JPS603413B2 - タルク配合プロピレン重合体組成物 - Google Patents

タルク配合プロピレン重合体組成物

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JPS603413B2
JPS603413B2 JP14855680A JP14855680A JPS603413B2 JP S603413 B2 JPS603413 B2 JP S603413B2 JP 14855680 A JP14855680 A JP 14855680A JP 14855680 A JP14855680 A JP 14855680A JP S603413 B2 JPS603413 B2 JP S603413B2
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talc
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less
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propylene polymer
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好洋 傍島
浩 由井
三郎 森脇
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極〈微細な粒径で、かつ特定の粒度分布を有
するタルクを結晶性プロピレン重合体に配合してなる、
物性バランス(特に耐衝撃性と剛性のバランス)、成形
品の表面特性(特に耐受傷性と外観)およびゥェルド強
度に譲れた樹脂組成物に関する。
プロピレン重合体にタルクを配合して、該重合体に良好
な耐衝撃性、剛性、光沢、塗装性等を付与させる試みは
種々なされている(侍公昭44一930、特開昭53−
64257、同53−92856、同54−3945入
同55−34271号各公報参照)。
・しかしながら、これらの提案は、あるものはタルクが
あまりにも超微粒のみのため斯様なタルクの製造が困難
である上に、それを配合した樹脂組成物も成形不良が生
じ易く、耐衝撃性やウェルド強度や耐受傷性やシルバー
ストリーク、フローマーク、シボカジリ、ウェルド外観
低下等の外観の悪化抑止性の改良も図り難い。またある
ものは微粒域(1山以下)タルクの存在割合の限定がな
いため、それによる欠点であるシルバーストリーク0の
発生や流動性低下(微粒城が過多の場合)、剛性低下(
微粒域が過少の場合)の防止調整がなされない。更に、
他のものは第三成分として軟質樹脂成分(ゴム成分)を
添加する方法も試みられているが、タルクの粒度分布の
検討が不充分である夕ため特に耐受傷性や外観の点で不
充分なものしか得られず、品質バランスが採れない、等
々の欠点を有する。かかる状況に鑑み、本発明者らは先
に、特定の粒度分布を有するタルクをプoピレン重合体
に配0合してなる、耐衝撃性と剛性のバランスおよび成
形品の表面特性(耐受優性、外観)の大いに優れた樹脂
組成物を提案した(侍糠昭55一81760、同55一
91010明細書)が、その後、タルク含有ブロピレン
重合体組成物のより一層の高レベル化を目指して検討し
た結果、粒径をより微細化し、かつ粒度分布をよりシャ
ープにしたタルクを用いることにより、耐衝撃性と剛性
とのバランスや成形品の表面特性の他、ウェルド強度に
ついても大いに向上した樹脂組成物が得られることを見
し、出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、比表面積が45000の/タ以上
で、平均粒径が0.2〜1.5仏、かつ粒度分布は重量
で粒子寸法1仏以下が6硯超過〜95%、2仏以下が6
0%以上、5仏以下が90%以上および10一以下が9
5%以上である夕ルクを結晶性プロピレン重合体に5〜
6の重量%配合してなることを特徴とするプロピレン重
合体組成物である。
(ただし、上記の比表面積は空気透過法により、また粒
子寸法および平均粒径は液相沈降方式の光透過法により
