JPS61117107A - 非晶質窒化ホウ素粉末およびその製造方法 - Google Patents
非晶質窒化ホウ素粉末およびその製造方法Info
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- JPS61117107A JPS61117107A JP59238550A JP23855084A JPS61117107A JP S61117107 A JPS61117107 A JP S61117107A JP 59238550 A JP59238550 A JP 59238550A JP 23855084 A JP23855084 A JP 23855084A JP S61117107 A JPS61117107 A JP S61117107A
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- Japan
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- boron nitride
- spherical
- nitride powder
- amorphous boron
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は、粒子がW1#1球状である非晶質窒化ホウ素
(以下、a−BNという)粉末とその製造方法に関し、
更に詳しくは、この粉末を用いて焼結体を製造したとき
、その焼結体が空孔の少ない緻密構造体になり1組織も
均一になる球状a−BNとその製造方法に関する。
(以下、a−BNという)粉末とその製造方法に関し、
更に詳しくは、この粉末を用いて焼結体を製造したとき
、その焼結体が空孔の少ない緻密構造体になり1組織も
均一になる球状a−BNとその製造方法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点]
窒化ホウ素の焼結体は、ファインセラミックスの1つと
して最近とみに注目を集めている。これらの焼結体とし
ては、立方晶窒化ホウ素(以下、c−BNという)焼結
体、ウルツ型窒化ホウ素(以下、w−BNという)の各
焼結体があり、他に大方晶窒化ホウ素(以下、h−BN
という)焼結体が知られている。これらのうちとくに、
C−BHの焼結体は高硬度、耐摩耗性に優れた素材とし
て脚光を浴び工具用材料の用途分野への展望が開けてい
る。また、これは一方では極めて高い熱伝導性と電気抵
抗を兼ね備えているため、高密度集積回路におけるヒー
トシンク材料として大きな期待がもたれている。
して最近とみに注目を集めている。これらの焼結体とし
ては、立方晶窒化ホウ素(以下、c−BNという)焼結
体、ウルツ型窒化ホウ素(以下、w−BNという)の各
焼結体があり、他に大方晶窒化ホウ素(以下、h−BN
という)焼結体が知られている。これらのうちとくに、
C−BHの焼結体は高硬度、耐摩耗性に優れた素材とし
て脚光を浴び工具用材料の用途分野への展望が開けてい
る。また、これは一方では極めて高い熱伝導性と電気抵
抗を兼ね備えているため、高密度集積回路におけるヒー
トシンク材料として大きな期待がもたれている。
このc−BN焼結体は大別して次の2つの方法で製造さ
れている。その第1の方法は、C−BNの粉末を耐圧、
耐熱性の型内に充填して超高圧・高温下(例えば、 5
GPa以上、I200℃以上)で焼結したり、又は、c
−BNの粉末と Ti。
れている。その第1の方法は、C−BNの粉末を耐圧、
耐熱性の型内に充填して超高圧・高温下(例えば、 5
GPa以上、I200℃以上)で焼結したり、又は、c
−BNの粉末と Ti。
Si、 An、 AINなどの触媒若しくはこの触
媒とTiN、 An 203を主体とする結合材とを混
合し、この混合粉末を同じく耐圧、耐熱性の型内に充填
して超高圧・高温下で焼結したりする。いわゆるC−B
N粉末を原料とする方法である。第2の方法は、c−B
N以外の窒化ホウ素の粉末、すなわち前述したh−BN
又はa7BNの粉末を出発原料とし、これを上記したよ
うな結合材と混合したのち、超高圧・高温下で処理して
、窒化ホウ素なc−BNに転換すると同時に全体を焼結
するという方法である。
媒とTiN、 An 203を主体とする結合材とを混
