JPS60231067A

JPS60231067A - 歯車変速機の潤滑装置

Info

Publication number: JPS60231067A
Application number: JP8720184A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Sato; 敏光佐藤
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1984-04-27
Filing date: 1984-04-27
Publication date: 1985-11-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は自動二輪車などに用いられる歯車変速装置に
関し、より詳しくは歯車変速機の潤滑装置に関する。

（従来技術）歯車変速装置は互いに噛み合う歯車組を有し、この歯車
群は複数個設けられる（例えば実公昭５１−２８５４２
号公報）。

上記構成において、互いに噛み合う歯車組のそれぞれの
潤滑は、従来、次のようになされている。即ち、変速ケ
ース内に潤滑油用供給管が設けられ、この供給管の一端
が油圧ポンプに連結され、他端は互いに噛み合う歯車組
にそれぞれ開口するよう形成されている。

ところで上記構成によれば、潤滑油は動力伝達中の歯車
組に供給される一方、動力を伝達しておらず、よって、
潤滑油をあまり必要としない歯車組にも供給されること
となる。このため、油圧ポンプに必要量以上の吐出量が
要求されることとなり不合理である。

（発明の目的）この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、歯車変速機の潤滑装置において、圧油源の吐出量を
適正化することを目的とする。

（発明の構成）上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、変速操作のための外力を受けて歯車変速機を操作可
能とする変速操作手段が設けられた歯車変速装置におい
て、変速操作手段に複数の油路が設けられ、変速操作に
より動力伝達すべく噛み合う歯車組に対しこの変速操作
により選択された油路を通して潤滑油が供給されるよう
構成された点にある。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面により説明する。

ｌは自動二輪車に設けられる歯車変速装置である。この
歯車変速装置ｌは常時噛み合い式の複数の歯車組で構成
される変速機２と、変速操作のための外力を受けてこの
変速機２を変速操作可能とする変速操作手段３とを有し
ている。

上記変速機２について説明すると、この変速機２は常時
噛み合い式とされ、この変速機２の変速ケース５には入
力軸６と出力軸７とが支承される。この入力軸６は図示
しないエンジンに連動連結され、出力軸７は出力歯車８
を介して図示しない後車輪に連動連結される。

上記入力軸６上には小さい外径から大きい外径に段階的
に変化する第１〜第５駆動歯車ｌＯ〜１４が設けられる
。また、上記出力軸７上には大きい外径から小さい外径
に段階的に変化する第１〜第５従動歯車１６〜２０が設
けられる。そして、これら駆動歯車１０〜１４と従動歯
車１６〜２０とは常時噛み合っている。

上記第１駆動歯車ｌＯと第２駆動歯車１１は入力軸６に
固定され、これら第１駆動歯車ｌＯと第２駆動歯車１１
に噛み合う第１従動歯車１６と第２従動歯車１７は出力
軸７の軸心上で自由な回転が可能とされる。また、第３
駆動歯車１２は入力軸６上を軸方向にのみ摺動可能とさ
れ、この第３駆動歯車１２に噛み合う第３従動歯車１８
は出力軸７の軸心上で自由な回転が可能とされる。更に
、第４駆動歯車１３と第５駆動歯車１４は入力軸６の軸
心上で自由な回転が可能とされ、これら＄４駆動歯車１
３と第５駆動歯車１４に噛み合う第４従動歯車１９と第
５従動歯車２０は出力軸７上を軸方向にのみ摺動可能と
される。

そして、第４従動歯車１９の摺動による第１従動歯車１
６もしくは第３従動歯車１８への係合で第１速もしくは
第３速が得られ、また、第５従動歯車２０の摺動による
第２従動歯車１７への係合で第２速が得られる。更に、
第３駆動歯車１２の摺動による第４駆動歯車１３もしく
は第５駆動歯車１４への係合で第４速もしくは第５速が
得られる。

前記変速操作手段３について説明すると、この変速操作
手段３は前記変速ケース５に支承された回動体たるカム
筒２２を有している。このカム筒２２の一端側２２ａは
図示しない足踏式のチェンジレバーに連動連結される。

そして、このレバーを介して変速操作のための外力がカ
ム筒２２に伝達され、このカム筒２２が所定角度づつ回
動せしめられる。この場合、カム筒２２の各回動姿勢の
位置決めはばね式の位置決め手段２３によりなされる。