測定される値を意味する。
)本発明組成物は上記の点で優れているほかに、光沢、
耐熱変形性、タッピング性、塗装性、接着性、印刷性、
耐クリ−フ。
性に優れ「 ヒケや反りも少ないため、高水準の品質バ
ランスの要求される家電部品や自動車部品等の工業部品
分野への樹脂の応用を可能にさせるものである。次に本
発明で用いる各成分を詳述する。
本発明で用いる夕ルクは、次の如き性状を満足するもの
である。
即ち、比表面積は45000の/タ以上、好ましくは5
5000の/タ以上であり、同時に、平均粒径は0.2
〜1.5仏、好ましくは0.2〜1.2仏であり、かつ
、その粒度分布は重量で粒子寸法1仏以下が6佃超過〜
95%、好ましくは70〜95%、2仏以下が60%以
上、好ましくは70%以上、5仏以下が90%以上、好
ましくは95%以上、10r以下が95%以上、好まし
くは97%以上である。
とりわけ、実質的に全粒径が10仏以下であるものが好
ましい。
ここで、比表面積は一般に広く行われている空気透過法
に基ずき恒圧通気式比表面積測定装置例えば島津製作所
製粉体比表面積測定装置SS−100型等で測定する(
狼山定条件は、標準的なものであり、例えばSS−10
項型装置の場合、試料は1夕、試料筒断面積は2の、試
料層厚みは3〜5帆、空気孔と水の下部流水口との高さ
の差は600肌の如くである)。
平均粒径は種々測定法が有るが、簡便な次の如き方法に
依る。
即ち、液相沈降方式の透過法にて測定し得られる粒度分
布累積曲線の50%の点の値を平均粒径とする。その装
置としては、例えば島−津製作所製CP型、セィシン企
業製SKN型があり、その測定条件は標準的なものであ
り、例えば島津CP−5増度層の場合、沈降方法は遠心
式、分散煤は蒸溜水、分散剤は無し又はへキサメタリン
酸ナトリウム(0.1〜2%)又は市販液体洗剤)(5
%)、超音波照射時間は15分、セル回転数は600〜
180仇pm、サンプル量は0.5夕、液面一回転軸間
距離は7肌、測定温度は230Cの如くである。次に粒
度分布は先の平均粒径を求めた粒度分布累積曲線に基づ
く。; ここで累積分表示は重量%でも体積%でも良い
が、一般には前者で表示されるケースが多い。
比表面積が45000の′タ未満のものを使用すると、
物性バランス特に衝撃強度が低下し、成形品表面特性特
に耐受傷性、シボカジリ抑止性が劣)る。平均粒径が0
.2仏未満のものを使用すると、流動性が低下し、2次
凝集が出来易く、物性特に衝撃強度が劣り、表面特性の
外観特にシルバーストリークが発生し易くなる。
又、1.5Aを超えるも:のを使用すると、衝撃強度が
低くなり、耐受像性が劣る。粒度分布において、粒子寸
法lr以下が6の重量%以下のものを使用すると、組成
物の物性バランス、耐受傷性、外観等が劣り、一方95
重量%を超’えるものは、特にシルバーストリークが発
生し易く、流れ性も劣り、又、外観、耐受優性が劣る。
2A以下が6の重量%未満、5〃以下が9の重量%未満
、10r以下が95重量%禾満のものを使用すると、物
性バランス、耐受傷性、外観、ウェルド強「度が劣る。
また、樹脂中に分散したタルクの比表面積、平均粒径、
粒度分布は該樹脂組成物をキシレン等の沸点抽出、例え
ばキシレン中130〜140qo、1餌時間浸潰して樹
脂を溶解せしめ、それを円筒炉紙を通l過せしめて残存
したタルク分について、又は該樹脂組成物を焼成せしめ
て残存したタルク分について先述の各方法で測定する。
該タルクのアスペクト比(縦又は横のいずれかの長さと
厚みの比)の平均値は3以上が好まし〈「特に4以上が
好ましい。該タルクの製造における工程、条件、方法は
特に限定されるものでないが、例えば次の様な方法で製
造する。
先ず夕ルク原石からの一般粉砕はチューブミル型粉砕機
、衝撃式粉砕機、ミクロンミル型粉砕機、遠心ローラー
型レイモンドミル、ボールミル、振動ミル、コロイドミ
ル等の乾式又は湿式の粉砕機を用いる。
更に微粉砕を要する場合にはミクロンミル、ジZェット
型粉砕機、ジェット・オ・マィザ−、ミクロナイザー、
ジェット/ぐルベライザー、ボールミル、蝿洋摩砕ミル
(タワーミル)、振動ミル、コロイドミル等の乾式又は
