JPS6030294B2 - 人顆粒球の分化増殖を促進する糖蛋白質を含有する分画の加熱処理方法 - Google Patents

人顆粒球の分化増殖を促進する糖蛋白質を含有する分画の加熱処理方法

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JPS6030294B2
JPS6030294B2 JP53118203A JP11820378A JPS6030294B2 JP S6030294 B2 JPS6030294 B2 JP S6030294B2 JP 53118203 A JP53118203 A JP 53118203A JP 11820378 A JP11820378 A JP 11820378A JP S6030294 B2 JPS6030294 B2 JP S6030294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、健康な人の尿から分離されたところの人骨髄
中の骨髄細胞に作用してこの細胞の額粒球への分化増殖
を促進する糖蛋白質(以下HGIGPと記載する)を含
有する分画を濃縮し、蛋白質含量を1の【当り少なくと
も70の9に調整し、50〜7000の温度で8〜3加
持間加熱処理し、該分画の中に混入することが危I倶さ
れるウイルスを不活化することを特徴とするHGにPを
含有する分画の加熱処理方法に関する。
HGIGPは、人尿中に微量に存在する物質であり、人
の骨髄細胞に作用して類粒状のみを分化増殖せしめる機
能(以下生物活性と記載する)を有する。
この物質は先に本発明の共同研究者が人尿から純粋に分
離精製し、その物質の特定を行い、再現性ある製法によ
る製造を可能とし、人の白血球減少症治療剤としての用
途を見出し特許出願した(特願昭53−31999。以
下先願1と記載する)。しかし人尿中には、肝炎、風土
病等のウイルスが存在していることが知られており、人
尿から製造した医薬品をウイルスの除去又は不活化処理
を施さないまま医薬として人に投与した場合、ウイルス
感染症に羅患するおそれがあり、前記先願1のHGIG
Pの製造法においてもそのおそれがある。このような危
険を回避するため、通常は免疫学的測定法で予めウイル
スを測定し、高濃度にウイルスを含有する原料を除外す
ることによりある程度のウイルス感染症の防止効果をあ
げている。しかしこの方法は数万人分の尿を一度に取扱
う工業的製法においては採用できない。一方、皿凝を分
画して得られる個別の人血清蛋白製剤についてもウイル
ス感染症の問題は包含されている。
そして従来特にアルブミン製剤について60oo、1慨
時間の加熱処理を施すことにより、アルブミンを変質さ
せることなくウイルス感染症を阻止し得ることが見出さ
れ、その後アルブミン製剤にはこの加熱処理が施され、
安全に臨床使用されている。このように60oo、1餌
時間加熱処理を施した製剤が投与後ウイルス感染症の防
止に有効であることが判明して以来、この方法は他の人
血清蛋白製剤に応用されている。60こ0、1脚寺間の
加熱処理の方法を応用できる物質は、この処理に対して
物質自体が安定でなければならない。
そこでこの加熱処理を可能とするために各種の安定化剤
が見出され、安定化剤なしでは加熱処理に耐え得ないが
、安定化剤の存在下では加熱処理を可能となし得る物質
がある。一般に人血清蛋白の安定化剤としてはアミノ酸
や糖類などが生理的等張或はそれ以下の濃度で用いられ
ている。HGIGPを含有する製剤の場合にもこの60
℃、1畑寺間の加熱処理を行うことはウイルスを不活化
するために望ましいことではあるが、この処理を行うこ
とによりHGIGPの生物活性をも低下させる。本発明
者らは、HGIGPの加熱安定性を高めるための研究を
重ねてその処理条件を検討した結果、精製されたHGI
GPは人血アルブミン又は人胎盤アルブミンを加えるこ
とにより加熱安定性が高められることを発見し、特許出
願した(特顔昭53−80695。以下先願2と記載す
る。)しかしながら先願2の加熱処理方法は、一度精製
したHGIGPにアルブミンを加えて加熱するので、望
ましい方法とはいえない。そこで本発明者らは人尿中に
含まれている尿蛋白質がアルブミンと同様HGIGPの
加熱安定性を高めるのではないかと考え、研究を重ね、
70の9′の‘以上の濃度で人尿蛋白質が存在するいわ
ば半精製の状態でHGIGPを含有する分画を加熱する
ことにより、加熱によるHGIGPの生物活性の失活を
ほぼ完全に防止し得ることを見出した。本発明の目的は
、何らの添加物をも加えることなく加熱処理し、ウイル
スを不宿化するHGIGPを含有する分画の加熱処理方
法を提供することにある。次に本発明の方法について詳
述する。
健康な人から集めた新鮮な尿1そ中には通常30〜50
mgの蛋白質が含まれている。
この人尿を公知のウルトラフィルトレーション法、イオ
ン交換体吸着法、シリカゲル吸着法、塩析法、脱塩法等
あるいはこれらの方法の組合せにより処理し、人尿中に
含まれている蛋白質について濃縮し尿中の蛋白質ととも
濃縮されるHGIGPを含有する分画を分離し、この分
画を減圧濃縮し、蛋白質含量を1の‘当り少なくとも7
0の9、望ましくは100〜150の9に調整する。H
GIGP含有分画の蛋白質含量が1の【当り70の9禾
満の場合、後述する実験1から明らかなように加熱によ
るHGにPの生物活性の失活が大きく望ましくない。次
に調整されたHGIGP含有分画を50〜70℃、望ま
しくは55〜65ooの温度で8〜3餌時間、望ましく
は8〜12時間加熱し、ウイルスを失活させる。
このようにして得られたHGにPを含有する分画を精製
し、活性ウイルスが存在しないより精製されたHGIG
Pを製造することができる。次に本発明の実施態様を記
載する。
‘1} 本発明の1つの態様は、次のとおりである。
健康な人から集めた新鮮な尿に希薄な酸又はアルカリの
水溶液を加え、pHを6〜9好ましくは7〜8に調整し
、次いで遠心分離して尿中に含まれている不熔物を除去
する。ここに得られる尿の上情をケイ素を含有する吸着
剤、例えばシリカゲル、シリカゲルーケィ酸マグネシウ
ム、珪藻±、シリカガラス、ベントナィトなどに接触さ
せ、吸着成分を溶出させる。溶出は、好ましくはPH9
以上のアルカリ水溶液で行う。溶出に用いるアルカリ水
溶液は特に限定されるものではないが、好ましくは水酸
化アンモニウム、水酸化ナトリウムなどの0.3〜1.
