JPS602469B2 - 自動車等のウインドウレギユレ−タのハンドル駆動部の構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車等のウィンドウレギュレータのレギュ
レータハンドル駆動部の構造に関するものである。

従来、ウィンドウレギュレータには、リンク式とワイヤ
式との２通りがあり、例えば、従釆のワイヤ式ウィンド
ウレギュレータは、第１図および第２図に示すように、
ドア１に設けられたウィンドウサッシュ２に沿ってウィ
ンドウガラス３を昇降させるため、ドアィンナーパネル
４とドアアウターパネル５との間のドア内部空間６内に
、可榛性の芯線７の周りにコイル８を螺旋状に巻いてラ
ックを形成したウィンドウガラス昇降駆動力伝動用フレ
キンブルワイヤ９をワイヤガイドチューブｌｏによって
案内して設け「ワイヤガイドチュ−ブ１０を適当な取付
金具１１によってドアインナーパネル４に固定している
。

フレキシブルワイヤ９は連結金具１２によってウィンド
ウガラス３の下端部に連結され、連続金具１２をウィン
ドウサッシユ２と平行に延びるワイヤガイドチューブ１
０のスリット１３によって案内している。また、フレキ
シブルワイヤ９の他方の端部にピニオンギャ１４を噛合
させ、このピニオンギャ１４をレギュレータハンドル１
５によって回転することによってフレキシブルワイヤ９
をワイヤガイドチューブ１０内に長さ方向に駆動して連
結金具１２を介してウィンドウガラス３を引き上げまた
は押し下げることによってウインドウサツシュ２に沿っ
て昇降させてウィンドウを開閉するよう構成されている
。従来、上述したワイヤ式ウィンドウレギュレータのハ
ンドル駆動部は、第３図に示すように、レギユレータハ
ンドル１５のシャフト１６にレギユレータピニオンギャ
１４が襖着その他により一体に固着され、ハンドルシャ
フト１６がギャケース１７に回転自在に支承され、ギャ
ケース１７にワイヤガイドチューブ１０が結合されてフ
レキシブルワイヤ９のラック部にレギュレータピニオン
ギャ１４を噛合させ、これによりレギュレータピニオン
ギヤ１４と、レギユレータハンドルシヤフト１６と、ギ
ヤケース１７とがワイヤガイドチューブ１０とアツセン
ブリされ、ハンドルシャフト１６がギャケース１７から
突出している。

したがって、かかるウインドウレギュレータをドアに取
付ける場合、ドアインナーパネル４とドアアウターパネ
ル５との上端部間に閉口するウインドウガラス出入用隙
間１８よりウインドウレギユレータをドア内部空間６内
に入れて組付けることができず、第１図に示すように「
ドアィンナーパネルに作業孔１９を設けてウィンドウレ
ギュレータをドァ内部空間６内に出入させ得るようにす
ることが必要であり、この結果、ドアのレイアウト上お
よび剛性上から非常に不利な構造となる不具合があつた
。本発明の目的は、上述の点に鑑み、レギュレータハン
ドルシャフトとピニオンギヤシヤフトとを分離して別体
で後付け可能の構造とすることによって、ワイヤガイド
チューブと一体にアツセンブリされるハンドル駆動部の
厚さを薄くし、これによりドァのウィンドウガラス出入
用隙間を利用してウィンドウレギュレータのドア内部空
間内への出入を可能とし、ドアの作業孔を小さくするか
またはなくすことによりドアレイアウト上およびドァィ
ンナーパネルの剛性上の不具合を解消しようとするにあ
る。

以下、本発明を図面につき説明する。

第４図は本発明によるウインドウレギュレータハンドル
駆動部の１例を拡大して示す断面図で「図面に示すよう
に、ウィンドウレギュレータ駆動用ピニオンギヤ１４の
シャフト２０としギユレータハンドルシャフト２１とを
別体で構成しており、ギャシャフト２０を中空軸購造と
し、これにピニオンギャ１４を競着筆により一体に固着
し、ギャシャフト両端部をギャケース１７の両側壁１７
ａ，１７ｂに形成した支承孔２２ａ，２２ｂによって回
転自在に支承するとともに段部２３ａ，２３ｂによる掛
合によって抜け出ないように取付け、ギャシャフト２０
の長さＡはドア上部隙間１８に出入し得る大きさとし、
好ましくはギャシャフト２０の長さＡを上部隙間１８の
寸法Ｂより小さくする。

２４はギャシャフト２０の一端に形成された切欠溝（第
６図参照）で、この切欠溝２４に係止用クリップ２５を
保持して後述するようにハンドルシャフト２１を係止す
るために設けられている。

