JPS6057873B2 - 注射器 - Google Patents

注射器

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JPS6057873B2
JPS6057873B2 JP52118811A JP11881177A JPS6057873B2 JP S6057873 B2 JPS6057873 B2 JP S6057873B2 JP 52118811 A JP52118811 A JP 52118811A JP 11881177 A JP11881177 A JP 11881177A JP S6057873 B2 JPS6057873 B2 JP S6057873B2
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JP
Japan
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silicone rubber
syringe
silicone
packing
silicone oil
Prior art date
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Expired
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JP52118811A
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English (en)
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JPS5452889A (en
Inventor
嘉彦 中里
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Silicone Co Ltd filed Critical Toshiba Silicone Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された薬液どめパッキンを用いる注射器に
関し、さらに詳しくは、シリコーンオイルで膨潤させた
シリコーンゴム成形体を、薬液どめパッキンとして用い
ることを特徴とする注射器を提供するものてある。
従来、注射器、特にポリプロピレンなどの合成樹脂製注
射器の薬液どめパッキンとしては、天然ゴムとSBRと
のプレンド品、あるいはブチルゴムのいずれかを使用し
、直径を注射器の内径よりやや大きめに成形して器壁と
の摩擦力て気密性をもたせ、薬液をとめるものがある。
また、それらは、フランシャーによつて移動させるとき
の潤滑性を与えるため、器壁にシリコーンオイルを塗布
している(第1図参照)。しかし、これらの従来品には
次のような欠点がある。
(1)シリコーンオイルの塗布工程が煩雑である。
(2)シリコーンオイルが薬液中に混入する。(3)
有機ゴムの加硫促進剤その他の添加剤が、薬液中に抽出
されることがある。(4)一般にゴムが弾性に乏しいた
め注射器に挿入しにくく、潤滑性も十分でない。
(5)保存中にシリコーンオイルが流れ出ることがある
本発明の目的は、これらの欠点を解決した、加工操作の
容易な、器壁との潤滑性および密封性に優れたパッキン
を使用することを特徴とする注射器を提供するものであ
る。
すなわち、本発明はシリコーンオイルで膨潤させたシリ
コーンゴム成形体を、薬液どめパッキンとして用いるこ
とを特徴とする注射器に関するものである。
本発明で使用されるシリコーンゴムは、ポリジオルガノ
シロキサンをベースポリマーとし、これに無機質充填剤
を与え、適当な架橋機構によつて硬化せしめるもので、
これを大別すると次の2種がある。
(1)重合度2000以上の、好ましくはケイ素原子に
結合せる有機基として、少量のビニル基と大部分のメチ
ル基をもつポリジオルガノシロキサンをベースポリマー
とし、これを有機過酸化物、または、ケイ素原子に結合
せる水素原子を有する別のポリシロキサンと、白金系触
媒の存在下で架橋せしめる熱硬化性ゴム。
(2)比較的低重合度で末端に反応性を有するポリジオ
ルガノシロキサンを、触媒の存在下または非存在下に、
分子中平均2個を越えるケイ素官能性基をもつシラン、
またはシロキサン化合物を架橋剤として硬化せしめる室
温硬化性コム。
本発明にはこれらのいずれも用いることができるが、成
形の容易なこと、薬液によつて抽出される有害成分がな
いことなどから、好ましくは熱硬化性シリコーンゴムが
用いられる。本発明で使用されるシリコーンオイルは、
シリコーンゴムを膨潤させ、かつ、、長期間にわたりシ
リコーンゴム中に存在して、シリコーンゴムから離油し
ないため、シリコーンゴムのベースポリマーと化学的に
類似した構造をもつものが好ましい。
具体的には、ケイ素原子に結合せる有機基の90%以上
がメチル基であるもの、特に好ましくはそのすべてがメ
チル基であるポリジメチルシロキサンがよい。また、一
度シリコーンゴムを膨潤させたら容易に離油しないため
に、25℃における粘度が、50Cst以上であること
が好ましく、特に良好な潤滑性性を保つには、100〜
1000■Stの間が好ましい。シリコーンオイルの添
加量は、シリコーンゴムに器壁との間の適度な潤滑性を
与えるために、わずかにゴム表面に滲み出す程度で、保
存中にシリコーンオイルの離油や、それによる寸法変化
が大きくない範囲、すなわち、シリコーンゴムの全重量
に対して1〜25量%、好ましくは2〜1轍量%の間が
よい。1重量%未満の場合は望む−潤滑性が得られず、
25重量%を越えると寸法の変化が大きく、器筒に挿入
するのが困難であつたり、挿入後、シリコーンオイルの
離油による流出やパッキンの寸法変化を起こすので好ま
しくない。
本発明における膨潤方法としては、パッキン用に成形し
たシリコーンゴムをシリコーンオイル中に一定時間浸漬
しておくだけで良い。
この浸漬時間は、シリコーンオイルがシリコーンゴム中
