JPS6116977A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPS6116977A
JPS6116977A JP12519585A JP12519585A JPS6116977A JP S6116977 A JPS6116977 A JP S6116977A JP 12519585 A JP12519585 A JP 12519585A JP 12519585 A JP12519585 A JP 12519585A JP S6116977 A JPS6116977 A JP S6116977A
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JP
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cyanoacrylate
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water
adhesive
condensate
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Application number
JP12519585A
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English (en)
Inventor
Kaoru Kimura
馨 木村
Kyoji Sugiura
杉浦 京二
Akira Yamada
晃 山田
Hidemaro Tatemichi
立道 秀麿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 分とする接着剤に関するものである。
一般に2−シアノアクリレート系の接着剤は、被着材の
表面に微量吸着されている水分によって常温にて瞬間に
硬化するため、各種産業分野にて、金属、プラスチック
ス、ゴム、ガラス等の接着に広く利用されている。しか
し従来のアルキル−2−シアノアクリレートを用いた接
着剤には、臭気があり、しかも接着した物の表面に、接
着部を中心として白い粉を吹付けた様になる白化現象が
生じるきらいがある。
本発明は、か〜る欠点のない接着剤、即ち優れた接着強
度、瞬間接着性等の接着性能を有し、且つ貯蔵安定性に
優れ、更に臭気や白化現象のない接着剤組成物を提供す
るものである。
本発明者らは上記欠点のない接着剤になり得るものとし
て、エーテル基を有する2−アルコキシ−2−シアノア
クリレート等に注目し、それを使用した接着剤について
検討を加えた。
そのために例えば代表的な2−アルコキシエチル−2−
シアノアクリレートを、従来広く採用されている下記の
ようなアルキル−2−シアノアクリレートの製造方法で
製造し、それを用いて接着剤を製造した。
即ち、パラホルムアルデヒド1モルに対して2−アルコ
キシエチルシアノアセテート0.9〜1.1モルの範囲
で仕込み、ピペリジン、アミンエタノール、ジエチルア
ミン等塩基性物質をパラホルムアルデヒド1モルに対し
て0.001〜0.01モル加工、トルエン、キシレン
、ベンゼン、トリクロルエチレン等の有機溶剤中で理論
量の水がでるまで反応させ、次いで反応液中の溶媒を減
圧蒸溜することによって留去し、高粘性の組成物を得、
これに五酸化リン、リン酸等の酸性物質を縮合物に対し
て0.5〜5重量饅、縮合物に対して05〜5重量%添
加し、0.5〜11011Hの減圧下150〜250℃
で解重合して2−アルコキシ−2−シアノアクリレート
を製造した。
しかるに、上記の如き通常の方法では、解重合時に2−
アルコキシエチル−2−シアノアクリレートの気相部に
おける再重合(凝縮器内での重合)がアルキル−2−シ
アノアクリレート以上に著しいために、収率は10〜2
0mm%と非常に低いものであり、又ガスクロマトグラ
フ分析の結果、純度も70〜80%と低く、不純物とし
ての2−アルコキシエチルシアノアセテート、2−アル
コキシエタノール等が多量に検出され、上記の如き方法
で製造した2−アルコキシエチル−2−シアノアクリレ
ートをいくら蒸溜、精製してみても、そこから得られる
2−シアノアクリレートを用いた接着剤は優れた接着性
能を示さず、又貯蔵安定性も著しく低いものであった。
このような現象が起る理由は明確ではないが、恐らく2
−アルコキシエチル−2−シアノアクリレートとアルキ
ル−2−シアノアクリレートの化学構造上の違いからく
るものと考えられ、解重合時に異常分解を促進するよう
な物質が存在すると2−アルコキシエチル基の異常分解
により重合を促進するエーテル或はアルコール等が生成