合し、この混合粉末を同じく耐圧、耐熱性の型内に充填
して超高圧・高温下で焼結したりする。いわゆるC−B
N粉末を原料とする方法である。第2の方法は、c−B
N以外の窒化ホウ素の粉末、すなわち前述したh−BN
又はa7BNの粉末を出発原料とし、これを上記したよ
うな結合材と混合したのち、超高圧・高温下で処理して
、窒化ホウ素なc−BNに転換すると同時に全体を焼結
するという方法である。
これら2つの方法のうち、後者の方法の場合には、窒化
ホウ素からc−BNへの転換率が100%ではなく、未
転換の窒化ホウ素が残留し、得られた焼結体の特性を著
しく低下せしめるという問題が避けられない。
ホウ素からc−BNへの転換率が100%ではなく、未
転換の窒化ホウ素が残留し、得られた焼結体の特性を著
しく低下せしめるという問題が避けられない。
そのため、実際には前者の方法で主としてC−BN焼結
体は製造されている。
体は製造されている。
この前者の方法にあっては、出発原料はC−BNである
。したがって、前提問題としてC−BNの合成が重要な
ファクターとなる。
。したがって、前提問題としてC−BNの合成が重要な
ファクターとなる。
現在のところ、c−BNの合成に関しては、主に、h−
BNを超高圧Φ高温下で処理してC−BNに転換すると
いう方法が採られている。
BNを超高圧Φ高温下で処理してC−BNに転換すると
いう方法が採られている。
しかしながら、その転換率は一般に低い、それは、h−
BNに物理的φ化学的に吸着している酸素又は化学的に
結合している酸素成分の影響に起因するためであること
が明らかとなっている。
BNに物理的φ化学的に吸着している酸素又は化学的に
結合している酸素成分の影響に起因するためであること
が明らかとなっている。
h−BNからc−BNの転換率を高めるために1種々の
研究が重ねられているが1本発明者らは、h−BNから
c−BNを合成する際に合成触媒としての窒化アルミニ
ウムを介在せしめるとその転換率が向上するとの事実を
見出しこれを既に発表した(粉体粉末冶金協会、昭和5
7年度秋季大会講演概要集、 100〜101頁参照)
。
研究が重ねられているが1本発明者らは、h−BNから
c−BNを合成する際に合成触媒としての窒化アルミニ
ウムを介在せしめるとその転換率が向上するとの事実を
見出しこれを既に発表した(粉体粉末冶金協会、昭和5
7年度秋季大会講演概要集、 100〜101頁参照)
。
更に研究を進め、h−BNの結晶性と転換率との関係に
つき研究を重ねた結果、h−BNの結晶化度が小さいも
のほどc−BNへの転換率が高くなることを確認し、そ
れを既に発表した(粉体粉末冶金協会、昭和58年度春
季大会講演概要集、86頁〜87頁参照)。
つき研究を重ねた結果、h−BNの結晶化度が小さいも
のほどc−BNへの転換率が高くなることを確認し、そ
れを既に発表した(粉体粉末冶金協会、昭和58年度春
季大会講演概要集、86頁〜87頁参照)。
このようなことから、c−BNの合成に関しては、結晶
化度の小さいh−BNを出発原料として用いてもよいが
、そのこと以上に、出発原料がa−BNである場合には
、更に高い転換率でC−BNを合成できることが明らか
となった。
化度の小さいh−BNを出発原料として用いてもよいが
、そのこと以上に、出発原料がa−BNである場合には
、更に高い転換率でC−BNを合成できることが明らか
となった。
以上の知見の上に立って1本発明者らはa−BNの原料
になり得る化合物を追究したところ。
になり得る化合物を追究したところ。
ボラジン又はボラジン誘導体を加圧子熱分解するとc−
BNへの転換率の高いa−BNを得ることができるとの
事実を見出し、その方法を既に特願昭51−10088
2号として出願した。
BNへの転換率の高いa−BNを得ることができるとの
事実を見出し、その方法を既に特願昭51−10088
2号として出願した。
ところで、a−BNをc−BNに転換し、得られたc−
BNを用いてその焼結体を製造する際には、このc−F
IN粉末を所定の型内に充填して焼結する。このとき、
得られる焼結体が空孔のない緻密質のものになるか否か
又は偏析がなく均一な組織構造になるか否かという問題
には、適用する焼結条件と合わせてc−BN粉末の特性
又は形状も重要な因子として作用する。
BNを用いてその焼結体を製造する際には、このc−F
