JPS6115486B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、通常のオーデイオ用磁気テープやオ
ーデイオ用テープレコーダもしくは、それと同種
または類似の磁気記録装置、磁気再生装置を使用
して、音声情報および画像情報を記録する装置な
らびに、上記音声情報および画像情報を再生し、
画像表示するようにした装置に関するものであ
る。

従来、画像信号の記録装置としてビデオテープ
レコーダやビデオデイスク装置などがあるが、こ
れらは画像信号をアナログ信号で磁気テープやデ
イスクに記録するもので、精細な画像を動画でし
かも実時間で記録でき、テレビデイスプレイを使
つて再生できるところに特徴があり、テレビ放送
やテレビカメラなどの画像信号の記録に使われて
いる。

本発明は、上述のビデオテープレコーダやビデ
オデイスク装置と異なり、記録媒体、記録装置・
再生装置とも従来のオーデイオ用磁気テープ、オ
ーデイオ用テープレコーダもしくは、それと同種
または類似の磁気記録装置、磁気再生装置を使用
し、画像信号はデジタル処理して、例えばステレ
オの磁気テープの片チヤンネルトラツクに、また
音声信号はアナログ信号で上記磁気テープのもう
一方のチヤンネルトラツクに記録する装置および
再生する装置を提供せんとするものである。な
お、画像信号を記録する片チヤンネルのトラツク
には画像信号の表示を制御したり、その他の機能
を処理し、制御するための制御信号も記録する。
また、画像としては、固定ヘツドを使用したオー
デイオテープレコーダもしくは、それと同種また
は類似の装置を使用することから、単位時間に処
理できる情報量が制限されるため、図形、文字、
静止画、アニメーシヨンなどが主となるが、情
報、教育、娯楽などの分野での用途は極めて広
い。以下に本発明について図面を参照して詳細に
説明する。

第１図は本発明の記録装置の一実施例を示す概
略構成図を示し、図中の１はテレビジヨンカメラ
などで構成した画像信号入力部、２は制御・処理
部、３は操作・制御信号入力部、４は画像メモリ
部、５は変調器、６はマイクロフオンや、その他
の音響装置などより成る音声信号入力部、７は通
常の固定ヘツド使用のステレオ、オーデイオテー
プレコーダもしくは、それと同種または類似の装
置より成る記録再生器、８，９は記録再生器の入
力端子である。

第２図は本発明の再生装置の一実施例を示す概
略構成図を示し、図中の１０は第１図の７と同様
の固定ヘツド使用のステレオ・オーデイオテープ
レコーダもしくは、それと同種または類似の装置
より成る記録再生器、１１，１２は上記記録再生
器１０の出力端子、１３は復調器、１４は制御・
処理部、１５は操作入力部、１６は画像メモリ
部、１７はテレビジヨン受像機等を使つた表示
部、１８はスピーカなどにより構成した音声信号
出力部である。

第３図は本発明の記録装置および再生装置にお
ける磁気テープ上の信号の記録形態の一例を示
し、図中の１９，２０はステレオの２チヤンネル
のトラツクを示し、ここでは１９は右チヤンネ
ル、２０は左チヤンネルとして表わしている。

また、２１，２２，２３は記録された信号の種
類を示し、２１は制御用のプログラムデータ、２
２は画像データ、２３は音声信号を示している。

さて、第１図において、画像信号入力部１は静
止画、アニメーシヨン、図形などの画像情報を入
力する場合にはテレビジヨンカメラとアナログ―
デジタル変換器を用いて構成し、画像情報を符号
化して制御・処理部２へ供給する。また、文字や
簡単な図形などの画像情報は文字、図形発生器を
用いて構成し、デジタル画像信号を制御・処理部
２に供給する。

制御・処理部２では画像信号入力部１からの画
像信号（デジタル信号）をオーデイオテープレコ
ーすなわち記録再生器７の記録速度に合わせるた
め、一時、これを画像メモリ部４に転送して記憶
させる。すなわち、画像メモリ部４はバツフアメ
モリとなる。

また、操作・制御信号入力部３からは第２図の
再生装置の制御・処理部１４で画像メモリ部１６
や表示部１７などの制御・処理を実行させるため
の命令信号（第１図の制御・処理部２、第２図の
制御・処理部１４ともマイクロプロセツサーを中
心として構成する方がより合理的であり、この場
合の命令信号はプログラムである）を供給する。