して気相重合を促進し、又2−アルコキシエチル−2−
シアノアクリレート自身のエーテル結合による自触媒作
用との相乗作用も加えて、アルキル−2−シアノアクリ
レートとは異った挙動を示すものと思われる。
又この際の異常分解は、シアノアセテートをも生成させ
ると思われ、一度解重合反応によってシアノアセテート
が2−アルコキシエチル−2−シアノアクリレート中に
多量に含まれると沸点が非常に接近しているため、蒸溜
で精製することはなかなか困難であるためでもある。
2−アルコキシエチル−2−シアノアクリレートが接着
剤の原料となりえない理由としては、製造時に混入する
2−アルコキシエチルシアノアセテートや2−アルコキ
シエタノールのためであり、それらが接着剤としての性
能である接着強度、瞬間接着性、貯蔵安定性等に悪影響
をおよぼすものと思われたので、本発明者らは、この不
純物について検討したところ、2−アルコキシエチルシ
アンアセテートや2−アルコキシエタノールが5重量%
を越える置台まれた2−シアノアクリレートを使用した
接着剤は急激に上記性能が低下し、事実上接着剤として
使用出来なくなることを見出した。
更に、縮合物中の微量不純分が解重合に影響し、しかも
品質粗悪な製品となることも見出し本発明を完成した。
また、本発明者らは、2−アルコキシエチル−2−シア
ノアクリレートに代表されるエーテル基を有するアルキ
ル又はシクロアルキル−2だ。すなわち、前記製造方法
において縮合物の解重合工程に入る前に、縮合物の粘度
を一定範囲に保って縮合反応で副生又は混入してくる異
常分解を促進する微量の不純分を除去又は反応消去した
後、解重合することによって、容易に解重合が進み、不
純物の少ない2−シアノアクリレートが得られることを
見出した。
本発明は、シアンアセテート含有量5重量−以下、アル
コール含有量5重量%以下及び水分含有−jiO,02
〜0.2重量係である一般式CH,=C−C0O−R−
0−R’  (但しRは炭素数2〜4のアルキレン基で
ありR′は炭素数1〜6のアルキル基である)又は 一シアノアクリレートとアニオン重合防止剤から成る接
着剤組成物に関するものである。
本発明に於ける上記式で示されるエーテル基を有するア
ルキル又はシクロアルキル−2−シアノアクリレートの
具体例としては、例えば2−メトキシエチル−2−シア
ノアクリレート、2−エトキシエチル−2−シアノアク
リレート、2−プロポキシエチル−2−シアノアクリレ
ート、2−ブトキシエチル−2−シアノアクリレ−)、
2−へキシルオキシエチル−2−シアノアクリレート、
6−メドキシブチル2−シアノアクリレート、2−エト
ジプチル−2−シアノアクリレート、3−メトキシプロ
ビル−2−シアノアクリレート、2−メトキシプロビル
−2−シアノアクリレート、3−アミルオキシエチル−
2−シアノアクリレート、テトラヒドロフルフリル−2
−シアノアクリレート等である。
上記2−シアノアクリレートは不純物としてのシアノア
セテート含有量が5重t%以下、好ましくは2重量s以
下、更に好ましくは1重量%以下、アルコール含有量が
5重蓋−以下、好ましくは2重量%以下、更に好ましく
は1重廿チ以下のものである必要があり、且つ水分含有
量0.02〜02重量%、好ましくは006〜0.15
重iチである必要がある。その様な2−シアノアクリレ
ートを使用することにより、はじめて高品質で安定性に
優れた接着剤組成物がもたらされるのであって、従来の
ものではこのような接着剤は得られず、品質の不安定な
ものでしかなかった。
等が見出した下記の方法により容易に製造し得る。
すなわち、一般式 %式% (但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基であす、R′
は炭素数1〜6のアルキル基である)又れるシアノアセ
テートとホルムアルデヒドの縮合物の粘度を1〜500
センチボイズの範囲に保ちながら、水又は酸性水溶液で
洗滌した後解重合反応を行ない、得られた生成物を無滴
・10精製することにより、シアノアセテート含有量5
重量−以下、アルコール含有量5重tチ以下及び水分含
有量0.02〜0.2重量−である−N 般式 CH2=C−C0O−R−0−R’  (但しR
は炭素数2〜4のアルキレン基でありR′は炭素数1〜
6のアルキル基である)又は 一シアノアクリレートが容易に得られる。
ここで一般式 NC−CH2−C0O−R−0−R’(
但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基でありl’は炭
素数1〜6のアルキル基である)又るシアノアセテート
とは具体的には2−メトキシブチルシアノアセテート、