8M濃度の水溶液を使用する。この様にして得られた溶
出液のPHを7〜8に調整し、中性塩例えば硫酸アンモ
ニウムを70%飽和に加えて有効物質を塩析し、HGI
GPを含む分画を得る。この分画を水に熔解する際に熔
解する水の量を調節することによって水溶液中の蛋白濃
度を少なくとも70の9′似に調整する。次いでこの水
溶液を50〜7000、望ましくは55〜6500の加
熱温度で8〜3餌時間、望ましくは8〜1幼時間加熱し
、ウイルスを失活させる。この加熱処理した分画からの
HGIGPの精製は次のようにして行なわれる。
加熱処理した水溶液を分子分別フィルターで分子量10
000以下の低分子成分を除去し、陽イオン交換体(例
えば、カルボキシメチル交換基結含デキストラン、カル
ボキシメチルセルロース、ホスフオセルロース)と接触
させ、溶液中に含まれている不純物を吸着せしめ除去す
る。
接触はほぼ中性において行なわれ、HGIGP含有分画
及びイオン交換体は、pH6〜8に好ましくは0.01
〜0.19 Mの無機塩緩衝液によって平衡化される。
この際HGIGPの大部分は通過する。これを濃縮して
からpH6〜8の希薄な緩衝液と平衡させ、平衡化した
陰イオン交換体(例えばDEAE セルロース)と接
触させ、HGICPを吸着させ、0.1〜0.3Mの無
機塩例えば塩化ナトリウム溶液を用いて塩濃度を変化さ
せ、所謂直線濃度勾配溶出法により溶出させる。この際
HOIGPは0.1M以上の塩濃度で溶出するが、完全
な分離は困難である。この0.1〜0.3 Mの塩濃度
による熔出分画を集め、要すれば脱塩及び濃縮する。尚
、この塩濃度を変化させて溶出させる工程の前に、HG
IGPを陰イオン交換体に吸着せしめ、0.1〜0.3
Mの塩濃度の水溶液で溶出させ、精製してもよい。
次に前記分画を分子節クロマトグラフィーの目的で、1
0〜20の【/夕の水吸収度を有する高架橋度重合ゲル
、例えばセフアデックスG−150、バイオゲルP−1
00を充填したカラムに通液して分画中の有効物質を0
.05〜0.1モルの塩類緩衝液にて展開せしめ、相対
熔出液量が1.11〜1.60、望ましくは1.11〜
1.45である分画を分別し、有効成分を集め、更に脱
塩し濃縮又は凍結乾燥を行う(上記の方法を以後A法と
言う。
)以上のようにしてHGIGPの生物活性が失活せず、
加熱処理され、ウイルスを含まず、より精製されたHG
IGP含有量が得られる。{2) 本発明の他の態様は
、次のとおりである。健康な人から集めた新鮮な尿に希
薄な酸又はアルカリの水溶液を加え、pHを6〜9好ま
し〈は7〜81こ調整し、次いで遠心分離して尿中に含
まれている不溶物を除去する。ここに得られる尿の上清
をケイ素を含有する吸着剤、例えばシリカゲル、シリカ
ゲルーケイ酸マグネシウム、珪藻±、シリカガラス、ベ
ントナイトなどに接触させ、吸着成分を港三‐巳させる
。溶出は、好ましくはpH9以上のアルカリ水溶液で行
う。溶出に用いるアルカリ水溶液は特に限定されるもの
ではないが、好ましくは水酸化アンモニウム、水酸化ナ
トリウムなどの0.3〜1.8の濃度の水溶液を使用す
る。この様にして得られた溶出液のpHを7〜8に調整
し、中性塩例えば硫酸アンモニウムを70%飽和に加え
て有効物質を塩折しHGIGPを含む粗分画を得る。次
にこの相分画を少量の水に溶解し、分子分別フィルター
で分子量10000以下の低分子成分を除去し陽イオン
交換体(例えばカルボキシメチル交換基結合デキストラ
ン、力ルボキシメチルセルロ‐‐ス、ホスフオセル。
ース)と接触させ、溶液中に含まれている不純物を吸着
せしめ除去する。接触はほぼ中性において行なわれ、H
GIGP含有分画及びイオン交換体は、pH6〜8に好
ましくは0.01〜0.15Mの無機塩緩衝液によって
平衡化される。この際HGIGPの大部分は通過する。
この通過したHGIGPを含有する溶液を濃縮し、蛋白
濃度を少なくとも70の9/叫に調整し、50〜700
0、望ましくは55〜6500の加熱温度で8〜3解時
間、望ましくは8〜1幼時間加熱し、ウイルスを失活さ
せる。この加熱処理した分画からのHGIGPの精製は
次のようにして行なわれる。加熱処理した分画をpH6
