JPS61167048A

JPS61167048A - 流体噴射式織機における緯糸吸引装置

Info

Publication number: JPS61167048A
Application number: JP657985A
Authority: JP
Inventors: 義美岩野; 平野　英夫; 川島　通
Original assignee: Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 1985-01-17
Filing date: 1985-01-17
Publication date: 1986-07-28
Also published as: JPH0323660B2; CN85106385B; CN85106385A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、エアジェツトルームまたはウォータージェッ
トルーム等のような流体噴射式＃Ａ機における緯糸吸引
装置に関する。

〔従来の技術〕

製織作業の高速化のために、上下経糸間に形成された杼
口にジェットノズルにより緯糸を緯入れする流体噴射式
織機が広く使用されている。流体噴射式ｍ機においては
、従来の有径織機と異なり、杼を用いることなく緯糸を
空気または水のような流体によって杼口を飛走させてい
るので有径織機に比べ緯入れミスが生じ易い。すなわち
、ジェットノズルから緯糸が供給されない、所謂、緯糸
供給ミスを生じたり、ジェットノズルから供給はされた
がジェットノズルの反対側の耳糸まで緯糸が到達しなハ
、所謂、搬送ミスを生じることがある。

また、高速度で作動している流体噴射式織機においては
、緯入れミスを発見した直後に織機の駆動を停止したと
しても、織機の各部が過大な減速度により彼壊すること
を防止するために、緯入れミス検出麦、約１サイクル程
度慣性作動した後に機台が停Ｌ←するようにタイミング
選定されている。

そのため、従来緯入れミス信号により流体噴射式織機が
停止した場合には、停台する前にその次の緯入れサイク
ルが遂行されてしまう。

同様に、織成作業中に経糸（耳糸を含む）が切断したり
、人為操作によって織機のスイッチが切られたりすると
、前述した理由と同様な理由により織機は慣性で１サイ
クル程度作動した後に停止する。

特開昭５８−１９７３３９号公報には、緯入れミス時、
経糸切れ時、人為操作による停台時等の流体噴射式織機
の修復を容易に、且つ、熟練を要することなく行える流
体噴射式織機の緯糸（すなわち、緯入れミスされた緯糸
、糸切れした経糸等）の処理方法として、測長した緯糸
をジェットノズルにより、上下経糸間に形成された杼口
に緯入れする流体噴射式織機において、織機の停止信号
を検出すると、機台が停止するまでの闇の緯入れを阻止
しつつ機台を制動し、次いで杼口への緯糸の供給を行う
ことなく、前記停止信号を発信させた緯糸の処理が可能
な状態まで、機台を逆転する流体噴射式織機における緯
糸処理方法が開示されている。

上記緯糸処理方法を実施するのに最適な装置として、特
開昭５８−２１４５５６号公報には、上下経糸間に形成
された杼口に、ジェットノズルがら噴射される圧力流体
により、緯糸を挿入する流体噴射式織機の緯入れ装置に
おいて、吸引口先端がジェットノズルとジェットノズル
側耳糸との間の緯糸経路の近傍に位置するようにサクシ
ョンパイプを設置することが開示されている。更に、こ
の公報には、緯糸経路を飛走している緯糸をサクション
パイプへ誘導する手段として遮断体を揺動可能に設ける
ことが開示されている。誘導手段の他の態様として、圧
縮空気噴射ノズルをサクションパイプに対向配置するこ
とも、この公報に開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した特開昭５８−１９７３３９号公報、特　　・　
１開昭５８−２１４５５６号公報においては、サクショ
ンパイプにより緯糸を確実に吸引するべく、サクション
パイプを緯糸経路に対して進退可能として、緯糸吸引時
にサクションパイプの先端カ充分に緯糸に接近するよう
にしている。しかしながら、サクションパイプをこのよ
うに移動可能に設置することは、設備が大型化し、設置
スペース等から実際上、困難なことがある。　　　　−
一方、サクションパイプを固定設置した場合には、設置
場所の制約等から緯糸吸引時にサクションパイプの先端
が充分に緯糸に接近できない。

すなわち、メインジェットノズルがスレー上に設置され
ている場合には、スレーとともにメインジェットノズル
が揺動運動し、緯糸吸引時にメインジェットノズルがサ
クションパイプから遠ざかる方向に動くためサクション
パイプとの距離が開いてしまい、しかも緯糸をサクショ
ンパイプに吸引すべきクランク角度（約１８０度）はメ
インジェットノズルの噴射タイミング（約９０〜２３０
度）中にあるため、サクションパイプの吸引力がメイン
ジェットノズルの噴射に負けてしまい、緯糸の吸引を確
実に行うことができないことがある。