2−エトキシエチルシアノアセテート、2−プロポキシ
エチルシアノアセテート、2−ブトキシエチルシアノア
セテート、3−メトキシブチルシアノアセテート、3−
メトキシプロピルシアノアセテート、2−メトキシプロ
ピルシアノアセテート、2−へキシルオキシエチルシア
ノアセテート、4−エトキシブチルシアノアセテート、
2−アミルオキシエチルシアンアセテート、テトラヒド
ロフルフリルシアンアセテートなどである。
上記製造方法について、更に詳説すると以下のとおりで
ある。上記一般式で示されるシアンアセテートとホルム
アルデヒドの縮合物は塩基触媒の存在下に縮合反応させ
て得られる。触媒はピペリジンなどのアミン、NaOH
,KOH、アルカリ金属のアルコキサイドなどの塩基性
化合物をシアンアセテートに対して0.01〜10モル
−〇仕込みで反応させる。
シアノアセテートとホルムアルデヒドの仕込モル比は1
:0.7〜1.3の範囲、特に1:10モル比が適当で
ある。縮合反応には通常溶媒が使用され、ベンゼン、ト
ルエン、アルコール、クロロホルム、トリクロロエチレ
ン、テトラヒドロフラン、水などの不活性溶剤が使用さ
れる。
この場合、水とトルエンといつた2成分の溶媒を使用す
ることも可能である。溶媒の使用蓋はシアンアセテート
1モル当り50〜3001111が好ましい。この縮合
反応温度は60〜150°Cの範囲、特に50〜100
℃の還流温度が適している。反応時間は数時間ないし2
4時間が適当である。シアノアセテートとホルムアルデ
ヒドの縮合反応物は縮合触媒、未反応原料、酸、アルコ
ール、反応副生物、低縮合体などを少量ないし微量含有
するもので高粘度又はもろい固体である。
目的とする高純度の2−シアノアクリレートを得るため
には、この縮合物を酸水溶液又は水で洗滌する必要があ
り、しかもその理由はわからないが洗滌時の縮合物の粘
度を1〜500センチボイズ、好ましくは20〜250
センチボイズの範囲にしておくことが重要な条件であっ
て、縮合物をこの粘度範囲外で洗滌した場合には次の解
重合が困難であり、仮え解重合できても品質の良い2−
シアノアクリレートは得られない。
縮合物の粘度を1〜500センチボイズ、好ましくは2
0〜250センチボイズに保つ方法としては縮合物を1
00℃程度まで昇温することにより、或は又縮合反応時
に79i要蓋の溶剤たとえばベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどのエステル類、トリクロルエチレ
ン、二塩化エタンなどの塩素化炭化水素類、メチルエー
テルなどのエーテル類、テトラヒドロフランなどのフラ
ン化合物などの溶剤を使用し、或はこれらの溶剤で縮合
物を稀釈する方法が採用される。
洗滌の際の温度は0〜100℃の範囲で実施される。洗
滌に使用される酸としては硫酸、塩酸、リン酸、ハラト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢酸等
水に溶解して酸性を呈するものであり、その使用濃度は
0.01〜5チの範囲が好ましい。
このような条件で洗滌された縮合物は通常の方法で解重
合される。すなわち、P2O,、17ン酸、縮合リン酸
などN重合触媒の存在下に100〜250℃好ましくは
140〜200℃の範囲に真空下に加熱して解重合して
粗モノマーを好収率で得る。
この粗モノマーを再蒸留することによって高品質のエー
テル基を有するアルキル又はシクロアルキ、=3−シア
ノアクリレートを得ることができる。
本発明に於けるアニオン重合防止剤とは例えばSO□、
SO3、SOCl、 、 HF、 BF、 、パラトル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸、リン酸、トリクロ
ロ酢酸、サルトンなどの公知の2−シアノアクリレート
のアニオン重合防止剤であり、それらの少くとも一種を
1〜1000 ppm、好ましくは1〜i o o p
pm配合して接着剤組成物となす。
又、場合によってはラジカル重合防[ヒ剤としてハイド
ロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、カテコ
ール、ピロガロール等の少くとも一種以上を5〜500
0 ppm、特に好ましくは50〜500 ppm併用
して接着剤とするととも好ましいことである。
本発明に於ける前記一般式で示される2−シアノアクリ
レートは若干増粘(5〜40センチボイズ)しているが
、さらに粘度を上げるため、ポリメチルメタクリレート
、ポリアセテート−セルロース、ジアリルフタレートの
プレポリマー等を2−シアノアクリレートに対して0.
