JPS6018949Y2 - カ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気データ・エリア、署名エリア、透明エリ
ア等を含み、各エリアが凹凸のない平行な表面エリアを
形成するカードに関し、より具体的には、クレジット・
カードまたは身分証明書カードのようなドキュメント（
証書）としての機能を有するカードに関する。

今日の信用及び／又は身分証明のドキュメント、即ち、
カードのほとんどは、シート状又はウェブ状をした種々
の材料の単数又は複数の層を重ね合わせ、熱と圧力を加
えて圧接するか又は粘着的に接着して、比較的扁平に作
られる。

かようなカードの多くは、情報エリアのための磁性材料
製の独立したストライプ又は帯状部を備え、また、署名
エリアのための独立したストライプ又は帯状部を備えて
いる。

これらの帯状部は、芯材を覆う材料の表面上に正確に配
置され、その後に粘着的にか又は熱、圧力などによって
表面に接着されている。

現在の大部分のカードは、三層の材料から作られている
。

即ち、比較的厚く不透明で印刷受容性の芯材が、二つの
薄い透明な層に挾まれている。

磁性材料製帯状部のような表面取付物が望まれるときに
は、種々の方法で透明層上に取付けられる。

例えば、ａ 熱型打ちする。

ｂ シルク・スクリーンその他のコーティング技術によ
って湿式に塗布する。

Ｃ融合に適したフィルム・ベースを有する磁気テープ上
に接着し融合する。

多くの場合、かような表面取付物は、視覚上は、カード
の平滑な表面を形成しない。

しかしながら、貼付後にこのカードを平滑面の金属製加
圧材により圧力下で挾み込むと、これらの表面は平滑且
つ光沢のあるものとなり、一見したところではカードの
一体的な一部分をなすように見える。

他のタイプの身分証明カードでは、カードの芯材の長手
方向に溝を形成し、この中の細長い磁性体片を配置し、
粘着するか、熱または圧力によって接着する。

前者の方法は、一般に手仕事で比較的費用がかかる成層
積上げ工程を含むばかりでなく、加えられた熱及び圧力
により屡々カードにゆがみが生じる。

更に、ストライプの位置決め及び整列に問題がある。

また、磁性層は、多くの場合、カードの表面と完全に平
坦とはならない。

これは、磁性材料の帯とヘッドの両方を磨滅させる。

これはまた、使用中にヘッドが跳躍したり、チャタリン
グを起こす原因となる。

加えて、***した縁部を有するこの高さの不揃いなエリ
アは、機械的損傷を受ける度合が高くなる。

後者の方法は、表面に凹凸のないカードを製作すること
はできるが、費用がかかり、種々の製作装置の正確な整
列性を必要とする。

これは、製作精度の問題、及び品質管理上の重荷になり
がちな再現性の問題につながる。

本考案は、上記の問題を独特の新規な構成で解決しよう
とするものである。

用途に適した寸法で希望する色のプラスチック材料の所
望の位置に、ブランク及び磁性材料が交互に並んで横方
向へ延びる磁化しうるエリアを形成するように、磁性材
料の垂直のバーの繰返しパターンをプリントする。

この繰返しパターンのエリアは、カードにクレジット・
カードとしての確実な特性を付与する。

これは本考案の必須の要件をなすものではないが、全体
的構成の一部ではあり得よう。

その後カード発行者の同定データが規定の様式で、芯材
上に多色または単色で印刷される。

次いでカードの一面または両面に、同種の材料を所定の
厚さまでコートする。

コートされる各材料はカードの表面に相並んで平行に堅
固な配列をもって貼付されるので、更に処理を施す必要
がない。

コートされるものとしては、透明な材料、磁性材料、そ
して、視覚的には不透明で淡い色彩をつけることができ
乾燥すると署名エリアをなす材料を含む。

美的な理由および商業上の慣習から、表面光沢を高める
等の特別仕上げまたは表面パターンが必要となる場合は
、カード上のコーティングが固化した後に、これを研磨
装置に通して、カードの両面に鮮明で、輝度の高い光沢
をもった表面を作ることができる。