また、メインジェットノズルが機台に固定設置されてい
る場合にも、緯入れ時の邪魔になるためにサクションパ
イプをメインジェットノズルの出口の直前に充分に接近
して設置することができず、緯糸吸引時にサクションパ
イプの先端が充分に緯糸に接近できず、サクションパイ
プの吸引力に限界があり、緯糸の吸引を確実に行うこと
ができないことがある。

本発明は上述のような問題点に鑑み、緯糸吸引装置を小
形化することができ、サクションパイプの先端をメイン
ジェットノズルからある程度離すことを可能とし、緯糸
吸引装置の設置場所に余裕を持たすことができ、しかも
緯糸の吸引動作を確実に行うことができる流体噴射式織
機における緯糸吸引装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、メインノズル前方の緯糸経路に交差する遮断
位置と前記緯糸経路から離れた退避位置との間を移動可
能に遮断体が設けられており、該遮断体の近傍のメイン
ノズル側には該遮断体により受け止められた緯糸を吸引
するサクションパイプおよび圧縮空気を噴射して該サク
ション、（イブに向けて前記緯糸を吹付けるエアブロ−
パイプが前記緯糸経路を挾んで対向配置されている流体
噴射式織機における緯糸吸引装置により上記の目的を達
成する。

〔作用〕

本発明においては、緯糸吸引時に遮断体を緯糸経路に交
差する遮断位置としてメインノズルからの緯糸を受け止
め、エアーブローパイプから該緯糸に向けて圧縮空気を
吹き付け、遮断体とエアブロ−パイプとサクションパイ
プとの協働作用により緯糸を確実にサクションパイプに
吸引することができる。

本発明の遮断体は、メインノズルからの噴射流体を緯入
れ方向に透過させる流体透過部を有しており、遮断体上
で緯糸がメインノズルからの噴射流体により乱されない
ようにすることが好ましい。

この場合、流体透過部は、金属、Ｉｌ雑からなり適度の
目開きの網状体、金属、繊維からなる織布もしくは不織
布、または薄い金属板からなる多孔板、または網状体、
織布、不織布もしくは多孔板の積層体として構−成し、
メインノズルから噴射された緯入れ流体を透過可能とす
る。

〔実施例〕

以下添付図面を参照して、本発明の詳細な説明する。第
１図は本発明に係るエアジェツトルームの駆動系の概要
を示す平面図であり、チーズ１からテンサー（図示せず
）を経てフィードローラ２．３により緯糸Ｙを解舒し、
エアノズル４によりプールバイブロ内に貯留する。

フィードローラ２．３は、例えば特開昭５８−１９７３
３９号公報に開示されているような構造をしており、機
台のクランクシャフトに連動し、クランクシャフトの回
転に応じて所定長の緯糸Ｙをフィードローラ２．３によ
り測長し、エアノズル４に供給する。なお、例えば、特
開昭５９−１２５９４３号公報に開示された測長ドラム
の周面に緯糸を巻付け、該測長ドラムからの解舒を制御
するようにした測長貯留機構等、種々の緯糸測長貯留機
構を用いてもよい。

プールバイブロは、その−側に軸方向のスリット６ａを
有しており、プールバイブロ内に貯１した緯糸Ｙをその
スリット６ａから取出し可能である。

プールバイブロおよびメインエアジェツトノズル９間に
グリッパ５を設け、プールバイブロからメインエアジェ
ツトノズル９への緯糸Ｙの供給を１ｌＩＷＪシている。

本実施例のメインエアジェツトノズル９は、スレー８に
設けており、クランクシャフトの回転に同期してスレー
８とともに揺動し且つ圧縮空気を噴射し、上下経糸Ｗ間
に形成された杼口へ緯糸Ｙを緯入れする。

メインエアジェツトノズル９の反対側の耳糸の近傍に、
緯糸Ｙが確実に緯入れされたか否かを検出する光電式、
機械式または流体式等の適宜な形式の検出器（図示せず
）を設け、メインエアジェツトノズル９による緯糸Ｙの
緯入れミスを検出する。