5〜10%の範囲で添加し増粘させることもできる。
本発明の接着剤組成物は、接着速度が速く接着強さも大
きく、工業用として又は一般用の瞬間接着剤として用途
は広い。すなわち、接着時の白化現象が少なく、又刺激
性が全くないので従来のアルキル−2−シアノアクリレ
ートに比べて、大きなメリットを有するものである。
以下参考例、実施例に基づいて説明する。部及びチは重
量基準である。
参考例1 攪拌器、温度計、水分離器、滴下ロートを付けた四ツ目
フラスコにパラホルムアルデヒド60部、トルエン20
0部、ピペリジン0.2部を仕込み、80〜90℃に攪
拌しながら2−エトキシエチルシアノアセテート314
部を滴下した。
滴下後、還流下で生成した水を追い出しながら理論量の
水がでる迄反応させ、室温まで冷却した。得られた粘度
200 cp の縮合液に1%パラトルエンスルホン酸
の水溶液300部を加え70℃にて振盪し、静置すれば
2層に分離するから油層を分液した。
油層中のトルエンを減圧下で留去したのち、釜の縮合物
中に五酸化リン、ノ・イドロキノンを各々6部加え6〜
5mHgの減圧下で150℃〜200 ”Cに加熱する
と解重合が起り、粗単址体266部を得た(収率83チ
)。このものの純度は96.8 %で2−エトキシエチ
全2−シアンアセテート0.50%、2−エトキシエタ
ノール1.20%、水分015%、その他の不純物の合
計は13チであった。
ついで、粗単量体中に五酸化リン、ノ・イドロキノンを
各0.5チ添加し、再蒸溜を行なったところ、2−エト
キシエチルシアノアセテート0.48%、2−エトキシ
エタノール0.50%、水分0.05%を含む沸点10
0〜b 諺1■、純度98.Elの2−エトキシエチル−2−シ
アノアクリレート220部を得た。
縮合液をそのままトルエンを追い出したのち解たところ
、冷却部に多量のポリマーが付着し、閉塞しそうになっ
たので、冷却器を交換してさらに反応を続けたところ、
また同様に冷却部に重合が起り途中でやめなければなら
なかった。
受器に粗単量体が65部(収率11チ)得られ、その純
度は72チであり、不純物の多くが2−エトキシエチル
シアノアセテート、水分及び2−エトキシエタノールで
あり、ついで再蒸溜を行なったが2−エトキシエチルシ
アノアセテートのほとんどが残り、純度は78%に過ぎ
なかった。
17           −へ。
アルデヒド60部、ベンゼン500部、ピペリジン0.
2部を仕込み、80〜90℃で2−メトキシエチルシア
ノアセテート286部を滴下し、還流下で反応させ縮合
液を得た。かくして得た20℃での粘度が200 cp
の縮合液を200部の水で2回水洗したのち、油層中の
ベンゼンを減圧留去した。
ついで縮合物に五酸化リン、ハイドロキノンを各3部加
え、減圧下150〜200℃に加熱して解重合反応を行
なうと、粗単量体250部(収率85%)を得、このも
のの純度は95.5チであった。
五酸化リン、ハイドロキノンを各0.5%粗準量体に加
え再蒸溜すると、2−メトキシエチルシアノアセテート
1チ、2−メトキシエタノール0.22%、水分0.0
3%を含む沸点82〜86’C/ 3i+mIl’、純
度98,6チの2−メトキシエチル−2−シアノアクリ
レート200部が得られた。
アルデヒド60部、トルエン200部、ピペリジン0.
2部を仕込み、2−プロポキシエチルシアンアセテート
642部を80〜90℃で滴下し、還流下で反応させた
トルエン400部を追加した粘度10 cp の縮合液
を0.5%の硫酸水溶液200部で20℃にて洗滌した
のち、油層中のトルエンを減圧下ン各6部を加え、減圧
下150〜220℃に加熱して解重合反応を行なうと、
粗単量体261部(収率75%)を得、このものの純度
は92.8チであった。
五酸化リン、ハイドロキノンを各0.5%粗単蓋体に加
え再蒸溜すると、2−プロポキシエチルシアンアセテー
ト056%、2−プロポキシエタノール0.5596.
