する
技術までは開示されていない。

（発明が解決しようとする問題点）通常このロール冷却法においては、ストリップを均等に
冷却するにはその幅方向に均一にロール接触させる必要
があり、このため比較的高張力で操業しなければならな
かった。張力はストリップの熱間強度内でかつ板破断し
ない（ヒートバックルが発生しない）張力範囲で操業′
する必要があるが、高張力操業であると、ストリップに
幅縮みが生ずる。

従来ではこの幅縮み量を考慮して材料幅を予め決めてい
たが、輻縮み量は種々の条件によって変動し一定ではな
い、そこで連続焼鈍においては、炉の出側で幅不合が生
じないように、予め材料幅を大きくしておいてトリミン
グすればよいが、歩留が悪くなるため、幅精度に極度に
厳しい成品以外には、一般的にはトリミングをしないの
が現状である。従って、ストリップのロール冷却におい
ては、確実に幅縮み量を許容範囲内に維持すると共に可
及的に大きな張力をストリップに付与することができる
手段の開発が強く要望されていた。

本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、上述
した相反する課題、即ち幅縮み量を許容値内に抑えつつ
最大の張力を付与するという課題を合理的に達成した冷
却方法を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明の冷却方法は次のように構成される。

すなわち、連続焼鈍設備の冷却帯にて一本又は複数の冷
却ロールに金属ストリップを接触させて冷却する方法に
おいて、前記ロール冷却部の出側にてストリップの幅を
検出し、ロール冷却部におけるストリップの張力を、前
記幅検出によって得た幅縮み量が成品幅の許容値を超え
ることなく。

降伏応力未満の張力範囲で最大となるように制御するこ
とを特徴とする金属ストリップの冷却方法である。

以下本発明の詳細を図面に基づいて説明する。

本発明においては、上記の如く連続焼鈍設備のロール冷
却部の出側でストリップの幅を検出するのであるから、
第１図における最終冷却ロールの出側、即ち出側プライ
ドルロール１１の後位ｉに、ストリップの幅検出器２ｏ
を配置する。この検出器としては、例えばバックグラン
ドを水冷板にしておいてストリップとバックグランドの
温度差が識別出来るようにして板幅エツジを検出するこ
とが可能なパイロスキャナーを用いる。勿論、精度良く
幅を検出出来るものであれば、その他の幅計でもよい。

こり幅検出器２０にてストリップ幅が検出されるので、
設備入側でのストリップの幅が既知であるから、これに
基づいて幅縮み量が測定し得る。この幅縮み量は冷間圧
延鋼板および銅帯の場合、許容範囲があり、この範囲を
逸脱しない限りの張力付与は許されることとなる。なお
、ＪＩＳにおいて規定される成品幅許容差は次の通りで
ある。

幅縮み量はストリップの材質（材料の降伏強度）、板厚
、操業条件（焼鈍温度、炉内張カ、速度（炉内滞留時間
）、加減速の有無等）の種々の条件によって異なる。そ
こで従来では安全性を考えて、ロール冷却部での張力は
いかなる条件においても輻縮み量が許容値を超えないよ
うに低目に設定されていた。

これに対し本発明では常時幅縮み量を検出しているので
、この幅縮み量が許容値まで余裕がある場合には、許容
値の限界近くまで張力を最大限上昇させ、ストリップ幅
方向に均一なロール冷却を可能とするものである。これ
を第２図にて説明すると、鎖線で示す従来張力は板厚に
ついて低目の一点ニ設定すれていたが１本発明テｌ±Ｘ
　ト１１　、・ザの降伏応力を上限（図では６　ｋｇ／
ｍＷ　）としかつ従来の張力値を下限とする範囲（斜線
部分）ア張力を採用することができるということである
。

（実施例）連続焼鈍炉に成品サイズ０．７　Ｘ　１０１５＋ａｍの
材料（装入材料幅１０２２ｍ１）を張力３　ｋｇ／ｍｌ
で通板していたが、ロール冷却部の出側で幅を測定した
結果１０１９ｍｍであったので、張力を徐々に４．８ｋ
ｇ／ｍ♂まで上昇させたところ１幅は１０１７＋ｓｍと
なった。この。

状態（張力４．８ｋｇ／■ｆ）でロール冷却を行なった
場合のストリップの幅方向温度分布を第３図（イ）に示
すが、図示の如くほぼ均一に冷却されることがわかる。

これに対し第３図（０）は３　ｋｇ／鳳♂のまま継続し
た場合の温度分布を示すが１図示のように幅方向に不安
定な状態がしばしば見受けられた。

また、第４図は板厚０．８〜１．０ｌ１のストリップの
幅縮み量の測定例を示すもので、実線が本発明例で鎖線
が従来例を示す、従来例ではバラツキが大きいが１本発
明例では幅測定しながら張力値の制御を行なうので、幅
縮み量の絶対値は大きいがバラツキは小さくなったこと
がわかる。

（発明の効果）以上説明したように本発明によれば、ストリップをロー
ル冷却する際に、その幅縮み量を許容範囲内に収めつつ
可及的に最大の張力を付与して通板することが可能とな
るため、ストリップは冷却ロールに対し均一に接触し、
幅方向にムラなく冷却されることになり、優れた形状性
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用する連続焼鈍設備の概要を示
す説明図、第２図は本発明と従来例の張力範囲を比較し
て示すグラフ、第３図はロール冷却部出側の板温分布を
示すグラフで、（イ）が本発明、（０１が従来例である
。第４図は本発明と従来例の幅縮み量の測定例を比較し
て示すグラフである。ｌ・・・ペイオフリール、２・・・溶接機、３・・・電
気清浄設備、４・・・ドライヤー、５．１４・・・ルー
パー、６・・・加熱帯、７・・・均熱帯、８・・・ガス
ジェット冷却帯、９・・・ロール冷却帯、１０・・・冷
却ロール、１１・・・プライドルロール、１２・・・過
時効帯、！３・・・二沃冷却帯、１５・・・スキンパス
ミル、ＩＢ・・・サイドトリマー、１７・・・インスペ
クション部、１８・・・オイラー、１θ・・・テンショ
ンリール。

Claims

【特許請求の範囲】連続焼鈍設備の冷却帯にて一本又は複数の冷却ロールに
金属ストリップを接触させて冷却する方法において、前記ロール冷却部の出側にてストリップの幅を検出し、
ロール冷却部におけるストリップの張力を、前記幅検出
によって得た幅縮み量が成品幅の許容値を超えることな
く最大となるように制御することを特徴とする金属スト
リップの冷却方法。