〜8の希薄な緩衝液と平衡させ、平衡化した陰イオン交
換体(例えばDEAEセルロース)と接触させ、以下A
法と同様に処理する(この方法を以後B法と言う。
)。このB法によっても前記A法と同等のより精製され
たHGIGP含有物が得られる。{3’更に本発明の他
の態様は、次のとおりである。健康な人から集めた新鮮
な尿に希薄な酸又はアルカリの水溶液を加え、pHを6
〜9好ましくは7〜8に調整し、次いで遠心分離して尿
中に含まれている不溶物を除去する。ここに得られる尿
の上情をケイ素を含有する吸着剤、例えばシリカゲル、
シリカゲルーケィ酸マグネシウム、珪藻士、シリカガラ
ス、ベントナィトなどに後蝕させ、吸着成分を溶出させ
る。溶出は、好ましくはpH9以上のアルカリ水溶液で
行う。溶出に用いるアルカリ水溶液は特に限定されるも
のではないが、好ましくは水酸化アンモニウム、水酸化
ナトリウムなどの0.3〜1.8M濃度の水溶液を使用
する。この様にして得られた溶出液のpHを7〜8に調
整し、中性塩例えば硫酸アンモニウムを70%飽和に加
えて有効物質を塩析しHGIGPを含む分画を得る。次
にこの分画を少量の水に熔解し、分子分別フィルターで
分子量10000以下の低分子成分を除去し陽イオン交
換体(例えば、カルポキシメチル交換基結合デキストラ
ン、カルボキシメチルセルロース、ホスフオセルロース
)と接触させ、溶液中に含まれている不純物を吸着せし
め除去する。
接触はほぼ中性において行なわれ、HGIGP含有分画
及びイオン交換体は、餌6〜8に好ましくは0.01〜
0.19Kの無機塩緩衝液によって平衡化される。この
際HGIGPの大部分は通過する。これを濃縮してから
pH6〜8の希薄な緩衝液と平衡させ、平衡化した陰イ
オン交換体(例えばDEAE セルロース)と接触させ
、HGIGPを吸着させ、0.1〜0.3 Mの無機塩
例えば塩化ナトリウム溶液を用いて塩濃度を変化させ、
所謂直線濃度勾配熔出法により溶出させる。この際HG
IGPは0.1M以上の塩濃度で溶出するが、完全な分
離は困難である。この0.1〜0.弧4の塩濃度による
溶出分画を集める。溶出した分画を濃縮し、蛋白濃度を
少なくとも70の9/机に調整し、50〜70qo、望
ましくは55〜65℃の加熱温度で8〜3畑時間、望ま
しくは8〜12時間加熱し、ウイルスを失活させる。こ
の加熱処理した分画からのHGIGPの精製は次のよう
にして行なわれる。加熱処理した分画を分子筋クロマト
グラフィーの目的で10〜20叫′夕の水吸収度を有す
る高架橋度ゲルを充填したカルムに通液し、以下A法と
同様に処理する(上前方法を以後C法と言う。
)。このC法によっても前記A及びB法と同等のより精
製されたHGIGP含有物が得られる。(4ー 更に本
発明の他の態様は次のとおりである。
健康な人から集めた新鮮な尿を遠心分離して不熔物を除
去し、ウルトラフィルトレーションにより分子量100
0氏未満の分画を除去し、得られた濃縮尿を減圧濃縮し
、蛋白質含量を1凧【当り少なくとも70爪9に調整す
る。次いでこのHGIGP含有分画を50〜70oo、
望ましくは55〜65doの加熱温度で8〜3畑時間、
望ましくは8〜1幼時間加熱し、ウイルスを失活させる
。この加熱処理した分画からのHGIGPの精製は、前
記B法と同様にして行なわれる(この方法を以後D法と
言う。)。このD法によっても前記A、B及びC法と同
等のより精製されたHGIGP含有物が得られる。
尚、前記A、B、C及びD法において相対溶出液量とは
、Ve/Voで表わされる数値であり、Veはカラム内
の物質を溶出するに必要な溶媒の液量を示し、Voはカ
ラム内のゲル粒子外部の溶媒の液量を示す。
本発明の方法により得られた加熱処理分画を凍結乾燥し
た粉末状の物質は粉末1夕当り蛋白質600〜800の
9、HGIGP3〜5雌を含有している。
この粉末状の物質を医薬として使用するにあたっては、
滅菌生理食塩水、滅菌水、無菌の注射用等張液等を加え
て溶解し、静脈注射、筋注射、皮下注射により白血球減
少症患者に投与される。有効投与量は1日体重lk9当
りHGIGPとして0.75の9以上、望ましくは0.
