JPS61130543A - 横葺金属屋根板による屋根の施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は横葺金属板屋根の施工法、特にプレハブ型式の
住宅用屋根として適するように、所定の大きさの野地板
状のパネル上に工場において予じめ多数の横葺金属屋根
板を固定しておき、これらの工場生産されたパネルを現
地において勾配に対“して横向きに配列固定するように
した横葺き形プレハブ屋根の施工法に関するものである
。

（従来の技術〕 従来の金属屋根板による屋根葺き施工法としては、野地
板上に金属屋根板を勾配に対して縦向きに配置してゆく
縦葺き形と、横向きに配置してゆく横葺き形とが知られ
ている。

これらはいずれも金属屋根板を野地板上に一枚づつ配置
してゆくものであるが、最近では経済性と工期の短縮を
目的としたプレハブ形家屋構築法の一環として、屋根の
葺き上げも地上でパネル上に予しめ金属屋根板を固定し
ておいて、現場でこの屋根板付きのパネルをクレーンに
て吊上げて施工するという工法が行われるようになった
。

ところで従来におけるこの種のプレハブ膜屋根工法では
、各パネル間の継目上に配置される金属屋根板の接続が
具合よ（行えるようにするために、第７図のように屋根
板として縦葺き仮が用いられている。その理由は、同図
のように縦葺き板２０では、夫々補強と継ぎ合わせのた
めに夫々山形のリブ２１が板の長さ方向に沿って設けら
れていて、一方のパネル２２ａにおける屋根板２０ａの
リブ２１ａの上に対しで、隣接するパネル２２ｂに予じ
め固定された屋根板２０ｂのリブ２１ｂを重ね合わせて
釘止め２３すればよいため、各屋根板間の継目施工が簡
単に行えるという利点を有し、ているからである。

一方プレハブ形屋根工法として横葺き金属屋根板を用い
る場合はどうかというと、第８図はその仮定図であるが
、この図のように横葺き形の場合は、上段パネル２４ａ
の水下側に予じめ固定しておいた屋ｔｉ　’ｒｈ　２５
　ａの下縁部２６ａと下段パネル２４ｂの水上側に予じ
め固定しておいた屋根板２５ｂの上縁係止部２６ｂとが
、第７図の縦葺き形の場合のように単に重ね合わせただ
けでは接続できず、屋根板２５ａの下縁部２６ａを屋根
板２５ｂの上縁係止部２６ｂに対して点線で示すように
折曲げて巻き締め接続しなければならないために、屋根
板２５ａとして下縁部２６ａを予じめ鉤形にプレス成形
したものが使用できないという問題点がある。

そのため従来では、横葺き屋根板は施工がわずられしい
ために、プレハブ形式として適さないとされていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は従来におけるプレハブ型式による横葺き屋根施
工法の難点を解消して横葺き屋根をプレハブ型式で能率
的に施工できることを目的としたものである。そのため
本発明では横葺金属板の長さを軒の長さと同じ寸法の長
尺形として横長のパネル上に固定するものであるが、上
段パネルにおける最下段屋根板の下縁部を予じめこの上
段パネルの水下側に固定しておいた吊子によって同パネ
ル上に固定させておき、下段パネルの最上段屋根板上縁
に設けた上向きの鈎形差込端を吊子の下面内奥に差込む
ことにより、上下段パネルの屋根板が簡単に連続でき、
プレハブ形横葺き屋根が能率的に施工できるようにした
ものである。

〔実施例〕

次に本発明に係る葺上げ工法の実施例を図面により説明
すれば、第１図は本工法に使用されるパネル１の構成を
示す斜視図であり、第２図は本工法に使用される種類の
相違する横葺き金属屋根板の夫々の断面図を示している
。

パネルｌは野地板の役をはだすもので、第３図のように
長さしが葺上げる屋根の軒の長さと同しであり、幅Ｗが
妻の長さの約四分の−の大きさをもった横長の合板から
なっている。

これらのパネル１上に取付けられる横葺き金属屋根板は
、第２図に示すように、基本的には主構葺板２Ａと、吊
子２Ｂと、接続様葺板２Ｃとからなっている。これらの
各屋根板及び吊子はいずれもその長さがパネル１の長さ
と同じ長さの長尺板からなっており、所定の断面形状と
なるように長さ方向に沿ったプレス成型が施されている
。

各屋根板のうち主構葺板２Ａは、長さ方向に沿った上縁
に上向きのＳ字形折返し辺３による係止端４と、この折
返し辺３を介して連接される固定辺５とを有していて、
この固定辺５には中間に釘止め用突条６と先端縁に水返
し端７とが形成され、一方下縁には下向きに折返した鈎
端８が設けられている。また中間部にはＳ字形の折返し
辺９が設けられていて一枚の板幅に上下二段の横葺板２
ａ、２ｂが形成されるような形状となっている。

吊子２Ｂは、片側に水返し端１０を設けた釘止固定端１
１の一方の側辺を上方に立上らせ、パネル木下側方向に
延出させたのち下向きで固定端１１方向に折返した係止
端１２と、この係止端１２の先端を■またはＵ字形に折
曲げた凹溝部１３とを有している。

また接続様葺板２Ｃは、下縁及び中間部に前記主構葺板
２Ａと同じような鈎端１８と折返し辺１９を有し、また
上縁には上向きに折返した鈎形差込端１４が設けられて
いる。