ここで、制御・処理部２は上記の操作・制御信
号入力部３からの命令信号と画像メモリ部４に記
憶された画像信号を記録再生器７の記録速度
（1200〜9600BPS程度の速度）に同期させて変調
器５に転送するが、転送する信号の順序は第３図
のトラツク１９の記録信号形態で示すように、ま
ず、第２図の再生装置の制御・処理部１４への命
令信号４プログラムデータ）を送出し、次に画像
メモリ部４に記憶されている画像信号（画像デー
タ）を読みだし転送する。その結果、命令信号と
画像信号が直列信号となつて変調器５に転送され
ることになる。転送されてきたこの直列信号は変
調器５で数100〜数1000Hzの搬送波信号で位相変
調、周波数変調、振幅変調などの変調方法で変調
し、この変調された信号は記録再生器７の入力端
子８に供給される。

記録再生器７として、現在多用されている通常
の固定ヘツド使用のステレオ・オーデイオテープ
レコーダを使用すると、入力端子８，９はステレ
オ録音の２録音入力端子で、ここでは８を右チヤ
ンネル入力端子、９を左チヤンネル入力端子とし
ている。

この記録再生器７の入力端子８には前述のよう
に変調器５からの出力信号が供給されるが、入力
端子９には、従来の音声を録音する時と全く同じ
手段、すなわち、マイクロフオンや他のオーデイ
オ装置からの音声信号を入力する音声信号入力部
６からの音声信号を供給する。

以上のような構成で、記録再生器７の入力端子
８に命令信号と画像信号を、そして入力端子９に
音声信号を供給し、記録再生器７で磁気テープに
ステレオ録音すると、第３図のトラツク１９，２
０に示すように、右チヤンネルトラツクには命令
信号（プログラムデータ）と画像信号（画像デー
タ）が、そして左チヤンネルトラツクには音声信
号が記録される。

そして、命令信号および画像信号と音声信号と
の記録のタイミングは、これが再生された時の表
示の種類によつて任意に設定することができ、例
えば、音楽の歌詩を表示しながら、丁度歌詩の部
分の伴奏音楽を音声信号として記録するようにタ
イミングを設定でき、また、静止画像を表示した
とき、それの解説のナレーシヨンをタイミングを
合わせて記録できる。

第２図は第１図の記録装置で記録した磁気テー
プの再生装置の一実施例の概略構成図であるが、
記録再生器１０は第１図の記録再生器７と同じオ
ーデイオテープレコーダが使用できることは言う
までもない。

さて、出力端子１１，１２は記録再生器１０の
ステレオの２再生出力端子であり、１１を右チヤ
ンネルの出力端子、１２を左チヤンネルの出力端
子とする。

前述したように磁気テープの右チヤンネルトラ
ツクに命令信号および画像信号が記録されている
ものとして、記録再生器１０で磁気テープを再生
すると、出力端子１１には命令および画像信号の
直列信号が変調された状態で再生され、取り出さ
れる。

そして、この信号を復調器１３で復調し、デジ
タル信号の命令および画像信号に変換する。復調
器１３からの命令および画像信号は制御・処理部
１４に供給されるが、制御・処理部１４はマイク
ロプロセツサーを中心に命令（プログラム）を記
憶するRAM（ランダム・アクセス・メモリ）、各
種の制御・処理を行なうコントローラなどを以つ
て構成し、まず、命令信号はプログムを記憶する
RAMに収納する。そして、このRAMに収納され
た命令を遂次実行することで、制御・処理部１４
を動作を行なう。次に画像信号が供給されると、
制御・処理部１４によつて、この画像信号は画像
メモリ部１６へ転送し記憶する。

表示部１７はテレビジヨン受像機の表示部（映
像部）を使用するが、画像信号をテレビジヨン画
面に表示するためには、画面走査のタイミングに
合わせて画像メモリ部１６から信号を読み出して
表示部１７に供給しなければならない。このよう
な制御・処理も制御・処理部１６で処理する。