75〜2.24の9である。このHGIGPを含有する
物質は、活性なウイルスが爽雑する危煤がないので、人
尿から得られた医薬品としてウイルス感染症の心配のな
い安全な白血球減少症治療剤として使用される。前記A
、B、C及びD法によって得られたHGIGP含有物を
更に精製するには、この粗製物を、1.0〜2.0M塩
を含有する希薄な緩衝液例えばリン酸塩緩衝液pH6.
0〜8.0、好ましくはpH6.0〜7.0に溶解させ
、あらかじめ該緩衝液で平衡化させた糖親和性吸着体例
えばコンカナバリンAーセフアロース燈(ファイン ケ
ミカルラボラトリー社製)にHGIGPを吸着せしめ、
ついで20mMから100mMの健類、例えばQ−メチ
ル−D−グルコシドなどを含む1.0〜2.0M塩添加
緩衝液pH6.0〜8.0、好ましくはpH6.0〜7
.0で溶出させHOIGP分画を集め、必要により脱塩
し濃縮又は凍結乾燥を行なう。
−更に、ここに得られた分画を蟹気泳動的に純化する目
的で、支持体として例えばアクリルアミドゲル、寒天ゲ
ルpH7.0〜9.0を用いる調整用ゾーン電気滋動に
かけ、冷却下で希薄塩溶液により支持体からHGIGP
を回収し、脱塩し濃縮又は凍結乾燥を行なうこともでき
る。
前記A、B、C及びD法により得られた HGIGP含有物を後述する参考例5の方法により更に
精製して得られたHGIGPは、いずれも白色乃至はか
すかに褐色を呈し、無味、無臭であり、僅かに吸湿性を
示す粉末であって、次に記載する理化学的特徴を有し、
先願1の物質と同一であった。
【1ー 分子量 本発明の方法により処理されたHGIGPをドデシル硫
酸ナトリウム・ポリアクリルアミドゲル電気隊敷法によ
り、分子量を測定したところ、約85000であった。
又、セファデックスG−150によるゲル炉過の結果で
は、HGIGPの分子量は75000〜90000であ
った。従ってHGIGPの分子量を75000〜900
00とすることが最も信頼度の高い範囲と思われる。【
2} 溶解性 HGIGPの各種溶剤に対する溶解性は、第1表の通り
である。
第1表 この他、希薄な塩溶液、例えばリン酸塩溶液、トリスア
ミノメタン溶液に容易に溶解し、希薄塩類溶液のpHI
〜12の範囲で溶解する。
(3} pHHGIGPI%水溶液のpH‘ま5.0〜
6.0であり、酸性を示す。
{41 比旋光度 HGIGPの0.25%水溶液を用いて2000で旋光
度を測定し、比旋光度〔d〕色oを求めた結果、0〜±
40の範囲であった。
‘5)赤外線吸収スペクトル HGIGPのKBr錠剤法による赤外線吸収スペクトル
は第1図に示す如くである。
HGIGPは第2表に示すように特徴的な吸収値を有す
る。第2表{6} 等蚤点 ポリアクリルァミドゲル等電点電気決動法pol蛇cr
yiamide gel isoelecmc 位rc
聡sing)によりHGIGPの等雷点を測定した結果
、等雷点はpH4.7土0.2であった。
の 呈色反応HGIGPを水に溶解したものについて呈
色反応を試験した結果を第3表に示す。
第3表 脚 温度安定性 HGIGPを1%(重量)の濃度で水に溶解し、600
0±0.5qC、30分間加熱したところ、その生物活
性は完全に失なわれた。
【9} 蛋白質部分の構成アミノ酸 HGIGPを常法により加水分解し、その蛋白質部分の
アミノ酸組成をアミノ酸自動分析装置を用いて分析した
その結果を第4表に示す。第4表第4表より〜HGIG
Pの蛋白質部分は1万蓮のアミノ酸から構成され、酸性
アミノ酸と中性アミノ酸が多量に存在し、塩基性アミノ
酸は極めて少量である。
またアスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン
酸、グリシン「アラニン、バリンならびにロィシンの直
鎖状アミノ酸が全アミノ酸の70%以上を占めることも
特徴である。‘10} 電気孫動 仏em血の方法(Natme、227巻、680頁、1
97位王)に従い、ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアク
リルアミドゲルを用いた露気泳動により、相対移動度0
.25の位置に単一バンドを示す。
HGIGP、トリプシンィンヒビタ‐(分子量2150
0)、オボアルプミン(分子量43000)、人血清ァ
ルブミン単量体(分子量65000)及び人血清アルブ
ミン2量体(分子量130000)を同時に泳敷させ、
これらの分子量既知の物質の相対移動度とHGIGPの
それとからHGIGPの分子量を求めた結果的約850
00であった(第2図)。第2図においてa,b,c,
dはそれぞれトリプシンィンヒビタ一、オボアルブミン
、人血清アルブミン単量体及び人血清アルブミン2量体
を示し、矢印はHGIGPを示す。(11)紫外線吸収 HGIGPの0.1%水溶液を1肌のセルで測定した紫
外線吸収スペクトルは第3図に示すとおりであり、28