緑式の粉砕機を用いて微粉砕する。
この場合どちらかというと湿式粉砕がZ好ましい。これ
らの粉砕したタルクをハイドロサィクロン、遠心分級機
、ドラッグ分級機、レーキ分級機、ェーキンススパィラ
ル分級機、水力分級機、ポット型分級機、ボールレーキ
分級機等の湿式分級機又は、サイクロン、マルチロン、
ミクロンセ/ぐレータ−、ミクロプレツクス、サイクロ
ンエアセ/ぐレーター、ウルトラセ/ぐレー夕−、ジエ
ットクロン、クラシクロン等の乾式分級機を用いて1回
又は複数回繰り返して分級を行ない、その粒度分布を調
整する事に依り得られる。この場合どちらかというとい
わゆる湿式分級が好ましい。また、サイクロン、マルチ
ロン、ミクロンセパレーター等のいわゆる乾式分級機を
用いて予め乾式分級したタルクを、先述の湿式級機に供
して湿式分級タルクを得ても良いし、その逆でも良い。
該タルクの表面処理は有無を問わず、例えばシランカッ
プリング剤系、高級脂肪酸系、脂肪酸金属塩系、無水マ
レィン酸系、アクリル酸系、有機チタネート系、樹脂酸
系等の処理剤での化学的或いは物理的な表面処理を施す
こともできる。これらの処理は物性バランス、成形品表
面特性(耐受傷性、外観、光沢、ウェルド外観等)、塗
装性、印刷性、接着性、タッピング性、成形性、混練性
、ウェルド強度等の改良向上に有効である。表面処理剤
の量はタルクに対して0.01〜8重量%の範囲で目的
に応じて設定できる。次に、本発明で用いる結晶性プロ
ピレン重合体樹脂は、立体規則性を有するブロピレンの
単独重合体(ポリプ。
ピレン)、プロピレン以外のQ−オレフイン、たとえば
エチレン、プテンー1、ベンテン−1、ヘキセン−1、
ヘブテン−1、オクテン−1等(好ましくは炭素数8以
下のQ−オレフィン、中でも特にエチレン、ブテン−1
が好ましい)を4の重量%以下、好ましくは3の重量%
以下含有するプロピレンとこれらQ−オレフィンとの二
元以上のブロックまたはランダム共重合体、これらポリ
プロピレンやプロピレンーQ−オレフイン共重合体を不
飽和有機酸またはその誘導体(たとえばアクリル酸やメ
タクリル酸またはそれらのェステル、無水マレィン酸等
)や有機シラン(たとえばビニルトリメトキシシラン等
)でグラフト変性処理したものや塩素化「酸化、スルホ
ン化等の処理をしたもの等であり、これらは、結晶性を
表わすアイソタクテイツク ィンデツクス(11)が4
0以上のものである。11が60以上のものが好ましい
11が4氏未満のものは剛性、硬度が不足する。
これらの中で特にポリプロピレン、プロピレンーヱチレ
ンランダムまたはブロック共重合体、プロピレンーェチ
レンーブテン−1共重合体、とりわけエチレン含量が1
〜3の重量%、更には3〜25重量%のプロピレンーェ
チレンブロック共重合体が好ましい(プロピレンーヱチ
レン共重合体中のエチレン含量の増加につれ、特に衝撃
強度の向上度合が大きい。ここでエチレン含量の測定は
、常法たとえば赤外スペクトル分析やNMRによる)。
また、成形時の流動性を良くするには、これら結晶性プ
ロピレン重合体樹脂はメルトフローレート(MFR)が
一般に0.01〜15M/10分、好ましくは0.3〜
80夕/10分のものである。
M『Rが0.01夕/10分未満のものは成形不良を起
こし易く、成形外観が不良となる。また、150タノ1
0分を超えるものは衝撃強度が不足する。ここでMFR
は、JIS−K7210(230oo、2.16k9荷
重)に準拠して測定したものである。なお、これらの結
晶性プロピレン重合体樹脂は、どのような割合で併用し
ても差し支えない。
これらの重合体はチーグラーナッタ触媒で重合されるも
のであるが、通常市販のものから適宜選択して用いるこ
とができる。本発明は、上述の如き特定のタルクとプロ
ピレン重合体とを用いるものであるが、それらの配合割
合については、このタルクの割合は、プロピレン重合体
とタルクとの合計量に対して5〜6の重量%であり、中
でも5〜5の重量%が好ましい。
5重量%未満では剛性が不足する他、ヒケや反り等が目
立ち不適当である。
又、6の重量%を超える場合は物性バランスの他、表面