また、文字や簡単な図形の場合は１か０の２値
のデジタル信号をそのまま表示部１７に供給して
表示ができるが、静止画など多階調を必要とする
画像の場合には制御・処理部１４はデジタル―ア
ナログ変換器も含めて構成し、符号化された信号
をアナログ信号に変換して表示部１７に供給す
る。また、テレビジヨン受像機へ画像信号を供給
する場合、画像信号を赤、青、緑信号に分離し、
テレビジヨン受像機の赤、青、緑信号の原色駆動
回路の入力端に供給し、カラー表示する構成とす
ることでカラー画像を得ることができる。

一方、記録再生器１０の出力端子１２には音声
信号が再生され、取り出される。この音声信号は
音声信号増幅器、スピーカ等で構成する音声信号
出力部１８へ供給し、音声を出す。なお、この音
声信号出力部１８は表示部１７で使用するテレビ
ジヨン受像機の音声回路、スピーカを使用できる
ことは勿論である。

操作入力部１５は表示部１７の表示画像と対話
したり、表示画像を修正したり、その他種々の制
御や操作を行なうためのライトペン、キーボー
ド、タブレツト等で構成された操作入力部であ
る。

以上詳しく説明したように、本発明は従来のオ
ーデイオ用の磁気テープに従来のステレオ・オー
デイオテープレコーダもしくは、それと同種また
は類似の装置によつて、音声信号を一方のチヤン
ネルトラツクに、そして、命令および画像信号を
もう一方のチヤンネルトラツクに記録し、再生し
てテレビジヨン画面に表示し、音を出すことので
きる装置である。なお、磁気記録装置や磁気再生
装置としては通常のカセツト式テープレコーダ、
オープンテープレコーダのいずれも使用できる
が、小形で操作の簡単なカセツト方式を使用する
方が有利である。