触れに極大吸収を示し、25肌の以下の波長で末端吸収
を示した。
又HGIGPの28仇似こおける吸光値(E鰍)は3‐
8であった。(12)健質部分の構成糖 中性糖をフェノール硫酸法、シアル酸を Warrenのチオバルビッール酸法(Jom雌lof
BiologicalChemistry、234巻、
1971頁、1959年)、ア ミ ノ 糖をE1so
n− Morgan法(BiochemicaI Jo
nr岬1、27巻、1824頁、1933年)により定
着した。
そして中性糖の量は、グルコース換算量として表わした
。その結果、中性糖10.0〜13.0%、シアル酸3
.0〜7.0%、アミノ糖1.0%以下であり、合計の
糖質量は、13.0%〜20.0%であった。(13)
蛋白質と糖質の構成比率蛋白質をセミミクロケールダー
ル法により定量した結果75〜85%であり、前記(1
2)記載のように糖質の量は13.0%〜20.0%で
ある。
(1心 元素分析元素分析の結果は次のとおりである。
炭 素 42.3〜47.3%
水 素 5.7〜7.8%窒
素 9.6〜14.3%酸
素 34.4〜39.4%ィ
オウ 0.2%以下次に本発
明の方法を試験例及び実施例を示して更に詳述する。
ただし、本発明の方法により得られたHGIGP含有分
画中のHGIGPの含量は極めて低く、そのままでは試
験に供されないので、それぞれ参考例として後記する方
法により精製したHGIGP含有量を用いて効果の試験
を行なった。〔実験1〕水溶液中の蛋白濃度による加熱
処理の影響を次のようにして試験した。
m 試料 ‘aー 試験試料 実施例1と同様の方法により人尿をシリカゲルカラムに
通液し、溶出液に粉末硫酸アンモニウムを加えて70%
飽和となし、生成した沈殿を得た。
この沈殿を1M当り10、50、60、70、80、1
00、150、200の9の割合で水に熔解し、0.1
Mトリス−塩酸緩衝液を加え、pH7.0に調製した。
次いでこの水溶液を60℃で1餌時間加熱し、のち直ち
に氷水で冷却し、以下参考例1と同様の方法で処理し、
凍結乾燥粉末を得た(試料No.9〜16)。{b}
対照試料 加熱処理を行なわずに前記試験試料と同一の方法で製造
した粉末(試料No.1〜8)。
(c} 精製試料前記対照試料と同一の方法で製造した
粉末を参考例5の方法により精製した試料(試料No.
17〜24)。
剛 加熱精製試料 前記先願1の実施例1と同一の方法で製造した精製HG
IGP粉末を1の上当り、10、50、60、70、8
0、100、150及び200双9の割合で水に溶解し
、6000で1脚時間加熱し、氷冷し、凍結乾燥した粉
末(試料No.25〜32)。
以上の32童の試料の生成活性を次のようにして測定し
た。‘2)生物活性の測定 invitroにおけるマウス骨髄細胞の顎粒球のコロ
ニー形成をパラメーターとして行なった。
すなわち直径35肌のプラスチック培養皿にて20%牛
脂胎児血清、HGIGP濃度が同一になるよう調整した
0.1舷の試料、0.3%寒天及び7.5×1M固のマ
ウス骨髄細胞を含むMcCoy′s船培地を加え、全量
を1の‘に調整し、7日間5%C02を含む湿潤した空
気中で培養した。培養後、倒立顕微鏡下で検鏡し、5の
固以上の細胞集塊をコロニー数として計測した。尚、同
一蛋白濃度の対照試料の額粒球コロニー数に対する試験
試料のそれの百分率を算出し、生物活性回収率とした。
その結果を第5表に示す。第5表第5表から明らかなよ
うに、試験試料群において蛋白濃度が70の9/肌以上
のとき生物活性回収率が85%以上を示し、この濃度未
満のとき生物活性回収率が劣る。
従って本発明の方法により人尿からHGIGPを製造す
るあたり、加熱処理を行なうとき水溶液中の蛋白濃度を
少なくとも70の9/地としなければならない。一方精
製されたHGIGPにおいてはいずれの濃度においても
加熱により生物灘は茅化減少した。尚、B法(実施例2
)、C法(実施例3)及び○法(実施例4)により得ら
れた製品も前記実験1と同様の生物活性を有していた。
(実験2) 加熱処理によるウイルスの不活化について次の試験を行
なった。
実施例1と同様の方法により人尿100〆をシリカゲル
カラムに通液し、溶出液に粉末硫酸アンモニウムを加え
て70%飽和となし、約40夕の沈殿を得た。
得られた沈殿を10夕ずつ4等分し、各50私の水に溶
解し、更に蒸留水を加えて全量を100肌に調整した(
溶液Kの蛋白濃度は100の9′のと)。そしてこれら
の溶液に痘燈ウイルス、おたふくかぜウイルス、はしか
ウイルス、水泡性口内炎ウイルス、チクングニアウィル
ス、日本脳炎ウイルス、風疹ウイルス、ポリオウイルス
、コクサツキーウルス・n‐ウルスを各々語のウイ肌浮
遊液(1×1び〜1×1ぴ/0.2泌のウイルス感染価
を有する:測定法は後記)として加えた。
次いで2つの溶液を加熱せずに、そして他の2つの溶液
を6000で1斑時間加熱し、氷冷し、以下参考例1と