特性(外観、耐受傷性、光沢)、ゥェルド強度が不足し
、成形性も著しく悪化し、不適当である。本発明組成物
は、上記のタルクおよびプロピレン重合体の他に、本発
明の効果を著しく損わない範囲で、他の付加的成分を添
加することができる。
それらの付加的成分としては、表面処理を施したかまた
は無処理の夕ルク以外の無機または有機フィラー(たと
えば炭酸カルシウム(重質、竪質、豚質等)、マィカ、
ガラス繊維、硫酸バリウム、けし、酸カルシウム、クレ
ー、炭酸マグネシウム、アルミナ、シリカ、酸化鉄、硫
酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラス粉末、ホワイトカ
ーボン、中空ガラス球、けし、砂、レナい石、カーボン
ブラック、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
酸化亜鉛、塩基性炭酸マグネシウム、アスベスト、ゼオ
ライト、白艶華、モリブデン、酸化チタン、レナいそう
土、セリサイト、シラス、黒鉛、水酸化カルシウム、亜
硫酸カルシウム、石膏繊維、炭素繊維、合成ケイ酸系フ
ァイバー(PMF:プロセスドミネラルフアィバー)、
石英粉、ベントナィト、金属ホィスカー、木粉、硫酸ソ
ーダ)、ゴムまたはラテックス成分(たとえばエチレン
ープロピレン系共重合体ゴム、スチレンーブタジエンゴ
ム、スチレンーブタジエンースチレンフロック共重合体
、ポリブタジェン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン
、1・2ポリブタジエン、ニトリルーブタジエンゴム、
ブチルゴム等)、本発明で用いる上記プロピレン重合体
以外の熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂(たとえば、高
、中あるいは低密度ポリエチレン、ポリブテン等のQー
オレフィンの単独重合体、Q−オレフィン同志の共重合
体、Qーオレフインとビニルモノマーとの共重合体等の
オレフィン重合体樹脂、並びにナイロン、ポリカーポネ
ート、アクリロニトリルーブタジェンースチレン樹脂(
A凶)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレ
ンオキサィド、石油樹脂、フェノール樹脂等のオレフィ
ン重合体樹脂以外の樹脂)、酸化防止剤(フェノ−ル系
、ィオウ系等)、滑剤、有機・無機系の各種顔料、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、
発泡剤「可塑剤、気泡防止剤、雛燃剤、架橋剤、流れ性
改良剤(たとえば各種過酸化物)、ウェルド強度改良剤
(たとえば各種過酸化物)、核剤等を挙げることができ
る。
これらのフイラー、各種樹脂、助剤の添加は、物性バラ
ンスや成形品表面特性(耐受傷性、光沢、ウェルド外観
、シルバーストリーク、フローマーク等)の他に、印刷
性、塗装性、接着性、メッキ性、タツピング性、成形加
工性、混線性、ウェルド強度、耐久性、耐熱性、耐候性
等の向上に有効である。これらの付加的成分は、併用し
て添加することもできる。
なお、付加的成分としての無機フィラーの添加は、本発
明の効果に寄与する他、メッキ性、塗装性、接着性、光
沢、成形性、タッピング性、鶴練性、ウェルド強度、耐
クリープ性、寸法安定性、耐熱性等の向上に有効である
なお、平均粒径0.05〜1〃程度の微粒炭酸カルシウ
ム(豚質、重質)、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜
鉛の添加は、これらの効果の向上が顕著である。特に比
表面積が16000の′タ以上で且つ平均粒径が0.1
6〜1.0rの沈降性豚質のないしは湿式粉砕の重質の
炭酸カルシウムを該タルクとプロピレン重合体の合計重
量10の郡もこ対し5〜7の重量部併用添加すると、物
性バランス(特に剛性と耐衝撃強度)、と表面特性(特
に耐受傷性と外観)を飛躍的に向上させる。
又、同時に塗装性を中心とした二次加工性も飛躍的に向
上させる。本発明組成物は、一軸押出機、二軸押出機、