IN粉末を所定の型内に充填して焼結する。このとき、
得られる焼結体が空孔のない緻密質のものになるか否か
又は偏析がなく均一な組織構造になるか否かという問題
には、適用する焼結条件と合わせてc−BN粉末の特性
又は形状も重要な因子として作用する。
また、a−BN粉末を直接型の中に充填し、高圧e高温
下において、a−BNをc−BNに転換しながら焼結す
る場合にも、上記したと同様の理由によって、用いるa
−BN粉末は個々の粒子が微細な球状体であることが好
ましい。
下において、a−BNをc−BNに転換しながら焼結す
る場合にも、上記したと同様の理由によって、用いるa
−BN粉末は個々の粒子が微細な球状体であることが好
ましい。
一方、h−BN焼結体は軟質ではあるが、しかし軟質で
あるがゆえに機械加工性、潤滑性が優れ、そしてまた化
学安定性、高熱伝導性、高電気絶縁性という特性を備え
ている。従来、h−BN焼結体は、h−BN粉末を出発
原料とし潤滑剤及び焼結助剤と共に焼結して製造されて
いるが、このような焼結体は高密度ではなく、せいぜい
理論密度の80〜85%程度のものでしかない。
あるがゆえに機械加工性、潤滑性が優れ、そしてまた化
学安定性、高熱伝導性、高電気絶縁性という特性を備え
ている。従来、h−BN焼結体は、h−BN粉末を出発
原料とし潤滑剤及び焼結助剤と共に焼結して製造されて
いるが、このような焼結体は高密度ではなく、せいぜい
理論密度の80〜85%程度のものでしかない。
h−BN焼結体の製造時にあっ°ても、上記したc−B
N焼結体の製造の場合と同様に、その原料粉末は微細で
かつ球状であることが好ましい。
N焼結体の製造の場合と同様に、その原料粉末は微細で
かつ球状であることが好ましい。
しかしながら、現在までのところそのような機側球状の
a−BN粉末は開示されていないし、また、その製造方
法も知られていない。
a−BN粉末は開示されていないし、また、その製造方
法も知られていない。
[発明の目的]
本発明は、木発明者らが開発した前記特願昭59−10
0882号の方法を基礎にして製造される窒化ホウ素の
粒子が微細で球状のa−BN粉末とその製造方法の提供
を目的とする。
0882号の方法を基礎にして製造される窒化ホウ素の
粒子が微細で球状のa−BN粉末とその製造方法の提供
を目的とする。
[発明の概要コ
本発明のa−BN粉末は粉末粒子の形状が球状であるこ
とを特徴とし、例えばその球状のa −BNは、ボラジ
ン又はボラジン誘導体の群から選ばれる少なくとも1種
の化合物を、圧力lO〜100MPa、温度200−3
50℃2時間5〜30分の条件で加圧子熱分解すること
によって得ることができる。
とを特徴とし、例えばその球状のa −BNは、ボラジ
ン又はボラジン誘導体の群から選ばれる少なくとも1種
の化合物を、圧力lO〜100MPa、温度200−3
50℃2時間5〜30分の条件で加圧子熱分解すること
によって得ることができる。
本発明のa−BN粉末は粒子形状が球状である。その粒
径は、通常l〜4pmと微細である。
径は、通常l〜4pmと微細である。
したがって、流動性に富むため焼結体の製造時には型内
への充填性が優れ、他の添加物との混合性も良好なので
作業性も良好である。また焼結時にあっては、微細で水
素を含有しているのでそれ自体が焼結の促進効果を備え
ていて1wk密で均一な組織の焼結体となり得る。
への充填性が優れ、他の添加物との混合性も良好なので
作業性も良好である。また焼結時にあっては、微細で水
素を含有しているのでそれ自体が焼結の促進効果を備え
ていて1wk密で均一な組織の焼結体となり得る。
このa−BN粉末は次のようにして製造することができ
る。
る。
まず、原料は1次式:
で示されるボラジン若しくは後述のボラジン誘導体の1
種又はこれらを2種以上適宜に混合して成る混合物であ
る。これらのうち、 ボラジン誘導体としては、例えば1次式:で示されるボ
ラシナフタリン、次式: で示されるボラノビ2エニル5次式: で示される2、4−ジアミノボラ0ジンをあげることが
できる。好ましい原料はボラジンである。
種又はこれらを2種以上適宜に混合して成る混合物であ
る。これらのうち、 ボラジン誘導体としては、例えば1次式:で示されるボ
ラシナフタリン、次式: で示されるボラノビ2エニル5次式: で示される2、4−ジアミノボラ0ジンをあげることが
