JPS6022329B2

JPS6022329B2 - プラスチツク光コネクタの製造方法

Info

Publication number: JPS6022329B2
Application number: JP5966081A
Authority: JP
Inventors: 鉄夫吉沢; 隆志黒川; 茂男奈良
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1981-04-22
Filing date: 1981-04-22
Publication date: 1985-06-01
Also published as: JPS57176012A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は小型軽量にして、１対の光フアィバを低損失で
容易に着脱できる中子万式の光フアィバ用コネクタの製
造方法に関する。

従来のこの種のコネクタは、第１図に示すような基本構
造であり、多くは金属の切削加工で作成されていたので
、個々の部品作成には多くの加工工程と加工時間を要し
、量産性も恕いので、非常に高価格であった。

さらに微細寸法の光フアイバの１対の端面同志を正確に
正対させるために、特に中子１の加工において高精度加
工を要するにもかかわらず、光フアィバ素線が挿入され
る円孔２の中子外周に対する偏心量の“バラツキ”が約
１０一肌もあり、必要とする偏心量１〜２ｒｗのものは
、わずかしか得られない欠点があった。第１図において
、３は中子ホルダ、４はリセプタクル、５はリセプタク
ルホルダである。一方、中子のみをセラミックまたはセ
ラミックと金属との複合構造としたものもあるが、加工
に非常に多くの時間と特殊研磨技術を要するので、高精
度加工はできるが、量産性が劣り、高価格となる欠点が
あった。

さらに第１図に示す構造のコネクタをプラスチックで作
成した例もあるが、高精度が必要となる中子の成形に用
いる金型を切削加工により作成しているので、偏心量は
４〜５〃机が限度となり、軸ずれのほかにリセプタクル
とのギャップによるずれも加わり、低損失は望むべくも
ないｏさらにプラスチック製のコネクタにおいてリセプ
タクルとのギャップによるずれを無くすため、リセプタ
クルとして金属製の割りスリーブも用いられているが、
割りスリーブは高価格であり、プラスチック化によるコ
ネクタの低価格化を達成できない、などの欠点があった
。

本発明は、これらの欠点を除去するため、量産性が良く
、低価格で高性能なプラスチック光コネクタを、鰭銭法
によって作成した高精度金型を用いて成形する方法を提
供するものである。

以下図面により本発明を詳細に説明する。第２図は本発
明の光コネクタで最も寸法精度が必要とされる中子の構
造を示し、光フアィバ心線の挿入円孔６および光フアィ
バ素線の挿入円孔２から成る。

７はつば、８は位置決め用切欠きである。

中子成形用の軍籍金型作製工程を第３図に示す。外径が
均一で滑らかな表面を持ち、一端の中央部に光フアィバ
素線とほぼ同径で、かつ外径に対して偏心がほとんどな
いマスタ型円孔９が設けられた金属、セラミックまたは
金属とセラミックの複合体から成るパイプ１０と、光フ
アィバ素線とほぼ同径で、かつ剛性の大きな材料（たと
えば鱗入鋼、タングステン合金など）でできた真直で一
端を偏平にしたワイヤ１１を用意し、ワイヤ１１をマス
夕型円孔９に所定の深さまで挿入する。パイプ１０が金
属の場合はそのままマスタ型とし、金属以外の場合は金
属蒸着などにより表面全体に薄い導電層を形成させてマ
スタ型とし、ニッケル電極１２とニッケル電銭浴１３を
用いたニッケル電鎌を施す。所定の厚さに成長した軍籍
層１４をパイプ１０から抜き取ると、ワイヤ１１は亀銭
層１４に固定されたままとなり、内部に径がパイプ１０
の外径と同寸法で底面部中央にほとんど偏○のない状態
にワイヤ１１が突出した中子成形用電銭金型１５を得る
。第４図は中子１の全体形状を整えるための金型構造を
示す。

この金型では第２図に示す中子のつば７に、中子の位置
決め用の切欠８を設けるための突起１６がつけてあり、
またェアベントを兼ねた光フアイバ心線用円孔６を設け
るためのパイプ状の突起１７も設けてある。この金型に
適当なスプル、ランナ、ゲートを設けてプラスチック成
形を行うことによって所定の形状寸法の中子を得ること
ができる。なお樹脂の流れ、硬イＱ伏態などの不均一性
によって生じ得る光フアィバ黍線の挿入円孔２の傭いこ
対しては、第２図に示すつば７の位贋決め用切欠き８を
つける方向を偏」０方向と同一方向につけ、かつプラグ
のガイドパイプ（後述の第７図に示す２２）に、この切
欠き８にかん合・する突起を設け、１対の中子の光フア
ィバ秦線用挿入円孔２のずれを常に最小に抑えることが
でき、最も接続損失の小さな位置に接続できることとな
る。第５図ａに、リセプタクル構造を示す。