ハンドルシャフト２１には両端部２１ａ，２１ｂにセレ
ーションを切り、中央部にクリップ掛合用円周溝２６を
形成して小径部を設け、これによりハンドルシャフト２
１をギヤシヤフト２０の中空軸孔２７内に押し込むこと
により端部２１ａのセレーションが鞠孔２７の内周壁に
喰込んでギヤシヤフト２０とハンドルシャフト２１との
間に相対的回転が生じないようにするとともにギャシャ
フト２０の切欠溝２４内に取付られている弾性係止クリ
ップ２５がハンドルシャフト２１上の円周溝２６内に弾
溌的に入ることによりハンドルシャフト２１をギャシャ
フト２川こ対し所定位置に鎖錠し得るよう構成する。第
５図は、ギヤシャフト２０の池端、すなわち内端に切欠
溝２４を設け、これに対応してハンドルシャフト２１を
長くし、ハンドルシャフト２１の内端部に弾性係止クリ
ップ２５が係合する円周溝２６を設け、ギャシャフト２
０とハンドルシャフト２１とをスプラィン２８によって
掛合させた例を示す。

第７図は、第５図に示すハンドルシャフト２１にスプラ
ィン２８の代りに方形断面部２９を設けた例を示し、第
８図は同じくキー３０を設けた例を示す。

本発明は、上述したワイヤ式ウィンドウレギュレー外よ
かりでなく、例えば、第９図に示すように、取付ブラケ
ット３１にピン３２によって枢着されたアーム３３の一
端に設けられた扇形歯車３４にピニオンギャ（図示せず
）を噛合させる形式のリンク式ウィンドウレギュレータ
のハンドル駆動部にも同に実施することができる。

本発明によれば、ドア内部空間内へのウィンドウレギュ
レータの出入をドアのウインドウガラス出入用隙間を利
用して行なうことを可能とするから、ウィンドウレギュ
レー夕取付作業孔をドアィンナーパネルに設けるとして
も４・さくてすみ、あるいはまた、作業孔をなくすこと
もでき、これにより、ドアレィアゥトが取付作業孔によ
って制限されることがなくなり、また、ドアインナーパ
ネルの剛性が損なわれる欠点もなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はドア内部空間内に取付けられたワイヤ式ウィン
ドウレギュレータの従来構造の１例を示す斜視図、第２
図は第１図に示すドァの縦断面図、第３図はワイヤ式ウ
ィンドウレギュレータのハンドル駆動部の拡大断面図、
第４図は本発明によるハンドル駆動部の拡大断面図、第
５図はギャシャフトおよびハンドルシャフトの他の実施
例を示す部分断面図、第６図は第５図のＷ−の線上の拡
大断面図、第７図および第８図はハンドルシャフトの他
の実施例を示す斜視図、第９図は本発明を実施し得るリ
ンク式ウィンドウレギュレータの部分斜視図である。 １……ドア、２……ウインドウサツシユ、３……ウイン
ドウガラス、４……ドアインナーパネル、５…・・・ド
アアウターパネル、６・・・…ドア内部空間、７・・・
・・・芯線、８・・・・・・コイル、９．．・．．・フ
レキシブルワイヤ、１０……ガイドチューブ、１１…・
・・取付金具、１２・・・…連結金具、１３…・・・ス
リット、１４……ピニオンギヤ、１５……レギユレータ
ハンドル、１６……ハンドルシヤフト、１７…・・・ギ
ヤケース、１８・・・・・・ウインドウガラス出入用上
部隙間、１９・・・・・・作業孔、２０・・・・・・ギ
ャシャフト、２１…・・・ハンドルシャフト、２２……
支承孔、２３・・・・・・掛合段部、２４・・・・・・
切欠溝、２５・・・・・・係止用クリップ、２６・・・
・・・クリップ掛合用円周溝、２７・・・・・・中空軸
孔、２８・…・・スプラィン、２９・・・・・・方形断
面部、３０・・・・・・キー、３１・・・・・・取付ブ
ラケット、３２・・・…橘支ピン、３３・・・…アーム
、３４・・・・・・扇形歯車。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第鰭図 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ウインドウレギユレータ駆動用ピニオンギヤを固着
   した中空軸構造のピニオンギヤシヤフトの両端をピニオ
   ンギヤケースの両側壁に形成した支承孔により回転自在
   に支承し、レギユレータハンドルを一端に取付けたレギ
   ユレータハンドルシヤフトを前記ピニオンギヤシヤフト
   の中空軸内に嵌挿して一体に回転し得るよう連結してな
   ることを特徴とする自動車等のウインドウレギユレータ
   のハンドル駆動部の構造。