に1〜25重量%浸込む時間であるが、シリコ−ンゴム
ーの硬さ、シリコーーンオイルの粘度により異なり、シ
リコーンゴムの硬さが低く、シリコーンオイルが低粘度
であるほど膨潤な容易に行われる。また、膨潤は常温か
ら150℃の温度範囲のもとでできるが、温度が高いほ
ど膨潤速度は速くなる。しかし、本発明で要求する程度
の膨潤はきわめて短時間で行われ、平均的には、常温で
も5〜1紛の浸漬時間を要するだけで良い。以上の方法
のほかに、溶剤とシリコーンオイルを混合せしめた中に
シリコーンゴムパッキンを浸漬し、その後シリコーンゴ
ムパッキンから溶剤を全部揮発させるという方法もある
本発明で提供される注射器は、従来の注射器に・おける
煩雑な器壁へのシリコーンオイル塗布のかわりに、前述
のような方法でシリコーンゴムパッキンにシリコーンオ
イルを膨潤するだけで良いこと、また、シリコーンゴム
は弾性に富むので器筒に挿入しやすいことなど、その加
工操作性の容易なことから産業上きわめて有用である。
さらに従来の注射器と比べ、潤滑性かつ器壁への密封性
などに優れ、加硫促進剤その他のの添加剤が薬液中に抽
出されることがないなどから、医療用、実験用などに有
効に使用でき、とくに、シリコーンオイルの薬液への混
入を嫌う用途に良い。つぎに、実施例をあげて本発明を
具体的に説明する。
実施例1 メチルビニルシロキシ単位を0.2%モル%含有するポ
リジメチルシロキサン(重合度約6000)100mに
、微粉末シリカ40部を混練して得たシリコーンゴムパ
ウンドを、t−ブチルクミルペルオキシドを用いて所定
の形に金型加硫して、硬さ50(JIS)のシリコーン
ゴムパッキンを得た。
このシリコーンゴムパッキンを、25℃における粘度3
50:)Stのポリジメチルシロキサンに常温で1紛間
浸漬させて膨潤させた。シリコーンゴムパッキンの重量
変化は8%であつた。実施例2 メチルビニルシロキシ単位を0.2%モル%含有するポ
リジメチルシロキサン(重合度約7000)10娼に、
微粉末シリカ47部を混練して得たシリコーンゴムパウ
ンドを、ジーt−ブチルペルオキシドを用いて所定の形
状に金型加硫して、硬さ60(JIS)のシリコーンゴ
ムパッキンを得た。
このシリコーンゴムパッキンを、25℃における粘度3
50Cstのポリジメチルシロキサンに常温で1紛間浸
漬させて膨潤させた。重量変化は7%であつた。実施例
3 実施例2と同じシリコーンゴムパッキンを、25℃にお
ける粘度1000Cstのポリジメチルシロキサンに8
0℃で1紛間浸漬させて膨潤した。
重量変化は5%であつた。実施例4 末端が水酸基で閉塞されたポリジメチルシロキサン1(
1)部に、炭酸カルシウム16部とケイソウ土25部を
加え、部分縮合したエチルシリケート2部を加え、さら
にオクチル酸スズ0.7部を加えて室温で硬化せしめる
ことにより、硬さ50(JIS)のシリコーンゴムを得
た。
得られたシリコーンゴムをパッキン用に成形した。この
シリコーンゴムパッキンを25℃における粘度350C
stのポリジメチルシロキサン中に常温で10分間浸漬
したところ、重量変化は10%であつた。実施例1〜4
で得られたシリコーンゴムパッキンを、第2図に示す如
く、注射器に装備して実際に使用してみたところ、どれ
も潤滑性が良好で、薬液もれがなく、かつシリコーンオ
イルの薬液中への混入も見られない優れた注射器であつ
た。さらに、これらの注射器を1ケ月保管後に再び使用
してみたが、上述の特性は損われていなかつた。実施例
5実施例2と同じシリコーンゴムパッキンを25。
Cにおける粘度20000cStのポリジメチルシロキ
サン中に80℃で1紛間浸漬したところ、重量変化は7
%であつた。このシリコーンゴムパッキンを注射器に装
備して実際に使用してみたところ、潤滑性にやや劣るも
のであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の注射器の断面図、第2図は本発明の注射
器の断面図である。 1・・・注射器筒、2・・・プランジャー、3・・・シ
リコーンオイル層、4・・・有機ゴムパッキン、5・・
・シリコーンゴムパッキン(シリコーンオイルで膨潤)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリコーンオイルで膨潤させたシリコーンゴム成形
    体を、薬液どめ、パッキンとして用いることを特徴とす
    る注射器。 2 シリコーンゴムが熱硬化性シリコーンゴムである、
    特許請求の範囲第1項記載の注射器。 3 シリコーンオイルが、25℃における粘度50cS
    t以上のポリジメチルシロキサンである、特許請求の範
    囲第1項記載の注射器。 4 シリコーンゴムへのシリコーンオイルの含浸量が、
    シリコーンゴムに対して1〜25重量パーセントの範囲
    である、特許請求の範囲第1項記載の注射器。
JP52118811A 1977-10-03 1977-10-03 注射器 Expired JPS6057873B2 (ja)

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JP52118811A JPS6057873B2 (ja) 1977-10-03 1977-10-03 注射器

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JP52118811A JPS6057873B2 (ja) 1977-10-03 1977-10-03 注射器

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JPS5452889A JPS5452889A (en) 1979-04-25
JPS6057873B2 true JPS6057873B2 (ja) 1985-12-17

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