上記カム筒２２の外周面には三つのカム溝２４が形成さ
れる。また、これらカム溝２４に一端が係合し他端が第
４従動歯車１９、第５従動歯車２０および第３駆動歯車
１２に係合する三つの・シフトフォーク２５が設けられ
る。これらシフトフォーク２５は支軸２７にそれぞれ軸
方向摺動自在に支持される。

そして、カム筒２２の各回動姿勢への切り換えに対応し
て上記シフトフォーク２５が作動し、このシフトフォー
ク２５の作動により所定の歯車組が選択されて動力伝達
可能とされる０図例では第３駆動歯車１２が第５駆動歯
車１４に係合し、この第５駆動歯車１４から第５従動歯
車２０に対して動力伝達がなされている。

上記構成において、動力伝達中の歯車に潤滑油を供給す
るための潤滑装置２１が設けられる。以下この装置２１
につき説明する。

上記カム筒２２には相互に独立した複数の油路２８　、
２８　′が形成される。これら油路２８．２８′の一端
側は圧油入口部２９．２９’とされ、これら圧油入口部
２９．２９′はカム筒２２の一端側外周面に開口される
。このカム筒２２の一端側は前記変速ケース５に形成さ
れた支承孔３１に軸心回り回動自在に嵌め合わされる。

上記変速ケース５には圧油供給孔３２が形成され、この
圧油供給孔３２の一端は圧油源たる油圧ポンプ３３に連
結される。また、圧油供給孔３２の他端側は上記支承孔
３１の内周面に開口される。この圧油供給孔３２の開口
はカム筒２２の回動でいずれか一つの油路２８の圧油入
口部２９と合致して、この油路２８にのみ圧油を供給す
るよう構成され、他の油路２８′と圧油供給孔３２との
連通は遮断される。

一方、油路２８，２８’の他端側は圧油出口部３４．３
４’とされる。

そして、例えばカム筒２２を第５速を得るような回動姿
勢とさせた場合、上記油路２８の圧油出口部３４は第５
速の動力伝達をしている第５駆動歯車１４と第５従動歯
車２０の噛み合い部に向って開口するよう形成される。

そして、潤滑油はこの圧油出口部３４を通り上記噛み合
い部に噴射により供給される。

また５例えば図中二点鎖線で示すように、第４速を得る
ような回動姿勢にカム筒２２を回動させれば（図中矢印
Ａ）、いずれか一つの油路２８′の圧油入口部２９′の
みが圧油供給孔３２に連通され、同上油路２８′の圧油
出口部３４は第４速の動力伝達をする第４駆動歯車１３
と第４従動歯車１９の噛み合い部に向って開口せしめら
れる。

また、第１速から第３速を得る場合も上記と同様に構成
される。

（発明の効果）この発明によれば、変速操作手段における回動体に複数
の油路が形成され、変速操作により動力伝達すべく噛み
合う歯車組に対しこの変速操作により選択された油路を
通して潤滑油が供給されるよう構成されたため、動力伝
達してｌ、Ｘる歯車組の噛み合い部へのみ潤滑油を供給
させること力（できる、従って、動力伝達をしていなｔ
／）歯車組の噛み合い部に対する潤滑油の供給を削減で
きるのであり、よって、圧油源の吐出量を適正化するこ
と力糧できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図は歯車変速装置を
展開して示した側面断面図、第２図ｔよ第１図のｎ−ｎ
線矢視図である。２・・変速機、３・争変速操作手段、２２・・カム筒（
回動体）、２８．２８’・・油路、２９．２９’・・圧
油入口部、３３・・油圧ポンプ（圧油源）、３４．３４
’・・圧油出口部。

Claims

【特許請求の範囲】

１、互いに噛み合う歯車組を複数個有する変速機が設け
られると共に、変速操作のための外力を受けてこの変速
機を変速操作可能とする変速操作手段が設けられ、この
変速操作手段が上記外力により回動する回動体を有し、
この回動体の各回動姿勢に対応して選択される歯車組が
動力伝達すべく噛み合うよう構成された歯車変速装置に
おいて、上記回動体に複数の油路が形成され、回動体の
各回動姿勢に対応して選択される油路の一端側が圧油源
に連通され、この油路の他端側がこの回動体の回動姿勢
に対応して動力伝達する歯車組に向って開口するよう構
成されたことを特徴とした歯車変速機の潤滑装置。