JPS6115798Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電動機を内蔵する本体に開閉具を設け
該開閉具によつて刃部を本体に着脱可能とする電
気かみそりに関する。

〔従来技術〕

従来より電気かみそりは、その駆動方式、例え
ば内刃を回転させるか、往復振動させるかの如何
によらず、駆動軸に固定された内刃と、該内刃と
接触し、内刃全体を覆う様に本体へ固定された外
刃とにより構成され、外刃に設けられた孔あるい
は溝より導入されたヒゲを駆動されている内刃に
よりカツトするような機構のものがほとんどであ
り、剃つたヒゲ屑は外刃で覆われた内部に集まる
ものである。しかしこの場合、ヒゲ屑の処理掃除
をする時には外刃を本体から外し、すなわち本体
側に、内刃を残した状態で行なうため、万一その
状態でスイツチがONした場合、内刃が駆動され
て指を切傷する等、危険を生ずる恐れがある。特
に回転駆動式かみそりは、その携帯性の良さ及び
振動、音に少なさから好まれて使用されている
が、往復・振動式のかみそりと比較して内刃を高
速度で回転させているため上述した危険性ははる
かに大きい。

〔目的〕

本考案の目的は、これら述べた従来の欠点を除
去するためのものであり、その動作はヒゲ屑処
理・掃除・刃部点検及び刃部交換のために外刃を
電気かみそり本体から外した状態で内刃駆動用モ
ーターあるいは電磁バイブレーターはスイツチを
ONにしても駆動せず、外刃が電気かみそり本体
に確実に固定された状態にてはじめて動作するよ
うになるものである。

〔実施例〕

次に、本考案の詳細な説明を実施例に基づき説
明する。第１図ａ，ｂは、本考案を実施した電気
かみそりの斜視図で、電動機を内蔵する電気かみ
そり本体１の上部開口部に前記電動機からの駆動
力伝達軸に嵌合した内刃２を設け、この内刃２に
内接する様な網状の外刃３を保持した外刃枠４の
下部周囲に溝５を設け、さらにこの溝５に嵌合
し、外刃枠を係止する様な弾性を有した一対の開
閉具６より構成されている。なお第１図ａに示し
た斜視図は前記開閉具を本体１の外側面に突出す
るように構成し、外刃枠４の下部内周々囲の溝５
と嵌合係止する様にしたものを示し、又第１図ｂ
は内刃を配設する電気かみそり本体１の上部開口
部内部７に開閉具６を設け、外刃枠４の下部内
周々囲の溝５と嵌合係止する様にしたものであ
る。いずれも本体１外側面には電動機の駆動の
ON，OFFを制御するスイツチ８を有しており、
図に示す様に外刃枠４を外した状態では、スイツ
チ８をON状態にした場合でも電動機は駆動せ
ず、従つて電動機からの駆動力伝達軸に嵌合され
た内刃２も当然駆動されない。よつて本体１の上
部開口部内部７に集まつたヒゲ屑の処理・掃除を
する時、及び刃部の状態の点険又はある期間使用
後に刃部を交換する場合等には内刃が駆動されな
いために指を切傷する様な危険を生ずる恐れがな
いものである。すなわち、本考案はこの様な安全
機構を提供するために、第１図で示す外刃枠４の
開閉具を嵌合する溝５の部分、あるいは外刃枠４
の全部分を導電材料、例えばアルミニウム・銅合
金等で形成し、該開閉具へは電導機駆動用回録の
電源ラインの一部例えばスイツチ８と直列の電源
ラインを接続し、外刃枠を開閉具に嵌合させた状
態ではじめて外刃枠の導電部材により電源ライン
を閉じ、電動機の駆動を可能とするものである。
以上述べた内容は本考案の概要を述べたものであ
るため、さらに本考案実施例の内部構造を詳細に
次に説明する。

第２図は於て第１図と同じく１は電気かみそり
本体、２は内刃、３は外刃、４は外刃３を保持し
た外刃枠、５は外刃枠下部内周々囲に設けた溝、
６は外刃枠４を外刃枠４の下部内周々囲に設けた
溝５と嵌合して本体１に係止するための開閉具で
ある。又さらに、本体１の内部には電動機９を配
し、この電動機の駆動軸は本体上部開口部より外
にのび、駆動力伝達軸１０によりその駆動力を内
刃２に伝えている。この電動機の底部には入力端
子１１，１２を配し、入力端子１１には電池１３
からの電源の極を、入力端子１２には電池１３
からの電源の極を接続するよう構成されてい
る。しかし、第２図により明解な通りに、電池１
３の極から電動機９の極用端子１１には直接
接続されておらず、次の様な経路をたどつてい
る。すなわち電池の極には電池１３の保持をも
はたしている弾性をもつ銅合金、例えばバネ用リ
ン青銅等で構成された電池バネ１４が接し、この
バネ１４は導電体、例えば外装をアルマイト仕上
げしたアルミにより構成された電池ケース１５に
接する。この電池ケース１５は、本体１下部外周
に設けたネジと螺合して固定され、さらに本体内
部に構成されているスイツチの１部品であるスイ
ツチ接点Ａ１６に接触する。このスイツチ接点Ａ
１６は、本体１の外周面に突出しているスイツチ
ボタン１７に固定されているスイツチ接点短路片
１８により、スイツチON時にはスイツチ接点Ｂ
１９に接続される。スイツチ接点Ｂ１９は弾性を
有する導電体例えばバネ用リン青銅、ピアノ線等
により構成された開閉具バネ２０を介して開閉具
６に接し、アルミニウムなどの開閉具６は導電性
を有する例えばアルミニウム等により一部あるい
は全部分を構成した外刃枠に設けた溝５に嵌合
し、この外刃枠はさらにもうひとつの開閉具バネ
２０を介して電動機底部にある極用端子に接続
されている。以上述べた極の接続経路から解か
る様に外刃枠又は電源ラインが開いているための
電動機は駆動せず内刃も駆動しないものである。

〔効果〕

本考案は以上述べた様に簡単な構成で特に大き
な部品の追加はなく、従来よりの外刃枠開閉具の
材質を導電材料とすること、及び外刃枠を従来よ
りのアルミニウム等の金属で構成することによ
り、外刃を外した状態では本体に残つた内刃はス
イツチをONとしても決して回転することなく安
心してヒゲ屑掃除、刃部の点検・刃部交換が出来
る安全機構付電気かみそりを提供することが出来
るものである。なお前述した実施例による説明は
本考案に基づく一例であり、この実施例の範囲に
とどまることなく広く応用が考えられるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案実施例の概要を説明する
ための斜視図、第２図は本考案の構造を説明する
断面図である。 １……電気かみそり本体、２……内刃、３……
外刃、４……外刃枠、５……溝、６……開閉具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機を内蔵する電気かみそり本体と、前記電
   動機によつて駆動される内刃と、該内刃が内接摺
   動する網状外刃と、この外刃を固定保持する外刃
   枠と、前記本体ケース側面より突出しその先端が
   前記外刃枠側面に係合し前記外刃枠を前記電気か
   みそり本体に着脱自在に保持する一対の弾生力を
   付与された開閉具とにより構成され、前記外刃枠
   及び前記一対の開閉具が導通部材より構成され、
   さらに一方の開閉具は電動機の一端子に、他方の
   開閉具はスイツチと電池を介し、電動機の他方端
   子に接続されたことを特徴とする電気かみそり。