メインエアジェツトノズル９とグリッパ５の闇ニ光電式
、機械式または流体式のフィーラ（図示せず）を設けて
おり、緯糸の供給ミスを検知するようにしている。

次に本発明に係る緯糸吸引装置１３を説明する。

メインエアジェツトノズル９と耳糸との間の位置に、圧
縮空気の作用により吸引力を生じる公知のエゼクタタイ
プのサクションパイプ１７を機台に固定して設けている
。なお、サクションパイプは圧縮空気のエゼクタ作用に
より吸引力を生じるものに限られず、例えば、吸引源に
連結し吸引力を生じるようにしたサクションパイプを採
用してもよい。

第２図および第３図に示すように、サクションパイプ１
７の先端部の上縁に支持ブラケット１９を固着し、該支
持ブラケット１９の下面に合成樹脂製の適度の弾性およ
び耐摩耗性を有する切断盤２０をボルトにより取外し可
能に取着している。

なお、支持ブラケット１９はサクションパイプ１７に固
着する代りに直接機台に取り付けてもよい。

サクションバイブ１７の軸線上に該サクションパイプ１
７と整合し且つ緯糸経路を挾んで該サクションバイブ１
７と対向してエアブロ−パイプ１６を機台に固定設置し
ている。切換え弁（図示せず）によりエアブロ−パイプ
１６から圧縮空気が噴射されると、サクションバイブ１
７とエアブロ−パイプ１６との間の緯糸はエアブロ−パ
イプ１６と対向したサクションバイブ１７に押し込まれ
、該サクションバイブ１７に吸引される。

機台に支軸１４を回動可能に支持し、該支軸１４の後端
にはエアシリンダ、電磁ソレノイド等の回動部材（図示
せず）を連結しており、先端には遮断体１５を取着して
おり、サクションバイブ１７の近傍でメインエアジェツ
トノズル９と反対側の位置において、遮断体１５を上下
に回動させる。該遮断体１５は上下の回動とともに、緯
糸の経路から外れた退避位置、および緯糸経路に交差す
る遮断位置を取るようになっている。なお、前記遮断体
１５は上下方向に回動するものに限られず、例えば織機
の前後方向に運動する形式であってもよい。

遮断体１５は第３図に示すように扇形をしており、その
壁面には金網−の網からなり、メインエアジェツトノズ
ル９からの噴射流体を緯入れ方向に透過させる流体透過
部１５ｃを形成して、噴射流体が遮断体に衝突して撹乱
されないようにし、緯糸を散乱させることを防止してい
る。

第２図、第３図に示すように、遮断体１５の下部から取
り付はアーム１５ａを折曲げて突出させ、該取り付はア
ーム１５ａｋ：１板金属製の切断刃物１８をボルト等に
より取外し可能に取着している。

遮断体１５とともに切断刃物１８が回動して、該切断刃
物１８の上端が合成樹脂製の切断Ｉ！２０に押付けられ
るとメインエアジェツトノズル９からサクションバイブ
１７に繋がる緯糸を切断することができセ）。

また、遮断体１５の上部には、折曲げ成形した鍔１５ｂ
イｒ設け、前記流体透過部１５ｃで塞き止めた緯糸が上
方へ飛び出すことを防止するとともにサクションバイブ
１７による吸引空気流を案内するようにしている。

次に第４図、第５図を参照して、緯入れミス時の本発明
の装置の作用を説明する。

綜絖枠を開口運動させて、上下経糸Ｗ間に形成された杼
口に緯糸Ｙを緯入れする。すなわち、第１図において、
チーズ１からテンサーを経て解舒された緯糸Ｙを、クラ
ンクシャフトの回転に応じて回転するフィードローラ２
．３により測長した後、エアノズル４によりプールバイ
ブロ内に貯留する。ブールバイブロとメインエアジェツ
トノズル９との間に設けたグリッパ５およびメインエア
ジェツトノズル９をクランクシャフトの回転に同期して
作動制御して、メインエアジェツトノズル９から噴射さ
れる圧縮空気により、前記プールバイブロ内に貯留され
た緯糸Ｙを、上下経糸Ｗ間に形成された杼口に緯入れす
る。

メインエアジェツトノズル９と反対側の耳糸近傍に設置
された検出器は、経糸Ｗのほぼ閉口時（クランク角度２
５０〜３００度）に緯入れ状態をチェックする。

何らかの原因により杼口に緯入れされた緯糸がメインエ
アジェツトノズル９の反対側の耳糸まで到達しない、緯
入れミスが生じると、検出器が緯入れミス信号を発する
（時ｍＡ）。この緯入れミス信号により機台を駆動する
モータの運転を停止させて、慣性運転に入る。また、緯
入れミス信号が発信されると、回動部材により支軸１４
を回動させ、：夷支軸１４に取着した遮断体１５を緯糸
の経路に交差させるとともに、サクションバイブ１７の
１１Ｘ１引およびエアブロ−パイプ１６からの圧縮空気
つ吹き付けを開始する。

