JP2502817B2 - 瓦葺き屋根構造 - Google Patents

瓦葺き屋根構造

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JP2502817B2 JP1433791A JP1433791A JP2502817B2 JP 2502817 B2 JP2502817 B2 JP 2502817B2 JP 1433791 A JP1433791 A JP 1433791A JP 1433791 A JP1433791 A JP 1433791A JP 2502817 B2 JP2502817 B2 JP 2502817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は瓦葺き屋根の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来における代表的な瓦葺き屋根の構造
には、屋根の野地板上に防水紙を敷設し、この野地板に
釘打ちにより固定される瓦桟に瓦を止着しながら瓦を敷
設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した瓦葺き屋根構
造において、野地板106の瓦桟に瓦を止着する手段と
しては、図14にて示す様に、瓦桟101上に瓦102
を掛止した状態で載置し、釘またはビス103により瓦
102を瓦桟101に対して打ち込むか、若しくは、図
15にて示す様に、瓦102に通した緊結線104をと
んぼ釘105により野地板106に打ち付ける方法が行
われており、これにより瓦102を固定している。
【0004】しかしながら、上記した屋根構造にあって
は、瓦102を止着する為の釘やビス103,105に
より、野地板106に敷設される防水紙に孔が開けられ
る。従って、台風のような強風雨の条件下においては、
瓦の隙間から侵入した雨水が上記した釘孔から屋根の野
地板106に侵入して雨漏りを生じることにもなる。
【0005】そこで、野地板106への雨水の侵入を防
止するために、厚く粘着性のあるゴム又はアスファルト
系の防水シートを下葺き材として用いることもあるが、
これらは高価である上に取扱が大変であり、一旦雨漏り
が生じると漏水の箇所を特定することが困難で、全面補
修となることも多い。
【0006】上記した雨漏りを無くすためには、瓦の割
り付け墨等をしっかりと行って瓦を精度良く並べること
により、瓦をかたく葺いて瓦間の隙間を無くすことが何
より重要である。しかし、上記した様に瓦をかたく葺く
には熟練した作業者の技術が必要であるが、現状におい
て熟練作業者は減少する一方である。
【0007】本発明の課題は、瓦葺き屋根構造におい
て、瓦葺きによる防水と共に、施工が容易で且つ防水性
が確実な防水手段を付与することにより、同構造におけ
る防水性及び施工性を向上させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
為に、本発明は以下の如き手段を講じる。本発明の瓦葺
き屋根構造は、屋根の下地上に金属板からなる下葺き材
を横葺き状に葺き、その下葺き材の上に瓦を敷設する瓦
葺き屋根構造であって、前記各下葺き材の上下両縁部に
沿って、互いに係合する上縁側係合部及び下縁側係合部
を形成すると共に、上下複数段に横葺きされる下葺き材
下縁側係合部に沿って下葺き材の表面より上方に立ち上
がる桟部を折曲形成し、且つ、下段側下葺き材の上縁側
係合部よりも水下側に位置する上記桟部の立ち上げ部分
に沿って、同下葺き材の表裏を連通する機能孔を適宜な
間隔をおいて開設したものである。
【0009】上記した下葺き材の桟部に瓦を面で承支す
る受け部を形成してもよい。また、機能孔は屋根の傾斜
方向に長い長孔にすることが好ましい。そして、下段側
下葺き材の上縁側係合部と上段側下葺き材下縁側係合部
との係合位置の軒側に沿って、上記下葺き材の桟部下面
と下葺き材の上縁部上面との間で構成する凹状の間隙を
設けても良い。
【0010】
【作用】以上の手段によれば、金属板からなる下葺き材
は下地上にて横葺き状に葺かれ、上下両縁に形成される
