JPS60255208A - 圧延機のロ−ル交換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は圧延機のロール交換方法に関する。

更に詳細には、本発明は製管圧延機に於いてサイズ替え
等の際のロール交換を簡便にして、ロール交換の所用時
間を短縮する方法に関する。

従来の技術 電縫鋼管製造設備のサイプ等の製管圧延機では成品サイ
ズ毎に圧延ロールを交換する必要がある。

特に、多才法の成品を製管する際には一定の基本寸法の
粗管を製造し、これをサイプ等で各種成品寸法に縮径す
ることが生産能率上好ましく、このときサイプでは成品
寸法毎にロール交換を行う必要がある。

しかしながら、従来のロール交換方法は複雑且つ長時間
を要し、非能率である。特に、上記した如く、１つの基
本寸法の粗管から各種寸法の成品を製造するには、ロー
ル交換に長時間を要すると、粗管製造のサイクルとサイ
ジング或いはレデューシング等の成形工程のサイクルは
釣り合わず、結局遅い方のサイクルに工程全体の速度を
合わすことになり、工場全体の生産能率の低下の原因と
なっていた。

従来の製管圧延機のロール交換方法を詳細に説明すると
、次のような手順に従って行われていた。

■油圧シリンダにて操作側ハウジングと同チョックを操
作側へ引き出す。

■クレーンにて操作側ハウジングを取り出す。

■クレーンにて上下ロールを１つ１つ取り出す。

■新ロールをクレーンにて１つ１つ挿入する。

■操作側ハウジングをクレーンにてセットする。

■油圧シリンダにて操作側ハウジングを押込む。

すなわち、従来技術のロール交換では、クレーン作業が
非常に多く、ロール交換に要する時間も約８時間と長か
った。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上述した従来技術の問題を解決し、工程数が少
なく単純であり、クレーン作業の少ない製管圧延機のロ
ール交換方法を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記した目的を達成するため、本発明に従うと、圧延機
のロールチョックを支持し、基台上を滑動するよう構成
されたスライドフレームと、該ロールチョックを圧下ス
クリューにより固定保持するためのハウジングとを具備
する製管圧延機のロール交換方法であって、製管圧延終
了後、圧下スクリューを上昇させて圧下スクリューと上
ロールチョックとを分離し、油圧シリンダにて操作側ハ
ウジングを、上下ロールのロール軸が駆動軸から完全に
分離するまで引き出し、次いで、油圧シリンダによって
操作側ハウジングをスライドフレーム及びその上に設置
されている上下ロール、ロール軸、上下ロールチョック
と共に引き出して、上下ロールのロール軸を駆動側ハウ
ジングから分離し、更に、油圧シリンダにより操作側ハ
ウジングのみを分離し、操作側ハウジングおよび駆動側
ハウジングから分離され、スライドフレーム上に載架さ
れている上下ロールおよびロールチョックをスライドフ
レームと共にクレーンにより吊り出すことを特徴とする
製管圧延機のロール交換方法が提供される。

上記した操作側ハウジングから上下のロールのロール軸
を分離するための操作側ハウジングの第１回目の移動は
、操作側ハウジングに設けられたフック部がスライドフ
レームの突起部と係合することによって、その終了位置
を決めるようにすることが好ましい。

更に、操作側ハウジングの第２回目の移動は、上記した
操作側ハウジングに設けられたフック部とスライドフレ
ームの突起部と係合した状態で行われて、スライドフレ
ームおよびその上に載架された上下ロール、ロールチョ
ックを共に移動せしめて行われる。更に、この第２回目
の移動はスライドフレームの移動を案内するために基台
に設けたガイドキーに段差を設けて、この段差にスライ
ドフレームが当接することによって停止するよう構成す
るのが好ましい。

これらの操作側ハウジングの油圧シリンダによる移動を
第１回目および第２回目の移動として説明したが、これ
らの移動を連続的に実施してもよいことは勿論である。

以下、本発明を添付の図面を参照して実施例により説明
するが、これらの実施例は本発明の単なる例示であって
、本発明の技術的範囲を何等制限するものではないこと
は勿論である。

実施例 添付の第１図は本発明の方法を実施する対象である製管
圧延機を一部断面で示す概略図であり、第２図の上半分
は第１図の六方向の矢視図、すなわち製管圧延機の平面
図であり、下半分は第１図のＢ方向の矢視図であり、第
３図は第１図に示す圧延機の操作側からの側面図である
。これらの図面を参照して、まず圧延機の構造を説明す
る。