水分0.025%を含む沸点120〜126°C/ls
d目、純度98.21%の2−プロポキシエチル−2−
シアノアクリレート220部が得られた。
ルデヒド60部、トルエン200部、ピペリジン0.2
部を仕込み、80〜90℃で2−ブトキシエチルシアノ
アセテート370部を滴下し、還流下で反応させ縮合液
を得た。
かくして得た20℃での粘度が200 cpの縮合液を
純水200部にて2回水洗したのち油層中のトルエンを
留去した。
ついで縮合物中に五酸化リン、ノ・イドロキノン各3部
を加え、減圧下170〜220℃に加熱して解重合反応
を行なうと、粗単量体603部(収率80チ)を得、こ
のものの純度は95.5チであった。
五酸化リン、ハイドロキノンを各0.5%粗単量体に加
え、再蒸溜すると2−ブトキシエチルシアノアセテート
1.02%、2−ブトキシエタノール0.45%1水分
0.05 %を含む沸点135〜140℃15yumH
Il、純度98チの2−ブトキシエチル−2−シアノア
クリレート215部が得られた。
実施例1〜4及び比較例1〜2 参考例1〜4及び比較参考例1の方法によって得た2−
シアノアクリレートに80.50ppm。
ハイドロキノン1100pp添加して得た接着剤の接着
能力を含めた強制貯蔵安定性試験を行なった。この結果
を表−1に示す。
強制貯蔵安定性試験としては各接着剤を内容積2−のポ
リエチレン製容器に仕込み、温度60℃の恒温槽に入れ
、接着剤の継時劣化を調べる方法を採用した。
但し、強制劣化日数50日は室温で暗所に放置した場合
の約1年に相当する。
表−1の結果より2−アルコキシエチル−2−シアノア
クリレートを主成分とする接着剤組成物の接着性能を含
めた貯蔵安定性に与える不純物の影響は、非常に大きい
ものであることが明らかである。
また美施例1〜4の接着剤は臭気が全くなく、強制劣化
試験(60℃の恒温槽による)50日後でも、臭気、刺
激臭は何等認められなかった。
又、白化現象について調べるため、実施例1〜4の接着
剤及び比較のため市販のエチル−2−シアノアクリレー
トを主成分とする接着剤を、あらかじめ清浄にしたシャ
ーレのほぼ中心に一滴落とし、ふたをして室温で一昼夜
放置したところ、後者の接着剤は、シャーレ全面が白色
状態となったのに対して、実施例1〜4の接着剤は、滴
下部分のみがわずかに白くなったのみであった。
実施例5 参考例1と同様な方法によって得られた2−エトキシエ
チル−2−シアノアクリレートに安定剤としてパラトル
エンスルホン酸50ppm及ヒハイドロキノンモノメチ
ルエーテル200ppm を添加し、接着剤を製造した
このものの貯蔵安定性を調べるため、60℃の恒温槽に
入れ強制劣化試験を行なったところ、50日後も安定性
良好であった。
実施例6 参考例1によって得た2−エトキシエチル−2−シアノ
アクリレートに安定剤としてSO,,1100pp、ハ
イドロキノン100 ppmを加え、さらに増粘剤とし
てメチルメタクリレートのポリマーを6チ添加して約1
00 cpに増粘した。このものの引張剪断強さは16
0に9/alで増粘前のものと変わらなかった。又貯蔵
安定性については5O2100pprrL、 ハイドO
キ/7 10Dppmを含むエチル−2−シアノアクリ
レートにメチルメタクリレートのポリマーを加え100
cpに増粘したものに比べ、同等かそれ以上の安定性を
有していた。
参考例5 パラホルムアルデヒド60部、トルエン200部、水3
00部、モノラウリルポリエチレングリコール2部(エ
チレンオキサイドBi体)、NaOH2部を仕込み、還
流温度で攪拌しながら、2−エトキシエチルシアノアセ
テ−) 314部を滴下した。滴下後、同温度で5時間
反応させた。反応液の水相を60℃で分液し、油相に水
300部加えて60℃での粘度を30 cpにして攪拌
洗滌して油相を分離し、参考例1と同様に解重合と蒸溜
を行ない、2−エトキシエチルシアノアセテ−)0.4
5%、2−エトキシエタノール0.68優、水分0.0
5%含む2−エトキシエチル−2−シアノアクリレート
205部を得た。
実施例7 参考例5で得た2−シアノアクリレートにp−トルエン
スルホン酸10ppm、ハイドロキノン200 ppm
督合したものは実施例1と同等の性能および貯蔵安定性
を示した。
参考例6 パラホルムアルデヒド60m、)ルエン200部、ピペ
リジン0.2部を80〜90℃に加熱しながら、シアン
酢酸とテトラヒドロフルフリルアルコールのエステル化