寸法精度が必要とされるのは円孔１８の蓬である。挿入
される中子がすき間なく着脱できるようにするため、中
子金型作成時に用いたマスタ型のパイプ１０を成形金型
に組み込む。第６図にリセプタクル成形用金型の構造を
示す。

この金型に適当なスプル、ランプ、ゲートを設けて成形
することにより、中子がすき間なく挿入できる径の第５
図ｂに示す円孔１８を持つリセプタクルを成形できる。
第５図Ｃに示す割りスリーブ型のＩＪセプタクルとする
場合は、成形型内部にパイプ１０に達する長さの帯状の
突起を鞠方向に設けることにより、割りすき間の入った
ものを成形できる。なお中子ホルダおよびリセプタクル
ホルダについては、寸法精度は厳密なものは必要としな
いが、信頼性良く着脱できる構造が必要である。

以下に実施例を示す。（実施例）本発明によって作成したプラグの構造図を第７図に示す
。

プラグは１対の中子を、リセプタクル内で突き合わせた
時、一定圧で相互に押圧させるためのコイルバネ１９と
、中子の偏心方向の位置決めを行うための突起２０，２
１を持つガイドパイプ２２および中子の移動距離を規制
し、かつプラグをソケットに固定するカップ２３の抜け
を規制し、かつ光ファイバケープル中のテンションメン
バをプラグに固定するサポート２４およびテンションメ
ンバの固定（接着による）を確実にするカップリング２
５なちびににケーブルの曲げ破損を防ぐ弾性体の保護リ
ング２６から成る。また、ソケットの構造図を第８図に
示す。

ソケットはリセプタクル２７と２分割構造の同形の１対
のＩＪセプタクルホルダ２８とから成る。リセプタクル
ホルダ２８の外周には、ねじ山２９，、プラグのガイド
パイプ２２の突起２０がかん合する切欠き３０があり、
内部にリセプタクルを挿入し、接着固定してソケットと
する。中子作成は、マスタ型として、直径２．４９９風
、長さ１５脚、先端部円孔の直径０．１２５風、深さ１
肋、外径に対する偏心が士０．５ム肌のセラミック製の
パイプに、先端部円孔に直径０．１２４帆の焼入れ鋼で
作成したワイヤを差し込んだものを用い、表面にクロム
金の蒸着を行った後、ニッケル電鏡で作成した金型と、
ガラス繊維入りフェノール樹脂を用いて成形した。

得られた中子は外径２．４解±１一肌、先端部のフアィ
バ素線挿入用円孔の直径は０．１２５ｒ肌、偏心は２一
肌であった。中子のつば部の切欠きは、偏心方向と同一
方向につけた結果、リセプタクル内に１対の中子を切欠
き位置をそろえて挿入した時のフアィバ素線挿入円孔の
ずれ軍はｌｒ肌であった。またリセプタクルは中子のマ
スタ型に用いたパイプを用いて作成した金型により成形
し、その内径はガラス繊維入りフェノール樹脂を用いて
成形したところ、２．４８９±ｌＡｍであった。

中子ホルダとりセプタクルホルダは、切削加工で作製し
た金型とＡＢＳ樹脂を用いて射出成形で作製した。コイ
ルバネは直径０．４側のステンレスワイヤで作製し、ま
た保護リングはウレタンヱラストマーで成形した。接続
検討に用いた光ファイバケーブルは、外蓬１２５り机、
コア径５０一肌の石英製のグレーデッドインデックスフ
アィバを素線とし、テンションメンバとしてアラミッド
繊維を用い、最外層に塩化ビニルの被覆を施したもので
ある。

フアィバの中子への装着は、フアィバ素線が約３側突出
したフアィバ心線を中子に挿入し、片端の円孔からフア
ィバ秦線が突出した状態で、中子とフアィバ素線を接着
固定した後、突出しているファィバ素線をダイヤモンド
カッタで切断し、６００番のェメリー研磨およびアルミ
ナ粉を用いたバフ仕上げにより行った。プラグ、ソケッ
ト部品はすべて瞬間接着剤で組み立てた。接続損失を波
長０．８５ｒｍのＬＥＤ光源と１舷のモードスクランブ
ラを用いて測定した結果、平均０．母旧であった。