同様の方法で処理し、HCIGP含有粉末を調製した。
これらの各粉末についてウイルスの感染価を測定し、加
熱によるウイルスの不ご舌性を試験した。ウイルスの感
染価は、次の細胞を用いて測定した。痘燈ウイルスはH
eLa細胞で継代し、同細胞でフオーカス形成単位(F
OCUSめrmingrnit:Vimlogy、3母
萱、174〜179頁、196群王)を測定した。おた
ふくかぜウイルス、はしかウイルス、日本脳炎ウイルス
の継代にはVERO細胞を、そしてポリオウイルス、コ
クサツキーウイルス、エコーウイルスの継代にはHeL
a細胞を用い、これらの感染性は、それぞれの細胞を用
いウイルスによる細胞変性を目安に50%組織培養感染
価(50%tissuecultureinfecti
vedose:国立予防衛生研究所学友会編「ウイルス
実験学ハ丸善、1967年)を求めた。この場合観察は
いずれも10日間行なった。
水泡性口内炎ウイルスはFL細胞、チクングニアウィル
スVERO細胞を用いて継代し、感染価はそれぞれの細
胞を用いてブラック形成単位(plaque form
l唯unit:前記「ウイルス実験学」)を測定した。
風疹ウイルスはBHK−21細胞で継代し、vERO細
胞を用いてブランク形成単位を測定した。
,その結果、加熱処理をしなかった2試料では、ウイル
ス感染性が認められたのに対し、加熱処理した2試料に
おいては、ウイルス感染性が完全に失われ、本発明の方
法により、ウイルスが不活化されることが判明した。こ
の結果は本発明の方法により、この実験に用いたウイル
ス以外のウイルスの感染性も失活させうることを示唆す
るものである。実施例 1健康な人から集めた新規な尿
loo0れこ10%水酸化ナトリウムを加えて、pH‘
こ8を調整し、0℃に冷却しながら1500仇.p.m
.で連続遠心分離機で遠心し、不落物を除去し、上清を
得た。
次にこの上情を10%塩酸でpHを7とし、シリカゲル
を充填したカラム(10×80肌)に通液し、シリカゲ
ルに吸着された成分を5%アンモニア水40そでカラム
から溶出した。
このようにして得られた溶出液を1規定の硫酸でpHを
7.5に調整し、これに粉末硫酸アンモニウムを加えて
70%飽和となし、0℃で一夜放置し、生成した約40
夕の沈殿を炉則した。
この沈殿物を水200叫に溶解し、更に蒸留水を加えて
全量を400の上に調整し、蛋白濃度を100の9′机
上に調整した。この溶液を6000で1加持間加熱し、
のち氷冷し、加熱処理したHGIGP含有分画を得た。
参考例 1 前記実施例1により得た加熱処理したHGIGP含有分
画の生成した不溶物を除去し、透析チューブ(ピスキン
グ社製)に入れ、0.09のリン酸塩緩衝液(pH6.
5)に対して充分透析し、透析内液に該緩衝液を加えて
全量を10のこ調整し、あらかじめ0.08Mリン酸塩
緩衝液(pH6.5)で平衡化させたCMセフアデック
スC−50イオン交換カラム(4.0×40伽)に通液
し、爽雑物を該イオン交換樹脂に吸着せしめ、通過液を
得た。
この通過液10そをダイアフローホローフアィバー濃縮
装置(ァミコン社製、DC−3個型)で濃縮し、前記と
同様に濃縮液を0.1MトIJス−塩酸緩衝液(pH7
.0)に対し、一晩5℃で透析し、この透析内液に該緩
衝液を加えて3れこ調整した。
この溶液をあらかじめ該緩衝液で平衡、活性化したDE
AEセルロースカラム(4.0×40cの)に通液し、
0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)でカラムを
充分洗浄した後、0.3Mの食塩を含む0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH7.0)で溶出を行なった。そして
溶出液を0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)に
対して透析し、透析内液を得た。この透析内液を再び該
緩衝液で平衡、活性化させたDEAEセルロースカラム
(4.0×40弧)に通液し、0.1Mから0.3Mの
食塩の直線濃度勾配溶出法により溶出させ、額粒球の分
化増殖促進効果を有する分画を集め、この分画を蒸留水
に対して透析し、凍結乾燥し、この粉末を少量の0.1
Mトリスー塩酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、該緩衝
液に対して透析し、透析内液を得た。
次にこの透析内液20泌を、あらかじめ0.1Mトリス
ー塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したセフアデック
スG−150カラム(4.0×60仇)で展開させ、相
対溶出液量1.11一1.45の分画を集め、この分画
を蒸留水に対して充分透析し、透析内液を凍結乾燥し、
約15の3のHGIGPを含有する粉末約1夕を得た。