本考案の重要な点は、従来のラミネートまたはラミネー
ト形成技術に依拠したりこれを用いたすせず、また、は
ぼ同高で平らな表面及び裏面を作る為にカードに溝を設
けることもしていないことである。

本考案は、同時連続的な隣接コーティング技術を用い、
その成果として表、裏ともに凹凸のない表面を得るもの
である。

本考案の他の変更、特徴及び利点は、添付の図面に関連
した以下の詳細な説明から一層間らかになろう。

まず第１図及び第２図には、本考案に係るカードの望ま
しい一実施例を示す。

カード１０は、必要に応じて打ち抜き、プリント或いは
浮き彫りの可能なビニールその他の適当な半剛性プラス
チック材料からなる。

カードのエリア１２に記されて氏名、住所、会計番号等
のような情報を与えるプリントまたは浮き彫りのような
視覚的同定手段のほかに、カード１０はデータ・ストラ
イプ１４を備える。

データ・ストライプ１４は磁性材料で形成され、通常、
カード１０の一方の端部からもう一方の端部へと横方向
に延びている。

データ・ストライプ１４に隣り合い近接した位置にエリ
ア１６がある。

エリア１６は、データ・ストライプ１４に類似している
が、ここには磁性材料１８の垂直なバーの繰返しパター
ンがその全長に亘ってプリントされている。

カード１０のこの部分は、一般に本考案それ自体の必須
要件をなすものではないが、カードの保証機能をなすも
のである。

エリア１６に隣接して署名エリアまたは署名パネル２０
がカード１０の側縁から側縁まで延びている。

パネル２０の材料は、広範囲の種類の筆記具すなわちボ
ールペン、万年筆または鉛筆などを受容しうるものであ
る。

データ・ストライプ１４、保証（セキュリティー）エリ
ア１６及び署名エリア２０への材料の貼付又はコートと
同時に、透明な材料２２をカード１０のエリア２４．２
６及び２８に貼付又はコートする。

データ・ストライプ１４と署名パネル２０には、透明材
料２２をコートしない。

これは、データ・ストライプ１４に関しては、磁性材料
を電磁トランスジューサにできるだけ密接させる必要が
あるからであり、また署名パネル２０に関しては、その
表面を筆記面として完全に露出させることが望ましいか
らである。

カードの製作は、カードの前面を符号３０で示すように
透明（クリア）材料でコートすることによって完了する
。

第３図及び第４図に示す構造は、第１図及び第２図に示
す構造に類似しているが全く同一ではない。

第３図に示す実施例では、データ・ストライプ３２が、
カードの一方の端部からその対向する端部にまで延び、
第１図のデータ・ストライプ１４と大体同じ位置にある
ことが認められる。

しかしながら、第３図のカードの保証エリアは、保証用
の磁性材料３４が第１図のそれと実質的に同じ位置にあ
り、カード面の残りの部分は氏名、住所及び会計番号の
情報のためのエリア３６を提供し、署名パネル４０はカ
ードのもう一方の面にある。

透明（クリア）材料２２は、データ・ストライプ３２の
上のエリア２４に貼付され、そして第３図に見られるよ
うに、データ・ストライプ３２の下縁からカードの下縁
に亘る全エリア３８は、透明（クリア）材料を備えてい
る。

第４図の縦断側面図から分かるように、署名パネル４０
は、データ・ストライプ３２のある裏面とは反対側の面
、すなわちカード前面に貼付され、そして署名パネル４
０の上側のエリア４２及び下側のエリア４４は、それぞ
れ透明材料２２を備えている。

カードのデータ・ストライプ・エリアは、第５図に示す
ように、二つまたはそれ以上の別々の独立した横方向に
延びるエリア４６，４８及び５０に細分することが望ま
しい場合もある。

第５図に示す三分割されたデータ・ストライプが、カー
ドの種々の独立した使用者によって用いられる電磁トラ
ンスジューサ（図示せず）の個別位置条件を満たすため
に必要になる場合もある。