第１図に示すように、パ矛ル１上には予しめ工場内にお
いて、該パネルの水下側下縁部に吊子２Ｂが第２図すに
示す係止端１２を水下側に向くようにして、釘止固定端
１１により固定される。次にこの吊子２Ｂの上面に上横
葺板２Ａを配置し、この板２Ａの第２図ａに示す下縁の
鈎端８が吊子２Ｂの係止端１２に差込係止されるように
セントして上縁の固定辺５を釘止めする。以後同様にし
てパネル１の水上側に向けて、最上段に一枚の接続桟葺
板２Ｃが配置される分のスペース１５を残して、夫々の
上横葺板２Ａを下縁の鈎端８が水下側にある上横葺板２
Ａの上縁係止端４に差込係合され、上縁固定辺５が釘止
めされるようにして順次固定する。

パネル１は上記のようにして予じめ工場内で同規格のも
のが製造され、一枚のパネル１毎に最上段に取付けられ
る一枚の接続桟葺板２Ｃがテープなどにより仮止めされ
た状態で出荷される。

施工現場において夫々のパネル１は、第４図のようにク
レーンにより吊上げられて母屋１６上に載置され、この
状態で屋根裏側から母屋１６に対して止金具１７により
固定される。

夫々のパネル１が母屋１６上に固定された状態において
は、第５図のように夫々のパネル継目部分に接続桟葺板
２Ｃが未だ取付けられていないため、夫〃のパネル１に
備えられた接続桟葺板２Ｃを第６図に示すように夫々上
下段パネルの継目部分に差込む。即ち接続桟葺板２Ｃに
おける下縁の鈎端１８が一下段パネル１ａにおける最上
段主構葺板２Ａの上縁係止端４に差込係合されるように
して、上縁の鈎形差込端１４を、上段パネル１ｂにおけ
る最下段主横葺板１の下縁鈎端８が固定された吊子２Ｂ
の係止端１２下面に差込む。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように横長のパネル上に軒の長さと同じ
長さをもつ多数枚の横置金属板を予じめ地上で固定して
おき、同様にしてなるパネルをクレーンにより吊上げて
屋根母屋上に載置して、夫々のパネルの裏面を屋根母屋
に接続固定させるようにしたので、従来の屋根葺き工法
のように野地板上に横置金属板を一枚づつ取付けて行く
工法に比較して工費と時間とを大幅に節減することがで
きる。

ただプレハブ型式の屋根として第８図のように従来の横
置金属板を用いる場合は、縦葺き施工法に使用される金
属屋根板のように単に重ね合わすだけでは接続できない
という問題点を有するのに対し、本発明ではパネルの主
要部分に取付けられる上横葺板２Ａのうちの最下段板の
下縁を、同パネル下縁木下側に予じめ固定した吊子２Ｂ
によって固定させ、上下段パネルの継目部分に配置する
接続桟葺板２Ｃの上縁の上向き鈎形差込端１４を、前記
吊子２Ｂの係止端１２の下面内奥部に差込めるようにし
たので、各パネルにおける屋根板の連続が接続桟葺板２
Ｃの差込操作だけで簡単に行うことができるという効果
を有する。

また吊子２Ｂは、単に水下側に突設した係止端１２によ
って、最下段主横葺板の下縁鈎端８をパネル上に固定す
るだけでなく、該係止端１２の内端にＵもしくは７字形
の凹溝部１３を設けたので、接続桟葺板２Ｃの上縁鈎形
差込端１４がこの吊子２Ｂの係止端１２下面内奥に差込
まれた際に、凹溝部１３のスプリングバック作用によっ
て鈎形差込端１４を離脱の惧れなく確実に係止できると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る横葺金属板屋根の施工法に使用さ
れるパネルの斜視図、第２図は本発明の施工法に使用さ
れる各種横置金属板の形状を示す部分斜視図、第３図は
パネルの配置関係を示す斜視図、第４図はパネルを母屋
上に載置した状態の部分断面図、第５図はパネル継目部
に接続桟葺板を接続する前の構成を示す断面図、第６図
は接続桟葺板を接続した後の構成を示す断面図、第７図
は従来における縦葺き形プレハブ屋根の構成を示す断面
図、第８図は従来の一般的な横葺き金属屋根板を用いて
プレハブ屋根の施工を仮定した場合の断面図である。図
において、 １：パネル、２Ａ：上横葺板、２Ｂ：吊子、２Ｃ：接続
桟葺板、３，９，１９　：　Ｓ字形折返し辺、４：係止
端、５：固定片、６：突条、 ？、１０：水返し端、８，１８：鈎端、１１：固定端、
ｌ２：係止端、１３：凹溝部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数枚の横葺金属屋根板を予じめ固定した複数枚
   のパネルを、屋根母屋上にて接続固定するプレハブ形屋
   根の施工法であって、上段パネルの水下側に吊子を固定
   しておいて、該上段パネルにおける最下段主横葺板の下
   縁の下向き鈎端を前記吊子の係止端に係合させ、上下段
   パネルの継目部分には、下段パネルの最上段主横葺板に
   下縁鈎部を連結させた接続横葺板の上縁の上向き鈎形差
   込端が、前記上段パネルの吊子係止端下面内奥部に差込
   まれることにより、上下段パネルの屋根板が相互に連続
   されることを特徴とした横葺金属屋根板による屋根の施
   工法。
2. （２）上段パネルの水下側に取付けられる吊子が釘止固
   定端の側方を水下側に延出したのち、該固定端側に折返
   された係止端と、この係止端の先端に折曲げた凹溝部と
   を有しているものである特許請求の範囲第１項記載の横
   葺金属屋根板による屋根の施工法。