第１図に示す如く、圧延機は基台１の上に設置されてい
る。圧延機は操作側ハウジング２と駆動側ハウジング３
とに上ロールチョック４および下ロールチョック５を介
して支持された上ロール６および下ロール７を収容して
いる。ここで、ハウジング２，３は構成を明確にするた
め一部省略した形で示している。上チョック４と下チョ
ック５は、それらの間に弾性手段からなるロールバラン
サ８を間挿している。

更に、左右の上ロールチョック４は、操作側ハウジング
２および駆動側ハウジング３をそれぞれ貫通して設けら
れた一対の圧下スクリュ１０にそれぞれ当接され、圧下
スクリュー１０を回転することによって上ロール６の位
置、すなわち上ロール６と下ロール７のロール間隔が設
定される。

上ロール６と下ロール７との間には粗管の圧延通路１１
が形成される。これらの上ロール６と下ロール７とはそ
れらのロール軸１２および１３がロールチョックで軸受
され、月つ、それらの駆動側端部でユニバーサルジヨイ
ント１．４．１５を介してよスピンドル１６および下ス
ピンドル１７に接続し、更に上下のスピンドル１６．１
７は減速機１８を介して主電動機１９に接続され、これ
により上下ロールはそれぞれ互いに反対方向に回転され
る。

ロール交換時に操作側ハウジング２を移動、すなわち、
圧延方向と直角に引き出すため、操作側ハウジング２に
は油圧シリンダ２０が連結される一方、操作側ハウジン
グ２と一体に構成されたその支持部９は第３図に示すよ
うに基台１上をガイドキー２１により案内されながら移
動可能に構成されている。

一方、本発明の方法を実施するため、左右の上下ロール
チョック４．５はスライドフレーム２２に支持され、ス
ライドフレーム２２は基台１上をガイドキー２１に案内
されて滑動可能に構成されている。

第１図に示す如く、スライドフレーム２２は基台１上に
載架されたベース部２３と、ウンイドウ部２４．２５と
が一体構造として構成されている。すなわち、ウンイド
ウ部２４．２５で下ロールチョック５、下ロール７、ロ
ールバランサ８、上ロールチョック４、上ロール６が組
立てられた状態に保持されている。

更に、操作側ハウジング２とスライドフレーム２２との
関係について説明すると、第２図に示すように、スライ
ドフレーム２２のベース部２３の圧延機操作側の端部に
突起部２６を有する。一方、操作側ハウジング２と一体
の支持部９は、油圧シリンダ２０により引き出されると
そのフック部２７が上記突起部２６と係合するよう構成
されている。

更に、第３図に斜線部で示すように、スライドフレーム
は左右のウンイドウ部２４．２５が上ロールチョック４
および下ロールチョック５を両側で支持するように延在
するチョックサポート部２８をそれぞれ備えている。

更に本発明の方法を実施するため、圧延機には上下のロ
ール軸１２．１３とユニバーサルジヨイント１４．１５
を分離したときにスピンドル１６．１７を支持するため
のスピンドルサポート２９が設けられている。尚、ロー
ル軸１２．１３トユニバーサルジヨイン）１４．１５と
はフェイスギア等で接続され、ロール軸１２．１３を引
き出すことによって分離し、当接することによって自動
的に接続する。

尚、第１図及び第２図には油圧シリンダ２０で操作側ハ
ウジング２を引き出したときの操作側）ｚウジフグ２と
操作側の上下ロールチョック４．５とを鎖線で示してい
る。

次に、上記説明した製管圧延機に於いて本発明に従いロ
ール交換を行う方法を具体的に説明する。

製管終了後、ロール６．７を停止したのち、圧下スクリ
ュＩＯを上昇させ、スクリユと上ロールチョック４とを
完全に切り離す。このとき、上ロールセットはロールバ
ランサー８にて支承された形となる。

次いで、スピンドルサポート２９にて上下スピンドル１
６．１７を支持する。

次に油圧シリンダ２０にて操作側ハウジング２を引き出
して行くと操作側ハウジングのフック２８とスライドフ
レームの突起部２６との間の間隙“′ａ”が徐々に小さ
くなり、零となる。この時点で操作側ハウジング２はロ
ール軸１２．１３の操作側軸端と完全に別れた状態とな
る。

更に、油圧シリンダ２０で引き出して行くと、操作側ハ
ウジング２と共に操作側ハウジングのフック２７に引っ
張られてスライドフレーム２２及びその上に設置されて
いる上下ロール６．７、ロール軸１２．１３、上下チョ
ック４．５は一体となって引き出される。

