JPS638613Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 本考案はワンタツチ式ヒンジキヤツプに関する
ものである。

従来のワンタツチ式ヒンジキヤツプは第１図に
示すように、容器Ａの先端にキヤツプ１が取り付
けられている。キヤツプ１上面２には注出口３が
設けてあり、上蓋４はヒンジ５，５および弾力ヒ
ンジ６の３箇所で蝶番状にキヤツプ１に支持され
ている。このキヤツプでは注出口３より内容物を
注出しようとする時は、上蓋４は注出口３の注出
の邪魔にならないように注出口３の上側に位置す
るようにして使用されるので、上蓋４が使用者の
視野を邪魔し、必然的に注出口は使用者より見に
くく、正確な場所に注出しにくい欠点があつた。

また、キヤツプ上面を傾斜面とし、注出口を高
位置に設けたものが実開昭49−51647号公報とし
て提案されているが、このものは注出口を上蓋と
キヤツプとの連絡部に近い位置とし、上蓋を水平
とした蓋を設けたので内容物注出の際、上蓋が視
野の邪魔になることには変わりなかつた。

本考案は、キヤツプ上面を傾斜せしめて形成し
注出口を傾斜面の高い部分で、ヒンジ部より遠い
位置に偏心して設けると共に、上蓋を傾斜面とす
ることにより、前記欠点を改良したキヤツプを提
供するものである。

考案の構成 本考案の構成を図面に示す実施例によつて説明
する。

第２図、第３図は、本考案によるワンタツチ式
ヒンジキヤツプの斜視図であり、第２図は、上蓋
を開いた状態、第３図は、閉じた状態を示してい
る。

本考案によるキヤツプにおいては、キヤツプ１
の上面８は、上蓋１０を取り付けてあるヒンジ部
５，５側は低く、その反対側は高くなるように傾
斜して設けられてあり、また、注出口９は傾斜面
の高い側に偏心して設けられている。上蓋１０
は、ヒンジ部５，５および弾力ヒンジ６を介して
キヤツプ１に連絡しており、第３図に示すよう
に、閉止時にはキヤツプ上面８の傾斜面に沿うよ
うに形成している。

このように構成したので、使用者が容器Ａを握
り、上蓋１０をヒンジ部５，５を支点として拡開
すると、上蓋１０先端はヒンジ部５より低位置ま
で下降する。また、注出口９は、上蓋１０の先端
位置からは最も遠い位置である全体の先端突出部
分に形成されているので、容器Ａを傾け、注出口
９を下方にしても、上蓋１０は注出口９を注視す
る使用者の視線を遮断しない。

第２図、第３図に示す実施例は歯磨きチユーブ
よりの注出を正確に注出口を見ながら行う場合を
想定したもので、そのため注出口は矩形となつて
示されているが、勿論必要に応じて各種変形して
使用されるものである。

なお、図面中符号７，１１は注入口に嵌合する
嵌合部を示すものである。

考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、内容物
を注出する際上蓋が、ヒンジ部を支点として下方
に位置するので、使用者が容器を傾けても上蓋に
より注出口が視野より遮断されず、かつ、立ち上
がり縁がないので、使用者は、注出口を見ながら
安心して正確に容器より対象物に内容物を供給す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のワンタツチ式ヒンジキヤツプの
斜視図、第２図、第３図は本考案によるワンタツ
チ式ヒンジキヤツプの斜視図で、第２図は上蓋を
開いた状態、第３図は閉じた状態を示している。 Ａ……容器、１……キヤツプ、５，６……ヒン
ジ部、８……傾斜したキヤツプ上面、９……注出
口、１０……上蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤツプの上面を、上蓋のヒンジ部を低くその
   反対側を高く位置せしめるように傾斜面に形成
   し、注出口をヒンジ部より離れているキヤツプ上
   面の偏心した高い位置に設けると共に、上蓋をキ
   ヤツプ上面の傾斜面に沿うように形成してなる、
   ワンタツチ式ヒンジキヤツプ。