このｒうにして、緯入れミス後の次のサイクルに時間３
〜Ｃにメインエアジェツトノズル９から射出される緯糸
および噴射流体のうち、緯糸は遮断体１５に塞き止めら
れ、噴射流体は流体透過部１５Ｃを透過して緯入れ方向
に進む。従って、噴射流体が遮断体に衝突して撹乱され
ることがなく、撹乱流体により緯糸が散乱されることが
ない。遮断体１５に塞き止められた緯糸はエアブローバ
イブ１６から噴射された圧縮空気流により対向したサク
ションパイプ１７に押し込まれ、該サクションパイプ１
７に吸引される。以上のようにして、緯糸が杼口に緯入
れされることが阻止される。

慣性運転していた機台は約１サイクル動いた後、経糸Ｗ
がほぼ閉口した状態（クランク角度で約３００度）で停
止する（時間Ｄ）。

以下、特開昭５８−１９７３３９号公報に開示されてい
る手順と同様な手順に従い経糸Ｗが開口した状態まで機
台を逆転し、緯入れミスした緯糸を除去する。

次いで、遮断体１５を退避位置へ戻し、切断刃物１８を
回動して合成樹脂製の切断盤２０に押付けることにより
メインエアジェツトノズル９からサクションパイプ１７
に繋がる緯糸を切断する。

従って、メインエアノズル９の先端からは所定長さより
短い緯糸端が臨むことになる。

この状態で機台を起動位置まで逆転し、起動する。

〔変態様〕

以上の説明においては、緯入れミスした緯糸の修復の例
につき説明したが、本発明は経糸切れ、耳糸切れまたは
人為操作による流体噴射式織機の停台時にも適用可能で
ある。

また、以上の説明においては、流体噴射式織機において
機台運転中に緯糸の緯入れミス、緯糸の供給ミスまたは
経糸もしくは耳糸切れ等のミスが発生した場合に、ミス
糸の次に緯入れされる緯糸を、本発明の装置により阻止
して吸引していた。

しかし、ミス糸を検出した際にミス糸の次の緯糸をメイ
ンノズルの上流側においてグリッパ等で把持しておき、
停台時に把持していた緯糸を本発明の装置を用いて吸引
処理してもよい。

更に、上述の実施例においては、メインノズルをクラン
ク軸に同期して揺動するスレー上に設け、遮断体、サク
ションパイプおよびエアプローパイプを機台に設けてい
た。しかし、本発明は種々の変形が可能である。例えば
、メインノズルも機台に固定設置してもよい。また、エ
アブロ−パイプを機台に固定して設け、遮断体、サクシ
ョンパイプをスレー上に設けてもちい。更にまた、遮断
体、サクションパイプおよびエアプローパイプをスレー
に設けてもよい。

〔発明の効果〕

従って、本発明により、緯糸吸引装置を小形化すること
ができ、サクションパイプの先端をメインジェットノズ
ルからある程度離すことを可能とし、緯糸吸引装置の設
置場所に余裕を持たすことができ、しかも緯糸の吸引動
作を確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエアジェツトルームの駆動系の概
要を示す概略平面図、第２図は第１図の緯糸吸引装置の
平面図、第３図は第２図の側面図、第４図は本発明緯糸
吸引装置の位置作動の一実施例を示す側面図、第５図は
第４図に示す装置の作動ダイアグラムである。９・・・メインノズル、１５・・・遮断体、１５０・・
・流体透過部、１６・・・エアブロ−パイプ、１７・・
・サクションパイプ。

Claims

【特許請求の範囲】１、メインノズル前方の緯糸経路に交差する遮断位置と
前記緯糸経路から離れた退避位置との間を移動可能に遮
断体が設けられており、該遮断体の近傍のメインノズル
側には該遮断体により受け止められた緯糸を吸引するサ
クションパイプおよび圧縮空気を噴射して該サクション
パイプに向けて前記緯糸を吹付けるエアブローパイプが
前記緯糸経路を挾んで対向配置されていることを特徴と
する流体噴射式織機における緯糸吸引装置。２、前記遮断体は噴射流体を緯入れ方向に透過させる流
体透過部を有している特許請求の範囲第１項記載の流体
噴射式織機における緯糸吸引装置。