JPS6034595Y2 - 液体注出栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は液体注出栓に係る。

近時いわゆるスクイズ式の容器が広く用いられているが
、この種の容器にあっては、該容器の胴部を持ち上げそ
の口部を傾けたときにその胴部圧搾をまだ行わないに拘
らず容器内液体が口部から飛び出すことがあった。

このような現象は収納液体が半分程度にまで減ったとき
に生じ易い。

これは僅かの量ではあるが、これが思わぬ位置へ飛ぶた
めに他物を汚損し易い欠点があった。

本案は上記欠点を除去したもので以下図面について説明
すると、本案注出栓１は本体と補助部材とからなる。

本体２は頂壁３の裏面から容器体口部への嵌合用周壁４
を垂設させると共に頂壁の中心からは上方へノヅル５を
突設させである。

又そのノヅル孔６の下面周縁部からは下部に流路形成用
の切欠部７又は透孔を形成させた短筒部８を垂設させる
。

該短筒部は周壁４よりも短かく形成させておく。

補助部材９は上記周壁４の内面へ緊密に嵌着可能とした
筒部１０を有し、該筒部の中間部内面へは周縁部に透孔
１１・・・を穿設させた制御板部１２を付設させてなる
もので、該補助部材および上記本体は共に適宜合成樹脂
材により形成する。

補助部材９を本体の周壁４内へ嵌着させた状態において
、ノヅル孔６の下面は制御板部の上面が接することによ
り閉塞され、又筒部１０の下方内部とノズル孔６とは透
孔１１・・・制御板部と頂壁３との間の間隙１３、およ
び上記切欠部７又は透孔とによって連通される。

上記構成の注出栓を容器体内液体へ嵌着させれば、ノヅ
ル孔の下面は制御板部１２により閉塞されているために
、容器体を傾けても容器体内液体が直接ノヅル孔内に入
ることがな〈従来のようにそのまま飛び出すようなこと
がない。

即ち透孔１１・・・、間隙１３、切欠部７、ノヅル孔６
からなる屈折しかつ断面積が変化する流路を通って始め
て注出出可能である。

ノヅル孔の下面周縁部から短筒部８を垂設させ、又本体
の周壁内へは制御板部を有する補助部材９を嵌着させて
その短筒部下面へ制御板部上面を当接させたから、容器
体を傾けたとき容器体内液体が激しく制御板部に当って
も該制御板部は短筒部により支承されているため、破損
或いは位置ずれするおそれはなく、又同時に制御板部と
頂壁３との間には間隙１３が形成されるためその制御板
部の周縁に透孔１１を、又短筒部８の下部に切欠き７又
は透孔を形成するだけでノヅル孔にいたる屈折しかつ断
面積が変化して液体流出制御機能の高い流路が形成でき
る。

構造も本体と補助部材とを組合せ、その組合せにより流
路が形成されるよう設けたから極めて簡易となって便利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案注出栓の断面図、第２図はその下面図であ
る。 １・・・・・・注出栓、２・・・・・・本体、４・・・
・・・周壁、５・・・・・・ノヅル、６・・・・・・ノ
ヅル孔、７・・・・・・切欠部、８・・・・・・短筒部
、９・・・・・・補助部材、１０・・・・・・筒部、１
１・・・・・・透孔、１２・・・・・・制御板部、１３
・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂壁裏面から容器体口部への嵌合用周壁４を垂設させる
   と共に頂壁中心部からは上方へノズル５を突設させ、又
   そのノズル孔の下面周縁部から下部に切欠部７又は透孔
   を有する短筒部８を垂設させてなる本体２と、筒部１０
   を有し該筒部の中間部内面には周縁部に透孔１１・・・
   を穿設させた制御板部１２を付設させてなる補助部材９
   とからなり、その筒部１０は本体の周壁４へ嵌着させ、
   該嵌着状態においてノズル孔６の下面は制御板部１２の
   上面が接して閉塞されると共に筒部１０の下方内部とノ
   ヅル孔６とは透孔１１・・・、制御板部と頂壁３との間
   隙１３、および上記切欠部７又は透孔とにより連通され
   てなることを特徴とする液体注出栓。