この場合、テープ速度は4.75cm／秒と低速であ
るが、本発明の装置では何ら支障はない。

また、第１図における画像メモリ部４、第２図
における画像メモリ部１６とも、メモリ素子とし
ては半導体メモリや磁気バブルメモリで構成し得
る。

本発明の用途は、歌詩を表示しながら伴奏音楽
を流すいわゆるカラオケ、紙芝居に類するような
絵物語とナレーシヨン、語学練習、音楽とともに
図形がいろいろ変化する表示、料理や育児などの
音声解説付の表示、各種のゲームなど、多くの種
類がある。しかも種々の色の表示も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の記録装置の一実施例の概略構
成図、第２図は本発明の再生装置の一実施例の概
略構成図、第３図は本発明における磁気テープ上
の信号の記録形態の一例を示す図である。 １…画像信号入力部、２…制御・処理部、３…
操作・制御信号入力部、４…画像メモリ部、５…
変調器、６…音声信号入力部、７…記録再生器、
１０…記録再生器、１３…復調器、１４…制御・
処理部、１５…操作入力部、１６…画像メモリ
部、１７…表示部、１８…音声信号出力部、１
９，２０…トラツク、２１…制御用のプログラム
データ、２２…画像データ、２３…音声信号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 定速区動される磁気テープに平行して形成さ
   れる第１および第２のチヤンネルトラツクのう
   ち、一方のチヤンネルトラツクにアナログ音声信
   号を固定磁気ヘツドを使用して記録する音声情報
   記録手段と、他方のチヤンネルトラツクにデジタ
   ル信号化した画像情報および、その画像情報の制
   御に関与する制御信号を固定磁気ヘツドで記録す
   る画像情報記録手段を具備して成る音声・画像信
   号の記録装置。 ２ 特許請求の範囲第１項の記載において、前記
   音声情報記録手段は、記録すべきアナログ音声信
   号を入力する音声信号入力部を含めて成り、か
   つ、前記画像情報記録手段は、テレビジヨンカメ
   ラからのアナログ画像信号をデジタル画像信号に
   変換する手段と文字、図形のデジタル画像信号を
   発生する手段の少なくとも一方を含んで成る画像
   信号入力部と、その画像信号入力部からのデジタ
   ル画像信号を記憶する画像メモリ部と、前記制御
   信号を入力する操作入力部と、音声信号周波数帯
   域の周波数で位相変調、周波数変調ならびに振幅
   変調のいずれかを行なう変調器と、前記画像信号
   入力部からのデジタル画像信号を前記画像メモリ
   部へ転送し、前記操作入力部からの制御信号と前
   記画像メモリ部から読み出したデジタル画像信号
   を前記変調器へ転送する制御・処理部とを含めて
   構成されていることを特徴とする音声・画像信号
   の記録装置。 ３ 特許請求の範囲第２項の記載において、前記
   制御・処理部はマイクロプロセツサーを使用して
   構成し、かつ前記操作入力部からの制御信号を前
   記マイクロプロセツサーに命令を与えるプログラ
   ム情報信号としたことを特徴とする音声・画像信
   号の記録装置。 ４ 特許請求の範囲第１項、第２項または第３項
   の記載において、前記音声情報記録手段の固定磁
   気ヘツドと前記画像情報記録手段の固定磁気ヘツ
   ドとして、音声信号を磁気テープにステレオで録
   音し得る録音機の録音ヘツドを使用するようにし
   たことを特徴とする音声・画像信号の記録装置。 ５ 定速駆動される磁気テープに平行して形成さ
   れる第１および第２のチヤンネルトラツクのう
   ち、一方のチヤンネルトラツクにアナログ音声信
   号を固定磁気ヘツドを使用して記録する音声情報
   記録手段と、他方のチヤンネルトラツクに画像情
   報および、その画像情報の制御に関与する制御信
   号をデジタル化して固定磁気ヘツドで記録する画
   像情報記録手段を具備して成る装置によつて、前
   記磁気テープの第１および第２のチヤンネルトラ
   ツクに記録されたアナログ音声信号およびデジタ
   ル化画像情報を再生する装置であつて、前記磁気
   テープを定速駆動し、かつ前記一方のチヤンネル
   トラツクに記録されたアナログ音声信号を固定ヘ
   ツドを使用して再生する音声情報再生手段および
   前記他方のチヤンネルトラツクに記録されたデジ
   タル化画像情報を固定磁気ヘツドを使用して再生
   し、表示画面に画像表示する画像情報再生手段を
   具備してなる音声・画像信号の再生装置。 ６ 特許請求の範囲第５項の記載において、前記
   画像情報再生手段は、前記固定磁気ヘツドによつ
   て再生されるデジタル画像情報および制御信号を
   復調する復調器からのデジタル画像情報を記憶す
   る画像メモリ部と、前記復調器からのデジタル画
   像情報を前記画像メモリ部へ転送した後に、その
   画像メモリ部からデジタル画像情報を読出す制
   御・処理部と、その制御・処理部から読出される
   デジタル画像情報を表示するテレビジヨン受像機
   で構成される画像表示部とを含めて成ることを特
   徴とする音声・画像信号の再生装置。 ７ 特許請求の範囲第６項の記載において、前記
   画像情報再生手段は、前記画像表示部の表示画面
   を任意に制御すべく前記制御・処理部へ制御信号
   を入力する操作入力部を含めて構成されているこ
   とを特徴とする音声・画像信号の再生装置。 ８ 特許請求の範囲第５項、第６項または第７項
   の記載において、前記制御・処理部はマイクロプ
   ロセツサーを使用して構成し、かつ前記磁気テー
   プに記録された制御信号を再生して得られる信号
   を前記マイクロプロセツサーの命令のプログラム
   情報信号として与えて、所要の制御、処理を実行
   させるように構成したことを特徴とする音声・画
   像信号の再生装置。 ９ 特許請求の範囲第６項、第７項または第８項
   の記載において、前記画像表示部は、前記制御・
   処理部からの画像信号を赤、青、緑の各色信号に
   分離し、それらの各色信号をテレビジヨン受像機
   に含まれる原色駆動回路に供給してカラー表示す
   るように構成されていることを特徴とする音声・
   画像信号の再生装置。 １０ 特許請求の範囲第５項、第６項、第７項、
   第８項または第９項の記載において、前記音声情
   報再生手段の固定磁気ヘツドと前記画像情報再生
   手段の固定磁気ヘツドとして、磁気テープの右お
   よび左チヤンネルトラツクに記録されたステレオ
   音声信号を再生し得るテープ再生機の再生ヘツド
   を使用するようにしたことを特徴とする音声・画
   像信号の再生装置。