バンバリーミキサ−、ロール、ブラベンダープラストグ
ラフ、ニーダー等の通常の濠練機を用いて製造すること
が出来る。
通常は押出機等で混練してべレット状のコンパウンドに
した後、加工に供するが、特殊な場合は、タルクとプロ
ピレン重合体とを直接各種成形機に供給し、成形機で混
線しながら成形することもできる。又、予めタルクを高
濃度に混練して(この場合必要に応じ各種添加剤も同時
に添加して)マスターバッチとし、それを別途プロピレ
ン重合体又はタルク含有プロピレン重合体で希釈しなが
らブレンドコンパウディングしたり、成形したりするこ
ともできる。本発明組成物の成形加工法は特に限定され
るものではないが、比較的MFRの低いものは押出成形
して各種熟成形する方法が、また比較的MFRが高いも
のは射出成形が適する。
すなわち、押世 タ成形、中空成形、射出成形、シート
成形、熟成形、回転成形、積層成形等成形法の違いを問
わず、成形品において本発明効果は発揮される。斯様し
て得られた本発明組成物は、従釆のタルク含有プロピレ
ン系重合体組成物には無い、高度Zな物性バランス(衝
撃強度−剛性)と良好な成形品表面特性(耐受傷性、外
観)および高いウェルド強度が認められる。その他、耐
熱変形性、成形加工性、印刷性、塗装性、メッキ性、タ
ッピング性、耐クリープ性がZ良好でヒケ、反りも目立
たず、ウェルドラインも目立ちにくい。以下に実施例を
示して本発明をより具体的に説明するが、この実施例は
、この発明を限定するものではない。
2ここで用いる各種測定
法は次の通りである。■ 衝撃強度■ 面衝撃強度(デ
ュポン衝撃強度) 35側×5仇吻×2側のシートを用い、JIS−K54
00の6−13頁の2、B法(参考試験)に2示される
装置を使用し、ダート及び受け板の曲率部の直径は1/
2インチの条件で実験を行ない、50%破壊時の落下エ
ネルギーをもって衝撃強度値とした(測定温度23oo
)。
■ 曲げ衝撃強度(ノツチ付アィゾツト衝撃強3度)J
IS−K7110に準拠(測定温度2yC)。
■ 剛性(三点曲げ弾性率)JIS−K7203に準拠
(測定温度23つ○)。
■ 耐受優性 3JI
S−K5401に示される鉛筆引掻試験装置を改造して
、鉛筆セット部に百円硬貨をセット*し、それの側面凹
凸部で250Mの荷重を加えながら35肌×50側×2
帆の試験片である粗シボ(凸部高さ平均0.1側、凸部
面積平均4磯)シート上を擦過せしめ、その跡を目視で
次の様に判定した(測定温度230C)。目視結果
判定 キズ跡が全く認められない 1級キズ跡が袷
んど認められない 2級キズ跡が若干認めら
れる 3級キズ跡が認められる
4級■ 外観前■項で用いる粗シポシート上
のシルバーストリーク、フローマーク、シボカジリ等(
以下欠点と表わす)の発生状況およびウェルドラィンを
目視で観察。
目視結果 判定 欠点が全く認められず、ウェルドラィンも目立ち難く極
めて良好 1級欠点が殆んど認めら
れず、ウェルドラィンも目立ち難く良好
2級欠点が若干認められ、ゥェルドラィン
も目立ち不良 3級
欠点が認められ、ゥェルドラィンが目立ち極めて不良
4級■ ゥェルド強度
10仇奴×30仇舷×2肋シートのダブルケート型を用
いて射出成形し、その成形品の中央部分に生じたウェル
ドライン部分とその近傍の非ウェルドラィン部分から、
それぞれJIS−K7113で定められた2号引張試験
片を、ウェルドラィン部分からのものはウェルドラィン
と直角方向を長手方向にして打ち抜き、また非ウェルド
ラィン部分からのものは任意の方向に打ち抜き、オート
グラフで5物舷/分の速度で引張り(温度2300)、
得られた各引張最大応力(k9/均)を用いて次式より
算出する。
ウヱルド強度=非ウウ工手ラギギライゴ;ン部叢試試験
険片片のの最最大大応指筆力X・oo(%)実施例 1
′中国産タルクをコロイドミルを用いて湿式粉砕し、然
る後、ハイドロサィクロンを用いて精密に湿式分級し、
第1表No.1および2に示す比表面積、平均粒径およ
び粒度分布を有する微粒タルクを得た。
又、中国産タルクをミクロンミルを用いて乾式粉砕し、
その後、先述と同様な湿式分級を行ない、第1表No.