この粉末について前記実験1及び2と同様の方法により
、生物活性及びウイルスの活性を試験した。その結果、
生物活性は加熱処理しないものとほぼ同等であり、何ら
かのウイルスの活性も検出されなかった。実施例 2 健康な人から集めた新鮮な尿400のこ10%水酸化ナ
トリウムを加えてpHを8に調整し0℃に冷却しながら
1500仇.p.m.で連続遠心分離機で遠心し不落物
を除去し、上清を得た。
次にこの上清を10%塩酸でpHを7とし、シリカゲル
を充填したカラム(10×80弧)に通液し、シリカゲ
ルに吸着された成分を5%アンモニア水40そでカラム
から溶出した。
このようにして得られた漆出液を1規定の硫酸でpHを
7.5に調整し、これに粉末硫酸アンモニウムを加えて
70%飽和となし、0℃で一夜放置し、生成した沈殿を
炉別した。
この沈殿物を5%アンモニア水2そに溶解し、透析チュ
ーブ(ビスキング社製)に入れ、0.09Mリン酸塩衛
液(pH6.5)に対して充分透析し、透析内液に該緩
衝液を加えて全量を10そに調整し、あらかじめ0.0
8Mリン酸塩緩衝液(pH6.5)で平衡化させたCM
セフアデックスC−50イオン交換カラム(40×40
肌)に通液し、爽雑物を該イオン交予期樹脂に吸着せし
め、通過液を得た。
この通過液10〆をダイアフローホローフアィバ−濃縮
装置(アミコン社製、DC−3頂型)で濃縮し、蛋白濃
度を70の9′叫に調整した。
次いでこの濃縮液を60こ0で1独特間加熱し、氷冷し
、加熱処理したHGIGP含有分画を得た。参考例 2 前記実施例2により得た加熱処理したHGIGP含有分
画の生成した不溶物を除去し、透析チューブ(ビスキン
グ社製)に入れ、0.1Mトリスー塩酸緩衝液(pH7
.0)に対し一晩5℃で透析し、この透析内液に該緩衝
液を加えて1そに調整した。
この溶液をあらかじめ該緩衝液で平衡、活性化したDE
AEセルロースカラム(4.0×40弧)通液し、0.
1Mトリスー塩酸緩衝液(pH7.0)でカラムを充分
洗浄した後、0.3Mの食塩を含む0.1Mトリス−塩
酸緩衝液(pH7.0)で溶出を行なった。そして溶出
液を0.1Mトリスー塩酸緩衝液(pH7.0)に対し
て透析し、透析内液を得た。この透析内液を再び該緩衝
液で平衡、活性化させたDEAEセルロースカラム(4
.0×40弧)に通液し、0.1Mから0.$Mの食塩
の直線濃度勾配溶出法により港出させ、額粒球の分化増
殖促進効果を有する分画を進め、この分画に粉末硫酸ア
ンモニウムを加えて70%飽和となし、沈殿物を集め、
この沈殿を少量の0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7
.0)に溶解し、該緩衝液に対して透析し、透析内液を
得た。
次にこの透析内液20Mを、あらかじめ0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したセフアデツク
スG−150カラム(4.0×60弧)で展開させ、相
対溶出液量1.11−1.45の分画を集め、この分画
を蒸留水に対して充分透析し、透析内液を凍血乾燥し、
約13.5雌のHGIGPを含有する粉末約450の夕
を得た。
この粉末について前記実験1及び2と同様の方法により
、生物活性及びウイルスの活性を試験した。
その結果、生物活性は加熱処理しないものとほぼ同等で
あり、何らのウイルスの活性も検出されなかった。実施
例 3 健康な人から集めた新鮮な尿400夕に10%水酸化ナ
トリウムを加えてpHを8に調整し0℃に冷却しながら
1500仇.p.m.で連続遠心分離機で遠心し、不溶
物を除去し、上蒲を得た。
次に、この上溝を10%塩酸でpHを7とし、シリカゲ
ルを充填したカラム(10×80肌)に通液し、シリカ
ゲルに吸着された成分を5%アンモニア水40そでカラ
ムから溶出した。
このようにして得られた溶出液を1規定の硫酸でpHを
7.5に調整し、これに粉末硫酸アンモニウムを加えて
70%飽和となし、0℃で一夜放置し、生成した沈殿を
炉別した。
この沈殿物を5%アンモニア水2そに溶解し、透析チュ
ーブ(ビスキング社製)に入れ、0.05Mリン酸塩緩
衝液(pH6.5)に対して充分透析し、透析内液に該
緩衝液を加えて全量を10夕に調整し、あらかじめ0.
05Mリン酸塩緩衝液(柵6.5)で平衡化させたCM
セフアデックスC−50イオン交換カラム(4.0×4
0弧)に通液し、爽雑物を該イオン交換樹脂に吸着せし
め、通過液を得た。
この通過液10〆をダイアフローホローフアィバー濃縮
装置(アミコン社製、DC−3頂型)で濃縮し、前記と
同様に濃縮液を0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.
0)に対し一晩5℃で透析し、この透析内液に該緩衝液
を加えて1のこ調整した。この溶液をあらかじめ該緩衝
液で平衡、活性化したDEAEセルロースカラム(4.