で合成したテトラヒドロフルフリルシアンアセテート(
bP130℃/1mall ) 338部を滴下反応さ
せた。
滴下後、還流下で副生じた水を留去しながら約4時間反
応させて、粘稠な縮合物を得た。この縮合液にトルエン
200部を加え、20℃での粘度が40 cp として
水100部で洗滌した。
油相を分離し、トルエンを減圧下に蒸溜したのち、縮合
物にP、 0.3部、ハイドロキノン3部を加えC17
0〜200℃で解重合させたところ、粗単量体224部
が得られた。これを再無滴してbp10B〜111℃/
1.5iod(Iのテトラヒドロフルフリル−2−シア
ノアクリレートを得た。
CHN 元素分析計算値  5966チ 6,12チ 7.73
チ測定値  59.62%  6.08’!6 7.8
0%この2−シアノアクリレートはテトラヒドロフルフ
リルシアノアセテート0.5%、テトラヒドロフルフリ
ルアルコール0.2%、水分0.09チを含有していた
実施例8 参考例6で得た2−シアノアクリレートに5o220I
)Pl’ll、  /’イドロキノン200ppm加え
た接着剤は全く無臭の透明液体で粘度1oocp(20
℃)であった。
またNBRゴムのセットタイムは10秒、鋼鉄のセット
タイムは60秒、引張剪断接着強さ180kl?f/c
rIt(鋼鉄)、引張接着強さ630kgf〆ボ(鋼鉄
)であり、従来のエチル−2−シアノアクリレート接着
剤と同等の性能である。
同様にABS樹脂の接着ではセットタイム60秒で引張
接着強さ測定ではABS樹脂自身が破断した。
なお、この接着剤では白化現象も認められなかった。
参考例7 バラホルムアルデヒド46部、トルエン300部、ピペ
リジン0.2部を80〜90℃にて加熱しながら、6−
メドキシプチルシアノアセテート258部を滴下し、6
時間反応させて、生成水を留出した。これにトルエン3
00部を加え20℃で粘度を30 cp とした縮合物
溶液に水150部加え、よく攪拌洗滌して水相を分離し
、油相のトルエンを蓋部し、残った縮合物にP2O53
部とハイドロキノンO15部を加えて、150〜200
℃で解重合を行ない、粗単量体140部を得た。
これを再無滴して、3−メトキシブチル−2−シアノア
クリレート125部を得た。・bp129〜1′52°
C/2闘HgΦで3−メトキシブチルシアノアセテート
0.14%、6−メドキシブタノール0.10%、水分
0.08%を含んでおり、純度は99.5 %であった
実施例9 参考例7で得た2−シアノアクリレートに80215p
pm、ハイドロキノン11000pp添加し、接着剤と
した。
実施例1〜4に従って、この接着剤の性能をみるとゴム
のセットタイムは3秒、引張剪断接着強さは145 k
gf/cd(鋼鉄)、強制劣化試験50日でのゴムのセ
ットタイムは3秒引張剪断接着強さは14 D kgf
 /crll (鋼鉄)であった。
又、強制劣化試験50日後でも、臭気、刺激臭は何等認
められなかった。さらに白化現象も実施例1〜4の接着
剤と同程度であった。
実施例10及び比較例3〜7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シアノアセテート含有量5重量%以下、アルコール
    含有量5重量%以下及び水分含有量0.02〜0.2重
    量%である一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但しRは炭素数2〜4のアルキレン基であり、R′は
    炭素数1〜6のアルキル基である)又は▲数式、化学式
    、表等があります▼で示される 2−シアノアクリレートとアニオン重合防止剤から成る
    接着剤組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6366253U (ja) * 1986-10-21 1988-05-02
JP2008094990A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Toagosei Co Ltd 2−シアノアクリレート系組成物
GB2443411A (en) * 2006-11-02 2008-05-07 Chemence Ltd Re-polymerisation stabiliser

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