油圧シリンダ２０がストロークエンドとなると、操作側
ハウジング２は、油圧シリンダ２０の全ストロークを“
ｂ”だけ移動し、一方スライドフレーム２２は（ｂ−ａ
）分だけ引き出される。このとき、上下ロール軸１２．
１３は、駆動側ハウジング２からも完全にかわした状態
となる。

尚、最終組立状態では、スライドフレーム２２は、操作
側及び駆動側ハウジング２．３のウィンドウ部３０にて
乗り上げた状態となっているため、引き出し時スライド
フレーム２２が予定以上引き出しすぎるのを防ぐため、
ガイドキー２１には、段差３１をつけている。

この操作側ハウジング２を完全に引き出した状１ 態で上下ロールセットと共にスライドフレーム２２をク
レーンで吊り出し、予めセットされている新ロールセッ
トを予備スライドフレームと共にクレーンにてセットす
る。その後の操作は、上記ロール取り外し行程の逆を行
えばよいので、説明を省略する。

尚、ロール再研磨によりロール外径に変化を生じた場合
には、スライドフレーム２２のフランジ部２４．２５と
下ロールチョック５との間にウェッジ或いはシムを間挿
して、容易にロール高さの調節を行うことができる。

発明の効果 本発明のロール交換方法では、圧下ロールを回転して上
ロールチョックと分離した後は、操作側ハウジングを油
圧シリンダにて引き出すと上下のロール軸が操作側ハウ
ジング及び駆動側ハウジングから開放される。

従って、上ロールセットおよび下ロールセットを１回の
クレーン操作により取り外すことが可能■　ン となり、ロール交換作業が極めて簡便となる。

更に、クレーン作業が少なくなったため作業の安全性が
確保され、またロール交換時間の短縮が大幅に可能とな
り、工場の製管能率も向上するので、本発明の工業的意
義は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施する対象である製管圧延機
を一部断面で示す概略図であり、第２図の上半分は第１
図の六方向の矢視図であり、下半分は第１図のＢ方向の
矢視図であり、第３図は第１図に示す圧延機の操作側か
らの側面図である。 （主な参照番号） １・・・基台、２・・・操作側ハウジング、３・・・駆
動側ハウジング、 ４１１・上ロールチョック、 ５・・・下ロールチョック、 ６・・・上ロール、７・・・下ロール、８・・・ロール
バランサ、 １０・・・圧下スクリュ、１２．１３・・・ロール軸、
１６．１７・・・スピンドル、１８・・・減速機、１９
・・・主電動機、　２０・・・油圧シリンダ、２１・・
・ガイドキー、２２・・・スライドフレーム、２３・・
・スライドフレームのベース部、２４．２５・・・スラ
イドフレームのウィンドウ部、２６・・・スライドフレ
ームの突起部、２７・・・操作側ハウジングの支持部の
フック部、２８・・・スライドフレームのチョックサポ
ート部、２９・・・スピンドルサポート、 特許出願人　住友重機械工業株式会社 復代理人弁理士新居正彦 ５

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧延機のロールチョックを支持し、基台上を滑動
   するよう構成されたスライドフレームと、該ロールチョ
   ックを圧下スクリューにより固定保持するためのハウジ
   ングとを具備する製管圧延機のロール交換方法であって
   、 製管圧延終了後、圧下スクリューを上昇させて圧下スク
   リューと上ロールチョックとを分離し、油圧シリンダに
   て操作側ハウジングを、上下ロールのロール軸が駆動軸
   から完全に分離するまで引き出し、 次いで、油圧シリンダによって操作側ハウジングをスラ
   イドフレーム及びその上に設置されていル上下ロール、
   ロール軸、上下ロールチョックト共に引き出して、上下
   ロールのロール軸を駆動側ハウジングから分離し、 更に、油圧シリンダにより操作側ハウジングのみを分離
   し、 操作側ハウジングおよび駆動側ハウジングから分離され
   、スライドフレーム上に載架されている上下ロールおよ
   びロールチョックをスライドフレームと共にクレーンに
   より吊り出すことを特徴とする製管圧延機のロール交換
   方法。
2. （２）操作側ハウジングにスライドフレームの突起部と
   係合するフック部を設けて、これらの係合により上記し
   た操作側ハウジングからの上下ロールのロール軸を分離
   する位置決めを行うことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載の製管圧延機のロール交換方法。
3. （３）スライドフレームと基台との間のガイドキーに段
   差を設けて、この段差によってスライドフレームの移動
   を停止することによって、上記した２回目の操作側ハウ
   ジングの引き出しの停止を位置決めすることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項または第２項記載の製管圧延機
   のロール交換方法。