0×40伽)に通液し、0.1Mトリス−塩酸緩衝液(
pH7.0)でカラムを充分洗浄した後、0.3Mの食
塩を含む0.1Mトリスー塩酸緩衝液(pH7.0)で
熔出を行なった。そして熔出液を0.1Mトリス−塩酸
緩衝液(pH7.0)に対して透析し、透析内液を得た
。この透析内液を再び該緩衝液で平衡、活性化させたD
EAEセルロースカラム(4.0×40伽)に通液し、
0.1Mから0.3Mの食塩の直線濃度勾配溶出法によ
り熔出させ、顎粒球の分化増殖促進効果を有する分国を
集め、この分画に粉末硫酸アンモニウムを加えて70%
飽和となし、沈殿物を集め、この沈殿を0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、蛋白濃度を15
0の夕/机に調整した。次いでこの溶液を6000で1
加持間加熱し、氷冷し、加熱処理したHCIGP含有分
画を得た。参考例 3 前記実施例3により得た加熱処理したHGIGP含有分
画の生成した不獲物を除去し、0.1Mトリス−塩酸緩
衝液(pH7.0)に対して透析し、透析内液を得た。
次にこの透析内液20私を、あらかじめ0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したセフアデツク
スG−150カラム(4.0×60肌)で展開させ、相
対溶出液量1.11一1.45の分画を集め、この分画
を蒸留水に対して充分透析し、透析内液を凍結乾燥し、
約15雌のHGIGPを含有する粉末約500雌を得た
。この粉末について前記実験1及び2と同様の方法によ
り生物活性及びウイルスの活性を試験した。その結果生
物活性は加熱処理しないものとほぼ同等であり、何らの
ウイルスの活性も検出されなかった。実施例 4 健康な人から集めた新鮮な尿50のこ10%水酸化ナト
リリゥム水溶液を加えて中性となし、冷却連続遠心分離
機(1000仇.p.m.)で遠心分離して不溶物を除
去し、上清を直ちにダイアフローホ。
−ファイバー濃縮装置(アミコン社製、DC−30型、
分子量1万以下通過膜を装着)により1ぴ音‘こ濃縮し
、水を加えて再び50そとし、再度濃縮し、3その濃縮
尿を得た。次いで、該濃縮尿を回転式真空濃縮装置にて
濃縮し、蛋白質含有量が70の9/仇との濃縮物約50
の‘を得た。そして該濃縮物を6000±0.5の温度
で1餌時間湯浴中で加熱し、直ちに冷却し、加熱処理し
たHGIGP含有分画を得た。参考例 4前記実施例4
により得た加熱処理したHGIGP含有分画の生成した
不溶物を除去し、0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7
.0)を加えて全量を5そとし、あらかじめ0.1Mト
リス塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化させたDEAE
セルロースカラム(4.0×40伽)へ通液して、HG
IGPをDEAEセルロースに吸着させた後、0.1M
トリス−塩酸緩衝液(pH7.0)でカラムを充分洗浄
後、0.3Mの食塩を含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液
(pH7.0)で港出を行なつた。
以下参考例1と同様にしてHGIGPを含有する粉末約
62の夕を得た。
この粉末について前記実験1及び2と同様の方法により
生物活性及びウイルス活性を試験した。
その結果生物活性は加熱処理しないものとほぼ同等であ
り、何らのウイルスの活性も検出されなかつた。参考例
5 前記参考例1により得た粉末200の9を1.0M食塩
を含む0.02Mリン酸塩緩衝液(pH7.0)に溶解
し、あらかじめ該緩衝液で平衡化したコンカナパリンA
−セファロース姫100Mを含むカラムに通液し、1.
0M食塩を含む0.02Mリン酸塩緩衝液(pH7.0
)でカラムを充分洗浄し、のち50mMQーメチルーD
ーグルコシド及び1.0M食塩を含む0。
02Mリン酸塩緩衝液(pH7.0)で溶出させ、後述
する方法で測定して額粒球の分化増殖効果を有する分画
を集め、これを蒸留水に対して透析し、透析内液を凍結
乾燥した。
更に、ここに得られた凍結乾燥粉末約50の9を、10
%グリセリンを含む0.129Mトリス−塩酸緩衝液(
pH6.8)、1の‘に溶解し、8%アクリルアミドゲ
ル(pH8.9、2山肌×25側)を用いた調製用電気
泳動装置(富士理研、フジカラバ−O型)により、冷却
水通水下、10mAの電流を通電し、泳動させ、相対移
動度0.46の分画を0.029Mトリス−グリシン緩
衝液(pH8.3)で回収し、蒸留水に対して透析し、
透析内液を凍結乾燥し、HGIGP約10の9を得た。
図面の簡単な説明図面は本発明により得られたウイルス
不活性処理をしたHGIGP画分より精製したHGIG
Pの確認のための理学的測定結果の一部を示し、第1図
は赤外線吸収スペクトル、第2図は露気泳動法による移
動度と分子量との関係および第3図は紫外線吸収スペク
トルをそれぞれ示す。
第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 人顆粒球の分化増殖を促進する糖蛋白質を含有する
    人尿の分画を濃縮し、蛋白質含量を1ml当り少なくと
    も70mgに調整し、50〜70℃の温度で8〜30時
    間加熱し、該分画中に存在するウイルスを不活性化する
    ことを特徴とする人顆粒球の分化増殖を促進する糖蛋白
    質を含有する分画の加熱処理方法。
JP53118203A 1978-03-20 1978-09-26 人顆粒球の分化増殖を促進する糖蛋白質を含有する分画の加熱処理方法 Expired JPS6030294B2 (ja)

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