上縁側係合部と下縁側係合部とが互いに係合することに
より、上段と下段とで隣合う下葺き材同士が接合され
る。そして、上記下葺き材により、瓦葺きの内側に金属
板葺きによる屋根構造と同等の防水性を具備する。
【0011】各下葺き材の下縁に沿っては桟部が一体に
且つ表面から上に向けて立ち上げ形成され、瓦葺きの
際、各瓦は桟部を基準として載置、固定される。そし
て、桟部における下段側下葺き材の上縁側係合部よりも
水下側に位置する立ち上げ部分に沿って開設される機能
孔は、瓦を固定する緊結線の通し孔になると同時に、下
葺き材上の雨水を排水する孔ともなる。強風雨により瓦
隙間から侵入した雨水は上記した各下葺き材桟部の機能
孔を通過しなから軒側に流れ落ちて排水される。
【0012】また、下葺き材の桟部に瓦を面で承支する
受け部を形成することによれば、その面を利用して瓦を
固定する釘やビスを打ち込むことが可能になる。上記し
た機能孔を屋根の傾斜方向に長い長孔にすることによ
り、雨水の流れ方向と該長孔の長径方向とを一致させ、
重力による表面張力の破壊作用を助長することができる
ので、雨水が該機能孔を通過する際に生じる表面張力が
低減され、同孔における排水能力が向上される。
【0013】さらに、下葺き材の桟部と下葺き材の上縁
部表面との間で構成する凹状の間隙を設けたものにおい
ては、上記係合部同士の接合部分における部材間に十分
な空間が形成されて雨水が滞留する際の起因となる毛細
管現象の発生が防止され、これにより、機能孔からの雨
水が係合部同士の接合部分より円滑に流れ落ちるように
なる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は本願発明を実施した瓦葺き屋根構
造を示している。図示される屋根は木造家屋のものであ
り、母屋a1の上に垂木a2を一定の間隔を置いて架設
し、この垂木a2の上に下地a3を張り付けている。上
記した下地a3は合板3aの表面にアスファルトルーフ
ィング等の下地シート3bを貼設して構成している。
尚、下地材としては、ALCパネルやコンクリート躯体
などを使用する場合もある。
【0015】そして、下地a3の上に金属板からなる下
葺き材2を横葺き状に葺き、さらに、この下葺き材2の
上に桟瓦1を葺いて構成している。下葺き材2は図4に
て示すように、定尺もしくは長尺状の帯状金属板からな
り、ロール成形及びベンダー成形により、その上下両縁
部に沿って相互に係合し合う係合部4a,4bを折り曲
げ形成すると共に、下縁側の係合部4bと平行して桟部
5を立ち上げ形成してある。桟部5は桟瓦1を載置して
固定するものであり、図1にて示す様に、下葺き材2の
下縁部を上面側に向けて多重に折り曲げることで断面逆
L形に立ち上げて形成してある。
【0016】上記した桟部5から延出する下葺き材2の
下縁部は下面側に折り返して棟側に向けて突出させ、そ
の先端をもう一度折り返して係合部4bを形成してい
る。よって、上記した桟部5は下葺き材2の最下端に沿
って立ち上げ形成され、また、下縁側の係合部4bは上
記した桟部5裏面側の幾分内側に沿った位置に平行して
形成されることになる。
【0017】また、上縁側の係合部4aは下葺き材2の
上縁部を上面側に向けて多重に折曲させることにより、
軒側へ向けて開口する断面略フック形状に形成して、さ
らに、その先端を棟側に延出させて釘7を打ち付ける為
の固定片6を形成してある。そして、上記した両係合部
4a,4bは図1の拡大図にて示すように、係合部4a
の開口溝内にもう一方の係合部4bを差し込む形で係合
する。
【0018】通常の場合、下葺き材2は図4にて示すよ
うに、屋根の下地a3の上面に母屋a1と平行する様に
軒側から棟側へ向けて順次横葺きするが、この際、下葺
き材2上縁の固定片6を下地a3に対して釘7打ちによ
り固定すると共に、上段と下段とで隣合う下葺き材2同
士の係合部4a,4bを係合させることで、上下に隣合
う下葺き材2同士を接合する。
【0019】これらの接合部は、係合部4bが相手の係
合部4a内に差し込まれると共に、下段側下葺き材2の
係合部4a及び固定片6が上段側の下葺き材2によって
