JPS6032422B2 - 管路気中ケ−ブルの金属シ−ス接続法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属製シース内に導体を絶縁支持し６弗化硫黄
（ＳＦＢ）ガス等の絶縁性ガスを封入し、シースと導体
とを絶縁する管絡気中ケーブルの金属シースの気密接続
法に関するものである。

管路気中ケーブルの金属シース内に封入する６弗化硫黄
ガスは通常２．５〜５０ｋ９／めの圧力で封入し絶縁体
とするので金属シースがこの圧力に耐えなければならな
いことは勿論、金属シースの接合部もこの圧力に耐えて
気密を保持し、微少な漏洩もない構造としなければなら
ない。このため金属シースは一般に溶接接合されている
。又６弗化硫黄ガスは清浄度が低下すると絶縁特性が低
下するので溶接時に発生するスパッタがシース内へ侵入
しないようにする必要があり、溶接部よりシース内部寄
りの位置に弾性を有する○リングを介在させ之を締め付
けて気密保持とスパッタの侵入防止を行っている。しか
し０リングや之を押圧する面に傷があったり、異物を挟
み込むと気密保持やスパッタの侵入を防止できなくなる
。従って絶縁ガスの清浄性を保ち気密を保持するために
は溶接前に○リングによる気密性を確することが望まれ
る。本発明は溶接前に溶接予定個所を仮気密して気密試
験を行ない溶接後、溶接部の気密性を確認して試験孔を
完全密封する金属シースの接続法を提供するもので之を
添付図面に示す実施例について説明すると、接合する金
属シース１，１にそれぞれ締め付け環２、環状ゴムパッ
キング３，内周に段部４を形成したアダプタリング５を
外接し、締め付け環２とアダプタリング５の接合面内周
に形成した環状簿６内にゴムパツキング３を鉄合させ、
更に弾性を有するゴム製の○リング７をシース１に外鼓
して之をァダプタリング５の段部４によって形成された
空室８内に収納し、接合する両シ−ス上に外装したカラ
ー９の両端を前記空室８内に挿入して○リング７をカラ
ー側端と段部４により挟み込む。

アダブタリング５の内周には環状の凹溝１０を形成し同
溝か外部に通ずる試験孔１１と空室８内に通ずる試験孔
１２の２個の試験孔がァダプタリング５の段部４の両側
に形成されており、両側の締め付け環２，２に挿通され
た綿付ボルト１３によりアダプタリング５とゴムパツキ
ング３を締め付けて、０リング７をアダプタリング５の
毅部４とカラー９の端面で締め付けて気密状態の仮接合
を行ない、溶接予定個所であるアダプタリング５の内側
とカラー９の外周表面を弾力性の強いゴムパッキング１
４で被覆密閉し、締め付けバンドー５により繁続して溶
接に代る仮気密を施した後試験孔１１，１２から夫々真
空引きを行ない到達真空度及び真空止め試験によって○
リング７とゴムパツキング３および０リング７とゴムパ
ッキング１４間の気密性を試験し、０リング７がシース
１内外の気密性を保持していることを確認し、溶接時に
発生するスパッタ、ガスの侵入を完全に防止できること
を確かめる。上記のようにして気密性を確認した後アダ
プタリング５とカラー９とを密閉した締め付けバンド１
５及びゴムパッキング１４を外し、この部分を点付溶接
により固定する。

この状態では○リング７は締め付けられたままでカラー
９とアダプタリング５は一体に結合されている。次に縦
付環２，２とゴムパッキング３，３を取り外し、シース
１とァダプタリング５を溶接ａした後、さきに点付溶接
したカラー９とアダプタリング５とを完全に溶接ｂする
。このように仮気密の状態で○リング７による気密性を
確認し溶接作業を完了した後各試験孔１１，１２から所
定の試験気圧を加え溶接部の気密性を試験し、溶接部の
健全性を確認した上、試験孔１，１にアダプタリング５
と同質材の栓１６を施し溶接ｃして密閉する。上記のよ
うに真空試験で気密性が確認された場合、圧力試験にも
耐え得ることは経験上確認されており、シース１内へ絶
縁ガスを圧入した場合その気密性は確保される。

又カラ−９とアダプタリング５は０リング７を締め付け
た気密状態で点付熔接されるので、溶接時のスパッタが
シース内へ侵入することはなくカラー９とアダプタリン
グ５は一体に結合され、０リングは締め付け状態に保た
れるので締め付け環を取り外しても○リングによる気密
性は保たれ、シースとアダプタリング及びカラーとアダ
プタリングとの溶接時にもスパッタリングの侵入は防止
され、絶縁ガスの清浄度は確保される。尚、アダプタリ
ング５とシース１との溶接ａ，ａは左右何れか一方だけ
を、アダプタリング５とカラー９との溶接ｂ，ｂと共に
工場溶接し、他の一方は現場溶接にすると作業性が良く
なる。

又本発明のようにカラーでシースを接合する方式はフラ
ンジの突き合せ接合に比べ長さ方向、横方向共に融通性
がある点ですぐれている。以上のように本発明によれば
、１個のカラーと２個のアダプタリングおよび２個の○
リングによって溶接されるから内外二重カラーのものに
比べて部品が少なく作業が簡単で安価に接続でき、内外
二重カラー方式のように内外両カラーの競合の手数およ
び内側カラーとシースとの核合作業によるカジリ等の事
故がなくなる。

またアダプタリングとカラーとは締め付けボルトのない
位置で点付溶接による仮接合を行なった後、ボルト、締
め付け環等を取り外し、シースとアダプタリングおよび
仮接合したカラーとアダプタリング全周面を完全に接合
するもので締め付け具が作業の邪魔にならず、障害物の
ない状態で溶接作業が行なえる利点があり、シースの反
転または転敷が行なえない現場作業において、点付溶接
により締め付け具を外すようにしたことは完全な気密性
が要求される溶接作業を容易にし、能率向上に顕著な効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の一例を示すもので第１図は管路気中
ケーブルの金属シース接続部の仮接合の状態を示す一部
切断正面図、第２図は同上の一部拡大図、第３図は接合
を完了した状態の接合部の拡大断面図である。 １…金属シース、３，１４…ゴムパッキング、５……ア
ダプタリング、７……○リング、９……カラー、１ １
，１２・・・試験孔、ａ，ｂ，ｃ・・・・・・溶接。 第１図 孫２図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 管路気中ケーブルにおける金属シースの接合部にア
   ダプタリングを外嵌し、同アダプタリングの内周にシー
   スとアダプタリング間に空室を形成する凹入段部を設け
   てＯリングを装入し、段部に接するＯリングの両側にシ
   ース面に達する試験孔と空室に通ずる試験孔とを穿設し
   、上記のアダプタリングの空室が相対向するように外嵌
   した接合シース間にカラーを外嵌し、その両端を空室内
   に装入して締め付け具を使用し、段部とカラー端面でＯ
   リングを締め付けた後、アダプタリングとシースおよび
   アダプタリングとカラー間を仮密閉して前記試験孔によ
   りＯリングの気密性を試験して、アダプタリングとカラ
   ー間の仮密閉を除去し、アダプタリングとカラーを点溶
   接により固定し、締め付け具を外しシースとアダプタリ
   ングおよび点溶接したカラーとアダプタリングの全周面
   を完全に溶接し、試験孔により溶接の健全性を試験確認
   したのち各試験孔を溶接密閉することを特徴とする管路
   気中ケーブルの金属シース接続法。