できる。好ましい原料はボラジンである。
これらの原料は、酸素、炭素を含有していないことが重
要である。なぜならば酸素は前述したようにc−BNへ
の転換率を低下せしめる因子として作用するからであり
、また、炭素は後述の条件下で熱分解処理を施したとき
にa−BH内に残留するからである。このような炭素を
含有するa−BNを原料として高圧・高温下でc−BN
を合成した場合、この炭素が黒鉛に転換してc−BH内
に残留し、モしてc−BN焼結体の特性低下をもたらす
からである。
要である。なぜならば酸素は前述したようにc−BNへ
の転換率を低下せしめる因子として作用するからであり
、また、炭素は後述の条件下で熱分解処理を施したとき
にa−BH内に残留するからである。このような炭素を
含有するa−BNを原料として高圧・高温下でc−BN
を合成した場合、この炭素が黒鉛に転換してc−BH内
に残留し、モしてc−BN焼結体の特性低下をもたらす
からである。
本発明方法にあっては、上記した原料を密閉式の圧力容
器の中にいれ、加圧子熱分解を施す、このときの加圧子
熱分解反応は、まずその初期段階において原料のボテジ
ン環の開am合厘応が気相と液相の共存下で進行しつつ
水素含有量の多い球状のa−BNを生成する。その後1
時間の経過とともに更に水素が放出されていき、水゛素
含有量の少ない球状のa−BHに転化していく。
器の中にいれ、加圧子熱分解を施す、このときの加圧子
熱分解反応は、まずその初期段階において原料のボテジ
ン環の開am合厘応が気相と液相の共存下で進行しつつ
水素含有量の多い球状のa−BNを生成する。その後1
時間の経過とともに更に水素が放出されていき、水゛素
含有量の少ない球状のa−BHに転化していく。
このように本発明の加圧子熱分解反応は、熱分解時の圧
力、温度1時間が基本的な制御因子であり、これら因子
によって、得られるa−BN粉末の状態が左右される。
力、温度1時間が基本的な制御因子であり、これら因子
によって、得られるa−BN粉末の状態が左右される。
まず、圧力は10〜loOMPaの範囲に設定される。
この圧力が1 、’OM P aより低い場合には、原
料が熱分解処理中に放出する水素を押え込む圧力として
は不充分であり、a−BNの収率は低くなる。また、圧
力が100>IPaより高い場合には、得られたa−B
Nが相互に融合してしまい球状粒子にはならず、この合
体球が帯状に広がった塊状の白色固体となってしまう、
圧力の好ましい範囲は25〜100MPaテある。
料が熱分解処理中に放出する水素を押え込む圧力として
は不充分であり、a−BNの収率は低くなる。また、圧
力が100>IPaより高い場合には、得られたa−B
Nが相互に融合してしまい球状粒子にはならず、この合
体球が帯状に広がった塊状の白色固体となってしまう、
圧力の好ましい範囲は25〜100MPaテある。
温度は200〜350℃の範囲に設定される。一般に、
熱分解温度が高くなるにつれて得られたa−BNの水素
含有量は減少していくが、この残存水素の多少がa−B
Nからc−BNへの転換率の大小に1ll=Jiな影響
を及ぼすことからして、C−BNへの転換率を高位に維
持するためには熱分解温度を 350℃以下にする。し
かし、熱分解温度が 200℃よりも低くなると、得ら
れたa−BNの活性が高くなりすぎて、全体の取扱いを
N2又は不活性ガス雰囲気中で行なうことが必要になる
ので200℃未満とする。好ましくは、250〜350
℃である。
熱分解温度が高くなるにつれて得られたa−BNの水素
含有量は減少していくが、この残存水素の多少がa−B
Nからc−BNへの転換率の大小に1ll=Jiな影響
を及ぼすことからして、C−BNへの転換率を高位に維
持するためには熱分解温度を 350℃以下にする。し
かし、熱分解温度が 200℃よりも低くなると、得ら
れたa−BNの活性が高くなりすぎて、全体の取扱いを
N2又は不活性ガス雰囲気中で行なうことが必要になる
ので200℃未満とする。好ましくは、250〜350
℃である。
時間は5〜30分の範囲に設定される。上記した2因子
の設定範囲内にあっては、加圧子熱分解の時間が30分
を超えると、a−BNにおける水素含有量が非常に減少
してしまい、c−BNへの転換率も低下する。逆に時間