覆われることで雨水に対する防水性が確保される。尚、
上記した下葺き材2は上縁部に固定用の固定片6を一体
に形成したが、下葺き材2上縁部の固定は吊子を介して
下地a3に固定してもよい。
【0020】また、定尺の下葺き材2を用いた場合にお
ける左右両端の接続は、接続部の裏面に捨て板をあてが
って行うが、接続部の中間に樹脂やゴム系の止水用クッ
ション10を介在させることにより防水性を高めること
ができる。
【0021】そして、上記した様に、金属板からなる下
葺き材2を葺いた時点において、この屋根構造は従来の
金属板葺きの屋根構造と同等の防水性を備えることにな
る。これと同時に、下葺き材2と一体に形成した桟部5
は各下葺き材2の接合部に沿ってそれぞれ平行に延びる
ように突出することになり、それらは、正確な位置関係
を保って瓦葺きを行う際の基準となる。
【0022】ところで、下葺き材2は屋根面の軒から棟
へ向けて下から上に葺くのが一般的であるが、図9及び
図11にて実施例にあっては、下葺き材2を棟から軒へ
向けて上から下に葺く工法を取ることもできる。この工
法によれば、大規模な足場が不要になると共に、施工済
みの下葺き材2を踏みつけて傷つけたり、施工の途中で
雨が降っても加工済みの部分に雨水が侵入しないなど多
くの利点を有し、特に屋根の傾斜が急な場合に有効であ
る。
【0023】上記した下葺き材2における桟部5の立上
り部には該桟部5を上下に連通する2個の機能孔8a,
8bが開設してある。機能孔8a,8bは後述するよう
に瓦1の隙間から侵入した雨水を通過させて軒側に流す
機能と、瓦1を固定する緊締線9を通して緊締させる機
能とを備えるものである。
【0024】下葺き材2の上に敷設する桟瓦1は、下葺
き材2の桟部5に上縁の桟部分1aを掛止しながら屋根
の軒側から棟に向けて順に葺いていく。そして、図1の
拡大図にて示すように、桟部5の上に載置された桟瓦1
は、該瓦1の止め孔1bに通した緊結線9をさらに桟部
5の両機能孔8a,8bに通して環状に緊結することに
より桟部5に対して固定している。
【0025】前記した様に、下葺き面に突出する桟部5
相互は下葺き材2を葺いた時点において正確な位置関係
を保って平行に配置される。従って、従来行われていた
様に瓦桟の割り付け墨や取り付け作業が不要になると共
に、正確に配置された桟部5を基準として桟瓦1を敷設
することにより、特別高度な技術を持たない作業者であ
っても瓦葺きを正確に行うことができる。
【0026】以上のように構成した瓦葺き屋根構造は、
金属板からなる下葺きと瓦葺きとの二重構造となり、同
構造によれば、瓦葺きと下葺きの双方による防水機能を
備えることになる。そして、桟瓦1の固定を行う緊結線
9を下葺き材2の桟部5に開設した両機能孔8a,8b
を利用して緊結出来る様に構成しているので、屋根構造
における雨水が浸入する範囲内においては下葺き材2を
貫通する釘孔を全く無くすことができ、これにより確実
な防水性を得ることができる。
【0027】さらに、強風雨により瓦葺きの隙間から雨
水が侵入したとしても、その雨水は下葺き材2の桟部5
に開設した機能孔8a,8bを通過しながら下葺き上を
軒先まで流れ落ちて速やかに排水さるので、下葺きと瓦
葺きとの間に雨水がいつまでも滞留する様な問題も解消
することができる。
【0028】図5により示す下葺き材2′は桟部5の立
上り部に開設する機能孔を屋根の傾斜方向に長い長孔状
に形成したものである。このように両機能孔8a′、8
b′を長孔状に開設することによれば、上記したように
瓦葺きの内部に侵入した雨水が該機能孔8a′,8b′
を通過しようとする際に生じる表面張力を低減させるこ
とが可能である。これにより、同機能孔8a′,8b′
における排水能力を向上させることが出来ると共に、桟
瓦1の緊結線9を通す際の作業性も向上することができ
る。
【0029】図6乃至図15は下葺き形態の実施例を示
し、以下、これらの実施例を順に説明する。図6及び図
7は下葺き材2の桟部25,35の上部に桟瓦1を面で
支承する受け部25a,35aを形成したものであり、
図6のものは桟部25を略コ形に形成し、また、図7も