逆に、特別な仕様を充たすために、単一のデータ・スト
ライプの内部をさらに細分し電子的に多数のトラックま
たはチャンネル５２．５４及び５６にすることが望まし
い場合もある。

この場合、垂直なバーとして示されているストライプの
エリアは、実際は肉眼には見えない。

それはこのバーが、加えられた磁化力による磁気分極を
図示しているものだからである。

透明なコーティングは、着色の有無に関係なく含有させ
た蛍光性材料によって、偽造物の検知を特徴とする特別
な効果を生じさせることができる。

この材料はまた光学的に明度を高める作用があり、カー
ドが通常の照明の中で、より白くより明るく見えるよう
にすることができる。

この材料が検知されれば、そのカードは真正のものであ
り、検知されなければ、真正のものではないから、この
材料は、偽造防止に有効である。

以上、前面及び裏面が凹凸の無い即ち平面状であり、Ｄ
ｕｎｈａｍ Ｂ、 ５ｅｅｌｅｙ及びＪａｍｅｓ Ａ。

Ｃｏｌｅｇｒｏｖｅの名において既に米国において特許
出願された１多数隣接ストライプ押出しコーティング装
置ヨ（１９７３年１２月１９日出願、出願番号４２６゜
０２２）に開示された多孔コーティング・ヘッド及び固
化装置を使用し比較的簡単なコーティング技術を用いる
自動装置によって、極めて速い速度で生産しうる新規な
カードについて説明した。

以下に本考案の望ましい実施態様を記す。

（１）前記芯材の前記一対の平坦面の一方が、磁性材料
上にプリントされた情報を具備する部分を含むことと、
その磁性材料上にプリントされた情報を具備する部分を
前記第３コーテイング及び第４コーテイングがカバーす
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲に記載のカ
ード。

（２）前記平坦面の一方の前記一部分で磁性材料にプリ
ントされた情報が輸磁性材料の平行なバーからなること
を特徴とする上記（１）に記載のカード。

（３）前記第３コーテイング及び第４コーテイングの内
の少なくとも一方が、紫外線照射による偽造検知手段を
付与する螢光性材料を含む部分を有することを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲、上記（１）又は（２）に記
載のカード。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の望ましい実施例の平面図であって本実
施例に用いられる種々のストライプを示し、第２図は第
１図の縦断面図、第３図は本考案のもう一つの望ましい
実施例の平面図、第４図は第３図の縦断面図、第５図は
第１図に示す実施例のデータ・ストライプの高度を図式
的で拡大された平面図、第６図は本考案の実施例の拡大
された斜視図である。 １０・・・・・・カード、１２・・・・・・カード上の
エリア、１４．３２，４６，４８，５０・・・・・・デ
ータ・ストライプ、１６・・・・・・保証エリア、１８
・・・・・・磁性材料、２０，４０・・・・・・署名パ
ネル、２２・・・・・・透明材料、３０・・・・・・カ
ードの前面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに実質的に平行な一対の平坦面を具備する比較的薄
   い芯材と、 当該一対の平坦面の一方を部分的にカバーする磁性材料
   製の少なくとも一つの第１コーテイングと、 当該一対の平坦面の一方を部分的にカバーし、且つ面上
   に清和を書けるようにした少なくとも一つの第２コーテ
   イングと、 第１コーテイシグ及び第２コーテイングによってカバー
   されない領域で、当該一対の平坦面の各々をカバーする
   第３コーテイング及び第４コーテイング とからなり、当該第３及び第４コーテイングの内の少な
   くとも一つ並びに当該第１及び第２コーテイングの内の
   小なくとも一つは、前記一対の平坦面の少なくとも一方
   において連続且つ同高の関係であり、もって、当該芯材
   の平坦面の一方をカバーする新しい連続平坦面を形成し
   、前記第１、第２、第３及び第４コーテイングの内前記
   一対の平坦面の他方にあるものが、前記一対の平坦面の
   他方において同高の連続平坦面を形成する ことを特徴とするカード。