が5分より短い場合には、残存する水素量が多すぎてa
−BNの活性は高くなりすぎ、加水分解を起しやすくな
るというような不都合な問題を生ずる。
の設定範囲内にあっては、加圧子熱分解の時間が30分
を超えると、a−BNにおける水素含有量が非常に減少
してしまい、c−BNへの転換率も低下する。逆に時間
が5分より短い場合には、残存する水素量が多すぎてa
−BNの活性は高くなりすぎ、加水分解を起しやすくな
るというような不都合な問題を生ずる。
このようにして、粒a!1〜4)inで球状のa −B
N粉末が得られる。この粉末を例えば真空中又は非酸化
性雰囲気中、高温下で処理すれば、高純度のh−BN粉
末を得ることができ、また、ホットプレスすればh−B
N焼結体が得られる。更に例えば5.0〜B、5GPa
の超高圧、 1100〜1850℃の高温下で処理すれ
ばc−BN焼結体を得ることができる。
N粉末が得られる。この粉末を例えば真空中又は非酸化
性雰囲気中、高温下で処理すれば、高純度のh−BN粉
末を得ることができ、また、ホットプレスすればh−B
N焼結体が得られる。更に例えば5.0〜B、5GPa
の超高圧、 1100〜1850℃の高温下で処理すれ
ばc−BN焼結体を得ることができる。
[発明の実施例]
実施例1
(+)a−BNの調製
β−トリクロロボラジンを還元してボラジンを製造した
。このボテジン(液体)を金カプセルの中に封入し、カ
プセルをコーン密閉式圧力容器内にセットした。
。このボテジン(液体)を金カプセルの中に封入し、カ
プセルをコーン密閉式圧力容器内にセットした。
容器内圧力、温度、処理時間を表に示したように変化さ
せて加圧下熱分解処理を施した。いずれの場合も白色固
体が得られた。これらや固体につさ粉末X線回折法によ
り結晶構造を観察したところ、いずれも非晶質であるこ
とが確認された。
せて加圧下熱分解処理を施した。いずれの場合も白色固
体が得られた。これらや固体につさ粉末X線回折法によ
り結晶構造を観察したところ、いずれも非晶質であるこ
とが確認された。
また、これら白色固体につき赤外吸収(!R)スペクト
ル分析を行なったところ、 3400cm−’の位置に
N−H伸縮による吸収、2520 c m−’の位置に
B−H伸縮による吸収、1400c■4の位置にB−N
伸縮による吸収が認められた。
ル分析を行なったところ、 3400cm−’の位置に
N−H伸縮による吸収、2520 c m−’の位置に
B−H伸縮による吸収、1400c■4の位置にB−N
伸縮による吸収が認められた。
各場合につき、B−H及びB−Nの各伸縮振動に基づく
吸収強度の比を算出し、その値を表に併記した。また、
各白色固体を顕微鏡観察し、その形状等も併記した。更
に、得られた各a−BNの粉末に窒化アルミニウム20
モル%添加して混合し、コノ混合粉末を、圧力8.5G
Pa、温度1200℃の条件下で10分間処理して焼結
した。
吸収強度の比を算出し、その値を表に併記した。また、
各白色固体を顕微鏡観察し、その形状等も併記した。更
に、得られた各a−BNの粉末に窒化アルミニウム20
モル%添加して混合し、コノ混合粉末を、圧力8.5G
Pa、温度1200℃の条件下で10分間処理して焼結
した。
得られた各焼結体につき、X線回折法でそのC−BHの
存在割合を測定し、各a−BNの転換率を算出した。そ
の結果も表に併記した。
存在割合を測定し、各a−BNの転換率を算出した。そ
の結果も表に併記した。
実施例2
粒径的l終mの本発明a−BN粉末aol量%。
5i02粉末5重量%、A文粉末51fU量%を混合し
、得られた混合粉末を真空雰囲気中において、1800
℃、40分、 10MPaの条件下でホットプレスした
。
、得られた混合粉末を真空雰囲気中において、1800
℃、40分、 10MPaの条件下でホットプレスした
。
得られた焼結体はh−BN焼結体であり、その密度は理
論密度の85%であった。
論密度の85%であった。
比較のために、粒径的1gmの市販h−BN粉末30重
量%、 5i02粉末5重量%、A交粉末5重量%の混
合粉末につき、同様の条件下でホットプレスして焼結体
を得た。このh−BN焼結体の密度は理論密度の80%
であった。
量%、 5i02粉末5重量%、A交粉末5重量%の混
合粉末につき、同様の条件下でホットプレスして焼結体