のは桟部35を略四角形に形成することでそれぞれ平面
状の受け部25a,35aを形成している。この様に、
桟部25,35の上面に桟瓦1を面で受ける受け部25
a,35aを形成することによれば、桟瓦1の固定を前
記した緊結線9の他にも釘やビス7によっても固定する
ことが出来るようになる。また、必要であれば緊結線9
と釘とを併用することも可能である。尚、上記した実施
例において機能孔8a,8bは下面に向けて突出する形
で開設してある。
【0030】図8は上記した実施例とは反対に、桟部4
5を板状に立ち上げて形成したものであり、桟瓦1をそ
の上端縁にて支承している。図9は桟部55を上記実施
の桟部45と同様に立ち上げ形成しているが、桟部55
裏側の係合部54bから延出する固定片56を軒側へ向
けて折り込んで形成したものである。
【0031】図10の実施例は下葺き材2の上縁側の係
合部64aを軒側へ向けて開口するフック形に折り曲げ
形成し、この係合部64a内に上段側下葺き材2の下縁
側係合部64bの先端を差し込んで係合する。そして、
下葺き材2とは別体に形成した吊子片66の先端縁を上
記係合部64aの先端に掛止係合すると共に、該吊子片
66の後端側を下地a3に対して釘7止めしてある。
【0032】図11にて示す実施例は、吊子片76の基
端縁を軒側へ向けて開口するフック形に折り曲げ形成
し、その吊子片76の開口部分に係合部74aと74b
とを差し込んで係合させたものであり、上記吊子片76
の先端側は軒側へ向けて折り返し、釘7止めしてある。
【0033】図12及び図13にて示す実施例は、下葺
き材2同士における下縁と上縁部表面との接合部に沿っ
て凹状の間隙11,12を形成したものである。図12
のものは桟部85から裏側へ折返して形成する下縁側の
係合部84bの手前に上向きの段差部を設けることによ
り、上記間隙11を下葺き材2同士の接合部全長にわた
って形成してあり、また、図13のものは上縁部表面に
おける桟部95と接する部分に沿って下向きの段差を形
成することで間隙12を同様に形成している。
【0034】そして、上記した両実施例にあっては、下
葺き材2下縁部と上縁部との接合部に沿って上記した間
隙11,12が形成され、この間隙空間に下側の機能孔
8bがのぞんでいる。
【0035】例えば、下葺き材2の下縁と上縁部表面と
の接合部が前記した図11までの実施例により示したよ
うに殆ど隙間の無い状態で接合していると、この接合部
に生じる毛細管現象によって機能孔8a,8bを通過し
て流れ落ちる雨水が滞留する可能性がある。
【0036】そこで、上記した様に、問題となる接合部
に沿って凹状の間隙11,12を形成することによれ
ば、同箇所における毛細管現象が効果的に防止され、機
能孔8bから流れ落ちる雨水を円滑に流下させ、接合部
内に雨水が滞留するのを防止することができる。
【0037】尚、上記した各実施例は木造の屋根下地に
対応した瓦葺き屋根構造を示しているが、本願の瓦葺き
屋根構造は鉄骨構造の屋根下地に対しても実施すること
が可能である。また、瓦は和瓦だけではなくスパニッシ
ュ等の洋瓦であっても同様に実施することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述した様に構成したものであ
るから以下に記載する効果を奏する。金属板からなる下
葺きと瓦葺きとの二重構造とし、下葺き材の桟部に開設
した機能孔を利用して瓦の固定を行う緊結線で緊結でき
る様に構成しているので、雨水が浸入する範囲内におい
ては下地材の防水層となる下葺き材から雨漏りをもたら
す釘孔を全て無くすことができ、これにより確実な防水
性を得ることができる。
【0039】上記した下葺き材の下縁に沿って桟部を一
体形成してあるので、下葺きと同時に瓦葺きの精度を左
右する瓦桟の取り付けが正確に行われることになり、従
って、瓦桟の割り付け墨や取り付け作業が不要になると
共に、作業者に特別高度な技術がなくとも上記桟部を基
準として正確で奇麗な瓦葺きを行うことが可能となる。
さらに、例えば強風雨により瓦葺きの内側に雨水が侵入
したとしても、下は葺き材の桟部に開設した機能孔を通