3に示す粉体物性を有する微粒タルクを得た。これらの
タルクは特に表面処理を行わず、そのアスペクト比の平
均は各No.1が5、No.2が5.ふNo.3が5で
あった。これらのタルクとMFR2.0夕/10分(J
IS−K6758、2.16k9荷重)、エチレン含量
11.5重量%、1185のプロピレンーヱチレンブロ
ック共重合体Aべレット(試作品)、MFR5.5夕/
10分、エチレン含量4.5重量%、1196のプロピ
レンーェチレンフロック共重合体Bべレツト(試作品)
、MFR9夕/1び分、エチレン含量3重量%、116
8のプロピレンーェチレンランダム共重合体べレツト(
試作品)及びMFR5夕/10分、1198のポリプロ
ピレン(三菱油化社製MH4)を各所定の割合で、顔料
としてのペンガラとカーボンブラック5:1からなる混
合物(組成物全量に対し1重量%添加)とともに川田製
作所製スーパーミキサーにて2分間混合し、池貝鉄工社
製PCM型二藤押出機で濠練造粒してべレット状コンパ
ウンドを得た。然る後、名機製作所製スクリューィンラ
ィン射出成形機にて試片を成形し、その衝撃強度、剛性
、耐受傷性、外観、ウェルド強度を評価した。結果を第
1表No.1〜8に示す。これらは何れも良好な品質バ
ランスを示すものであった。比較例 1 中国産タルクを用い、■コロイドミルで湿式粉2砕し、
更にサイクロンで乾式分級したもの(第1表No.91
7)、■コロイドミルで湿式粉砕した後ハイドロサィク
ロンで湿式分級したもの(同表No.10、11)、■
ミクロソミルで乾式粉砕した後ミクロンセパレーターで
乾式分級したもの(同表No.12)及び■実施例IN
o.1と同一のタルク(同表No.13〜16)と、先
述のプロピレン−エチレンフロック共重合体A、MFR
O.01タノ10分以下、エチレン含量6重量%、11
96のプロピレンーェチレンブロック共重合体C(試作
品)、MFR160夕/10分、エチレン含量4重量%
、1193のプ。
ピレンーェチレンブロツク共重合体D(試作品)、先述
のポリプロピレンを各所定の割合で実施例1と同様の混
合、混練、試片調製、評価を行なった。結果を第1表N
o.9〜17に示す。
何れも品質バランスが不良であった。
即ち、粒度分布が外れたり、粒径が外れたり、比表面積
が過小であるタルクを用いたものは、衝撃強度が小さく
、耐受像性、外観も劣り、ウェルド強度も小さかった。
又、配合割合が本発明での範囲外であったり、用いるプ
ロピレン重合体のMFRが極端なものであったりしたも
のも同様であった。船 船 蓮埜 ミ 蓮S ご Kべ 【 単薫 ミ Sや り 誉錘 汽 二蓮 旨 キ黍 山 【舷 幕 【9 割 ^S へ 。
■ ぐ【溝 口 【9 ト のQ 入 ぐず 二 寸べ ト ・一 日 q案 l 入 −% ) ぎ樹 y 旨選 良 伊繋 善 べK 電卓。
遺筆広S OKq K沙」1蓮山。
蔓S 皿縞′ト 総m。
伊S入峠溝導処Qヤニ襖 繋3潟偽刈り笹 ゼSやりやo如 算がSト祭ト柵 ′ セ チ リ盤 ご 丑( 〜一QQQ*く へ簾Nの山9ヤ 三や【【【山入 ふ%導さき山1ト S@S 」 唯 べ 実施例 D 実施例INo.1の組成物(ベレット状コンパウンド)
を三菱ナトコ80雌XL型スクリューィンラィン射出成
形機を用い、幅30仇舷x長さ60物吻×肉厚3側のイ
ンストルメントパネル、コンソール、クーラー、テレビ
等の自動車及び家電部品等を想定したモデル成形平板(
粗シボ付)を成形した。
この際、成形性、流動性は良好であった。得られた成形
平板は自動車、家電部品等に対して実用充分な衝撃強度
(低温衝撃も含む)、剛性、耐受傷性およびウェルド強
度を有し、フローマーク、シルバーストリーク、シボカ
ジリも認められず、ウェルドラィンも目立ちにくく、光
沢も優れ、良好な外観を示し、ヒケや反りも目立たず耐
熱変形性、耐クリープ性も良好で、塗装性、印刷性等の
二次加工性、タツピング性、耐久性も良好な水準を示し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 比表面積が45000cm^2/g以上で、平均粒
    径が0.2〜1.5μ、かつ粒度分布は重量で粒子寸法
    1μ以下が60超過〜95%、2μ以下が60%以上、
    5μ以下が90%以上および10μ以下が95%以上で
    あるタルクを結晶性プロピレン重合体に5〜60重量%
    配合してなることを特徴とするプロピレン重合体組成物
    。 (ただし、上記の比表面積は空気透過法により、また粒
    子寸法および平均粒径は液相沈降方式の光透過法により
    測定される値を意味する。 )。
JP14855680A 1980-10-23 1980-10-23 タルク配合プロピレン重合体組成物 Expired JPS603413B2 (ja)

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