組み立てに要した時間は４０分であった。重量はプラグ
が１．５夕、ソケット１夕であった。ソケット両端にプ
ラグを装着した状態での寸法は、長さ７仇岬、直径１仇
舷であった。各部品の成形時間は、中子およびリセプタ
クルが各５分、またプラグおよびソケットの各ホルダ部
は４分であった。以上説明したように、本発明の製造方
法によれば、十分量産が可能で、低価格で、高精度のプ
ラスチックコネクタを容易に作成できる利点を持つ。

また高度の寸法精度を必要とする中子とＩＪセプタクル
の成形も１個の高精度マスタから、高精度で容易に低価
格でできる亀鋳型を利用しているので、金型の償却費も
小さくて済む利点がある。また本発明の製造方法によれ
ば、中子先端部の円孔の偏心に対しては、成形によって
同一方向に同一量そろったものが得られるので、偏心方
向を合わせてセットすることにより、偏Ｄ‘こよる軸ず
れよりも、より小さな軸ずれのコネクタを得ることがで
き、極〈抵損失なプラスチック光コネクタを提供できる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の中子方式光ファイバコネクタの基本構造
の断面図、第２図は本発明にかかるコネクタの中子の断
面斜視図、第３図は中子作成用電銭金型の製造工程図、
第４図は中子成形用金型の断面図、第５図ａはリセプタ
クルの断面図、第５図ｂは円筒形のリセプタクルの側面
図、第５図Ｃは割りスリーブ形のセプタクルの側面図、
第６図はリセプタクル成形用金型の断面図、第７図は本
発明にかかるプラグの断面図、第８図は本発明にかかる
ソケットの断面図である。１・・・中子、２・・・光フアィバ素線の挿入円孔、３
・・・中子ホルダ、４・・・リセプタクル、５・・・リ
セプタクルホルダ、６・・・光フアィバ心線の挿入円孔
、７・・・つば、８・・・位置決め用切欠き、９・・・
マスタ型円孔、１０…パイプ、１１…ワイヤ、１２…ニ
ッケル電極、１３・・・ニッケル電銭浴、１４・・・電
銭層、１５・・・中子成形用電銭金型、１６・・・突起
、１７・・・パイプ状の突起、１８…円孔、１９…コイ
ルバネ、２０・・・プラグのガイドパイプの突起、２１
・・・中子位置決め用突起、２２・・・ガイドパイプ、
２３…カップ、２４…サポート、２５…カップリング、
２６・・・保護リング、２７・・・リセプタクル、２８
…リセプタクルホルダ、２９…ねじ山、３０…ガイドパ
イプ用切欠き。第１図第２図第３図第５図第８図第４図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

１内部に接続すべき光フアイバを固定するための中子
を有するプラグと、内部に１対の中子が挿入でき、中子
端部の突き合わせによつて、光フアイバの接続を行わせ
るためのリセプタクルを有するソケツトから成る構造の
プラスチツク光フアイバコネクタの製造方法において、
中子の成形はマスタ型として金属、セラミツクまたは金
属とセラミツクの複合体から成る材質で、外径が均一で
滑らかな表面を持ち、一端の中央部に光フアイバ素線と
ほぼ同径で、かつ外径に対して偏心がほとんどない円孔
が設けられ、この円孔には剛性の大きい焼入鋼またはタ
ングステン合金材料から成るワイヤがすき間なく差し込
まれたパイプを用い、中子の成形に、ニツケル電鋳によ
つて前記ワイヤを電鋳層内に残留させた状態で前記パイ
プを引き抜いて得た電鋳金型を用い、かつ中子の外周上
の一部に偏心方向と同一方向に位置決め用切欠きを有す
るつばを設け、プラグのガイドパイプに前記つばに設け
られた位置決め用切欠きにかん合する突起を設け、リセ
プタクルの成形に、中子成形用電鋳金型作成に用いたマ
スタ型のパイプが組み込まれた金型を用い、かつリセプ
タクルホルダにはプラグのガイドパイプの突起とかん合
する切欠きを設け、プラスチツクを射出成形するかまた
はトランスフア成形することによつて、前記プラグとソ
ケツトを製造することを特徴とするプラスチツク光コネ
クタの製造方法。