過して下葺き材上を軒先まで流れ落ちて速やかに排水さ
れるので、瓦葺きと下葺きとの間にいつまでも雨水が滞
留するようなことも防止することができる。
【0040】そして、上記した下葺き材の桟部に瓦を面
で受ける受け部を形成することによれば、瓦の固定手段
として緊結線及び釘、ビスの何れの方法(若しくは双方
の方法)でも固定できるようになる。
【0041】また、桟部の立上り部に開設する機能孔を
長孔にすることにより、雨水の流れ方向と該長孔の長径
方向とを一致させ、重力による表面張力の破壊作用を助
長することができるので、雨水が該機能孔を通過する際
に生じる表面張力を低減し、同孔における排水能力を向
上せしめると共に、緊結線を緊結させる際の作業性をも
向上させることができる。
【0042】さらに、下葺き材同士における下縁と上縁
部表面との接合部に沿って凹状の間隙を形成することに
よれば、上記接合部に生じる毛細管現象の発生を防止
し、機能孔からの雨水を接合部より円滑に流下させて、
接合部内に雨水が滞留するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願を実施した瓦葺き屋根構造を示す縦断面
図である。
【図2】 同瓦葺き屋根構造を一部切欠して示す斜視図
である。
【図3】 下葺き構造を棟側から見た斜視図である。
【図4】 下葺き材を一部切欠して示す斜視図である。
【図5】 機能孔を長孔とした下葺き材を一部切欠して
示す斜視図である。
【図6】 桟部に平面状の受け部を形成した瓦葺き屋根
構造を示す縦断面図。
【図7】 桟部に平面状の受け部を形成した瓦葺き屋根
構造を示す縦断面図。
【図8】 桟部を板状に立ち上げ形成した瓦葺き構造を
示す縦断面図である。
【図9】 固定片部を軒側へ折り返した瓦葺き構造を示
す縦断面図である。
【図10】下葺き材の固定を吊子片を介して行った瓦葺
き構造を示す縦断面図
【図11】吊子片の先端を軒側に向けて折り返した瓦葺
き構造を示す縦断面図
【図12】 下葺き材下縁部と上縁部との接合部に間隙
を形成した瓦葺き構造を示す縦断面図である。
【図13】 下葺き材下縁部と上縁部との接合部に間隙
を形成した瓦葺き構造を示す縦断面図である。
【図14】 釘によって瓦を固定した従来の瓦葺き屋根
構造を示す縦断面図。
【図15】 緊結線により瓦を固定した従来の瓦葺き屋
根構造を示す縦断面図
【符号の説明】
a3:下地 1:桟瓦 2:下葺き材 4a,4
b:係合部4a′,4b′:係合部 5:桟部 7:
釘 8a,8b:機能孔9:緊結線 11,12:
間隙 25a,35a:受け部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の下地上に金属板からなる下葺き
    材を横葺き状に葺き、その下葺き材の上に瓦を敷設する
    瓦葺き屋根構造であって、前記各下葺き材の上下両縁部
    に沿って、互いに係合する上縁側係合部及び下縁側係合
    部を形成すると共に、上下複数段に横葺きされる下葺き
    材下縁側係合部に沿って下葺き材の表面より上方に立ち
    上がる桟部を折曲形成し、且つ、下段側下葺き材の上縁
    側係合部よりも水下側に位置する上記桟部の立ち上げ部
    分に沿って、同下葺き材の表裏を連通する機能孔を適宜
    な間隔をおいて開設した瓦葺き屋根構造。
  2. 【請求項2】 下葺き材の桟部に瓦を面で承支する受
    け部を形成した請求項1記載の瓦葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】 機能孔が屋根の傾斜方向に長い長孔で
    ある請求項1又は2記載の瓦葺き屋根構造。
  4. 【請求項4】 下段側下葺き材の上縁側係合部と上段
    側下葺き材下縁側係合部との係合位置の軒側に沿って、
    上記下葺き材の桟部下面と下葺き材の上縁部上面との間
    で構成する凹状の間隙を設けた請求項1乃至3のいずれ
    か1項記載の瓦葺き屋根構造。
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