を得た。このh−BN焼結体の密度は理論密度の80%
であった。
[発明の効果〕
以丘の説明で明らかなように1本発明の球状a−BN粉
末は微細で水素を含有し、しかもC−BNへの転換率が
高いことがらc−BN焼結体の原料として使用すると緻
密で均一組織のc−BN焼結体になり、高硬度、高熱伝
導性、高電気絶縁性が一層優れ、切削用工具、耐摩耗用
工具、ヒートシンクをはじめとする電気部品として応用
でき、また、c−BN粉末にするとそれは砥石又は砥粒
として研削工具又は研摩材料として応用できる。
末は微細で水素を含有し、しかもC−BNへの転換率が
高いことがらc−BN焼結体の原料として使用すると緻
密で均一組織のc−BN焼結体になり、高硬度、高熱伝
導性、高電気絶縁性が一層優れ、切削用工具、耐摩耗用
工具、ヒートシンクをはじめとする電気部品として応用
でき、また、c−BN粉末にするとそれは砥石又は砥粒
として研削工具又は研摩材料として応用できる。
更に1本発明の球状のa−BN粉末は微細で活性がある
ためにh−BN焼結体の原料として使用すると、緻密で
均一組織のh−BN焼結体になり、化学安定性、耐食性
9機械加工性、高熱伝導性、高電気絶縁性が一層優れ、
機械加工性もよいので溶融金属若しくは薬品用の容器、
高温域での潤滑材料、74気部品材料として応用できる
産業上有用な材料である。
ためにh−BN焼結体の原料として使用すると、緻密で
均一組織のh−BN焼結体になり、化学安定性、耐食性
9機械加工性、高熱伝導性、高電気絶縁性が一層優れ、
機械加工性もよいので溶融金属若しくは薬品用の容器、
高温域での潤滑材料、74気部品材料として応用できる
産業上有用な材料である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、窒化ホウ素粉末粒子の形状が球状であることを特徴
とする非晶質窒化ホウ素粉末。 2、前記窒化ホウ素が水素を含有している特許請求の範
囲第1項記載の非晶質窒化ホウ素粉末。 3、ボランジン又はボラジン誘導体の群から選ばれる少
なくとも1種の化合物を、圧力10〜100MPa、温
度200〜350℃、時間5〜30分の条件で加圧下熱
分解することを特徴とする非晶質窒化ホウ素粉末の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59238550A JPS61117107A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 非晶質窒化ホウ素粉末およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59238550A JPS61117107A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 非晶質窒化ホウ素粉末およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61117107A true JPS61117107A (ja) | 1986-06-04 |
JPH0510282B2 JPH0510282B2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=17031907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59238550A Granted JPS61117107A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 非晶質窒化ホウ素粉末およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61117107A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1988000934A1 (en) * | 1986-08-07 | 1988-02-11 | Kabushiki Kaisha Kouransha | Boron nitride sinter and process for its production |
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